過日の拙稿「最後の桜」で、「最後に、どんなに忙しくても来週金曜日の3月11日には、全身全霊を傾けて記事を一本書きたいと思っている」と書いたところ、ナント飯山一郎さんが派手な前宣伝をしてくれた(爆)。まぁ、読者が期待しているような記事が書けるかどうかは心許ないんだが、草稿は粗方出来上がっており、あとは3月11日の朝を首を洗って待つのみだ(笑)。まぁ、飯山さんの前宣伝に乗せられて、当日の朝になってガッカリしないでくれ(爆)。 ◆2016/03/07(月)3 全身全霊を傾けて書く一本の記事?
前宣伝云々はともかく、今日は肩の凝らない記事をアップしておこう。
過日、「申し訳ない…」と題する記事を書いたが、その時に取り上げたテレビドラマ「スミカスミレ」、その後どういうわけかハマってしまい、録画しておいたものを繰り返し見るまでになった。もともとは少女漫画に連載された漫画が素材らしく、65歳の如月澄が、中身は65歳のまま身体だけ20歳の如月スミレに変身するという、荒唐無稽なドラマだ。そんなドラマに亀さんがハマったのはドーシテか…?

理由は幾つかあるんだが、一つは、本来なら元気に生まれてくるはずだった我が娘と、桐谷美玲演じる如月スミレが重なって見えて仕方がないからだ…。如月スミレが家の事情で通えなかった大学に通い、65年間体験することのなかった恋を体験しているシーンを見るたびに、我が娘にはそうした体験させてやることができなかったという、親としての忸怩たる思い、悲しみがある。
その他にも理由がある。一つに、外見は20歳だが中身は65歳という設定のドラマを、幾度か見ているうちに色々なモノが見えてきたのだ。たとえば、スミレが大学に初めて通った日、自分の息子や娘のような年齢の学生との世代ギャップで気落ちしていたところ、及川光博演じる黎(れい)に喝を入れられるシーンがあるが、ここに還暦を過ぎた者の生き方の一つが示されていると思った。
スミレ:身体だけ若返ったって、意味なんかない…。だから、もういいんです。若い子たちの雰囲気を壊すくらいなら、私は65歳らしく大人しくしていた方が…

黎:馬鹿馬鹿しい。あなたはこの65年を、寝て過ごしたんですか? 何も感じなかったのですか? 何も学ばなかったのですか? あなたの中に、65年間生きてきた歴史はないのですか? まだ自分の半分も生きていない子どもに気を使うなど、私の主のくせに情けない…。65なら、65の老婆らしく、胸を張って厚かましく生きろぉ!


また、亀さんは拙ブログに「仕事の話」というカテゴリを設けており、これは若者へのお節介焼きのようなカテゴリなんだが、スミレの65歳らしい〝お節介〟を見て、人間誰しも還暦を過ぎると、お節介焼きになるもんだと妙に納得した次第である。
その他いろいろなことを思い出させてくれたシーンも多い。たとえば、20歳の身体に戻ったことに〝慣れていない〟スミレ、昨日までは膝や腰やが痛かったはずなのに、今は「痛くない、膝も腰も全然…」と喜ぶシーンを見て、確かに自分も若い頃はそうだったなぁと懐かしく思い出すのだ。尤も、今の亀さんは顔が寅さん似であるといったこと以外、腰も膝もゼンゼン悪いところはないんだが…(爆)。これは多分、30年以上続けてきたヨガのお陰なんだと思う。ともあれ、本当に微笑ましいシーンだ。


それ以外にも、自分の若い頃を振り返り、年輪を重ねた今後はどう生きるべきかなのかといった、ヒントが詰まっているドラマと言えそうだ。
最後に、主演の松坂慶子。亀さんはメルシャンの勝沼工場長と親しかった中野さんというバーテンダーと一緒に、ブドウ狩りの季節に同工場に幾度かお邪魔しているのだが、ある日松坂慶子が何かの催しに来ていた。遠くから見ても透き通るような肌の美しい松坂慶子を見て、亀さんはすっかりファンになってしまった。時期的には松坂が「男はつらいよ」の第27作、「浪花の恋の寅次郎」が上映された1981年あたりだったと思う。当時の松坂は29歳、最も美しかった時期だったのではないだろうか。その松坂と再会できるというのも、同ドラマを見続けている理由の一つだ。久しぶりに、「浪花の恋の寅次郎」を見てみるか…。

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