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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
クレージー・フェスティバル
昨日、郵便ポストにB4サイズの用紙両面に印刷した、「新飯能」という地元の共産党のチラシが入っていた。サーッと目を通してみて、亀さんが唯一注目したのは、民進党から希望の党に鞍替えした杉村しんじ氏が、共産党の9区連絡会事務局会議に顔を出して推薦を依頼したところ、「とんでもないことだ。お引き取り願いたい」と、けんもほろろに断られたという行だ。

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その行に目を通しながら思い出したのが、今年の7月に自由党の小沢一郎代表が都内の講演で訴えていた、今回の衆議院選挙に向けての「オリーブの木構想」である。二ヶ月以上が過ぎた今、ご存知のとおり小沢代表の目論見は脆くも崩れ去ったが、そのあたりの空気(希望の党+民進党vs.共産党)が、上記の「新飯能」に生々しく描かれているというわけだ。

ここで、今までの流れを振り返ってみる意味で注目すべきは、掲示板「放知技」の堺のおっさんの発言である。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16237327/24/

さぁ、10月総選挙はクレ~ジ~・フェスティバルになる。その祭り(フェスティバル)を十分に堪能するためにも、以下の記事に一度は目を通しておくとE-と思う。

政治とは,巨大な国家予算と国家利権の奪い合いなので,文字どおり「命懸け」になる! ときには「命」まで奪われる.

政治の世界では,「殺人」は異常なことではないのである.

政治の本質は,「ヤツは敵だ.敵は殺せ!」 ←この世にも怖ろしい政治の法則こそが政治の本質なのだ.

一般の市民とは全く違う,殺し合いの日々.(文字どおり)「命懸け」で生きている首相(政治指導者)たち….

そういう「常に“死”を意識した」政治指導者たちを,一般市民の感覚で無造作に批判するのは,そもそも大間違いなのだ.

だからワシは,善良な一般市民の感覚ではなく,マキャベリのような非情な視点から,政治を語っている.論じている.

「10月の総選挙を占う際の視点と視座」


蛇足ながら、すでに過去の人となった小沢一郎に期待している、どこかの御仁もおられるようなので、一応リンクを張っておく(嗤)。
さー、小沢一郎の出番です。誰も予想できないことを次々と実現して行くのが小沢一郎流だ。自民党よ、右往左往するな!小泉進次郎や麻生太郎ら、「ネット右翼政治家」の出る幕ではない。

さて、ネオコンの石破茂が何名を率いて希望の党に鞍替えするのか、あるいは公明党は自民党と袂を分かち、希望の党に鞍替えするのか、見守っていこう。尤も、選挙においては百戦錬磨の小泉純一郎元首相が、持ち前の鋭い勘を働かせて希望の党との連帯を断ったあたり、すでに小泉は今度の選挙結果を見通しているような気がする…。すなわち、自民党の勝利をである。しかし、小池百合子のバックにはネオコンが控えていることを思うに、何が起こるか分からないというのが本当のところだ。ともあれ、結果がどうなろうと、我々は淡々と選挙の成り行きを見守るのみ、そして泰然として生きていくのみである。

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孤高たれ
一昨日の拙稿「日本カラー革命」で、小池百合子の希望の党設立の記者会見について触れたが、その時に馳せ参じた14名の国会議員の顔ぶれのなかに、野間健衆議院議員の姿を目にして唖然となった。

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今年の5月26日にアップした「月刊日本に期待する」で、亀さんは以下のように書いている。

それからしばらく、南丘さんは安倍首相に期待をよせる檄文を書き続けていたのだが、いつしか批判する側に回るようになった。


月刊日本には山浦嘉久氏や野間健氏のように、ネオコンの正体を知り抜いている人たちがいるのにも拘わらず、何故に月刊日本は、国家崩壊を食い止めたいとする安倍総理を批判する側に回ったのか、腑に落ちなかったのだが、上の写真を見て漸く疑問が氷解した次第である。そう、野間氏の変節、それが月刊日本を変えた可能性が高い。

ここで、月刊日本の元編集委員だった野間氏についてだが、拙稿『「今のロシア」がわかる本』でも紹介したように、畔蒜泰助さんの本についての野間氏の書評、今読み返しても実に優れた書評であり、これは「インテリジェンス」や「ネオコン」といったキーワードを、深く理解している者にしか書けない内容である。なかでも思わず唸った野間氏の記述、上の拙稿でも紹介しているが、改めて本稿にも再掲しておこう。

本書(亀さん注;『「今のロシア」がわかる本>』)はロシアの現状を概説する案内所の体裁を撮りながら、その実「今のロシア」を通して「今の世界」を論じた高度なインテリジェンスが詰まった本である。


亀さんは同誌の関係者の幾人かとは交流があり、野間氏にも幾度か会っている。そして、今でも月刊日本の人たちは人間的に良い人たちばかりだと思っているほどだ。しかし、拙稿「秋刀魚の味」や「納豆型社会の情景」にも書いたことだが、日本社会は国家よりも己れの属する共同体を優先する傾向にあり、月刊日本もその例外ではない。つまり、月刊日本は月刊日本という共同体を国家よりも優先させているのである。このあたりの気持ち、亀さんも日本社会の一員として分からないでもない。

しかし、人は己れを生み育んでくれた、祖国の内部崩壊を如何に食い止めるかという、大義を第一において行動するというのが本来のあるべき姿であることに思い致すに、日本社会のネバネバした納豆の糸という人間関係を断ち切り、孤高に徹する勇気が、国難に直面している今こそ必要な時はない。

このまま同誌の姿勢が変わらないようであれば、冒頭で紹介した「月刊日本に期待する」にも転載した南丘喜八郎主幹の玉稿、『国家の「内部崩壊」を如何に食い止める』は、『国家の「内部崩壊」を如何に加速させる』に改めた方がよい。

ホンダのもう一つの顔
過日、「正念場のホンダ」を書いたところ、読者からのコメントがあった。今までの拙ブログではホンダの表の顔に焦点を当てて記事を書いてきたが、今回はコメントに書いたホンダの裏の顔を本稿に浮上させておこう。

ホンダの従業員
亀さん
初めまして。
kenichi2409です。

元、自動車業界(部品メーカー)に居た時に
ホンダの従業員と話した事があります。

やりたい事があるが、上司・トップの権力が
あって出来ない・諦めている 感じでしたね。

昔はホンダイズム?(恐れずにチャレンジする)
が生きているみたいな会社だな と小生は思って
いましたが、ちょっとづつ変わってきているみたい
ですね。

日本の企業を切って中国のコピー会社を採用
したり、部品メーカーの独自技術をコンペと称して
ライバルメーカへ横流ししたり(一応許可は取って
いると聞きましたが)、イロイロありましたよ。

ちょっと企業として大きく成り過ぎ、倫理観の変化
があるのかな?
(鈴鹿に誘致出来たのはお茶のエピソードから
 との話はどこへやら。。。)

個人的にはホンダジェット・赤いスポーツカー
・エンジンはレッドドーンに入ってなんぼ みたいな
感じで、独自路線を貫いて欲しいですが。。。

PS.今でもエンジンは左廻りなのかなぁ?



ホンダの光と影
kenichi2409さん、初めての投稿有り難うございました。

> 昔はホンダイズム?(恐れずにチャレンジする)
> が生きているみたいな会社だな と小生は思って
> いましたが、ちょっとづつ変わってきているみたい
> ですね。

実は拙ブログの場合、ホンダに光があたる部分しか書いていませでした。今回、裏、すなわちホンダの影の部分について少し書きます。

ホンダイズムが生きていたのは、本田宗一郎が社長だった時代あたりまででしょう。ちなみに、小生かホンダに入社した時は、すでに河島喜好社長になっていました(1973年10月に本田宗一郎の後を受け、45歳で本田技研工業代表取締役社長に就任)。そして、小生がホンダに勤めていた、1970年代後半から1980年代前半当時は、かつての創立精神(ホンダイズム)はすでに死に体でした。

確かに、研究部門や本社の社員には、ホンダイズムが少しは残っていたものの、製造現場では人を人とも思わぬ扱いでした。だから、現場の正社員が次々と辞めていったものです。多くの教え子をホンダに送り込んだ高校時代の恩師も、小生がホンダに入社した直後に挨拶に行ったところ、「ホンダは社員使い捨ての会社だよ」と教えてくれたものだし、その後小生も一時期とは云え、製造現場に従事した体験があるので、恩師の言っていたことは本当だったと痛切したものです。

こんなこともありました。当時のホンダでは改善提案運動が盛んで、金賞を受賞すると御褒美に研修とは名ばかりのバス旅行を挙行していました。小生も入社してから間もなく金賞を受賞したので、四十名近くの他の金賞を受賞した社員と一緒に、伊豆だかどこだったかは忘れましたが、一泊のバス旅行に参加したのです。その時、本社からの大卒で人事部の三十代前半と思われる社員が同行したのですが、上から目線というよりは、威圧的な態度でバスの中の社員に向かって、「お前ら、俺の言うことを平身低頭で聴けよ。態度が悪い奴には俺は怖いぞ」というようなことを言い放ったのです。その刹那、あたかもヤクザ世界、否、ヤクザ世界そのものの雰囲気に、バスの中がガラッと変わったのを今でも覚えています。このように、大卒の本社部門の社員と高卒の多かった現場の社員との間には、明らかな身分差別がありました。

また、職位が一つ違うだけで、下は虫けら同然でした。だから、面と向かって上司に真っ当な意見を述べようものなら、忽ち日の当たらぬところに左遷されたものです。たとえば、小生は最初、二輪車の化成課(化成とは車体を塗装する工程)の検査係に配属されたのですが、上司のN係長は実に面倒見の良い上司で、親分肌の人でした。しかし、上司のO課長と意見が衝突、二輪車の化成課から四輪車の組立課に追い出されて(左遷)しまったのです。皮肉にも、O課長が同じ四輪の組立課に課長として異動、再びN係長はO課長の部下となったのですが、二輪時代のN係長とは人が打って変わっていました。たとえば会議でO課長がお茶を飲み干すと、自ら立ち上がってO課長の空になった湯飲みにお茶を淹れるなど、傍から見て痛々しいほどでした。小生もO課長が組立課に異動する前に、二輪化成課から組立課に転属になっていますが、当時はオハイオ州に四輪工場の立ち上げを準備していた時期でもあり、小生が転属になったのも、英語のできる社員が必要になったからだと今にして分かります。そして、現場の作業以外に、外国からのお客の通訳をはじめ、組立課で外国人も参加する会議では、同時通訳や翻訳の仕事も結構していたので、O課長の前では人が変わってしまったN係長を目の当たりにしていた次第です。


> ちょっと企業として大きく成り過ぎ、倫理観の変化
> があるのかな?

御意。ホンダも並の会社になったということです。本田宗一郎がいたら、拳骨が飛んできたことでしょう。

今後ともよろしくお願いいたします。


加えて、掲示板「放知技」の常連の一人、虻農〇さんの指摘も貴重だ。以下に転載しておく。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16074479/151/

日本カラー革命
一昨日の9月25日、都知事の小池百合子が自ら代表に就任する形で、国政新党「希望の党」を立ち上げると発表した。そして明日の28日、安倍総理が臨時国会の冒頭で衆議院の解散を表明する見通しで、10月10日に公示、同月22日に投票という段取りになりそうだ。そして、現時点までの選挙を巡る一連の流れを見る限り、日本でもカラー革命を成功させようとするネオコンの企みに対して、国益を最優先する安倍総理との熾烈な闘いになるのは確実だ。なを、選挙を巡る一連のネオコンの動きについては、以下の掲示板「放知技」のスレッドにおいて、熱い議論が交わされており、一度は同スレッドに目を通すといいだろう。よって、選挙を巡る動きについては放知技に任せるとして、本稿では朝鮮半島同様、世界の火薬庫である中近東に少し目を向けてみたい。
吠えるE爺と 燃える同志たちの闘議場 -28-

さて、ブログ「櫻井ジャーナル」の櫻井晴彦氏は、安倍首相がネオコンを官邸から追い出し、日本の主権を取り戻しつつあるという事実について、全く気づいていないジャーナリストなのだが、それでも海外のネオコンの動きに関しては、かなり正鵠を射ていると云えよう。だから、櫻井氏の中東におけるネオコンの暗躍についての記事は、注目に値する内容となっており、殊に以下の最新記事は朝鮮半島情勢と絡め、ネオコンの今後の動きを占う上で貴重である。
露国防省は米特殊部隊とダーイッシュとの関係を示す衛星写真を公表したが、米はクルドに切り替え

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同記事にある上の画像をじっくりと眺めていただきたい。この写真はロシア国防省が発表したもので、デリゾールの北にあるIS(ダーイッシュ)の陣地を撮影したものだ。そこには、「アメリカ軍の特殊部隊が使う装甲車や装備が写っている」、とロシア国防省は指摘している。もともとISを立ち上げたのはアメリカであることを思えば、アメリカ軍の特殊部隊がISの陣地に混じっていたとしても何ら不思議ではない。

このIS陣地の背景やISの由来については、上の櫻井氏の記事に目を通してもらうとして、注目すべきは同氏の他の記事の冒頭にある以下の記述だ。

アメリカ軍を後ろ盾とするクルド系のSDF(シリア民主軍)はユーフラテス川にあるダムから放水、水位を上げてシリア政府軍の渡河を妨害、またハマの北東部ではやはりアメリカを後ろ盾とする武装勢力がシリア政府軍を攻撃して包囲、ロシアの空軍と特殊部隊が反撃するという出来事があった。この反撃でアメリカ側の戦闘員850名が死亡、多くの戦闘車両が破壊されたとされている。
シリア政府軍の進撃に危機感を持った米軍が露軍兵士を含む部隊を攻撃、反撃で大きなダメージ


このように、すでに中東ではネオコン(アメリカ軍)との局地戦争は始まっているのであり、今回の紛争ではアメリカ側の戦闘員850名が戦死、ロシア軍に完膚無きまでに叩きのめされている。ここで、すでにロシアの軍事力がアメリカのそれを遙かに上回っていることを思えば、仮に米朝戦争が勃発したとしても、ロシアを後ろ盾とする北朝鮮の圧勝に終わることは火を見るより明らかなのである。さらに、米軍側(ネオコン)が暴走して戦争の火ぶたを切ろうものなら、待ってましたとばかりに北朝鮮(ロシア+北方戦区)が米軍の空母を一瞬にして撃沈、ネオコンを破滅状態に追いやるのは間違いない。いずれにしても、アメリカ(ネオコン)の命運を握っているのは、プーチンと金正恩であることを頭の片隅に置いておこう。

理想的な死に方
拙稿「旅をする“本”」を読んだという読者から感想メールが届き、その中に女優の樹木希林と偶然、旅先で出会ったというエピソードが書かれていた。読者は山あいの鄙びた温泉場に投宿、一人でボーッと景色を眺めていたところ、背後から一人のお婆さんに声をかけられたのだという。そのお婆さんと時の経つのも忘れて色々と語り合っていると、こんどは付き人らしい人が寄ってきた。その時、ようやくお婆さんが樹木だと読者は気づいたのである(笑)。ところで、樹木が読者に語ったという、以下の言葉に目がとまった。

私もね、嫌になるほど病気から好かれてるの。
でもね、そこに拘らず、全て受け止めたの。
そしたら楽になったのよ。


樹木は全身がんであるのにも拘わらず、今でもテレビや映画に顔を出しており、なぜそれほどまでに元気なのかと、不思議に思っている読者も多いと思う。ここで、以下の記事に目を通せば、樹木が「四次元ピンポイント照射治療」を受けていることを読者は知るはずだ。その樹木、我々の前で見せている時は精一杯元気に振る舞い、そうでない時はぐったりしていると、赤裸々に明かしている。

人と会うとき、こうしてしゃべってるときだけ元気で、あとはぐて~んとしてるんだから、瞬間芸なのよ(笑い)。
全身がんの樹木希林、元気なときの姿は「あれは瞬間芸」


ここで、掲示板「放知技」の常連さんの一人、「この世は弱肉強食」さんが、実に興味深い週刊文春の記事を紹介していたのをの思い出した。同記事は改めて死について考えさせられる内容になっており、特に注目すべきは以下の記述だ。

◎人間には“自然緩和力”がある
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16216140/651/


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ところで、亀さんの思っている理想的な死に方だが、拙稿「あっしには関わりのねぇことでござんす」に書いているので、以下に再掲しておこう。ちなみに、眠るように死ぬには、どうすればよいかについても書いた。

数ヶ月前だが、何気なく見ていたあるTVニュース番組で、元気なお年寄りをテーマにしたニュースが流れていた。その中で、あるラーメン店の常連客である一人のお婆さんが、お昼にラーメンを食べているシーンがあったのだが、確か75歳過ぎの彼女、未だに現役で介護関係の仕事を続けているとのことだった。ところが、ほぼ毎日来ていたというそのお婆さん、撮影の翌日からピタリと来なくなったとラーメン屋の店主が語るのであった。その後、店に寄ったお婆さんの身内から、お婆さんは撮影のあった日の午後も仕事を終えて帰宅、いつものように夕食を済ませてから床に就き、翌朝眠るようにあの世に旅発っていたと、店主は話を聞かされたのであった。


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映画「あん」で共演した孫娘の内田伽羅と

飯山一郎の“新日本建国神話”第9話
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『StarPeople』秋号(Vol.64)が発売された。いつも、同誌の最新号の画像をアマゾンから拝借しており、今回も先ほどアクセスしたところ、ナント! ベストセラー第一位…(唖然)。流石と言うか何つうか、これはスゴイ…。

ところで、今回掲載された飯山一郎さんの「新日本建国神話」シリーズ、俄然注目したのは「精霊やスピリットは心臓に宿る」という小節だ。どうして、同節に目が止まったのかと言うと、「心が宿っているのは脳ではない」という点で飯山さんと亀さんは一致しているのだが、心は内臓そのものに宿っていると、今の今まで頑なに亀さんは信じていたので、アレ? と思ったのである。

確かに、心は心臓に宿るという記事を、ここ数年ネットで少なからず目にするようになっただけに、落ち着かなかったというのが正直なところだったんだが、改めて飯山さんの記事を読み、もしかしたら己れの考えを改めなければならないのでは、という予感がしてきた。

そこで、最初に内臓の定義を確認してみた。

消化器,呼吸器,泌尿器,生殖器,内分泌器に属する器官をいう。内臓の多くは胸腔と腹腔内にあるが,鼻や口のように体表に近いものもある。古くは脳や心臓も内臓とされていたが,現在では,神経系と循環器系に属する器官は内臓とはしない。
ブリタニカ国際大百科事典


下線で示したように、「現在では,神経系と循環器系に属する器官は内臓とはしない」と、ブリタニカが明確に定義しているではないか…。

では、西原克成先生が間違っていたということか…、と慌てて旧稿『内臓が生みだす心』を確認してみたところ、以下の引用が目に入った。

間もなくわたしは、自分が受け取ったものが、たんなる体の新しい部品ではないと感じるようになった。移植された心臓と肺が、それ自体の意識と記憶を伴ってわたしの体内におさまっているのではないかという気がしてきたのだ。ドナーである若者の魂と個性の一部が、わたしの体の中で生きつづけている証しとなるような夢を見、自分自身の変化を感じるようになった。
『記憶する心臓 ある心臓移植患者の手記』


心臓という文字に目が釘付けになった…。念のため、西原先生が『内臓が生みだす心』を出版した時期を確認したところ、第一刷発行が2002年8月30日とある。多分、まだ当時は心臓も内臓の一つと見なされていたのだろうと、ようやく落ち着いた次第である。

さらに、飯山さんの記事で以下の記述に目がとまった。

ハートには「、「心臓脳」といわれる細胞や独自の神経系統があり、さらにハートの電場は脳の60倍、磁場に至っては100倍というエナジーフィールドを形成しているという記事が、『スターピープル63号』に載っています。これは必読です!
『StarPeople』秋号(Vol.64)p.88


幸い、ここ数年は欠かさず『スターピープル』を揃えており、63号も手許にあるので、仕事が一段落したら腰を据えてじっくりと目を通してみよう。一読して思うところがあったら、改めて記事を書きたい。

役立たず
飯山一郎さんのHPにアップされた「集団(国家)を守るために「死」を志願する蜜蜂」という記事を読み、以下の記述に目がとまった。

どんな人間にも存在価値があることを,江戸時代の日本人は認識していた.


神計らいか、今朝の東京新聞に山田洋次監督のインタビュー記事が掲載、監督は寅さんについて以下のように語っていた。

「男はつらいよ」シリーズの主人公、フーテンの寅は世間的に言えば、役に立たない人間です。しかし、役に立たなくても、仲間の一人なんだという考えが大事です。もし「あいつは役立たずだから、チームから外しなさい」と言われたら「何を言っているんだ。あいつは役立たずだけど、俺たちの仲間だから、それはできない」と考えるのがチームというもの。今の世の中は、寅のような役立たずは生きづらいですね。


流石は、山あり谷ありの人生を送ってきたお二人だけのことはあり、含蓄ある言葉だ。

ところで、山田監督は特定秘密保護法について、「不気味な法律」と見ているようだが、これは何も山田監督に限ったことではなく、瀬戸内寂聴さんも同様の見方をしている。瀬戸内寂聴さんや山田監督についてだが、亀さんはお二人のファンであり、人間的にも尊敬している。しかし、こと特定秘密保護法といった話題に関する限り、ピント外れもいいところである。一方、亀さんは特定秘密保護法については、〝今〟の日本に絶対必要という立場である。ここで、改めて拙稿「どうした、櫻井ジャーナル」の一部を再掲しておこう。

盗聴法にしろ、秘密保護法にしろ、安保関連法にしろ、共謀罪にしろ、緊急事態条項にしろ、目的は平和を愛し、戦争に反対する人びとの弾圧だろう。歴史はそう語っている。日米支配層にとっての犯罪者、テロリストとはそういう人びとのことである。つまり、戦争を愛し、平和に反対する人びとは心配する必要がない。

櫻井氏は丸っきり、政治、そして政治家の本質というものが分かっていない。亀さんは昨秋、「櫻井ジャーナルトーク」に出席、櫻井氏本人に会っている。その時の櫻井氏に対する印象は、〝学者さん〟というものであったが、上記の記事はまさに、学者さんとしての限界が露呈している。ここで、櫻井氏に勧めたいのは、マキャベリの『君主論』なのだが…。


ブログ「櫻井ジャーナル」の櫻井晴彦氏にしてこうなのだから、一概に瀬戸内寂聴さんや山田監督を責めるつもりはない。むしろ、責めなければならないのは、特定秘密保護法の背景を知っていながら、ネオコンの芸者あるいは太鼓持ちとして、執拗に特定秘密保護法の成立に反対している輩である。そうした輩、たとえばジョージ・ソロスから私信をもらったなどと得意げに自慢し、どこかの雑誌に特定秘密保護法と「秘密国家警察」を結びつけで、出鱈目な記事を書いた輩がいたので、徹底的に叩いてやろうと思ったが、その輩、もう歳も歳だし、いまさら国際政治の現実を説いても、到底理解できないだろうということが分かるので、止めた(爆)。

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正念場のホンダ
自動車業界で最後の独立系メーカーとなったホンダ、今や正念場を迎えている。二年半ほど前、「ホンダイズム復活?」と題する拙稿で、「ホンダは、ソニーになってしまうのか。本田宗一郎の精神を失った経営は負のスパイラルに」という、2015年1月15日付けの現代ビジネスの記事を紹介したが、同記事に以下のような記述がある。

ホンダの業績が急降下している本質的な理由は、伊東社長が無理やり短期的に販売増を目論んだことで、現場に負担がかかりすぎ、管理が甘くなり、品質問題が起こり、その対応に追われて、新車投入が遅れていることにある。


その現代ビジネスの記事が出てから2週間ほどが経って、東京新聞がホンダのF1復帰を記事にしている。スワ、ホンダイズムの復活かと、当時の亀さんは淡い期待を抱いたものだが、結果は知っての通りで、未だにホンダは一勝すらしていない。そんなホンダの過去と現在について取り上げたロイターの記事を、9月11日に東洋経済が掲載した。

ホンダ<7267.T>が復活への苦闘を続けている。かつてF1を初めとする数々の自動車レースを制覇し、燃費向上や環境技術でも業界の先頭を走った同社の輝きは、すっかり色あせた感がぬぐえない。
http://toyokeizai.net/articles/-/188251


同記事はホンダの過去と現在を正確に捉えてはいたが、そこは英国のロイター、フォルクスワーゲンの排ガスデータ改竄事件といった、欧米という身内の不祥事については一切触れていない。加えて、「外国人従業員の可能性を見過ごしてきた」という小節で、暗にホンダの純血主義を批判しているあたり、ホンダを欧米系メーカーの陣容に組み入れ、ホンダの技術を我が物にしたいという魂胆が見え隠れするのだ。

ここで、注目していただきたい記事がある。
内燃機関の全廃は欧州の責任逃れだ!

上の記事について、鋭い洞察を加えているのが飯山一郎さんだ。

ところが! 中国は,欧州勢の悪質さをビシッと見抜いて…
中国が得意な電気自動車と日本が得意なハイブリッド車だけ!という方針で,ドイツ車の締め出しにかかったのである.

中国も欧州も大気汚染に悩んでいる


この自動車業界、過去に合従連衡を繰り返し、その都度紙面を賑わしてきたものだが、今日に至って上位4社による寡占化が急速に進みつつある。

自動車業界は大手4社による寡占化傾向が鮮明になっている。2016年の世界新車販売台数は、1位が独フォルクスワーゲン(VW)で1031万台、2位がトヨタで1017万台、3位はゼネラルモーターズで1000万台、4位は仏ルノー・日産連合で996万台だった。
進む自動車メーカー再編、これがホンダの生きる道


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自動車メーカーのシェア世界ランキング(2015年度実績)

上位4社のうちの2社は、欧米系のフォルクスワーゲンとゼネラルモーターズで、スプートニクの「中国 ガソリン車とディーゼル車を全面禁止へ」という記事にもあるように、中国政府の発表に接し、中国市場から閉め出されるという、相当な危機感を欧米系の自動車メーカーは抱いたはずだ。

ともあれ、ホンダが復活に失敗するようなことがあれば、欧米系のフォルクスワーゲンやゼネラルモーターズに、乗っ取られてしまうという恐れが無きにしも非ずで、そうならないうちに、中国あるいは韓国(現代)との提携の道を探るなり、エンジンの供給といった何等かの形で中国市場へ食い込むなどして、独立系メーカーとして生き残って欲しいと切に願う。

このようにホンダに思い入れがあるのも、F1をはじめとする数々の自動車レースを制覇し、燃費向上や環境技術を開花させ、自動車業界の先頭を走っていたホンダが最も輝いていた時期、1970年代後半から1980年代前半にかけ、亀さんはホンダに勤めていた身だからだ。また、拙稿「20代の自殺」にも書いたように、本田宗一郎の秘書だった原田一男さんとの交流も大きい。それが、個人的にホンダに生き残って欲しいと願う理由だ。

天皇家と高麗神社
今日の午後になって、漸く仕事(翻訳)が一段落した。一息入れた後、なんとなく郵便ポストを覗いてみたところ、回覧板が入っていたのでパラパラと捲ってみた。すると、6日後の9月20日(水)、天皇皇后両陛下が高麗神社と巾着田を御訪問されるとあるではないか…。

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思えば、陛下が生前退位されるのは来年(2018年)の12月下旬、そして翌年(2019年)の元旦に改元の運びとなる。退位を前に、陛下が遠祖縁の高麗神社を御訪問されることの重み、改めて思い致した次第である。まさに、天皇家のルーツはツングースなのだ。ここでツングースと云えば、夫余をルーツに持つ高麗を思い出すのだし、また、百済もルーツはツングースの流れだ。ちなみに、ツングースとは「鹿」を意味している(せんとくんを思い出すこと)。一方、今の韓国は新羅系であり、天皇家のルーツとは何の関係もない。

ところで、両陛下が御訪問される高麗神社だが、世界戦略情報誌『みち』で言及しており、亀さんも同神社についての記事を書いているので、関心のある読者に一読いただけたら幸いだ。
天武天皇による五京構想と信濃造都計画
まぼろしの古都
駕籠を担ぐ人・造る人

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巾着田

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翌日の新聞報道(東京新聞)

トランスクリエーション
亀さんは翻訳の仕事をしているくせに、翻訳関連の記事が少ないと、同業者仲間から文句を言われそうなので(特に、掲示板「放知技」の常連さんの一人で、亀さんと同業の翻訳者でもある、ままりんさんという絵文字の女王…( `o´)☞。)、ソロソロ翻訳関連の記事を書かねばと思い、重い腰を上げた次第である。ちなみに、最後に書いた翻訳関連の記事は、「お菓子な話」で、2ヶ月ほど前のことになる。

今回のテーマは、ここ数年亀さんが注目しているトランスクリエーション。ところがナント! すでに同業者が記事にしていた…。
トランスクリエーションとは?トランスレーションとのジレンマ

上の記事を一読したが、亀さんが書こうと思っていたことのほとんどを取り上げているではないか…。だから、いまさら付け加えることはあまり無いんだが、一点だけ、亀さんなりの視点で書いておきたいことがある。それは、AI(人工知能)が急速に普及しつつある今の世の中で、今後も翻訳者として生計を立てていくには、トランスクリエーションのプロフェッショナルになるのが、おそらく一つの道であるということだ。上の記事にもあるように、技術・医療・契約といった分野なら、今までのような翻訳でなければならないが、ことマーケティングとなると、トランスクリエーションが不可欠であり、そのあたりは欧米の企業や翻訳会社も早くから気づいていたようだ。

ちなみに、文学作品などはともかく、技術・医療・契約といった従来の翻訳が幅を利かせている分野は、次第に翻訳者からAIに取って代わられると思うが、トランスクリエーションの場合、当面AIには無理だろう。その意味でも、トランスクリエーションのプロを目指すことをお勧めしたい。

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海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す!』という本がある。同書はウェブマーケティングの本なのだが、トランスクリエーションの重要性について数ページだけだが言及しており、内容的に正鵠を射ているので、そのまま以下に転載しておこう。

ローカリゼーション
翻訳とローカリゼーションは同じものだととらえられがちですが、実はまったくの別物です。
一般的に翻訳された文章は、あくまで翻訳業者に翻訳してもらっただけのものです。意味合いや文章は正しいのですが、必ずしもプロモーションに適しているとは限りません。ウェブサイトはマーケティングを目的に設置するもの。そのコンテンツは、顧客にアピールできる文章が掲載されている必要があります。
一方でローカリゼーションでは、その国の文化的背景を考慮した意訳をする場合が多々あります。内容を的確に伝えるだけでなく、効果的に伝えることが考慮されるわけです。そのため、日本語のコンテンツをそのまま外国語にするだけでなく、そのコンテンツを参考に、それぞれの国の文化や特性を活かして文章を新たに書き直すこともあります。
まれに海外で作られた日本語のウェブサイトを見ると、文章の書き出しが「ようこそ」や「こんにちは」となっているなど、プロモーションとしては不適切な言葉を含んでいる場合があります。海外向けのウェブサイトも同様で、理解はできるけれど、問い合わせをするほど魅力的なことが書かれていないサイトが多々あるのです。
では、具体的にどのようにローカリゼーションをしたらいいのでしょうか。日本語を英語に翻訳する場合は、英語がネイティブである人に依頼したほうが、その国の文化的背景や俗語を知っている可能性が高いです。ただしこれはあくまで、翻訳の質ではなくその国に受け入れられやすい文章作成という視点での話です。

コピーライティングの重要性
日本では、ウェブサイト構築の際にコピーライターに依頼するという習慣があまりありません。そもそも、ウェブ専門のコピーライターが少ないという事情もありますが、多くの場合、ウェブマスターが兼任で手がけているようです。
一方、欧米では、ウェブサイト専門のコピーライティング業者が多数存在するうえ、SEO専門のコピーライターまでいます。キーワードを埋め込みながらコピーライティングをするというのは、よく考えれば非常に高い専門性が求められるので、当然といえば当然です。
基本的に一から文章を書き起こすのがコピーライティングですが、必要に応じてコピーを調整するコピーエディティングという選択肢もあります。コストとの兼ね合いもありますが、その重要性を認識し、アクセス解析を行うなどして、重要なトップページや商品紹介ページだけでもコピーライティングやコピーエディティングを導入することをおすすめします。

Transcreationという概念
最近、海外ではTranscreationという言葉も耳にするようになってきました。TranscreationはTranslationとCreationを合わせた造語で、グローバルなマーケティングプロジェクトを行う際によく使われます。
翻訳との大きな違いは、翻訳は文章の正確性を追求するのに対して、Transcreationは“マーケットに訴求する文章”を最大限に考慮して作成する点で、コピーライティングに近い考えかたです。
海外SEO SEMを考える場合、広告文やSEO対策のためのタイトルタグ、メタタグなどのテキスト作成は単純な翻訳ではなく、Transcreationとして考えるべきだと言えます。

『海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す!』p.242~


亀さんがインターネットを始めたのは1998年5月で、ほぼ20年の歳月が流れている。インターネットを始めたきっかけは、長年のサラリーマン生活から足を洗い、独立開業の世界に飛び込む決意をしたからだ。独立開業のスタートにあたり、ネット販売か翻訳の仕事を考えていたので、国内海外との取引や情報収集に、ネットは不可欠な武器だったのである。紆余曲折あって結局は翻訳の道を選んだわけだが、客の立場で初めてネットで買ったモノは本であった。最初は紀伊國屋日本の古本屋を専ら利用していたが、やがてAmazonからも本を購入するようになった。

そのAmazonで初めて本を注文したのは2005年4月17日だ。当時のAmazonは本以外のモノは売っていなかったと記憶しているが、やがて徐々に本以外のモノも取り扱うようになり、今日では「ラーメンからミサイル」(正確にはミサイルは販売していない)までを取り扱うサイトに変貌を遂げている。そして、以下のグラフからも分かるように、Amazon一社をとっても、急激な勢いでネット販売が伸びているのが分かるはずだ。

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アマゾンドットコムの売上と営業利益率

このように、マーケティング分野におけるトランスクリエーション、その質如何で売上を大きく左右するものだけに、翻訳でメシを食っていきたいという翻訳者にとって、一つの有望な分野になるだろう。

【グリコのおまけ】
飯山一郎さんのHP、思わず手を伸ばしたくなるような広告で満ちあふれている。日本人を対象にした日本語の広告だが、トランスクリエーションを目指す翻訳者なら、顧客の心を鷲掴みする上での多くのヒントが、至るところに詰まっているのに気づくのではないだろうか…。

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思い出のアルゼンチン 3
前稿「思い出のアルゼンチン 2」では、ブエノスアイレスの思い出を書いたが、今回はマル・デル・プラタの友人宅に一週間ほど滞在した時の思い出や、一路西に向かって南米のアルプス、バリローチェまでヒッチハイクした時の思い出を少しだけ書いておこう。

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マル・デル・プラタは、ブエノスアイレスの南西390kmにある、人口が50万人を超える都市だ。そして、ここでも友人の両親が経営する牧場で一泊させてもらっている。最も強く印象に残ったのは、花を栽培している日本人一家と会った時で、「寅さんのことば 4」に亀さんは以下のように書いた。

首都ブエノスアイレスを南下した処にある港町、マル・デル・プラタの友人宅を訪問した時、日本人一家が花を栽培しているということで、その友人と一緒に訪問したことがある。その日本人一家はビニールハウスの一角に住んでいた。床板は無く、土がむき出しだった。40歳は過ぎたと思われる初老の農夫に、「長年日本に帰っていないとのことですが、帰りたいとは思わないのですか?」と、何気なく尋ねたところ、帰ってきた言葉が、「帰りたいけど、金が無い」だった。会話が途切れ、しばらく気まずい沈黙が流れたのを今でも覚えている。


その後も南米各国に根を張った大勢の日系人に会っており、『蒼茫』を著した石川達三と会っている人生の先輩、玉井禮一朗さんもブラジルに長年住んでいた体験を持つ。そのあたりは「見捨てられる自主避難者」でも少し触れた。

戦前、国の棄民政策により大勢の日本人家族が地球の裏側の南米に移住したが、彼らが現地で大変な苦労を重ねたことは周知の事実である。そうした日本人の一人に石川達三がいた。帰国後、石川は体験記を『蒼茫』として発表、後に同作品で第一回芥川賞を受賞している。

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石川達三(左)と玉井禮一郎(右)


ちなみに、南米日系人に関する他の記事として、「移民の国に咲いた花」や「海を渡った移民たち」といった記事も書いているので、関心のある読者に一読してもらえたら幸いだ。

さて、マル・デル・プラタを発って、一路アンデス山脈の麓バリローチェを目指したが、その道中でも実に多くの出会いがあった。なかでも印象に残るのは、ある田舎町でティントレリア(tintoreria 洗濯屋)を営む、日本人の移住者の店に一泊させてもらった時で、美味しい夕食をご馳走になりながら、多くを語り合った。店主は印象として亀さんよりも15~20歳上、三十代後半から四十代前半の年齢だったと思う。突然現れた無銭旅行者の亀さんに嫌な顔一つせず、温かくもてなしてくれたのである。人柄だろうか、店主の語る言葉の端々に、謙虚さ、道徳心の高さを感じた。

ここまで書いて、「青州へ赴く(9)」で紹介した『StarPeople』秋号の記事を思い出した。

日本人の道徳哲学は世界一!

さて、〝新日本国〟の国民になるには、心構えが必要です。その心構えとは「大胆細心」。大胆で柔軟な発想と、細やかな心づかいが絶対に必要であるということです。〝新日本国〟の国民には、キビキビと働き、話し、人には明るく礼儀正しく接することが求められます。優しい心と思いやり溢れる心が大切だということです。また、少食粗食など禁欲的で勤勉な生活を楽しく過ごす前向き思考も求められます。リーダーの指示には素直に従い、不平不満を口や顔に出さないことも肝に命じなければなりません。以上は、日本人の特長でもあり、そのまま「新日本人の条件」にもなります。郷に行ったら郷に従い、中国人の生活文化を深く理解しようとする氣持ちを忘れず、好き嫌いを言わず、まずはどんな食べ物でも食べてみる度胸も必要です。その度胸がない日本人が多いのですが、ヤルっきゃない! なぜなら、大切な日本の子どもたちに〝日本〟を引き継いでもらうためなのですから。

『StarPeople』秋号 p.79


記事に、「キビキビと働き、話し、人には明るく礼儀正しく接することが求められます。優しい心と思いやり溢れる心が大切」とあるが、まさにあの洗濯屋(クリーニング店)の店主を彷彿させるものがある。残念なことに、店主の写真は一枚も残っていないのだが、亀さんの記憶ではフランク永井の若い頃によく似ていた。ともあれ、いろいろな人たちとの出会いを楽しみつつ、どうにかこうにかバリローチェに辿り着いたのである。

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フランク永井

バリローチェで数泊した後、アルゼンチンとチリの間を南北に走るアンデス山脈を、バスと船で数日かけて越えているが、そのあたりは「今東光とアルゼンチン」に書いたので割愛したい。

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マル・デル・プラタでお世話になった一家(左)・一家の経営する牧場で(右)

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ヒッチハイクの途中で遭遇した牛の群れとガウチョ(左)・車に乗せてもらった運転手の家族

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バリローチェでスキーを楽しむ亀さん(?)・新婚旅行中の夫婦と(右)

世界の命運を握る日露
本日、日露首脳会談がウラジオストクで行われる。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017090601001783.html

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9月6日の安倍首相(東京新聞)

掲示板「放知技」の読者であれば、本日の日露首脳会談が、世界の命運を左右するほどのものになること、すでにお見通しのことだろう。そう、東京新聞が書いているような、「国連安全保障理事会による最大限の圧力措置を盛り込んだ新たな制裁決議採択への協力を要請」とやらを、メッセンジャーボーイよろしくノコノコと伝えに行くために、安倍首相はプーチンに会いに行くのでは断じてない。

三年前、ヴァルダイ会議で歴史に残る演説を行ったプーチンは、人道主義の政治指導者であることを世界に示し、今や押しも押されもせぬ世界のリーダーとなった。そのプーチンが安倍首相と本日、首脳会談を行うことの意義は殊の外大きく、最悪の場合は世界を巻き込む核戦争に発展しかねない、米朝戦争を回避できるかどうかという瀬戸際から、世界を救う首脳会談となろう。

そのプーチンのロシアが北朝鮮を裏でガッチリとガードしており、もし米軍が北朝鮮との戦争の火ぶたを切ろうものなら、中国と並んで世界最強の軍事力を誇るロシアに、米軍がコテンパンに叩きのめされるのは火を見るより明らかだ。

一方で安倍首相だが、2月11日の日米首脳会談以降、トランプが最も信を置いている政治家であり、そのトランプが8月29日・30日と、二日立て続けてに安倍首相と電話協議を行った点に注目されたい。二日立て続けというのは異例であり、何等かの異変が朝鮮半島で起きつつある、あるいはトランプの身に異変が起きつつあることを暗示しているのではないだろうか。

加えて、安倍首相はトランプだけではなく、プーチンとも肝胆相照らす仲でもあることを思えば、トランプに代わってプーチンとの首脳会談を行う上で、まさに適任者ということになり、プーチンと安倍(トランプ)の肩に、世界の命運がかかっていることに察しがつくはずだ。

何故にトランプは、プーチンとの直接会談を持てないのか? それは、「アメリカ・ファースト」のスローガンを掲げていることからも分かるように、トランプは戦争よりも国内の立て直しを最優先させようとする反戦派だからなのだが、トランプ同様に反戦派だったフリン大統領補佐官、続いてバノン首席戦略官がホワイトハウスを去った今、トランプは好戦派に取り囲まれて身動きができない状態にあるからだ。しかも、好戦派のアメリカ版カラー革命が功を奏して、大統領といえども迂闊に親ロシア色を出せない状況下になってしまった点も大きい。幸い、安倍首相の場合はアメリカの好戦派の軛を脱することに成功、フリーハンドでプーチンに会うことができる。だからこそ、安倍首相なのである。

ここで、一抹の不安が残る。好戦派すなわちネオコンが自棄っぱちになって自国の大統領を無視、暴走するという最悪のシナリオだ。プーチン大統領と安倍首相は国益を第一に置いているが、ネオコンの場合、水爆の投下や電磁パルス攻撃を受けて、大勢のアメリカや他国の市民が犠牲になろうがなるまいが、意に介さない連中なだけに、どのようにして好戦派の息の根を止めるか、あるいは衰退させるか、固唾を呑んで成り行きを見守っている人たちが多いはずだ。

「孫子・九変篇」に以下の格言がある。

囲師には必ず闕(か)き、窮寇(きゅうこう)には迫ること勿れ
(包囲した敵軍には必ず逃げ道をあけておき、窮地に追いこまれた敵軍は苦しめてはならない)

『諸子百家』(金谷治 中央公論新社)p.237


孫子と同等あるいは孫子の上を行く戦略家とされるプーチン、どのような行動に出るだろうか…。

ともあれ、朝鮮半島を巡る情報として最も信頼できるのは、ロシアのスプートニク、そして飯山一郎HPだ。この二つサイトが発信するであろう情報に、今後も引き続き注目していこう。

なを、飯山HPの半島情勢についての情報が、あまりにも図星だったためか、かつてない〝妨害〟を〝ある組織〟から受けたとのことだ。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16216140/27/

洞察歯観のすすめ(26)
前稿「洞察歯観のすすめ(25)」の公開前に、歯科&音楽ウォッチャーさんとメールのやり取りをしていた時、8月下旬に山奥から戻ってくるということだったので、9月に突入したこともあり、厚かましくも「次稿お願い!」と催促のメールを出したところ、打てば響くように早速原稿を送ってくれた。やはり、持つべきものは友だワイ。

眼鏡美人の気を引くためにダテ眼鏡をかけてみた葛飾柴又の車寅次郎と、美女軍団に囲まれた眼鏡姿のヤング亀さん。なんだか妙にダブって見えてしまいます。


まぁ、亀さんは平成のフーテンの寅さんだからねぇ…(爆)。寅さんも亀さんも持てたのなんの…、そして最後は振られるというところも一緒…(大爆)

ところで、飯山一郎さんが「ワシは週刊誌の表紙を見ただけで…」というHP記事で、今週号の『週刊現代』を取り上げていたので、早速目を通したという歯科&音楽ウォッチャーさんの感想も書いてある。読者の皆さん、今回も必読デス。

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ーー眼鏡は、顔の一部?ーー

思い出のアルゼンチン 2」を読みました。
女性たちに囲まれた眼鏡姿のイケメン男性は、亀さんですね!
眼鏡姿の若き亀さんの表情をよぉ~く見ておりますと、ふと、思い浮かんだのが、男はつらいよ。フーテンの寅さんの顔・・・というのも、あれは、シリーズの何作目だったか?眼鏡が元で一悶着起こるエピソード・・・。

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葛飾立志篇

寅さんが、マドンナ(考古学研究をしている眼鏡姿の心優しきインテリ娘)の気を引くために、自分も学問をするのだと言いだし、先ずは眼鏡屋に飛び込み、眼鏡を買い込んで町中歩き回り、すれ違う知人を横目に呼び止めては、
「すみません。気がつきませんでした。つい、考え事をしていたもので・・・」
と、言いつつ眼鏡のフレームに指をかけて、ニカッと笑みを零してみせる。
寅さん・・・あっという間に町中の笑いもの。
それに気付いた妹のサクラ、寅さんに小言を。
「お兄ちゃん。なに考えてるの・・・眼鏡をかけたからって、学問ができるようになるってワケじゃないのよ」
すると寅さん。気分を害されたとばかり、ふてくされ声で、
「だからさぁ~。俺はね、学問をしようと思ったから、先ずは眼鏡をかけてみたんじゃないのぉ~。それが悪いのぉ~」
感情任せにやり返す。
あきれ顔で言葉を飲み込むサクラとヒロシ。おいちゃんに、おばちゃん・・・。
このエピソード。マドンナ役は、樫山文枝・・・朝の連続テレビ小説「おはなはん」のヒロインと言えば、
「あぁ~そうそう。あの女優さん」
と思い出していただけるのでは。

おはなはんも、今年76歳になります。テレビ小説放映当時は、昭和41年。時の流れはなんと早いことか・・・・。

ついでながら、樫山文枝マドンナと寅さんとの印象深いやり取りをひとつ紹介しておきます。

寅さんとマドンナは、柴又駅近くにある喫茶店で初めて顔を合わせるのですが、その時、マドンナは目元涼しい眼鏡姿で読書の真っ最中。マドンナの横顔を見つめつつ寅さんが声をかける。
「おねぇーちゃん。その本、おもしれーかい」
不意の言葉に、ハッとして、困惑の表情を浮かべ、
「いいえ・・・そうでもないんですけど・・・」
言葉の先を探しつつ、寅さんの顔をまじまじと見るマドンナ。すると寅さん、かまわず、
「そいつは、普段やりつけねぇーからだな。読んでるうちに、だんだんと面白くなっていくんだよ」
と続ける。樫山マドンナ。ポカンと口を開け、一言。
「はあぁ・・・?」
加えて、もう一場面。
喫茶店を出て、二人で話ながら、とら屋へ向かう途中。寅さんが、樫山マドンナに、何気ない質問を投げかける。
「おねぇーちゃんは、なんのために学問をするんだい?」
意外な質問にビックリして言葉に詰まる・・・おはなはん。次の瞬間、四角い笑顔で寅さん、一言。
「おのれを知るためよ!!」

眼鏡美人の気を引くためにダテ眼鏡をかけてみた葛飾柴又の車寅次郎と、美女軍団に囲まれた眼鏡姿のヤング亀さん。なんだか妙にダブって見えてしまいます。



・・・さて、二日前の夕刻のこと。
事務仕事の合間に、あちらこちらとネット上をサーフィンしておりましたら、一体全体どうしてしまったのか?突然、パソコンモニターの画面が逆立ちしてしまい・・・戻すに戻せなくなってしまいました。これは、ちょいと厄介な病になったのかと思い、入院でもさせなければならないか・・・と呟いていたら、経理のおばちゃんが、
「とりあえず・・・モニターを逆さにしといたら」
と言うので、逆さモニターにして、必要な作業だけ済ませて仕事終了。
翌日・・・外回りするなか、逆立ちしたパソコンモニターの治療法はないかと聞いて回ったのですが、解決策は得られず終い。
そして今日。朝から、解決法を探っておりましたら、やっと見つかり逆立ち画面が元に戻りました。元に戻ったところで、ネットサーフィンの続き(てげてげ)をみておりましたら、週刊現代の表紙が目にとまり、昼休みの間に経理のおばちゃんに買ってきてもらい一読してみました。
週刊誌史上初の大規模潜入捜査!「医者はこうして患者にウソをつく」(記事は全10ページ)

気に掛かったところが、次の二点。
*「医者は自分より圧倒的に知識があると、患者は思ってしまう。そこがまさにつけ込みどころ。まるで子どもを騙すように、都合のいいウソを連発する医者が実際に存在する」*
*「医者が患者をコントロールする最大の原資は、恐怖です。医者から死にますよと言われれば、患者さんは思考停止に陥ってしまう」*
患者に都合のいいウソを連発し、恐怖心を煽り、思考停止に追い込む・・・これは、歯医者も同じ。
「これは、深いなぁ・・・」
「かなり進んでしまってますねぇ・・・」
「もう少し、早く来てくれればねぇ・・・」
「ちょっと、虫歯が、酷くなっちゃってますね」
などと子どもを騙すように、ワケのわからない言葉を連発しては、患者の思考を急速凝固させる。
次回は、姉妹編で、大規模潜入捜査!「歯医者はこうして患者の口腔内を破壊する」・・・同じく10ページほどの特集記事を期待したい。
現役の歯科医師 歯科衛生士 歯科助手 歯科技工士たちが、決意の告白!
保険治療で誘って自費治療へ誘う手口。患者を長く通院させるために歯医者が仕掛ける口腔内テロ。インプラント手術を受けさせるために、ウソをつく。
歯科医師に奴隷が如くこき使われる歯科技工士たちの現状。
新人歯科衛生士、歯科助手に、”いけず”を致す、お局衛生士。歯科衛生士、助手の人材募集。実は、採用条件に隠された項目が・・・等々。ここは、歯科衛生士、歯科助手。そして、歯科技工士サイドから生々しくも、激辛ホットな告発が多々出てくること請け合い!
10ページでは、足りない・・・かも知れない。


ーー追記ーー
週間現代の特集記事に目を通しているうちに、一冊のタイトルを思い出しました。
久坂部羊 (著) 幻冬舎新書 「大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す」。

下記 第一章の一部を紹介しておきます。

***2004年12月 東京医大病院で、ひとりの心臓外科医が手術をした弁膜症の患者が、一年余りのあいだに相次いで四人も死亡していたというニュースが報じられた。この心臓外科医は、狭心症や心筋梗塞に対するバイパス手術が専門で、弁膜症の手術経験はほとんどなかったという。
弁膜症は心臓の弁が働きにくくなる病気で、人工弁に入れ換えたり、弁の形を整えたりする手術が行われる。死亡率は、3~5%。心臓外科では比較的難易度の低いといわれ手術である。しかし、この医師の場合は、執刀した約20人のうち3人が死亡(他の一人は助手として手術に参加)しているので、死亡率は15%という高率になる。
この事件で、もっとも世間に反発を買ったのは、心臓外科医の上司に当たる教授の発言だった。
「弁膜症手術の経験を重ねさせてやろうと思った。言葉としては悪いが、トレーニングとして必要だった」
医師のトレーニングのために、患者を次々死なせていいのか、とマスコミを先頭にいっせいに非難の声があがった。私もこの発言に大いに問題があると思う。ただしそれは、患者をトレーニングの材料にしたからではなく、そのような本当のことを迂闊に喋ってしまったからである。責任ある教授として、そんなに正直でどうするのかと、あきれたのだ。医師の世界では、広い意味で患者を練習台にするのは、誰もがやっていることである。それを当然のことと見なすか、好ましくないとは思いながら不承不承認めるかは別として、それ以外やりようがないことは誰もが同意するだろう。しかし、世間はもちろんそんなことは認めない。だからいくら事実であっても、そのまま口にするのはあまりに無神経である。責任ある教授である以上、もっと世間に理解を得られるような表現を工夫する必要があると思った。***

*** その一方で、私は新聞にあった患者遺族の言葉に強い違和感を持った。
「大学病院だから安心と信じていたのに」
ごく当たり前のことのように思えるが、果たしてそうか。多くの人がそう感じているのだろうが、ほんとうにそうなのか。そのあとの報道で事件の背景が明らかになるにつれ、大学病院のウラの事情が徐々にわかってきた。この心臓外科医が所属してきた東京医大の第二外科には、心臓、大血管、末梢血管、血管内治療の四つのグループがあり、この医師は心臓グループのリーダーだった。しかし、心臓の手術にも、バイパス、弁膜症、先天異常、心筋症、心臓移植などがあり、この医師はバイパス手術しかできなかった。それでは大学病院のメンツが立たないということで、レパートリーを増やすため弁膜症の手術をやるようになったようだ。教授の方針である以上、技術に問題があっても、執刀を続けさせる空気があったと、東京医大病院関係者は証言している。そんな台所事情は、むろん患者には知らされてない。しかし、これは東京医大病院だけの問題だろうか。どんな大学病院でも、はじめからすべての治療をカバーできるところはない。スペシャリストを養成して、徐々に治療の領域を広めていく。その課程で何人かの患者が死に、徐々に死亡率が下がって、やがてハイレベルな治療として確立されていく。
もし、東京医大病院の第二外科が、「うちは弁膜症の手術はできません」と言うだけの謙虚さを持っていれば、この事件は起こっていなかっただろう。しかし、世間に期待される大学病院としては、そんなことは口が裂けても言えない。この事情はどこの大学病院でも同じではないか。「大学病院だから安心」と、世間が信頼を寄せるから、大学病院はメンツにかけてもそれに応えようとする。結果、患者をトレーニングの材料にしてでも、治療の守備範囲を広げようとする。
大学病院に理想を求める世間と、メンツにこだわる大学病院。この関係を断ち切らなければ、いつまでたっても、「無謀な治療」は繰り返される。***

*** 大学病院の実態を知っているものからすれば、大学病院で治療を受けることには相当な勇気を要する。未熟な医師の練習台にされたり、安全性の確立していない治療法を試されたり、研究の片手間に治療されたりするのだから。インフォームドコンセントが盛んに求められる現在でも、全ての事情が明かされるわけではない。
例えば、大学を卒業したばかりの研修医は、だいたい五月か六月から患者を受け持つから、そのころは採血でも点滴でも下手である。
夏ごろから徐々に腕を上げ、秋から冬にかけて上手になる。春に入院する患者は初心者の練習台になるわけだが、そこまで説明する大学病院はない。大学病院に勤める医師は、自分または家族が病気になったとき、よほどの重病でない限り大学病院にはかからないだろう。軽症の病気で大学病院のベッドを塞いではいけないというのが建て前だが、実際には練習台や実験台になるのが嫌だからだ。にもかかわらず、毎日たくさんの患者が大学病院にやってくる。「大学病院だから安心」という幻想が、深く浸透しているせいだろう。
大学病院で、医療事故や不祥事が起こると、マスコミは集中砲火を浴びせ、一般の病院より激しく批判する。それは大学病院が一般の病院よりレベルが高いという前提に立っているからだ。東京医大や、慈恵医大青戸病院の事件のとき、新聞のコメントの締めくくりには次のような言葉が書かれていた。
「医療の信頼を取り戻すには、徹底した情報公開が求められる」
私はそれを見て、違うなと思った。ほんとうの情報を公開したら、医療がいかに危険で信頼できないかが明らかになってしまう。
たとえ幻想でも、大学病院への信頼を維持しておくことは一定の効果がある。
ひとつには診療のやりやすさである。医師を信頼して、すべてお任せしますという患者ほどやりやすい相手はいない。医者がリラックスすれば実力を発揮しやすく、治療の効果も上がり、ひいては患者の利益にもつながる。医師を信頼して服用すれば効きやすい。逆に不信感や猜疑心をもっている患者には、医師は緊張を強いられ、ミスや判断の遅れが生じやすい。クスリに副作用も出やすく、思わぬ合併症も起きる。
病気でない人にも、大学病院への信頼は重要な意味がある。いざというときに信頼できる場所があることは、安心につながる。たとえ幻想でも病気になるまでは役に立つ。幻想は社会に必要なものである。平和幻想、平等幻想、安全幻想、繁栄幻想・・・。大学病院は安心だという幻想も、不安をまぎらわせるためには有用である。
また、大学病院にとっても、信頼されているという幻想は心地良い。国立の大学病院が、独立行政法人化された今、その幻想は患者を集めるための宣伝にもなる。
このように、大学病院への信頼幻想は世間と大学病院の両方にメリットがあるので、なかなか崩れない。***


ボンクラだョ!全員集合
掲示板「放知技」で猿都瑠さんの投稿No.953に目がとまった。猿都瑠さんによれば、東京新聞の望月衣塑子記者を擁護するツイートを孫崎享氏が流したらしい…。

孫崎氏のツイッターは大分前にフォローしていたが、いつしかフォローを止めている。何故なら、孫崎氏の世界政治を見る目が、曇っていると感じたからだ。厳しい言い方をすれば、孫崎氏は盆暗(ボンクラ)ということだ。

さて、望月記者だが、同記者の所属する東京新聞に対して、首相官邸報道室は9月1日、8月25日の菅義偉官房長官の記者会見で、望月記者の質問に不適切な点があったとして、書面で東京新聞に注意を喚起したことを産経新聞が報じている。

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首相官邸広報室、東京新聞に注意 菅義偉官房長官の記者会見での社会部記者の質問めぐり

東京新聞に注意を喚起したのにも拘わらず、後日の8月31日の記者会見で再び望月記者が登場…、これは、東京新聞が首相官邸報道室の注意を無視したと解釈する他はない。その望月記者の質問は以下のYouTube 10:30あたりからで、途中で別の記者が数名質問を行っていたが、16:20あたりから再び望月記者が質問を行っている。そのあたりのやり取りをYouTubeで一通り見て感じたことは、横綱(菅官房長官)と幕下(望月記者)が、相撲を取っているという図であった。つまり、横綱に幕下がいいように相撲を取られていたということである。



拙稿「日米オールスターゲーム」で、亀さんは以下のように書いた。

現在、日本のマスコミが大騒ぎしているモリカケ(森友・加計)騒動は、ネオコンが引き起こしたカラー革命であることが理解できれば、安倍首相を退陣に追い込もうとするネオコンの肚が透けて見えてくるはずだ。そして、「安倍辞めろ!!!!」と叫んでいるマスコミや言論人らは、ネオコンの太鼓持ち、あるいはネオコンの存在が見えない盆暗(ぼんくら)、このいずれかということも分かるだろう。


望月記者もネオコンの存在が全く見えていない、〝典型的なボンクラ〟であることは、上のYouTubeで分かるだろう。ここで、その望月記者が『月刊日本』(八月号)で、インタビューを受けていたのを思い出した。

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最後に示した赤線のような発言をした望月記者、モリカケ騒動の背景が全く見えていない、つまり、ネオコンの存在に気がついていない、文字通りのボンクラ記者であることが分かるし、青線で示した発言からも、政治の本質について無知であることも分かるだろう。

なを、飯山一郎さんのHP記事「安倍総理の「病死」を予告するかのような記事」の中で、以下の記事を紹介していたが、日本のマスコミの実態が手に取るように分かるので、この機会に一読をお勧めする。
安倍首相もハマった、マスコミが疑惑だけで罪人を作る3つの方法

【グリコのおまけ】
上のYouTubeにある、菅官房長官と望月記者との間で交わされた質疑応答の文字起こし
http://twi55.com/isoko2017901/