
大相撲三月場所は連日熱戦が繰り広げられているが、特に目を引くのが全勝街道を突き進む、新横綱の稀勢の里と同部屋の高安で、両者とも心・技・体が充実しているのが分かる。
ここで、心技体とは精神力(心)・技術(技)・体力(体)を総称した言葉だが、i似たような言葉に心知体がある。どちらかと言うと心技体は、武道やスポーツに限定して使われることが多く、一方で心知体は人間の活動全体を指して使われることが多いようだ。以下、[愚民大国「日本」を笑う]というブログ記事から引用する。
人間とは何か、人間の本質的な構成要素は何かという原論は、人文科学、社会科学を研究するに当たりとても重要な問題である。
私は、人間の構成要素を「心」・「知」・「体」の三つに分類するのが本質的であると考える。 「心・知・体」論
同ブログの主張には基本的に賛同できると思う。さらに、もう一つの視点を加えるとすれば、亀さんは心知体が生じるのは、心は内蔵から、知は脳からと思っている。無論、体は身体そのものを指す。ここで、体(身体)は分かるが、「内蔵は心から生じ、知は脳から生じる」という説については、俄には信じがたいという読者が多いかもしれない。その点については拙稿「心を生み出しているのは、脳ではなかった…」を参照していただくとして、拙ブログのコメント欄に、心知体のうちの〝心と知〟について、亀さんは以下のように書いた。
大勢の人たちが、一定の方向(体制側)に流されるのも、ひろみさんが仰せの背景の他、6年が経ち蓄積された(内部被曝という名の)放射能による、ヒトの脳の劣化あるいは痴呆化が進んでいることも原因の一つでしょう。ヒトの心は内蔵から生まれ、一方で〝知〟はコンピュータであるヒトの脳から生まれます。
乳酸菌ヨーグルトを意識して摂取していくことにより、内臓(心)は活発になり、脳(知能)というコンピュータも正常に働きます。一方、何等対策を講じて来なかった人たちは、放射能の蓄積(内部被曝)により、内臓(心)は劣化し、併せて脳(知能)も劣化しています。
尤も、AIといった人工知能には徐々にヒトは圧倒されつつありますね。囲碁や将棋の世界では、ここ数年、ヒトはAIに勝てなくなりましたし…。だが、ヒトをヒトたらしめる最後の砦こそ、〝心〟、すなわち内臓です。 http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1379.html#comment1005
野崎博士の『文殊菩薩』に掲載された、「乳酸菌でうつ病を治す」という記事にも注目されたい。
実験ではこうしたストレスによって異常行動を取るようになったマウスの腸内には乳酸菌の減少が見られ、逆にマウスに乳酸菌を投与すると異常行動が減少するという相関関係が観察されたという。
他の研究でも腸内の微生物環境は脳や神経にも影響を与えることが報告されており、乳酸菌の摂取はストレスの軽減や睡眠障害の治療に一定の効果があると言われている。
心は内蔵から生じると、野崎博士が明言しているわけではないが、「腸内の微生物環境は脳や神経にも影響を与える」という報告を紹介しているあたり、西原克成博士に近い考え方である。さらに、野崎博士は以下を同記事の結語とした。
上のマウスのように自分の人生や日本の将来に絶望を感じた時は、下の爺さんのように乳酸菌と日光浴と絶食でやる気と希望を取り戻そう。

禿同!
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