歯科&音楽ウォッチャーさんから便りが届いた。しばら音沙汰が無いと思っていたら、山奥にある実家に籠もり、アナログ生活を送っていたようだ(笑)。夜は昔のレコードに耳を傾けつつ、過ごしていたというのだから、ナントモのんびりというか、自然に囲まれて贅沢な一時を過ごしていたという感じだ。そう言えば、NHKの「ドキュメント72時間」で、「昭和歌謡に引き寄せられて」という、レコード店についての番組を最近放送していたが、レコードだけではなく、同時に昭和という時代にノスタルジアを感じたものだ。なお、番組は以下のURLで見ることができる。 http://www.dailymotion.com/video/x431dub
> CDに隠れた欠陥・・・なんですが、ソニーのトップ陣の一人が、「CDの音に全く問題は無い」と答えたものの、「自宅では、LPレコードを聴いている」と
小生も大分昔、CDの欠陥に気づいていたこともあり、歯科&音楽ウォッチャーさんのCD危険説に全く以て同感だ。
> 「現代はまさに砂糖漬けにされた時代。何処を向いても砂糖の洪水。コーヒー、コーラ、ジュース、菓子類は言うに及ばず・・・缶詰、パン、ビール、酒類。さらに煙草にいたるまで砂糖が使用されている」

それから、ダフティーの著したという、『シュガーブルース』については知らなかったが、砂糖の恐ろしさについては小生も熟知しているつもりだ。だから、拙宅では天然黒砂糖しか使っていない。それも、乳酸菌の培養用が用途の中心だ。毎日一食だが、食事内容も玄米、梅干し、漬け物を中心に摂るようにしている。
> 亀さんの、「瀬島龍三 昭和秘史」大特集。楽しみにしております!!
拙稿「実像と虚像」で、瀬島龍三と親しかった栗原茂さんから直に聞いた話を書くと宣言した手前、少しは書かないとなぁ…(苦笑)。
ところで、歯科&音楽ウォッチャーさんも栗原さんと会っているから、昭和天皇と栗原さんの間は知っていると思うが、栗原さんは昭和天皇が崩御された時、道一つ挟んで皇居のお堀に接していた某ビルで、割腹自殺を遂げようとしたものの、幸い発見が早かったこともあり、辛うじて一命を取り留めた御仁だが、それだけ昭和天皇を心から敬っていたことが分かる。そして、瀬島龍三について書くということは、究極的には昭和天皇について書くことになる。どこまで深入りして書くか、思案中だ。
ともあれ、あまり山奥に籠もっていないで、たまには里に下りて便りを出してくれ!
ここ暫く実家にてあれやこれやと野暮用をいたしておりました。その間は、アナログ生活を送り、夜の一時は黒い円盤をターンテーブルに乗せて久しぶりにレコードによる音楽三昧をしておりました。 最近というわけでもありませんが、若い世代の間でもアナログ(レコード)ファンが結構いるようで、黒い円盤(クラシック・ジャズ・ロックなど)の再発が増えてきているようです。仕事仲間である若手の一人がこのゴールデンウィーク中に小遣い(というより、生活費を)はたいてレコードプレイヤーを購入し、出かけることなく連休中は黒い円盤を回し続けていたと嬉しそうに話してくれました。プレイヤーに加えてカートリッジや小物類に中古レコードも数枚買い込んだらしく、遠出しようにもするだけの余裕はなかったようです。 「CDの方が扱いが楽だろう・・・」というと、 「いや~、なんか、レコードの方が音楽を聴いてるって感じがして、一服しながら聴くのが最高です。針をレコードに落とす瞬間の緊張感がなんかい~ですね」 と答えておりました。 CD(コンパクトディスク)が世に登場したのは、1980年代初頭。当時、そのうたい文句は、「より生の音に近い。レコードより再生音が高音質」といったものでした。ところが、このCD・・・後に、大いなる欠陥があるのではないかと音楽ファンの間で囁かれるようになり・・・というのも、音楽教育者の冨田覚氏が、 「CDの再生音には、一定のピッチ(音の高さ)がない。これはレコードには決してなかったことである」 と、朝日新聞紙上(平成6年 1994年 3月)論壇に「CDに隠されていた欠陥」との意見を寄せたことが切っ掛けでした。 冨田氏は、 「CDは、ピッチが安定しないという欠点を抱えている。とすれば、CDの再生音は人間の情操を鈍化し、精神生活を豊かにするどころか、ゆがめられてしまうことになる。CDにおけるピッチの異常に音楽専門家たちから批判の声を聞くことはない。彼らは、すでに先入観として持っている正常なピッチだけを、幅のあるCDの音の中から習慣的に抽出して聞いているからだと考える。だから、音楽の専門家は非音楽に騙されるといった被害から免れる。しかし、一般の人々の場合、非音楽を{楽音}と信じ誤った認識をすることになる。これは聴覚の麻痺につながる問題だと私は思う」 と語っている。 これに対して、CD開発メーカーのオランダ・フィリップスは、録音時に何らかの問題があるのではないかと言うに留め、同じく開発メーカーのソニーは、ピッチの異常は演奏家に原因があるとの回答を冨田氏に示したという。
冨田氏は更に、 「CDの音を好むといった傾向の愛好者も多いが、これはすでに聴覚が非音楽に麻痺し慣らされてしまっているからではないだろうか。味覚に快い加工食品ほど肉体をむしばむ公害の元凶として騒がれるケースが多いが、デジタル音もいわば加工された合成音であり、これが聴覚に快いということは、そこになにか恐ろしい落とし穴が隠されているのではないかとしか思えない。公教育の場はもとより、胎教や音楽療法などの領域にも広く食い込んでいる」 そして、 「こうした問題が明らかになった以上、少なくともレコードの生産を続けるなどの措置が必要である」 と強調する。
冨田氏の言うようにデジタル加工された合成音は、ことによると糖質を含むジャンクフードのようなものかも知れません。 CDに加えて、今では、MP3 ハイレゾ音源などいろいろと選択できるようになりましたが、圧縮された音や、CDより高音質といったものにも隠された欠陥が無いとはいえません。また、最近は音楽鑑賞スタイルがイヤホーン中心になっているようですが、ここにも見えない危険が潜んでいるような気がします。耳の奥へ差し込むカナルタイプのものが増えているようで、このスタイルで大音量の音を毎日、長時間耳の奥に流し込むことは、果たして健康に影響なく無害でいられるのかどうか・・・。 私の音楽道楽仲間は(CDも聴きますが)、アナログ派で黒い円盤を長年愛聴するものがほとんどです。亀さんは、アナログ派でしょうか?
冨田氏の記事を読み返していて、ふと思い出したのがグロリア・スワンソンとウイリアム・ダフティー。 亀さん、記憶にありますか。 デパート店員からハリウッドへと華麗なる転身を遂げたあのグロリア・スワンソンです。確か、映画監督のセシル・デミルの目にとまり女優になったと記憶してますが・・・。そして、もう一人。彼女の6番目の夫となった、ウイリアム・ダフティーという作家。ダフティーは、ジャズシンガーであるビリーホリディの自伝をまとめ、日本語訳も発売されたのでダフティーの名を知るジャズファンは少なからずいると思いますが・・・私も興味深く読んだ記憶があります。音楽ジャヤーナリストだと思っていました。 もう、30年ほど前のことですが。当時親しく付き合っていた音楽仲間の家に遊びに行った時のこと。 「これ、ダフティーが書いた本だぜ。読んでみろよ」 そう言って手渡されたのが、「シュガーブルース」という題名のハードカバー。 ジャズ物語かと思いページを捲りつつ目を走らせながらもびっくりして(゜ω゜)。表紙をよく見ると「シュガーブルース 砂糖病 甘い麻薬の正体」とありました。その日は本を借りて帰り徹夜で読み通しました。ダフティーが音楽ジャヤーナリストだとばかり思っていところに全く畑違いの内容に二度、三度と驚いたものです。 シュガーブルースの内容はかなり刺激的で・・・ 「現代はまさに砂糖漬けにされた時代。何処を向いても砂糖の洪水。コーヒー、コーラ、ジュース、菓子類は言うに及ばず・・・缶詰、パン、ビール、酒類。さらに煙草にいたるまで砂糖が使用されている」 また、 「マヨネーズ、ソース、ケチャップなども砂糖が混入され、私たちは知らぬ間に大量の砂糖を摂取しているのである。砂糖がからだにとって有益、あるいは少なくとも無害だとしたら問題は無い。だが、もし、砂糖がヘロインやモルヒネなどの麻薬と同じ化学薬品であり毒だとしたら?シュガーブルースの最たるものは、糖尿病、壊血病、脚気、等であるが、肥満、倦怠感、偏頭痛、疲れ目、虫歯、ニキビ。これらもみなシュガーブルース・・・・」 等々、読んでいるだけで、急激なダイエット体験でもしているような気分になります(^-^*)。
実は、ウイリアム・ダフティー自身、若い頃より甘党で砂糖中毒に陥り病んだ苦い経験があったと語り、後に夫人となるグロリア・スワンソンと知り合ってから人生観ががらりと変わったということなんですが、スワンソンは当時、かなり風変わりな食事をする人物と見られていたようで、徹底した自然食主義を通していたらしく、砂糖については、 「砂糖は毒よ。私の家では使わないから」 「白い砂糖を食べるといいわ。命が惜しくないならね」 などと、ダフティーに辛辣な言葉を投げかけていたという。
シュガーブルースは、ダフティーの力作ではあるものの、スワンソンとの出会いがなかったなら世に出ることはなかったかも知れない。オリジナル(英語)は1975年。翻訳が日本に紹介されたのは1978年。古い内容ではないかと思われるかも知れませんが、ホラーストーリーより背筋が寒くなること請け合い!! 「砂糖やめますか。それとも、人間やめますか」 と、読み進めるうちに、つい、呟いてしまうかも・・・しれません。
ダフティーは、何故、砂糖が大量販売されるようになったのか・・・歴史的、社会的背景を含めて砂糖産業と権力の密接なつながりにも切り込んでおり、そしてまた、驚くことに玄米、昆布、梅干し、漬け物など日本食を取り入れることを奨めている。
白い魔物についてもう一冊。
砂糖、サッカリン、果糖など様々な甘味料。(合成甘味料)は、健康に一体どのような影響を及ぼすのか。甘味料がもたらす広範囲な問題を取り上げている、 ビアトリス・ハンター著 「砂糖の罠 恐ろしい甘味料」。 こちらも、シュガーブルース同様、背筋が凍る思いで楽しめる(^-^*)。
オマケにもうひとつ。
岩波ジュニア新書 川北稔 著 「砂糖の世界史」。 砂糖、あるところに人間が集まる。砂糖を通して世界史を見る。ジュニア新書とはいえ読みやすくも内容の濃い一冊。
玄米といえば毎度、玄米ポップを旅の友にしていますが、山歩き(ハイキング)などには、玄米おむすびを作ってみるのも良い。作り方は簡単。炊きあがった玄米を小判型に平にして胡麻油をなじませたフライパンで、表面がきつね色になるまで焼く。多少、焦げ目がつくくらいが良い。焼き上がったところに味噌をつけたり醤油をかけて食べる。夏の暑い時期でも長時間もつから携帯食料になります。炭火で焼いてみるのも良い。美味です!!
追記
亀さんの、「瀬島龍三 昭和秘史」大特集。楽しみにしております!! そう言えば、以前にもブログ上で取り上げていましたが、貴重なテレビ(インタビュー映像)が印象に残っております。若かりし頃の瀬島龍三は下顎が丈夫そうに見えます。テレビ映像では、二十歳頃。三十前。そして、四十代半ばの顔が確認できますが、四十代半ばの表情は笑顔を見せるもやややつれ気味で、上顎右側3番が欠損状態となってます。テレビ(インタビュー映像)は、亡くなる5年ほど前のものですね。 瀬島氏が亡くなったとき、自宅に駆けつけたものの正面玄関からではなく裏口から入るようにと声をかけられた人物が・・・確かいたように思うのですが・・・思い出せません(^-^*)。
追記をもうひとつ。
CDに隠れた欠陥・・・なんですが、ソニーのトップ陣の一人が、「CDの音に全く問題は無い」と答えたものの、「自宅では、LPレコードを聴いている」と話したということを思い出しました。コカコーラを飲まない。ハンバーガーを口にしないメーカーの重役たち・・・・同じようなもので、まあ、そういうことなのかも・・・知れません。
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