明日の旅立ちを前に準備で大童の今日、気の利かない(爆)歯科&音楽ウォッチャーさんから久しぶりに便りが届いたので、さっそく以下にアップさせていただこう。今回は咀嚼の話が中心だが、改めて咀嚼の重要性を再認識できた次第。
ところで、先ほどヤンキーズvs.メッツの試合を見ようとテレビをつけたところ、雨のため未だに試合が始まっていない…。慌ててニューヨークの天気を確認したところ…

連日40℃近い猛暑が続く日本と違って、ニューヨークの気温は30℃以下…。これなら、久しぶりにニューヨークの街をテクテクと歩けそうだ。ついでに、ブエノスアイレスの天気も確認してみた。やはり46年前も同時期にブエノスアイレスを訪れているが、当時の記憶と違って思ったほど寒くはなさそうだ。

ーー真夏の夜の読書には・・・!?ーー
*食べ物をよく嚙むことは、容貌も美しく若返ってほっそりスリムに! **体力や持久力が増して、気分は晴れやかに! ***病気にかかることも少なく、早死にから逃れることにもつながる!
と、まあ・・・こんな文句に誘われて、「よく嚙む」食生活をすること約半年。 「なんだか、昨年より体調が良くなったような気がするわ」 そう語る女性がおります。毎度、仕事でお世話になっている経理のおばちゃんなのですが。いや、お姉さんというべきか・・・。 昨年、ホーレス・フレッチャーさんの嚙む健康法を取り上げたことがありました。上記の*印は、フレッチャーさんの嚙む健康法の一説。
経理のお姉さん。嚙む健康法を一読し、その後、 「ダメで元々。ちょっとやってみようかしら」 と、軽い気持ちで、よく嚙む!生活を始めたところ、3日が一週間。一週間が一ヶ月。気がついたら半年ほどの時間が流れ、今では嚙む達人?ブラッシー姉さんになっております。 フレッチャーさんの本が切っ掛けで、嚙む!を意識して食事をとるようになり、暫くすると更に気持ちはヒートアップ。「食べる・嚙む・小食」をキーワードにいくつか本を読みあさり、ここ最近は、「偏食のすすめ」「食べる力」というタイトル二冊を読み倒し、今現在、「OOのトリセツ」・・・ という一冊を目を皿のようにして読み進めております。 さて、経理のお姉さんは、大の読書マニアなのですが、本にマーカーラインを引くことを好まず、本を一読した後、彼女独特の切り抜き読書法?といったものがあり・・・といっても、本のページをハサミで切り抜くわけではなく、読みたい箇所をコピーして持ち歩く。持ち歩いては読み。読んでは考える・・・を繰り返すというユニークなスタイル。 経理のお姉さんが、コピーして持ち歩いているものを数枚見せてもらいましたが、こちらは蛍光ペンが走り、余白にはいくつか自分の考えや、気づいたことなどボールペンで色分けして書き込んであり、・・・陽気なスチャラカお姉チャンだとばかり思っていたところが、独自の読書スタイルを持つプログレッシブ?な女性でありました。 下記、三点。切り抜き部分を紹介してみます。 先ずは、「フレッチャーさんの嚙む健康法」からの切り抜き。
***よく嚙むことで、脳を活性化させ、物忘れ、脳卒中、認知症や老化などの進行防止が望めます。食物を嚙むためには、顔や顎の周囲にある25以上の筋肉を使います。よく嚙むことで脳内温度は上昇し、血液の循環が活性化され、脳への血流量が増加して(ポンピング作用)、新鮮で十分な酵素と栄養が送られます。それと共に脳神経細胞が刺激されて脳細胞の代謝が活発になります。その結果、頭が冴えて集中力が高まり、記憶力の増加にも影響する。 更に、味を感じる脳細胞も刺激され、口に入ってきたもが美味しく食べられるようになる。同時に、これ以上食べ過ぎないようにと脳の満腹中枢も目覚めさせ、肥満防止にも繋がる。また、嚙むことがストレス発散になり、本能的な満足感が満たされるばかりでなく、高齢者の場合、物忘れ、老化防止、認知症、脳卒中の予防にもつながる。***
「新・健康学 偏食のすすめ」 永樂和重 著 ***よく嚙んだ場合と噛まなかった場合では、胃での消化の進み方に非常に大きな差が生まれてきます。 胃は、だいたい2ミリより小さく消化できた食物だけを選んで小腸(十二指腸)へ送り出す。2ミリ以上の食物片については、2ミリ 以下になるまで消化を続けます。ということは、食べ物が胃に入るまでの段階ですでに小さく噛み砕かれ、すりつぶされているほど、胃での消化も早く終わるこということになります。 嚙めば嚙むほど、食べ物の大きさは2ミリ以下に近づいていきます。さらに、食べ物全体の表面積もどんどん増えていきます。食べ物の消化は、唾液消化液の中に含まれている消化酵素や、食べ物そのものに含まれている食物酵素によって行われますが、どのような酵素も、結局は食べ物の表面(あるいは表面に近い部分)にしかはたらきかけることができません。ですから、噛み砕かれ、すりつぶされて小さくなり、表面積も大きくなっている食物片ほど、より早く効率的に消化できることになるわけです。 よく嚙まずに食べ物を大きな塊のまま胃に入れてしまうと、そのぶん胃は、長い時間、一生懸命に働かなくてはならなくなります。その結果、からだはたくさんのエネルギーを余計に消耗することになり、さらに消化不良から食物片の腐敗が起こる可能性も確実に高まってしまいます。ですから、胃が少しでも早く消化を終えることができるように、食べ物をよく嚙んで食べなければならないのです。 よく嚙んで食事することは、胃を思いやり、ひいては、自分のからだを思いやることにつながる。
脳の中には、摂食中枢と満腹中枢と呼ばれる部分があります。 中枢というのは、体の機能をコントロールする指令本部というような意味。この二つの中枢の役割は、食欲を正常にコントロールすること。何か食べたいと感じたとすれば、それは摂食中枢がはたらいたからです。逆に、満足したから食べるのをやめようと感じたとすれば、それは満腹中枢がはたらいたからです。 食べたいと感じさせる摂食中枢のはたらきは、食事をはじめてしばらくすると、自然におとなしくなっていきます。いつ満足感を感じながら食事をやめられるかは、満腹中枢がはたらきだすタイミングにかかっていることになります。
では、適正な量の食事で満腹中枢を満足させる方法はあるのかというと・・・
実はその方法こそ、よく嚙んで食べるということなのです。嚙むという顎の運動によって、私たちの脳の中に満腹物質と呼ばれる化学物質が生まれ、それが満腹中枢に作用して満足感与えてくれるからです。ただし、せっかくよく嚙んで食べたとしても、急いで食べてしまっては、適正な量の食事で十分な満足感を得るのはむずかしくなってしまいます。満腹中枢は食事を始めてから20分くらいの間は、どうしても満腹サインを出せないようになっています。 生理学者の山本隆氏は、食事のスピードと満腹中枢が働き出すタイミングの関係について、食べ過ぎる大きな原因は、早食いです。食事をして満腹物質が満腹中枢に作用して、満腹感とともに食事にブレーキをかけるには、早くても、十分ほどかかります。これ以上のスピードでガツガツ食べてしまうと、車に喩えれば、アクセルを踏みすぎてブレーキのタイミングが遅れ、停止線を越えてしまうように食べ過ぎてしまうのです。食べ過ぎて体脂肪が気になる人は、早く食べることを我慢して、ゆっくり嚙んで食べることです。アクセルを踏み過ぎて急加速するのではなく、ゆっくり踏み込んで徐々にスピードを上げる心境です。当然、食事時間も長くなります。一食あたり20分以上かければ、満腹中枢がブレーキをかけ始めますから、生理的なしくみで食べ過ぎる前に自然と接触停止に向かいます***
「口腔医療革命 食べる力」 塩田芳享 著
***嚥下障害が、なぜ怖い病気なのか。それは命に関わる二つの病気を引き起こす可能性があるからだ。その病気とは窒息と誤嚥性肺炎である。窒息は、誤って気管に入ってしまった食べ物や異物が詰まってしまい、息が出来ない状態をいう。気管は息の通り道であるから、そこが塞がってしまったら、おそらく人間は五分程度で死んでしまう。よく正月に餅を詰まらせて亡くなる高齢者のがニュースで報道されることがあるが、皆さんは窒息で亡くなる人がどのくらいいるのかご存じだろうか?実は、年間の死亡者数は約一万人。交通事故で亡くなる人の、ほぼ二倍の数字だ。そして、十数年前から、三千人近くも増えているのだ。 一方、誤嚥性肺炎は、本来食道に入るべき食べ物や唾液などが、誤って気管に入り肺にまで届き、そこに病原菌が混じっていた場合に肺炎を起こす病気で、とくに高齢者には大変多い。現在、ガン、心疾患に次いで死亡原因の第三位となっているのが肺炎だが、その八割が誤嚥性肺炎だとも言われている。嚥下障害になると、誤嚥をするようになり、それが死に至る病気の原因となる。超高齢化社会に突入し、高齢者が増加する時代、嚥下障害患者の急増につれて、誤嚥性肺炎も、窒息も急増しているのである。
なぜ、高齢化が進むと、飲み込む力が低下する高齢者が増えるのか? 人間が誰でも日常、当たり前のように行っている、飲み込むという作業は実は他の動物とは大きく違う、大変に複雑なメカニズムがある。人間は、呼吸をし、物を食べ、喋る。そのすべてに、口と喉が関わっている。人間の喉は、呼吸をする道と、食べ物が通過する道が交差している。 呼吸の流れは、鼻孔ー咽頭ー気管と進み、食べ物は、口腔ー咽頭ー食道へと進む。 空気の流れと食べ物の流れは、咽頭の部分で交差し、食道と気管に分かれている。食べた物が誤って食道ではなく、気管に入ってしまうのが誤嚥だが、こんな状態では、気管に入るのは当たり前だと思う人もいるのではないだろうか。しかし、それが実にうまくできているのが人間なのである。 通常、絶えず呼吸しているので、空気は鼻孔から気管へ流れる。しかし、食べ物が入ってきたと時だけ、特殊な動きが起こる。食べ物が入ってきて、人間がゴックンと飲み込む、僅か一秒足らずの瞬間だけ、気管の上についている喉頭蓋が倒れ、気管の入り口を塞いでくれるのだ。これを医学用語では、嚥下反射と呼ぶ。 人間の身体は、この複雑な嚥下反射のメカニズムによって、食べ物を気管に入れることなく、無事に食道に送り込むことが出来るのだ。そして、この僅か一秒間だけ、人間は気管が塞がれ、息を止めているのだ。人間は、毎日こんな複雑なメカニズムで食べ物を飲み込んでいるのである。しかし、他の動物は、空気の流れと食べ物の流れが交差せず、立体交差になっている。だから、嚥下するのは人間だけなのである。 なぜ、人間だけがこんな複雑なメカニズムになってしまったのか。人間の喉には、他の動物にない、もう一つの重要な動きがある。それは、喋ることである。人間は他の動物に比べて、喋る能力が進化したため、喉の容積を増やす必要があったために、このような複雑なメカニズムが必要だった。***
ボールペンによる余白部分の書き込みはご紹介できませんが、試しに同じように切り抜き読書をしてみると、意外や意外、思いもよらぬ不思議発見がある・・・かも知れません! ところで、今、経理お姉さんが、瞬きすることも忘れて読みふけっている一冊は・・・ たつのゆりこ・監修 原田 純・著 「ちつのトリセツ」・・・真夏の夜の読書には・・・??? ***注意書きがあります。=明るく、まじめにご利用ください。男性のお客様は、間違った期待をなさらないでください=***と!
追記
数年ぶりに映画館へと足を運び、ワイドスクリーンで寅さん映画を楽しみました。 その帰り道、商店街を歩いていると、懐かしいかな、「ビタースイート・サンバ」が流れており・・・ 不思議なことに、「ビタースイート・サンバ」を耳にすると、大きな浴槽と富士山の絵が目に浮かび、おかみさん時間ですよ!テーマ・ソングのメロディーが心の中に流れ始め!!この二曲は、まるで双子のような・・・
「ビタースイート・サンバ」=ハーブ・アルパート
「時間ですよ!テーマ・ソング」=山下毅雄
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