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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
洞察歯観のすすめ(45)
先週末、名古屋一郎会で久々に再会した、歯科&音楽ウォッチャーさんに原稿を催促した甲斐あって、先ほど届いたので早速アップさせて戴こう。

ウォッチャーさんは幼い頃に愛知県で数年過ごしたらしく、想い出ある街を二万歩ほど散策したのだという。嘸かし懐かしかったことだろう。小生も時々だが、小学校二年生の時まで住んでいた、想い出の土地を時々散策することがあるので、そのあたりのウォッチャーさんの気持ちが良ぉ~く分かるのだ。今でも、真っ赤な夕焼けがまぶたに浮かぶほどだ・・・。

次回の一郎会は浜松で行われそうだとのことで、ウォッチャーさんは楽しみにしているようだ。来年あたりになるのだろうか・・・。ウォッチャーさんと浜名湖の岸辺で酒を酌み交わしつつ、じっくりと語り合いたいものだ。その日が今から楽しみである。

カップに熱いお湯を注ぎ、3分後にはラーメンができあがる。香りもよく食欲をそそる・・・カップラーメンが登場したのは、確か昭和46年頃ではなかったかと記憶しておりますが、よくキャンプのお供にと買い込んでおりました・・・と、そのようなことを思い出させてくれたのは、友人のN氏。大のラーメンズ好きにして、B級グルメ食べ歩きが趣味。呑み会の締めはラーメン店。彼の家に遊びに行くと、お目に掛かったことのないパッケージの即席麺が多数あり、即席麺コレクションが楽しめる。ラーメン通にして、ラーメンコレクターといったところなのですが、ここ最近は、あまり出歩かず、我が家がラーメン店になっているようで、ラーメン・ライスを楽しんでいる様子・・・そんな彼に、2~3度、玄米はどうかと勧めてみたことがあるのですが、
「玄米はどうもなァ・・・白いメシじゃないと、食べた気がしない」
素っ気ない返事で終わってしまいました。そこで、
「美味しいラーメンの話が紹介されている本があるから一読してみては・・・」
そう言って、南 清貴(著)「実は怖い外食」を手渡してみました・・・といったところで、美味しいラーメン?の話。その一部を紹介してみます。

20092601.jpg

著者の南 清貴氏は、フードプロデューサーという肩書きを持ち、外食産業の裏方事情をレポートしてくれます。
かつて即席麺製造会社で商品開発部に席を置いていたという人物が、南
清貴氏のインタビューに答えるというスタイルで(また、南清貴氏の解説を含め)興味深いラーメン物語を語っております・・・
ーーカップラーメンの安全性についてーー

「安全性ですか、長期的なことは、全く考えられていません。異物混入のこと、国が規定している食品添加物の使用基準を守ること、カップの素材のことなどは、いろいろと考えられているものの、すべて短期的なものです。日本は添加物の規制に関しては甘いとはよく言われることですが、本当にそうだなと思います。メーカーによって差があることは事実ですが、例えば、アメリカでビジネスをしている会社は比較的、食品添加物の使用に関しては厳しく、中国向けのビジネスをしている会社は甘かったりします。それはアメリカのほうが規制が厳しいし、中国はある意味、日本より規制が甘いところもありますから。私がいた会社でも、食べた人が20年先、30年先にどうなるかなんて、考えている人は一人もいませんでした。私もそうでしたから。
子供が生まれて、何を食べさせたらいいのかということを妻と話し合い、添加物の入ってないものを食べさせるようにしました。ところが、驚いたことに、保育園に行くようになってから、そこで出される食べ物によって子供の食べ物の好みがガラッと変わってしまったことです。それまでは妻の手作りのおやつしか食べていなかったのですが、保育園で添加物をいっぱい使った市販のおやつの味を覚えてしまったんですね。するとスーパーマーケットなどに行ったときに保育園で与えられたものと同じものがあると、それを買ってほしいとせがむようになりました。時には、買ってほしいと泣き叫ぶこともあります。どうしてこんな風になってしまったのかと思います。それだけ強烈な味に子供は引きつけられるということなんでしょうか。」

ーーー開発していて気になっていることはーーー

「油の酸化の問題です。油の酸化は本当に怖いです。一つ間違うと、食べた人が死ぬ場合だってあり得ますから、会社としてはすごく気を使っています。
過度な加熱によって酸化した油は、「過酸化脂質」という物質を作り出してしまう。これは危険極まりない物質で、私たちの体内に入ると様々な悪さをすることが分かっています」
***過酸化脂質が体内にあると、活性酸素と結びつきやすくなる。過酸化脂質が体内の金属イオンの働きによって分解されてしまい、「カルボニル化合物」という非常に不安定な物質ができ、それと活性酸素がくっついてしまうからです。そしてその物質が細胞膜を形成しているたんぱく質にダメージを与え、細胞自体の機能低下を引き起こす事になる。
これらは、カルボニル化合物のなかの「マロンジアルデヒド」という物質が引き起こすことですが、マロンジアルデヒドはまた、それ自体がDNAを傷つけ、発がんリスクを高めるともいわれている。過酸化脂質は細胞の一部に取り込まれることもあるが、そうなると細胞膜の働きは著しく低下し、必要な栄養素が細胞内に入り込む事が出来なくなるだけでなく、細菌やウイルスなど身体にとって有害な物資が細胞内に入りやすくなってしまうのだ。その結果、体力は失われ、免疫力も極端に下がることとなる。***

「基本的に工場では、麺を油で揚げ続けていますから、その油が酸化することを気にしているわけです。方策としては酸化防止剤をたくさん使う事になるんですが、この酸化防止についての日本の基準は、甘すぎると思っています。アメリカやEUと比較すると、比べものにならないくらい甘いです。日本の考え方は、油が酸化することは危険である。その危険なものを食べるよりは油の酸化を防止した方が危険度は低い。だから油の酸化を防ぐために酸化防止剤を使うという論理です。確かに、酸化した油は危険度が相当高いと確認しなければならないので、日本の考え方が間違いだとはいえないと思いますが、それにしても、酸化防止剤の使用に関しては、あまりにも甘いのではないかと思います」

***酸化防止剤というと、L・アスコルビン酸(ビタミンC) エリソルビン酸(イソアスコルビン酸) BHA(ブチルヒドロキシアニソール) BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)などが使われるが、カップラーメンなどには、トコフェロール(ビタミンE)が酸化防止剤として使われることも多い。
ビタミンEは大豆や、アーモンドなどのナッツ類、緑黄野菜などに含まれている脂溶性のビタミンで、強い抗酸化作用で活性酵素を除去する働きがあり、不妊症の治療に使われることもある。また、血行促進や癌予防など、私たちの身体に有効な生理活性作用がある事も分かっているが、それはあくまでも天然の、つまり自然の食物に含まれているビタミンEのことで、「d・a・トコフェロール」と呼ばれるものである。
食品添加物として使われるビタミンEは、石油から合成されたもので、「di・a・トコフェロール」と呼ばれ、価格も非常に安い。日本においては、アメリカからの輸入品が圧倒的に多かったのだが、近年は中国からの輸入量も増えてきている。「di・a・トコフェロール」の安全性に関しては賛否両論あるが、脂溶性のビタミンである以上、過剰摂取には細心の注意を払うべきだ。***

ーーーー酸化防止剤を多く使っている製品だと知っていたら、毎日は食べられませんね。ーーーー

「いいえ、毎日食べていました。開発という部署は、販売されている製品をチェックすることも必要なんです。お湯を注いでから3分後にどうなっているか、その食感、味、見た目などをチェックしなければなりません。そこで何かネガティブ要素があれば、解決するための方策を考え出さなければならないからです。さらに、全部食べきったときの感覚はどうか、満足感があるかなどもチェック項目の一つです。カップラーメンは、一つのカップにあらゆる要素を盛り込んであるんです。例えば、定食屋で食事をした場合、ご飯を食べて、味噌汁を飲んで、主菜のおかずを食べて、副食を食べて、漬物を食べてというように、いろいろなものを食べて満足感を感じますよね。でも、カップラーメンはそれを一つのカップで可能にしなければならないんです。お客さんは、その満足感を得られないと買わなくなるから、だから、必然的に塩分と油分をたくさん使って、その満足感が得られるような味を作るんです。私はカップラーメンの開発に携わって半年くらいたった頃から体調が悪くなり始めました。今思うと、おそらく塩分と油分のせいだと思います。2年間の在籍で約20キロ体重が増えました。そこで、これはおかしいと思い始めて、そのときちょうど部署全体が移転することになったので、いい機会だと思って退社しました。一般の消費者の方も、カップラーメンには異常ともいえるほどの塩分と油分が入っていることを承知しておいてほしい。もちろん、油の酸化と、それを防ぐために使われている酸化防止剤のこともです。さらにもう一つ重要なことは、硬化油という油を使っていることです。この原料はパーム油です。水素添加をして異常なまでに固めた油で、トランス脂肪のかたまりです。カップラーメンを食べ終わったときに容器のふちについている油が白く固まったもの、あれが硬化油ですが、硬化油の融点(固体が液体化する温度)は約80℃といわれています。だから人間の体内では固体化しているということで、これは、とても危険なことだと思っています」

***硬化油とは、融点の低い不飽和脂肪酸を多く含む植物油などに工業的に水素添加を行い、固体にしたものである。マーガリンやショートニングなどはその代表的なものと言える。水素添加の際に副産物としてトランス脂肪が大量に生成される。従って、硬化油は、トランス脂肪酸の別名と考えてよい。カップラーメンの場合、麺を揚げるときに硬化油が使われるが、味付けの段階でもコクを出すために硬化油が使われている。
トランス脂肪酸は、脂質異常症、高血圧、高血糖、内臓脂肪の蓄積、冠動脈性心疾患(狭心症心筋梗塞)など生活習慣病の発症に深く関わっていると言われており、トランス脂肪酸の摂取量が多いと、体内での炎症が起きている可能性も高くなる。動脈内皮での炎症が誘発されると、動脈硬化の原因となるので注意が必要だ。また、体内での炎症は、アトピー性皮膚炎をはじめとする各種アレルギー症状にも悪影響を及ぼす疑いが持たれている。大量に摂取した場合、不妊症のリスクが高まる可能性があるという指摘もある。***

ーーそのようなことが分かっていたら、会社のお偉いさんたちは、カップラーメンなど食べないのではないかと思うが・・・ーー

「いえ、食べてます。特に、月に一度の開発会議の時には、出席者は全員食べます。社長も普通に食べてましたよ。社長はいろいろなアイディアを出してきます。ほとんど全部使いものにはならないのですが。開発部への依頼は、社長から直接。マーケティングの部署からの依頼。研究部からの依頼と、3つのルートからきます。社長からの依頼が最優先です。どんなに現実味のないことでも、何が何でも1ヶ月に一度の会議の時まで、ある程度の完成度で提出しなければなりません。あるときは、肉を使わずに肉の味を出せと言われました。基本的には大豆のエキスを使うのですが、それだけではとても肉の味は出ません。そこで、スペシャリストが登場するんです。
様々なスペシャリストが雇われていて彼らと協力して仕上げていたんです。面白かったのは、香料師=香りのスペシャリストですね。香水を出している海外の某高級ブランドからスカウトされてきた人です。たぶん、ものすごい給料で雇われていると思います。入社したときから課長の肩書きで、どんな臭いも全部化学薬品で作れると言ってました。
実際、豚肉は全く使わなくても、アミノ酸の組み合わせで豚の風味は再現できます。言われなければ、私も見分けがつかないほどです。商品にも使われています。とにかく製造コストが安いですから、会社としてはスペシャリストに高額の給料を支払ったとしても、コストを落として売れるものが作れれば、それでいいわけです。カップラーメンの製造コストはおそらく全部足しても20円以下です。
一方で、どれだけコストを下げられるかという取り組みをしているかと思えば、片一方では、訳の分からないことに湯水のようにお金を使ってもいる。大企業はどこもそんな感じなのかも知れませんが、少なくとも人様が食べるものを作っているという実感は持てませんでした。開発部の中には東大派と京大派がいて、派閥争いをしていましたし、入ってくる社員もどこどこの教授の推薦とかが多かったようです。そういう人たちが試験管とスポイトとビーカーを使って、味を作り出しているんです。
うまみ成分であるグルタミン酸にも、安いものと高いものがあります。もちろん安いものを選ぶんですが、そこに問題もあります。安いグルタミン酸は、たんぱく加水分解物というものです。グアニル酸というのも安いので合わせて使っていますが、酵母エキスはそれより高いので、あまり使わないようにしています。とにかく完成品が同じレベルであるならば、少しでも安い素材を使うという方針です。それが、食べた人の身体にどんな影響を及ぼすのかということについては、開発の段階では一切考えることはありません。食品添加物に関して今後、国がいくら規制しようとしても追いつかないだろうと思います。というのは、各メーカーは、どんどん新しい食品添加物を作っています。専門の部署がありますから。そこの人たちは学究的な意味では大変優秀な人たちですが、最終的な製品を誰が食べるということを考えてはいません。実際に、開発部に所属している人のほとんどは医学部か、薬学部の出身で、純粋に化学者として日々研究に邁進し、薬品を合成して作っています。今の食品会社では基本的に、科学的根拠が優先されます。エビデンスを求められるんです。見方を変えると、食品添加物として登録されていない新しい物質には国としても規制のかけようもありませんから、その部分は野放し状態になるんです。
だから、とんでもないことも起こります。カップラーメンは、製造段階での生産効率を上げることを強く会社側から要求されます。それに応じるために、スープには、「二酸化ケイ素」というものを加えています。これは、粉末のスープを充填するときに粉のすべりをよくするものです。そうすると、入る粉末の量が一定化するんです。私たちは、本当に入れる必要があるのかどうか疑問に思い、使わないことを主張していましたが、社内では取り入れられませんでした」

***二酸化ケイ素は、自然界に存在する物質で、食品添加物としても使用が認められているもの。シリカという名称で、ビールや酒、みりんなどの醸造物の濾過の工程で使われることが多い。また、食用油、醤油、ソースなどの製造工場にも使われることがある。厚生労働省が、「母乳代替食品および離乳食に使用してはならない」という使用基準を設けている物質ではあるが、人間の消化液では消化されず消化管から吸収されることはないため、人体には影響はないとされてはいる。しかし、ガラスの主成分であり、化粧品の固形化を防ぐ用途で持ち入れられたり、歯磨き粉の研磨剤や塗料としても使われたりしていることを知ると、あまり気分はよくない。だが、生産効率を優先に考えれば、食品メーカーにとっては、ありがたい物質ということになるだろう。***

ざっと、このような美味しいラーメンの話をN氏に紹介して早一月ほどになるのですが、音沙汰がありません。ことによると嫌われたのかも知れません!
我が家にも即席麺と、商店街のくじ引きで当たった、緑のたぬきが四つほどあります。さて、どうしたものか・・・

最後に、開発部にいた人物は、工場の衛生管理について触れております。

「確かに会社の直営の工場はとても厳しい衛生基準をを守っていますし、清潔です。外部から清掃会社も入れて、徹底しています。しかし、製造を委託している外部の会社は、恐ろしく汚かったりします。報道されるのは清潔な会社ばかりですが、下請けの会社は想像を絶する汚さです。そういう工場で製造された製品も同じパッケージで販売されているので、消費者には見分けがつきません」


~~~特記~~~

この四連休中、放知技・オーケストラの名古屋公演(名古屋一郎会)に参加させていただきました。皆様には大変お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。充実の一時でした。帰り道、皆様の熱く語る場面を思い出し、会の余韻を楽しみつつ特急電車に揺られていると、どういうわけか、ふっと心に浮かんできた言葉がありました。それは、躍動と調和(ハーモニー)です・・・次回、放知技・オーケストラの公演予定は、東京と大阪の中間に位置する東海道の宿場町、浜松であると聞きました。浜松というと、「山葉の寅さん!」の顔が思い浮かんできます。是非、お伺いしたいと思います。

ーー追記ーー

名古屋公演のプロデューサー、K氏から、まことにオール・マイティーなワイングラスがあることを教えていただきました。このグラスを手に取り寝かせた状態でワインを注ぐ・・・すると、ダントツに世界一美味しいワインを味わえるということで・・・もしかしたら、このマイティーグラスを手に取り寝かせた状態で、マイフレッシュ・ジュースを注ぎ入れると、ダントツに世界一美味しいジュースに変身するかも・・・知れません(笑)!
プロデューサーK氏は、新進気鋭のジャズ・ピアニストのように見えました!

今宵、寝酒の一曲は、くまのプーさんにしました。poohの名曲「Preludio プレリュード」・・・・。



Preludio (Remastered)

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米中衝突と日本車
小生は過去二十年間にわたり、国内を含む世界中の自動車メーカーから、翻訳会社を介して翻訳を承ってきた、小生の翻訳の仕事の半分以上が自動車関連で占めており、言わば自動車メーカーのお陰で、生計を立ててきたといっても過言ではない。そこで、恩返しの意味も籠めて、米中対立という今の世界にあって自動車メーカーのとるべき戦略・戦術について、憚りながら個人的に思っていることの一端を書かせていただくことにした。

かつて、飯山一郎さんと自動運転について、放知技でやり取りしたことがある。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16237327/328/

小生が本田技研に籍を置いていた時期(1975~1982年)は、自動運転などは夢のまた夢と思っていたものだ。しかし、その後における技術的な進歩は目覚ましく、車の電子化が急激に進み、半導体や電子部品が大量に使われるようになった。それは、半導体製造装置メーカーや半導体メーカーに、勤めていた時期(1985~1998年)と妙に一致している。ともあれ、自動車と半導体という両分野のメーカーに勤めた、個人的な体験が大きく物を言い、翻訳という独立開業の世界に足を踏み入れてからも、自動車や半導体の技術的な理解にさほど苦労しなかったのは有り難かった。

この自動車と半導体に関して、興味深い動画を深田萌絵女史が二本公開している。


自動運転の恐ろしい課題とファーウェイの野望


【CASE革命】ファーウェイ一味がトヨタを駆逐する

深田女史がいみじくも語っているように、日本メーカーが得意とする機械系の技術分野に今後は一層力を入れていくべきだし、また、政府や官庁によるメーカーへの支援強化も必要だとする深田女史の主張、小生も全く以て同感である。

ともあれ、日本車とファーウエイの〝腐れ縁〟は、上掲の深田女史の二本の動画で理解いただけたと思うが、ここで、はぐらめいさんの興味深いブログ記事を紹介しておこう
アヘン戦争以来の中国の夢の実現「中国人が、中国市場の主人になる」

以降、田中宇氏の記事中にあった、以下の行を念頭に読み進めて戴きたい。

結論から先に書くと、インド太平洋諸国の製造業の企業が、中国に全く頼らず、中国抜きでに製造活動を続けていくことは非常に困難で、多分不可能だ。やれるとしても、まともに機能するまで何年もかかる。中国は、世界の主要な製造業者の下請けを何年もやってきた。品質管理、労務管理など、国際企業が低コストでやろうとすると中国に頼むしかない分野がいくつかある。中国に頼まないと製造コストが上がり、品質も落ちる。国際大企業は、自社製品の品質を何年も落とすことなどできない。製品の大幅値上げもやれない。中国包囲網であるインド太平洋を経済面に拡大する「中国外し」の策は成功しない。掛け声だけに終わる。 (Trump’s China-bashing gives US a bloody nose)


はぐらめいさん紹介の田中宇氏の記事に目を通し、頭が混乱した読者も少なくないことだろう。無理もない、昨今の米中対立は日増しに緊迫しているというのが、世界の識者の間における主流的な見方だからだ。以下の動画もそうした典型例の一つである。


中韓外交に世界から厳しい目?!

さて、個人的に田中氏の上掲記事を一読した上での第一印象は、田中宇氏の説く中国台頭説、悉く世界と対立あるいは衝突し、一帯一路を強引に推し進めるという、習近平の強行路線に全く触れていない点、実に不思議な気にさせられたことを告白しておこう。それはともかく、習近平の強硬路線ではなく、国内を重視する李克強路線に中国が舵を切れば、田中氏の中国台頭説も現実味を帯びてくると個人的に思った。

ただし これだけ世界が狭くなってきた今日、一国あるいはブロック圏内だけで生きていくという、ブロックチェーン型(一国またはブロック圏完結型)は、今の世界では非現実的だ。たとえば石油、これは中近東などから輸入する必要があるし、自国が不得手な分野のハードやソフトは、それを得意とする自国外、あるいはブロック圏外から輸入しなければならないというのも事実である。そうしないことには、特定の技術分野で他国や他ブロック圏に後れをとる一方だからだ。

それにしても、田中宇氏の記事を読む度に、ある種の違和感を拭い去ることができないのは何故なのだろう。群盲象を評すという格言があるが、田中氏も群盲の一人という感が強く、そのあたりは以下の同氏の言葉からも明白だ。

今後、日本が米中のバランスをとっていくことが格段に難しくなる。それが明らかになる直前に安倍が辞任を表明した。両者が無関係だとは考えにくい。火中の栗を拾い、泥をかぶるのは次期首相だ。安倍はいいとこ取りだけして逃げた。安倍は、格好悪い終わり方をしたくなかったのだろうが、実のところ安倍は格好悪い。泥をかぶっても良いと考える菅や石破の方が格好良い。


国益、国士、天皇、日本文化(※1)、マキャベリズムといった、世界情勢を正確に読み抜く上で不可欠な鍵語(キーワード)について、どうも田中氏は解っていない節がある。ましてや、「総理」について意味論的に理解することは、同氏には到底無理なのだろう。

自動車の話に戻そう。1990年代のパソコンOSは、マイクロソフトとインテルが組むことにより、Windowsが世界標準となったように、果たして、2020年代の自動車の世界標準は、中国になるのかそれとも欧米か、実に興味深い展開が今後見られそうだ。

※1
以下の動画は、最近観た日本文化に関する動画の中で、最も良かったと思うので紹介させていただく。


特番『アイヌ人など存在しない、日本民族としての政治・教育~アイヌ先住民族説、弥生人渡来説のウソ』ゲスト:著作家 宇山卓栄氏

武士の時代 02
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今回は阿弖流為(アテルイ)について取り上げるが、アテルイと云えば思い出すのがNHK BS時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」であり、大沢たかおがアテルイを演じていたのを、今でも鮮やかに思い出す。同ドラマを見たのは、今の今まではホンの二~三年前と思っていたのだが、ネットで確認したところ、放送されたのは2013年1月11日とあった。あれから七年以上もの時間が経ったわけで、つくづく月日の流れの早さを感じた次第である。

さて、上掲のドラマ解説に目を通すに、アテルイは蝦夷の族長とあり、世間でもアテルイの出自を蝦夷としているのが一般的である。ちなみに、蝦夷についてはウィキペディアの「蝦夷」項で、以下のように解説している。

蝦夷(えみし、えびす、えぞ)は、大和朝廷から続く歴代の中央政権から見て、日本列島の東方(現在の関東地方と東北地方)や、北方(現在の北海道地方)などに住む人々の呼称である。

中央政権の支配地域が広がるにつれ、この言葉が指し示す人々および地理的範囲は変化した。近世以降は、北海道・樺太・千島列島・カムチャツカ半島南部にまたがる地域の先住民族で、アイヌ語を母語とするアイヌを指す。


ところが、故飯山一郎さんの考えるアテルイの出自は、世間のそれとは大きく異なっていた。以下は放知技への飯山さんの投稿である。

アテルイは蝦夷の王ではなく,じつは韃靼・突厥の王です.
(蝦夷人には,アテルイのような獰猛さはない.)

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/13073855/4/


アテルイの出自は蝦夷ではなく韃靼・突厥の王とする、上掲の飯山さんの投稿を目にした時、もう少しで小生は椅子から転げ落ちそうになったほどである。何故なら、小生も世間同様、アテルイの出自は蝦夷とばかり思っていたからだ。念のため、ウィキペディアの「アテルイ」項では以下のように解説している。

阿弖流爲(あてるい)、または大墓公阿弖利爲(?~延暦21年8月13日)は、日本の奈良時代末期から平安時代初期の古代東北の人物。

8世紀末から9世紀初頭に陸奥国胆沢(現在の岩手県奥州市)で活動した蝦夷の族長とされ、古代日本の律令国家(朝廷)による延暦八年の征夷のうち巣伏の戦いにおいて紀古佐美率いる官軍(朝廷軍)の記録中にはじめて名前がみえ、延暦二十年の征夷の後に胆沢城造営中の坂上田村麻呂に自ら降伏した。その後は平安京付近へと向かったものの、公卿会議で田村麻呂が陸奥へと返すよう申し出るが、公卿達の反対により盤具公母禮とともに河内国椙山で斬られた。


よくよく考えてみれば、確かに飯山さんが仰せの通りで、蝦夷(アイヌ)は平和志向の民族だった。実は小生、二十代前半の頃に都内の専門学校で、二年制の貿易を学んでいた時、アイヌを研究していた先生の知遇を得、アイヌについて多くを学んだのだし、その後も事ある毎にアイヌについての書籍、あるいはテレビのドキュメンタリーを精力的に見てきたこともあり、今では飯山さんの主張に同意できるのだ。

よって、以降は飯山さんの説に従い、アテルイの出自を韃靼あるいは突厥の王として筆を進めさせていただく。

最初に、拙稿「高麗神社と皇室」に載せた、栗本慎一郎のイラストを以下に再掲しておこう。

18121603.jpg

併せて、前稿「武士の時代 01」に再掲した、ツランから日本に至る歴史の大河を再確認していただきたい。

ツラン→ツングース→殷→箕子朝鮮→北魏→北燕→邪馬台国→馬韓→扶余→百済→日本


飯山史観の正しさを実感している身として、上掲の栗本イラストには同意できない点が多々ある。たとえば、扶余は北魏の流れを汲む亀卜国家である点について、栗本氏は見落としているといったことだ。

ここで、アテルイの活躍した八世紀から九世紀は、上掲の栗本イラストから400年以上の時間的な隔たりがあるが、このあたりを照査する時間的な余裕が今のところ無いので、韃靼・突厥族が日本に侵入したのは、アテルイが誕生した少し前、すなわち飛鳥時代(592~710年)から奈良時代(710~794年)前半にかけてと睨んでいるのだが、今のところ確証はない。しかし、飯山さんが第五番目の外圧とするくらいなので、相当数の韃靼・突厥族が、同時期に北日本に侵入してきたものと思われる。

そして、大和朝廷は韃靼・突厥族の侵入に危機感を抱いて制圧を試み、ついに延暦二十年(801年)、アテルイが坂上田村麻呂に自ら降伏した時点を以て、第五番目の外圧の危機を乗り越えたと云えよう。しかし、考えてみれば大和朝廷にしても、元々は大陸から日本列島に侵入してきた豪族だったのだし、その意味で第五回目の外圧は新旧豪族同士の戦だったと云えよう。

その後、平安時代末期に平氏政権(1167~1185年)が誕生、政権が貴族から武士の手に渡り、その後700年にわたって武士の時代が続いたということになる。

次稿からは、以下の時代区分に沿って、「武士の時代」シリーズを書き進めていこう。

平安時代 794~1185年
鎌倉時代 1185~1333年
室町時代 1336~1573年(南北朝時代・戦国時代)
安土桃山時代 1573~1603年
江戸時代 1603~1868年


【追記】
安倍総理の父方のルーツは、安倍宗任を祖とし、安倍氏44代目の末裔であると、河北新報オンラインニュースが2020年5月1日に報道している。一方、拙稿「安倍晋三のルーツ」において、安倍総理の母方のルーツについても併せて書いているので、関心のある読者に一読戴ければと思う。ちなみに、安倍総理の母方のルーツには、岸信介、佐藤栄作といった、日本の政界に君臨した蒼々たる大物がいた。そして、岸信介も佐藤栄作もルーツが田布施である。この田布施こそ、日本史を解く鍵語(キーワード)だ。

その意味で、上掲の拙稿で紹介している、飯山さんの「日本は今も田布施の国」シリーズの一読をお勧めしたい。

国士渡邉正次郎17
「国士 渡邉正次郎}」シリーズの第十七号をお届けする。前号で十本の動画を紹介、今号では七本の新動画を紹介させて戴く。


㊿「安楽死法」を急げ‼


51.このままだと、人類死滅が近いぞ‼︎


52.大予言!次の総理は?


53.政界は、一寸先は闇!


54.米国の人種差別は、永遠に終らない‼︎


55. 人間の命は、地球より軽い


「亀さん…」という言葉で始まる、その後の渡邉氏の関連記事は三本で、以下の通りである。

亀さん、安部総理退陣です!!
亀さん 母上、大変だったでしょうね。。。。
「亀さん 河野太郎氏の件」


最後に、その後小生が投稿した、新たなコメントは以下の通り。

コメント44
安 倍総理退陣・・・、二度にわたる慶応大学病院での〝健診〟というニュースが流れてからというもの、俄にマスコミが騒ぎ出し、小生も気になっていたところで した。そうした中、日本の政界にネットワーク(渡邉機関)を持ち、かつ霊感の鋭い渡邉さんの「安倍総理退陣」という情報、いよいよ覚悟を決める日が来たと いう思いを強くした次第です。


コメント45
小 生も次の次の首相として、河野太郎氏をという渡邉さんの意見に賛同いたしますが、ただ一つだけ不安が残ります。それは同氏の持つ天皇や日本についての見方 が浅いこと、すなわち政体に対比する國體観の底の浅さです。このあたりは、取り敢えず最近の拙ブログ記事にも書きました。
河野太郎の天皇観


コメント46
実は昨日、「退陣後の政局」と題する新稿をアップ、その中で渡邉さんの新稿や動画を一部紹介させて戴きました。そして、石破議員の破廉恥ぶりについて、以下のように酷評した次第です。


武士の時代 01
前稿「貴族の時代 07」は貴族シリーズの最終回だったわけだが、同シリーズの最後に小生は以下のように書いた。

次稿では武士の誕生に筆を進める予定だか、堺のおっさんに紹介してもらった、『武士の起源を解きあかす』(桃崎有一郎)などを参考資料にする予定だ。以下は、堺のおっさんの放知技への投稿である。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16557737/991/

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堺のおっさんが紹介の『武士の起源を解きあかす』、この本は武士の起源について追究した本であり、アマゾンは同書の「内容(「BOOK」データベースより)」で、以下のように記している。

武士はいつ、どこで、生まれたのか?七世紀ものあいだ日本を統治してきた彼らのはじまりについては、実ははっきりとした答えが出ていない。かつて教科書で教えられた「地方の富裕な農民が成長し、土地を自衛するために一族で武装し、武士となった」という説はでたらめで、都の武官から生まれたという説は確証がなく、学界は「諸説ある」とお茶を濁す。この日本史における長年の疑問を解消するために、古代と中世をまたにかけ、血統・都鄙・思想に着目し、武士の誕生の秘密を明らかにする。


冒頭にある、「七世紀ものあいだ日本を統治してきた彼らのはじまりについては、実ははっきりとした答えが出ていない」という言葉に注目していただきたい。このように、歴史学者の間でも武士の起源については、意見がまちまちというのが現状で、今後の研究に期待したいところだ。

次に、武士とは何者だったのかと思索を巡らせていたところ、マイペディア(電子版)が「武家」という項目で、以下のように武士について解説していたのに目が留まった。

本来的には武士の家筋をさし,武門と同義。一般的には公家に対する言葉で,鎌倉幕府成立後の幕府・将軍家・御家人を含めた武士一般の総称。武士は平安中期,地方豪族や国司の武装化によって勃興(ぼっこう)し,地方の有力農民層を組織して各地に武士団を形成した。保元・平治の乱で中央政界に進出,鎌倉幕府を樹立してより明治維新に至るまで,政権をその手中に掌握した。


マイペディアの解説も分からないでもないが、さらに時代を遡り、シンプルに武士について定義するとすれば、「敵が襲来してきた時、一族(集団)を護る役目を負った一団」とでも定義できよう。尤も、縄文最盛期は隣同士の争いは少なかったものの、やがて古墳時代に突入するあたりから、大量に渡来人がユーラシア大陸から日本列島に押し寄せ、列島各地に豪族が誕生するに伴い、豪族同士が激しく争うようになったことに思いを致すべきで、このあたりから武士という専門職の誕生に至ったのではと、小生は漠然と考えている。そうした代表的な軍団の一つが、堺のおっさんが下掲の投稿で言及していた隼人族で、この隼人族が武士の起源であった可能性が高い。

ともあれ、武士の起源についての研究は歴史学者に任せるとして、古墳時代以降の日本列島の権力構造を考えるにあたり、以下の堺のおっさんの言葉は重要だ。

日本における、国体と政体の二重構造の起源のヒントも。

政体が国体から派生し、武士に昇華していった過程と読めば納得も行きます。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/724/


これは、『武士の起源を解きあかす』についての堺のおっさんの読後感だが、国体と政体という二重構造から武士が誕生したという、堺のおっさんの指摘は重い。

では、何故に日本列島に国体と政体の二重構造が誕生したのか? このあたりについては、堺のおっさんが上掲の投稿で「亀卜と易経の違い」について言及しているのだが、「国体と政体の二重構造の起源」は亀卜、すなわちツランだ。つまり、亀卜の源流こそがツランなのであり、日本列島に侵入あるいは逃避してきた諸豪族は、亀卜を基底に置いたツランを出自とする、豪族が中心だったことを暗示している。そして、中国本土の場合は亀卜国家の殷王朝から、易経国家の周王朝へと変遷していった。すなわち、堺のおっさんの言葉で謂うところの西洋型の覇権思想が、周王朝以降の中国における思想的な根幹となったわけであり、これが拙稿「米中衝突と香港」の「■大東亜戦争時、白人側に立った中国」という流れに結びつくのである。

中国は大東亜戦争当時(そして今でも)、白人側に付いた国だったからだ。だから、現在では親日の振りをしているが、その腹は反日であることは今も昔も変わりはない。その点、中国の属国である韓国も同様だ。


なを、亀卜国家(殷王朝)のその後だが、そのあたりについては拙稿「天武天皇 02」に掲示した以下の流れを再確認していただきたい。

ツラン→ツングース→殷→箕子朝鮮→北魏→北燕→邪馬台国→馬韓→扶余→百済→日本


無論、上掲の流れから外れて、中国各地の山奥に逃避した亀卜思想を主体とする民族も多かったのであり、その一例が拙稿「天頂に生きる」で紹介した彝族だ。

他にも堺のおっさんは、上掲の投稿で実に重要なことを書いている。

そうなると…

中国の文明は本質的には西欧のそれと同じものと言うことになります。

覇権を求める思考の根源です。

けっして東洋的ではない。

そうすると、世界の覇権を800年周期で

東洋と西洋で交代してきたという歴史観にも修正が必要になります。

つまり、現在の米中覇権争いは

東洋と西洋の文明的衝突なんかではなく、

アジアの西欧的国家とアメリカと言う西洋文明の最終形態の間で起こっている

極めて西洋的な覇権争いであるということです。

したがって、どちらに転ぼうが文明的な転換は起こらない。


では、真の「文明的な転換」が起こる可能性があるのかという点になると、その可能性を探るに亀卜の継承国である日本に求める他はない。そのあたりは、世界戦略情報誌『みち』の天童竺丸編集長、あるいは栗本慎一郎も述べている他、小生も武田邦彦氏の動画を引用しつつ、拙稿「貴族の時代 04」で人類解放という名の文明の大転換について述べた。
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「なぜいま、世界史なのか?」

ともあれ、日本列島にツランをルーツとする権力の二重構造が誕生、その後は藤原道長の時代に貴族時代の最盛期を迎えたものの、やがて武士の時代に移行、それが明治維新まで続いたということになる。

ここで、改めて飯山史観の外圧説を振り返り、最新の拙稿「退陣後の政局」で示した外圧説の一部を再転載しておこう。

第4回目は,7世紀.豪族・古墳文化の日本列島に,百済国が侵入してきて,天皇制国家「日本」を建国する.

第5回目は,9世紀.奥羽地方に獰猛なアテルイ族や突厥族が侵入(外圧),京の征夷大将軍が征伐するも,日本は貴族社会から武家国家に変容.


今までの飯山史観シリーズでは、第4回目の百済の侵入までを述べてきたわけだが、次はいよいよ日本列島で起きた第5回目の外圧、すなわちアテルイ族について筆を進めていこう。