安西ファイル「激動する2015年以降の世界金融・経済情勢 その12」の続きだ。今日は、「(5)第三次世界大戦への誘導工作」で、少々長くなるものの、その【ポイント・私見】に書かれていた内容は以下のとおり。
【ポイント・私見】 ・新聞やテレビなどのマスコミは、体制を転覆させてグローバリズムを浸透させ、世界政府を樹立させるためにつくられた「公器」という名の言論兵器だ。世界寡頭権力は、あらゆる体制を崩壊させることこそが、国を持たない自分たちにとって、見えない領土を築くことになると考えている。 ・新聞、テレビなどはすべてユダヤ的思考の産物である。ユダヤ的思考とは、ヘーゲルの弁証法的思考のことを言う。「正・反・合」の上昇スパイラルの果てにはシオニスト・ユダヤ(その神は、グノーシスのサタンである)による世界統一政府へと誘う。 ・西側のプロパガンダは、正解でもあり不正解なものもあるが、その部分は表裏一体となっていて区別がつかないようになっているので、慎重かつ細心の見極めが必要である。
・世界寡頭権力は、第三次世界大戦を引き起こすことに必死だ。あるいは、カオスを生成しながら第三次世界大戦が起こるように見せかけて世界中を欺き、その間隙をぬって、密かに彼らのイノベーションを促進させ、本当の新世界秩序を定着させてしまうシナリオも立てている。 ・北朝鮮は旧ソ連の支援を受けて建国されたが、米国(正確には、米国の指導層に食い込んでいるネオコン、シオニスト・ユダヤ勢)も関与している。北朝鮮は、将来、東アジアを第三次世界大戦の発火点にすることを目的として、彼らが第二次世界大戦以前に仕込みを行った人工国家である。 ・また、日本もアメリカ本土と同様に、北朝鮮の標的であるかのように喧伝して国民の恐怖を煽り、安倍政権と軍産複合体を助けてきた。北朝鮮の脅威にさらされているという格好の口実を与えてくれる在日米軍基地は、確実で莫大なリターンを得ることができる理想的な投資となっている。 ・大日本帝国の残置国家でもある北朝鮮が、旧宗主国の日本とともに、米国の下僕となって生き残りを図る事大主義に取り憑かれていることは、悲劇としか言いようがない。
・朝鮮半島の分割案は、1894年に日本の代表団がロシア帝国のニコライ2世の戴冠式に出席した時に検討課題に上ったのが最初とされている。第二次世界大戦終結後、米国が北緯38度線で朝鮮半島を南北に分断したときに策動したのがディーン・ラスクという米軍当局者である。彼が韓国との間に竹島問題という後々に日韓の怨念の元になっている領土問題を埋め込んだことは、「ラスク書簡」に記されている。 ・韓国を異常に敵視する日本の保守系団体は、ラスクが埋め込んだ「嫌韓プログラム」の実行部隊となっている。彼らは米国の意向に沿って、日本と韓国の分断工作に必死に取り組んでいる。声高に愛国主義を叫んではいるが、実は米国や北朝鮮が願う日韓離間工作を幇助しており、結果として日本の破壊工作員となっている。同時に、日本をグローバリズムの渦の中に叩き込んで世界統一政府に取り込もうとしている第三次世界大戦待望論者ともなっている。 ・ここにも、朝鮮半島と日本との間にもう一つの悲劇が強要されていることがわかる。先ず日本側が戦後七十年間、自らが米国の実質的植民地となっており、東亜の不和と対立を強いられてきた真実の歴史に気付かなければならない。その時から、積年の難題と思われた南北朝鮮との和解と融和の第一歩が始まる。
・2015年11月のパリ同時多発テロの後に、世界各国の首脳が一堂に会する気候変動会議・COP21が開かれてから間もなく、欧米の主要国(米、英、仏、独)と露が揃ってIS(イスラム国)攻撃のためシリアまで戦線を拡大させた。このタイミング良さは、2001年のニューヨークの同時多発テロ後の動きと酷似している点で不気味だ。一歩間違えると「欧米対ロシア・中国」の戦い、つまり世界最終戦争「ハルマゲドン」に向かうことになる。世界寡頭権力は中東にも新たな発火点を仕掛けたようだ。
いつものように、最初に【ポイント・私見】を読み、続けて5ページ以上にも及ぶ本文も丹念に目を通してみた。この第5章の「第三次世界大戦への誘導工作」、本文も結論(【ポイント・私見】)も何処か一つピントが外れているなぁ…、と思いつつ読み進めていたんだが、本文の最後に引用先がブログ「カレイドスコープ」の以下の記事と知り、ナルホドと思った亀さんである(笑)。 北朝鮮の核爆弾と秘密結社、そして沖縄の核ミサイル基地
亀さんは昨年の大晦日、「亡国の響き、除夜の鐘」と題する記事を書いたが、その記事のなかで「最近のカレイドスコープはナンカ少し変」と書いた。その後、飯山一郎さんも以下のような記事を書いていた(爆)。 最近では佐野千遥氏やカレイドスコープ氏が,飯山一郎の些細な言葉によって心と精神が傷ついてしまい,我を忘れて怒りを爆発させて狂ってしまった。損するのは激怒・激昂した本人である。が,本人は気づかないwww
お復習いの形になるが、カレイドスコープ氏について少し言及しておこう。亀さんは同氏の一連の記事については、一応は評価しているんだ。そのあたりは拙稿「ご無沙汰…」にも書いた。
先週の日曜日にNHKで放送された日曜討論会「混迷シリア情勢 どうする難民」、幕下格にすぎないカレイドスコープ氏の記事の方が、序の口レベルにも達していないNHKの上記の番組よりも、遙かに正確にシリア情勢の本質を衝いていた。
まぁ、今日取り上げた安西ファイルの本文(第5章)は、「北朝鮮の核爆弾と秘密結社、そして沖縄の核ミサイル基地」を敷衍しているはずなので、詳細は同記事にあたってもらうとして、同記事に対する2点の反論のみを以下に述べておこう。他は概ねカレイドスコープ氏、そして安西さんの主張に賛成だ。
■第三次世界大戦が勃発? 安西ファイルの本文(第5章)には、カレイドスコープ氏の記事から引用した以下のような記述がある。
一歩間違えると「欧米対ロシア・中国」の戦い、つまり世界最終戦争「ハルマゲドン」に向かうことになる。世界寡頭権力は中東にも新たな発火点を仕掛けたようだ。
確かに、世界最終戦争を起こしたい〝世界寡頭権力〟、そして〝世界寡頭権力〟の鉄砲玉である戦争屋は、大きな戦争を引き起こすことによって今日まで生き延びてきたのだし、今までの戦争路線をシリアでも踏襲したいと思っていることは間違いない。だが、街中で時々見かける喧嘩を思い出せば分かるように、喧嘩に強い弱いはあるにせよ、喧嘩というのは大人同士でやるのが基本であり、大人と子どもの喧嘩は最初から話にならない、チュウことだ。だから、カレイドスコープ氏の述べる世界寡頭権力vs.中露の〝喧嘩〟も、今や〝大人と子どもの喧嘩〟に成り下がっていることに気がつかないと、世界情勢を大きく見誤るのである。
それだけ、彼我(世界寡頭権力vs.中露)の軍事力の差が開いてしまっているのだ。このあたりが見えないから、「すわ世界最終戦争か…」などと騒ぐわけなんだが、それでも世界寡頭権力の鉄砲玉である戦争屋が、自暴自棄に陥るという最悪の事態は想定しておく必要があるだろう。つまり、仮に子どもが手にしている銃を、大人に向けて撃ったらどうなるか…、ということなのだ。これが亀さんの心配している自暴自棄に陥った戦争屋の暴走であり、そのあたりは先日の拙稿「自暴自棄に陥りつつある戦争屋」を参照していただきたい。
■北朝鮮はアメリカの下僕? また、以下のカレイドスコープ氏と安西さんの主張だが、確かに矢部宏治氏の著した、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を引き合いに出すまでなく、日本はアメリカの下僕だが、北朝鮮がアメリカの下僕であるとする点については、ゼンゼン納得がいかないんだが(嗤う)。以下はカレイドスコープ氏の記事からの引用と思われる安西ファイルの本文だ。ソレに対するコメントは長くなるので省略させていただくが、関心のある読者は飯山さんの「金王朝の “深い謎”」に目を通していただきたい。
大日本帝国の残置国家でもある北朝鮮が、旧宗主国の日本とともに、米国の下僕となって生き残りを図る事大主義に取り憑かれていることは、悲劇としか言いようがない。
それにしても、カレイドスコープ氏は「北朝鮮の核爆弾と秘密結社、そして沖縄の核ミサイル基地」でも、現在の人類最大の問題であるフクイチについては、全く言及していなかったなぁ…、ドーシテ(嗤う)。
  拙稿「これはね、放射能隠し…」から
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