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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
呆れたトランプ観
1月20日に行われたトランプ新大統領の就任式から、早くも十日がすぎた。その間、既存のメディアに対して“Dishonest media”(嘘つきメディア)と吠えたトランプに対して、日本の既存メディアの反応はどうだったのか? 主なメディアに載った記事を数本取り上げることで、どのような反応を日本の嘘つきメディアが見せたのか確認してみた。

■東洋経済
トランプ政権の「化けの皮」はすぐに剥がれる(ぐっちーさん)

同記事の冒頭は以下のような書き出しで始まる。

まず、その大統領就任演説ですが内容が何もない。こんな内容がない大統領演説は戦後初めてであります。まさにエンプティー(空っぽ)。一体何をやりたいのか、理念はなんなのかを一言も語ることなく、ひたすら 「アメリカ、ファースト!」を連呼しているだけではありませんか。


この冒頭を読むだけで、記事の残りは読む必要がないほど、ぐっちーさんとやらの国際政治を見る眼力が、ゼロであることが一目瞭然だ。トランプの就任演説に接して革命という文字が浮かばない、〝識者〟とやらの記事は読むに値しないのである。

■週刊ダイヤモンド
黴菌恐怖症の新大統領ドナルド・トランプ(佐高信)

筆者の佐高信氏と言えば、ある程度は信を置いていた人物だったが、今回の同氏のトランプの記事を読むに及んで、あまりにも同氏の国際政治観の底の浅さ、トンチンカンぶりには呆れ返る他はなかった。そのあたりは、以下の冒頭の一行を読むだけで分かる。

やはりトランプは引いてはいけないジョーカーだった。


冒頭以降の記事に目を通しても、世界のメガトレンド(大潮流)が、あの佐高信氏に全く見えていないのは残念であった。

また、あの北野幸伯氏が同誌に連載記事を書いているんだが、以下のトランプについての記述には嗤った。

 恋人が自分よりスキーがうまいのが、我慢できない!その後の態度は、まるで子どものようだ。日本は、こういうトランプの特徴を知り、うまく付き合うべきだ。安倍総理はトまた、ランプに会ったら、「私も日本国民も、米国が世界のリーダーで居続けることを望んでいます」と言おう。トランプは、きっと喜ぶだろう。
トランプ大統領の「安保タダ乗り論」にどう対処すべきか


何故、亀さんが北野氏の記事を嗤ったかという説明は、分かる人には分かるだろうから割愛させていただく。

■週刊現代
トランプはかくも賢く、計算高い! メディアが知らない「真の実力」(高橋洋一)

高橋洋一氏と言えば、亀さんが敬愛するブログ「世相を斬る」の開設者、あいば達也に徹底的にこきおろされている(「●幻想、経済成長信仰の学者、藁にしがみつく濡れネズミ」参照)人物で、いわゆる、〝既得権益の枠内でしか、論を展開できない有識者紛いの連中〟の一人として、バッサリ切り捨てられている御仁だ。その高橋氏が、TPPで安倍晋三のメンツを潰したトランプを持ち上げる記事を書いているので、おやおやと思って同氏の記事を読み始めた次第…(嗤)。

記事内容は各自確認していただくとして、何故に高橋氏はトランプのことを悪く書かないのかと愚考するに、トランプの太鼓持ちになろうとしている安倍晋三は、高橋氏にとっての〝客〟だ。つまり、トランプの太鼓持ちである安倍晋三の、そのまた太鼓持ちが高橋氏ということになる。だから、当然ながらトランプの悪口書くわけにはいかないのである(爆)。

それはともかく、サーッと同氏の記事に目を通してみたが、エコノミスト屋さんらしく、経済の観点でトランプを語るのみで、国際政治のダイナミズムについては、全くの明き盲であることが良く分かって収穫であった。

JBpress(日本ビジネスプレス)
世界がまもなく直面する史上最大のリスク(渡部悦和)

同記事の冒頭では、トランプのツイッターを取り上げている。

ジョー・バイデン米国副大統領は、2016年11月8日の大統領選挙の勝利以降もツイッターを使い問題の多い情報発信を繰り返すドナルド・トランプ次期大統領に対して「ドナルド、大人になりなさい」と諌めた。世界中の多くの人たちも同じ思いであろう。


何故、トランプがツイッターで情報発信をしているのか、もう分かっている人には分かっていると思うので割愛するが、同記事もネオコンといった、グローバリズムの太鼓持ち的な記事の代表例と言えよう。読むに値しない。

結論として、世の中の動きを正確に捉えるには、「スプートニク」、そして、トランプの「ツイッター」を中心に追って行くのがベストということになる。

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それから、掲示板「放知技」も本物の情報を提供しているので、必読だ。ただし、詐欺師・工作員・アラシがウジ虫の如く湧くので、その点は我慢していただきたい(爆)。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16010080/347/

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孤高のリアリズム
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アルバイシンの男 ~ミゲールの像~

1月22日(日)に放送されたNHKの「日曜美術館」で、「グラナダ 魂の画譜 戸嶋靖昌(としまやすまさ)孤高のリアリズム」という番組を放送していた。「日曜美術館」は美術好きな息子たちのため、毎週欠かさず録画しているのだが、今回は何となく気になったので亀さんも同番組を覗いてみた。そして、番組を見ているうちに戸嶋靖昌の人物に惹かれていく自分がいた…。

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左から二人目の白髪の男性が戸嶋靖昌、その隣で帽子を被っているのは俳優の奥田瑛二

拙稿「イチローズ」にも書いたことだが、若い頃の亀さんは漫画家を志していたほどであり、十代の頃にロンドンで生活していた時、仕事がない日や学校が休校の日は、決まって市内見学や美術館通いをしていたものである。それだけ美術には深い関心があったのだ。なぜなら、「イチローズ」にも書いたことだが、亀さんの母方の祖父は紋章上絵師、その息子(叔父)も紋章上絵師だったし、亀さんも小学生二年生の時、市が主催する展示会で入選して以来、さまざまな催しで入賞を果たしているのだ。

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さて、戸嶋靖昌の番組が放送から一週間以上も経過した今日、ふと思いついてネットで確認したところ、『孤高のリアリズム』(執行草舟著 講談社エディトリアル)という題名で、戸嶋靖昌についての本が出版されていることを知った。アマゾンで同書を読んだという読者のコメントに目を通してみて、少々高いものの同書の購入を決めたんだが、アマゾンでは品切れ…。それならと紀伊國屋にアクセスしてみたんだが、紀伊國屋でも取り寄せとのこと。一刻も早く目を通したかったので、急ぎヨドバシカメラにアクセスしたところ、幸い在庫があったので即注文した。明日届くというので今から楽しみである。

ところで、アマゾンのコメントで特に目を引いたのが以下のコメントだ。同コメントを読みながら、咄嗟に思い出したのが飯山一郎さんの「手洗い」である。飯山さんのHPに書いてあったと記憶しているが、トレイの後は手を洗うものという世の中の常識に反して、飯山さんは「豚(トン)でもない! トイレの後は手を洗うべからず}と書いていたのだ。爾来、亀さんも家の者には、トイレの後は手を洗うべからずと言っているんだが、相手にしてもらえず、いつも嗤われている…。

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新しい景色
1月20日(現地時間)、トランプ新大統領が誕生した。この日を境に、世界の景色はガラリと変わったのに気付いた者は、そう多くはないはずだ。そうした数少ない識者の一人が、ジャーナリストの田中宇氏であり、同氏のメルマガ記事「トランプ革命の檄文としての就任演説」を読めば、トランプの就任演説は、文字通り〝革命〟そのものであったことを教えてくれる、優れた記事と云えよう。なお、英文だがトランプの就任演説のフルテキストもある。

トランプは米国と世界に巨大な転換を引き起こそうとしている。全体像が膨大で分析が間に合わないので、とりあえず今回はトランプの大統領就任演説を分析する。演説は、米国を支配してきたワシントンDCのエリート層による支配構造をぶちこわせと米国民をけしかけている。トランプは米大統領という、支配層のトップに入り込んだのに、その地位を使って支配層を壊そうとしている。これは革命、クーデターだ。支配層の一員であるマスコミは、就任演説を否定的にとらえ、趣旨をきちんと報じない。リベラル派は反トランプ運動を強めている。おそらくトランプ陣営は、意図的に対立構造の出現を誘発している。


さて、田中宇氏以外の情報源として、是非に取り上げなければならないのが、飯山一郎さんが主催する掲示板「放知技」の「飯山一郎と紳士・淑女の歓談室 -22-」というスレッドだ。同スレッドと併せて、飯山さんのHP記事「トランプ政権:かくも革命的な政権は史上初! 」に目を通すことで、今の世界で何が起きているのかが正確に読み取れるはずだ。

道友の堺のおっさん同様、ネオコンを代表とする軍産複合体派vs.トランプを代表とする国益重視派の闘いは、後者が前者を圧倒しつつあると認識していたが、以下の飯山さんの投稿を読み、既に闘いは決していたことを知った(色下線)、これは、ネオコンが最後の巣窟としていた日本から、完全に追放されることを意味しており、その最も分かりやすい例が、原子力村そのものであった東芝が、今や倒産の危機に追い込まれているという現実である(「まさかの「東芝倒産」が現実に? 日本の原発政策の愚かさを嘆く」)。さらに、飯山さんの投稿で知ったのだが、みずほ銀行が東芝を見放したとのこと(色下線)。これで、東芝の倒産は既定路線となったと見て、ほぼ間違いあるまい。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16010080/316/

原子力村に加えて、安倍晋三を代表とする戦争屋の追放も、間もなく開始されることだろう。これほど目出度いことはない。放射能による内部被曝の問題が残っているものの、これで漸く日本にも春が来たのだ。

なお、以下はトランプがCIAに乗り込み、ネオコンからアメリカ国民の手に、CIAを取り戻した瞬間の記念すべきスピーチだ(英語)。歴史に残るスピーチになるだろう。



今後も、トランプ革命の経過を精力的に取り上げていくつもりである。

小百合とタモリ
大和ネクスト銀行がアンケートを行ったところ、50代以上でお手本にしたい有名人として、女性では吉永小百合、男性ではタモリがそれぞれ第一位だったと、今朝の東京新聞が報じていた。

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その吉永小百合、現在東京新聞に「私の十本」という自伝を毎週日曜日に掲載している。初回は拙稿「愛を乞うひと」に転載したが、その後二回目と三回目も掲載されたので、本稿の最後に転載しておこう。それにしても、前稿に書いたことだが吉永小百合は、「良家のお嬢さんとして育ち、何不自由ない生活を送っていた」とばかり思っていたので、同シリーズの初回の自伝を読み、「米びつが空っぽになったという生活」を体験していることを知るに及び、人間として親しみを感じたものである。

第二回目の記事のインタビューを受けるにあたり、、吉永は自身が主演した「キューポラのある街」を久しぶりに見て、以下のような感想をもらしている。

常にあの映画を超えようと思って、新しい映画に出ているんですが、今回見直して、なかなかこれは超えられないな、と改めて感じました。できれば、若い人たちに見てほしいなあ。日本の歴史の中でこんな時間があって、貧しいけれど希望を持っていこうとした人たちがたくさんいた。それを知ってほしいですね。


なお、大和ネクスト銀行は50代以上の〝有名人〟についてのアンケートとしているが、吉永小百合は単に名の売れた有名人であるだけではなく、人間としても一流だと、シリーズ「私の十本」を読みながら、つくづく思ったことだった。

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トランプ占い(2)
過日の「トランプ占い」で約束した、トランプ占いに関する安西ファイルの【ポイント】と【私見】を、本稿の最後に転載しておいたので、一読していただければと思う。

トランプ占いと関連して、株式市場の観点からトランプvs.ソロスの闘いを、物の見事に分析してみせた飯山一郎さんによる、以下の2本の記事も必読である。

米国の株価チャートは暴落型だった!
特に、「トランプ政権は,我々の想像を遥かに超えた強力きわまる『軍事革命政権』」という記述は、トランプ政権を把握する上で重要である。同稿にじっくり目を通すことで、「トランプ革命」なるものを正確に理解していこう。

前稿はむずかしい内容なので解説せよ!との…
この稿の場合、「トランプ政権の財務長官・スティーブン・ムニューチン(53)は,ゴールドマン・サックスの金融マンというより,親の代からの生粋の相場師」という記述に注目のこと。何故にゴールドマン・サックスのムニューチンが、新トランプ政権の財務長官の座に就いたのか、これで理解できると思う。

以下、トランプ占いに関する安西ファイルの【ポイント】と【私見】である。

【ポイント】
・英国の政治経済誌『エコノミスト(The Economist)』の2017年版『世界はこうなる』は、表紙がタロットカードをモチーフにした図柄となっており、世界の未来に絶望的な危機感を抱いている。あまりにも不吉すぎるとして大きな話題を呼んでいる。
・2017年版『世界はこうなる』では、「2017年の世界は革命の機運で満たされる」、「トランプ氏の予想外の勝利は世界中に衝撃を走らせたが、欧州では2017年を通じてこの衝撃を感じ続けることになるだろう」、「世界の安全保障は脆弱なものに見える」、「テクノロジーの進歩が変化の主要な推進力となる」、「2017年は平穏で安定した年にはならない」などと「予想」している。
・12016年版『世界はこうなる』について、編集長は、予測の多くは正しかったが、政治における反逆的なトレンドを過小評価し、ドナルド・トランプ米大統領とテリーザ・メイ英首相の当選については「予想外だった」ことを認めている。
・ウェブボットは2016年後半ごろから精度が上がっており、2017年予測がこれまでのレポートのなかでもっとも重要なものではないかと評価されている。この中では主に次のようなヂータが出ている。
・政治の領域では多くの人がトランプの勝利を受け入れることができず、悲鳴のような感情の放出が起こっている一方、市場はトランプの就任を歓迎し、楽観的な感情の蓄積が行われている。
・アメリカの実体経済はすでに相当に悪い状態で、すでに経済の崩壊は起こっている。仕事を見つけられず困窮している膨大な人々がいる。しかし、株価や社債の上昇という経済の金融的な側面に隠され、実体経済の状況はまったく報道されていない。
・2017年2月から3月初めにドルの価値が大きく下落、「トランプ・ユーフォリア」と呼ばれる楽観的な状況が終了し、市場が下落する転換点に入る。今年はドルと不動産の下落が連動しており、後者のほうが深刻な問題となるとある。トランプの就任に伴う楽観的なムードが終わる今年の春以降、金利が急上昇する可能性が示唆されている。

【私見】
・翌年の世界情勢について論じた英国の政治経済誌『エコノミスト(The Economist)』の『世界はこうなる』は、世界中のリーダーたちも重視しており、翌年の舵取りに役立ててきたといわれる。『エコノミスト(The Economist)』は、世界支配層のなかでもグローバリスト、軍産複合体やシオニストら好戦勢力のプロパガンダ用メディアの一つであることを考えると、『世界はこうなる』は『予測」という名の客観的な体栽を装ってはいるが、実は、彼らとその代理人たちへの指令書である。そして、その権威に従わせるように大衆の思想と行動を無意識のうちに方向付けるための洗脳メディアという性格もある。
・最新版の『世界はこうなる』の表紙は、8枚のタロットカードをモチーフにした暗澹たる未来を予感させるおどろおどろしい図柄となっている。そこには、2017年をどのようにしたいかという、グローバリスト、軍産複合体やシオニストら好戦勢力らの「本音」があますところなく描かれている。つまり、「2017年の世界を革命の機運で満たす」というのが彼らの本音であり、多くの人々が願う変化を革命というネガティブな破壊的言動へ誘導しようとする目論見がある。
・昨年2016年の『世界はこうなる』の「予測」のうち、ドナルド・トランプ米大統領とテリーザ・メイ英首相の当選が外れたことを苦々しく回顧している。これは彼らにとってあまりにもショッキングな出来事で、その落胆ぶりがひしひしと伝わってくる。彼らの存在基盤であるグローバリズムは年々強固になり、間もなく完成間近と指折り数えていた矢先に、よもやの逆転負けを喫してしまった。それどころか、逆にグローバリズムが急速に終焉に向かいかねない憂慮すべき状況に陥ったとなれば慌てふためくのも無理はない。『世界はこうなる』の予測(洗脳)の中でも最も重要な予測に狂いが生じたことは、2016年に顕著となったマスメディアの嘘や、既存のグローバリストや好戦勢力の力の衰えを象徴する現象である。
・絵柄の中で注目したいのは、まずトランプ大統領が腰かけているトグロ状に巻いた星条旗らしきものである。これは、宇宙根源の神の化身である「宇賀神」という蛇体の宇宙神を暗示し、トランプ大統領の出現は神の計画に沿ったものであることを示すサインではないかと思われる。また、魔術師の絵柄は、人類が自らの意識を自由自在に操り思い通りの現実を創造する創造主であったことに気付くという精神面での進化と、それに伴う新しい時代の到来を示唆しているように見える。そして、隠者の絵柄に描かれた三日月は、これまで闇に閉じ込められてきたツクヨミ(月読命)が封印を解かれて表舞台に登場し、新しい時代の到来に向けて主導的な役割を果たすことを告げているのではないか。

・『エコノミスト』誌の背後にいる勢力だけでなく、他の勢力も含めて、世界支配層はオカルトを負(悪魔)の側面を利用して、自分たちの計画を実現しようとしている。タロットカードは未来を占う道具として、オカルトの世界では昔から重用されてきた。オカルトはオタクやマニアの怪しげな趣味として廟笑、忌避され、社会の裏側でキワモノ扱いされてきた。しかし、世俗的な表側の社会で、最新版の『世界はこうなる』の表紙にタロットカードが堂々と掲載されたことは、伏在させられてきた存在を表出させるアラハバキのはたらきを象徴する出来事であり、この世(三次元世界)とあの世(多次元世界)が重なりつつあることを改めて実感させて<れる。
・オルターナティブ・メディア(SNS、ニュース記事、ブログ、フォーラム(掲示板)やチャットなどのネット情報)は、既存の大手メディアの欺臓を暴き、真実を発信する毛のとして認知されつつある。ウェブボッドは、オルターナティブ・メディアに出現するキーワードに込められた感惰のインパクト、強度、頻度などを数値化し総合して未来を予測するプログラムであり、20年前から存在するが、2016年後半から精度が向上しているというのも興昧深い現象だ。これも、潜在意識の隠れた領域に秘められた人々の願望が、アラハバキのはたらきによってこの世に現実となってありのままに表出してきたことを示している。


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旅立ち
TVドラマ「あんどーなつ」第12話(最終回)のテーマは、最終回に相応しい「旅立ち」である。亀さんは子どもたちに向かって、「何でも見てやろう、何でもやってやろう」という気持ちで、20代という二度と戻ることのない青春を過ごすようにと、常日頃言いきかせている。次の30代ともなれば、結婚して家庭を持ち、仕事の責任も重くなる年代だからだ。だからこそ、若いうちにしか出来ないことを、今、やっておくべきなのだ。第一、人生は一度きりなのだし…。

満月堂に勤める安藤奈津(貫地谷しほり)が通っていた、洋菓子学校時代の同級生・三津屋陽介(細田よしひこ)は、一流のパティシエを目指すべく、洋菓子のメッカであるパリへ修行に行く決心をする。そんなある日、和菓子という別の道を歩み始めた奈津に、川縁で己れの夢を陽介は語るのだった。


和菓子職人の道を目指すと心に決め、尊敬できる親方に四六時中ついて、修行している奈津を見ていた陽介は、今までは地元の洋菓子店で、夢だったパティシエとして修行を積んでいる自分に、そこそこ満足していた。しかし、満月堂の暖簾を懸けた和菓子コンクールに、奈津も出場することを知った陽介の心に変化が起きた。

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陽介 なっちゃんを見ているとさ、自分で自分の前に、でっかい壁造りたくなったんだ。

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陽介 それ乗り越えて、見たことのない景色、見たくなったんだ。

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奈津 見たことない景色か…。怖くない?

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陽介 ワクワクしたいじゃん。

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奈津 ワクワクか…。

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TVドラマ「スミカスミレ」を見てからというもの、亀さんは45年という時間を常に意識するようになった。45年前といえば、日本を飛び立った年だ。それだからというわけでもないんだが、何故か今年は人生二度目の旅立ちの年になりそうな予感がする。

無論、入院中の老母や、大学に通いたいという下の息子がいるので、45年前の19歳の時のように自由に動けるというわけではないんだが、それでも老いらくの恋ならぬ老いらくの旅立ちを、実現したいと密かに思う今日この頃である。

あんどーなつ 第12話



大竹しのぶという女優(2)
昨夜放送されたNHKの「ファミリーヒストリー」に、大竹しのぶが出演していた。亀さんが大竹しのぶに注目するようになったのは、「大竹しのぶという女優」で紹介した新聞記事がきっかけである。それまでは、亀さん家から近い埼玉県越生町に大竹しのぶ一家が住んでいたという同郷の誼(よし)み、さらには五木寛之の『青春の門』という映画に出演していた時の彼女の強烈な印象から、大竹しのぶは何となく気になる女優であった。しかし、拙稿「大竹しのぶという女優」で紹介した新聞の切り抜きからも分かるように、大竹しのぶの並並ならぬ反骨精神を知ってからというもの、彼女の反骨精神は何処から来ているのか知りたいと思っていた。そんな矢先、「ファミリーヒストリー」が昨夜放送されたのである。そして、同番組のお陰様で大竹しのぶの反骨精神が、何処から来ているのかが漸く見えてきた。
大竹しのぶ〜語り継がれる大竹様伝説 1世紀を経ての出会い

大竹しのぶの母方の祖母・八重が、明治という時代にアメリカ(サンフランシスコ)に渡っていたのには驚いた。さらに、八重にとって三番目の夫となった吉川一水は、大竹しのぶの祖父であるが、無教会派のクリスチャンであることを知った。さらに、内村鑑三の聖書講談会で、一水は既に八重と会っていることを知るに及んで、人の縁の不思議さを感じたものである。ともあれ、大竹しのぶの反骨精神は、祖父の一水から来ていることは、ほぼ間違いないと亀さんは見ている。

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大竹しのぶの母方の祖母・八重と娘 於:サンフランシスコ

ところで、次回のファミリーヒストリーは「松方弘樹・目黒祐樹」とのこと。ご存じのとおり、松方弘樹は先日逝去している。
松方弘樹さん死去 74歳 脳リンパ腫、「仁義なき戦い」「柳生一族の陰謀」

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そして、松方弘樹の元妻と言えば仁科亜季子だ。実は彼女、TVドラマ「あんどーなつ」の第11話に登場しているのだ。ちなみに、第11話のテーマは何と言っても、「弟子に任せる」ということになるだろう。

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「あんどーなつ」第11話に登場した仁科亜季子

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昔日の仁科亜季子

ところで、仁科亜季子で残念なのは、彼女が母娘で出演したACジャパンのコマーシャルだ。



子宮頸ガンワクチンの正体は、『月刊日本』が毎月にわたって掲載している、子宮頸がんワクチン・シリーズに詳しく、このようなワクチンのコマーシャルに出演した仁科母娘を残念に思う。

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『月刊日本』のブックレット

あんどーなつ 第11話



翻訳者はヤクシャ(2)
昨日、珍しい読者のコメントが届いた。ママリンさんという掲示板「放知技」の常連さんで、顔文字を多用するユニークなお姐ちゃんだ。翻訳者向けのソフト「トラドス」が話題になったんだが、実は先々週行われた世界戦略情報誌『みち』の会合(まほろば会)でも、そのトラドスが話題になった。このトラドスつうのは、簡単に言えば翻訳作業に使用するソフトなんだが、今日ではトラドスをはじめ、多種多様な翻訳用のソフトが出回っている。亀さんも今まで色々なソフトを体験してきた。たとえばトラドス以外に、Transit、MemoQ、CTWordfast、MemSource、富士通アトラスといったソフトである。しかし、今でも使用しているのはトラドスだけとなった。

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ところで、亀さんは過去に「翻訳者はヤクシャ」と題する記事を書いている。どのようなことを書いたかというと…。

亀さんの仕事も考えてみると、毎日、時には日に何度も役回りが変わるようなもんだよ。今日やっていた仕事は、若手のファッションデザイナーの翻訳だったんだが、先ほど終わって納品(メールに添付して送信)したよ。普段はフーテンの寅さんのように腹巻き姿の亀さんが、華やかなファッション業界の翻訳をやるんだから、ホント世の中狂っているよ。昨日は何を訳したんだっけな…、あっ、そうか、ある大手IT企業のアンケート調査の翻訳をやったんだっけ…。


しかし、流石に今の女の子たちのファッションには、モーついていけなくなったので、ファッション関連の翻訳はそろそろ引退しようと思っていた矢先、やはり「放知技」の常連の一人である小ボンボンさんが、「Sleepy Plaza」という素晴らしいサイトを紹介してくれた。そして、亀さんは熱心に同サイトで、今時の女の子たちのファッションを勉強したというわけでR。そして、女の子たちのファッションの翻訳をする上で、もはや同サイトは欠かせないバイブルとなった。やはり、持つべきものは道友、小ボンボンさんには感謝の言葉もない。

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ママリンさんへの投稿にレスを返した後、ここ十年近くお付き合いのなかった翻訳会社から、突然のメールが届いた。何でも、いつもの翻訳者が多忙で仕事を引き受けてくれず、そこで昔付き合いのあった亀さんを思い出したとのことだ。しかし、この翻訳会社は亀さんが苦手とする製品ばかりを扱っている。今回は何かと思ったら、化粧品だと…。取り敢えず草稿をメールで送ってもらい、訳せそうかどうかチェックしてみたんだが、口紅は唇に塗りたくる塗料、白粉は顔にベタベタと叩くように塗る白い粉、といった程度の知識があれば、まぁ大丈夫だろうと引き受けることにした。ただし、急ぎの仕事らしく、今日にもファイルが届いたら、即仕事に取りかからなければならないので、多分、今月一杯はブログ更新が出来ないかもしれない。

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それから、流石に20年近く翻訳の仕事をしていると、最近は翻訳以外に新人の翻訳者の実力を判定する仕事や、翻訳者の訳文校正の仕事が増えてきた。たとえば、1ヶ月ほど前に海外の翻訳会社に頼まれ、16名の翻訳者にテストを受けてもらい、亀さんが採点をしたんだが、合格点を付けることができたのは、たったの1名だけだった。最初の一段落どころか一行を見ただけで、その人の翻訳者としての実力が分かってしまうのでR。

校正にしても色々な体験を亀さんはしており、たとえば以下のような拙稿を書いた。

バカだねぇ…
校正屋


最後に、拙稿「通訳翻訳ジャーナル 7月号」、もう発売から3年以上過ぎたので、亀さんが受けたインタビュー記事を以下に公開しておこう。

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親子の絆
TVドラマ「あんどーなつ」第10話のテーマは、「親子の絆」である。子は親の背中を見て育つと言うが、親はどのような背中を子どもに見せるべきかについて、いろいろと教えてくれる、心温まるドラマである。小さな子どものいる親御さんに、特にお勧めしたい。

満月堂に勤める安藤奈津(貫地谷しほり)が通っていた、洋菓子学校時代の同級生・三津屋陽介(細田よしひこ)の父が経営する『キッチンミツヤ』で、陽介の兄・龍太(金子昇)は妻子を残し、板前修業に大阪に行くと決意。妻の悦子(田中律子)は分かってくれたが、息子の文哉(渡邉奏人)は父と別れる寂しさに耐えきれず、店を飛び出してしまう。その文也を追いかけた奈津、浅草寺の境内で優しく文哉に諭す…。

「親のいないお姉ちゃんを育ててくれたのは、福井に住んでいるおばあちゃん。お姉ちゃんは今、大好きなおばあちゃんの元を離れ、ここ浅草で独り、和菓子職人の修行をしているのよ」と、文哉に優しく語りかける奈津。

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奈津 私のおばあちゃんは、いつもココにいる。離れてたって、いつも一緒にいる。

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奈津 離れてたって、私のことをいつでも見ててくれている。だから、寂しくない。

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そして、父親の龍太も…

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龍太 文哉、大阪に行っても、父ちゃんはココにいるから。


あんどーなつ 第10話



トランプ革命
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一昨日(1月23日)の東京新聞に、トランプ新大統領を巡って日米4人の〝識者〟の意見が載っていた。

一通り、〝識者〟らの意見に目を通してみたが、トランプ大統領が誕生した〝背景〟について、真に理解していた〝識者〟はゼロであった。以下、4人の〝識者〟の意見で、特に印象に残った発言を引用し、それぞれに亀さんの感想を述べる形をとった。参考までに、本稿の最後に記事のコピーを添付しておく。

エズラ・ボーゲル

トランプ氏はツイッターでいろいろと発信するが大ざっぱで未熟なところがあり、米大統領のやり方ではない。


→ 何故、トランプ大統領が大手メルディアを信用せず、大統領に就任後も専らツイッターを利用しているという背景について、ボーゲル氏は分かっていないのか、あるいは故意に惚けているかのいずれかだろう。でもまぁ、ニューヨークタイムズやCNNは、グローバリズム派(軍産複合体)の番犬であるという事実を、同氏が明言していないことからして、後者であると思ってほぼ間違いない。ジョセフ・ナイが友人だとも、自ら発言していることだし…(嗤)。

柳沢協二

「富は分かち合うからこそ力になり、独り占めすると争いを招く。米国独り勝ちの発想が世界の平和につながるとは思えない。


→ 政治の要諦は「自国民を守ること」、すなわち国益にあることを、なぜか柳沢氏は忘れているようだ。同時に、トランプ大統領が誕生する前のアメリカは、グローバリズム(軍産複合体)によって、牛耳られていた国であるという視座が柳沢氏に欠けている。

安田浩一

「社会に分断を持ち込み、差別や偏見を植え付けてきたトランプ氏」


→ 米国社会に分断を持ち込み、ボロボロ・ズタズタにしてしまった張本人は、グローバリズム派、すなわち軍産複合体である。このあたり、安田氏には見えていないようだ。 

水野和夫

「トランプ氏の就任演説は矛盾だらけだ」


→ 前稿「手探りの時代」で亀さんは水野氏を取り上げ、同氏の「ハートランド」という視点を高く評価した。また、同氏は資本主義が終焉を迎え、大きな時代の転換期を迎えていることも正しく理解している。しかし、トランプの就任演説を〝矛盾だらけ〟と酷評する、このチグハグさ、このあたりの水野氏の〝矛盾〟に首を傾げざるを得ない。

以上、4人の〝識者〟に欠けているものは、アメリカが大きく分断されている、すなわち、「第二次南北戦争」の真っ只中にあるという視点だ。アメリカは現在、トランプを中心とする反グローバリズム派(反戦争屋)と、軍産複合体を中心とするグローバリズム派(戦争屋)とに、大きく分断されているのだ。こうしたアメリカ社会の分断について最初に指摘していたのは、亀さんが記憶する限り、世界戦略情報誌『みち』(平成23年8月1日)に掲載された、同誌発行人・藤原源太郎さんの「世界情報分析」と題する記事である。長文なので本稿の最後に一部のみ転載しておくが、ポイントとなるのは以下の箇所である。

プーチンはスノーデン事件を仕掛けたのが英国情報機関であることを見抜いている。英国筋の仕掛けの背景には、米国の国権支配を巡るアングロ系対ユダヤ系の熾烈な文明内戦でユダヤ系を追い込もうとする思惑がある。英国筋は旧ネオコン勢力を封じ込めるため、スノーデン事件を仕組んだのである。
『みち』8月1日号 p.8


ところで、以下は同日付の東京新聞に載っていた記事だが、並行して「トランプ米大統領の首席補佐官が…」と題した個人ブログ記事と読み比べて欲しい。

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もし、インターネットが普及する前であったら、今よりも大勢の人たちが東京新聞の記事内容を鵜呑みにし、トランプ政権を人気のない、トンデモ政権だと判断していたことだろう。ここで改めてトランプ大統領が言い放った“dishonest media”(嘘つきメディア)を思い起こそう。残念ながら、東京新聞も“dishonest media”だと言わざるを得ないのだ。

では、信用するに足りる情報は皆無なのだろうか。実は、ほんの一握りだが存在する。たとえば、田中宇氏のメルマガだ。昨日配信された同氏のメルマガ記事、「トランプ革命の檄文としての就任演説」は、トランプの実像を正確に捉えていた。同記事を読めば、トランプの就任演説は、まさに〝革命〟そのものであったことに気付くはずだ。

●露 対米諜報戦略対話を活発化
七月八日付露紙コメルサントによると、米中央情報局(CIA)元職員のE・スノーデン容疑者がロシアにとどまる限り、九月三~四日にモスクワで予定されている米露首脳会談への出席をオバマ大統領が見送る可能性を、米政府が外交ルートで通告した。米国務省関係筋が同紙に明らかにしたが、ロシアのペスコフ大統領報道官は、この情報を否定した。
 首脳会談が中止となる場合、九月五~六日にサンクトペテルブルクで開催する二〇ヶ国・地域(G20)首脳会合にも、オバマ大統領は出席せず、バイデン副大統領が代理で参加することが検討されているとされている。
七月一二日、スノーデン容疑者はモスクワの国際空港で、改めてロシアへの亡命を希望した。面会したロシアの「人権オンブズマン」にあたるルキン人権全権代表や、人権活動家らに明らかにした。
 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ関係者によると、容疑者は面会で「安全を確保できる唯一の手段はロシアに一時的に亡命者として留まることだ」と語ったという。容疑者が香港からモスクワに到着した六月二三日以来、露政府要人や人権活動家らとの面会は初めて。
 同容疑者は先月末に一度、ロシアに亡命を申し入れたが、プーチン大統領が受け入れの条件として「米国に損害を与える活動をやめるべきだ」と求めたため、申し入れを撤回していた。
 容疑者は今回、「米国へ損害を与える活動は今後しない」とも語ったという。ペスコフ大統領報道官は正式な亡命申請はまだ受け取っていないとし、容疑者に大統領が提示した条件を改めて要求した。
 インタファクス通信によると、ロシアの元駐米大使を務めた経験を持つルキン氏は面会後、「かりにロシアがスノーデン(容疑者)の避難先になれば、米露関係の悪化を招く危険性がある」と指摘。「ひとりの人間の運命が二国間の関係に左右されるべきではない」とも述べ、今後の処遇について、国際機関が関与すべきとの考えを表明した。
 露政権はこれまで容疑者が空港の乗り継ぎ区域に留まり、公式的に入国していないとして、直接的な関与を避けていた。一方で、容疑者はこれまで二十数カ国数に亡命申請したとされ、南米のベネズエラやボリビア、中南米ニカラグアが受け入れを表明している。
七月一五日、プーチン露大統領はスノーデン容疑者について「彼は考えを変えたようだ」と指摘し、ロシアに一時亡命するため、亡命受け入れの前提条件に従って反米活動をやめようとしているとの見方を示した。
 ただ、亡命の最終決定については「(元職員の)状況は今のところ完全には明らかになっていない」と述べ、流動的な点が残っているとも指摘した。
七月一七日、スノーデン容疑者は、亡命を支援しているロシアの弁護士を通じ、「米国に損害を与える活動を行なわないとの要求を今後、守り通す」と表明した。
 プーチン政権は、亡命受け入れの条件として反米活動を行なわないことを要求していた。申請を正式に受理したロシアの移民局は今後三ヶ月以内に結論を出すとしている。弁護士は同日、これらの手続きを進めるため、早ければ数日内に容疑者はロシアに「入国」するとの見通しを示した。
 さらに弁護士は、この申請で「ロシアが身柄を米国に引き渡す根拠がなくなった」としたうえで、もし申請が認められなくても、容疑者はロシアの裁判所に訴えを起こすことができる、としている。
 一方、プーチンは同日、「諜報機関の揉め事より、国家間の関係の方がはるかに重要だ。われわれには米露関係を発展させる課題がある」と強調。容疑者の亡命申請をほぼ無条件で受け入れる方針を示している南米ベネズエラなどの国々を念頭に、「われわれは他国のようには振る舞わない」と述べ、容疑者の引き渡しを要求する米国に理解を求めた。
一連の動きは、スノーデン容疑者の取り扱いをめぐって、米露間できわどい駆け引きが行なわれていることを示唆している。同時に、プーチン大統領が異様なまでにオバマ米政権への配慮に徹していることも示唆している。
 プーチンはスノーデン事件を仕掛けたのが英国情報機関であることを見抜いている。英国筋の仕掛けの背景には、米国の国権支配をめぐるアングロ系対ユダヤ系の熾烈な文明内戦でユダヤ系を追い込もうとする思惑がある。英国筋は旧ネオコン勢力を封じ込めるため、スノーデン事件を仕掛けたのである。
 プーチンは、英国筋の思惑を十分忖度した上で、ネオコン離れを鮮明にしているオバマ政権を窮地に追い込まないよう熾烈な諜報戦略を駆使している。ちなみに、オバマ政権がわが国の安倍政権に対し、支那や韓国と比べて冷淡なのは、安倍政権が旧ネオコン系のジャパンハンドラーズ(日本間接統治勢力)に翻弄されていると見なしているからである。
 プーチンの努力に応えるかのように、ホワイトハウス筋は、オバマがG20首脳会合出席のため、九月の訪露を予定しているとの情報をリークしている。しかし、米露首脳会談の実施については明言を避けている。
オバマ政権はプーチンの対米諜報戦略を受け入れる姿勢を示す反面、支那との戦略対話に本腰を入れてもいる。

『みち』8月1日号 p.8


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手探りの時代
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前稿「トランプ占い」に亀さんは以下のように書いているので、さっそく『月刊日本』(二月号)の特集、「日本の未来を読み解く」を取り上げていこう。

グローバリズムの次に来るのは、どういう時代なのか? このあたり、『月刊日本』(二月号)が組んだ特集、「日本の未来を読み解く」を叩き台に、次回取り上げることにしよう。


この特集では三人の筆者が寄稿している。

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最初に、「海洋国家の時代が終わる」を著した水野和夫氏は以下のように書いた。

海の国の権威が失墜した以上、今度は陸の国が世界秩序に責任を持つ必要があります。そのためにも、ヨーロッパはロシアと協力し、戦争が起こらないような仕組みを作っていくべきです。
『月刊日本』p.50


水野氏は〝陸の国〟をロシアと結びつけているので、拙稿「ワンワールドvs.中露連合」で言及した、〝ハートランド〟を水野氏が指しているのは明らかである。

近代が終焉し、次に来るのはどのような時代なのかについては、水野氏をはじめ多様な意見が出ており、拙稿「資本主義の終焉」(01~04)シリーズでは、そうした多様な意見を紹介したつもりである。無論、水野氏の予測も取り上げているので、一読いただければ幸いである。

資本主義の終焉01
資本主義の終焉02
資本主義の終焉03
資本主義の終焉04


次に、「人口減少にどう立ち向かうか」を寄稿した藻谷浩介氏は、『里山資本主義』(角川書店)という良書を世に問うた人物だ。同氏の里山資本主義については、拙稿「覇権移行と新しい生き方」などで亀さんは取り上げている。

さて、同氏の記事で注目するべきは、以下の結語だと思う。

これこそ私が訴えてきた「里山資本主義」が、地方の現場で実現しつつある姿です。過疎地の若者の生活は、経済的に豊かではなくとも、次世代の再生産される、幸せで充実したものです。お金の成長よりもまず同じ数の次世代の再生。このことに気付けば、日本の未来は明るいものになるでしょう。
『月刊日本』p.55


ただ、残念ながらによる内部被曝という、日本の抱える深刻な事態を藻谷氏は見逃している。そのため、同氏が考えている以上に早く、日本の人口が減少していくはずだ(拙稿「健康延命を図るべし」参照)。

最後に、「人間存在が根底から問われている」を書いた禅僧の南直哉氏だが、以下の記述に亀さんは注目した。

私がいま深刻に考えているのは、まさに「死」の問題です。その核心は、と自意識です。つまり、自意識はコピーできるのかという問題です。
『月刊日本』p.58


文面から明らかなように、南氏は自意識、すなわち心は脳から生じると考えていることが明らかである。しかし、西原克成医学博士の学説、「心は内蔵から生じる」(旧稿「内蔵が生み出す心」参照)に賛同する亀さんから見れば、根本で間違っていると言わざるを得ないのは残念だ。それでも、脳を内臓に置き換えて読めば、色々と示唆に富む記事ではあった。

笑顔になる菓子
TVドラマ「あんどーなつ」第9話のテーマは「仕事の心構え」で、これから社会人になる学生、あるいは社会人になって数年の若者は、第9話から学ぶことが多いはずだ。

和菓子屋の満月堂で働き出してから、3ヶ月が経った奈津(貫地谷しほり)は、女将さん(風吹ジュン)と親方(國村隼)から、和菓子コンテストの出場を勧められる。

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コンテストに向けて稽古に励む奈津、やっと納得のいく菓子が出来たと思ったが…。


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親方 ダメだ…。

竹蔵 えっ? でも、これはなかなかだと…。

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親方 お前さん、菓子を拵えながら、ちゃんと食べる人の顔を思い浮かべたのか? コンテストの審査員に褒められているところを想像してたんじゃねえだろうな。菓子作る時はな、只、食べてくれる人の顔を思い浮かべるんだよ。お前さん、何のために店に毎日立ってんだよ。

奈津 はい。

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親方 いいか、見て、食べて、笑顔になる菓子だ。

奈津 はい。

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拙稿「プロへの分かれ道」を読み直してみたところ、女優・高峰秀子の以下の言葉が目に飛び込んできた。

好きも嫌いも仕事と割り切って、演る以上はプロに徹しよう。持てない興味もつとめて持とう。人間嫌いを返上して、もっと人間を知ろう。タクワンの臭みを、他人の五倍十倍に感じるようになろう。


あんどーなつ 第9話



トランプ占い
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先週の土曜日、世界戦略情報誌『みち』の筆者と読者の交流会、まほろば会に出席してきた。多岐にわたるテーマが飛び交ったが、なかでも中心となったテーマは〝トランプ占い〟であった。今回も安西(正鷹)さんが安西ファイルを出席者に配布、エコノミストの表紙を叩き台に、アメリカに登場したトランプ新大統領占いを行ってくれた。この安西講話の詳細については別の機会に譲るとして、英国の経済誌・エコノミストの表紙を飾ったトランプ占い、すなわちタロットのイラストを見つめながら、出席者の脳裏を過ぎったのは東シナ海とゴラン高原であった。何故、東シナ海とゴラン高原なのか? そのあたりについては、数日前に発売された『月刊日本』(二月号)の山浦嘉久さんの記事、「戦後という楽園の喪失」の一読が不可欠となる。

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加えて、同号の『月刊日本』に掲載された佐藤優氏の「トランプの正体(上)」は、実に示唆に富んでいる。その佐藤氏、同稿で以下のように書いた。

佐藤優 トランプは経済に関しても表向きの世界と裏の世界を仕分けると思います。トランプは表向きは「アメリカファースト」として製造業重視の姿勢を見せていますが、実際には新自由主義的な政策行うはずです。
『月刊日本』(p.15)


佐藤氏の「(トランプは)実際には新自由主義的な政策行うはず」とする予測、以下の記事を引用するまでもなく、その可能性は否定できないどころか、〝裏で〟新自由主義的な政策が引き続き行われるであろうことは、ほぼ間違いない。
ゴールドマンのコーン氏を国家経済会議委員長に指名-トランプ氏

しかし、一方で考えなければならないのは、そのトランプを米大統領に押し上げたメガトレンド(大潮流)である。安西さんも今回の講話で主張していたことだが、英国のEU離脱、トランプの当選といった一連の流れは、明らかに今まで世界を牛耳ってきた、グローバリズム(軍産複合体)の衰退を示しており、このあたりは上のエコノミスト誌の表紙からして明らかだ。つまり、軍産複合体の〝番頭〟ジョージ・ソロスの株式市場での大負け、トランプに「嘘つきメディア(dishonest media)」と名指しされた、CNNといった軍産複合体の番犬の凋落ぶり等が、何よりもグローバリズムの敗北を物語っているのだ。こうしたメガトレンドを食い止めることは、たとえトランプ新大統領でも、もはや不可能であろう。

では、グローバリズムの次に来るのは、どういう時代なのか? このあたり、『月刊日本』(二月号)が組んだ特集、「日本の未来を読み解く」を叩き台に、次回取り上げることにしよう。

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片道切符
トランプ新大統領か誕生した。米国内の戦争屋vs.反戦争屋という、二大勢力による鍔迫り合いで、一時はどうなるかと思っていたんだが、「きょうの大統領就任式は無事に済みそうだ」という記事にもある通り、どうやら勝負は決したようだ。ちなみに、以下はトランプ新大統領の就任演説内容(英文)である。日本の大手マスコミがどのように翻訳したのか、後に比較検討させていただこう。
トランプ新大統領の就任演説全文(英語)

次に、掲示板「放知技」で告知されていたように、近く志布志市で「勉強会」が開催される。そのあたりをPDFに纏めてみたので、参照していただきたい。

1月18日(水)、下甑島(しもこしきじま)で楠木正成家の墓守りを代々務める和田家の総代が、グルンパ運動家の飯山一郎氏に電話、「元日本郵便副会長の稲村公望先生をお呼びし、古代から中世にかけての日本の歴史について、語り合う勉強会を今春あたり志布志市で開催して欲しい」という内容だったという(具体的な日時および場所は未定)。さらに総代は電話口で、「菊の御紋を家紋とする和田家の秘話を勉強会で披露する。それにより、南北朝の争いの謎、天皇家の金塊の謎等も全て明らかにする」と飯山氏に語った…
http://www.nextftp.com/tamailab/etc/study session in 2017.pdf


さて、TVドラマ「あんどーなつ」第8話に筆を進めよう。テーマは「巣立ち」である。魚屋の息子・河島憲司(五十嵐隼士)は、アメリカに留学して特殊メイクを学びたいと夢見ていた。しかし、魚屋を継いで欲しいとする父親(金田明夫)と意見が対立。そんな時、父親が事故で足の大怪我を負う。憲司は留学を諦めて店を継ごうとするが、意外にも父親が見せた態度は…

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「行け」と、憲司の背中を押す父親

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店を継ぐと固辞する憲司

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成り行きを心配そうに見守る奈津

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「お前の覚悟とは、そんな程度のものだったのか」と、一喝する父親

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ついに、アメリカ行きを決意する憲司


「悔いの残らないように、失敗しても良いから、やりたいことをやれ」と、亀さんは息子たちに常日頃から言っている。二十代は何でも見てやろう、何でもやってやろうという気持ちで過ごして欲しいと、心から思っているのだ。どのような人生を生きようと、所詮、人生は片道切符なのだから…。

あんどーなつ 第8話



芸は身を助く
机の引き出しに仕舞いぱなしの携帯をチェックしたところ、飯山一郎さんからの電話が入っていた。そこでスカイプで連絡しようと思い、スカイプを立ち上げてウェブカメラをチェックしたところ、日焼けした顔の亀さんが映っていた。一瞬、ドーシテ日焼けしているのか分からなかったんだが、直ぐに毎日の太陽凝視によるものだと分かった(爆)。まぁ、近所の人にはスキーに行っていたとでも言っておこう。

さて、「他山の石」シリーズでは、TVドラマ「あんどーなつ」を紹介しながら、詐欺師の破武こと中村正臣を叩き続けるつもりでいたが、大阪のおばちゃんとのやり取りで考えを変えた。以下は大阪のおばちゃんへの亀さんの返信だ。

蓮の花
大阪のおばちゃん、どうも。

中村正臣こと破武は溝(どぶ)川であって、一生涯にわたって溝川のままで終わります。しかし、そんな溝川にも、蓮の花が咲くこともあるんです。ホラ、山田洋次監督の「男はつらいよ」の主題歌に、以下の歌詞が出てくるではないですか…。

♪どぶに落ちても根のある奴は いつかは蓮の花と咲く♪

まぁ、破武という溝川に落ちた被害者全員が、今回のことを教訓に、いずれ蓮の花を咲かせて欲しいと願っています。このあたり、シビアなのが海外からの読者で、「騙された者が悪い」と書いてきます。海外で幾度も痛い目に遭った亀さんなので、被害者には気の毒とは思いつつも、海外の読者の「騙された者が悪い」という声、正にその通りだと思っています。ともあれ、「お人好し日本人を乗り越える方法」について、機会があれば書くつもりでいます。

最後に、方針を変えて、TVドラマ「あんどーなつ」の後半は全て(第7話~第12話)、詐欺師の話とは全く無縁の話題で書きたいと思います。お楽しみに。

http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1320.html#comment947


というわけで、早速「あんどーなつ」第7話を取り上げたい。第7話のテーマは「シングルマザー」だ。夫の浮気で離婚した元浅草芸者のあや乃(遠山景織子)は、5歳の愛娘の手を引いて浅草に舞い戻ってくる。また芸者に戻りたいと、たつ家の女将(佐々木すみ江)に懇願するが、女将は頑としてあや乃を許そうとしない。まぁ、この第7話もなかなか人情味溢れる物語なので、どのような結末になるかは動画で確認して欲しい。

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芸者に戻りたいと、たつ家の女将に頭を下げ、懇願するあや乃

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心配そうに見つめる、満月堂の女将

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そして、安藤奈津…

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しかし、たつ家の女将はあや乃を決して許そうとしない

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「お母さんを虐めないで」と、思わず立ち上がるあや乃の娘…


ここで、少々古い記事になるが、現代ビジネスに載った「シングルマザー」についての記事を紹介したい。
「明日の食費がない」「子育ては苦しみばかり」【ルポ】シングルマザーの貧困

記事を一読し、日本のシングルマザーの現実を知るにつれ、あや乃のように芸者で身を立てることができる女性(ひと)は、幸せな方であると思った。だから、亀さんが「あんどーなつ」を取り上げるのも、一人あるいは家族を食わせていけるだけの何等かの職人芸を、身につけることの大切さを「あんどーなつ」を通して若い人たちに知って欲しいからだ。

亀さんの場合、翻訳という職人芸を身につけたお陰で、世界の何処に住んでもノートパソコン一台があれば、いつでも仕事を始めることができる。しかも、横のモノ(横書きの英語)を縦のモノ(縦書きの日本語)にするだけの仕事なので、原料や商品を仕入れる必要もない。このように、若い人には独立独歩の道を歩んで欲しく、「職人のすすめ」を口酸っぱく説くのだ。

あんどーなつ 第7話



聖者の食事
1月18日付けの東京新聞夕刊に、「ダイエットで寿命延びる」と題する、興味深い記事が掲載された。

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なるほどねぇ~、食事を制限すれば長生き出来るのか…、また、年齢が高いほど効果がある(長生きできる)と…。

関連して、「カロリー制限で寿命は延びるのか…論争が再燃!?」と題する記事にも目に止まった。以下は同記事の冒頭である。

 カロリー制限と聞くと、とかくダイエットの話になりがちですが、米国では今、寿命との関係が改めて議論されています。

 1930年代、米国コーネル大学の研究者らが「カロリー制限によってラットの寿命が約40%も延びた」と報告しました。これを機に、昆虫やマウス、犬などほかの動物でも、カロリー制限が寿命延長に効果があると報告されていきました。

 となると、次は当然、人間の寿命に影響するかどうかが問われるようになります。


同記事は「次は当然、人間の寿命に影響するかどうかが問われる」と書いているが、仄聞するところによれば日本でそうした実験が既に、何百万単位のヒトを対象に行われているらしい…。そして彼らは、〝あらびき茶〟だの〝乳酸菌ヨーグルト〟だのといったモノを食しているとのことだ。さらに驚くことに、彼らは〝一日一食〟を実践しているとのこと。これは、ダイエットではなくて聖者の食事だ…。
「一日一食は聖者の食事。一日二食は人間の食事。一日三食は動物の食事」

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他山の石(3)
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http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=15947559

ドラマ「あんどーなつ」第5話では麹が登場するが、麹は数時間おきに優しくかき混ぜなければならないという、極めて繊細な〝生き物〟だ。和菓子店に勤めるようになった安藤奈津(貫地谷しほり)は、その麹をかき混ぜる仕事を初めて担当することになった。ところが、用事で外出した時に自殺をしようとする女性に遭遇、幸い、どうにかその女性に自殺を思いとどまらせた奈津だったが、そのため麹をかき混ぜるべき時間が過ぎてしまい、麹を死なせてしまう。以下は、死んでしまった麹を前に涙する奈津…。

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奈津の和菓子店は急遽、新しい麹を福井県の久保田酒造から取り寄せた。奈津は二度と同じ失敗を繰り返すまいと心に誓い、親方に懸命に懇願、もう一度麹をかき混ぜるチャンスをもらう。

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苦労の末に完成させた麹を前に、笑みを浮かべる奈津。

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こうした瞬間こそ、職人冥利に尽きるというものだろう。嬉しそうな奈津の顔を見て、破武(はぶ)こと中村正臣という詐欺師は、今までやってきた己れの〝仕事〟で、心から喜ぶという体験をしたことがあるのだろうかと、ふと思った。

さて、今日の詐欺師・破武、どのようなカキコをするのかな…(嗤)。

あんどーなつ 第5話



古事記の宇宙
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拙稿「古事記の世界」で、『古事記の宇宙』(竹内睦泰 青林堂)という本を紹介したが、数日して同書が届いたので紐解いてみた。結論から先に言えば、お金を出してまで読む価値の無い本だと断言できる。それにしても、亀さんが栗原茂さんから数年にわたって教わった、広大無辺な古事記講座と比べて、あまりにも底の浅い内容の本だったのには、呆れると同時にがっかりした次第である。まだ半分も読了していないが、これ以上読んでも時間の無駄なので捨てることにしよう。

なかでも、一番酷かったのが以下の行である。

今の人間を観察していてもいろいろなタイプがあるように見えます。この人は鳥の子孫だとか、この人は猿の子孫、この人はトカゲの子孫だとか、その人のご面相から祖先は何だったのだろうかと想像してしまうことがありますよね。
皆が皆、猿の子孫だなんて、私は思っていませんし、口伝えでもそうはなっていないのです。

『古事記の宇宙』p.78


えっ! そうなのぉ~(嗤)。

筆者の竹内睦泰氏は以下のように書いた。

私は竹内家の長男に生まれ、第七十三代武内宿禰を受け継ぎました。それと同時に、代々竹内家に伝わる口伝を受け継いだのです。
『古事記の宇宙』p.10


竹内睦泰氏は「皆が皆、猿の子孫」ではないと、竹内家の口伝で伝え聞いたとのことだが、拙稿「古事記の世界」でも述べたように、西原克成医学博士といった碩学を知る身として、竹内氏の語る口伝とやらは嗤う他はない。

それから記紀についてだが、竹内氏は以下のように書いている。

『古事記』は日本国内向けに書かれました。それゆえ、基本にあるのはあくまでも『古事記』です。
日本人に伝えるものを書くわけですから大事なこと、確実に残したいことを本気で書いています。
それに対して、全編漢文で書かれた『日本書紀』は対外用、すなわち中国向けに書かれたものです。
もっと、はっきり言いましょう。
『日本書紀』は中国向けに嘘を書いています。中国に対して本当のことを言う必要は、まったくといっていいほどありません。

『古事記の宇宙』p.14


一瞬、飯山一郎さんが『StarPeople』誌に寄稿した「飯山一郎の“新日本建国神話”第2話」のパクリかと思ったほどだ(笑)。だが、竹内氏は「『日本書紀』は中国向けに嘘を書いています」と書いているだけで、ドーシテ中国に嘘を述べる必要があったのかといった、当時の時代背景については一切何も書いていない。よって、そのあたりを知りたいという読者には、以下の拙稿の一読をお勧めする。一読すれば、どうして〝中国向けに嘘で満ちた『日本書紀』を献上した〟のか、よぉ~く分かるはずだ。なお、正確には中国ではなく、〝大唐帝国〟に献上したとするのが正しい。
飯山一郎の“新日本建国神話”第2話

それから、「日本人に伝えるものを書くわけですから大事なこと、確実に残したいことを本気で書いています」と、竹内氏は古事記について説明している。これは、あまりにも底の浅い物の見方・考え方だと言わざるを得ない。そのあたりについては、以下の野崎晃市博士の記事を読めば、亀さんの言わんとすることが分かる。
古代出雲王朝の謎

また、竹内氏はビッグバン説を信じている様子…。

三番目に、帝皇日嗣三代の神皇産霊神が現れました。
この神はカミムスビノカミ、すなわち神を結ぶというその名前からもわかるように、神を生み出す神です。
この神が登場した頃、宇宙ではビッグバン(宇宙の始まりとされる大きな爆発。ビッグバン理論という考えがある)が起こりました。
約二百億年前のことです。

『古事記の宇宙』p.43


まぁ、ビッグバン説が世の中の〝常識〟になっているのだから、竹内氏がビッグバン説を信じるのも無理もないんだが、亀さんはゼンゼン信じていない(爆)。そのあたりについては、以下の拙稿に書いたので説明は省かせていただく。
間違いだらけのNHK「コズミック フロント」

以上、『古事記の宇宙』の書評終わり。

他山の石(2)
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http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=15947559

以下は、ドラマ「あんどーなつ」第4話の冒頭に登場するシーンだ。まるで、仁王様を思わせる形相で浅草の街を闊歩するは、鰻屋「うな勝」の主人・駒田勝(六平直政)である。途中、鞄店の若い従業員が掃除をさぼり、携帯電話に夢中になっているのに目がとまる…。

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駒田勝 しっかり掃除しねぇかぁ! 

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駒田 玄関は店の大事な顔だ。

店員 あっ…、はぃ…。

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このシーンを見て、亀さんも破武(はぶ)に怒鳴りたくなった。

詐欺をやめねぇかぁ! 放知技に来る人たちは大事な仲間だ。


破武は掲示板「放知技」に集う人たちに対して詐欺を働いたため、現在は村八分に遭っている。この村八分の怖さは、拙稿「青州で思ふ(2)」にも書いた通りだ。

飯山邸の前で近所の農家のおっさんたちが並べる野菜は、どれも新鮮で安心して食すことができるものばかりだ。農薬まみれの野菜を売ろうものなら、村八分にされるのは火を見るより明らかだ。


人を大切にする浅草…。

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靴屋の主人に頭を下げながら、饅頭を渡す奈津

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冷たいコーヒーでもと、誘われる奈津

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帰り道、家具屋のオカミさんに呼び止められる奈津

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冷たいモノてもと、主人


掲示板「放知技」には、明らかに工作員と思われる連中や、「」に脳ミソをやられたと思われる、頭のオカシナ輩が時々登場するものの、大半の人たちは乳酸菌やあらびき茶で自己防衛に努めている、善良な老若男女ばかりである。また、意見交換も活発だ。こうした良好な人間関係が、現実の世界で色濃く残っているのが「あんどーなつ」の舞台である浅草だ。かつて、その浅草にある老舗の泥鰌屋で、亀さんは毎年暮れの忘年会に参加していたものである。

実は、その泥鰌屋が「あんどーなつ」に登場しているんだが、そのあたりは以下の拙稿に書いた。泥鰌屋が登場するのは同じく「あんどーなつ」第4話なんだが、同時に亀さんは「職人のすすめ」についても書いているので、若い人たちを中心に目を通してもらえたら幸いだ。
泥鰌屋

また、この店には「男はつらいよ」の寅さんも登場したことがある。そのあたりも以下の拙稿に書いた。
どぜう

あんどーなつ 第4話


他山の石(1)
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http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=15947559

掲示板「放知技」の「難民旅館 法治希は「放射能からの離脱」 (5)」というスレッドは、詐欺師の言動を生中継中(2017年1月18日現在)という、大変貴重なスレッドである。その詐欺師とは破武(はぶ)というハンドル名の男(五十代後半)で、本名を中村正臣と言うらしいが、これからという若い人には、破武のような詐欺師の道を歩むことなく、真っ当な道を歩んで欲しいという願いを込め、「他山の石」シリーズを開始することにした。

この「他山の石」シリーズの進め方だが、基本的にTVドラマ「あんどーなつ」をベースに筆を進めていきたい。なぜなら、詐欺師とは対極の世界を見せてくれるのが、「あんどーなつ」というTVドラマだからだ。ドラマの主人公は和菓子店に勤める安藤奈津(貫地谷しほり)という女の子で、その奈津に厳しく職人の道を教えつつも、温かく見守る周囲の人たちが織り成すドラマである。なお、職人の世界については、旧ブログで「職人のすすめ」という記事を書いているが、日付が2010年8月29日と、東日本大震災から遡ること半年前の記事なので、本シリーズにおいては内容的に多少は異なってくるとは思う。それでも、職人の世界そのものは今も昔も不変だ。

で、詐欺師と職人の違いだが、「あんどーなつ」第1話の以下のシーンを見れば一目瞭然だ。

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安藤奈津 いつも、食べる人の笑顔を、心で思いながら作りなさい。心は必ず手に伝わり、お菓子に伝わる。(ローラさんが)そう教えて下さいました。


この奈津の言葉は、洋菓子学校を卒業し、初めて勤めた洋菓子屋の主、ローラさんという外国人のおばあさんが奈津に教えてくれた菓子作りの秘伝である。

一方、詐欺師は真逆の考え方をする。つまり、詐欺師の〝仕事〟は人の笑顔を思い浮かべることではなく、手前で笑顔を浮かべ、人様のお金を騙し取ることであり、後は野となれ山となれということで、人が悲しもうがどうしようが一向に平気という連中だ。その後になって詐欺がバレたとしても、連中の口を衝いて出てくるのは、嘘八百の言い逃れや見苦しい自己弁護に終始するのが、お決まりのパターンだ。その様子が、上記のスレッドにあからさま出ているので面黒い(嗤)。これで、破武という詐欺師や、オレオレ詐欺師の連中の心根(本性)が、少しはお分かりいただけたことだろう。

亀さんも長い人生を生きてきて、詐欺師や詐欺師紛い(詐欺未遂)の連中に大勢接してきたし、高い授業料も支払わされてきた。それでも、人間観察の授業料だと思えば安いものだ。要は、人様を騙すような道だけは歩むなと、若い人たちに言いたいのである。

【追記】
「他山の石」の意味

あんどーなつ 第1話



国際契約セミナーのご案内
長年お付き合いをさせていただいている、石上進社長のIBD(国際事業開発株式会社)から、セミナーの案内が届いた。セミナーが開催されるのは再来月の3月21日(火)である。関心のある読者は以下のページで確認の上、申し込んでみるといいだろう。亀さんも出席する予定だ。
2017年第3月21日 IBD国際ビジネス・セミナー

ここで、国際交渉者として自他共に認められるには、三つの条件が前提にあると亀さんは思う。

1.語学:英文(または中文)契約書を正確に読みこなせ、相手に応じた契約書を的確に作成できる語学力を身につけていること。
2.知識:国際契約の体系的な知識を習得していること。
3.経験:国際交渉の場数を数多く踏んでいること。


亀さんは国際契約の翻訳を専門とする、翻訳者の仲間を数名知っているが、彼ら彼女らの英訳した契約書は無論のこと、大学の教授や語学スクールの先生の英訳した契約書すら、石上社長の手にかかると真っ赤に訂正されて返ってくる。換言すれば、大学で教える国際契約理論や、語学学校で教える契約英語は、実のところ世界に通用しないものが多いのだ。なぜなら、彼らは国際交渉の体験がゼロに近いか皆無だからである。

なお、石上社長とは20年近いお付き合いだが、その石上社長から教えていただいたことをメルマガに書いたことがあり、旧ブログに残しているので関心があれば一読していただければと思う。
「異文化ビジネスのすすめ」第2号

亀さんの下の息子やその同窓生は、将来はアジア市場を拠点に、ビジネスを展開したいとのことなので、彼らも都合が付けばセミナーに連れて行くつもりだ。亀さんの場合、主に技術系統の翻訳が中心なので、契約英語はそれほど必要としないのだが、それでも製造マニュアルで知的所有権に関するページがあったり、会社案内に売買契約に関するページがあったりと、年に数回は契約英語を翻訳することがある。だから、最新の国際契約事情を知りたいというのが、セミナーに参加する一つの理由だが、本音は石上社長に久しぶりにお会いしたいというところにある。なお、一般のセミナー参加費は9000円だが、亀さんの場合は招待なので無料。

最後に、昨秋初めて中国を訪問するにあたって、小室直樹の『中国言論』(徳間書店)に目を通しているが、中国人の契約に対する見方・考え方が、実に独特であることを知ったので、このあたりを石上社長と語り合ってみたいと思っている。もしかしたら、「中国人と契約」というテーマの記事を書くかもしれない。

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小室直樹の中国原論

三つ巴の世界
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昨日の飯能市は最高気温が日中でも4℃と、流石に日光浴は無理かと思っていたんだが、神計らいか、午後2時半に雲が切れて太陽が顔を覗かせたのである。そこで、せめて太陽凝視だけでもと思い、太陽凝視を開始、やがて身体も温まってきたので、恐る恐る上半身裸になって日光浴を試みたところ、ポカポカと暖かくて気持ちのE-ことE-こと…。多分、昨日は今冬一番の寒い日になると思うが、そんな日であっても太陽が顔を出して無風なら、日光浴も問題なく出来ることが分かったのは収穫であった。

ところで、過日の米大統領選挙だが、亀さんは選挙操作(「敵は本能寺にあり」参照)によってクリントンが当選し、アメリカの凋落に一層の拍車がかかり、今や軍事力でアメリカを圧倒しているロシアと中国を中心に、世界は動いていくものとばかり思っていた。しかし、亀さんの予想に反してトランプが当選したという次第だ。

その後、トランプの言動に注目してきたが、「最新鋭ステルス戦闘機「F35」の宿命的欠陥」と、遠慮なく戦争屋を叩いたかと思うと、1月11日(現地時間)に当選後初の記者会見を開き、軍産複合体の番犬であるCNNを体よくあしらっているシーン(拙稿「花札とトランプ」参照)を見て、間違いなくトランプは公約「アメリカ・ファースト」を実行する、すなわち、アメリカの国益を最優先させる大統領になると、亀さんは確信した次第である。意味するところは、ロシア・中国の二ヶ国て世界を動かしていくと思っていたところへ、今度はアメリカが加わる形になり、正に三つ巴の形で世界は動いていくことになったということだ。

ここで、三つ巴という言葉で脳裏に浮かぶのが三国志だ。亀さんは拙稿「青州へ赴く(8)」で、小室直樹の以下の言葉を紹介している。

三国志を心して読むと、今の中国の行く末も予測できるというものだ。
『小室直樹の中国原論』p.166


三国志とは、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三国が争覇した時代を指しているのは言うまでもないんだが、これを現代に置き換えて、ロシア・中国・アメリカの三国の争覇として捉えると、小室直樹の言葉を以下のように置き換えることができると思う。

三国志を心して読むと、今の 中国 露中米の行く末も予測できるというものだ。


これで、ますます三国志を読む必要性が高まってきた。三国志(正確には『三国志演義』)の訳本で、最も広く読まれているのは吉川英治の『三国志』なんだが、亀さんとしては柴田錬三郎の三国志、『英雄 生きるべきか 死すべきか』(上中下巻)をお勧めしたい。その辺りの理由は、拙稿「任侠心と洞察力」で紹介した、今東光和尚の以下の言葉に集約されている。

吉川英治の知識なんてその程度のもんでね、オレは馬鹿馬鹿しくてとても読む気しないよ。「三国志』が面白かったとしたら、それは原作が面白いからだ。彼のは単なる翻訳で、創作じゃないからね。


なお、柴田錬三郎の人物は以下の拙稿を参照されたい。
東光ばさら対談 柴田錬三郎

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古事記の世界
今から6年前の2010年10月23日、亀さんは「古事記 深奥の世界」と題する記事を旧ブログに書いている。本来であれば、さらに深く古事記の世界を追求していたと思うが、同記事を書いてから半年後、あの東日本大震災が2011年3月11日に発生、直後に福島原発1号機と3号機の爆発をテレビで見て、日本の終わりを悟った。



以降、日本の終焉に向けた様々な準備に追われ、古事記研究は大幅にスローダウンしたものの、それでも少しずつ地道な古事記研究を素人ながらも重ねてきたこともあり、最近になって漸く旧稿「古事記 深奥の世界」にも書いた、古事記研究の「守・破・離」の「守」の段階から、次の段階「破」に進める見通しがついた今日この頃だ。現在、「宇宙」、「生命」、「言霊」の三分野を中心に、今までグループあるいは独学で学んできた、古事記を復習している最中である。

■宇宙
6年前になるが、宇宙という観点から古事記を読み解く手ほどきを、栗原茂さんから亀さんは数年にわたって受けている。その栗原さんが作成した古事記と宇宙に関する、一太郎形式の電子ファイルおよびハードコピーが、まだ家の何処かにあるはずなので、今度暇ができたら探し出すつもりである。また、ネットで検索したところ、古事記と宇宙とを結びつけた本として、『古事記の宇宙』(竹内睦泰 青林堂)がヒットしたので、入手して栗原論と照らし合わせつつ、同書の批判的読書を試みるつもりだ。栗原さんに言わせれば、古事記の冒頭に登場する天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は、我々の天の川を指しているとのこと。以降、99柱に基づく栗原流宇宙論が展開されるわけだが、この99柱についてはPDFファイルを作成、以下にアップしてあるので、関心のある読者に一読していただけたら幸いだ。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/files/99.pdf

栗原稿を再読するにあたり、不可欠となるのが『太陽系大地図』(小学館)だ。6年前に購入した本で、長らく書架に眠らせたたままだったが、ここに至り漸く役に立つ日がきたようである。

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■生命
世界戦略情報誌『みち』で道友の中村みつぞうさんが、「みょうがの旅」と題する素晴らしいシリーズを長年にわたって連載しておられる。ここ二年ほど、中村さんは「人類の遠祖はサメである」とする説を、古事記と結びつけて展開しているが、そのきっかけとなったのが拙稿「サメの話」であった。以下は、中村さんの古事記とサメについての記述である。

●人類の祖がサメならば、『古事記』で天孫の御子にして神武天皇の御祖父、天津日高日子穂穂手見命(あまつひだかひこほほでみのみこと)と本然のお姿が鰐(サメの古名)の豐玉毘賣命(とよたまびめのみこと)とが結ばれることは、他国の神話にも見られる所謂異類婚の一つと片付けるわけにはいかなくなる。人類の故郷も他の生物同様海だというだけでなく、数多の海洋生物のうち、それこそ人類の祖であるサメが、世界における最古最長の皇統初代の御祖母ということになる。人類の祖はサメであり、その人間の心は腸管に始まる内蔵に宿り、食のあり方が心身に深く影響するという自然界の情報に『古事記』が基づいているのならば、それは、わが国の皇統と『古事記』の時空を超越した、地球史的な意義と普遍性を示すものと言うこともできるのではないか。
みょうがの旅 50 おしほい 44 自然崇拝の普遍性


人類の祖先はサメであるとする説を、初めて唱えたのは西原克成博士だ。そして現在、同博士の新刊本『生命記憶を探る旅』(河出書房新社)を通読中で、読み終えたら読後感を書きたいと思っている。

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■言霊
拙稿「日本語は生き残れるか」では言霊を主テーマに取り上げたが、言霊と古事記との深い結び付きを説いているのが、同稿で紹介した『言霊はこうして実現する』(大野靖志 文芸社)である。同書も未だに通読中だが、読み終えたら読後感を書く予定だ。尤も、今のところやや辛い書評になる見込みである。それはともかく、同書が述べているのは古事記と言霊の深い結び付きだけではない。実は、量子力学も深く関与しているのである。このあたりに関心のある読者は、直接同書を手にとって確認していただきたい。

言霊=古事記=量子力学


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宇宙」、「生命」、「言霊」の三分野にわたって古事記の〝復習〟を終えたら、いよいよ古事記研究の「破」の段階に入る予定だ。どのように先人の古事記研究を〝破る〟ことができるだろうか、そして思うのは、生きているうちに「破」から最終段階の「離」に、進むことができるかどうかという点だ。人生は短い。

テキ屋登場!
掲示板「放知技」で自らテキ屋と名乗る、静岡のかき氷屋さんという人がカキコしていたので、思わず亀さんもカキコした。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15951444/843-844/

投稿した後、静岡のかき氷屋さんも青州に行ったと、大分前にカキコしていたのを思い出し、昨秋訪れた青州の光景が目の前に浮かんだ。さらに、青州で飯山さんにタバコを勧められ、実に13年ぶりにタバコを吸ったことも同時に思い出したのでR。亀さんが初めてタバコを吸ったのは、20歳だったアメリカにいる時で、その後は50歳になったのを機にタバコを止めるまで、実に30年もタバコを吸っていたわけだ。だから、青州で飯山さんにタバコを勧められた時、また喫煙の習慣が戻るかなという不安が頭をよぎったんだが、せっかく飯山さんがタバコを勧めてくれのだからと、有り難く一本頂戴することにした次第である。そして13年ぶりに吸ったのだが、これが実に美味かった! 帰国してからだが、弟や友人が吸っている時に1~2本もらうことがあるものの、それ以外は一切吸わなくても大丈夫のようだ。

ちなみに、以下は1998年にNHKのドキュメンタリー番組に出た時のワンシーンで、亀さんが45歳の時のものである。確か、一箱以上は毎日吸っていたと記憶している。

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静岡のかき氷屋さんというテキ屋にカキコした後、仕事の絡みで検索していたところ、何故か「男はつらいよ」の第43作、「寅次郎の休日」がヒットした。そして、第43作の後藤久美子の写真を見て、アッと思ったのである。青州では飯山さんや皆さんに上さんの若い時の写真を見せているが(拙稿゛初恋はカルピスの味(2)」参照)、今の今まで上さんは和久井映見似だとばかり亀さんは思っていた。しかし、久しぶりに「男はつらいよ」の第43作を見て、むしろ上さんは後藤久美子に似ているなと思った次第である。すると、以下の写真が目に入り、四半世紀前にタイムスリップしたような思いをした亀さんであった。う~ん、亀さんにも若い時があったんだなぁ…。

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【すで爺さんへ】
掲示板「放知技」の〝エロ友〟すで爺さんに、以下の寅さんの言葉を贈ろう…(爆)。

それじゃ何か?
真面目な男っていうのは
女に惚れないのか?
じゃ、俺なんか総合的に見たら
真面目じゃないって訳か?

https://www.tora-san.jp/movie/43/


上のページには、おいちゃん、おばちゃん、さくらなどが登場しているが、さくらの以下の寅さん評は面白かった(爆)。まるで、すで爺さんのことを言っているみたいだワイ(エッ、亀さんのこともだって…?)。

忘れっぽい人だけど、女の人の事だけは、絶対覚えているから…


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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15951444/836/

※ すで爺さんの言う「立つ」の意味が分からない読者は、掲示板で直接本人に問い合わせること。亀さんには分からねえ。

花札とトランプ
飯山(一郎)さんの最新記事「トランプの一言一句に一喜一憂し…」を読んだ。

花札トランプの親分は,猪鹿蝶(イノシカチョウ)を繰り出して,何か途轍もないことをヤラかす大統領になりそ~だ.


禿同! 亀さんもテレビで記者会見を見たが、まさに、「大統領というより,ヤクザ組織の親分の噴霧器」そのものだった(爆)。




その後、掲示板「放知技」に目を転じたところ、〝あの和尚〟が話題に…。

青森出身の もぅとっくの昔に

亡くなられた お坊さんの話を

よくされているが・・・

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15947645/696/


また、以下のような発言も…。

人生は人性
http://ameblo.jp/souainikki/theme-10033238223.html

オマンチンさんによく似た人がいるものだ。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15958132/310/


えっ、青森のお坊さんて誰かって? 

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何故か、記者会見のトランプと今東光和尚が、ダブって見えてしかたがなかったんだが…。

頑張れ、麻央さん
9日(月)に日テレで放送された、「市川海老蔵に、ござりまする」を見た。数ヶ月前に市川海老蔵が妻麻央さんの乳ガンを公にして以来、ガンと闘う麻央さん、そして市川海老蔵の言動に注目してきた。なぜなら、ガンを患っている兄弟や親戚がおり、とても他人事とは思えなかったからだ。

以下は放送の翌日、東京新聞に掲載された麻央さんの記事だ。また、YouTubeなどでも放送が公開されている。

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特に胸を打たれたのは、今年の1月4日、病室で単独インタビューを受けた麻央さんの以下の言葉である。

役者、市川海老蔵をパートナーとして支えられるチャンスを、神様くださいって何時も思うんですね。

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明日の命も知れぬ境遇にありながら、なおも海老蔵のことを思う麻央さんの心根が優しい…。

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初舞台で挨拶をする市川海老蔵と息子の勧玄(かんげん)君

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無事に初舞台を終えた勧玄君にキスする麻央さん

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温かく妻と息子を見守る海老蔵

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麻央さんの言葉

ところで、海老蔵も麻央さんも病院を完全に信用しきっている様が、同番組を通じて伝わってくるのだが、もし、飯山一郎さんの体質改善法を事前に知り、実践していたらと思うと残念でならない。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/574/

西原克成先生の病院(東京)など、ごく一部の病院を除き、病院に行く前に立ち止まって考えるべきだ。その意味で、以下の拙稿を再読していただければと思う。
病院に行くと殺される!
病院に行くと殺される! その2

日本漫画よ、立て!
最近、掲示板「放知技」の常連である鉄道遅延さんが、以下のような投稿を行った。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15951444/742/

早速、#isにアクセスしてみた。いや、実に痛快! たとえば…


それにしても、鉄道遅延さんの「インターネットを駆使するテロリストは、困り果ててTwitterに スパム報告しちょるが、負けないぜ」には笑った(爆)。その鉄道遅延さんに対して、同じく「放知技」の常連の一人である捨爺…、ではなくて、すで爺さんの「立て万国のオタク」と題した投稿は光っていた。ケリー長官が「テロ組織ISISを結成したのはアメリカ」であると、〝うっかり〟漏らしてしまったというニュースが最近流れたが、「放知技」に投稿する人たちにとっては、ケリー発言なんざモー常識の部類だ。そのあたりを念頭に、すで爺さんの以下の投稿に目を通してみよう。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15951444/752/

すで爺さんの「立て万国のオタク」という投稿から、咄嗟に連想したのが「起て万国のムスコ」、ゲルニカを描いたピカソ、そのピカソに深い影響を及ぼした日本の浮世絵、殊に春画であった(爆)。以下の記事を参照。
ピカソ美術館が前衛的過ぎる件について-バルセロナ(6)

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ピカソと春画2


梅毒と免疫力(2)
この正月、兄弟との新年会を亀さん家で開いたことは、1月5日付の拙稿に書いた。昨年の正月までは、兄弟が夕方に来て翌朝帰るというパターンだったのだが、今年からは午後3時前に到着し、夜の9時には各々の家に戻るというパターンとなった。そんな二人の弟を観察しながら気になったことがある。それは、明らかな体力の低下だ。真ん中の弟は時々ウトウトしていたが、こんなことは今まで無かったことだし、下の弟も酔いが回った頃、トイレに行こうと立ち上がった時に蹌踉(よろ)けている。本人は長年の腰痛のためと言っていたが、それだけでないことは傍目にも明らかだった。酒量が落ちていることに加え、立ち上がる時に必要な脚力も低下しているのが分かるのだ。

このように、体力が落ちたり免疫力が低下している親戚や友人が、ここ1~2年に至って非常に目立つようになった。4ヶ月近く前、「梅毒と免疫力」という記事を亀さんは書いたが、その中で「猫丸ねずみの大荒れトーク」というブログを紹介、筆者の猫丸さんという人の主張を、そのまま以下のように紹介している。

自分がかかった病気は、自分の免疫力が治すのです。

薬や過度の治療は免疫力を低下させるだけです。


どうして猫丸さんが上記の結論に至ったのかは、拙稿「梅毒と免疫力」で確認していただくとして、その後入手した新情報を以下にお届けしよう。

最初に、「#国立感染症研究所」というハッシュタグの一覧をご覧いただきたい。さまざまな感染症が急増していることが分かるはずだ。なかでも目立つのが以下の感染症だ。

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■おたふくかぜ
2011年以来、5年ぶりにおたふくかぜの患者が増加

■インフルエンザ
今年のインフルエンザ感染者数は昨年比5倍

■はしか
はしかの感染拡大 すでに115人、昨年1年間上回る

■ノロウィルス
ノロウイルス猛威!

■マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎、1999年以来最多の流行


無論、梅毒も取り上げられている。


以下、国立感染症研究所が発表した「梅毒 2008~2014年」報告書のグラフをご確認いただきたい。ちなみに、2本の横の青線は亀さんが引いたもので、4077~4600人を目安に引いたものだ。昨年(2016年)11月27日の段階で4077人が梅毒と認定されている。よって、単純計算で4077人÷11ヶ月=370人、従って2016年度は4077人+370人=4447人という推定が成り立つ。国立感染症研究所への報告漏れなどもあるだろうから、大凡4077~4600人と考え、太い青色の横線を引いた次第だ。

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なお、幾度も言っていることだが、お上(今回の場合は国立感染症研究所)の報告は、そのまま鵜呑みにしないことが肝心だ。統計には出ていない、隠された感染者の存在の可能性も念頭に置こう。

それにしても、昨今は草食系の若者が増えいると〝大手メディア〟が報道しているのに、逆に若い梅毒患者が増えている、ントウの原因は何なのか…。その答えは、拙稿「梅毒と免疫力」に既に書いたので繰り返すのは止そう。それよりも、猫丸さんの「免疫力を向上させよ」という主張を思い出し、今やらなければならないことは、免疫力の向上であることを再認識し、すぐにも免疫力を高めるための行動に移ることである。その場合、免疫力を高める上でのベストな方法は、掲示板「放知技」に掲載されていた以下の方法である。この機会に是非、実践していくことをお勧めしたい。なお、文中に「緑茶」とあるが、緑茶は緑茶でも和香園 の「あらびき茶」をお勧めする。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/574/

【追記1】
読売新聞の報道によれば、梅毒が増えている原因が不明とのことだ(嗤)。

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【追記2】
以下の動画は草食系の若者についてだ。なお、この動画は数ヶ月で削除される予定なので、早めに見ておくこと。
若者の"恋愛離れ"...学生のホンネ

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愛を乞うひと
以前、拙稿「子育ての責任は、実は親にはない」で、以下のようなことを亀さんは書いた。

世界戦略情報誌『みち』の発行人・藤原源太郎さんは、亀さんの二人の息子と幾度か接しており、二人の素直さを高く評価してくださっている。その源太郎さんに数年前、「どうやって素直な子に育ったのか?」と訊かれたたことがあった。「はてな…」と、自分でも直ぐには答えが見つからず、苦し紛れに答えたのが「放任主義が効いたのだと思います」だった。しかし、NHKの「ママたちが非常事態!? 2」を見て、基本的な人格が形成される幼少期に、亀さんの母、つまり二人の祖母が果たした役割が実に大きかったのだと、痛切させられたのである。


亀さんのようなダメ親父が言うのもなんだが、成人式を過ぎた二人の息子たちが素直に育ったのも、二人が幼少期に子守をしてくれた祖母に負うところが大きかったと、今さらながらにして思うのである。そんな一方で、親から虐待(ネグレクト)を受けたという青年についての記事が、今朝の東京新聞に載った。

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読者も一読して、日本社会のどこかが狂っていると感じたことだろう。

偶然かもしれないが、同日の東京新聞の「週間テレビガイド」に、「愛を乞うひと」というドラマを取り上げていた。このドラマも、虐待が主テーマのようだ。取り敢えず録画しておき、思うところがあったら記事にしたいと思う。

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【追記】
「私の十本」という吉永小百合の自伝が、東京新聞で始まった。吉永は良家のお嬢さんとして育ち、何不自由ない生活を送っていたものとばかり思っていたが、今朝の記事を読むに、米びつが空っぽになったという生活も体験していることを初めて知った。拙稿「松坂慶子を女優にした「事件」 その2」にも書いたことだが、貧乏な子ども時代を過ごしていたのは、何も松坂慶子や大竹しのぶだけではなかったようだ。

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続々と暴かれる主要メディアの嘘は時代の変化を告げている
昨年の暮れは仕事に追われていたこともあり、直前になって開催者の天童(竺丸)さんに電話を入れ、まほろば会を欠席した。その後、嬉しいことに安西(正鷹)さんがメールに「安西ファイル」を添付して、亀さん宛てに送付してくれたのである。まさに、感謝感激雨あられであった。ちなみに、先月の安西ファイルの内容は以下の通り。

【お金の話レジュメ】
①続々と暴かれる主要メディアの嘘は時代の変化を告げている
②国のトップが霊能者に依存する韓国と日本の危うさ
③神に対する反逆の代償を迫られる中韓、そして日本
④我が国の歴史を通じて己の内面を直視せよ!


みち」のHPの「更新経歴」に 「PC事故の連続により中断していた当サイトを順次更新します(2676.10.12)」と書かれていたので、今後は安西ファイルの有償配布が開始されると思う。よって、今回は一部だけの公開に留めたい。それは、「①続々と暴かれる主要メディアの嘘は時代の変化を告げている」の「要約」と安西さんの「私見」だ。

だが、その前に「①続々と暴かれる主要メディアの嘘は時代の変化を告げている」に目を通して思ったことを、以下に簡単に触れておきたい。

最近、亀さんはトランプ次期米国大統領のツイッターのフォロワーになった。そして、なかでも注目したのがトランプ次期大統領が口癖(書き癖)のように書く、“The dishonest media”(嘘つきメディア)というフレーズだ。どのような時に同フレーズを使っているのか、以下に二例だけ挙げておこう。




アメリカの嘘つきメディアの実態については、亀さんも拙稿「波乱の年末年始」で以下のように書いている。

また、一般大衆にすっかり正体を見抜かれてしまった大手マスコミ、その代表格であるニューヨークタイムズは、未だに以下のような記事を書くという低落ぶりだ(嗤)。
NYタイムズ紙、「トランプ氏までに」新たな対露制裁に間に合うようオバマ大統領に呼びかけ


何故、トランプはマスコミ不信に陥ったのか? それは、何としてでもトランプが大統領になるのを防ぎたかった、ある一部の勢力の存在にある。そのあたり、「①続々と暴かれる主要メディアの嘘は時代の変化を告げている」が白日の下にさらしてくれた。早速、目を通してみよう。

【ポイント】
・選挙戦でマスコミから誹謗中傷や歪曲的な報道の扱いを受け続けたトランプ氏は、マスコミを信用しなくなり、大統領になる自分の政策や主張を、マスコミ報道を通じて世の中に伝えるのではなく、マスコミを迂回し、ツイッターやユーチューブで伝えている。また、反エスタブ・反リベラルな右派ニュースサイトを、NYタイムズやCNNを筆頭とするエスタブ・リベラルなマスコミに噛みつかせ、戦わせる策も使っている。
・トランプとマスコミの喧嘩は、大統領選の延長線上にある。選挙に勝って最高権力者になったトランプが、往生際の悪い軍産マスコミ勢力を、成敗ないし屈服させようとするのが今の動きだ。
・トランプ氏は軍産のもうひとつの部門であるCIAなど諜報界に対しては、毎日の諜報ブリーフィングにトランプがほとんど出席しないというかたちで無力化している。トランプは徹底して軍産を無力化しようとしている。
・マスコミ(軍産エスタブ)とトランプ系の米国の戦いは欧州に飛び火し、メルケル(軍産エスタブ)と極右極左との戦いになっている。

・トランプ氏は、これまでの会社経営でも、異なる意見の2人の部下をライバル的な2つの職位につけて戦わせ、その論争や紛争の中から出てくる色々な意見の中から、自分がこれと思うものを採用して経営に役立ててきた。また、自らの真意は容易に明かさず、相手をやきもきさせて翻弄し、自らの要求を通すことにつなげるなど、独自の哲学を持っている。
・トランプ氏の前代未聞のお騒がせ言動のルーツが、実はプロレスにあった。彼の表情やジェスチャー、間の取り方を見るにつけ、過去に世界最大のプロレス団体「WWE」で会得した技術と思われる。
・現代のストレス社会だからこそ、ポンと出てきたトランプの一見下品な言葉が、大衆の心に響いている。歴史を見ても、混沌とした時代の勝者はいつも「下品」。大衆はクレイジーな人を見るのが大好き。

・エスタブリッシュメントは主要メディアとネット上で嘘を並び立てて、彼らにとって都合の良い報道ばかりをしている。しかし、オルターナティブ・メディアが事実を報道してしまうため、彼らの嘘が全て明らかになってしまっている。
・米国では、マスコミの質が落ちるほど、ゼロヘッジやロンポールなど米国の非主流派のニュースサイトが、多くの人に頼りにされ、必要性が高まっている。しかし、日本では非主流のニュースサイトがなく、日本語のネットの有名評論サイトのほとんどがマスコミと変わらぬプロパガンダ垂れ流しだ。
・危機が近づけば、嘘は多くなる。困難な時代にはマスコミは嘘しか言えない。テレビ離れ、新聞離れが起きているのは、私たちの動物的直観が大きく影響しているのかもしれない。マスコミの誘導に気づき、それと反対の態度を選択するだけで、大きな収穫を得ることも逆にできる時代になっている。何が真実かは自分自身の目で見て判断し、自身の今後の生き方を決断していけば、可能性がある時代になっている。

【私見】
・米大統領選挙では、大手メディアがこぞって、あからさまにヒラリー・クリントンを擁護し、ドナルド・トランプを徹底的に誹謗中傷する報道に終始した。そのことでトランプ自身はもちろん、彼の支持勢力だけでなく、世界中の多くの人々がメディアの偏向報道の異常さに嫌気がさして見向きもしなくなり、インターネットをはじめとするオルターナティブ・メディアに耳を傾けるようになっている。そして、大手メディアの背後にいる米国の支配勢力、特に軍産複合体などの好戦勢力に対する批判が高まり、その反動でトランプが大統領に当選した。
・トランプは彼の支持勢力の指示と命令を受けていることもあるが、選挙戦で味わった屈辱と怨恨を晴らそうと、早くも軍産複合体に対する攻撃に乗り出している。それは大手マスコミに対する無視や叱責などのいやがらせや、好戦的なやくざ者のオルターナティブ・メディアを使った消耗戦、諜報ブリーフィング欠席によるCIAなどの諜報部門の無力化といった行動に現れている。
・マスコミは誇らしげに「社会の木鐸」を自称するがそれは建前で、実際には権力者に阿諛追従し、その傀儡に成り下がっている。大衆にその正体を見破られた以上、マスコミは衰退を免れない。それでもマスコミが生き長らえるとすれば、それはマスコミが発する情報とは逆の解釈をすることで人々の為になるという「逆張り指標」としての意味を持つ場合だけだろう。
・これからの時代で生きていくうえで、人々は何が真実でそうでないのかを自分自身の目で見て判断して見抜く眼力を持たなければならない。それは、たくさんの知識や特殊な技能を身に着けて得られるのではなく、自らの心の内面を洗い清めることによって自ずと備わるものだ。

・日本では、大勢の人々が無条件・無批判に「お上」に盲従する習性が抜け切れず、政府や官僚の意向に従う大手メディアの体制翼賛的な偏向報道をそのまま鵜呑みにしてしまう。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌やインターネットの情報は巷に溢れかえり、情報が洪水のごとく氾濫する有様を見て、「日本は豊富な情報にアクセスでき、その中から欲しい情報を取捨選択できる自由な国だ」と錯覚している者があまりにも多い。
・しかし、情報の大部分は、真実から目を背けさせるどうでもよいクズのような情報とプロパガンダであり、目を曇らせてしまうものばかりだ。情報は多ければ多いほど良いというものではない。日本人から「外部からの情報を遮断し、厳しい統制を敷く恐怖の独裁国家・情報鎖国」と非難される北朝鮮の人々の目には、日本人は「氾濫するゴミのような情報をありがたがり、いとも簡単にプロパガンダに踊らされていることに気付かない哀れな奴隷」と映じているだろう。

・トランプは実業家だけに、経営者の視点で戦略を立案し、戦術を編み出していると思われる。取引相手との交渉でいかに優位に立ち、好条件で契約を結ぶにはどのようにすれば良いのかを、長年にわたるビジネスで培った経験と勘から十分に知り尽くしている。
・選挙戦後にも見せる極端にぶれる言動は、マスコミの注目を集めるための戦術であるが、同時に、相手の心理を大きく動揺させて自分が交渉の主導権を握り、そこに生じた不安と期待を巧みに操り、一瞬の隙を突いて所定の目的を達成する、という狙いもあるのだろう。また、異なる意見の2人の部下をライバル的な2つの職位につけて戦わせるという手法は、ユダヤ的な双頭戦略に着想を得たものと思われる。
・そして、彼には世界最大のプロレス団体「WWE」との意外な接点があり、表情やジェスチャー、間の取り方はそこから会得した技術ではないかという説がある。それは、プロレス会場に足を運ぶ観客の目線に立ち、彼らが何を求めているのかを徹底的に分析したからこそモノにできたのかもしれない。また、大統領選出馬前にはテレビタレント、テレビドラマの監督や役者もやっていただけに、笑いと楽しさを追求するエンターテイナーとしての顔も持つ。
・だからこそ、トランプは面白おかしく、人々の心の内面を自分の言動に映し出して笑いをとっているのだろう。まさにトリックスターとしての面目躍如たる活躍だが、とんでもない悪ガキだ。そして、この世がいま、心の内面が即時かつストレートに現象化する多次元世界へと移行しつつあるなか、その状況を自らの言動で創り出しているがゆえに、神々のアセンション(立て替え・立て直し)計画の申し子といっても過言ではない。