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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
パラダイス文書の闇
掲示板「放知技」の常連さんの一人、この世は焼肉定食さんが実にE-ことを書いている。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/370/

亀さん家で購読しているのは東京新聞だ。あれは、亀さんがツイッターを始めた2010年1月前後頃だと記憶しているんだが、当時は東京新聞こそ我々側の新聞、〝正義の味方〟だと言わんばかりに、「東京新聞を読もう!」と声高に叫んでいた人たちが実に多かった。亀さんもそんな一人だったのでR。しかし、ここ数年の東京新聞の劣化ぶりは目を覆うばかりであり、今では東京新聞の朝刊を読むのに5分とかからない日が続いている。それだけ、じっくりと読むに値する記事が激減したということもあるが、モリカケ(森友学園・家計学園)問題が表面化してからというもの、東京新聞が好意的に菅野完や前川喜平といった輩に紙面を割いたり、ピント外れな国際政治関連の記事を連発しているので、モー最近は読む気も失せている亀さんなのである。だから、そろそろ同紙の購読を止める潮時なんだろうと思っている。

その東京新聞、「ロシア資金、FBへ流入か パラダイス文書で判明」と題する記事を今月7日に掲載していた。そして、同記事で真っ先に目に飛び込んで来たのが以下の大見出し…。

パラダイス文書で判明
ロシア資金、FBに流入か。


上記の東京新聞の記事は、単に共同通信の報道をコピペしたものに過ぎないのだが、明らかに共同通信の記事は、今のアメリカの好戦派が血眼になって行っているロシア叩き、殊にプーチンを貶めようとしているのが一目瞭然だ。このパラダイス文書とやらだが、亀さんは出所について大凡の見当が付いていた。それを裏付けてくれたのが、スプートニク紙の以下の記事だ。

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Soros' Vendetta? What's Behind the Panama Papers Leak

ついでに、とっくの昔から常識になっていることだが、FBをはじめとするIT産業がNSAの軍門に降っていたことを示す証拠を、『スノーデンファイル』(ルーク…ハーディング 日経BP社)から引用しておこう。なを、題名もズバリ、「スノーデンファイル」という記事を亀さんは書いているので、気になった読者は併せて一読してもらえたら幸いだ。

グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、そしてスティーブ・ジョブズのアップルまで、シリコンバレーのほぼすべての有力企業がNSAと関係していた、とスノーデンは言う。NSAは、これらテクノロジー大手に直接アクセスできることを認めている。
『スノーデンファイル』p.16


アメリカ一強大なスパイ機関と協力していると断定させるのは、会社として最悪の事態である。シリコンバレーのイメージ、IT企業は革新的で因習にとらわれないという常識が崩れてしまう。グーグルは「邪悪たるべからず(Don't be evil)」というミッションステートメントを誇りにしていたし、アップルは「発想を変えよ(Think Different)」というジョブズの教えをアピールしていた。マイクロソフトのモットーは「一番のプライオリティーはプライバシー(Your privacy is our priority)」である。こうした企業スローガンももはや皮肉にしか聞こえない。
『スノーデンファイル』p.201

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止めとして、NSAおよびFBをはじめとするIT企業との関係が、明確にイメージできる記事を以下に紹介しておく。
フェイスプーク! 巨大ソーシャル・メディア、アメリカ諜報機関の一部門と化す

【グリコのおまけ】
以下は冒頭で言及した東京新聞の記事。

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生と死を見つめる 3
NHKのBSプレミアムカフェ「生と死を見つめる」シリーズの最後は、「千の風になって」。同シリーズの他の二本と較べ、異質の番組であった。何故なら、死後の世界を取り扱ったテーマの番組だったからである。

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初回放送は2006年というから、今から11年ほど前になる。水先案内人は女優の木村多江さん、最愛の人を失ったら、人はどうすれば生きていけるのかと、最愛の父親を失った木村さんは、国内外で自身同様に最愛の人を失った、多くの人たちと悲しみを分かち合い、彼女自身が次第に癒やされていくという内容の番組だ。そして、同番組を支えていたものこそ、「千の風になって」という詩であった。

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以下は、番組で印象に残ったシーンである。

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亀さんも過去に最愛の人を含め、親しかった友人や知人との別れを幾度か体験している。そして、最近になって時折思い出すのが、今東光和尚の言葉である。拙稿「神や運命について」にも載せているが、ここでも和尚の言葉を再掲しておこう。

神や運命について
人類が続く限り、神とか運命とかいう言葉は、人の心にいつまでも宿ってはなれないだろう。実際、真摯な努力を続けてゆく人間ほど、自己の生涯に運命的なものを感じるのではないかと思う。ぼくには、この世の人間の営みには人の力の及ばない何かの力が作用しているのではないかと思えてならない。今先生は、これについてどうお考えになるか。
(大分県臼杵市 19歳 H・Y)

それは確かにおめえの言う通りなんだ。おめえみたいな人こそが、仏教なりキリスト教なりを少し覗いて、信仰の道に入って神や仏というものと接心することが大切だ。「接心」とは神なり仏なりと心を接し、道を求めることで、おめえなんかには非常にいいことじゃないかと思うね。

四国巡礼は菅笠に「同行二人」と書くんだが、これは弘法大師…お大師さんが「わしは常におまえらと一緒に居るんだ」と教えて人々を安心させたことから来ているんでね。だからいつでもその巡礼者は同行二人になる。私とお大師さん、お大師さんと私というものが歩いてて、一緒に四国八十八力所をご遍路できるという安心で、みんな常にこの言葉を書くんだ。

またキリスト教でも、キリストがいわゆるダマスカスで現れて、「我汝らと共に在り。安心せよ」と言った。この「我汝らと共に在り」という言葉がクリスチャンにとって非常に強い言葉でね。だからキリスト教徒は、キリストが常に自分と一緒にいるんだと信じている。つまり、「同行二人」と同じことだろう?

弘法大師も「我汝らと共に在り」と言っているから、あの四国の断崖絶壁でも、山野を越えて八十八ヵ所をご遍路できると同じようにキリスト教徒もまた、いかなる難難辛苦に遭おうとも「我汝らと共に在り」だから「ああ自分の苦しさはキリストがわかってくれている。悲しみはキリストがわかってくれている」と安心できるわけだ。これ、両者とも同じ考えなんだよ。

おめえは、どうも自分の力だけで生きているような気がしないというのは、何かが「我汝らと共に在り」、そういうものの暗示を受けているわけだから、非常にいい精神と言える。だから謙虚な気持ちで「私は誰かと共に在る」と信じろ。それが亡き父であるか、亡き母であるか、亡き兄であるか亡き姉であるかもわからんが、常に誰かが自分を保護していると意識していることが大切だ。

オレもこの年になって「我汝らと共に在り」と同じように、オレにはやっぱりそういう仏神が常についてくれているという、一つの安心感があるね。たとえばオレが病気で苦しんでいると、そばに占星術の大家がいてくれて「いまが最悪の時。あと半月でこの病気の星は去っていくからご心配なく」と言って慰めてくれるし、易をやる人がまた易で「今年は病占が出ていたけど、それも今年の暮れに脱出できます」と言って鼓舞してくれる。オレはまだ天台の寺を復興しなくちゃならないというような大きな役を持っている。そこで仏が、「やはり、まだ今東光を死なせてはならんぞ。もう少しあれを働かせにゃならん」と、オレの寿命を延ばしているのがオレにははっきりわかる。これもまたオレの宿命だと思っているんだ。まさにおめえの言う通りでね。

『続 極道辻説法』p.170~


年齢を重ねた今、和尚の言う「我汝らと共に在り」、日増しに強く感じるようになった自分がいる。

生と死を見つめる 2
NHKのBSプレミアムカフェ「生と死を見つめる」シリーズの二本目は、「百万回の永訣 柳原和子 がんを生き抜く」という、ガンと闘うノンフィクション作家・柳原和子を追ったドキュメンタリー番組であった。末期ガンを患う親戚や知人が身近にいるだけに、最近は医療とガン、そして生死について考えることが多くなったこともあり、同番組を最後まで見てしまった。そして、柳原ほどの知識人にして、ガンになったら病院へ行くものと、最後の最後まで思い込んでいた様子が強く印象に残った。

もし、柳原が病院に行くことなく、拙稿「健康が全て」にも転載した飯山一郎さんの提唱する、「現在の体質を変えるための最も簡便な方法」を実践していたとしたら、今でも彼女は元気に活躍していた可能性が高い。

このように書くと、「エッ、病気になったら、病院へ行くのが当然では?」というのが大方の反応だろう。

しかし、「現在の体質を変えるための最も簡便な方法」を世に提起した飯山さんは、「病院には行くな!」とすら言い切る。亀さんもその通りだと思う。無論、番組に登場していた大学病院の医師らは、人間的に良い人たちが多いのが分かるのだし、日々研鑽に励んでいるのも分かる。だが、彼らは細分化された医学のホンの一部に詳しいというだけで、人間の身体については偏った見方に陥っている、早く言えば無知なのである。

亀さんは人体というものを深く追求するため、千島喜久男の『血液と健康の知恵』(地湧社)、三木成夫や西原克成らの一連の書籍に目を通し、かつ飯山さんが提唱する乳酸菌や健康法を採り入れたことによって、若い頃よりも今の方が健康なのではとすら思えるのだ。

入院したら最後、確実に死期を早める。

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大木を見上げる柳原和子

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柳原の著した『がん患者学』

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ガン治療方法について、友人の近藤誠医師にセカンドオピニオンを求める柳原

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大学病院の医師や看護婦が参加するセミナーに講師として招かれた柳原

生と死を見つめる 1
NHKのBSプレミアムカフェで三夜にわたり、「生と死を見つめる」と題するシリーズが放送された。

新藤兼人95歳 人生との格闘果てず
百万回の永訣 柳原和子 がんを生き抜く
千の風になって


BSプレミアムカフェはシリーズものを放送することが多いが、亀さんは気になるテーマの番組だけを見ることが多く、それも始めから終わりまで見ることは滅多にない。しかし、今回の「生と死を見つめる」シリーズの場合、初めて全番組、それもすべて通しで見た。

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番組内容はテーマごとに異なっていたので、一本ずつ取り上げていこう。最初は「新藤兼人95歳 人生との格闘果てず」。この番組は2008年に公開された新藤兼人監督95歳の時の作品、「石内尋常高等小學校 花は散れども}の撮影現場での模様を中心に構成されていた。そして、同番組を見ながら新藤監督の「一枚のハガキ」を思い出したのである(拙稿「大竹しのぶという女優」参照)。「一枚のハガキ」では大竹しのぶと豊川悦司が主演していたが、同映画でも二人の主演であった。ちなみに、亀さんは大竹しのぶについては表の顔しか本ブログに書いていないが、実は大竹しのぶには裏の顔もある。
男狂いは還暦過ぎてますますの大竹しのぶに続くあの女!!

大竹しのぶの裏の顔はともかく、番組の新藤監督を見て、ふと三木武吉が末期に語った以下の言葉を思い出した。

死期が迫った1956年、枕元に呼んだ馬場元治に「こどもをよろしく」と消え入るような声で伝えたが、馬場は「妾もたくさん、子もたくさん。さてはて、どの子どものことか」と思ったが、三木が亡くなってからはたと気がついた。「こども」は「子ども」ではなくて「こだま=児玉誉士夫」のことだったのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%A8%E6%AD%A6%E5%90%89


また、三木の以下の言葉は、あまりにも有名だ。

私の前に立ったフケ(=福家)ば飛ぶような候補者がある有力候補と申したのは、不肖この三木武吉であります。なるべくなら、皆さんの貴重なる一票は、先の無力候補に投ぜられるより、有力候補たる私に…と、三木は考えます。なお、正確を期さねばならんので、さきの無力候補の数字的間違いを、ここで訂正しておきます。私には、妾が4人あると申されたが、事実は5人であります。5を4と数えるごとき、小学校一年生といえども、恥とすべきであります。1つ数え損なったとみえます。ただし、5人の女性たちは、今日ではいずれも老来廃馬と相成り、役には立ちませぬ。が、これを捨て去るごとき不人情は、三木武吉にはできませんから、みな今日も養っております。


番組を通じて新藤監督も、なかなかアチラの方で頑張ったことが分かる。そんな新藤監督だからこそ、大竹を主演女優に選んだのだと思った。それは兎も角、95歳という高齢、足腰が弱って自力で歩けないので、車いすに乗って撮影現場に赴き、かつ緑内障を患っていたため目は良く見えなかったはずなのに、それでも現場監督を務め通した気力、その執念には恐れ入った。人間、最後の最後まで現役であらねばならぬと、つくづく思った次第である。

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車いすを押してもらいつつ、撮影現場に向かう新藤監督

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撮影現場で大竹しのぶと

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老人ホームに入居することになった市本先生を運ぶシーンの撮影風景

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映画の主人公になった恩師を囲む同窓会に出席するため、数十年ぶりに帰郷した新藤監督

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二番目の妻が逝去した後に結婚した、三番目の妻の乙羽信子と。大竹しのぶ演じる二番目の妻の心境は如何許りか…。

メスペサド理論
掲示板「放知技」で繰り広げられるメスペサド理論、すなわちmespesadoさんの経済についての投稿、実に素晴らしい。最近も国の借金についてのmespesadoさんの投稿のお陰で、経済分野が苦手な亀さんにも国の借金の本質を完璧に捉えることが出来た。この点、飯山一郎さんも同様のようで、以下のような投稿を行っている。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16256324/153/

上の投稿で飯山さんが書いておられるように、赤い枠で囲んだメスペサド理論を十分咀嚼の上、頭に焼き付けておこう。無論、国の借金以外にもmespesadoさんの経済分野に関する投稿は、下手な経済学者のテレビでの発言や、彼らが本や雑誌に書いたものよりも、経済の本質を遙かに正確に捉えている。加えて、mespesadoさんは政治の本質も正確に捉えているので、政治の本質がマルで分かっていない、世の中の経済学者と較べても、月とスッポンほどの開きがある。

たとえば、『月刊日本』の最新号(11月号)に、「アベノミクスは完全に失敗した」という特集が掲載、経済学者の水野和夫氏と経済評論家の植草一秀氏の二人が寄稿していたが、お二人とも正確に国際政治の流れを捉えていないため、引き出された結論がデタラメなものになっていた。植草氏のような御仁はさておき、亀さんも一時は高く評価していた(拙稿「資本主義の終焉04」参照)水野氏の場合、「アベノミクスは完全に失敗した」という記事の中で、「閉じた帝国」という理論を展開、以下の記述に目が留まった。

日本の場合は、日本海から南シナ海までを一つの湖と捉え、中国や朝鮮半島、台湾、ASEAN諸国と一緒に「閉じた帝国」を形成すべきです。日本一国だけではエネルギーや農産物をまかなうことはできませんが、こうした国々と協力すれば十分に自己完結できます。そして、経済水準がある程度収れんしていけば、次はユーロのような通貨統合を目指すべきです。そしてゆくゆくは政治統合まで視野に入れるべきです。
『月刊日本』(11月号)p.62~63


このように述べた水野氏、「閉じた帝国は多くの人たちにとって絵空事のように聞こえるかもしれません」と結語で語っているのだが、まさに絵空事である。現実は、水野氏の〝絵空事〟を遙かに超えて、実に大きなスケールで動き出しているのだ。そのあたりの詳細は、拙稿「若者が切り拓く新しい日中関係」を参照されたい。

サルマン皇太子の肚 2
シリアを巡る中近東紛争で、ロシアがIS(ISIL)を壊滅状態に追い込むことができた理由は、IS、そしてISの背後にいるアメリカの軍事力よりも、ロシアのそれが遙かに上回っていたからである。ところが、そうした現実を無視するかのように、未だにロシアと一戦を構えようとする一部勢力(ネオコン)が、アメリカ国内を引っ掻き回している。そのあたりについて参考になるのが以下の記事だ。
明日という日がこなくなるかも知れない

そんな折、ブログ「中東TODAY」の佐々木良昭氏が、「何故同一時にサウジアラビア非難」と題する興味深い記事をアップした。アメリカの圧力により、サウジアラビアがISを支援してきたことは、今や世界の常識の一部となっているが、サウジ同様にISを支援しているのがカタールだ。ところが、同国のハマド・ビン・ジャースム元首相が、そのサウジを非難したとする同記事の以下の指摘は意味深長だ。舞台裏で何があったのか? 

*ムハンマド・サルマン皇太子は『サウジアラビアはこれから、本来の穏健なイスラムに復帰する。』と語り、暗にワハビー派を非難しているのだ。イラクのハーデイ・アーメル司令官の発言は、まさにワハビズム非難であり、カタールの元首相の発言も、ワハビズムに基づくIS(ISIL)非難を、しているのではないか、ということだ。*


つまり、「本来の穏健なイスラムに復帰する」ことを目指しているサルマン皇太子を、カタールの元首相が支持しているということである。皇太子の「穏健なイスラムへの復帰」とは、サウジ王室に対して一定の勢力を保持してきたワハビー派の切り崩し、すなわち、ワハビー派の勢力を弱めるということであり、これは同時にワハビー派の戦闘員が多いISと敵対することにも繋がる。ここで、サウジ王室とワハビー派との関係だが、やはり佐々木氏の以下の記事が参考になる。
サウジアラビアで危険な大変革が始まった

今まではアメリカに忠実だったサウジが、ここに来てアメリカの意向に逆らうような言動が目立つようになった背景に、ロシアの影がちらつくのだが、以下、プーチン大統領、サルマン国王、サルマン皇太子の動きを中心に、一連のニュースを時系列で振り返っておこう。

■サルマン国王
2015年1月23日、アブドラ国王の死去に伴い、サルマン皇太子が新国王に即位、同時に、王位継承順位第2位だったムクリン王子を皇太子に指名。
https://jp.reuters.com/article/saudi-succession-idJPKBN0KV2T820150123

2015年4月29日、サルマン国王がムクリン王子を解任、副皇太子のムハンマド内相(55)を新たな皇太子に指名。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM29H24_Z20C15A4FF2000/

2015年11月16日、G20サミットでプーチン大統領とサウジ国王が二者会談。
https://jp.sputniknews.com/politics/201511151169131/

2017年6月21日、サルマーン国王の勅命によりムハンマド皇太子が解任され、サイマル副皇太子が皇太子に昇格。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H6P_R20C17A6EA2000/

2017年10月5日、ロシアを訪問したサウジ国王と会談を行ったプーチン大統領。

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http://www.sankei.com/world/news/171006/wor1710060005-n1.html

■サルマン皇太子
2015年6月18日、当時は未だ副皇太子だった現サルマン皇太子と会談を行ったプーチン大統領。

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https://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735/39478364.html

2017年6月21日、王位継承者として皇太子に昇格。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H6P_R20C17A6EA2000/

2017年10月5日、ロシアを訪問したサウジ皇太子と会談を行ったプーチン大統領。

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https://jp.sputniknews.com/world/201710094165267/

また、以下の記事にも注目していただきたい。サウジの米ドル離れを報じた記事だ。
進むドル離れ。サウジアラビア、中国との取り引きに人民元とリヤルを使うことに

サウジだけではない。イランやベネズエラといった国も米ドル離れに進みつつある。こうした一連の世界的な米ドル離れは、米国覇権の凋落を意味しており、以下の記事が詳しい。
ロシアと中国間の金取引 - ドル離れに向けて前進?

【関連記事】
サウジ王室に関して、亀さんは以下の記事を書いている。
サルマン皇太子の肚
サウジ国王の肚