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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
プロパガンダ 3
一ヶ月前の2月24日、ロシアとウクライナ間で戦争が勃発して間もなく、ウクライナ情勢を取り上げた記事や動画に、かなりの頻度で登場するようになった識者の一人に、元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏がいる。その馬渕氏を徹底的に批判した識者グループが存在するが、その一人が内藤陽介氏だ。


なぜ米大統領選で陰謀論が流行ったのか? 内藤陽介 倉山満【チャンネルくらら】

内藤氏は米大統領選を巡って、掲示板「放知技」でも盛んに取り上げられていた、「ドミニオン」あるいは「クラーケン」について、〝フェイクだったと、今や大半の人が認識している〟(1:38~)と冒頭で語るのだが、どうやら小生は少数派に属するようで、未だに「ドミニオン」や「クラーケン」を信じている。

それよりも面白いと思ったのは、内藤氏が動画の終わりの方で(16:58~)、以下のように発言していたことだ(読みやすくするため、編集加工している)。

(話し相手が)「DSはある」という前提で話をしてきたら、その瞬間から信用してはいけない。

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その内藤氏、「DSを流行らせたのは、馬渕氏だ」と辛辣に批判していた。そして、内藤氏の対談相手であった倉山満氏も、内藤氏の発言に頷いていたのが印象的だった。

その倉山氏だが、飯山史観を編集中の身として、同氏の歴史に纏わる著作や動画に注目してきたし、殊に足利尊氏と佐々木道誉を取り上げた同氏の動画は見応えがあったので、飯山史観シリーズでも紹介したほどである。そして、憲政史家でもある倉山氏は、優れた西郷隆盛についての本を執筆しており、小生は拙稿「大英帝国の影」で紹介、以下のようなことを書いている。

倉山氏の著書は「国際政治の力学」、「国内の政治力学」、そして「国際法」という、三つの視座から成る西郷隆盛論であり、こういう類いの本は本邦では初めてだと、司会を務めた江崎氏が動画の冒頭で指摘していたが、その通りだと小生も思う。

何故なら、17年前の拙稿「西郷隆盛」、今の時点で読み返してみるに、改めて「国際法」の視座が欠如していたのに気づかされるからだ。だから、手直ししたい気持ちに掻き立ててられるものの、当時の己れ知的枠組みの狭さを、如実に示したものとなっているので、そのまま手を加えずに同記事を残しておくこととしたい。

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倉山氏の『工作員・西郷隆盛』は、自身が同書のPR動画を作成しており、上掲の拙稿でも紹介した動画だが、ここでも改めて再掲しておこう。


「工作員西郷隆盛」倉山満 宮脇淳子 江崎道朗【チャンネルくらら・12月2日配信】

この動画の冒頭で司会の江崎道朗氏が語っていた、『工作員・西郷隆盛』についての書評は、実に注目に値すると思ったので、以下に転載しておこう(2:23~ 読みやすくするため、編集加工した)。

国際政治という大きな文脈の中で議論する時、坂本龍馬は誰かのスパイだったといった際物理論は一杯あるし、また外国の操り人形だったという論者もいる。しかし、そんなもので世の中動くはずがない。そうした中にあって、国際社会の政治力学、国内の政治力学、国際法の三つの視座から西郷隆盛について書いた本は、恐らく『工作員・西郷隆盛』が初めてではないだろうか。


つまり、西郷隆盛に関する本は人格者の西郷隆盛といった、人物論の本が殆どを占めており、あとは司馬遼太郎の『龍馬がゆく』に代表される、大河ドラマチックに描かれている西郷像が、殆どだと江崎氏は主張しているわけである。

江崎氏はインテリジェンス情報学を専門としており、小生も同氏の著作や動画の幾つかを拙ブログで取り上げてきた。たとえば最近で言えば「プロパガンダ 1」だ。

では、内藤氏、倉山氏、江崎氏らは、今回のウクライナ情勢をどのように捉えているのか? 以下は戦争が勃発した2月24日当日の動画であり、彼らの物の見方・考え方が分かると思う。


【全編公開!】「ウクライナ情勢分析」救国シンクタンク(2022年2月24日)オンライン公開研究会 Youtubeライブ

ここで、内藤氏、倉山氏、江崎氏らの著書や動画を読んだり観たりしてきたことから思うことは、〝遊び〟が少ない、換言すれば「証拠資料」を重んじすぎているということだ。その辺りについては、掲示板「放知技」でも少し触れており、その一部を以下に抜粋しておこう。

しかし、最も小生が腑に落ちないのは、文書化されていないものについては、結論を急ぐべきではない、といったことを同氏が主張している点です。その気持ちは分かるのですが、それなら、例として光秀=天海説は何等証拠を示す史料が残っていないという理由で、光秀=天海説を頭から否定するのかと言いたくなります。史料が無いのなら、自分で考え抜くという作業こそが、真のインテリジェンス能力を身につける根本(王道)であり、柏原氏の謂う「プロパガンダを見破る力」は、インテリジェンス能力の一部に過ぎないと思います。その意味で、将来的にも「文書として確定される」可能性が極めて低いからこそ、柏原氏が嫌っている「推測に推測を重ねる」という作業、すなわち自分の頭で考える作業が必要になると個人的には思います。
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/17343603/20/


逆に、『魏志』の「倭人伝」などという、〝間違った〟史料を叩き台にしてしまったため、収拾がつかないのが邪馬台国を巡る論争(近畿説vs.九州説)である。このあたりの詳細は、拙稿「青州で思ふ(4)」で触れた。

この拙稿を久しぶりに読み返してみて、改めて故山形明郷先生の『邪馬台国論争 終結宣言』(星雲社発行)は凄い本だと思った次第である。また、山形先生の高弟だった飯山一郎さんも日本書紀を巡って、優れた洞察を遺してくれている。そのあたりは拙稿「飯山一郎の“新日本建国神話”第2話」に書いたので参照していただきたい。同記事でも引用したことだが、ここでも以下に引用しておくので、、飯山さんのインテリジェンスの凄さを知って欲しいと思う。とにかく、史料だけでは本当の歴史が分からない時もあるのだ。

『日本書紀』というのは、当時世界一の大帝国だった〝大唐帝国〟を見事にダマしきった、壮大な「歴史物語」なのです。


裏付けとなる史料が無いあるいは少ないのであれば、あとは己れのインテリジェンスで補うしかないのだし、また、『魏志』のように、間違って解釈しているようではどうしようもない。

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あれから半世紀
半世紀前の今日(1972年3月23日)、小生は羽田空港を飛び立ち、モスクワに向かったのだが、まるで昨日のことのように覚えている。拙稿「南方熊楠の世界(4)」にも、小生は以下のように書いている。

「南方熊楠の世界(3)」にも書いたとおり、亀さんの脱藩人としての修行は、十代という多感な時期に日本を飛び立った日、1972年3月23日に始まった。その後、三年近くにわたり海外で過ごしたことで、「己れを生み育んでくれた祖国を思う一方で、相手の国籍や肌の色に拘ることなく、お互いに同じ人間として自然に接することができる」という、脱藩人としての土台が辛うじて完成した。


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ティワナク遺跡

そんな折、TBSの世界遺産シリーズで、「ティワナク遺跡 - インカ帝国を生んだ謎の古代文化」が放送された。

最初、「ティワナク遺跡」と番組で言われてもピンと来なかったのだが、映像を見るにつれ、「あぁ、ラパス(ボリビア首都)で数日滞在していた時、同室のスイス人の友人と一緒に訪れた、あの遺跡だ!」と思い出したのである。

帰国後に得た情報で、ティワナク遺跡やマチュピチュのインカ遺跡を造ったのは、アメリカ大陸にわたった我々の祖先である縄文人だと知っていたので、ある種の懐かしさを感じつつ番組に見入った次第だ。

しかし、何故に〝懐かしさ〟感じるのだろうか・・・。もしかしたら、自分の前世はティワクナあるいはマチュピチュで生活していた、縄文人の末裔だったのかもしれないと、ふと思った。

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チチカカ湖

転がる石
石川さゆりの歌に、「転がる石」というのがある。


【石川さゆり】 転がる石

多忙だった仕事(翻訳)が一段落した昨日、石川さゆりの「転がる石」を何気なく聞いていたところ、「親の知らない遠い場所」というフレーズが耳に飛び込んできたのだが、その時に思い浮かんたのが、今月下旬に遠方の就職先へ赴く下の息子だった。

彼は高校を出た後は航空自衛隊に入隊、宮城県の松島基地に配属された。同基地での三年間で多くのことを経験したこともあって、人として一回りも二回りも大きく成長したと思う。空自を辞めた理由は大学に進学するためだったが、退職直前まで仕事に追われていたこともあり、退職後は都内の某予備校に一年間通っている。

一年後、目出度く大学に合格した。しかし、何を思ってか合格を辞退し、四年制のIT専門学校に進路変更をしたのである。それから四年が経ち、今月下旬に晴れて卒業を迎える。就職先も決まっているものの、とても実家から通えない遠方、「親の知らない遠い場所」に赴くことになった。そんな息子が家で生活するのも、残すところ二週間・・・。

これから、どのような人生を息子が歩むのか想像もつかないが、親として日頃口にしている「人生は片道切符」を時々思い出し、悔いの無い人生を歩んでいって欲しいと、心から願う今日この頃である。

ともあれ、この五年間は息子の夢を叶えてあげるべく、学資等を稼ぐため馬車馬のように働いてきたが、来月以降は懸命に働く必要もなくなるので、本当の意味での定年を迎えることになる。ただ、一気に仕事を辞めてしまうのも、社会との繋がりを断ち切られるような気がするので、今後は小遣い銭ていどを稼げばよいと割り切り、徐々に仕事量を減らしていくつもりだ。

ところで、仕事が一段落した昨日、一本の映画と一本のテレビドラマを観た。


映画『あやしい彼女』予告篇

「あやしい彼女」のストーリーだが、以下のサイトをアクセスしてみて欲しい。
あやしい彼女

要するに、73歳のおばあちゃん演じる倍賞美津子が、多部未華子演じる20歳の娘に若返るという、一見、荒唐無稽な内容の映画だ。しかし、数年前に拙ブログ記事に取り上げることの多かった、「スミカスミレ」との共通点が多く、久しぶりに己の人生を振り返るという、またとない機会を再び得たように思う。特に感動したのが上記のサイトにも書かれている、「最後に気づく大切なものとは?」のシーンだった。

次に、改めて「死」とは何かについて考えさせられたのが、以下のテレビドラマだった。


ライオンのおやつ PR動画

このドラマは土村芳演じる末期ガンの海野雫が、どのように最期を迎えたかというストーリーで、来年の小生は古希を迎えることもあり、死というものが身近なものになってきただけに、最後まで一気に観た。