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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
幸福論
拙稿「民族の記憶」で、亀さんは以下のように書いた。

国家とは何か、国家の中にあって国民はどうあるべきか、といった様々なことについて思索を重ねつつ、冥土までの暇潰しを如何に過ごすべきかについて、ある意味でヒントを提示してくれた…


「冥土までの暇潰し」とは、死ぬまでに残された時間を、どのように過ごすべきかということに他ならないんだが、どうせ同じように時間を潰すなら、アンハッピー(不仕合わせ)に過ごすよりも、ハッピー(仕合わせ)に過ごす方がE-に決まっている。

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そこで仕合わせについて考えていた時、NHKの「100分de名著」が、バートランド・ラッセルの『幸福論』を取り上げてくれた。同シリーズの四話すべてを見たが、一番良かったのが最終回の「第4回 他者と関わり、世界とつながれ!」であった。以下に『幸福論』最終章のポイントを取り上げると同時に、亀さんが思ったことを徒然なるままに書き連ねておこう。

・客観的な生き方
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客観的な生き方があるとすれば、この反対が主観的な生き方である。この典型な例が掲示板「放知技」に最近まで頻繁に登場していた「蛆虫」どもだ。拙稿「蛆虫」にも書いたことだが、「蛆虫」とは平気で他人の家(飯山一郎さんの掲示板「放知技」)に、ズカズカと土足で上がり込んでくるような連中のことを指し、別称、「アラシ」あるいは「工作員」と蔑まれている輩のことだ。こうした「蛆虫」に遠慮はまったく無用であり、容赦なく叩きのめせばE-。

ここで、ラッセルの言うところの「興味」についてだが、皆がやっているから何となく自分も…、というのでは余りにも主体性がなさすぎる(ちなみに、ラッセルの興味は切手採集)。先週の木曜日、高校時代の同窓生との飲み会で、香港から久しぶりに帰国したO君から、「亀ちゃんの趣味は何?」と訊かれ、一瞬答えに詰まった。過去にラッセル同様に切手採集をやっていた一時期もあったし、登山、合気道、旅行、空手、読書等々、すくに思いつくものは幾つもあったんだが、今現在は正直言ってこれといった興味に打ち込んでいるわけではない。それは、来春大学に進学するであろう下の息子の学資を貯めるため、仕事に没頭しているからで、とても趣味なんかに割く時間が無いのだ。強いて言えば、今の亀さんの興味はテレビと酒といったところだろうか…。

それはともかく、ラッセルの言うところの「興味」、これは、周りがやっているから、オレ(ワタシ)もというのは駄目である。少なくとも、自ら心から打ち込んでみたいと思ったことでなければ…。

それから、上に青線を引いた箇所、確かにラッセルの言うとおりなんだが、どことなくギブアンドテイクという西洋臭を感じてしまうのは、亀さんだけなのだろうか…。人間弱いもので独りだけだと弱気になるものだが、それでも我が道を行くという確固たる信念、孤高に徹する覚悟さえあれば、ギブアンドテイクなど関係ないはずである。

・宇宙と死後
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ラッセルの最終章にある2番目のメッセージは重い。赤線で示した「宇宙の市民」というのは、自分さへ良ければ後は野となれ山となれという、放知技の「蛆虫」やネオコンらには、到底、理解不能な世界だろう。

一方、青線で示した「別個な存在とは感じていない」という言葉には、深く考えてしまった。確かにその通りであり、いずれ拙ブログで記事にしたいと思う。

・人間
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ラッセルが『幸福論』を著したのは58歳の時。その後のラッセルは平和運動に熱心に取り組んだ。そのラッセルをして平和運動に駆り立てたもの、それこそ〝人間の持続〟に他ならない。つまり核戦争が勃発しようものなら人類は滅びかねない、というニュアンスが言外にあった。そうした「(人類滅亡)の危険」を避ける意味でも、ラッセルは平和運動に取り組み、人類の「明るい楽園」に向けて全力を傾けたのである。

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民族の記憶
11月22日にアップされた飯山一郎さんのHP記事、『「国民あっての国家」 「国家あっての国民」』は、国家について改めて考えさせられる記事であった。特に強く印象に残ったのが、「国家とはイノチをつなぐ装置」という言葉…。何故にイノチをつなぐ装置なのかと戸惑った読者は、同記事で確認していただきたい。

飯山さんの記事がアップされた翌日の23日、NHKのBSプレミアムカフェが「千年の王宮 プラハ城~刻まれた民族の記憶」という、初回放送が2004年の番組を放送したのだが、最近希に見る優れた番組だった。何故なら、同番組を見るまでの亀さんのチェコ史の知識は、あたかも完成前のジグソーパズルのピースの如くバラバラだったのだが、同番組のおかげでチェコ史という、一つのジグソーパズル作品を完成できたからだ。

それだけではない。同番組を見ながら、自然と今の日本と較べている自分がいたのだし(たとえば、チェコを占領していたハプスブルク家を、最近まで官邸を牛耳っていたネオコンと重ね合わせる等)、国家とは何か、国家の中にあって国民はどうあるべきか、といった様々なことについて思索を重ねつつ、冥土までの暇潰しを如何に過ごすべきかについて、ある意味でヒントを提示してくれた番組となった。

以下、同番組で印象に残ったシーン…。

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水先案内人を務めた高校生のペトラ・トウショバーさんと、プラハ城ガイドのヤロミール・ボトゥーチェ氏

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チェコの礎を築いたヴァーツラフ1世(907 - 935)

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プラハの街を造ったカレル4世(1316 - 1378)

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16世紀前半から20世紀前半までチェコを支配していたハプスブルク家、その一人マリア・テレジア皇后(1717年5月13日 - 1780年11月29日)

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チェコスロバキア共和国の独立を勝ち取った初代大統領トマーシュ・ガリグ・マサリク(1850年3月7日 - 1937年9月14日)

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チェコをドイツに編入したアドルフ・ヒットラー

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ドプチェク、そして高校生トウショバーさんの父トウッシュ

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1968年8月26日に起きたプラハの春

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ベルリンの壁崩壊を受けて起きた1989年11月のビロード革命

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1989年12月29日、プラハ城でハヴェル大統領就任式

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かつては学生運動家だった父と語り合うトウショバーさん

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プラハ城に掲げられている旗のチェコ語の意味は「真実は勝つ」


量子コンピュータの世界
掲示板「放知技」のメインスレで、AI(人工知能)について取り上げていたので注目した。最初に、経済という視座からAIを考察した、mespesadoさんの投稿が素晴らしい。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/576/

拙稿「メスペサド理論」でも紹介した通り、確かな経済と政治の視座を持つmespesadoさんが、人類史上初めて人は労働から解放される〝基盤〟が出来たと、喝破した行を読むに及んで思わず唸った。なるほど、言われてみれば、確かにその通りではないか。殊に、青線で引いた箇所…

仕事もせずに生活することを「道徳的に悪いこと」だと考え、あげくはそういう人のことを非難し、生活「できないようにする」ことが正義であるかのように考えるのは、現代の環境を考えたら明らかに不合理


目から鱗が落ちるとはこのことだ。

ここで思い出したのが、Studs Terkelが著した『Working』というペーパーバックの英書。このペーパーバックは40年ほど前に読んだのだが、最も印象に残った一文が「Work is violence(仕事は暴力)」だった。その文を初めて目にした時、「仕事は暴力? 何のこっちゃ…」と思ったものだ。だが、今回のmespesadoさんの投稿を読み、「Work is violence」の真の意味が、やっと肚で理解できたように思う。

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尤も、日本人の労働観は西洋のそれとは明らかに異なっている。そのあたりを如実に示しているのが、二宮尊徳の短歌だ。

この秋は雨か嵐か知らねども今日のつとめの田草とるなり

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こうした日本人の労働観についての考察は、以下の記事を参照のこと。
日本人の心

次に、政治という視座からAIを考察した、堺のおっさんの投稿も素晴らしかった。堺のおっさんの国際政治についての解説は、連日のように放知技で投稿されているので、堺のおっさんの優れた政治分析については放知技で確認してもらうとして、堺のおっさんは科学分野についての考察もなかなかのものだと思った。最近、最も印象に残っているのは福島原発事故に関するもので、その堺のおっさんの投稿を飯山一郎さんが以下のように纏めている。重要なので、全文を引用しておこう。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/573/

さて、堺のおっさんのAIについての投稿は以下の通りだが、殊に量子コンピュータについての話が良かった。なぜなら、亀さんも同テーマについて追求しているからだ。そして、目に飛び込んできたのが「組み合わせ最適化問題」であった。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/554/

量子コンピュータはスーパーコンピュータの能力の百倍、否、それ以上あるので、とてつもないスピードで演算するコンピュータを連想するかもしれないが、量子コンピュータには大きく分けて2種類がある。スーパーコンピュータよりも能力がン百倍というのは、デジタル型の量子コンピュータを指しており、一方で堺のおっさんが指摘している「組み合わせ最適化」は、アナログ型量子コンピュータのことである。このあたりの違いについては、以下のHP記事を参照されたい。
わかりやすい量子コンピュータ

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こうした一連の放知技でのmespesadoさんと堺のおっさんの投稿を、一冊の本にまとめるという話が持ち上がっている。是非、実現して欲しいと心から願う。

【追記1】
AIと言えば、思い出すのが孫正義の講演だ。
孫正義氏「OneWebで情報通信革命を」12億ドル出資する“宇宙ベンチャー”の未来を語る

拙ブログでも孫正義を取り上げている。
若き日の孫正義

【追記2】
シリコンバレーで見たAIとIoTビジネスの未来

万死に値す
2015年8月20日、亀さんは「長い間、日本をありがとうございました」という記事を書いている。同記事を書く以前は、何等かの対策を講じれば、どうにかこうにか日本、そして日本民族は生き延びるのではと思っていた。しかし、同年の6月12日の政府発表を目にして、間違いなく日本と日本民族は滅びると確信した次第である。それからというもの、上の記事にも書いた最悪の事態を想定しつつ行動してきたが、6年近くが経過して事態が急変、今年の6月15日の拙稿「終息?」にも書いたとおり、福島原発が終息に向かったのだ!

それから半年経ち、少なくとも精神状態に関しては、やっと福島原発事故以前に戻りつつある自分がいる。

それはともかく、最悪の事態を想定して準備してきた様々なことが、今では一見、無駄だったように思えたこともあるが、このような体験をしたことにより、却って以前よりも人生を前向きに生きていけるようになったのも確かである。たとえば、数年にわたる乳酸菌を中心とした生活など、対放射性物質対策の数年にわたる生活を送ってきたため、若い頃よりは還暦を過ぎた今の方が、はるかに健康なのではとすら思えるほどで、これも一日一食の実践、散歩、ヨガなどのお陰だろう。

さて、表題の「万死に値す」だが、これは元首相の菅直人のことだ。最初に、以下の記事に目を通していただきたい。
立憲民主党は菅直人内閣そのまま

同記事で紹介している各々の記事に目を通せば分かるように、亀さんが過去6年にわたり菅直人による福島原発という〝人災〟に悶々と悩み、苦しみ、あれこれと対策を講じてきた。ちなみに、菅直人とその取り巻き連中の〝正体〟については、以下の記事がズバリ書いているので熟読されたい。
公党である限り、敵国工作員疑惑を釈明する義務がある。

こうしたことを念頭に、以下の安倍総理の知られざる行為についての記事を読めば、本当に頭の下がる思いだ。
安倍元総理と被災地に救援物資を輸送:南相馬市、相馬市、新地町を激励訪問

それなのに、相も変わらず菅野完だの伊藤詩織だのといった、ニセモノを特集に持ってくる『月刊日本』の神経には、モー嗤うしかないwww 以下は本日届いた、すっかりネオコン誌に落ちぶれた『月刊日本』の目次である。その目次に目を通しつつ、菅野完や伊藤詩織が堂々と特集に登場しているのには恐れ入った…。菅野については節ブログでも多くを書いてきたので、伊藤女史についても色々と今後は書いていこう。今回は取り敢えず、mespesadoさんの投稿を紹介しておくに留めたい。
『てんや蛙』の『座敷牢』 - 3 -

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洞察歯観のすすめ(27)
ここんところ、連日のように仕事の締め切りに追われ、なかなかブログ更新とまではいかない。そんな折、救いの手が差延べられた…。歯科&音楽ウォッチャーさんである。ここ2ヶ月ほど山の便りがなかったので、信州の山奥で遭難でもしたのかと、チト心配していたんだが、どうやら生きていたようでホッとしたwww。

早速、以下に歯科&音楽ウォッチャーさんの便りを転載しておこう。テーマは「亀」…、ではなくて「噛め」でR。大変参考になる話なので、健康に関心のある読者は今回も必読デス。

それから、還暦を過ぎてからピアノの練習を始めたという、歯科&音楽ウォッチャーさんの友人の話も出てくるんだが、亀さんはピアノはやらないが、毎日10時間も仕事でパソコンのキーボードを叩いている。だから、コレもピアノと同じ効果が期待できるのかも…。

~~ボケボケ防止~~
ここ暫く、貧乏暇なし・・・忙しく動いておりましたが、やっと一息ついております・・・と思いきや、もう師走!一息入れて年末、
クリスマスのネオン祭りあたりまでは忙しさが続きそうです。

さて、一息ついて久しぶりに、ホルショフスキーのピアノを聴いております・・・1991年6月、ロンドンでのライブ音源。
この時、ホルショフスキー、99歳。枯れるどころか、艶のあるやさしい音を聞かせてくれます。 コンサート・ピアニストとして多くの聴衆を前にして演奏するエネルギーは、いったいどこから沸いてくるのか・・・1987年、12月。東京カザルス・ホールにて来日コンサートを行った時のライブ映像をみると、100歳近い高齢を感じさせない・・・どころか、10代のやんちゃ坊主を思わせる悪戯っぽく笑みを浮かべる場面もみられます。
ホルショフスキーのように・・・というわけではありませんが、仕事を退き、60の手習いとばかり、ピアノ教室にせっせと通っている友人がおります。なぜ、ピアノを選んだのかと聞いてみると、
「ボケ防止によさそうなので・・・」
という答えが返ってきたのですが、習い始めて半年ほど。今のところ、何とか続いているようです。ピアノ教室の先生によると、ピアノは脳によい刺激を与えてくれる要素が多々あり、指を使うことで脳が活性化し、ボケボケ防止にはもってこい・・・とのこと!

ボケボケ防止に音楽教室通いが健康法のひとつなら、我が家で出来る「噛む噛む」健康スタイルもある。

今からざっと100年ほど前のこと。
時計商人のホーレス・フレッチャーというリッチマンがおりまして、雇いのコックを5人抱え、美食の日々を送っていたところが、
「立てば、ビア樽 座れば、肉まん 歩く姿は、ボンレスハム」
といった状態になり、40歳にして、身長171センチ。体重が、約100キロ。
美食三昧から体調不良をおこし、病魔にとりつかれ、絶望感に陥るも、そこから心機一転。健康を取り戻すため苦労を重ねた末、噛む健康法を編みだし、「噛む健康法・虎の巻き食べ方12条」を作り上げました。
下記 ・・・その12条を紹介してみます。


「噛む健康法 虎の巻」

第1条
腹が大いに減り、運動や仕事の後に自然に出てきた食欲が、どうしても食べずにはいられない段階になるまで、我慢して食べないほうがよい。

第2条
その時に食べる食品は、食品の精神真理的な面も十分に頭に入れて、今最もほしいものを選んで順番を立てる。その時、食品の取り合わせについては、厳密に学問上の原則を気にかける必要はない。

第3条
口に入れた一塊の食べ物は、十分に噛んで砕いて、噛んでいるうちに出てくる唾液としっかり混ぜ、何度もかむこと。そうすることで、飲み込みの反射が自然に働き、食道が開き、食べ物が流れ込む。口に中に残った分は、また繰り返し同様にするが決して強い力での噛みすぎや、過度に長い咀嚼はしないこと。

第4条
食事の時には、ただ一心に食べることを楽しむこと。美味しいという感覚を思うままに働かせて、それぞれの口に合うものを食べるがよい。食事中は精神を口の中に集中して、いわば、「ゆっくりゆっくり 良く噛んでたべる」ようにすること。何か気にかかることがあっても、食事中はそれを一切考えない。気にかけないこと。ひどく忙しく、つめて頭を使うことがあったとしたら、その日だけ一食にしてもよい。仕事が終わってから食べる。もし、気がむしゃくしゃしたり、原が立ったり、とても気持ちが沈んだり、何か悪いことがあったりした時は、一度くらいなら食事はしないほうがよい。そうした時は、食べ物が思うように体内で利用されないで身体の具合を悪くするから、気分の回復を待つ。今、口の中の食べ物がどんなふうに噛まれたのだろうか?唾液がうまく混ざったか?さて、どんな味が出てくるのか?などと、そっと様子を探って食べ物に集中することを忘れてはならない。そうすると、唾液ばかりでなく胃液の分泌も盛んになってくる。

第5条
よくよく腹加減に気をつけて大抵のところで止めておく。うまい!といってむやみやたらに食べない。腹八分目がよい。「腹八分は医者要らず」である。もっとも、フレッチャー式噛み方をすると、胃が自然に満足して詰め込もうとしても、そうはならない。つまり、満足感というものが自然に湧き出してくるから、もっとよい。

第6条
以上の点を固く守れば、食べ物は完全に消化する。わずかばかりの残り物ができても、ほとんど内臓をわずらわすことなく、糞便は力まなくても、そろりそろりと排泄される。まことに便利である。すなわち、便の量が減るということは本当にありがたい。

第7条
それに排泄された便はあまり臭くない。多く食べて、ろくに噛まないままで飲み込むと、腸内で細菌の働きが盛んになり、そのために大いに腐敗分解が行われるから、インドール、スカトールという臭み成分などができて悪く臭うが、フレッチャー式ならば大丈夫。

第8条
食べ物の種類にもよるが、このように行われると、出るものも順調に降りてくる。

第9条
便の重さは、一日せいぜい40~50グラムぐらいである。しかし、食物繊維の多いものを多く食べると多くなる。ただし、腐敗することが少ないため、腸内で毒素が生ぜず、有害な腸毒が血液に吸収されての自家中毒になることはない。したがって脳の働きも向上するし、ほかの臓器も病気にかからないから、健康上どれほどよいかが計り知れない。

第10条
食べるときには、なるべく汁物や液を避けるほうがよい。液体をとると、十分に咀嚼が出来ないし、唾液が食べ物とよく混ざらない。食事以外に水は飲むべし。

第11条
慣れないうちは、非常に根気がいるが、注意を集中し、がんばって一生懸命やれば、出来ないことはない。十分な唾液の分泌は、「口内消化」の大切な要素である。口内消化にさえ十分に気をつければ、次の胃の消化液分泌、その次もきちんと正しく行われる。

第12条
「フレッチャーの噛む健康法」を実行してみたいと思う人は、初めから過大な期待をかけないほうがよい。しかし、初めが肝心。はじめたら少しずつ実行していくことである。暫くしたら一度は、「ハタと壁に突き当たるところ」があり、不快感が生じるかもしれない。しかし、これは一時的なもので、これを乗り越えることが出来れば、あとは忍耐と、この法則の注意点を十分に頭に入れて実行したら、きっと成功できる。

咀嚼の心 母心。噛めば命の泉沸く!
噛むことは、脳を働かせ、消化を助け、味覚を刺激し、消化吸収を助け、知性を高め、精神を安定させ、老化防止、便秘予防、ストレス解消にも良し。


ーー追記ーー
噛む・・・といえば、英国の首相を4期にわたり務めた、ウイリアム・グラッドストンは、新聞記者から、85歳にして元気なのはどうしてかと質問され、
「天は、私たちに32本の歯を与えたから、食事をするときには、何時も32回噛んで飲み込むようにしている。
子供たちにも言い聞かせ、毎回確実に守らせている。だから、みんな元気だ」
と話したという。

ーー追記 その2--
そういえば、亀さんもよく噛んでました・・・女性の小指を!
若かりし頃の亀さんは、女性の小指を噛んで口説いたとか・・・口説かなかったとか・・・
差し迫ってきた忘年会ライブは、「あなたが 噛んだ 小指が痛い」 亀さんに小指を噛まれた妖艶なる女性がゲスト出演??





パラダイス文書の闇
掲示板「放知技」の常連さんの一人、この世は焼肉定食さんが実にE-ことを書いている。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/370/

亀さん家で購読しているのは東京新聞だ。あれは、亀さんがツイッターを始めた2010年1月前後頃だと記憶しているんだが、当時は東京新聞こそ我々側の新聞、〝正義の味方〟だと言わんばかりに、「東京新聞を読もう!」と声高に叫んでいた人たちが実に多かった。亀さんもそんな一人だったのでR。しかし、ここ数年の東京新聞の劣化ぶりは目を覆うばかりであり、今では東京新聞の朝刊を読むのに5分とかからない日が続いている。それだけ、じっくりと読むに値する記事が激減したということもあるが、モリカケ(森友学園・家計学園)問題が表面化してからというもの、東京新聞が好意的に菅野完や前川喜平といった輩に紙面を割いたり、ピント外れな国際政治関連の記事を連発しているので、モー最近は読む気も失せている亀さんなのである。だから、そろそろ同紙の購読を止める潮時なんだろうと思っている。

その東京新聞、「ロシア資金、FBへ流入か パラダイス文書で判明」と題する記事を今月7日に掲載していた。そして、同記事で真っ先に目に飛び込んで来たのが以下の大見出し…。

パラダイス文書で判明
ロシア資金、FBに流入か。


上記の東京新聞の記事は、単に共同通信の報道をコピペしたものに過ぎないのだが、明らかに共同通信の記事は、今のアメリカの好戦派が血眼になって行っているロシア叩き、殊にプーチンを貶めようとしているのが一目瞭然だ。このパラダイス文書とやらだが、亀さんは出所について大凡の見当が付いていた。それを裏付けてくれたのが、スプートニク紙の以下の記事だ。

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Soros' Vendetta? What's Behind the Panama Papers Leak

ついでに、とっくの昔から常識になっていることだが、FBをはじめとするIT産業がNSAの軍門に降っていたことを示す証拠を、『スノーデンファイル』(ルーク…ハーディング 日経BP社)から引用しておこう。なを、題名もズバリ、「スノーデンファイル」という記事を亀さんは書いているので、気になった読者は併せて一読してもらえたら幸いだ。

グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、そしてスティーブ・ジョブズのアップルまで、シリコンバレーのほぼすべての有力企業がNSAと関係していた、とスノーデンは言う。NSAは、これらテクノロジー大手に直接アクセスできることを認めている。
『スノーデンファイル』p.16


アメリカ一強大なスパイ機関と協力していると断定させるのは、会社として最悪の事態である。シリコンバレーのイメージ、IT企業は革新的で因習にとらわれないという常識が崩れてしまう。グーグルは「邪悪たるべからず(Don't be evil)」というミッションステートメントを誇りにしていたし、アップルは「発想を変えよ(Think Different)」というジョブズの教えをアピールしていた。マイクロソフトのモットーは「一番のプライオリティーはプライバシー(Your privacy is our priority)」である。こうした企業スローガンももはや皮肉にしか聞こえない。
『スノーデンファイル』p.201

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止めとして、NSAおよびFBをはじめとするIT企業との関係が、明確にイメージできる記事を以下に紹介しておく。
フェイスプーク! 巨大ソーシャル・メディア、アメリカ諜報機関の一部門と化す

【グリコのおまけ】
以下は冒頭で言及した東京新聞の記事。

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生と死を見つめる 3
NHKのBSプレミアムカフェ「生と死を見つめる」シリーズの最後は、「千の風になって」。同シリーズの他の二本と較べ、異質の番組であった。何故なら、死後の世界を取り扱ったテーマの番組だったからである。

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初回放送は2006年というから、今から11年ほど前になる。水先案内人は女優の木村多江さん、最愛の人を失ったら、人はどうすれば生きていけるのかと、最愛の父親を失った木村さんは、国内外で自身同様に最愛の人を失った、多くの人たちと悲しみを分かち合い、彼女自身が次第に癒やされていくという内容の番組だ。そして、同番組を支えていたものこそ、「千の風になって」という詩であった。

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以下は、番組で印象に残ったシーンである。

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亀さんも過去に最愛の人を含め、親しかった友人や知人との別れを幾度か体験している。そして、最近になって時折思い出すのが、今東光和尚の言葉である。拙稿「神や運命について」にも載せているが、ここでも和尚の言葉を再掲しておこう。

神や運命について
人類が続く限り、神とか運命とかいう言葉は、人の心にいつまでも宿ってはなれないだろう。実際、真摯な努力を続けてゆく人間ほど、自己の生涯に運命的なものを感じるのではないかと思う。ぼくには、この世の人間の営みには人の力の及ばない何かの力が作用しているのではないかと思えてならない。今先生は、これについてどうお考えになるか。
(大分県臼杵市 19歳 H・Y)

それは確かにおめえの言う通りなんだ。おめえみたいな人こそが、仏教なりキリスト教なりを少し覗いて、信仰の道に入って神や仏というものと接心することが大切だ。「接心」とは神なり仏なりと心を接し、道を求めることで、おめえなんかには非常にいいことじゃないかと思うね。

四国巡礼は菅笠に「同行二人」と書くんだが、これは弘法大師…お大師さんが「わしは常におまえらと一緒に居るんだ」と教えて人々を安心させたことから来ているんでね。だからいつでもその巡礼者は同行二人になる。私とお大師さん、お大師さんと私というものが歩いてて、一緒に四国八十八力所をご遍路できるという安心で、みんな常にこの言葉を書くんだ。

またキリスト教でも、キリストがいわゆるダマスカスで現れて、「我汝らと共に在り。安心せよ」と言った。この「我汝らと共に在り」という言葉がクリスチャンにとって非常に強い言葉でね。だからキリスト教徒は、キリストが常に自分と一緒にいるんだと信じている。つまり、「同行二人」と同じことだろう?

弘法大師も「我汝らと共に在り」と言っているから、あの四国の断崖絶壁でも、山野を越えて八十八ヵ所をご遍路できると同じようにキリスト教徒もまた、いかなる難難辛苦に遭おうとも「我汝らと共に在り」だから「ああ自分の苦しさはキリストがわかってくれている。悲しみはキリストがわかってくれている」と安心できるわけだ。これ、両者とも同じ考えなんだよ。

おめえは、どうも自分の力だけで生きているような気がしないというのは、何かが「我汝らと共に在り」、そういうものの暗示を受けているわけだから、非常にいい精神と言える。だから謙虚な気持ちで「私は誰かと共に在る」と信じろ。それが亡き父であるか、亡き母であるか、亡き兄であるか亡き姉であるかもわからんが、常に誰かが自分を保護していると意識していることが大切だ。

オレもこの年になって「我汝らと共に在り」と同じように、オレにはやっぱりそういう仏神が常についてくれているという、一つの安心感があるね。たとえばオレが病気で苦しんでいると、そばに占星術の大家がいてくれて「いまが最悪の時。あと半月でこの病気の星は去っていくからご心配なく」と言って慰めてくれるし、易をやる人がまた易で「今年は病占が出ていたけど、それも今年の暮れに脱出できます」と言って鼓舞してくれる。オレはまだ天台の寺を復興しなくちゃならないというような大きな役を持っている。そこで仏が、「やはり、まだ今東光を死なせてはならんぞ。もう少しあれを働かせにゃならん」と、オレの寿命を延ばしているのがオレにははっきりわかる。これもまたオレの宿命だと思っているんだ。まさにおめえの言う通りでね。

『続 極道辻説法』p.170~


年齢を重ねた今、和尚の言う「我汝らと共に在り」、日増しに強く感じるようになった自分がいる。

生と死を見つめる 2
NHKのBSプレミアムカフェ「生と死を見つめる」シリーズの二本目は、「百万回の永訣 柳原和子 がんを生き抜く」という、ガンと闘うノンフィクション作家・柳原和子を追ったドキュメンタリー番組であった。末期ガンを患う親戚や知人が身近にいるだけに、最近は医療とガン、そして生死について考えることが多くなったこともあり、同番組を最後まで見てしまった。そして、柳原ほどの知識人にして、ガンになったら病院へ行くものと、最後の最後まで思い込んでいた様子が強く印象に残った。

もし、柳原が病院に行くことなく、拙稿「健康が全て」にも転載した飯山一郎さんの提唱する、「現在の体質を変えるための最も簡便な方法」を実践していたとしたら、今でも彼女は元気に活躍していた可能性が高い。

このように書くと、「エッ、病気になったら、病院へ行くのが当然では?」というのが大方の反応だろう。

しかし、「現在の体質を変えるための最も簡便な方法」を世に提起した飯山さんは、「病院には行くな!」とすら言い切る。亀さんもその通りだと思う。無論、番組に登場していた大学病院の医師らは、人間的に良い人たちが多いのが分かるのだし、日々研鑽に励んでいるのも分かる。だが、彼らは細分化された医学のホンの一部に詳しいというだけで、人間の身体については偏った見方に陥っている、早く言えば無知なのである。

亀さんは人体というものを深く追求するため、千島喜久男の『血液と健康の知恵』(地湧社)、三木成夫や西原克成らの一連の書籍に目を通し、かつ飯山さんが提唱する乳酸菌や健康法を採り入れたことによって、若い頃よりも今の方が健康なのではとすら思えるのだ。

入院したら最後、確実に死期を早める。

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大木を見上げる柳原和子

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柳原の著した『がん患者学』

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ガン治療方法について、友人の近藤誠医師にセカンドオピニオンを求める柳原

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大学病院の医師や看護婦が参加するセミナーに講師として招かれた柳原

生と死を見つめる 1
NHKのBSプレミアムカフェで三夜にわたり、「生と死を見つめる」と題するシリーズが放送された。

新藤兼人95歳 人生との格闘果てず
百万回の永訣 柳原和子 がんを生き抜く
千の風になって


BSプレミアムカフェはシリーズものを放送することが多いが、亀さんは気になるテーマの番組だけを見ることが多く、それも始めから終わりまで見ることは滅多にない。しかし、今回の「生と死を見つめる」シリーズの場合、初めて全番組、それもすべて通しで見た。

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番組内容はテーマごとに異なっていたので、一本ずつ取り上げていこう。最初は「新藤兼人95歳 人生との格闘果てず」。この番組は2008年に公開された新藤兼人監督95歳の時の作品、「石内尋常高等小學校 花は散れども}の撮影現場での模様を中心に構成されていた。そして、同番組を見ながら新藤監督の「一枚のハガキ」を思い出したのである(拙稿「大竹しのぶという女優」参照)。「一枚のハガキ」では大竹しのぶと豊川悦司が主演していたが、同映画でも二人の主演であった。ちなみに、亀さんは大竹しのぶについては表の顔しか本ブログに書いていないが、実は大竹しのぶには裏の顔もある。
男狂いは還暦過ぎてますますの大竹しのぶに続くあの女!!

大竹しのぶの裏の顔はともかく、番組の新藤監督を見て、ふと三木武吉が末期に語った以下の言葉を思い出した。

死期が迫った1956年、枕元に呼んだ馬場元治に「こどもをよろしく」と消え入るような声で伝えたが、馬場は「妾もたくさん、子もたくさん。さてはて、どの子どものことか」と思ったが、三木が亡くなってからはたと気がついた。「こども」は「子ども」ではなくて「こだま=児玉誉士夫」のことだったのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%A8%E6%AD%A6%E5%90%89


また、三木の以下の言葉は、あまりにも有名だ。

私の前に立ったフケ(=福家)ば飛ぶような候補者がある有力候補と申したのは、不肖この三木武吉であります。なるべくなら、皆さんの貴重なる一票は、先の無力候補に投ぜられるより、有力候補たる私に…と、三木は考えます。なお、正確を期さねばならんので、さきの無力候補の数字的間違いを、ここで訂正しておきます。私には、妾が4人あると申されたが、事実は5人であります。5を4と数えるごとき、小学校一年生といえども、恥とすべきであります。1つ数え損なったとみえます。ただし、5人の女性たちは、今日ではいずれも老来廃馬と相成り、役には立ちませぬ。が、これを捨て去るごとき不人情は、三木武吉にはできませんから、みな今日も養っております。


番組を通じて新藤監督も、なかなかアチラの方で頑張ったことが分かる。そんな新藤監督だからこそ、大竹を主演女優に選んだのだと思った。それは兎も角、95歳という高齢、足腰が弱って自力で歩けないので、車いすに乗って撮影現場に赴き、かつ緑内障を患っていたため目は良く見えなかったはずなのに、それでも現場監督を務め通した気力、その執念には恐れ入った。人間、最後の最後まで現役であらねばならぬと、つくづく思った次第である。

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車いすを押してもらいつつ、撮影現場に向かう新藤監督

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撮影現場で大竹しのぶと

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老人ホームに入居することになった市本先生を運ぶシーンの撮影風景

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映画の主人公になった恩師を囲む同窓会に出席するため、数十年ぶりに帰郷した新藤監督

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二番目の妻が逝去した後に結婚した、三番目の妻の乙羽信子と。大竹しのぶ演じる二番目の妻の心境は如何許りか…。

メスペサド理論
掲示板「放知技」で繰り広げられるメスペサド理論、すなわちmespesadoさんの経済についての投稿、実に素晴らしい。最近も国の借金についてのmespesadoさんの投稿のお陰で、経済分野が苦手な亀さんにも国の借金の本質を完璧に捉えることが出来た。この点、飯山一郎さんも同様のようで、以下のような投稿を行っている。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/153/

上の投稿で飯山さんが書いておられるように、赤い枠で囲んだメスペサド理論を十分咀嚼の上、頭に焼き付けておこう。無論、国の借金以外にもmespesadoさんの経済分野に関する投稿は、下手な経済学者のテレビでの発言や、彼らが本や雑誌に書いたものよりも、経済の本質を遙かに正確に捉えている。加えて、mespesadoさんは政治の本質も正確に捉えているので、政治の本質がマルで分かっていない、世の中の経済学者と較べても、月とスッポンほどの開きがある。

たとえば、『月刊日本』の最新号(11月号)に、「アベノミクスは完全に失敗した」という特集が掲載、経済学者の水野和夫氏と経済評論家の植草一秀氏の二人が寄稿していたが、お二人とも正確に国際政治の流れを捉えていないため、引き出された結論がデタラメなものになっていた。植草氏のような御仁はさておき、亀さんも一時は高く評価していた(拙稿「資本主義の終焉04」参照)水野氏の場合、「アベノミクスは完全に失敗した」という記事の中で、「閉じた帝国」という理論を展開、以下の記述に目が留まった。

日本の場合は、日本海から南シナ海までを一つの湖と捉え、中国や朝鮮半島、台湾、ASEAN諸国と一緒に「閉じた帝国」を形成すべきです。日本一国だけではエネルギーや農産物をまかなうことはできませんが、こうした国々と協力すれば十分に自己完結できます。そして、経済水準がある程度収れんしていけば、次はユーロのような通貨統合を目指すべきです。そしてゆくゆくは政治統合まで視野に入れるべきです。
『月刊日本』(11月号)p.62~63


このように述べた水野氏、「閉じた帝国は多くの人たちにとって絵空事のように聞こえるかもしれません」と結語で語っているのだが、まさに絵空事である。現実は、水野氏の〝絵空事〟を遙かに超えて、実に大きなスケールで動き出しているのだ。そのあたりの詳細は、拙稿「若者が切り拓く新しい日中関係」を参照されたい。

サルマン皇太子の肚 2
シリアを巡る中近東紛争で、ロシアがIS(ISIL)を壊滅状態に追い込むことができた理由は、IS、そしてISの背後にいるアメリカの軍事力よりも、ロシアのそれが遙かに上回っていたからである。ところが、そうした現実を無視するかのように、未だにロシアと一戦を構えようとする一部勢力(ネオコン)が、アメリカ国内を引っ掻き回している。そのあたりについて参考になるのが以下の記事だ。
明日という日がこなくなるかも知れない

そんな折、ブログ「中東TODAY」の佐々木良昭氏が、「何故同一時にサウジアラビア非難」と題する興味深い記事をアップした。アメリカの圧力により、サウジアラビアがISを支援してきたことは、今や世界の常識の一部となっているが、サウジ同様にISを支援しているのがカタールだ。ところが、同国のハマド・ビン・ジャースム元首相が、そのサウジを非難したとする同記事の以下の指摘は意味深長だ。舞台裏で何があったのか? 

*ムハンマド・サルマン皇太子は『サウジアラビアはこれから、本来の穏健なイスラムに復帰する。』と語り、暗にワハビー派を非難しているのだ。イラクのハーデイ・アーメル司令官の発言は、まさにワハビズム非難であり、カタールの元首相の発言も、ワハビズムに基づくIS(ISIL)非難を、しているのではないか、ということだ。*


つまり、「本来の穏健なイスラムに復帰する」ことを目指しているサルマン皇太子を、カタールの元首相が支持しているということである。皇太子の「穏健なイスラムへの復帰」とは、サウジ王室に対して一定の勢力を保持してきたワハビー派の切り崩し、すなわち、ワハビー派の勢力を弱めるということであり、これは同時にワハビー派の戦闘員が多いISと敵対することにも繋がる。ここで、サウジ王室とワハビー派との関係だが、やはり佐々木氏の以下の記事が参考になる。
サウジアラビアで危険な大変革が始まった

今まではアメリカに忠実だったサウジが、ここに来てアメリカの意向に逆らうような言動が目立つようになった背景に、ロシアの影がちらつくのだが、以下、プーチン大統領、サルマン国王、サルマン皇太子の動きを中心に、一連のニュースを時系列で振り返っておこう。

■サルマン国王
2015年1月23日、アブドラ国王の死去に伴い、サルマン皇太子が新国王に即位、同時に、王位継承順位第2位だったムクリン王子を皇太子に指名。
https://jp.reuters.com/article/saudi-succession-idJPKBN0KV2T820150123

2015年4月29日、サルマン国王がムクリン王子を解任、副皇太子のムハンマド内相(55)を新たな皇太子に指名。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM29H24_Z20C15A4FF2000/

2015年11月16日、G20サミットでプーチン大統領とサウジ国王が二者会談。
https://jp.sputniknews.com/politics/201511151169131/

2017年6月21日、サルマーン国王の勅命によりムハンマド皇太子が解任され、サイマル副皇太子が皇太子に昇格。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H6P_R20C17A6EA2000/

2017年10月5日、ロシアを訪問したサウジ国王と会談を行ったプーチン大統領。

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http://www.sankei.com/world/news/171006/wor1710060005-n1.html

■サルマン皇太子
2015年6月18日、当時は未だ副皇太子だった現サルマン皇太子と会談を行ったプーチン大統領。

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https://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735/39478364.html

2017年6月21日、王位継承者として皇太子に昇格。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H6P_R20C17A6EA2000/

2017年10月5日、ロシアを訪問したサウジ皇太子と会談を行ったプーチン大統領。

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https://jp.sputniknews.com/world/201710094165267/

また、以下の記事にも注目していただきたい。サウジの米ドル離れを報じた記事だ。
進むドル離れ。サウジアラビア、中国との取り引きに人民元とリヤルを使うことに

サウジだけではない。イランやベネズエラといった国も米ドル離れに進みつつある。こうした一連の世界的な米ドル離れは、米国覇権の凋落を意味しており、以下の記事が詳しい。
ロシアと中国間の金取引 - ドル離れに向けて前進?

【関連記事】
サウジ王室に関して、亀さんは以下の記事を書いている。
サルマン皇太子の肚
サウジ国王の肚