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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
青州へ赴く(7)
明日からは10月だというのに、ここ数日はランニングシャツ一枚で、パソコンに向かって仕事ができるほど暖かい、というか蒸すほどだ(この異常気象の元凶はフクイチなのだが、今回は割愛)。だからなのだろう、亀さん家の乳酸菌は元気も元気、ペットボトルの頭をナデナデするだけで、今にも乳酸菌が勢いよく吹き出してきそうだ(爆)。この乳酸菌について、掲示板「放知技」に以下のような投稿があった。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/259/

乳酸菌は確かに〝生き物〟なので、愛情を注いで培養すれば、それなりに応えてくれるとする物の見方考え方は、日本人には違和感がないはずだ。ところが、日本列島から一歩外に出ると、ガラリと様相が変わるのであり、そのあたりを如実に物語っているのが以下の記述だ。

生きている乳酸菌の培養には,繊細な気づかいが出来て,日本語の微妙な言い回しが分かる日本人が一番なのだ!
汚水処理場の管理棟がホテルになった!


この「日本語の微妙な言い回し」こそ〝やまとことば(大和言葉)〟に他ならず、中国で乳酸菌を核に事業を展開中の飯山一郎さんに言わせれば、日本語に堪能なはずの中国人の通訳者ですら、的確に訳せないのが〝やまとことば〟なのだと言う。なるほどと思い、亀さんも掲示板「放知技」に以下のような投稿を行った。

日本で生まれ育った人でないと、〝やまとことば〟を真底から理解できないはずです。そして、〝やまとことば〟を母語に持つということは、とりもなおさず母親から〝やまとことば〟の子守歌を聞きながら育ち、近所の同い年の子どもたちと、〝やまとことば〟を交わしながら日が暮れるまで遊び回り、進学してからは〝やまとことば〟で教育を受けてきたことを意味します。そのようにして身につけた〝やまとことば〟は、その人の分身、もう一人の自分に他なりません。そして、我々は普段空気を意識することないように、魚が水を意識することのないように、普段は〝やまとことば〟を意識することがないのも、当然と言えば当然です。

話を端折って結論を申せば、〝やまとことば〟の子守歌で育ったのでない限り、〝やまとことば〟を心の奥底で分かるということは不可能です。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/275/


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だが、ここで思い出さなければならないのは、渡辺京一氏の著した『逝きし世の面影』である。拙稿「蘇るのか、逝きし世の面影」で同書の一部を引用しているが、考えさせられた行だったので本稿でも再掲しておこう。

われわれはまだ、近代以前の文明はただ変貌しただけで、おなじ日本という文明が時代の装いを替えて今日も続いていると信じているのではないだろうか。つまりすべては、日本文化という持続する実体の変容にすぎないと、おめでたくも錯覚して来たのではあるまいか。
『逝きし世の面影』p.10


以下の拙稿も併せて再読していただけたら幸いだ。
エバレット・ブラウンの見た日本

【追伸1】
中国語の達人さんから、中国語のスパルタ教育第三弾が届いた。あいさつ中級編とのこと。大分上達したような気持ちになった…。

吃飯了嗎?(ご飯食べた?)」
使用法は「もうかりまっか」「ボチボチでんな」的な感じです。初対面の人には使いませんが、友人知人やスーパーのおばちゃんなど、現地に住み始めて地元の人に声をかける時に有効です。


【追伸2】
海外で生活しているという読者から、以下のような切実な提言が届いたので、一部を訂正の上、公開する。

乳酸菌に興味のある方は、思い切って飯山先生の所で新しい人生を歩んで欲しいと強く思います。今まで全く海外との接点が無い人が、こんなに良い条件で移住出来るのは飯山先生プランのみです。ご高齢の親御さんが心配な方が多いようなので、飯山先生にお願いして、ご両親と一緒に移住出来るプランが出来ると良いのですが。多分、部屋は沢山あるはず+乳酸菌を使った医療も出来るはず+毛社長の財力で乳酸菌医療研究所くらい出来るはず、と、飯山先生にお伝え下さいませ!


貴重な提言、大変有り難い。今回の短期の滞在で、飯山さんや毛社長と何処まで語り合えるのかは分からないが、親の問題さえクリアすれば、思い切って第一歩を踏み出せる人も多いことから、話の流れによっては語り合ってきたいと思う。また、今回の訪中の展開次第では、今後も青州に幾度か足を運ぶかもしれない。

【追伸3】
その他にも数名の読者から、「道中お気をつけて」とか、「土産話を楽しみにしている」といったコメントが寄せられた。合点承知の助!

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青州へ赴く(6)
一昨日承った仕事、明日が締め切りなのだが、それまでにラクラク終わると思っていた。ところが、精力的に仕事を進めていく途中、もしかしたら明日の締め切りまで間に合わないかもしれないという、翻訳者としての勘が働き、焦り出したのであった。それでも昨夜から今日にかけて、一心不乱に仕事に取り組んできた甲斐もあって、どうにかこうにか明日の締め切りまでに間に合うのではという目途が漸くつき、ホッとしているところだ。そこで、急ぎ今日の出来事を書きたい。

長年の付き合ってきた地元の友人から、今日のお昼過ぎに電話がかかってきた。それは思いもよらぬ、亀さんへの抗議の電話であった。亀さんは早朝に起きて、夕方5時頃には一日の仕事を終えるという、パターンを長年繰り返していることもあり、時には深夜の2~3時頃に一斉メールを流すことも多い。ところが、その友人の場合はメルアドが携帯電話だったため、深夜に亀さんが流した無神経なメールによって、夫婦共々叩き起こされたという苦い体験の持ち主だったのだ。

最近彼にメールをしたのは二日ほど前で、送信時刻を確認したところ13時8分だった。つまり、日中のメールだったのである。一日遅れて今日の昼過ぎに電話をしてくれたということは、それ以前に数回にわたり、深夜の亀さんのメールで叩き起こされたことについて、どのように抗議しようかと丸一日考え、電話をかけてきたことは明白であった。まぁ、これは亀さんが100%悪いんで、ともかく平謝りであった。

だが、電話口の向こうの友人は、いつまで経っても亀さんの非を叩いてくる。そうした彼の抗議の声を聞きながら、やがて「アレ?」と思うようになった。二週間ほど前に職場の元同僚と都内で呑んだ時も、同じような体験をしているからだ。

僅か数週間のうちに二人の友人が怒りを爆発させたこと、どのように考えればいいのか…。一つは亀さんの無神経ぶりに直面しながら、何度も我慢に我慢を重ね、ついには臨界点に達して怒りを爆発させるという日本人特有のパターン。例えば、高倉健の任侠映画がその典型だ。そうであれば未だ救いがあるというか、自分に非が100%あるということで納得できるのだ。しかし、亀さんが心配しているのは、「ホ」の字の影響が無いかと点である。

加えて、彼らも還暦を過ぎたものの、自分たちの父親のように定年後は悠々自適、というわけにもいかず、ギリギリの生活をしている、還暦を過ぎた友人知人が非常に多い。その意味で、還暦を過ぎても仕事を抱えている亀さんの場合、まだ恵まれている方なのかもしれない。ともあれ、少ない年金で生活しなければならないという、経済的な余裕のなさが、もしかしたら亀さんへの抗議という形になったのだろうか…。

ともあれ、亀さんのように仕事柄パソコン中心の生活をしていると、つい携帯電話の相手にメールをしていることを、うっかりして忘れてしまうことが多い。これは亀さんの頭の悪さにも関係してくることで、大いに反省しなければならな点だ。

大分前置きが長くなった。実は三十路の若者からのメールを紹介したく、今日の記事を書いた。以下にそのまま転載させていただく。

感謝、感謝です

「青州へ赴く(4)」を拝読いたしました。私のコメントを取り上げて下さり有り難うございます。感謝、感謝、ただひたすら感謝です。「電子空間とはいえ、袖ふれ合うのも多生の縁」とは現代的でありながらもいい言葉ですね。ネットを介しているとはいえ、亀さんに出会えたことが本当に嬉しいです。こんなに嬉しいことは、本当に久しぶりです。「空虚寂々なんて糞くらえ!」 気に入りました。私たち若者にはこの勢いが無いんですね。亀さん世代からみれば、若者は飼い慣らされているというか、精神薄弱というか。亀さんの若者への深い思い、確と受け止めました。

いくら世の中を変えようとしても、少しも上手くはいきません。もはや未来がないのであれば、新たに創ればいい。壊滅して何も無くなってしまうのであれば、逆に好都合。その真っ白なキャンパスに好きなように色鮮やかな画を描けばいい、と前向きに解釈も出来ます。その為にも実力をつけておく必要があります。私の使命は、亀さんがおっしゃる通り、後世に何があったかを伝えることではないかと思っています。その為にも、何としてでも生き残ります。再建するにしても、何があったかを知らなければ、また同じことを繰り返すだけですからね。事実を後世に伝えることが私の第一の使命です。

いつの日か、亀さんに直接お会いして、いろんな話を伺えたらいいなと思っています。その時は、もし日本酒がお好きなら、私の故郷の秋田の酒を持っていきます。美味しいですよ、秋田の酒は(笑)。

これからも、拝読しますので宜しくお願い致します。私も若き日の亀さんのように、世界中を旅してみたいものです。

[2016/09/27 18:39] URL | 家畜人No.1984 #- [ 編集 ]
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1242.html#comment802


【追伸1】
中国語の達人さんから、スパルタ教育第二弾が届いた。

女性は小姐=シャオジェ 男性は先生=シェンシャン
(例:Ms.毛=毛小姐、Mr.毛=毛先生)
②皆さん=大家=ダージャ
(例:皆さんこんにちは=大家好=ダージャハオ)
③お疲れ様=辛苦了=シンクーラー

本当に感謝している。有り難うね! でも、来週の月曜日までに頭に入るかどうか心配…。改めて自分は還暦を過ぎた爺さんなんだと、つくづく痛切した次第…。まぁ、上手く通じなかったら、通訳のお姉さんや一帯一路さんにお願いしよう。

【追伸2】
改めてエドウィン・O・ライシャワー が著した、『円仁 唐代中国への旅』 (講談社学術文庫) に目を通してみた。しかし、ナント文字の細かいこと…。しかも500ページを超える浩瀚な書籍、とてもではないが、僅か四日間の青州での滞在中に読了できそうにない。よって、一応バッグにしのばせてはいくが、美しい通訳のお姉さんたちが欲しいと言ってきたら、喜んでプレゼントするつもりだ。それだけの価値のある本だし…。それにしても、昨日新調したメガネで、『円仁 唐代中国への旅』を読んでいるものの、文庫本だけに文字が細かく読むのも一苦労だ。メガネ無しで、このていどの文庫本をスラスラ読めた若い頃が、今では懐かしい。

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、『円仁 唐代中国への旅』を紹介した12時間後、ナント、ベストセラーに…

青州へ赴く(5)
8月17日、拙稿「青年よ、荒野を目指せ04」で亀さんは以下のように書いた。

よしゃぁ~、オンナを断つ覚悟で、中国本土に行ってみますか…。


すると、打てば響くように同日の8月17日、飯山一郎さんが以下のような投稿をしてくれた。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/363/

飯山さんが仰せの「亀さんなら絶対に分かってもらえる日本国建国の秘密(歴史秘話)が青州市にはあるので,青州市で話を聞いてもらいたい」、この日本国建国の秘密とは何かを事前に推定する上で最良の資料は、飯山さん自身が著した「飯山一郎のおどろきの古代史」だろう。亀さんも大分前に一度目を通しており、今回の訪中に備えて再読するつもりでいたものの、出発が迫った今日に至るまで、未だに再読を果たしていない…^^;

16092702.jpg  16092703.jpg

それは兎も角、「青州に日本国建国の秘密がある」のであれば、遠い昔、山東省を拠点に9年間の求法巡礼の旅を重ねた円仁(慈覚大師)の足跡を辿ることで、日本国建国の何等かの秘密を解くキーを見つけられるのではと思った。そのように思いついた瞬間、脳裏に浮かんだのがエドウィン・O・ライシャワー が著した、『円仁 唐代中国への旅』 (講談社学術文庫) …。未だに通読したことのない本なので、出発前に通読したいものの、如何せん時間がない。だから、飛行機の中で読めるところまで読むつもりで、バックにしのばせておくつもりだ。ともあれ、今の亀さんが出発前に出来ることと言えば、ムック本『慈覚大師円仁と行くゆかりの古寺巡礼』にサーッと目を通すていどだろう。なお、円仁と青州の深い繋がりは、以下の記事(人民中国)が詳しい。
青州府で歓迎される

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  左が今東光で、右が飯山一郎。二人とも〝ムスコ〟の話が大の得意だ。

ところで、『入唐求法巡礼行記』を遺した円仁と、『円仁 唐代中国への旅』を遺したアメリカ大使館の元大使、エドウィン・O・ライシャワー との間に、何の関係があるのかについては、4年近く前の拙稿「平成の今東光こと、飯山一郎」で大方述べた。ここで、円仁とライシャワーという関係以外に、何故に今東光と飯山一郎さんが絡んでくるのかという疑問は、拙稿「平成の今東光こと、飯山一郎」を読めば分かる。

【追伸1】
「問題無い」という中国語について、としさんと意見を交わしていたら、一帯一路さんが「没問題」のことであろうと教えてくれた。そう言えば、大分昔に何かの本で、中国へ行ったら「没問題」とだけ言っていればE-と書いてあったのを思い出した。お陰様で、亀さんの知っている中国語のフレーズが三つから四つに増えたワイ(笑)。

【追伸2】
中国語の達人である読者(以降、中国語の達人さん)から、青州に行く前に中国語のスパルタ教育を受けることになった。以下は今回教えてくれた宴会に不可欠という中国語…。

好吃(ハオツー *ツーは音的にはツとチの間)=美味しいの意味。
很好(ヘンハオ)=とても良いです。
我喜歓……(ウォー シーファン ……) =私は……が好きです。
非常高興(フェイチャン ガオシン)=とても楽しいです。

そして、普通語を自由自在に操るという中国語の達人さん、以下のようなアドバイスもしてくれた。

宴会でこの4フレーズを使って友好を深めて頂きたいです。


これで、亀さんの知っている中国語のフレーズは、一気に4+4=8と、倍に膨れあがった。まさに、感謝感激雨あられである(笑)。

なお、中国語は四声の声調があるので、グーグルを何度も聞き、次に実際に声に出して欲しいというアドバイスも受けた。たとえば「好吃」、以下のページで練習するのだ。音声マークをクリックすれば綺麗な中国語が流れてくる。

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【追伸3】
中国語の達人さん、小生が追加して覚えたい中国語がある。それは、「こんな時代だからこそ求められる寅さんの名言集」にある以下のフレーズだ。

労働者諸君!今日も一日ご苦労様!


月・月・火・火・木・金・金」と、飯山さんの下で働く若い中国人に、是非とも亀さんがかけてあげたいことばなのでR。

それから、堺のおっさんと亀さんの通訳をしてくれるという、美しい中国人女性の通訳者らに、一日の仕事を終える時、以下のことばをかけたい…。これもお願い!

美しい通訳のお姉さん!今日も一日ご苦労さん!


もう少しで書き忘れるところだった。中国語の達人さんは、以下のアドバイスもしてくれたのでR。

漢字を使って筆談が結構出来るのでメモ帳とペンをお忘れなく。日本製の100円くらいのペンは高品質なので、差し上げても喜ばれると思います。


おぅ、合点承知の助ぇ~!

青州へ赴く(4)
一昨日の拙稿「青州へ赴く(2)」に対して、家畜人No.1984さんという読者の投稿があった。当年とって35歳という若い方で、御母堂のため自分は日本に残るという、覚悟のほどが見られる投稿であった、具体的な内容は「青州へ赴く(2)」のコメント欄で確認していただくとして、家畜人No.1984さんの投稿で、特に印象に残ったのが以下の記述であった。

もはや日本は御臨終です。ここには未来がありません。この数年間、周囲の知人、友人、家族に世界で起きていること、日本で起きていること、この危機的状況を伝えようと努力してきたつもりです。生活に直結し、聞きやすい食の安全性や医療問題を中心にです。しかし現実は誰一人耳を傾けませんでした。聞いているフリをする人がいたのが関の山です。結局、権力者達が作り出した「空気」には勝てませんでした。私の完全敗北ですね。


家畜人No.1984さんの絶望感が、ヒシヒシと伝わってくるような文章である。

家畜人No.1984さんのように、フクイチ以降の東日本の現実を知った読者から、亀さんのブログには連日のようにコメントや問い合わせが寄せられており、一つ一つに回答できないのを心苦しく思っている。それでも、時間を割いてでも回答するように心がけているのは、途方にくれている、亀さんの息子や娘に相当する年代の人たちに対してである。そうした若者の相談メールを放っておくことは、どうしても亀さんにはできない。なぜなら、日本というDNAを彼らの子どもたち、さらには孫たちへと、伝えていってもらいたいからだ。

だから、死に所を日本列島と決めた身として、未だ日本に残っている若者で、東日本の現実を知って途方にくれている若者のため、飯山一郎さんが中国で精力的に推し進めている、新日本建国の窓口的な役割を、ここ日本国内で果たすことが出来ればと願っている。ここで改めて、拙稿「空々寂々たる人生なんて、糞くらえ」に載せた、若者へのメッセージを再掲しておこう。

4年半前に東日本大震災で福島原発事故が発生、過去4年半にわたり大量の放射性物質が日本列島全土にまき散らされ、我々はそれを大量に吸い込み、食物を介して大量に摂取してきた。ほとんどの人たちは気に留めていないようだが、そうした人たちはここ数年という短命で終わる。一方、乳酸菌ヨーグルトやあらびき茶で相応の免疫力を付け、放射性物質を体外に排出することに努めてきた人たちは、このまま油断せずに免疫力を高めていけば助かる可能性が高い。

だが、如何せん既に東日本は人の住むような土地ではなくなっており、生きのびるためには何時かは日本列島から出なければならないのだ。そのあたりは「私は安心して死んでいけます」に詳しく書いたので繰り返さない。ともあれ、これからという若者には上記の「和尚独白」を繰り返し読んで欲しいと思っているし、特に以下の和尚の言葉は頭に叩き込んでくれ。

なんでもやりたいことを大いにやるこった。人生とは、なにもやらない虚無よりも、たとえ失敗しても、傷心の方がはるかに貴いものなのだ、とオレは思っている。


繰り返しになるが、フクイチ後の東日本の実態に目覚め、今後はどのように生きていくべきかと途方にくれている若者は、遠慮なく亀さんに問い合わせてもらって結構だ。亀さんのメルアドは掲示板「放知技」にアクセスし、亀さんの投稿を見つけ、亀さんの名前をクリックすれば届く仕組みになっている。なお、現役の翻訳者であるが故、直ぐには回答できないことが多いので、その点を予めご承知おき願いたい。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/237/



青州へ赴く(3)
亀さんが中学一年生の時、初めて習った英文は“This is a pen.”(これはペンです)であった。だから、現在23歳になった息子が中学校に進学した時、英語の教科書を見せてもらったんだが、あの懐かしい“This is a pen.”ではなく、“How are you?”で始まっていたのに驚いたものである。亀さんの時と違って、教科書全体が英会話調になっていたのだ…。

亀さんは中学校の時は英語が大の苦手であった。だから、“This is a pen.”の“This”、"is"、“a”と、それぞれの意味が全く分からなかった。当時の教科書の最初のページに載っていたイラストを、今でも覚えているんだが、それは、一人の男の先生がペンを持っているイラストで、そのイラストから“pen”は多分ペンを指しているんだなと、理解できた程度であった。

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中学三年生の秋になると高校受験が迫ってきたこともあり、流石に今のままでは拙いと思い、英語を最初からやり直すことにした。そんな時、旺文社の『中三時代』を書店で手にしたのだが、偶然にも英語を基礎から学び直したい受験生向けとして、150ページほどの付録が付いていた、だから、モー迷わずに購入した。お陰様で、“This”とは日本語で「これは」という意味だと初めて知った。続いて、“is”は「~です」という意味だということも知った。さらに、“a”は日本語の「1本あるいは1個」という意味であることを初めて知ったのだ。それにしても、どうしてわざわざ1本とか1個とか言わなければならないのか、長年疑問に思っていたんだが、その後マーク・ピーターセンの『日本人の英語』を偶然手にし、漸く腑に落ちた次第である。そんな具合でゼロから始め、努力した甲斐もあって、半年後に行われた県立の工業高校の入試に、どうにか合格したのであった。後に、3年間を通じて担任だった北田住夫先生が、「君はギリギリで本校に合格したんだよ」と教えてくれた…^^;

当時の工業高校で大学に進学するのは、45名いたクラスメートで、ホンの2~3名だけだった。だから、亀さんなんか端から大学進学を諦めていた。そして何の疑問も抱くこともなく、卒業後は地元の会社に入ったというわけだ。本当だったら、定年の60歳まで務めていたはずなんだが、実は入社してから1ヶ月ほどしたある日の休日、地元の本屋さんで偶然手にした本に目が釘付けになり、その後の人生がガラリと変わったのである。それは、世界旅行ガイドの本であった。北欧のページを捲った時、真夜中でも太陽が沈まない白夜という自然現象を初めて知り、その写真を食い入るように見つめている自分がいた。

へぇ、スゴイなぁ、オレも白夜を見たいなぁ…。

よしゃ、1年間で旅行資金をため、来年の3月に会社を辞め、ヨーロッパを一周してみよう!


ふと気が付くと、レジの前に立っていた。

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出発までの1年間は、それこそ真剣に英会話を学んだ。教材は田崎清忠先生の英会話レコードにした。このレコードを何回繰り返し聞いたことか…。また、有給休暇を取って、東京にあるヨーロッパ各国の大使館を訪問、観光関係の資料を漁ったのも今では懐かしい思い出だ。当時(昭和46年)は碌なガイドブックがなかったし、インターネットも無い時代だったからね…。ともあれ、一年かけて準備をした後、計画通りに翌年の3月には辞表を提出、1972年3月23日、モスクワ経由でヨーロッパのコペンハーゲンを目指したという次第だ。

その後、コペンハーゲンからロンドンへ行き、そこで外国人向けの英会話教室に通いながら、イタリアレストランでアルバイトをした。ある程度の英会話力を身につけ、旅行資金を貯めた時点で、ヨーロッパを3ヶ月ほどかけて一周して帰国するつもりでいた。ところが、バイト先で知り合った可愛いアルゼンチン人の女の子と親しくなり、急遽ヨーロッパ旅行は中止。ロンドンからアフリカ経由で南米に飛んだというワケだ。

その後紆余曲折あって、どういうワケか今では、あれほど苦手にしていた英語の仕事をしている。尤も、翻訳の仕事をしていると言えば聞こえはいいんだが、実態を知ったら驚く読者が多いはずだ。たとえば、拙稿「翻訳者はヤクシャ」にある以下の記述…。

亀さんの仕事も考えてみると、毎日、時には日に何度も役回りが変わるようなもんだよ。今日やっていた仕事は、若手のファッションデザイナーの翻訳だったんだが、先ほど終わって納品(メールに添付して送信)したよ。普段はフーテンの寅さんのように腹巻き姿の亀さんが、華やかなファッション業界の翻訳をやるんだから、ホント世の中狂っているよ。昨日は何を訳したんだっけな…、あっ、そうか、ある大手IT企業のアンケート調査の翻訳をやったんだっけ…。

亀さんがやっている翻訳の仕事は、何も華やかなファッションやビジネスばかりではない。泥臭いブルドーザーやクレーン、最先端を行く半導体装置、自動車・オートバイ、自転車等、いろいろだよ。一度くらい、エロサイトの翻訳もやってみたいんだけど、なかなか世の中うまくいかないもんでね、一度もエロサイトの翻訳の依頼が来たことがない…。


そう言えば、亀さんが知っている中国語は三つのフレーズしかないのに、今気がついた。だから、飯山一郎さんの中国語会話能力は、亀さんよりも遙かにスゴイちゅうことになる…。

問題はワシの中国語だ.ワシは七才児程度の中国語しか話せない.
中国の20代青年たちの猛烈な向学心


因みに、亀さんが知っているのは以下の三つのフレーズだけだ…^^;

你好・ニーハオ(こんにちは)
谢谢・シエシエ(ありがとう)
我爱你・ウォ アイ ニィ(愛してる)


多分、一番最初に覚えたのは「我爱你・ウォ アイ ニィ(愛してる) 」だったと記憶している。ロンドンでアルバイトをしていた時、一緒に働いていた香港出身の同僚から教わったのである。

南米に行くことに決めた時、ブラジルはポルトガル語圏なので不安だった。ロンドンで南米の友人らに聞いた限りでは、スペイン語とポルトガル語は親戚みたいなモンだから、何の心配も要らない、そのままスペイン語を話せば、相手も理解してくれると言ってくれたのだが、実際にブラジルに到着し、周りの人たちにスペイン語で話しかけるのだが、誰も亀さんのスペイン語を分かってくれなかった…。だから、ブラジルでは英語の分かる人か、日本語の分かる日系ブラジル人に助けてもらった次第だ。そんなこともあり、1ヶ月強のブラジル旅行を終え、お隣のパラグアイに入国するやいなや、堰を切ったようにスペイン語がポンポン飛び出したものであった。今回の中国の場合、相手が英語や日本語が分からなくても、筆談でナントカなると思っているんだが、果たしてどうなることやら…。通訳をしてくれるというオネエチャンに、「ウォ アイ ニィ」と言い続けるのも拙いしなぁ…、困った、本当に困った…。

青州へ赴く(2)
昨日の拙稿「青州へ赴く(1)」で、猿都瑠さんという同志の投稿を紹介したが、続く以下の投稿は、さらに素晴らしかった。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/178/

「あなたは生き残りなさい、中国に行けるなら行った方が良い」と言ってくれたという、猿都瑠さんの御母堂の胸中、人の親となった身として今では痛いほど分かる。

一方、猿都瑠さんも偉い。「(老親を)置いては行けない」という猿都瑠さんの言葉を目にして、亀さん家の菩提樹の住職(先々代)が、「父母の恩は山よりも高く海よりも深し」と、法事のたびに必ず唱えておられたのを思い出した。

猿都瑠さんの御母堂は介護レベル3とのことだが、亀さんの実母の場合は要介護4である。そして猿都瑠さん同様、亀さんも母親を置き去りにしてまで、中国をはじめとする海外に移住する気はサラサラない。また、「もう十分」にも書いたように、もうこの世に未練はないとする、すぐ下の弟の最期を見届けるという仕事も残っている。その他、こんな亀さんでも頼ってくれる親兄弟をはじめ、親戚や友人知人という〝しがらみ〟があり、これを一方的に断ち切ってまで、独り中国をはじめとする海外に移住するという気は全くない。だから、日本の政体が崩壊し、中露の占領軍がフクイチ鎮圧に乗り出し、強制的に立ち退きを命じられる日まで、このまま日本に居残っている可能性大で、そのために余命数年の身体になる覚悟は既に出来ている。

亀さん同様、東日本は人間の住める土地ではなくなった、だから、どこか他国に移住せねばと分かっていても、さまざまな事情を抱えているため、おいそれと行動に移せない人たちが多いことだろう。われわれ中高年はやむを得まい。だが、若者には一刻も早く日本の現実に気づいてもらい、日本列島を脱出して、中国をはじめとする海外で逞しく生き抜いていってもらおうではないか。そのためにも、十代の頃に海外を放浪していた時のノウハウを、拙ブログを通して彼らにすべて伝えていきたいと思う。年齢を重ねた中高年の場合、様々な〝しがらみ〟がまといついてくるものだが、幸い若い彼らにはほとんどない…。

最後に、拙稿「青州へ赴く(1)」にも書いたとおり、新日本建国に懸ける飯山一郎さんの氣迫は本物である。だからこそ、フクイチの実態を知り、どうしてよいか迷っている若者たちのため、間接的ではあるものの、飯山さんの新日本建国を伝えるといった形で、今後も応援を続けていく所存である。

今回、初めて中国に赴くことにしたのは、同国で新日本建国を進めている、飯山一郎さんの氣迫が本物と判断したからであり、その新日本建国に参画する資格が、果たして今の自分にあるのかどうか、あるとすれば、どのような形で参画できるのかを見極めるためである。この見極めをつけた上で、最終的な判断を下すつもりだ。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1239.html


【追記1】
「中国入国にあたり、パスポートの有効期限が半年以上なければ入国不可」と、知らせをしてくれた親切な読者がいた。幸い、有効期限は来年の8月なので、ご安心のほど…。

【追記2】
過日の習近平・安倍晋三の対談で、ドンパチの可能性は低くなったものの、新たに心配しているのが台風だ。魔坂、出発日に台風が関東に上陸、飛行機がキャンセル…、つうことにならなければE-んだが…。いつも最悪事態を想定するのは、〝悪い癖かも(苦笑)。

青州へ赴く(1)
青州訪問まで残り十日をきった。手許にあるパスポートは9年前に発行されたもので、その間の出国は一回(2008年の比国レイテ島)のみだ。つまり、8年ぶりの海外渡航ということになる。

今回、初めて中国に赴くことにしたのは、同国で新日本建国を進めている、飯山一郎さんの氣迫が本物と判断したからであり、その新日本建国に参画する資格が、果たして今の自分にあるのかどうか、あるとすれば、どのような形で参画できるのかを見極めるためである。この見極めをつけた上で、最終的な判断を下すつもりだ。
飯山一郎の“新日本建国神話”第5話

よって、「青州へ赴く」をシリーズ化し、出発前日までにアレコレ書き連ねてみよう。今回は、掲示板「放知技」で取り上げていた〝しがらみ〟についてである。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/140/

堺のおっさんの気持ちはよく分かる。以下の動画…。


わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い…(中略)…、鶴は千年、亀は万年

飯山さんも、堺のおっさんも、亀さんも、日本の何処かで産湯を使い、両親に育まれ、周囲の人たちに見守られながら成長してきた。だからこそ、生まれ故郷を離れたくない気持ち、良ぉ~く分かるのだ。でもね、もう東日本は人間が住める土地ではないという、冷然たる事実は覆しようがないではないか。(尤も、こんな当たり前の事が分かっていない人が、依然として90%以上というのも事実なんだが…)

ともあれ、このまま事態が進めば、やがて日本列島は核燃料のゴミ捨て場と化し、日本民族も絶えてしまうのは火を見るより明らかだ。だから、先祖代々受け継いできた日本の心を遺したいと思うのであれば、日本列島を離れることしか最早手段は残されていないということになる。

そうした観点に立った上で、サーッと周囲を見渡し、一定の集団で日本人が生き延びていけそうな手段は、飯山さんが精力的に進めている、日本建国という大型プロジェクトしか、今のところないということが分かってくる。そして、今後数十年あるいは数百年後、我々の子孫が再び日本列島に戻れるようにしておくことこそ、今の我々に課せられた使命のはずである。

以下のイラストは、巨大な氷山に追突し、今にも沈没ようとしているタイタニック号だ。タイタニック号が氷山に追突して沈没する前に、一人でも多くの乗客を救命ボートに乗せ、陸地(青州)に送り届けられるかどうかが、民族の存亡を賭けた勝負となる。


【追記1】
飯山さんが進めようとしているプロジェクトは、巨大な可能性を秘めており、そのあたりは以下のジム・ロジャースの言葉からピンとくるはずだ。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/39/

【追記2】
ある読者が以下のようなコメントを寄こしてくれた。この読者が言うところの新しい場所とは、青州を指している。このような温かい言葉をかけてくれた読者に、心から感謝の意を表したい。

住んでみて新しい場所が希望に満ちていると、意外と日本は恋しくならないですよ。


【追記3】
祝:飯山一郎の任侠道。大陸山東の「運呼」発酵、大成功!!!

【追記4】
しがらみ〟は、何も故郷への愛着だけではない。それ以外の〝しがらみ〟もあるので、別の機会に書きたい。たとえば、以下の投稿者のように老親を抱えているため、おいそれと動けないでいる同志もいるのだ。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15862681/165/

安西ファイル[2676.09]
先週、世界戦略情報誌『みち』編集部において、まほろば会が開催された。安西正鷹さんの講話が中心で、その時に配付された安西ファイルの内容は以下の通りである。

【お金の話レジュメ】
①着々と進む覇権の多極化
②過去最低の金利水準が示唆する時代の大転換
③マイナス金利が意味するもの
④2016年秋は人類史の分岐点となるのか
⑤ライオンズゲートと天皇陛下の生前退位

【大麻レジュメ】
①大ネガティブキャンペーン工作としての相模原殺人事件
②炙りだされた優生学思想
③闇の道を選択しつつある日本人に対する正神の警告


拙稿「安西ファイル[2676.07]」で安西正鷹さんに、ブログ「カレイドスコープ」の「金を巡る世界政府と中国・ロシア同盟の見えない戦争」の書評をお願いしたのだが、その回答が「「①着々と進む覇権の多極化」という形になった。よって、以下に同小節を全文引用しておこう。

①着々と進む覇権の多極化
●金の次の仮想通貨の準備をする中国

・中国は準備金として4兆ドル分の金を保有していることが明らかになっています。そのうちの1兆ドル超が米国に財務省証券の形で置かれています。これは、米国経済を倒すための戦略として中国がそうしているのです。
・中国が通貨によって新しい世界通貨覇権を握ろうとしていることは間違いありません。驚いたことに、中は金保有政策(中共産党は中国人民に金の現物を購入するよう推薦している)の次を見据えて準備に余念がないのです。
・東京三菱UFJが独自の仮想通貨(正確には、クリプトカレンシー)「MUFJコイン」を発行すると発表した後、それに追随するかたちで、今年の2月23日、金融庁は、仮想通貨を「貨幣」と認定し法整備を急ぐと発表しました。つまり、国家が仮想通貨を法定通貨(国が信用の裏付けとなる(legaltender)と定義したのです。
・仮想通貨のシステムは人工知能と接続され、通貨の需給を適正に調節することによってインフレやデフレに陥ることを防ぐことができる、という仮説の下での壮大な実験が始まるのです。
・来るべく仮想通貨時代はスーパーコンピュータによって動かされます。その時代のリーダーシップを握るのは、言うまでなく人工知能の開発でナンバー・ワンに躍り出る国です。
・スーパーコンピュータにおける中国の破天荒なまでの成功は、中国が既に仮想通貨の覇権さえ見据えているという証拠以外の何ものでもないのです。

●金を巡る西側の世界政府との通貨戦争の果てに…
・西側は姿を徐々に現しつつある世界政府の「信用」によって人工知能から生み出される仮想通を軸とした通貨システムに移ろうとしています。
・反対に、あくまでも現物にこだわる中・とロシアの同盟は、金で付けされた通貨にこだわっています。
・将来、中・ロシア同盟と西側の世政府との間で本当の意味での通貨戦が勃発するかも知れません。それは、金や銀の価値を大幅に減価してしまいかねないからです。
・もし、そのとき、武力を伴う大規模な軍事作戦にまで発展することがあるとすれば、後世の人々は、ひょっとしたら、それを「第三次世界大戦」と呼ぶことでしょう。

(ブログ「カレイドスコープ」2016年7月30日付「金を巡る世界政府と中国・ロシア同盟の見えない戦争」より一部引用・編集加工)

●現実主義のプーチンに負ける非現実主義の米国
●米国防総省も多極化を予測

(メルマガ「田中宇の国際ニュース解説」2016年8月20日付「すたれゆく露中敵視の固定観念」より引用・一部編集加工)
(※亀さん注:上記の2小節は有償メルマガのため、引用せず

●「ザラバ」の世界認識
・私は、私たちが生活し仕事しているこの場を、証券用語を使って「ザラバ」と呼びます。「ザラバ」とは株の寄り付き(最初の取引)と大引け(最後の取引)の間の商いのことですが、日々、常に行われている株取引の全般のことを指します。この世界で日常的に行われている株の取引に対する言葉、「ザラバ」を、私たちの日常の生活や仕事や取引のアナロジーとして使わせてもらっています。

・中国は世界の覇権を握るために、現在、通貨をターゲットにしています。現行の世界の覇権を握るには、通貨、言語、法律、製造基準、会計基準のスタンダードを握る必要があります。そしてそれを支える軍事力が必要です。
・英国王室を囲む現人神たちは、「ザラバ」をだれが支配しようと、「ザラバ」と現人神の関係さえ維持できればいいのですISのように現人神自体を追い落とそうとするのであれば、全力で抹殺に動きますが、「ザラバ」だけであれば、どの国が統治しようと問題ありません。
・中国は、ISなどと違って、通貨制度自体を破壊しようとしていません。通貨の覇権を握ろうとしているだけです。現人神にとって、それで世界が安定し、現人神への上がりを奪い取らないのであれば、それでいいのです。

●強かで狡猜なイギリスの外交
・イギリスは中国の札束外交に屈服して中国と付き合っているだけでありません。ましてや、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の参加もそれで決めたように思われますが、そうではありません。
・イギリスは、中国の経済力だけでなく、その国力をつぶさに調べた上でポジションを変えたのです。中国と対立するよりAIIBの内部に入って、内部から中国をチェックしようと変わったのだと思います。「思ったよりも中国は手ごわい、外から中国を食い止めようと思っても止まらない。AIIBも思ったより影響力を及ぼしそうである。であれば中に入って彼らがどういう動きをするのかチェックしよう。それから必要があれば、中から彼らの動きにブレーキを掛けよう」、こういう発想に、イギリスは切り替えたと思います。イギリスもなかなかしたたかです。表面上は札束外交に屈服したかに見せて、中に入り込むわけです。
・実は、私は英米がタッグを組んでいて、中から攻めるイギリスと外から攻めるアメリカに役割分担をしていると見ています。中国をどこでどのような形で絡めとるか、アメリカとイギリスは裏で作戦会議をしていると見ています。

●現人神たる所以はディグニティにあり
・中国が「ザラバ」の支配者であるアメリカに対抗することによって、混沌の状況にあるのが、世界の状況です。その中で、アメリカもイギリスも、そして中国も、ISについては共通の認識があります。それは「ISは叩き潰す」ということです。アジア太平洋地域の覇権をめぐってはアメリカと中国は対立するけれども、ISやアルカイダなどについては共同で対処します。
・中国はエリザベス女王と習近平の映像を流してイギリスと中国は対等になった、と国民や、とりわけ少数民族にアピールしています。このことは間違っていませんが、英国王室からしてみれば、李克強や習近平が謁見したいといってくるから、会ってあげているに過ぎません。「くるしゅうない、ちこうよれ」といったところでしょうか。アメリカの大統領と同じレベルで扱ってあげますよということです。敵にはしませんといっているに過ぎません。
・王室の現人神である理由のひとつは威厳と権威です。生まれもって備わったディグニティ = dignityがあるのです。王や皇族のみが持つものです。習近平やオバマ大統領やメイ首相や安倍首相は、このディグニティ= dignityの前に首を垂れるのです。
・しかし、このディグニティ= dignityに逆らっているのがISやアルカイダです。ISやアルカイダなどは「ザラバ」の秩序を破壊するだけでなく、その根本にある現人神まで破壊しようとしています。これについては、現人神たちは許せません。アメリカも中国も現人神については崇め奉っています。
・米中は通貨や製造基準についてや軍事力については角逐をしつつも、ISやアルカイダに対しては共闘し、AIIBについては対しつつもある程度お目こぼしをしているのがアメリカです。そしてAIIBの中に入って、虎視眈々と情報収集をしているのがイギリスなのです。


(書籍『世界の富の99%を動かす英国王室、その金庫番のユダヤ資本』(著者:真田幸光、発行:
宝島社)より引用・一部編集加工)

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【ポイント】
・中国が通貨によって新しい世界通貨覇権を握ろうとしている。中国は金保有政策を推進しているが、スーパーコンピュータ分野で破天荒なまでの成功を収め、すでに仮想通貨の覇権さえ見据えている。
・英国王室をはじめとする世界寡頭権力は、オバマ大統領をはじめとする反軍産勢力を使って米国の力を低下させ、相対的に中露の力を強化することを密かに画策している。世界寡頭権力は国際政治の現場である「ザラバ」において、これまで米国に主導権を握らせてきたが、今後は中国を台頭させて他の大国と肩を並べさせる覇権の多極化を狙っている。
・英国王室を囲む現人神たちは、「ザラバ」をだれが支配しようと、「ザラバ」と現人神の関係さえ維持できれば良い。
・英米はタッグを組んでいて、中から攻めるイギリスと外から攻めるアメリカに役割分担をしているのではないか。
・王室の現人神である理由のひとつは威厳と権威だ。生まれもって備わったディグニティ= dignityは、王や皇族のみが持つ。習近平やオバマ大統領やメイ首相や安倍首相は、このディグニティ= dignityの前に首を垂れる。

【私見】
・英国は20世紀に国際政治の「ザラバ」の主導権を米国に譲り渡して以来、衰退する大国という印象が強いが、それは表向きの姿である。1956年のスエズ動乱を契機に、軍事的覇権を米国に譲り渡す代わりにシティーを通じて金融覇権を握り、力の源泉を暴力からマネーに変えて生き残りを図っている。
・また、第二次世界大戦後に次々と植民地を失ったが、英連邦の宗主国としていまだに「7つの海に君臨」し、間接的ながらも強力な影響力を行使している。そして、英国王室は国内外の政財官界の人々をひれ伏させるほどのディグニティ(威厳、尊厳)を持っており、現人神として隠然たる権力を有している。
・闇の勢力(現人神)は20世紀から今日まで、米国の富を収奪してきた。しかし、彼らは成長が限界に達して将来性が見込めない米国に見切りを付け、次の寄生先を中国に定めた。中国は約14億人といわれる世界最大の人ロを擁し、生産・消費ともに「持続的な経済成長」が見込めるため、資本主義と市場経済の仕組みを通じて引き続き大量の富とエネルギーを吸い上げようとしている。そこで中国に「ザラバ」の一部を任せることを目論んでいる。英国がAIIBに自ら参加したり、英連邦諸国の大量参加をさりげなく促し、人民元の国際化に手を貸そうとするなど、中国に迎合する姿勢を見せているのは、こうした戦略の現れだ。
・しかし、闇の勢力は黄色人種の中国に覇権を全面的に委譲するつもりはない。彼らは「ザラバ」を誰が支配しようが構わないと考えているとはいえ、全面的に黄色人種の軍門に下ったかのような形はとりたくない。中国を覇権国に据えても複数の極の中の一極に止めておくことで、彼らのプライドが辛うじて維持され、ディグニティーを損なわずに済むギリギリの選択なのであろう。
・そこで、闇の勢力のトップに立つ英国王室は、英国政府とその手下の米国(配下のオバマ大統領ら多極主義者ら)に命じて、「英国は内攻、米国は外攻」という役割分担で中国を監視していると考えられる。アングロサクソンの盟主である英国にとって、米国は旧植民地の成り上がり者に過ぎない。西洋文明内での厳格な階級社会の掟は今も息づいており、米国は240年前に独立したとはいえ、英米の間には明確な主従関係がある。アングロサクソンという血の繋がりは濃く、英国が産み落とした子供である米国とは、思想や行動を共にしやすい。
・また、ロシァは欧米諸国との間で関係が悪化しているが、皮肉なことに、対立が深まるほど国際社会において存在感が増している。対立はロシアの力を削ぐのではなく、故意にやり過ぎて逆に力を与えているが、これは闇の勢力の思惑通りの展開となっている。
・ロシアは着実に多極中の一つの極になろうしており、中国と良好な関係にあるというのが、大手マスコミや専門家が解説する国際政治の構図である。しかし、同じキリスト教文明圏に属し、同じ白入種の国であるロシアは、闇の勢力にとって自分たちの思惑通りに動かしやすい親戚のような存在だ。英米の対中国監視戦略を勘案すると、欧米とロシアとの対立はやらせの茶番劇なのではないかと思われる。つまり、ロシアは「次の覇権多極化を共に担う同志」として中国の味方を装いつつ、実は英米とは別のところで中国を監視・牽制する役割を密かに命じられている可能性がある。



今回、安西さんはブログ「カレイドスコープ」、メルマガ「田中宇の国際ニュース解説」(有償版)、そして書籍『世界の富の99%を動かす英国王室、その金庫番のユダヤ資本』を引用しているが、〝おやおや〟と思ったのは、真田幸光氏が著した『世界の富の99%を動かす英国王室、その金庫番のユダヤ資本』の以下の記述だ。

アメリカもイギリスも、そして中国も、ISについては共通の認識があります。それは「ISは叩き潰す」ということです。


今や世界の独立系の識者にとって、ISを育て上げたのはCIA(軍産複合体)であるというのは、共通の認識と化している。この一点だけからしても、真田幸光氏が著したという『世界の富の99%を動かす英国王室、その金庫番のユダヤ資本』を読む気が失せてしまうのだ。また、真田氏に欠けているのは「国益」、そして「侠」という視点だ。たとえばプーチン。今日のロシアのリーダーであるプーチンは、「国益」を最優先させており、だからこそシリア政権側を支援し、反政府軍とISを徹底的に攻撃しているわけである。そのあたりの背景は、拙稿「国益と理念」を参照のこと。

次に安西さんの【私見】だが、安西さんと亀さんとで視点が異なる項目が幾つかある。一つ一つ取り上げていくと大変なので、一つだけ取り上げておこう。それは、安西さんは可能性と断りつつも、「英米とは別のところで中国を監視・牽制する役割を密かに命じられている」と、ロシアの立ち位置を示している。すなわち、以下のような視点だ。(ちなみにワンワールドとは、闇の勢力すなわち現人神のこと)

ワンワールド > ロシア+中国


それに対して以下は亀さんの視点だ。

中露連合 > ワンワールド


そう考える根拠として、拙稿「ワンワールドvs.中露連合」を参照していただくとして、どちらの視点を支持するかという判断は読者に委ねたい。

京の白足袋
先週末、世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者が集う、まほろば会に顔を出してきた。例によって、安西正鷹さんの講話に耳を傾けてきた次第だが、実は小生、拙稿「安西ファイル[2676.07]」で、安西さんに以下のような依頼をしていたのを、コロリと忘れていた…。

安西ファイル発行後、ブログ「カレイドスコープ」が、「金を巡る世界政府と中国・ロシア同盟の見えない戦争」と題する記事を書いた。亀さんはカレイドスコープの記事を、熱心に追っているわけではないので断言はできないものの、ワンワールドvs.中露同盟という形で捉えた記事は、今回が初めてではないだろうか。そのあたりを含め、気鋭の現役エコノミストである安西さんが、同記事を読んでどのように思ったか、書評を直接お願いしたので、もしかしたら次回のまほろば会あたりで、安西さんの書評を聞けるかもしれず、聞けた場合は概要を拙ブログで公開したいと思っている。以下、カレイドスコープ記事からの抜粋である。


流石は安西さん、お願いしたことをすっかり忘れていた、惚け亀さんに対して労るような眼差しを向け、「お約束の〝宿題〟、やっておきましたよ」と講話の冒頭で言ってくれたのであった。だから、早速に安西さんの講話の内容を書きたいところだが、その前に当日、関西から参加された一読者の話を今回は取り上げたい。その読者は関西圏の裏社会に精通しているだけではなく、名前を挙げれば誰でも知っている関西圏の大物の多くと交流がある。その読者が語って聞かせてくれた話は多岐に及んだが、最も印象に残ったのが〝京の白足袋〟であった。よって、本稿では白足袋について筆を進めるが、ブログという公の場の故、書籍あるいはネットに既に書かれている範囲に限定し、本稿を執筆していることを予めお断りしておく。

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さて、本稿を執筆するにあたり、世間では京の白足袋をどのように捉えてるのか確認するため、昨日は一日かけて『回廊の陰翳(かげ)』(広川純著 文春文庫)に目を通した。最初は京の白足袋について、同書が何処まで突っ込んで書いているのかを確認するために読み始めたのだが、同書はかっぱえびせんのような本で、読み始めたら止まらなくなり、結局、半日以上の時間をかけて読了した次第である。

一読して言えることは、『回廊の陰翳(かげ)』に描かれている、京の白足袋について知りたいのであれば、同書を読む必要はないということである。なぜなら、筆者の広川純氏自身がネットで白足袋について言及しており、同書はその範囲を超えるものではないからだ。
京都の裏支配者“白足袋族”の実態

だが、一方で広川氏の見事な日本語、人間模様の織り成す風景の描写、そして何よりも四百ページを超える浩瀚な本でありながら、最後まで一気に読ませる推理小説であった。その意味で、推理小説ファンは無論のこと、将来ライターを目指す読者に同書をお薦めしたい。何故かと言えば、筆者の広川氏は2006年、処女作『一応の推定』で、第13回・松本清張賞を受賞しているからだ。

ネタバレのような話になるが、同書は白足袋の一角をなす宗教界を取り上げ、架空の巨大宗教組織による汚職事件という角度で白足袋を描いている。確かに宗教界の堕落については、渡辺正次郎氏のブログ記事に書かれているとおりと思って差し支えない。
金まみれのクソ坊主集団!高野山真言宗、宗会を解散 投資元本、12億円目減り !ウラに私腹を肥やす坊主が!!

だか、それは群盲象を評すの類いで、京の白足袋本来の姿ではないことが、先週末にお会いした上記の関西の読者の話で確認できた。つまり、日本を国体と政体という観点で捉えるとすれば、まさしく京の白足袋は国体の中枢を支える組織なのだ。

次回、先週末に発表された安西ファイルの一部を公開の予定である。

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『回廊の陰翳(かげ)』p.92

ハイカラな機械
二日続けて秩父山地の麓から上京、昨夜は国際コミュニケーションズ(TOEIC)の同僚と一年ぶりに再会、お互いに呑んで語りまくったこともあり、三軒の居酒屋をハシゴしてしまった。イチバン驚いたのは二軒目に寄った居酒屋で、ナント! タッチパネルで注文できるハイカラな機械が、テーブルの奥にデーンと鎮座していた…、初めて見た、こんなの…。スゴイ時代になったもんだ…。



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さて、政治経済から互いの近状まで色々と語り合ったなかで、特に互いに熱が入ったのが我々の子どもたちや、子どもたちの従姉妹にあたる甥や姪についてで、それぞれ悩みを抱えていることを知った。亀さんの場合、2年半前に大学は卒業したものの、就活に失敗したため、現在は家に引きこもってニート生活を送っている甥が一人いる。また、1年半前に大学を卒業して就職した別の弟の姪の場合、ブラック企業に入社してしまったため、頑張ったものの1年で退社、現在は自宅で引きこもり中という。

それから、先輩の一人(65歳)は姉(70歳)の娘(32歳)がおり、その娘は結婚はしておらず、バイトで生活しているのだが、相当金遣いが荒いとのこと。だから、バイト代だけでは足りないため、友人の母、つまり彼女の祖母から大分金を無心してきたようだ。もう少し慎ましい生活をさせようと、友人はアレコレ手を打っているものの、今のところ金遣いの荒さは改まりそうになく、叔父貴として頭の痛いところのようだ。

もう一人の先輩(70歳)の場合は、さらに深刻だ。病名は忘れたが胸のあたりから下半身は全く動かないという病に、実の息子(三十代後半)が8年ほど前に罹ってしまったとのことで、70歳を超えた先輩が息子をベッドから起こしてやったり、シモ世話をしたりしているのだという。だから、先輩はニートの亀さんの甥に対して、「五体満足なのだから、独りで稼いで生きていくように本人を仕向けるべきだ」と言ってくれたが、亀さんもその通りだと思うね。

まさに、〝家族はつらいよ〟というところか…。

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【追伸】
TVドラマ「スミカスミレ」で、桐谷美玲演じる如月すみれは、憧れだった大学に入学する。そしてゼミに初めて顔を出した日、ゼミ仲間が歓迎会を開いてくれたのだが、実年齢65歳の如月すみれ、カラオケに来たのも初めてなら、選曲する〝ハイカラな機械〟に接するのも初めてだっため、戸惑っているのが以下のシーンだ。

ちょうど、亀さんが昨夜の居酒屋で、〝ハイカラな機械〟に〝遭遇〟したのと同じだワイ(爆)。

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洞察歯観のすすめ(18)
この夏は信州の山里に籠もっていたという、歯科&音楽ウォッチャーさんから便りが届いた。今回はビートルズと坂本九の話がメインなのだが、音楽業界の裏に詳しい歯科&音楽ウォッチャーさんの話だけに、興味津々といった読者も多いはずだ。

歯科&音楽ウォッチャーさん、次回は是非、「上を向いて歩こう」の謎解きをお願い!

少々・・・ご無沙汰いたしております。お変わりないでしょうか!
この夏は山里に籠もっておりました。寅さんの言葉を借りれば、「ちょいと訳あり」で仕事を休んで山籠もりをしておりまして、野良仕事&DIYな毎日を送って汗まみれになって労働しておりました。
山籠もりの最中は、アナログな毎日で、情報はラジオ。音の楽しみは、山鳥と蝉の声。そして、レコード。
食事は毎度のことながら1日1食。不思議なことにこのところ、体を動かせば動かすほどに食べなくてもエネルギーが続き、それどころか、汗まみれで動いていても大して喉の渇きを感じない。その上、炎天下散歩が気持ちよくてしょうがない。山里から街へ戻る途中、久しぶりに諏訪に立ち寄り、照りつける太陽の下、諏訪湖を一回り歩いてきました。

山里でのDIYな毎日は、四畳半倉庫の内装アレンジと押し入れの改造。網戸の張り替え・・・等々しておりましたが、予定していた作業がほぼ出来上がり一段落しました。食事は玄米と例の玄米ポップ。知り合いの農家からもらった野菜にトウモロコシなどですが、トウモロコシが思いの外美味しいもので、塩ゆでにした後、豆乳と一緒にしてジューサーミキサーでコーンスープに。
これに粗塩を一つまみ入れて食べるとトウモロコシの甘みと粗塩の刺激が絡み合ってなかなか美味。1日1食。このスープ一皿だけでも十分満足できます。

山籠もりしているところに、街からはるばる車を走らせて友人が酒とスイカを手土産に遊びに来てくれたので、久しぶりに夏祭りに出かけて野外コンサートなどビール片手に楽しんできました。コンサートといってもアマチュアバンドの祭りイベント・ライブなんですが、懐メロナンバーでそこそこ盛り上がっておりました。前半は、「ベンチャーズ」に「ビートルズ」。後半は、昭和歌謡。ラストの二曲が「真っ赤な太陽」と「上を向いて歩こう」。坂本九のナンバーは、大合唱とまではいきませんでしたが、その昔、ナウなヤングだった・・・おじさん、おばさんたちが楽しそうに歌っておりました。
ベンチャーズやビートルズというと、亀さんも懐かしく思い浮かべるメロディーがいくつかあるのではないでしょうか。

ビートルズといえば・・・以前、亀さんがブログ上で栗本慎一郎・著「パンツを脱いだサル」を取り上げておりましたが・・・四畳半倉庫の段ボールを片づけていたところ、その「パンツ~」が出てきまして、少々懐かしくパラパラと読み返してみました。本の間に三つ折りの黄ばんだニュースレターが挟んであり、これは何だろうかと思いつつ広げてみると、こちらも懐かしいビートルズ関連の記事内容。(これが、なかなか興味深い)

街から来た友人との話しは、中古アナログ(レコード)売買の情報交換が中心だったのですが・・・このところビートルズ関連の中古アナログ価格が上がってきているようなので、少々高値で売れそうなものは今のうちにピックアップして出してしまおうというわけです。(目が飛び出るほどの高値のつきそうなお宝レコードは残念ながら持ち合わせておりませんが、当面の酒代と古都・温泉一泊旅行の旅費ぐらいにはなりそうです)
中古アナログ買い取り店をあれこれと調べてみると、例えば ,LP[レット・イット・ビー](東芝音楽工業 AP-9009 初回BOX赤盤)であれば、(盤面、ジャケットの傷みがなければ)・・・10万円前後で買い取ってくれるところもあります。
たかがアナログ円盤ではありますが、亀さんも家の中を探せば・・・もしかすると押し入れの奥に、お宝レコードが埃を被って寝ているかも知れません。

さて、「パンツ~」からこぼれ出たセピア色になりかかったニュースレターの記事ですが、これは、米国ジャーナリストのポール・ゴールドスタインとジェフリー・スタインバーグが1991年(平成3年)10月15日号に記したものです。下記 全文を紹介します。
「新時代の寵児 オノ・ヨーコ当編集局は、ソニーがコロンビア映画を、松下電器がMCAを買収した際も、このままでは日本が邪悪な新イスラエル・マフィアの牛耳るハリウッドの「文化産業」に取り込まれてしまうと警告した。今や、ソフトコアポルノ・ロックのスター歌手、マドンナが日本のテレビで大もてである。彼女のミュージックビデオはキリスト教への冒涜であるとひんしゅくを買った代物であり、日本の若者たちのあこがれの対象となる資格は持ち合わせていない。マドンナに輪を掛けた悪が、日本の尻軽女、オノ・ヨーコだ。当年とって58歳のヨーコは、一流銀行家の娘である。子供の頃から、学習院や三井アカデミーなどブルジョア学校で学び、皇族の一人とも親交を結んだ。
1952年、二度目の渡米生活の時、ニューヨークのサラ・ローレンス大学に入学し、勃興しつつあったアバンギャルドの「ビートニック」の洗礼を受けた。大学時代に麻薬を覚え、何回かの中絶をするなどみだれた男女関係を経た後、一柳俊というニューヨークのジュリアード音楽院の学生と結婚した。二人は麻薬の巣窟、グリニッジ・ビレッジのジャズ界に入り浸りとなった。その結婚生活もヨーコが、ホモの作家といい仲になったことから破局を迎えた。
1962年になって、ヨーコの家族は娘をこのすさんだ生活から救おうとして日本に呼び戻したが、ヨーコはまたもや自殺を図り、東京の精神病院に収容された。その精神病院からヨーコの脱出の手助けをしたのが、トニー・コックスというアメリカの麻薬売人である。コックスは、とあるユダヤ教司祭の息子と手を結んで麻薬の製造と密売を行った男で、ニューヨークにおけるLSD-25の売人第一号でもある。ヨーコの友人にも手広くLSDを売りさばき、FBIとマフィアの追跡から逃れて日本に渡ってきたとき、ヨーコと再会し結婚する。その時点で法的には、ヨーコは未だに最初の夫の妻であったにもかかわらずである。ニューヨークに舞い戻った二人は、幻覚症状を催す麻薬とアバンギャルド芸術の世界に憂き身をやつすことになる。
日本を発つ直前に、ヨーコは「グレープ・フルーツ」と題する詩集を出版した。その中には次のような一説がある。「愛した男のすべてを殺せ。遺骨は箱に詰め、花を付けて海に流せ」
トニーとヨーコは赤貧洗うがごとき生活を送り、夫婦げんかも絶えなかった。1966年には、ロンドンに行き、アバンギャルド会議に出席した後、1年ほど滞在し、麻薬とロックとセックスの裏文化の中にどっぷりつかることになった。当時の裏文化のメッカはインディカ・ギャラリーの界隈であり、このインディカ・ギャラリーと称するカフェ兼アート・センターを始めたのが、ジョン・ダンバーとその妻のロック・スター歌手のマリアンヌ・フェイスフル、およびビートルズのメンバーのポール・マッカートニーであった。
そこでヨーコは、ジョン・レノンに紹介される。その後の数ヶ月、ロンドンのあたりでレノンと遊び回るうちに、ヨーコはすでに妻子ある身のこの花形ロック・スターを丸め込んでしまう。レノンはヨーコとつきあう以前からすでにLSD-25の常用者だった。ヨーコと一緒になったレノンはローリング・ストーンズ等のロックミュージシャンを巻き込んで手当たり次第に色々な麻薬を試すようになった。当然のことながら、レノンもヨーコも麻薬中毒者に転落した。
その頃になると、ヨーコはオカルトに夢中になり、専属のタロット占い師を雇うまでになった。70年代後半には、コロンビアのカルタヘナ島に行き占い師の会社、リサ・ザ・ウィッチに一週間通った。
長年にわたる麻薬とオカルトへの異常な関心の結果、1980年のジョン・レノン暗殺事件の当時は、ヨーコは新時代の退廃的な哲学に夢中になっていた。相変わらず手の施しようもない麻薬中毒であった。進んで、麻薬・ロック・セックスの裏文化に入り、今やその道に掛けては世界的に有数な伝道者とも言える人物になっている。ヨーコこそ、まさに日本の新時代の寵児と言えよう。
解説
NTTがよくテレビや新聞でのPRにオノ・ヨーコを使っている。ただ知名度だけで使用するのは危険である。その背後に恐るべき意図が働いている」

「パンツ~」とこのニュースレター記事を合わせ読んで、更に、ピーター・マッケイブ&ロバート・ショーンフェルド著、「ビートルズの不思議な旅」。
トニー・サンチェス著、「悪魔を哀れむ歌」 等から登場人物を抜き出してジグソーパズルのように組み合わせてみると、今まで気づかなかった(見えそうで見えなかった)音楽業界における麻薬連鎖の様子が多少なりとも浮かび上がってくるように思います。
音を楽しむと書いて・・・音楽ですが、楽しんで聴いている音に何か異質なものが寄り添っている場合もあるのかも知れません。

ビートルズの来日武道館公演の決定についてのエピソードが「パンツ~」に記されておりましたが、ビートルズを日本の若者たちの心奥に(良くも悪くも)入れ墨した仕掛け人の一人は、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の星加ルミ子記者であったのではと考えますが、星加記者の60年代ビートルズ取材エピソードなどをみると、そこにも興味深い人間関係を発見することが出来ます。
ミュージック・ライフ 1965年(昭和40年)8月号。(星加記者がビートルズ4人と撮った写真が表紙)
これが押し入れに眠っていたら、マニアが高値で引き取ってくれるかも知れません。


追記

夏祭りで聴いた「上を向いて歩こう」は、1963年(昭和38年)6月15日、「SUKIYAKI」のタイトルで全米チャートにおいてトップに躍り出て、その後、三週間トップの座を守り続けミリオンセラーとなり、全米レコード協会からゴールドディスクを受賞。そして、この曲はヨーロッパへ飛び火して、更にイスラエルにおいてもナンバーワンとなり、日本語で歌われる「上を向いて歩こう」が世界的ヒット・ソングとして知られるようになる。
同時期、英国で火がついたビートルズ。一大マーケットである米国へと売り込んでみたものの、米キャピトル・レコードは、「ものにはならないだろう」と門前払い。やむなく、シカゴにある弱小レーベルからドーナツ盤で「プリーズ・プリーズ・ミー」を発売したもののマッチ1本ほどの炎にもならなかった。それとは対照的に坂本九の人気はうなぎ登り。当時、テレビの人気番組「スティーブ・アレン・ショー」にゲスト出演のため渡米。ロスの空港に降り立ったとき1万人からのファンが待ち受けており、身動きできないありさまだったという。
・・・上を向いて歩こう 世界を魅了したその理由は何であったのか・・・!考えるほどに眠れなくなりそうなので、そろそろ寝ます。




【追伸】
その後、歯科&音楽ウォッチャーさんから以下の連絡があった。次回が楽しみ…!

「上を向いて歩こう」は、永六輔・中村八代コンビが曲を作り、坂本九が歌うことで世に出たもので、中村八代は中国は青島の生まれです。



梅毒と免疫力
昨日の東京新聞に、梅毒についての記事が掲載された。同記事のコピーを本稿の最後に載せたが、同記事で目を引いたのが以下の記述であった。

2010年の約620件から一気に増加に転じた。2015年は約2700件(4倍強)2016年は9月4日時点で、2800件を超えた。


ちなみに、以下は国立感染症研究所のデータである。

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何故、梅毒が増えているのか?

ここで注目すべきは、同記事に登場する愛知医大の三鴨広繁教授(感染症学)の発言だ。同教授は、手術前に検査を行うエイズと異なり、梅毒の場合は検査を行っていない病院が多いと指摘、そのため梅毒が見落とされてきたケースが多かったが、最近は梅毒に対する意識が高まり、それに伴って報告例が増えたのだろうと説く。同時に、それだけが原因ではなく、「(梅毒が)海外から持ち込まれている」のも原因の一つと推定しているようだ。

なるほど一理あるなと思いつつ、念のためネットで確認してみた。以下は訪日外国人数の推移のグラフで、東日本大震災があった2011年は一時落ち込んだものの、その後は持ち直し、2015年は2倍強に増えているのが分かる。

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https://www.multilingual-design.com/weblog/visit-to-japan/

一方、在日外国人数の年推移だが、2011年を含め、過去十年間の在日外国人数は、ほぼ横ばいで推移している。

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http://todo-ran.com/t/kiji/11639

そこで人数に注目すると、確かに来日する外国人数は2倍強に増えているが、梅毒患者数の方はナント4倍強に増えているという違いが浮き彫りになってくる。つまり、三鴨教授の考える、「海外から持ち込まれている」という原因だけではないという察しが容易につくのだし、福島原発事故の現状を把握している読者なら、これは免疫力の低下によるものだろうと、ピンと来るはずだ。そこでネットで確認したところ、以下の記事に出会った。
梅毒が流行?!歴史は繰り返すのか?梅毒患者が増えています!閲覧注意!
グロテスクな写真が多いので、自己責任で見ていただきたい)

同記事の執筆が2014年5月 21日、すなわち2年以上前に書かれた記事である点に注目されたい。そして同記事が優れているのは、梅毒患者の急増の原因が免疫力の低下にあることを、正確に見抜いているところにある。同記事の以下の記述に注目していただきたい。

残念なことに東日本大震災での原発事故以来、日本は世界一の被曝国となってしまいました。そして2012年には日本の人口は自然減となり、人口は生まれる赤ちゃんよりもお亡くなりになる方の方が増えてしまっています。

病院は大盛況で、予約なしでは行かれない状態。

突然死は本気で増えております。

火葬場は予約が取れず、五日〜一週間待ちという状態。

日本人の免疫機能は低下していると推測します。

免疫機能が低下している人ほど、感染症などは命を落とす危険のある怖い病気となってしまいます。薬やワクチン、がん治療などは悉く免疫機能を低下させます。

免疫力が低下している今、梅毒にも感染しやすくもなっているとは思います。

どのような感染症が流行しようと、免疫力の高い人々は感染はしてもウイルスをやっつける力を持っています。

免疫力さえ低下しなければ完治が可能ではないか…と猫丸自身は思っております。


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このように正確に現状を分析した後、筆者の猫丸さんは以下のように説く。全く以て同感だね。

自分がかかった病気は、自分の免疫力が治すのです。

薬や過度の治療は免疫力を低下させるだけです。


日頃から極端に免疫力が下がるような疲労を蓄積させないことも病気予防のひとつとなります。

疲れたら無理をしない…これが1番なんですけどね。


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森羅万象に多情多恨たれ
表題の「森羅万象に多情多根たれ」は、『プレイボーイ』誌の人生相談を担当した三代目、開高健が好んで用いていた格言だ。ちなみに、同誌人生相談の初代は今東光(極道辻説法)、二代目はシバレンこと柴田錬三郎(円月説法)であった。この格言の意味だが、「世の中のすべての物や事柄(良いことも悪いことも含めて)を大切にし、常に興味関心のアンテナを高く広く伸ばすこと」という解説が平易で分かりやすい。

ところで、非常に霊力の強い人物が拙宅に遊びに来た。まさに、「森羅万象に多情多恨たれ」の塊のような漢であった。色々と語り合ったが、殊に面白かったのが宇宙と輪廻転生についての話題だっだ。

宇宙というテーマについては、二人ともビッグバン否定派なだけに、波長があった。ちなみに、亀さんは「間違いだらけのNHK「コズミック フロント」」と題する記事を書いているが、それ以外のビッグバン否定サイトや書籍として、以下のようなものがある。
ビッグバン宇宙論の時代は終わった!

ビッグバン宇宙論懐疑派のざれごと

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我々の住む銀河系には太陽と似たような恒星が、2000億から4000億あると言われているが、その中で地球から最も近いのがケンタウルス座の「プロキシマ・ケンタウリ」だ。そしてナント、この恒星を回る、地球と同じように水をたたえた惑星を〝発見した〟というニュースが、最近世界を駆け巡ったが、彼との語り合いで話題になったのは、その距離であった。

「最も近い」といっても、距離は4.22光年あります。つまり、この星まで旅するには、光の速さでも4年と2カ月と20日ほどかかります。月ロケットの速さだと10万年以上、飛行機なら400万年以上かかります。宇宙ではお隣りさんもこの程度の距離にあるのです。プロキシマ・ケンタウリは最も近くて、なおかつ到達を拒絶する遠方にあるのです。
生きているうちによその惑星を見られるかも!
あのプロキシマ・ケンタウリに惑星が見つかった


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新惑星「プロキシマb」の表面の想像図。左奥の明るい星は恒星プロキシマ・ケンタウリ、その右上の小さな2つの星はケンタウルス座アルファ星AとB。

ここでさらに我々の銀河系から外に目を転じてみるに、お隣のアンドロメダ星雲をはじめ、無数の銀河が宇宙に点在しているのが分かる。だから、天空を見上げるたびに、人間とは芥子粒のような存在に過ぎないと、つくづく思うのだ。

続いて、輪廻転生に話題が切り替わった。彼は心から輪廻転生を信じているようで、次に生まれ変わった時の人生計画について、アレコレ楽しそうに色々と語ってくれたのだが、輪廻転生否定派、少なくとも輪廻転生があるのかどうかは、実際にあの世に行ってみないことには、分かるわけがないと考える亀さんと、真っ向から互いの意見が対立、結局は水掛け論に終わった。

輪廻転生…、こればかりは実際に死んでみないことには、本当にあるのかどうか分かないのだし、それをあるものと信じ込んでしまうと、現世を疎かにしたり、諦めたりしかねないのではと、亀さんは思ってしまうのだ。

尤も、そんな亀さんも毎年の旧盆、そして春と秋のお彼岸を欠かさないのは、やはり何処か心の奥底で、「自分は独りで生きているわけではない、生かされているのだ」ということを、〝知っている〟からなのかもしれない。そのあたりについては、拙稿「神や運命について」にも書いた。

帰り際、「両隣七軒が隣組ですか…。この七軒を比較するに、お宅が一番良いオーラを出している。きっと、ご先祖様を大切になさっているからじゃろう」と、その漢が言ってくれたのだが、そのように言われると、信じ難い話なんだが信じたくなる…(爆)。

ビットコインより元・ルーブルだ!
拙稿「海外に口座を開く」に、syuさんという読者から問い合わせが届いた。一応コメント欄に回答したのだが、内容的に他の読者にも目を通してもらいたく、敢えて本稿に再掲することにした。

亀さん殿

はじめまして。貯金封鎖や円破綻といったキーワードについて色々調べている時にこちらに辿り着きました。
他の記事も拝見させていただきましたがとても思慮深い聡明な方と思い是非ともご相談させていただきたい事案がありまして連絡させて頂きました。

といいますのは私の友人が有事に備えて外貨を持つ事を薦めてきたのですが、その一環としてビットコインやリップルコインという「仮想通貨」を持つ事を推奨してきました。
これらの情報はネット上にいくらでも転がっておりますが分かりやすい動画を友人が教えてくれたので一応ご紹介しておきます。池上彰のTV番組のようです。


https://www.youtube.com/watch?v=MACC_Q43Oio

これを見ると外貨貯金よりは夢があるのかなとは思いますが、亀さん殿はどのように考察されますでしょうか?

私も都内の惨状は十分知っており、毎朝の電車遅延や職場の同僚が次々と体調不良でダウンしたり、一ヶ月に数人が忌引きでお休みする状況を体験するにつれ、これは尋常ではないという事を肌で感じておりますので今にとんでもない事が起こると踏んではいます。
残された時間はあまり無いのかも知れませんがそれまでに出来うる範囲で準備はしておこうと思いますので是非ともご意見をお聞きしたいと思います。よろしくお願い致します。


次に、亀さんの回答…。

syu様

投稿ありがとうございました。

最初に、池上彰氏が登場する動画、最後まで見てみました。

で、一通り見終わった上での感想ですが、相変わらず池上氏は底が浅いな、の一言に尽きます。ちなみに以前、同氏のシリア観についても底が浅いとし、叩いたことがあります。
池上彰のシリア観

ここで、以下の拙稿に目を通してください。
安西ファイル[2676.07]

ここで小生は、「カレイドスコープ」というブログ記事の一部を紹介しています。

西側は、姿を徐々に現しつつある世界政府の「信用」によって人工知能から生み出される仮想通貨を軸とした通貨システムに移ろうとしています。


カレイドスコープの言う仮想通貨に深く関与しているのが、池上氏が言及していたビットコインであり、その意味で基本的に小生もカレイドスコープの見方に同意します。そして、だめ押しの意味で金融のプロに小生は近く会い、上記のカレイドスコープの記事の信憑性について、直接会って意見を求めるつもりでいました。

その金融のプロは安西正鷹さんと言い、小生は「まほろば会」という世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者が集う会合に、平均して月に一回顔を出しているのですが、毎回貴重な講話を提供してくれている一人が、安西正鷹さんなのです。どのようなことを安西さんに問い合わせたのか? それについては上に紹介した「安西ファイル[2676.07]」でご確認ください。

なお、仮想通貨を巡る深謀について、安西さんが「安西ファイル」という記事に多角的に書いており、拙ブログでも安西さんの記事を沢山紹介しています。記事の中には仮想通貨について核心を突いた記事も多くあり、是非「安西ファイル」や「安西正鷹」をキーワードに、拙ブログ内を検索してみてください。

最後に小生の意見ですが、明らかに今年に入ってから覇権がアメリカから中露連合に移行した現実を見るに、仮想通貨よりは元またはルーブルの方が遙かに安全と思います。


なお、以下の貴重な情報ありがとうございました。全く以て首都圏はその通りの状態になっていますね。

私も都内の惨状は十分知っており、毎朝の電車遅延や職場の同僚が次々と体調不良でダウンしたり、一ヶ月に数人が忌引きでお休みする状況を体験するにつれ、これは尋常ではないという事を肌で感じておりますので今にとんでもない事が起こると踏んではいます。


今後ともよろしくお願いいたします。


【追伸】
syuさん、読者の皆さん、「亀さん殿」は可笑しいです(爆)。「亀さん」と呼び捨てにしていただいて結構! なお、女性の方は「亀のお兄様」と呼んでください寝! 

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なを、オネエは亀さんのことを「亀のお兄様」と呼ばんでくれ。張り倒すぞ、オイ!
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/910/

瀬戸内寂聴の日本語
前稿「亀のポーズ」で弟と一晩飲み明かしたと書いたが、その時に弟から「何故、ブログを書き続けているのか」と訊かれている。それに対して、「反骨精神」と「若者への遺言」という二つの理由(拙稿「亀さんのデビュー…?」参照)の他、もう一つの理由も亀さんは打ち明けている。それは、「日本語力の向上」だ。なぜなら、亀さんは翻訳の仕事をしており、それもほとんどが英日翻訳(英語から日本語に翻訳)なので、商品価値のある日本語力が、どうしても必要となってくるのである。

この日本語というテーマと関連して、佐藤優氏が素晴らしい記事を書いている。
佐藤優が思わずため息を漏らす、瀬戸内寂聴の見事な言語表現力

同記事を読みながら、思わず膝を打った行があった。

いくら訓練を積んでも到達できない表現力を持った人がいるが、瀬戸内氏がその1人であることは間違いない。


何故、佐藤氏はそのように思ったのかについては、上記の記事で確認していただくとして、その佐藤氏本人も並外れた教養、その教養に裏打ちされた見事な文章力を持っていることを忘れてはならない。そのあたりは、『月刊日本』に長年にわたり連載されていた、「太平記を読み解く」を読めば一目瞭然だ。一例として、『月刊日本』(2012年7月号)の「太平記を読み解く」から一部を引用しておこう。わずか数行の中に、楠木正成の人物を見事に浮き彫りにしてみせた、佐藤氏の筆力に舌を巻くはずだ。

『太平記』の登場人物中、楠木正成ほど、その後の日本人の精神に大きな刻印を残した人物はいません。正成の戦闘能力の高さはほとんど伝説化し、江戸時代には由井正雪を代表とする楠木流兵法が一派をなしました。湊川の合戦跡地に、水戸光圀公が「鳴呼忠臣楠氏之墓」と揮毫した墓碑を立て、幕末には勤王思想を奉ずる志士たちにとっての聖地となりました。
意外なところでは、私の母校である同志社大学創立者・新島襄も楠木正成に心酔し、終生、座右に墓碑の拓本を置きました。熱心なキリズト教徒である新島にとって、生を超越した価値に殉じた正成の姿は、自らの信仰となんら矛盾するものではなかったのです。
そして、明治維新とともに皇居外苑に楠公像が建立され、また、陸軍中野学校には楠公神社が祀られていました。何よりも、特攻隊員の多くが「七生報国」という楠木正成に由来する言葉と共に飛び立っていったのです。
すなわち、わが國體という超越的感覚、それを守るためには生命への執着をも超越するという、日本人の原像を明らかに示したのが楠木正成だったのです。

『月刊日本』(2012年7月号)p.74~75


その佐藤氏をして敵わないと言わしめた瀬戸内寂聴、彼女は我が敬愛する今東光和尚に、実の娘のように可愛がってもらった女性(ひと)であり、得度も今東光自ら授けた女性であった。そのあたりは、拙稿「戦争中より悪い時代 瀬戸内寂聴」に書いたので目を通してもらえたらと思う。また、今東光と瀬戸内寂聴の対談記事も、拙稿「東光ばさら対談 瀬戸内寂聴」にアップした。

谷崎潤一郎、その谷崎の愛弟子今東光、今東光の親友だった川端康成、今東光が娘のように可愛がっていた瀬戸内寂聴、どのようにして彼らはあのような見事な言語表現力を身につけたのか…。確かに佐藤氏の言うように、凡才には遠く及ばない言語表現力を彼らは持っており、生まれながらにして天分に恵まれた人たちとしか言いようがない。だが、我々のような凡才でも地道に努力を重ねていけば、少しはましな文章力が身に付くのではないだろうか…。そうした努力の一環として漢籍があるのだが、そのあたりの理由は拙稿「子供に英語を教えるなんて馬鹿だ」を参照していただきたい。

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古典の素読

亀のポーズ
掲示板「放知技」で以下のような発言があった。


以上は、ヨガ暦15年の私(自称科)が、長期入院の後に、
理学療法士によるリハビリで受けた指導の一部です。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/823/


亀さんはヨガ歴30年ですが、ナニカ…?

一週間ほど前に弟が遊びに来たので、亀さんがNHKのドキュメンタリー番組に出演した時、ロケに使用させてもらった地元の料理店で、夕方5時から2時間ほど呑んだ。その後は亀さん家に戻り、さらに二人で夜の7時から翌日の早朝3時まで8時間、計10時間ほど徹底的に呑み明かし、多くを語り合った。イチローについても語り合ったのも、モチノロンであった。断っておくが、飯山〝一郎〟さんのことではない。大リーガーのイチローのことだ。

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何故、イチローを話題に取り上げたのか? 実は弟が遊びに来る数日前、NHKが放送していた「イチロー 3000本の軌跡」を見たのだが、一番印象に残ったのがイチローの日々の鍛錬の様子であった。イチローはケガらしいケガもせず、長年野球選手として活躍していることはつとに知られているが、これは偏に試合前に数時間かけて行う準備の賜なのである。そして、同番組を見て最も共鳴したのが、「身体を鍛えることによって得られる強さ」についてである。うろ覚えではあるものの、イチローは以下のように語っていた。

一般に考えられている訓練とは、のような身体にすることだ。しかし、僕の場合はのようなしなやさな身体にすることこそ、試合前に行う準備の狙いなのです。


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かつて、亀さんは合気道(初段)以外に空手にも熱を入れ、高校を卒業して就職した地元の会社では、空手部に入部したほどである。そして、当時尊敬していた武道家の一人が、あの大山倍達であった。その大山の生涯を描いた影丸譲也の漫画、『空手バカ一代』、今でも覚えてるシーンがある。それは、大山倍達ほどの実力があれば、その辺の樹木なら一刀で折ることが出来たのだが、その大山倍達にして折ることができなかったのが、であった。イチローが日本、そしてアメリカで今なお現役で活躍できるのも、試合前の念入りな準備、すなわち、しなやかな竹のような身体を作ったことにある。思えば、亀さんのやっているヨガも、身体を柔軟にする一つの方法であったことに、いまさらながらに気づかされたのであった。ということで…。


やさしい亀さん…、ではなくて、亀のポーズ

日本の最高機密
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2010年12月8日、『無縁・多死社会 (データでわかる日本の未来)』と題するムック本が、洋泉社より出版されている。同ムック本の表紙の文章を読み、まったく予備知識のなかった読者なら衝撃が走ったに違いない。

他人事じゃすまない!衝撃のデータ 20秒に1人が死ぬ時代はもう始まっている! 次の孤独死はあなたかもしれない 2030年、日本人の3人に1人は高齢者! 必要な介護職員212万人、療養病床50万床! 社会保障費207兆円、現役世代の負担は1.8人で高齢者1人 男性の3人に1人、女性の4人に1人は生涯未婚! 70万人ひきこもりの第一世代高齢者突入!


このムック本か書店に並べられてから、僅か3ヶ月後の2011年3月11日、大地震が東日本を襲った。大地震によって失われた人命の多さに言葉もなかったが、それ以上に衝撃的だったのは、日本民族滅亡を決定づけた、あの爆発であった。テレビで以下のシーンを見て、亀さんは直感的に日本は終わったと悟った。それでも、何等かの手段を講じて、死の水蒸気タダ漏れを防止さえすれば、どうにか日本民族が生き延びることができるやもしれぬと思っていたのだが、結局それも叶わぬ夢で終わった(拙稿「長い間、日本をありがとうございました」参照)。



長い間、日本をありがとうございました」(2015年8月20日)を書いてから、一年以上もの年月が流れたが、依然として福島原発から死の水蒸気が、連日大量に撒き散らされている現実に変わりはない。そんな折り、福島原発事故とガンとの因果関係が明白になったことを、遂にリテラが記事にした。
福島の子供のがん多発はやはり原発事故が原因だった! 統計学の専門家が証明、原発推進派の「過剰診断」説は嘘

ところが、周囲の同胞の反応を見るに、同記事に関心を示すどころか、福島原発事故は最早過去のものと、受け止めている人たちが圧倒的多数であるのに唖然とした次第である。そのような圧倒的多数の人たちに、是非一読して欲しいのは以下の記事だ。
近々、一気に到来する多死・多病社会

上記の記事を書いたのは飯山一郎さんだが、その飯山さんが掲示板「放知技」に、新たなコメントを投稿しているのに注目されたい。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/808/

「人口激減を熟知している人間と、魔坂と言う人間が、真っ二つに割れている」という記述が意味するところは、仮に日本人の圧倒的多数が信頼を置いている大手マスコミ、たとえばNHKが、「福島原発事故で日本は完全に終わっていました」という〝真実〟を、全国放送で報道した刹那、確実に「地価や株価が暴落し、既存の国家社会・経済秩序が崩壊」(国家最高機密)するということなのだ。

だが、ここで海外に目を向けるに、この程度の〝真実〟は、たとえば日本のNHKに相当するドイツの国営放送も、とっくの昔に伝えていた…。



ともあれ何等かの手違いで、万一NHKや読売朝日といった大手マスコミが、福島原発の〝真実〟を報道した刹那、本物のパニックが日本全土を襲うのは確実だ。だからこそ、日本政府は国家最高機密が漏れぬよう、厳重な報道規制を敷いているのである。ともあれ、人口激減を熟知している人間と、“魔坂”と言う人間しか、今のに日本には存在しない、という事実を頭に叩き込んでいただきたい。

最後に今後のナリオだが、日本の人口激減が本当であったことを思い知らされる日を迎え、国中がパニックになるか(国家の崩壊)、(知人友人がバタバタと逝き)気がついたら周囲に誰も居なくなったという日を迎えるか(国家の臨終)、いずれかと思うべし。

【追記1】
新井信介氏の以下の記事にも是非目を通そう。
村田三平先生のメッセージと、清洲のブログ。

【追記2】
Yahoo!ニュース編集部)が今年の4月12日にアップした、「遺体ホテル、献体――加速する多死社会の現実」と題するニュース、一読して葬儀まで一週間待たされるという現実が何を意味するのか、ピンと来た読者も多かったのではないだろうか。特に、同編集部による以下の記述に、目が釘付けになった読者も多かったはずだ。

厚生労働省によると、現在、1年間の死亡者数は約130万人。団塊の世代が80歳代を迎える2030年には160万人に達するとされる。世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本は、未体験の“多死社会”へと向かっている。


次代プーチン
掲示板「放知技」のスレッド「飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信etc -18-」で、いい年こいたオッサン二人が熱い論争を繰り広げている。論争の中身だが、プーチン影武者説を下敷きに、もし、ポクロンスカヤが次のロシア大統領になったとしたら、ポクロンスカヤの〝影武者〟を見つけられるだろうかという、いかにもオッサン好みのテーマだ(爆)。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/782-784/

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http://jp.sputniknews.com/russia/20160828/2700378.html


ところで、世の中にはプーチンの影武者が、存在していると考えている人たちがいるようで、飯山一郎さんもそんな一人だ。以下のHP記事を一読してみよう。特に、三葉のプーチンの写真に注目…。
◆2015/01/12(月)  影武者・家康のように…

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さらに、最近もプーチン影武者についての自説を、掲示板「放知技」で飯山さんは展開している。

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http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/762/


プーチンに影武者? と首をかしげる読者もいるかもしれない。だが、ここは亀…、ではなくて狸に騙されたと思って、黒澤明監督の「影武者」を見たり、隆慶一郎の『影武者徳川家康』(上中下巻)を読むなどして、影武者の全体像に迫ってみよう。そうすれば、以下の行を頭ではなく、肚で理解できるようになるはずだ。

超高額な骨董品や見術品の真贋判定も,影武者判定も…,じつは,
政治哲学的かつ論理学的な問題,それも著しく深遠な問題なのです.

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15817120/762/


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話は変わるが、美術品の真贋鑑定についても、数年前の夏に紀州和歌山の狸庵を訪れた折り、そこに棲んでいた狸…、ではなくて落合莞爾さんから、真贋鑑定について色々と聞き及んでいる。以下は落合さんが著した、真贋鑑定に関する二冊の本だ。

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実は、この二冊の背景についてPDFに纏めたところ、ナント飯山さんが個人倉庫に収めてくれた…。ホント、感謝感激雨あられ(笑)。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/files/ochiai01.pdf

ワンワールドvs.中露連合
昨日(9月2日)、ロシア極東の表玄関ウラジオストックにおいて、プーチン・安倍会談が開かれた。



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日本はロシアとの協力発展に全力を尽くす―安倍首相

今回のプーチン・安倍会談を、どのように捉えるべきなのだろうか。

最初に、「海洋の民vs.大陸の民」と題した拙PDFを見ていただきたい。このPDFは海洋の民に対して、大陸の民である中露連合が、闘いを挑んでいる構図を示したものである。
http://www.nextftp.com/tamailab/etc/warring_factions.pdf

ここで云う〝海洋の民〟とは、カレイドスコープが以下の記事で述べている、〝ワンワールド〟のことを指していると思っていただいて結構だ(厳密には違うのだが、いずれ批判記事を書く所存)。
○○○>イエズス会>マルタ騎士団>三百人委員会・・・

一方、〝大陸の民〟である中露連合だが、何故に中露を大陸の民と呼ぶのかという歴史的な経緯は、マッキンダーの『ハートランド理論』を十二分に理解する必要がある。以下の記事に目を通していただきたい。
5月からのキーワードは 『ロシア』

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この記事を熟読すれば、自ずと「ワンワールドvs.中露連合」という視点が生まれ、世界の流れが明確に読み取れるようになるはずだ。

たとえばアメリカ。アメリカは国益、すなわち自国民のことを優先している一派と、自国の国益がどうなろうとお構いなく、己れ自身のことしか考えていない戦争屋(軍産複合体)の一派という具合に、アメリカ国内が二分しているという現実を、ここでしっかりと頭に叩き込んでおく必要がある。そして、国益派の代表がオバマ大統領とトランプとすれば、戦争屋の代表がヒラリー・クリントンなのである。

さらに視座を一次元上げて天上から地球を見下ろせば、アメリカの国益派が中露連合であり、アメリカの戦争屋がワンワールドということが分かるはずだ。

さて、過日のトルコにおけるクーデター未遂事件以降、エルドアン大統領がロシアに急接近、ついにはプーチン・エルドアン対談の実現に至ったのは記憶に新しい。これは、中東で最大の軍事力を誇るトルコが、ロシアの軍門に降ったことを意味しており、中東におけるワンワールドvs.中露連合の代理戦争に、けりが付いたということである。

そして、昨夕のプーチン・安倍会談が示すように、ここに来てロシアが極東に目を向けるようになったのは、今の人類が抱える世界最大の問題を解決するためであった。

世界最大の問題とは何か? 

それは、依然として死の水蒸気のタダ漏れが続いている福島原発のことである。福島原発、これは今や日本だけの問題ではなく、全人類の存亡をかけた、世界で最も深刻な問題となっていることを、正しく把握しているかどうかで、昨夕のプーチン阿倍会談の見方が大きく変わってくるはずだ。

拙稿「飯山一郎の“新日本建国神話”第5話」で、亀さんは以下のように書いたのを思い出していただきたい。

福島原発事故のため、すでに東日本は人間の住める土地ではなくなった

政府やマスコミが必死に隠している、福島原発事故の実態


軍事力で中露連合がワンワールドを圧倒、中東での代理戦争も一段落した今、いよいよプーチンが福島原発問題に乗り出してきたと考えて良いだろう。今年の暮れにプーチンが訪日するが、それまでに福島原発を巡って、果たしてどのような動きが世界にあるか、我々日本人の存亡がかかっているだけに、固唾を呑んで見守っていきたい。

飯山一郎の“新日本建国神話”第5話
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『StarPeople』秋号(Vol.60)が発売された。今回掲載された飯山一郎さんの「新日本建国神話」シリーズは、今までとは内容が大きく異なり、新日本建国に向けた具体的な内容となっている。特に、以下の行に注目して戴きたい。

「新日本建国の精神」とは、「国をつくる」という氣合と意氣込みのことですが、問題は「実践力」です。国家はできるものではなくて、「実践力でつくる」ものだからです。「〝日本〟という国家をつくる!」という意氣込み、氣合、実践力において、歴史上最も力量のあったのは天武天皇でした。
『StarPeople』秋号 p.78


初めて『StarPeople』誌を手にし、同誌の「新日本建国神話」に目を通した読者は、腰を抜かしたことだろう。福島原発事故の現実を知らなかったのであれば、ムリもない…。しかし、福島原発事故のため、すでに東日本は人間の住める土地ではなくなったという現実を知れば、「新日本建国」が俄に現実味を帯びてくるはずだ。ともあれ、最初は政府やマスコミが必死に隠している、福島原発事故の実態を知ることから始めていただきたい。それも、一日でも早くだ。

なを、具体的な新日本の建国に向けた道標(みちしるべ)については、『StarPeople』秋号(Vol.60)に明示されているので、同誌を手にとって自ら確認していただきたい。

次に、福島原発事故の実態を正しく理解し、新日本建国に参加してみたいという決意を固めた読者にとって、不可欠となってくるのが〝心構え〟である。この〝心構え〟の大切さについて、飯山さんが今回の記事の中で語っているのだが、重要な小節ゆえ、全文を以下に転載しておこう。

日本人の道徳哲学は世界一!

さて、〝新日本国〟の国民になるには、心構えが必要です。その心構えとは「大胆細心」。大胆で柔軟な発想と、細やかな心づかいが絶対に必要であるということです。〝新日本国〟の国民には、キビキビと働き、話し、人には明るく礼儀正しく接することが求められます。優しい心と思いやり溢れる心が大切だということです。また、少食粗食など禁欲的で勤勉な生活を楽しく過ごす前向き思考も求められます。リーダーの指示には素直に従い、不平不満を口や顔に出さないことも肝に命じなければなりません。以上は、日本人の特長でもあり、そのまま「新日本人の条件」にもなります。郷に行ったら郷に従い、中国人の生活文化を深く理解しようとする氣持ちを忘れず、好き嫌いを言わず、まずはどんな食べ物でも食べてみる度胸も必要です。その度胸がない日本人が多いのですが、ヤルっきゃない! なぜなら、大切な日本の子どもたちに〝日本〟を引き継いでもらうためなのですから。

『StarPeople』秋号 p.79


一人でも多くの〝同志〟が、中国の山東省に集ってくれることを祈る。

【追記】
関西に住んでいるという女性の方から、以下のような問い合わせがあった。この場合、ハンドル名(匿名)でも良いので、掲示板「放知技」で問い合わせてみて欲しい。必ず皆さんが貴女の相談に乗ってくれるはずだ。
飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信etc -18-

海外経験がなかった生活を送っていました。還暦過ぎて、パスポートを持つとは思いませんでした。(今は何がなんでも行動しないといけない事だと思います。一つづつクリアにして行きたいです)