 孟子
 天地人
現在、米大統領選を巡って非常に情報が錯綜している。日々、怒濤の如く新しい情報が我れに押し寄せてくるので、時には混乱し、時には楽観的になり、時には絶望するといった具合で、ここ二ヶ月は落ち着かない日々を送っていた。
そこで、体の空いた三が日、今回の米大統領選を俯瞰してみたという次第である。そして、多角的に思索を重ねていきながら、脳裏に浮かんできたのが「天地人」であった。これは『孟子』の「公孫丑章句上」にある、「天時不如地利。地利不如人和」(天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず)から来ている。
最初に、孟子の云う「天時不如地利。地利不如人和」とは、どのような意味なのか? 孟子について解説した諸解説HPで確認したところ、一例として同句について以下のように現代訳していた(天地人)。
天のもたらす幸運は地勢の有利さには及ばない。 地勢の有利さは人心の一致には及ばない。
これを米大統領選に当てはめてみると、以下のようになる。
現在は米大統領選後という壮絶な鍔迫り合いを、トランプとDSの間で繰り広げられている。謂わば、アメリカが自由(正義)の国を堅持するのか、それともジョージ・オーウェルが描いた『1984』のような奴隷(悪魔)の国に成り下がるのか、その瀬戸際にアメリカは立たされているわけである。
そして、本日の1月5日にジョージア州で行われる、二議席を巡って争われる上院決戦投票、明日の1月6日に首都ワシントンで行われる上下両院合同会議、並行して実施される大規模デモ、この両日に様々な出来事が起こるはずだ。
トランプ本人も大規模デモに参加し、「ワイルド(wild)なデモにする」、「大量の不正選挙の証拠を公開する」などと公式にツイートしており、我々は1月6日に何が起きるのかと、固唾を呑んで見守っていることになる。そして、こうした一連の動きから頭に浮かぶのが、「民意」である。そう、1月6日のトランプ陣営の狙いを一言でいい表すなら、「民意の高揚」ということに尽きよう。
小生は拙稿「民意」に、以下のようなことを書いた。
近く起こるであろうアメリカ国内の〝出来事〟、その成否を握っているのはアメリカの民衆、そして日本を含めた世界の民衆であり、我々の意志統一、すなわち民意こそが、DSとの勝負を決するからだ。
ここで、孟子の云う「天時」とは一言で言えばタイミング。ケネディ暗殺をきっかけに、1999年からDSの壊滅を目論んできた正義側は、二十年が経過した今、DSを叩きのめす上で絶好のタイミングを得たといっても過言ではない。
しかし、いくら天時が整ったとしても、それだけではDSを破滅に追い込むことはできない。幸いにして今回の場合、ドミニオンという投票機の実態が暴かれ、中共を中心とする外国勢の米大統領選介入への証拠が固まり、大手メディアは日を追う毎に堕落していく等、「地利」すなわち、「地勢の有利さ」を我々は得た。
ところが、いくら天時と地利があると云っても、それだけでは最終的にDSを壊滅状態に追い込むことはできない。ここで「地利不如人和」とあるように、DSの正体・企みを知った民衆が立ち上がる、すなわち民意を高めるという作業が不可欠となる。
それを思えば、1月6日に行われる首都ワシントンでのデモ集会に、トランプが参加を呼びかけた真意が見えてくるのだ。すなわち、民意の高揚・・・。
ともあれ、実際に1月6日に何が起こるのか、様々な憶測が飛び交う中、我々は冷静にその日を迎えることとしよう。
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【コメント】拙稿「沼の大掃除」にも書いたことだが、今回の米大統領選はまさに、「人類の運命を左右する選挙」であることを正確に理解する上で、上掲の動画は欠かせない動画だ。換言すれば、我々は自由を堅持するのか、それとも奴隷に成り下がるのか、その瀬戸際に立たされているのである。この「瀬戸際」の背景を真に理解する上で、不可欠となるのが上掲の動画ということになる。
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【コメント】1月6日が差し迫る中、突然飛び出してきたテッド・クルーズ議員による、10日間調査委員会の提起、これも米大統領選という不正選挙の実態を国民に知らしめる、すなわち民意を高揚させる実に優れた戦術だ。
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