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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
納豆型社会の情景
拙稿「お節介爺さんと婆さん」の続きだ。同記事で紹介したTVドラマ「スミカスミレ」のシーンは、同ドラマの主人公・如月すみれが、未だ一度も顔を合わせたことのないという学友の家を訪問、大学を辞めたいという学友に対して、「大学を辞めないでください」と、ひたすら訴えるという胸を打つシーンであった。そうした如月すみれの言動は、索莫とした現代社会にあっては考えられないものに映ることだろう。しかし、だからこそ視聴者のハートを鷲掴みにしたのではと思うのだ。たとえば、「Yahoo!テレビ みんなの感想」の「スミカスミレ 45歳若返った女」の以下の投稿…。

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「昭和世代にはどストライク」とは、「スミカスミレ」というTV番組に漂う昭和の残り香を意味していると思って、ほぼ間違いあるまい。

松坂慶子と亀さんは同期だが、拙稿「秋刀魚の味」にも書いたとおり、当時はあった「納豆型社会」を膚で知る最後の世代だ。そうした世代から見て、「スミカスミレ」はかつてあった良き時代を思い起こさせてくれるのである。一方、「納豆型社会」しか知らない若い世代にとっては、ある意味で〝新鮮〟なものに映ったのかもしれない。つまり、今の時代にはない、人と人との温もりのような人間関係を、彼ら彼女らの若い感性で感じ取ったのではないだろうか…。

つまり、映画「秋刀魚の味」に見られるように、モノが無かった時代にはあった互助の精神、その互助の精神こそがネバネバに他ならなかったのだ。しかし、今の日本は互いが殻に閉じこもってしまっている、今こそお互いに助け合わなければならないというのに、芭蕉ではないが「秋深き隣はなにをする人ぞ」という、互助の精神を失った甘納豆型社会の日本になってしまっているのだ。だから、亡国という名の奈落の底に転げ落ちて行っていく日本を、われわれは最早防ぎようがないのである。


ところで、納豆の素になるものこそ納豆菌に他ならないのだが、「納豆型社会」にとっての納豆菌は何だったのか? 実はそれこそが「共同体」であった。その共同体について、『月刊日本』(4月号)の「読者より」に印象に残る投稿があったので以下に引用しよう。

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「編集部より」で参考記事として、宮崎学氏の連載「突破者の遺言」を紹介しているが、その宮崎氏、以下のように述べている(傍線は亀さん)。

「共同体が崩壊した原因の一端は、新自由主義にあるのだろう。新自由主義は経済合理性のみで動く人間を「評価」する。経済合理性に反する家族愛や友情、同胞意識で動く人間は間違った存在と規定する。新自由主義が個々人の競争を煽ることで、日本社会の人間関係を金銭的関係に置き換え、共同体を崩壊させたの感は否めない。
『月刊日本』(4月号)p.95


鋭い指摘である。この〝共同体〟で亀さんが思い出したのが、小室直樹博士の『危機の構造』(ダイヤモンド社)だ。以下は旧稿「里山が危ない!」からの引用である。

「戦前の一君万民思想」、すなわち戦前の共同体社会は、昭和20年の敗戦とともに崩壊しました。「戦前の一君万民思想」は、「太古の昔から稲作農業によって仕込まれた日本人固有の技術力、団結力」が土台になっていたことは云うまでもありません。そして戦後は共同体社会の精神が、会社という組織に潜り込んだのでした。このあたりについては、故小室直樹博士の名著『危機の構造』(ダイヤモンド社)を一読されることをお勧めします。


会社に潜り込んだ〝共同体〟、これを破壊したものこそが、小泉純一郎と竹中平蔵が導入した新自由主義であった。その意味で、小泉と竹中の悪行は万死に値する。

ところで、「スミカスミレ」の掲示板を眺めていたら、拙ブログのコメント欄に時折投稿してくれる、大阪のおばちゃんの名前を見つけたんだが、同一人物だろうか…(爆)? まぁ、文体から間違いなく拙ブログで時折投稿してくれる、大阪のおばちゃんだろうな。大阪のおばちゃん、今夜の「スミカスミレ」の最終回、期待しようぜ(笑)。それにしても表題の「スミか?スミレか?」…、馬井こと言うなぁと、感心しきりの亀さんであった。

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コメント

亀先輩、こんにちは

納豆社会から甘納豆社会
40年数年前、大阪の朝日放送で毎朝、日本映画の再放送をやっておりました。
中学をずる休みした時など、兵隊やくざ、悪名の八尾の朝吉親分など見てかっこええ生き方やななどと妙に憧れておりました。
梅に鶯、松に鶴、牡丹に唐獅子、朝吉親分に清次。これで見納め朝吉・清次『悪名十八番』
友達がお前悪名シリーズ見すぎやと言われながらついたあだ名が朝吉で悪友と朝吉・清次で喜んでおりました。
その再放送の中で、春休みか夏休みに観た
人間魚雷出撃す
この映画を観て強烈に生きるということはを当時中学生なりに考えた記憶があります。
先輩の納豆社会の情景記事を読ませていただき今一度観てみたいと思います。
この映画に出てくる西村晃さん、安部徹さんにしびれた記憶があります。
「伊58潜帰投す〜インディアナポリスを撃沈した潜水艦、
そこに乗り込んだ回天搭乗員たちの戦い!美男艦長の下した苦渋の決断とは?
もし撃沈がもう少し早かったら広島と長崎の悲劇は防げたのか?
そして、どんがめ乗りたちの戦いぶりとは!息詰まる潜水艦戦闘シーン!
髪の毛の生え際から目が離せない西村晃と、元イケメン安部徹、両脇役の名演技!」

映画「人間魚雷出撃す」 - ネイビーブルーに恋をして

http://blog.goo.ne.jp/raffaell0/e/b1aec99c89cfa29c85e93bafb7927217



[2016/03/25 12:38] URL | 成田 #- [ 編集 ]


残念ながら、コメントは人違いです。
しかし、「多様な価値感」という考え方は
日本社会を蚕食しています。
弱さを武器として人権を守れと
声高に叫べば、反対するのは難しいでしょう。

ほうちぎにも、蛙君が飯山先生を「飯山君」と呼ぶのを
「そういう人があってもいい」と言う方もあり、将に多様な価値感が
為せる業でしょうが、他に誰もそうは呼ばない。

また、蛙君は自分の行動を社会に合わせる哲学はお持ちでなく
必ず、相手の狭量を指摘して
自分の言い分を通そうとされる。

昭和の大人は自分の哲学に言い訳はせんわい。
もっと、未熟であっても自信を持って己を磨け!
と亀さんと同世代のおばちゃんは思いまする。
私も親の介護で随分自分を犠牲にして
家を護りましたが、脳ミソがアホいせいか
これ以上若返ったら「生きてイカレヘンで」と怖れています(笑)
[2016/03/25 14:50] URL | 大阪のおばちゃん #- [ 編集 ]

成田さんへ
投稿ありがとうございました。

> 人間魚雷出撃す
> この映画を観て強烈に生きるということはを当時中学生なりに考えた記憶があります。

凄い中学生だ…。小生、以下のような記事を書いています。ちょうど、3年前の桜の時期でした。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-117.html
[2016/03/26 05:44] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]

大阪のおばちゃんへ
投稿ありがとうございました。

> 残念ながら、コメントは人違いです。

アレ? そうかなぁ…、文体からして、まず間違いないと思っていたんだが(笑)。

> また、蛙君は自分の行動を社会に合わせる哲学はお持ちでなく
> 必ず、相手の狭量を指摘して
> 自分の言い分を通そうとされる

そのあたりが、いい年をした人間なのに不思議だなぁと思いつつ、いつも彼の発言を読んでいます…、本当はあまり目を通していないんだが…(爆)。

> 昭和の大人は自分の哲学に言い訳はせんわい。
> もっと、未熟であっても自信を持って己を磨け!

昨夜、「スミカスミレ」の最終回を見ましたが、化け猫が再び「70歳らしく生きろ-!」と叫んでいたのが耳に残ります。
[2016/03/26 05:47] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


亀兄さん、おはようございます。

「70歳らしく生きろ」

意外に難しいですね。しばし考えてみます。
我が家はテレビがないんです。
私も機械の音が嫌いで、映画館の空気も臭いが嫌いで
愛想のないおばちゃんですm(__)m

只今風邪ひき中でして、仕事するのがやっとです。
また、お話楽しみにしてます。
亀兄さんも、ご家族も御自愛下さい。
[2016/03/26 08:09] URL | 大阪のおばちゃん #- [ 編集 ]

お大事に
たびたびの投稿ありがとうございました。

風邪を引いているとの由、今頃の風邪はやっかいです。1日でも早いご快復を祈念しております。

亀さん@そろそろ、溜まった仕事をかたづけないと…
[2016/03/26 09:24] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


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