古事記を初めて手にしたのは、高校の卒業式が間近に迫った1971年3月だった。同級生の間では最後の高校生活ということで、多くが日本各地へと卒業旅行に出かけていった。だから、小生も彼らの刺激を受け、卒業旅行をすることにしたのである。そして、できるだけ遠くに行きたかったということもあり、最終的に選んだのが九州だった。旅立ちの日、ガイドブックを片手に東京駅へ向かい、西鹿児島行の夜行列車に飛び乗った。そのあたりについての詳細は、旧ブログにも書いている。 『古事記』序
二週間にわたって九州の主な観光地に足を運んだわけであるが、訪問先の一つとして選んだのが高千穂であった。神話の地を訪問するということで、小生は岩波書店の文庫本『古事記』を街中の書店で購入、出発の前日まで通読しておこうと張り切ったものの、上掲のブログ記事にも書いた通り、当時の自分には古事記は珍紛漢紛(ちんぷんかんぷん)な書物だったこともあって、早々と通読を諦めてしまったという苦い思い出がある。
高千穂神楽 手力雄の舞
実は、旧ブログには古事記について以下の記事も書いている(本ブログでも古事記についての記事を33本書いているが、ここでは割愛)。たとえば・・・ 古事記 深奥の世界
上記のブログ記事で小生は以下のように書いた。
己れの身に明日、明後日、そして将来にわたって、何が起きるかを知ることが肝心です。譬えで云えば、暗礁に乗り上げないように航海を続けていくことが、長い人生を生き抜く上で大切なのです。よって、自身だけではなく自身の身の回りで起きている出来事、すなわち国際政治・経済の正確な潮流を掴み、それに基づいて己れの行動指針を決定していかなければなりません。そして、世界の動向を知るための最大のヒントが、実は古事記に隠されており、ここに世界のリーダーたちが必死になって古事記の解釈に取り組んでいる所以があります。
つまり、これから自分に起こることを識り、どのように生きていくべきか、対処していくべきかという、人生の指針、羅針盤となるのが古事記なのだ。このあたりを念頭に、以下の動画を観ていただきたい。
日本の秘密は古事記にある!小川榮太郎さん
動画を観れば、綿々と続いてきた日本文化というものが、今や絶滅の危機にあるという現実が分かるだろう。これは、小川榮太郎氏も語っているように、日本列島に住む人々の民度が下がったからに他ならない。
ともあれ、小川氏の語る古事記観に耳を傾ければ、己れとは何者か、何処へ行こうとしているのか、朧気ながらも見えてこよう。それには日本文化、すなわち日本の秘密について、古事記から学ぶことが肝心である。
【追加動画】
【古事記の真相】祖先が現代人に残したメッセージ/ウマシアシカビヒコヂ|小名木善行
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