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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
最強の侠客が登場する日
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今回は高倉健主演の映画「三代目襲名」を取り上げたい。拙稿「ニセモノばかりの保守論壇」でも書いたように、『月刊日本』(三月号)に載った山崎行太郎氏と佐藤優氏の対談記事を読み、幻の映画だった「三代目襲名」が今年の始めに発売されたことを知り、亀さんは即DVDを入手している。仕事に追われていていたため、なかなか鑑賞することができなかったが、ようやく一昨日になって鑑賞することができた。

最初に、他の読者は同映画をどのように評価しているのか? 以下は、アマゾンのカスタマレビューの一例だ(赤線は亀さん)。

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アマゾンのカスタマーレビューにもあるように、敗戦直後の混乱期に在日朝鮮人を中心とする第三国人による悪行の数々を、白日の下にさらしたのが映画「三代目襲名」なのだが、一方で隣国の反日感情を煽りかねない作品だという批判もある。そのあたりについて、佐藤優氏も以下のように語っている。

佐藤優 これは最近の嫌韓本なんて目じゃないですよ。日韓関係を悪化させようと思えば、韓国のテレビ局が「日本の国民的俳優が主演している映画」とか言ってこれを一回上映するだけで十分です。
ところが、高倉健さんが亡くなった時、高倉健主演映画として任侠物の映画も紹介されたんだけど、何故かこの「三代目襲名」だけは無視されているんです。

山崎行太郎 つまり高倉健が持っていた深く暗い部分が消され、高倉健の綺麗なところだけが紹介されたということですね。
『月刊日本』(三月号)p.14


確かに、同映画によって日韓関係の悪化につながる恐れが十分にある。しかし、ここでは別の視点も必要だ。そのあたりの説明の前に、上記対談の山崎氏の発言について少し触れておかねばならない。山崎氏は、高倉健が「三代目襲名」に主演したことは、高倉にとっての〝暗い過去〟になったと考えているようで、そのあたりは以下の同氏の別記事を読んでも明らかだ。
高倉健と原節子の暗い過去を語れ!ヤクザ映画とナチス映画の過去を語れ!

しかし、亀さんの見方は山崎氏とは全く逆だ。幻の映画だった「三代目襲名」を初めて観て、高倉健の〝暗い過去〟を思うどころか、「よくやった、健さん!」と喝采したくらいなんだが…(笑) 高倉健が映画「三代目襲名」で、山口組・田岡一雄三代目組長を演じた当時は、本物のヤクザだった安藤昇が多数の映画に出演していた時代だったのであり、実に大らかな時代だったことを忘れてはならない。だから、高倉健と江利チエミの結婚式に、山口組・田岡一雄三代目組長が列席したという事実も、当時の時代背景を考えば違和感はない。二人の交流関係の詳細については、以下の記事を参照されると良い。
高倉健と山口組のディープな関係 健さんが田岡組長に奨学金提供を直談判!

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映画「三代目襲名」に出演した安藤昇

それはともかく、敗戦直後の混乱期こそ日本の警察は、治安維持にヤクザに頼っていたものの、次第に秩序が回復するにつれ、手のひらを返すようにヤクザを追い詰めていったのは何故が…。それは、敗戦直後の混乱期に悪行の限りを尽くした、半島出身者を中心とする第三国人に代わって登場した、アメリカ、より具体的にはCIAという新顔の〝第三国人〟が登場したためだ。CIAを中心とするアメリカは、ヤクザの弱体化という圧力を日本政府にかけてきたのであり、それが平成3年5月15日に発効された暴対法に繋がった。発効されてから四半世紀の時間が流れた今日、過日の山口組の分裂騒動が示すように、確実にヤクザの弱体化が進んだと云えよう。

ここで、ヤクザすなわち任侠の徒について、我々は見方を改める必要がある。その意味で、映画「三代目襲名」の鑑賞はお勧めである。また、拙稿「和僑」を再読し、任侠とは何かについて考えて欲しいのだ。再掲になるが、以下は日本の元暴力団組長が、上海の日本人村の〝司法・警察〟を代行したという事実を述べた行であり、任侠とは何かについて考える足がかりとしていただきたい。

上海の日本人社会は、「一〇万人」規模の人間が暮らしているにもかかわらず、有効に機能する警察機関や司法機関が事実上存在しない、極めてアナーキーな空間なのである。

だが、社会の内部では日々多額の金銭が遣り取りされている。豚骨ラーメン屋や牛丼屋から、キャバクラ・雀荘・風俗マッサージ店にいたるまで、日本人を顧客としたビジネスも違法合法を問わず盛んに展開されている。当然ながら、カネが動く場所にはトラブルの種が播かれる。

加えて、周囲には生き馬の目を抜くような中国人商人や現地の不良警官が、日本人の商品や財産を奪い尽くすべく手ぐすねを引いて待ち構えている。

上海日本人社会の内部で暮らす住民たちの間で、社会の治安と秩序を維持する機関を、私的に成立させようという動きが出るのは自然なことであった。無政府資本主義(アナルコ・キャピタリズム)の教科書さながらの、警察権と司法権の民間委託現象が発生したというわけだ。

中国唯一の日系暴力団組織・義龍会は、まさにこうした現地の事情によって産声を上げた。

上海の日本人社会の人々は、かつて「インフラの一種」として、教育機関である日本人学校を設立した(第三章参照)。彼ら日本人たちは、さらなる「インフラ」を整備するべく、警察と司法の機能を代替できる暴力装置の存在をも必要としたのだった。

結果、上海に暮らす日本人商工関係者たちは、借金を踏み倒す日本人債務者を捕まえたり、商品を持ち逃げする中国人商人に睨みをきかせたり、営業にいちゃもんをつける中国の官憲を突っ撥ねたりできる、自前の安全保障システムの確立に成功したのである。

『和僑』(p.224)


ともあれ、今の日本で生き残っている本物の任侠の徒は一握りであり、風前の灯火だ。しかし、心配は無用。CIAといった戦争屋が到底敵わぬ史上最強の侠客が、日本にデビューする日が近いからだ。つまり、未だに大量の死の放射能のタダ漏れが続く福島原発を考えると、警察組織が崩壊した暁には敗戦直後のような無法地帯が再来するのではと心配する向きもあるが、その前に史上最強の侠客が電光石火の行動に出ることは確実だ。なぜなら、何もしないと死の放射能のため、日本に近いシベリアの自国民に大量の犠牲者が出ることは避けられず、それを放置することはロシアの国益に反するからだ。

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プーチン登場の方法

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松坂慶子を女優にした「事件」 その2
ようやく仕事が一段落した一昨日から昨日にかけて、取り寄せておいた映画「事件」と「三代目襲名」の他、録画しておいたTVドキュメンタリー番組数本を鑑賞した。今回は映画「事件」、そして印象に残ったドキュメンタリー番組の中から、NHKの「“エマニエル夫人”官能か?ワイセツか?」を取り上げたい。

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最初に、大岡昇平の『事件』を原作とする映画「事件」は、期待していた以上の作品だった。それは、芦田伸介扮する岡部検事と丹波哲郎扮する菊地弁護士による、法廷での激しい応酬が実に素晴らしかったからだ。特に、菊地弁護士による立証・反証は鮮やかであった。

だが、それ以上に強く印象に残ったのは、松坂慶子演じる坂井ハツ子と、大竹しのぶ演じる坂井ヨシ子姉妹の演技である。このあたりは、拙稿「松坂慶子を女優にした「事件」」で紹介した、以下のブログ記事を一読されたい。
名匠新藤兼人逝く 松坂慶子を女優にした「事件」

特に、同ブログの以下の記述は全く以て同感だ。

清純そうに見えて、深くもしたたかな大竹しのぶと、蓮っ葉に見えて一途に男を愛する、幸薄い松坂慶子。


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松坂慶子(上)と大竹しのぶ(下)

ここに、人間という複雑な生き物を垣間見るのであり、「清純そうに見えて、深くもしたたか」な妹を演じた大竹しのぶも見事であったが、それ以上に、「蓮っ葉に見えて一途に男を愛する、幸薄い」姉を演じ切って見せた松坂慶子は凄い。だからこそ、同ブログの筆者の以下の記述に、亀さんは心から同意できるのだ。

この二人の魅力を余すところなく引き出し、後の大女優松坂慶子を開花させた、新藤兼人。



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ところで、拙稿「納豆型社会の情景」で亀さんは、松坂慶子と同期だと書いたんだが、映画「事件」の次にNHKのドキュメンタリー番組、「“エマニエル夫人”官能か?ワイセツか?」を見て、エマニエル夫人を演じたシルビア・クリステルの誕生日が、1952年9月28日と知った。つまり、シルビア・クリステルは、松坂慶子と亀さんと同期だったのでR。

大竹しのぶは1957年7月17日生まれなので、1952年7月20日生まれの松坂慶子とはほぼ5歳違いだ。その大竹しのぶも含め、松坂慶子、そしてシルビア・クリステルは、全員が全員、子ども時代は赤貧洗うが如しの生活を体験している。だから、同じように子ども時代は貧乏だった亀さんなので、三人の女優の生い立ちに深く共鳴するのだ。

ところで、亀さん同様に貧乏な子ども時代を体験した弟が、本日の4月29日に60歳の誕生日を迎え、長年勤めた勤務先を定年退職する。弟は数日前の電話で、拙ブログを読んでいると初めて話してくれた。だから、この記事にも目を通すと思うので、以下のことばを贈りたい。

長年にわたり本当にお疲れ様。これからは、酒を酌み交わす機会を増やそう。 兄


団塊世代を見殺しにする国・ヌッポン
NHKスペシャルの「老人漂流社会」シリーズで、「団塊世代 しのび寄る“老後破産”」というドキュメンタリー番組を放送、周囲に団塊世代(昭和22年~24年生まれ)の人生の先輩が少なからずいることから、興味深く同番組を見た。その後、仕事に追われてブログ更新を怠っているうち、同番組について取り上げたブログが何本か目に入るようになったので、「団塊世代 しのび寄る“老後破産”」をキーワードに検索、上位5位に来たブログをサーッと斜め読みしてみたものの、残念ながら貧困問題の本質を捉えているブログはゼロであった。
じゅにあのTV視聴録
そしがやのリタイア日記
もいちのアジアでセミリタイア
40代貯金2000万でセミリタイア
新型貧困主婦の借金返済生活

ともあれ、亀さんが同番組を見て知ったのは、日本には〝板挟み〟になっている団塊世代の人たちが、少なからずいるという現実であった。この〝板挟み〟になっている団塊世代の人たちは、老いた親の面倒を見なければならないだけではなく、正社員への道を閉ざされた自分の息子・娘の生活も面倒を見ているのであり、まさに〝板挟み〟の状態にある。

橋下徹が大阪市長だった当時、家が貧しいため進学が困難だと訴える高校生に対して、「自己責任だ!」と、橋下が冷たく突き放しているのをテレビニュースで見たことがあるが、貧困問題の真の原因が新自由主義にあることを、ついに橋下徹は高校生との話し合いの場で語ることはなかった。一方、橋下と違って、新自由主義の問題について真っ正面から取り上げていたのが、『月刊日本』である。その意味で、今号の特集「安倍総理よ、竹中平蔵を解任し、新自由主義と決別せよ!」を是非一読されたい。稲村公望さんと一緒に『「ゆうちょマネー」はどこへ消えたか』を著した菊池英博氏も、「竹中平蔵に日本を破壊させるな」と題する記事を書いており、必読である。

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話を団塊世代に戻す。拙稿「若者を見殺しにする国・ヌッポン」で、ヌッポンが若者を見殺しにしていると書いたが、ヌッポンが見殺しにしているのは何も若者だけではない。日本の高度成長期を支えてきた功労者であり、本当なら豊かな老後が待っているはずだった、団塊世代の人たちをもヌッポンは見殺しにしているのだ。

竹中平蔵に対して怒りを見せているのは、なにも『月刊日本』だけではない。あの渡邉正次郎氏も、新自由主義を導入した小泉純一郎と竹中平蔵に対して、容赦のない言葉を浴びせている。
行動派諸君、「正社員は要らない。すべて派遣にせよ」と、派遣の血と汗を吸うハゲタカの先兵、吸血鬼・竹中平蔵を許すな!!

正論である。

危険な合成カンナビノイド
先週土曜日に開催のまほろば会、仕事(翻訳)の締め切りに追われていたため亀さんは欠席したが、その後安西正鷹さん本人から安西ファイルを送っていただいたので、「大麻編」および「お金編」の両方をアップしたい。今回アップしたのは「大麻編」で、合成カンナビノイドの背景と、その恐ろしさを説いた優れたファイルになっている。是非、一読のほど…。

最近の大麻解禁の背景 その14
~言霊ラ行時代の壮大な神計らいと大麻と神々の復権
2016年4月まほろば会・「大麻」講義資料


(1)悪用される大麻
●危険な合成カンナビノイド

・「危険ドラッグ」「覚せい剤」とともに蔓延しているのが、「大麻」である。最近は規制強化で危険ドラッグの入手が難しくなり、代わりに大麻の需要が高まっているとの指摘もある。2015年9月、警視庁少年事件課は東京都目黒区内の私立高校に通う3年生の男子生徒2人を大麻取締法違反容疑で逮捕したと発表した。また、同月、ロックバンド「チェッカーズ」の元リーダーの息子2人を、大麻取締法師範の疑いで逮捕している。
・現代では、麻薬は化学によって簡単につくり出される。それが薬物であり、日本で危険ドラッグと呼ばれるようになったものは、大麻や覚せい剤などの成分の化学構造式を少し変えることで大量に生産される。これは、米国も同じで、もっとも蔓延しているのが「K2」「スパイス」「リーガル」と呼ばれる「合成カンナビノイド」だ。合成カンナビノイドは、中枢神経を興奮させる作用がある大麻の主成分テトラヒドラカンナビノール(THC)の化学式に似せてつくられた薬物である。
・米国立薬物乱用研究所(NIDA)によれば、2010年に合成カンナビノイドを吸って病院に運ばれた人は1万1000人を超え、大多数は十代、二十代の若者だ。

●日本中に衝撃を与えた「池袋暴走事件」
・「合法ドラッグ」「脱法ドラッグ」の名称が「危険ドラッグ」に変更されたのは2014年7月のことだが、そのきっかけとなった事件が「池袋暴走事件」である。
・2014年6月24日の夜、東京のJR池袋駅西口近くの歩道は帰宅途中の人々で混雑していた。そこへ突然、脱法ドラッグを吸った男の車が突っ込んできた。歩道に乗り上げて通行人を次々とはね飛ばし、20代の女性を死亡させ、7人に重軽傷を負わせた。運転席でよだれを垂らしながら、意識が朦朧としていた男の映像はテレビで繰り返し流され、日本中に衝撃を与えた。この事件の後、警察庁は脱法ドラッグの新名称を一般募集し、危険ドラッグに変更したのである。
・37歳の容疑者の男が吸っていたのは、「合成カンナビノイド」と呼ばれる抑制系の危険ドラッグだった。では、合成カンナビノイドとはどんなものなのか?
・危険ドラッグを成分からわかりやすく分けると、主にカチノン系と合成カンナビノイドになる。形態としては、カチノン系は粉末状のものが多く、合成カンナビノイドは乾燥植物片に化学物質をまぜた「ハーブ」が多い。カチノン系は覚せい剤に似て「興奮系」と呼ばれ、使用すると幻覚・幻聴・妄想などが起こり、激しい興奮状態や急性錯乱状態となって救急病院に運ばれるケースもある。
・一方、合成カンナビノイドは大麻に似て、「鎮静系」と呼ばれ、使用すると急激な意識障害が起こり、吸った直後に車の運転をするとどこかに突っ込んでしまったりする。池袋の事件はまさにこのケースに当てはまった。
・薬物治療の専門医によれば、合成カンナビノイドを使用すると、呼吸困難、吐き気、痙攣などに襲われ、最悪の場合、嘔吐物による窒息、循環器系の障害、多臓器不全などで死亡に至るケースもあるという。さらに、「大麻を使用しただけで救急病院に運ばれる人はほとんどいない。合成カンナビノイドは大麻と似た『鎮静系』だが、その薬理作用はまったく異なる」とのこと。合成カンナビノイドは本物の大麻よりはるかに有害で危険ということになる。

●2時間で細胞や神経線維が破壊される
・2012年に国立精神・神経医療研究センターの研究チームが実験で確認したところによると、合成カンナビノイド系の化合物をマウスの脳神経細胞に垂らしたところ、なんと2時間で細胞や神経線維が破壊されてしまった。これは、大麻どころか覚せい剤を上回る強い毒性があるということだ。
・池袋事件が起こる前の時点で、厚生労働省は合成カンナビノイドを775種類、カチノン系を504種類、計1279種類の危険ドラッグの物質を規制していた。しかし、池袋事件の容疑者が吸っていた合成カンナビノイドは規制されていなかった。厚生省は急いでその物質を鑑定し、規制対象に加えたが、男は違法ではない危険ドラッグを使って事件を起こしたことになる。
・このように規制当局と販売業者は「いたちごっこ」を繰り返してきたが、皮肉なことに規制されるたびに中身はより有害で危険なものになっていった。業者は化学構造を少し変えたりして新商品をつくるが、前の商品より効果が弱いと売れないので、結果的に毒性の強いものになってしまうのである。

●大麻の数十倍危険な合成カンナビノイド
・警察庁の集計では、2014年に危険ドラッグを使用して死亡した疑いのある人は計112人に上り、2012年の8人、2013年の9人から10倍以上に増えた。しかし、薬物依存症の専門治療機関である埼玉県立精神医療センターの成瀬暢也副病院長は、「実際はもっと多いのではないか」と推測する。
・成瀬医師によれば、筋肉の細胞が壊れると、CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)と呼ばれる酵素の値が上昇する。正常値は200以下だが、危険ドラッグを使用した患者のなかには最高で32万、2番目が26万の人がいたという。
・「覚せい剤を使ってもせいぜい1万を超えるぐらいで、26万とか32万という数字は見たことがありません。それだけをとっても、危険ドラッグがいかに強力で危険かという目安になると思います。臨床的な印象で言えば、興奮系の危険ドラッグは覚せい剤の数倍、鎮静系の危険ドラッグは大麻の数十倍は強力で危険だと思います。業者はとにかく売れればいいわけで、使用者からすれば、動物実験もされず、誰も使ったことがないものを、身銭を切って人体実験しているようなものです」

●違法性も危険性もないという誤ったイメージ
・これまで事件を起こした多くの人間が、危険ドラッグの有害性をよく認識しないで使用してきた。それは、当初、危険ドラッグが、「合法ドラッグ」「脱法ドラッグ」などという、いかにも違法性がないかのように呼ばれていたためだろう。「合法」「脱法」なら危険ではないと思い込み、ついつい気軽に手を出してしまったというケースも多い。
・日本人は、元々法律や社会のルールを守ろうとする遵法精神が強く、「法律に触れる」ことはしたくないと考える。したがって、薬物に興味を持ち、試してみたいと思っても、それが違法であれば思い止まることが多い。ところが、危険ドラッグに対しては、日本人の遵法精神がうまく働かなかった。
・それはやはり、危険ドラッグにはドラッグという名前さえ付いておらず、当初「合成ハーブ」や「お香」などとして売られていたからだ。その後、危険ドラッグとなっても、「合法」「脱法」が付いていたので、違法性も危険性もないというイメージが広まってしまった。
・歓楽街にできた脱法ドラッグ店では、サラリーマン同士が飲んだ帰りに「ちょっと寄ってみよう」と中に入り、購入するケースが少なくなかった。新宿歌舞伎町には、以前、脱法ドラッグ店が並んだ「ドラッグストリート」と呼ばれる通りがあった。それらの店では乾燥植物片に合成物質をまぜたハーブや粉末状の「バスソルト」(入浴剤)などが小さくパッケージされ、2000円~5000円くらいで売られていて、若者たちや中年サラリーマンが気軽に出入りしていた。こうして、普段はまじめで遵法精神の強い日本人も、「法に触れない」ということで、気軽に薬物に手を出してしまうことになった。
・しかし、合法、脱法と言っても、その中にどんな有害物質が、どのくらい含まれているのか、誰もよく知らなかった。取り締まる側もまた同じだった。種類の多さもあって、その一つ一つの成分分析がされるようになったのは、事件が続発するようになってからである。
・国立精神・神経医療研究センターの和田清・薬物依存研究部長(2014年11月の取材当時)はこのように警告する。「覚せい剤も大量に使えば大変なことになりますが、極端に言えば覚せい剤の場合は、『いろいろな死人』を出しながら今の使い方ができたわけです。でも、危険ドラッグにはそういうものがありません。いろいろな有害物質がごちゃまぜになっていて、なにが入っているかもわからないのですからね」

(書籍『大麻解禁の真実』(矢部武著、宝島社)より引用・一部編集加工)


【ポイント】
・現代では、麻薬は化学によって簡単につくり出され、「薬物」、「危険ドラッグ」と称される。それらは大麻や覚せい剤などの成分の化学構造式を少し変えることで大量に生産される。事情は米国でも同じで、もっとも蔓延しているのが「K2」「スパイス」「リーガル」と呼ばれる「合成カンナビノイド」であり、中枢神経を興奮させる作用がある大麻の主成分テトラヒドラカンナビノール(THC)の化学式に似せてつくられた薬物である。
・合成カンナビノイドは乾燥植物片に化学物質をまぜた「ハーブ」が多い。大麻に似て、「鎮静系」と呼ばれ、使用すると急激な意識障害が起こり、吸った直後に車の運転をするとどこかに突っ込んでしまったりする。
・合成カンナビノイドを使用すると、呼吸困難、吐き気、痙攣などに襲われ、最悪の場合、嘔吐物による窒息、循環器系の障害、多臓器不全などで死亡に至るケースもあるという。大麻を使用しただけで救急病院に運ばれる人はほとんどいない。しかし、合成カンナビノイドは大麻と似た『鎮静系』だが、その薬理作用はまったく異なる。合成カンナビノイドは本物の大麻よりはるかに有害で危険だ。
・合成カンナビノイド系の化合物をマウスの脳神経細胞に垂らしたところ、なんと2時間で細胞や神経線維が破壊されてしまったという実験結果が出ており、大麻どころか覚せい剤を上回る強い毒性があることがわかっている。
・規制当局と販売業者は危険ドラッグの規制をめぐって「いたちごっこ」を繰り返してきたが、皮肉なことに規制されるたびに中身はより有害で危険なものになっていった。業者は化学構造を少し変えたりして新商品をつくるが、前の商品より効果が弱いと売れないので、結果的に毒性の強いものになってしまう。
・鎮静系の危険ドラッグは大麻の数十倍は強力で危険だという。業者はとにかく売れればいいわけで、使用者からすれば、動物実験もされず、誰も使ったことがないものを、身銭を切って人体実験しているようなものだ。
・危険ドラッグにはドラッグという名前さえ付いておらず、当初「合成ハーブ」や「お香」などとして売られていた。後に危険ドラッグとなっても、「合法」「脱法」が付いていたので、違法性も危険性もないというイメージが広まってしまった。
・合法、脱法と言っても、その中にどんな有害物質が、どのくらい含まれているのか、誰もよく知らなかった。取り締まる側もまた同じだった。種類の多さもあって、その一つ一つの成分分析がされるようになったのは、事件が続発するようになってからである。
・覚せい剤の場合は、『いろいろな死人』を出しながら今の使い方ができたが、危険ドラッグにはそういうものがない。いろいろな有害物質がごちゃまぜになっていて、なにが入っているかもわからない、という恐ろしい状況にある。

【私見】
・大麻の主成分テトラヒドラカンナビノール(THC)は酩酊作用をもたらす。これが「大麻は薬物だ」と批判される元凶となっている。確かにこれは事実である。一方で、大麻は繊細な波動を有する精神性の高い植物で、万能のエネルギー資源といわれている。これも確固たる事実である。
・どちらも事実としては正しいのだが、大麻批判勢力と大麻擁護勢力が大麻の酩酊作用を巡って論争する時、その論争の的がそれぞれ異なっているため、話がかみ合わない。ここに、議論が平行線をたどり、いつも合意点や妥協点が見いだせない原因がある。
・前者は「合成カンナビノイド」をイメージしながら批判し、後者は「昔ながらの大麻」を頭に描きながら反論しているが、どちらも前提条件を合わせることなく安易に「大麻」と言う言葉を使って論争している。これではいつまでたっても問題は解決しない。
・今後は、危険ドラッグとしての大麻の負の側面を語る際には、「合成カンナビノイド」という言葉に統一して議論すべきだ。

・好奇心にあふれ危険を顧みない無謀な者やならず者が自ら得体の知れない薬物や植物を体内に摂取することで、安全な使用法を学習してきた。彼らは自らが犠牲となることで、人類に貢献してきたのであり、その点で彼らの死は決して無駄にならない。昔から人類は、こうして無謀ながらも勇気ある者たちの勇敢な犠牲によって、毒性のある薬物や植物などとの取り扱いを学び、適正な距離をとってきた。
・人類は現代の物質科学文明において、ものごとを分断、分割、分解してマクロ的に分析することで、ものごとがどのように成り立っており、どのように作用するのかを解明してきた。その手法が科学である。科学は産業を発展させるうえで多大な貢献をしてきたことは否定できない事実であり、神々もそれを望んでいた。しかし、神々は高度に発展した物質とそれまでに発展させてきた高い精神性を統合して、よりグレードアップした「モノ」を創造することを人類に期待しているのである。
・物質は単なる物体の塊ではない。超ミクロの次元では、個々の素粒子に意識が宿っている。古来、モノとは物質と心の両方を指していた。森羅万象すべての中に、物質と精神の両面が宿されているという、「物心一元」として実体を観ようとする高い精神性が、縄文時代以前の調和的な文明を創り上げていた。
・人類は神が作った大麻に似せて合成カンナビノイドなるものを生み出した。テトラヒドラカンナビノール(THC)の酩酊作用を解明し、それだけを純化・抽出すれば最高の作用・結果が得られるという考え方、つまり科学への絶対的・盲目的な信頼が根底にある。だが、大麻には他にも多数の薬理成分があり、THCはそれ自体の作用だけでなく、他の薬理成分との連関作用も持っている。他の薬理成分も同様であり、これらの多数の作用が複合的に絡み合って、大麻全体の作用・特徴を創り上げている。
・現代文明を支配する者たちは、あらゆるものの中で、ある一つのものだけが優秀で最高であり、その他大勢のものは劣悪で排除すべきだという「優生学」に毒されており、それを究極まで推し進めて理想の支配体制実現を完成させようとしている。このような危険な思想と価値観が具現化したものが、われわれがいま目撃し、体験している現実である。
・合成カンナビノイドは、その一つの顕れである。人類は、森羅万象を生成発展させるという使命に背いた結果、躍動する新たな生命の創造ではなく、生命を傷つけ消滅させる殺傷兵器を作り出しているのである。



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【引用・参考情報】
<新聞・雑誌・書籍>
『大麻解禁の真実』


胸を張って厚かましく生きろぉ!  その2
2ヶ月ほど前、「胸を張って厚かましく生きろぉ!」と題する記事を亀さんは書いた。この「胸を張って厚かましく生きろぉ!」は、TVドラマ「スミカスミレ」の第一話で飛び出した台詞だが、ナント最終回でも同じ台詞が…。

 あなたが本当に好きで好きでたまらないのは、誰ですか?

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すみれ それは………。

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すみれ 私は………、私は、真白君が好きです!

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 ならば、あなたにかける言葉は一つ。70なら70の老婆らしく、胸を張って厚かましく生きろぉ!

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最終話の「胸を張って厚かましく生きろぉ!」は、第一話の「胸を張って厚かましく生きろぉ!」と違い、勇気を持つことの大切さを教えてくれる台詞であり、殊に、意中の異性がいる若い男女の胸に響いたはずだ。

化け猫の黎(れい)に、「70の老婆らしく、胸を張って厚かましく生きろぉ!」と言われ、失ってはならぬ大切な異性(ひと)を思い出したすみれ、仕事も何もかも放り出し、意中の相手・真白勇征のお見合いの場に駆け込んでいくシーンは、さながら映画「卒業」のシーンを彷彿させるに十分だった。

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話は変わるが、「70なら70の老婆らしく…」という台詞を耳にして、咄嗟に脳裏に浮かんだのが『月刊日本』の山浦嘉久さん、そしてグルンパ運動の飯山一郎さんだった。お二人とも昨年から今年にかけ古希を迎えているが、そのあたりは拙稿「今のわたしがあるのも あなたのおかげです」で既に書いた。

お二人は漢(オトコ)であることから、「70なら70のらしく、胸を張って厚かましく生きろ!」などと言う必要はサラサラない。お二人が我々に示してくれている生き様は、やはり昨年古希を迎えた、『古代天皇制研究』の小川秀之氏の以下のことばに繋がるのだ。

私の信念では、偉大な歴史家になるための必須の条件は司馬遷のように正論を命を賭けて書くということに尽きると思います。
『古代天皇制研究』p.173


おっと、実際にお会いした人生の先輩で、もう一人、昨年古希を迎えた『月刊日本』の南丘喜八郎という漢もいた…。

この4人の漢たち、これからどのような生き様を、後に続く我々に見せてくれるのだろうか…。

チェルノブイリ原発事故と〝西側〟
30年前の今日、チェルノブイリ原発事故が起きた。原発関連の報道に力を入れている東京新聞は、「食の汚染 今も」という記事を今朝発表、未だに続く食の放射能汚染についての調査結果を発表した。

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このチェルノブイリ原発事故だが、実に不可解な点が多く、亀さんはPDFファイルを作成して以下のように書いた。

なお、ゴルバチョフに直接会った人物によれば、どうやらチェルノブイリ原発事故は西側の陰謀だった可能性が高い。


仮にチェルノブイリ原発事故が〝西側〟の陰謀だったとすれば、3年半後の1989年11月10日にベルリンの壁が崩壊、さらに5年半後の1991年12月25日にゴルバチョフ大統領の辞任に伴い、ソビエト連邦が解体されたことにより、米ソという二極体制から米の一極体制に移行したことに思いを致せば、〝西側〟の正体が透けて見えてくる…。

さらに、ソ連崩壊からほぼ20年後の2011年3月11日、今度は福島原発事故が起きたわけだが、以下の写真が如実に物語るように、ソ連を誕生させたのが〝西側〟なら(拙稿「パンツを脱いだサル 4」参照)、チェルノブイリ原発事故を引き起こしたのも〝西側〟、福島原発事故を起こしたのも同じ〝西側〟であることが分かるだろう(福島の原子力発電所の中枢部は、ブラックボックスとなっており、そのブラックボックスを握っているのは〝西側〟である。このあたりは、藤田東吾氏の著した『月に響く笛 耐震偽装』に詳しい)。ともあれ、瑞穂の国を人の住めない土地にした〝西側〟に対して、亀さんは強い憤りを覚える今日この頃である。

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2011年4月、田中龍作氏が宮城県南三陸町にて撮影

拙稿「命運尽きた瑞穂の国、だが…」で、以下のように書いた(傍線は亀さん)。

ここでチェルノブイリ原発事故を振り返るに、同原発では大勢の犠牲者を出しながらも最終的に石棺化に成功している。それにも拘わらず、放射能による後遺症で苦しむ人々は未だに多いのだ。一方、日本の場合は石棺化どころか、何もせずに5年間も福島原発を放置、今も放射能のタダ漏れが続いている。そのため、チェルノブイリ原発以上の悲惨な結末を迎えることが容易に予想できるのであり、まさかと思うだろうが、間もなく首都圏が麻痺し、ライフライン(電気・水道・ガス)がストップ、やがて日本列島は原始生活に突入していく。


これが、日本の近未来像なのだ。加えて、5年以上の長きにわたり、未だに大量の死の放射能を撒き散らしているフクイチ(福島第一原子力発電所)は、世界最大の問題と化している。このあたりは、拙稿「長い間、日本をありがとうございました」を参照されたい(傍線は亀さん)。

首都圏の病院が麻痺する頃には、大勢の人たちが何が起きているのかに気づいてパニックに陥り、間もなく日本の行政は停止、間髪入れずに主権国家でなくなった日本に、ロシアと中国を中心に日本に進駐してくるだろう。その場合の最優先事項が福島原発の鎮圧だが、チェルノブイリを体験したロシアですらフクイチの鎮圧に成功するかどうかは分からないのであり、唯一分かっているのは、さらに事態が悪化すれば日本列島が死の列島になるだけでは済まされず、人類滅亡という最悪の事態もあり得るということだ。だからこそ、現在の世界は拙稿にも書いたように「今後の世界はフクイチを中心に動く」ということになる。


今や、福島原発に関して頼れる情報源は、極めて限られるものとなった。そうした貴重な情報源の一つが、「飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信」だ。以下のHP記事と併せて一読していこう。
◆2016/04/25(月)2  『放知技』はフルスロットル!



【訃報】
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記事

【緊急報告】01
前稿「ブログ休止のお知らせ」で緊急事態発生の場合を除き、今月一杯は休筆と書いたが、今朝は急ぎ拡散したい記事があり、以下に転載する。

熊本地震の被災地における未病治セルフケアについて

このたび熊本地震で被災された皆様が一刻も早く、

もとの生活に戻れますようにお祈り申し上げます。

さて、只今、避難所や車中泊などにおける窮屈な姿勢や運動不足などを原因とする

心筋梗塞やエコノミークラス症候群が多発する傾向が危惧されております。

よって、これらの血流傷害を未然に防ぐセルフケアの方法を幾つか挙げておきます。

東洋医学では心臓と関係があるとされるのが手の小指です。

手の小指の爪をはさむように、揉むことで心臓の違和感が予防できます。

また腕全体は肺と心臓の血流と関係があります。

腕をよく振り回し、動かすことで心肺の血流を促進できます。

手指のグーパーを繰り返すだけでも手の血流は良くなります。

さらに、肩や首などを回し、全身をひねるようなストレッチをすることも良いです。

また足のフクロハギや、太ももをよく揉むことは下肢の血流をアップします。

青竹踏みの要領で、段差などを利用して足裏を刺激することは

全身の血流を促進できます。

皮膚や血管は押されることで、一酸化窒素という分子ガスを合成分泌します。

この一酸化窒素という分子ガスには血管を拡張する作用があります。

どこを押しても揉んでも一酸化窒素はそこの血管壁で合成分泌されます。

セルフケア、家族のケア、お知り合いのケアに、

是非ともセルフ指圧、セルフマッサージ、セルフ按摩を励行してください。

触れあうことでオキシトシンというホルモンが分泌されます。

ストレス、不安感の軽減に効くホルモンです。

このオキシトシンの分泌に連動してβエンドルフィンというホルモンが分泌されます。

βエンドルフィンは痛みの緩和に効く鎮痛ホルモンです。

皆様の血流が改善され、これらホルモンが効を奏することをお祈りしております。

http://kouhakudou.blog.fc2.com/blog-entry-1186.html


ここに、同記事の拡散を快く承諾してくれた光伯堂の今村光臣先生に、心から感謝の意を表したい。

なお、本業(翻訳)の方は結局一人では納期に間に合いそうもないので、もう一人の翻訳者の協力を仰ぐことにした。よって、来週後半にも従来通りのペースで記事をアップできる予定。

ブログ休止のお知らせ
昨日(4月19日)、今月30日締め切りの大量の仕事(翻訳)を承ることにしたため、緊急事態の場合を除き、ブログを一時休止、再開は来月以降としたい。本当なら仕事をキャンセルしたいところだが、長年お付き合いをしている翻訳会社である上、今月は上の息子の大学に一年分の授業料を振り込んだ他、就活のためバイトも一時止めている息子のため、就活が終わるまでの生活費等を援助してやりたいからだ。

従って、折角『月刊日本』発行人である南丘喜八郎主幹から、4月27日開催の「月刊日本を叱咤激励する会」のお誘いを受けたものの、欠席をせざるを得なくなった。また、まほろば会が今週末に行われるが、これも欠席することにした。安西さん、時には辛口の批評を書いている身として申し出にくいのだが、また安西ファイルを拙ブログで紹介したいので、今月の安西ファイルを送っていただけたら有り難いんだが…。なお、東北大学の塩谷昌史助教授に寄贈していただいた『地域研究 Vol.16 No.2』、まほろば会に持っていく予定をしていたが、残念ながら来月にさせていただきたい。なお、『地域研究 Vol.16 No.2』の総特集は、「中ロの台頭と欧米覇権の将来」と題するもので、亀さんのブログに目を通しているという塩谷先生から、以下のようなメッセージを戴いている。

 亀山様のブログを拝読し始めて、3年程になります。
……中略……
まほろば会の安西氏のメモも、現状分析をする上で非常に効果的です。


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次に、亀さんと一緒にフルベッキ写真に取り組んできた、高橋信一先生から新刊本発行のメールをいただいたので、旧ブログに紹介した。還暦を過ぎた身でありながら、子どもの頃からの考古学を学びたいという夢を実現させたのだ。現在は母校の慶應義塾大学で、若い学生と机を並べて学業に励んでおられるわけだが、そうした先生の姿勢に頭の下がる思いである。
『古写真研究こぼれ話 三』出版のお知らせ

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なお、5月に入ったら以下のテーマを記事にする予定である。

一般テーマ
・地域研究 Vol.16 No.2
・熊本群発地震は人工地震にあらず
・「ゆうちょマネー」はどこへ消えたか
・子どもを見殺しにする国・ヌッポン
・団塊世代を見殺しにする国・ヌッポン
・老人を見殺しにする国・ヌッポン
・サバイバル - 準備篇その5
・捻りのポーズで整腸 亀のポーズで…
・石原慎太郎vs.中居正広
・2600万年周期の謎
・生活保護vs.国外の仕事
・その他…数十本


■スミカスミレ関連
・どっこいしょ
・スケベー
・メッ!
・やぁねぇ~
・私は人生をやり直したい…
・昭和は遠くなりにけり
・寅さん、男は顔ですか?
・その他


スミカスミレで思い出したんだが、亀さんだけが読める「拍手」のコメントに、以下のような投稿があった(笑)。

……中略……
両刀遣いの記事、タイトル見たときに「な、何ぃ!?」とドキドキしたら内容はカワイイ桐谷美玲ちゃんでしたね(亀さんの罠にしっかりハマったバカなワタシ^_^;)。


記事のタイトル以外に、以下の拙ツイートにも引っ掛かった読者が、かなりいたはずだ罠(爆)


ともあれ、5月に入り次第、バリバリ記事を書いてアップしていくつもりだ。それは、カレイドスコープの書いた「“国民発言禁止法”が可決」という心配からではなく、フクイチ(福島第一原子力発電所)事故のため日本の〝ご臨終〟が迫っており、ブログ記事が書けるのもあとわずか、時間との勝負だと思っているからだ。

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洞察歯観のすすめ(13)
久しぶりに歯科&音楽ウォッチャーさんから新記事が届いた。自身も含め、仕事仲間が次々に風邪で倒れたらしく、大変な春先となったようだ。まぁ、これも免疫力の低下カモ…(後に回答あり、仕事仲間は若者ばかりのようで、コンビニ弁当とペットボトルの水オンリーだとのこと)。それにしても、武器商人を友人に持つとは、歯科&音楽ウォッチャーさんもなかなか…。その武器商人さんの行を読みながら、ゴルゴ13が頭に浮かんだんだが、ナント今回の記事の最後にゴルゴ13が登場! 小生も『ゴルゴ13』シリーズのファンで、ほとんど目を通している(残念ながら、手放してしまったが…)。しかし、亀さんが『ゴルゴ13』以上に好きなのが、白土三平の『カムイ伝』シリーズでR。

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歯科&音楽ウォッチャーさん、次回もヨロシク!

先月から仕事仲間の間で二人が三人、三人が四人と風邪っぴきが続いて、予定変更・調整しながら仕事を切り回す毎日を送っておりました。自分の風邪も治りかけたもののぶり返し少々しんどい春先となりましたが、一仕事終えるまで何とか体調を調整しながら(むち打って)動いておりました。

さて、先週のことなのですが、仕事仲間から本を貸してくれと頼まれて、押し入れの奥から段ボール箱を引っ張り出してリクエストされた本を探していたところ、取り上げたA4ファイルの束の間から数枚の顔写真がこぼれ出てきまして、思わず手に取り・・・十数年ぶりの再会でした。写真はモノクロコピーされたきれいなものではないのですが、写真の主は峰不二子・・・と言いたいところですが。そうではなく、腕組みをしてふてぶてしく笑みを浮かべる怪しげなオヤジです。しかし、これがなかなか興味深い。
この人物・・・
・・・ナチスの手を逃れ英国貨物船に乗り込み上海から神戸へと渡り歩き、似顔絵描きをしながらもひもじい日々を送り、その後、世界貿易センター理事長の山田忠義、日本製鉄・常務である渋沢正雄らと知り合い、そして日本人女性と結婚し、後々、巨大な企業帝国を築き上げることになる・・・武器商人。
この武器商人の正面から見る笑顔はふてぶてしくも、なかなかいい面構えをしており、見るからに下顎が丈夫そうです。笑みの奥に並ぶ歯列を見ると、上顎の前歯・左右1番の間に隙間があり、これは、空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)の状態=すきっ歯ですね。
神戸で似顔絵を描いて日銭を得ていた頃はろくなものは口にしてなかったのだろうと思います。しかし、手に入るわずかな食べ物を口にしてよく噛んでいたいたのではないでしょうか。噛んで噛み砕いて咀嚼することで唾液といっしょに喉の奥へ流し込む。咀嚼と唾液が生命を維持していたのだろうと思います。それに比べてと言っては何ですが、戦後、欧米食スタイルとフライパンが台所の上座に居座るようになってからは、歯ごたえのない柔らかなものが増え、さほど噛まなくても口に入れたら直ぐ喉の奥に落ちていくような食べ物が美味しいアイドルになってしまい・・・・最近では、悲しいかな丈夫で逞しい顎は少数派となってしまったのか、なかなかお目にかかれません。
噛んで唾液に大活躍させるには、ペットボトル乳酸菌液に使用した玄米。これを天日干ししたものが手近で一番かも知れません。我が家に来る呑兵衛たちに玄米ポップだと言って酒のつまみに出してますが好評です。これだけで主食になり、酒のつまみによし。おやつにもなり、非常食(保存食)としても役立つ。ちょっと刺激が欲しいときには、カエンペッパー(唐辛子パウダー)でもふりかけてやれば身も心も正気になります(^-^*)。
ペットボトル乳酸菌といえば、水なんですが、ブルーボトルに入れたものを使用してます。ブルーのペットボトルやブルーの瓶などを集めて試してみると、面白いことがありまして・・・というのも、同じブルーでも、ディープブルーもあれば、ライトブルーもあり、水の舌触りや味が微妙に違うような気がします。クラスター(水分子)の変化の違いが原因なのか・・・そのあたりはよくわかりませんが・・・。瓶の中にビー玉が転がるラムネのライトブルーに入れた水が特に美味しく感じます。毎日、これでエスプレッソ珈琲を楽しんでおります。また、旅用には、「SOLAN
500ml」(スペイン産ミネラルウォーター スーパーなどで150円前後)のペットボトルを連れて歩いております。これは
少々雑に扱っても大丈夫なタフなものです。

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武器商人オヤジの写真を一時眺め、段ボール二箱を引っかき回して、頼まれたタイトル三冊を取り出しました。これは、亀さんも大ファン?の・・・・ゴルゴ13シリーズです。取り出したタイトルは、「イングリッシュ・ローズ」
「河豚の季節」 「芦沢家殺人事件」 の三点。久しぶりに引っ張り出したので持って行く前に読み返そうと思います。


追記

つい先日、久しぶりに呑兵衛たちと事務所で宴会をしたのですが、今回は女性陣も数人参加(時には、綺麗どころが手料理を持ってゲスト参加してくれます)。
ゲスト参加の営業屋のお姉ちゃんが、ビール片手に玄米ポップをつまみながら、つい最近、こんなことがあったと話を始めたのですが・・・・。
出勤時、住宅街を抜けて最寄り駅へと歩いていたところ、警察官が男性に向かって大声で怒鳴っている場面に出くわした。遠目に様子を見ていた主婦の一人にどうしたのかと聞いてみると、自転車で走っていた男性を呼び止め、身分証明書の提示を求めたが男性は持っていないと答えた。すると語気荒く、何処の誰なのか証明しろ。してみろよ。そう言って詰め寄っていたという。その様子は、まるでチンピラが通りがかりに因縁をつけているよに見えて、
「警察官ってなんか壊れちゃったのが最近、多くない?怖いよねぇ」
と、ため息一つ。
まあ、壊れたのがあちらこちらから出てくるからなのか、警察アイドルたちがテレビドラマでイメージアップに大活躍してます。ひと頃までは水戸の黄門様が定番でしたがいつの間にやらバトンタッチしたのか刑事ドラマが毎日、長時間垂れ流し状態。

「テレビといえば・・・」
経理のおばちゃんが、ハッと思い出したように、熊本の地震報道について、
「地震のニュースをみていたら、若手のアナウンサーが、・・・つい先ほど震度3の揺れを感じました。この後、更に強い揺れがきますので気をつけてください。・・・そう言っているのをみた時、嫌な感じがしたのよ。この後に更に強い揺れがくるって、なんか恐怖心を煽ってるみたいで・・・」
メディアも人間擬きのたまり場になっていますから、人が人を見つめる報道などとうに消えて無くなっています。


??酒のつまみにもなる玄米ポップですが、喉が渇いた時、水の代わりに試してみてください。すると・・・


この爺さんにして、この孫あり
先週、掲示板【放知技】を読んでいたところ、飯山一郎さんのブログやHPのアクセスが、何故か普段より急増しているという投稿を目にした。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15686535/643/

直ぐに、田母神俊雄の逮捕が絡んでいるなとピンときたものの、具体的な舞台裏がいまいち読み取れず、仕事に追われていたこともあって、結局そのままにしていた。しかし、翌日になって飯山さんがアップした以下の記事のお陰で、安倍晋三首相の〝日本版CIA構想〟をアメリカのCIA、すなわち、田母神俊雄を逮捕したCIAの下部組織・東京地検特捜部が、叩き潰そうとした動きであることを確認できた。詳細は以下の飯山さんの記事を一読されたい。
◆2016/04/15(金)4  田母神逮捕:闇は深い
◆2016/04/15(金)5  サインを見誤ると…

加えて、〝日本版CIA構想〟を企んだ安倍晋三という人物を、見事に解析してみせた木枯し紋次郎さんの考察は鋭い。
臍から下は日本会議の極右。臍から上はアメリカ戦争屋。両者をつなぐ接着剤は「対中武力行使」。バラバラ。これが安倍晋三の言動が精神分裂病チックな理由。

ここで改めて思い出していただきたいのは、掲示板【放知技】の「飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信etc -15-」というスレッドに、亀さんが投稿した内容だ(一部の読者から、掲示板【放知技】にアクセスできないという連絡があったので、画像ファイルにして本稿最後にアップしておく)。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15686535/259/

特に注目していただきたいのは、以下の発言である。

☆ 戦後の岸信介・佐藤栄作の日本支配はCIAの強力な日本支配策の一環で,長州閥とか田布施は関係ない。


田布施マフィアだの、大室寅之祐だのといった話は、東京皇室や裏天皇(國體天皇)とは無関係だ。もし、関係があるというのであれば、世をおさめず、民を犠牲にするのを厭わぬ偽りの為政者である安倍晋三に、何故に國體天皇は日本を未だに任せているんだろう…(爆)。

ともあれ、以上の流れは安倍首相の訪ロ中止に結びつく。
・日本とロシア。この二つの独立主権国家が合意した事項を,アメリカは電話1本で,いとも簡単にツブしたのである。
・ロシア外務省:米国の対日圧力がモスクワ東京間の接触を狭くした

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息子との語らい
最初に、熊本で未だに止まぬ群発地震、避難者が11万人を超え 死者42人に達したことを知った。ここに、改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りする次第である。

さて、京都の大学に通っている上の息子が、就活の一環ということで実家に帰省する前に、都内で行われた数社の説明会を回った後の夕方、世界戦略情報誌『みち』の事務所に寄ったところ、神計らいで稲村公望さんも来ていたとのこと。息子が高校生の時、幾度か公望さんに会っていることもあり、公望さんが顔を覚えてくれていたと、嬉しそうに語っていた。

そんな息子と昨夜、久しぶりに近所の居酒屋に行き、3時間ほど語り合った。話は多岐にわたったが、主な話題はインテリジェンスについてだった。『戦略インテリジェンス論』(シャーマン・ケント著 並木均訳 原書房)の場合、体系的にインテリジェンスについて述べた良書であると、息子は高く評価しているようなのだが、ケントはCIAと深く結びつく人物である。だから、同書を紐解く前に、『孫子』や『韓非子』といった兵法書、殊に兵法書の最高峰である『老子』を自家薬籠の物とした後、改めて『戦略インテリジェンス論』を手にするべきではと言うと、すでに中高校生の時に『老子』は徹底的に読んだと云う。その言葉を耳にし、そこまで基礎が身についているのなら大丈夫だろうと、今朝になって『Competitive Intelligence』(Larry Kahaner)、そして『The Intelligence Edge』(George Friedman、その他)を書架から引っ張り出し、持って帰るようにとプレゼントした。

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居酒屋での話は続き、国家のリーダーとインテリジェンス機関へと話が展開、息子は上記の『戦略インテリジェンス論』を論拠に、集団によるインテリジェンス機関の重要性を説き、インテリジェンスに長けたアドバイザーを一人だけ置くのは危険と主張した。そこで、孫子、韓非子、そして『六韜』の太公望といった独りのアドバイザーについても考えて欲しいと思い、兵法書を紐解くように勧めた次第である。

さらに、拙稿「ニセモノばかりの保守論壇」で佐藤優氏が「スプートニク」(旧ロシアの声)を高く評価していた例を挙げ、今後は是非「スプートニク」を読んでいくように勧めた。

それから、拙稿「STAP騒動の黒幕」に書いた、プーチンという本物のリーダーと、安倍晋三という偽物のリーダーの違いなどについても話をした。

昔も今も経世済民(世をおさめ、民をすくう)のが為政者の根本である。経世済民なくして国家も民も安寧はありえない。


この経世済民に徹底している為政者の代表格こそが、ロシアのプーチン大統領であり、その真逆、すなわち「世をおさめず、民を犠牲にするのを厭わぬ」偽りの為政者の代表格が、我らが安倍晋三首相である。残念ながら、われわれは偽物の為政者が治める領土の国民なのだ。そして、このような偽物の政治家、〝乳母日傘で甘やかされた坊ちゃん〟の太鼓持ちとして、安倍首相を必死に支えているのが大手メディア、就中NHK、読売、そして産経だ。


その他、アメリカの戦争屋を丸裸にしたスノーデンの功績、戦略家としてのプーチンの凄さ、月刊日本と任侠の関係、米国から中露へ覇権が移行した事実など、多くを語り合った。ともあれ、充実した大学生活を送っている様子なので、親として嬉しく思う。あとは、本人が希望する就職先に就けことを祈るのみだ。

「ゆうちょマネー」はどこへ消えたか
この度、稲村公望さんの新刊本が出る。大勢の人に読んでもらえたら嬉しい。

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『「ゆうちょマネー」はどこへ消えたか: “格差”を生んだ郵政民営化の真実』

なお、公望さんからも推薦している図書がある。以下のサイトを参照…。
あの稲村公望氏が拙著を絶賛!

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【追記】来週の月曜日まで本業(翻訳)で多忙なため、ブログ更新が滞ります… m(.__.)m

松坂慶子を女優にした「事件」
以下は、TVドラマ「スミカスミレ」(最終回)で、松坂慶子演じる如月澄が、45歳下の町田啓太演じる真白勇征から、心の籠もったプロポーズを受けるシーンである。

真白 すみれ、如月澄さん。

澄 はい…

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真白 おれも、あなたのことを愛しています。

心から…、この世の中で一番!

僕と結婚してください。


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70歳の女性が初めてプロポーズされた時に示すであろう、表情と仕草、これしかないだろうという完膚無きまでの演技で、松坂慶子が見事に演じ切っているのを見て、思わず唸った。

ここで、松坂慶子と言えば山田監督を思い出す。彼女は同監督の「男はつらいよ」に2本(「浪花の恋の寅次郎」および「寅次郎の縁談」)の他、「キネマの天地」に出演している。この山田監督は筋金入りの反戦派監督であり、その山田監督の映画に出演している俳優の中に反戦派が多い。例えば、「男はつらいよ」の「柴又慕情」、「寅次郎恋やつれ」の他、「母べえ」、「母と暮せば」などに主演した吉永小百合、「男はつらいよ」の「寅次郎頑張れ!」、「学校III」に主演した大竹しのぶなどだ。その他にも、山田監督同様に筋金入りの反戦派の俳優がいた。あの故三國連太郎である。三国は同監督の「息子」に主演しているが、血は争えぬもので、その三国の息子・佐藤浩市も、己れの意見を持つ俳優のようだ。以下の記事を参照されたい。
佐藤浩市がテレビの萎縮・右傾化に危機感表明!「このままだとナショナリズムに訴えるドラマしか残らなくなる」

ここで、松坂慶子と大竹しのぶと言えば、原作が亀さんの敬愛する大岡昇平の『事件』を原作とした、映画「事件」を取り上げないわけにはいかない。
名匠新藤兼人逝く 松坂慶子を女優にした「事件」

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今後も松坂慶子の活躍を期待しよう。

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左は松坂慶子、右は桐谷美玲

「夜明けの晩」にかすかに見え始めた希望の光
安西ファイル「お金」編の最終弾にあたる第六弾、「(6)「夜明けの晩」にかすかに見え始めた希望の光」を全文お届けする。今回の引用先は「世界の裏側ニュース」および「弥栄の会」というブログのようだ。では、さっそく「(6)「夜明けの晩」にかすかに見え始めた希望の光」に目を通してみよう。

(6)「夜明けの晩」にかすかに見え始めた希望の光
●マトリックスの統治システムが崩壊し始めているのは、真実追求者が勝ってきている証拠

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・大衆の世界観は茶番劇のようです。マスコミの視点は騙すことを意図したものか、あるいは完全に重要なポイントを外しています。影響力があり、私たちが信じるべきであるはずの人間たちでさえ、買収されているか、あるいは単に事実について何も知らないだけです。
・しかし沈んだ気分になる必要はありません。なぜなら長きに渡り人類の集合的な考え方を形作ってきた誤ったストーリーに対し、真実追求者らが取り組んでいるために、コントロールのマトリックスが崩壊してきているからです。
・もちろん、場所や人種、文化や信念形態を超えて情報の共有を展開するために最高のメカニズムであるインターネットを褒め称えることもできるでしょう。そして今では権力者でもこれからはそうでなくなる者たちは、過去を思い返し、インターネットの誕生と発達以前に策定していた人類に対する狡猾な計画のためにもっと力を注がなかったことに対し悔やんでいることでしょう。
・しかし勘違いはしないで下さい。彼らは多くの分野で多大な成功を治めています。次のような世界について考えてみてください。

 本物のニュースを伝えるジャーナリストがほとんどいない
 体調不良の原因やそれを正統に治す方法を本当に理解している医師がほとんどいない
 政治家の多くが通貨の供給や、それをコントロールしている者のアジェンダを理解していない
 いわゆる専門家の科学者らの多くは、独善的な宗教に似通った誤った哲学を「信じて」いる
 教師の大部分は、子供たちに教えられるべき情報や批判的思考法からはまったく程遠い植え付け(洗脳)を体系的に教えていることに気がついていない


・大衆は大事なことを知らされていないだけでなく、分断され、些細で重要でない点についてお互いに夢中になって争いあっているが、これまで概念化された最も雄大で敬虔な現実の中にいながらも、夢遊病者のように歩き続けている

●私たちの世界へようこそ
・21世紀と呼ばれる時代になりましたが、人間の健康や活力を楽にするために作り出されるべきシステムのすべては、嘘や欺まん、機能障害、不調和によって乗っ取られています。
・私たちの知性や倫理的な許容限度を下回るこのシステムは私たち人類にとっては恥であり、さらに私たちの社会を組織化し、効率的に利用する方法など、人類の改善という避けられない過程の中でも信頼感を失う必要はない、と考えるのは難しいことではありません。
・その理由とは?それはこのような機能障害のすべてが、人類の心や頭の中に起こっている集合体としての目覚めにとって、効率のよい原動力となっているからです。
・目覚めた人が増え続け、私たち全員が自分自身の、精神やシステム的な現実に付随し、真実に基づいた意見に到達する機会があることに気がつき始めている、というのは心が動かされるような事実です。
・より深い真実とつながった情報は大手メディアの中には見つけ出すことはできないので、マスコミのニュースはさほど深刻に受け止めるべきではない、ということを以前よりもずっと多くの人間が理解しています。また個人的にどの立場を選び、何のために闘うのか、そして私たちの子供や将来の世代のために何を残せるかについて、私たちが選択権を持っているということも理解してきています。
・しかしコントロールのマトリックスから脱出した後には、いくつかの深刻な課題に直面するということにはご注意ください。
・私たちが平和に暮らせることを確実にする哲学を作り出すこと、あるいは自由を取り返し、人類にとって正当で誇れる未来を作り出す探求の旅の中で忍耐力を発揮することなど、私たちは各自の内面で取り組む必要のある課題がたくさんあります。
・だからこそ長い間、私たちの世界の多くの機能障害に気がつき、特にその中でも平和と忍耐を学んでいない人たちに対して同情しなければならないのです。彼らは次のことが起こるのを目の前にゆっくりと目撃してきたのですから。

 軍事産業・メディア・政治屋・銀行からなる複合体が、世界中で力を増やし、略奪行為を続けている
 独占状態の製薬企業が私たちの社会を薬漬にし、自らの利益を最大限にするために私たちを病気のままにし続けている
 オキュパイ運動のような社会運動が起こっても、非難を受けて分解されるだけにすぎない
 科学が企業による機構に成り下がり、さらに現実に対する不正確で了見が狭い哲学によってハイジャックされている
 戦争は、影の帝国の思いつきによって意図的に作り出されたもので、何百万人もを殺害している
 過激派は、崩壊しつつある権力構造のために汚れ仕事をするための代理の敵になるよう仕向けられている
 意図的に、空気や薬、食品、水がより毒性の強いものにされている
 政府の政策が、企業やエリート層の利益によって決定される割合が増している
 世界中で警察が軍隊化している
 教育モデルが、洗脳システムとしての側面を弱めようとしても、苦戦している
 世界政府の樹立というアジェンダの実現に近づいてきている


・私たちは、このような情報の多くを何十年もの間知っていた一部の人たちがよき戦いを続けたことに対して称賛するべきでしょう。
・彼らは失望しそうな展開を目撃したことがあるかもしれませんし、恐ろしそうなことも多かったと思いますが、彼らは、プロパガンダの作り話から解放され、人類の進化の次のステージとなるシステム・精神の方向性に向かった何百万人もの人たちを目撃もしているのです。
・要するに、私たちは忍耐強く励む必要があるがあるのですが、それでもこれまでに私たちが達成した業績を認識し、祝うべきだということです。
・私の以前の記事、「古いシステムが崩壊する中で、新しいシステムが構築されている(Whilst the Old System Crashes a New One is Being Built、英語)」の中では、次のような人たちが存在していることについて説明がありました。

 ケインズ派モデルを正統な代替手段に変換させることを希望する経済学者
 学校教育と呼ばれる洗脳システムには巨大な穴が開いていることを理解している教師
 エネルギー生成の手段を進化させ、共有することを希望する科学者
 力学的、薬理学的医薬品の限界を感じ、自然で植物ベースのセラピーの再導入の必要性を理解しているヘルスケア関係の従事者
 メディアの寡占状態が解体されることを求めるジャーナリスト
 食べ物の栽培、流通方法の移行を求める環境問題研究家
 地元社会のメンバーに対するよりよいサポートを復旧することを目指しているリーダー
 民主主義が利益によって乗っ取られたことを理解している政治家
 私たちの価値システムの中での革命を求めて運動する活動家
 社会的健康・福利のためのシステム上のテンプレートを変化させることを望む未来派主義者


・私たちの社会を、宇宙の自然の法則と同調するように再設計しようと先頭に立って導いている美しい魂を持った人たちがたくさんいます。どのような方法で貢献するかは個人的に決めるとしても、私たちも彼らの一人になるべきでしょう。
・そうするためには私たちはみな、自分が何を信じ、自分が変化を望むものを自分自身の中で非常に明確にする必要があります。その方法は数多くありますので、自分の情熱と強みを探すことこそが、このシフトの中の自分の小さな役割を果たすために必要不可欠です。
・私たちはシステムの奴隷であるかどうかを問わず、砂の中に頭を突っ込んで知らないふりをすることはこれ以上、受け入れることができなくなっています。
・コントロールする側の通路からリソースが入るシステムから完全に切り離されることは難しいことはもちろんですが、だからといってその問題について話し合ったり、情報をネットでシェアすることは大事ですし、そして人類が新しい豊かさのパラダイムに移行することを目的として地元や世界レベルの運動に、どれだけ小さくてもよいので貢献することを止める必要はありません。最終的に、真実とはありのままの状態であり、私たち全員の間から力強く流れ出すことで世界に真実はその姿をさらしているのですから。
・また結局のところ、ゾンビによる世界の終わりはすでに起きていますので、それを待つ必要もありません。ほとんどの人はよい人たちなのですが、それでも大衆としては真実からはほど遠いように考えるように洗脳されています。
・彼らは、意識的な社会が構築される転換期の間も夢遊病者のように歩いているかもしれませんが、だからといって救いようがないというわけではありません。
・私たちは集合体としての人類の目覚めを手助けし、私たちみんなが誇れるような正義と名誉のある未来を本当に実現するためにお互いにさらに力づけあい、情報を提供する責任を負っているのはそういう理由からです。
・それを実現するためにアドバイスをさせてください。どうか他人に対してイライラしないで失礼な言動は避け、軽視や非難はしないでください。私たちはみんな、どこかの時点では目覚める必要がありますので、そういった行動をすると偽善的になります。
・かわりに穏やかでクールに、そして現実的で雄弁になってください。自分が主張する情報について、手のひらに書いてあるかのように、熟知してください。他人が誤った考えに直面できるように手助けをしたいのであれば、相手が真実を受け入れる際によりオープンで受け入れやすい状態を作るためにも、相手の防衛機制をあげさせることは避ける必要があるためです。
・最後にもう一言。みなさん、くじけないで忍耐強くいてください。まだこれからも長く困難な道が続いていますが、あらゆる努力はどのようなものでも行う価値があるということを忘れないようにしてください。


(HP「世界の裏側ニュース」2016年2月14日付「真実の解放からマトリックス崩壊へ向かう過程について」より引用・一部編集加工)

●マインドコントロールから解き放たれれば貧困が無くなる
・世界から戦争が無くならない理由は、経済力の大きさが人の幸せの大きさだと考えて疑わない人たちがいるからです。
・お金という有限なものをより多く所有することに至上の価値を置けば、必然的に奪い合いが起こる。奪い合いをする時には、同情や思いやりや人権といった価値観は邪魔になるのです。
・私も自分が社会人になったばかりの頃は、お金さえ十分にあれば何でも手に入ると思っていました。しかし、今はこう思います。人の心はお金では買えないし、また自分の体験を言えば、いくらお金を注ぎ込んでも身近な人の病気を治してやることが出来ませんでした。
・そして、思い出したことがあります。自分が福島の農村で暮らしていた幼き時代、そこには協調性さえあればお金が無くても何とか暮らしていけるコミュニティーがあったことです。その頃の私は、お米や野菜はタダで手に入るものだと思っていて、お金を出さなければ買えなかったお菓子がこの世で最も高価な食べ物だと思っていました。
・お金は、足りないからといって個人が勝手に製造することは出来ません。しかし、米や野菜など生きるために本当に必要なものは、土地を耕して栽培すれば増やすことが出来るのです。日本には地下資源が無いと言われていますが、エネルギーも植物を栽培することで作ることが出来ます。
・今の時代はお金が流通しなくなると不景気といって皆の生活が苦しくなりますが、本当は、欲しいものを生産すれば生活が苦しくなることはないのです。
・いつしか誰かが、お金を得なければ暮らせない、働く目的はお金を得るためであるというマインドコントロールを世界中にかけ、人々から創造力を奪い取りました。そして、お金を稼ぐことが出来る人と出来ない人とで貧富の差が起こり生活格差が広がったのでした。
・しかし、それが洗脳ならば、洗脳されていない人々による対極のグループを創れば良いのです。お金に価値を置くこと自体が悪いというわけではありません。しかし、今の世界は偏った1極しかないために不幸が起きています。大いなる統合のために、まずはもうひとつの極を創ってバランスを取る必要があります。
・第1極は、有限のものを緊張しながら分かち合い、分かち合いがうまくいかなくなったら戦って奪い合う人々のグループです。今の資本主義社会や共産主義社会といったものがすべてこれに該当します。
・第2極は、生活に必要なものは皆で生産して充足させることによって、人間性の向上に価値を置くことが可能な人々のグループです。技能や、経験や、人格といったものが、換金されるというのではなくダイレクトにその人の幸せに繋がる社会です。
・個人や家族ごとにすべてを自給自足で賄うという意味ではありません。理論的に言えば、その社会の中で生産される物資の総量さえ足りていれば全員が生活していけるはずなのです。そのためには、物をお金で流通させるという考え方を変える必要があります。
・お金を稼ぐ能力によって受け取ることが出来る物資の量が決まるのではなく、皆がそれぞれの役割や使命を尊重し合うことによって皆で生きていける社会にするのです。それは、ある意味では協調性が重んじられる社会でしょう。
・今年は初っ端から日本のマスコミが大きな矛盾を露呈させました。ベッキーが略奪者扱いされて連日にわたりバッシングを受けたのに、六股疑惑の狩野英孝についてはそれが自由恋愛として容認されています。
・両者の違いは、役所に婚姻届というペーパーを提出済だったかどうかの違いでしかありません。婚姻の手続きをした相手と交際すれば人の倫から外れた行為(不倫)として裁かれるが、手続きをしていなければ法で認められた権利者が存在していないので自由であるという考え方が今の社会の常識なのでしょう。
・本当に大事なことは法律や手続きではなく、人として人を傷つけないということではないでしょうか?
・このように、第1極のもうひとつの側面は法治主義であり手続主義であることです。人間を善と悪とに一律に分ける法律が存在しており、無許可で大麻を持っていたら罪人になるが、戦争ならば人を殺しても違法ではないから許されるのです。


(ブログ「弥栄の会」2016年2月23日付「マインドコントロールから解き放たれれば貧困が無くなる」より引用・一部編集加工)

【ポイント・私見】
・長きにわたって人類の集合的な考え方を形作ってきた誤ったストーリーに対し、真実追求者たちが洗脳であることを見破って大衆に気付くように知らせているために、いまコントロールのマトリックスが崩壊してきている。
・大多数の大衆は、大事なことを知らされていないだけでなく、分断され、些細で重要でない点についてお互いに夢中になって争いあっており、世界は暗闇と絶望の中にいるかのようだ。しかし、目覚めた人が増え続け、私たち全員が自分自身の精神やシステム的な現実に付随する、真実に基づく意見に到達する機会があることに気がつき始めているので、希望の光が見えている。
・これは、プロパガンダの作り話から解放され、人類の進化の次のステージとなるシステム・精神の方向性に向かった勇敢で高貴な魂たちが、私たちの社会を宇宙の自然の法則と同調するように再設計すべく、先頭に立って導いてくれたおかげである。
・システムの奴隷であるか否かを問わず、彼らによって真実を知った者は、もはや砂の中に頭を突っ込んで知らないふりをすることはこれ以上、受け入れることができなくなる。真実を知った瞬間から、アセンションの道を歩み始めたからであり、先駆者の役割を果たすことを次の課題として与えられる。つまり、コントロールのマトリックスから脱出した後には、いくつかの深刻な課題に直面する「お試し」が神から与えられる。
・一見、困難な課題に見えるが、自分が何を信じ、自分が変化を望むものを自分自身の中で非常に明確し、自分の情熱と強みを探すことができれば、自分の役割と使命を果たすことができる。

・マトリックスから脱出すると、それまでの未熟な自分を棚上げして、覚醒した自分が他人より優れていると錯覚して優越感を抱いたり、まだ目覚めていない他人のふがいなさに苛立ちを覚えて批判したりしがちである。それは、いわゆる「スピリチュアル・エゴ」と呼ばれる罠である。この落とし穴にはまると、それまでせっかくアセンションしてきた努力はすべて水の泡となり、一からの出直すことになるので要注意だ。

・世界から戦争が無くならないのは、経済力の大きさが人の幸せの大きさだと考えて疑わない人たちがいるからである。それはごく一部の強欲な権力追求者たちだけの話に聞こえるが、実は、彼らを批判したり、彼らに無関心な一般大衆の心の中にも、その病巣が巣食っている。
・お金という有限なものをより多く所有することに至上の価値を置けば、必然的に奪い合いが起こる。奪い合いをする時には、同情や思いやり、人権といった価値観は邪魔になる。
・確かに、支配者は、お金を得なければ暮らせない、働く目的はお金を得るためであるというマインドコントロールを世界中にかけ、人々から創造力を奪い取った。そして、お金を稼ぐことが出来る人と出来ない人とで貧富の差が起こり、生活格差が広がった。しかし、それが洗脳ならば、洗脳されていない人々による対極のグループを創れば良い。今の世界は偏った1極しかないために不幸が起きているのだから。大いなる統合のために、まずはもうひとつの極を創ってバランスを取る必要がある。
・第1極は、有限のものを緊張しながら分かち合い、分かち合いがうまくいかなくなったら戦って奪い合う人々のグループ。現代の資本主義社会や共産主義社会といったものが、すべてこれに該当する。
・第2極は、生活に必要なものは皆で生産して充足させることによって、人間性の向上に価値を置くことが可能な人々のグループ。技能や、経験や、人格といったものが、換金されるというのではなくダイレクトにその人の幸せに繋がる社会が該当する。
・理論的に言えば、その社会の中で生産される物資の総量さえ足りていれば全員が生活していけるはずだ。そのためには、物をお金で流通させるという考え方を変える必要がある。
・お金を稼ぐ能力によって受け取ることが出来る物資の量が決まるのではなく、皆がそれぞれの役割や使命を尊重し合うことによって皆で生きていける社会にするのだ。それは、ある意味では協調性が重んじられる社会である。


最終弾の【ポイント・私見】は、どこまでブログの要約で、どこから安西さんの私見かの区別は漠然としていて分からなかったし、アセンション云々について亀さんは信じていない。だが、少なくとも敵のプロパガンダの崩壊、すなわち「コントロールのマトリックスが崩壊してきている」という、【ポイント・私見】の行については全面的に同意するものである。

亀さんの知人の一人に、玉井禮一郎さんという80歳過ぎの人生の先輩がいる。玉井さんは神奈川県大和市に居を構えておられるのだが、その近所に渡邊延朗氏という人物が住んでいるとのことで、数年前までは玉井さんにお会いするたびに、渡邊氏の主張するフォトンベルトについての話に出たものだ。そして、どうも玉井さんはフォトンベルトに関心を持っておられるようだったが、亀さんはそうしたニューエイジの類いの話は信じなかった。この点、ブログ「カレイドスコープ」も同意見のようで、以下の記事を参照されたい。渡邊氏の名前も出てくる。
アセンション4 最後

最後に、拙ブログの開設者である亀さんだけが目を通せる未公開コメントに、今回の一連の安西ファイルが大変参考になったと、高く評価する声が寄せられており、昨日、安西さんにメールで報告したところ、大変喜んでくれた。いずれ機会を見て、支障のない範囲で拙ブログに紹介するつもりである。

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その意気です
TVドラマ「スミカスミレ」に登場する、化け猫・黎のことばの美しさについて、拙稿「みかん色の恋」で少し言及した。

亀さんが黎のことばを高く評価するのは、何もその表現の美しさや丁寧さというだけの理由からではない。黎のことばには、上辺だけではない、温もりを感じるからだ。たとえば、「その意気です」という表現は、これから新たなことに挑戦しようとする人たち、日々頑張っている人たちに向けた、ピッタシのことばなのである。


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 夜遅くまでお疲れさまです。頑張ってますね。

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すみれ 当たり前じゃないですか。黎さんが私にもう一度チャンスをくれたんですから…。

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 その意気です。

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亀さんの道友の一人から、子どもが今春巣立ったのを機に、自分の時間を取り戻したいということで、給与が下がってでも転職することにしたという知らせが届いた。その道友、拙稿「若者を見殺しにする国・ヌッポン」を読み、今の日本を覆っている閉塞感について思うところがあったらしく、以下のようなメールを認めてきた。

自分自身が人生を謳歌し、それを若者に示す事が閉塞感の打破になり得ると思っています。


それに対して、亀さんは黎のことば「その意気です」を用い、以下のような返信を認めた。

その意気です。新しい人生の門出をお祝い申し上げます。頑張ってください。


懐かしの『週刊プレイボーイ』
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ン十年ぶりに『週刊プレイボーイ』を購入した。これは、一日一食にしてから同い年の息子が元気モリモリになったため(?)、という理由からではないので、読者の皆さん勘違いしないように…(爆)。

亀さんが入手したかったのは3月21日号の『プレイボーイ』で、もうコンビニでは売っていなかったため、古本屋さんで入手した。そのきっかけは、以下のリテラ記事に目を通したことによる。
福島の高濃度放射能汚染が「女性自身」に続き「週プレ」の調査でも判明! 影響否定の「週刊新潮」は原発村の広告漬け

同記事を読み、『プレイボーイ』は福島原発事故の現状を、どこまで掘り下げて記事にしているのかを知りたくなったのだ。そして、実際に同誌を入手して読んだ以下の記事は、亀さんにとっては既知の内容だったにせよ、知らない読者が読めば相当の衝撃を受ける内容であり、読み応えのある記事になっていた。

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その他にも福島原発事故に関する記事が沢山載っていたが、特に亀さんが注目したのが以下の記事であった。

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以下の英国『エコノミスト』誌のマックニール氏の発言は鋭い。

マックニール 東電の嘘はもちろん、マスコミも嘘をついていたことが許せないよね。
原発事故の直後、NHKは毎日のように東大などの専門家を番組に招いて「放射能の問題はないですから、パニックにならないで」と適当なことを言い続けてきた。
にもかかわらず、事故3日後の14日から大手マスコミのテレビと新聞の記者たちはみんな南相馬から避難したんです。これには桜井勝延市長が怒った。マスコミは「問題はない」と報じながら、自分たちは逃げた……と。

『週刊プレイボーイ』3月21日号 p.49


これが、NHK、読売、産経といった、大手マスコミの正体なのだ。

最後に、リテラの記事は以下を結語としていたが、亀さんも全く以て同感だ。

そうした中、事故から5年経った現在でも一貫して放射線や健康問題を報じ続けている「週刊プレイボーイ」や「女性自身」には、圧力や懐柔に屈することなく、これからもぜひ告発を続けてもらいたい。


手品の仕掛けに気付き始めた民衆
安西ファイル「お金」編の第五弾、「(5)手品の仕掛けに気付き始めた民衆」を全文お届けする。今回の引用先はブログ「「水瓶座時代~マドモアゼル愛オフィシャルブログ」で、拙稿「偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ」で紹介したように、大麻に関して優れた記事を書いたブログなので、期待しつつ「(5)手品の仕掛けに気付き始めた民衆」を読んだ。

(5)手品の仕掛けに気付き始めた民衆
●一つ目小僧とカゴの目

・2月8日は新月で本当のお正月でした。8の日とも重なったので、暮れに行った目黒のお不動様の護摩を見に行きました。この日には、一つ目小僧が現れて、人々が悪さを働いた記録表を盗みに来る、、、、とのこと。一つ目小僧はそれをもって人を脅かし、恐怖によって人を自由に扱う象徴。要するに、プロビデンスの目と同じなんだな、、、と。これに対してカゴメがお守りになると。
・カゴの複数の網目が、一つ目を逆に見張り、悪さができなくなるようにする。そのため、2月8日には、神社ではカゴを掲げて、一つ目構造の悪行を抑えると。一つ目とカゴメ、、、まさに時代の最終の様相にも似た話しですが、8日の新月を過ぎて、そんな雰囲気も出てきています。
・ドイツ銀行の破たんのうわさ、、、いや、ドイツだけじゃない、クレディスイスも危ない、、、とか、いや、この国もあの国も、、、、と、それは目白押しの感じ。
・もし金融に崩壊現象が起きると、いつかは必ず起きるのですが、近々にそうなる危険もあるような雰囲気は、同時に起こっている、トルコやサウジのシリア攻撃の準備を見るとうなづけます。トルコがシリアを責めれば、これはロシアは黙っているわけにはいきません。必ず、応戦することになるでしょう。もしそうした戦火があがれば、窮地に陥っているイスラエルも当然参戦する以外、危機打破の策はありませんから、突然中東は第三次世界大戦の様相を帯びることになります。
・そんなことでもしないと、金融崩壊を誤魔化すことはできない、、、その危機感は本気で伝わってくる世界情勢ではあります。しかし、そんなにうまくいくでしょうか。現場が本気で動かない、、、そんなことにきっとなると思います。それでも一瞬は世界が驚くことになることはなるでしょうから、そうなる前に、911の本当の情報を証拠をもって世界に流すなど、ロシアは情報戦争に打って出てくると思います。
・日本をはじめとするマスコミは最初は取り合わないかもしれませんが、事実報道がマスコミの使命である以上、これも限界がある。ロシアの情報戦がうまくいくかどうかはわかりませんが、トルコとイスラエル、サウジの捨て身の攻撃を弱体化させる世相を作ることは可能かもしれません。
・しかし、それでも金融の崩壊は免れず、世界はあっという間に様相を変化させる可能性が出てきます。発展途上の国は急ストップ、先進国もデフォルトの嵐、情報戦及び、実際の戦闘に勝利するロシアもそこで勢いはストップ、、、アメリカも内向き政策に急変更、、北朝鮮がどうなるかはわからないものの、暴発を望む国はどこにもないので、わりにおとなしくしているのでは。
・日本が変なことさえしなければ、周辺の国々が独自の問題によって自滅し、最後に喰われずに残った木のてっぺんの果物のような存在になってしまう。王仁三郎が奇しくも語った、米中共倒れ、ロシアの三日天下、そして日本の時代が訪れる、、、なんだか、そんな雰囲気も確かに読める流れになってきたように思います。ただし、驚きと諦めの後の話しですので、実感的には年後半になってからのことでしょう。
・ともかく、何事もないことを祈りますが、無血で時代が変わりますようにと、祈らずにはおれません。武器やお金から文化の時代へと人類は進みます。


(ブログ「水瓶座時代~マドモアゼル愛オフィシャルブログ」2016年2月14日付「一つ目小僧とカゴの目」より引用・一部編集加工)

●激動中の世界情勢
・日本のニュースを見ているとわからないけど、世界は激動中です。この余波を日本も受けないわけがないのに、マスコミは伝えません。その理由は、世界情勢の変化が日本の現在の支配層にとって良くないからです。
・アメリカ大統領選挙の行方も気になります。クリントン女史でおおむね決まりだと思っていたのもつかの間、逆転してしまった二人の候補。追い込まれているのは、世界の金融勢力。まず、ロシアが金融勢力を追い出すことに成功し、アメリカの衰退とあわさって世界情勢は一挙に変化を開始していたのですが、旧態以前の力学に立つ日本のマスコミ。まるで戦前の大本営発表に近いものがあります。追い込まれた軍需金融勢力は、破れかぶれの戦争を起こそうと躍起になっていますので、サウジをたきつけ、トルコをたきつけていますが、果たしてうまく行くでしょうか。
・うまく行かなくてもやるしかない、、、というところに行くでしょうから、今年は何かが起こります。ただ、私が希望の観測を捨ててないのは、それが失敗するとほぼ確信しているからです。どんなに力があっても、大きな時代の流れに勝つことはできません。驚かせることはできても、大勢をひっくり返して時代に逆行する流れを作ることは不可能だと思います。
・追い込まれたサウジには核があると言いますし、イスラエルにも核はあると誰もが思っていますし、追い込まれたら核戦争勃発の危険が確かにあるのです。トルコの首相は何が何でもシリアを攻めるつもり。それは大戦を意味しているのですが、果たして本当にうまくいくでしょうか。トルコの首相は、自分らがシリアを攻めたら、世界の自由主義圏の国はすべてこの戦いに参加しなくてはいけない、、、と前口上を述べ出しています。
・それは、第三次世界大戦を意味します。もしそうなれば、安倍首相ですから、当然日本も参戦することになるかもしれない、、、それほどの危機が実は潜在して今あるわけです。トルコがシリアを攻めれば、ロシアは必ず反撃します。反撃されればサウジとイスラエルがこれに応戦。核を用いた悲劇が起きないとも限りません。
・しかし、なぜシナリオ通りにうまく運ばないかというと、もう戦争力学をすべての国の人が知りだしているからです。何より、トルコ首相がいくらシリアを攻めると言ったところで、本気になって命令を下せば、タマはどちらに富んでくるかはわからない。本気でトルコのためを思っているのなら、一体どちらを滅ぼすべきか、、、、当の軍人がおそらく迷っているのではないでしょうか。

●お上の言うことを聞かなくなり始めた民衆
・昔は面白いように成功した戦争の起こし方が、もう見え透いた手品のようになってしまった。現場がきっと動かない。それは日本でも同じだと思います。意味のよくわからない戦争にいずれ掻き出され、多くの戦死者が出た際には、もう、誰が首相や軍部の上層の命令を聞くことでしょう。
・マスコミを動員しても、嘘八百の物語に、そんなにたくさんの命を懸けるわけにはいかなくなる。現場サイドからあっという間にそうした反戦の意思が沸き立つ。それがおそらくこれからトルコやサウジで起きることではないでしょうか。民衆は上を見限り始めているのです。
・そこに大義も理性もないことを見抜きだしている。あと、現実問題として、ロシアの兵器がアメリカ製を追い抜き、トルコやサウジの兵器能力を著しく劣化させるはずで、すぐに戦えない状況が誰の目にもはっきりしてくるでしょう。
・数年前にロシアに隕石が落ちて、UFOがその隕石を砕いたという出来事がありましたが、実際にはUFOではなくて、ロシアの防衛力が隕石もどきの破壊を行ったように感じます。隕石もどきとは、隕石を装った破壊活動の可能性もあったわけで、それから守ったとなれば、ロシアにどうしても軍配が上がります。サウジやイスラエルが核などを使っても、それを阻止する可能性もあり、その際には、これまでのアメリカが行ったすべての悪事を表明する形で世界の民衆を説得することもできる。
・ケネディの暗殺について、911について。ブッシュ候補があっけなく脱落した背景には、候補者の一人であるトランプ氏がケネディ暗殺の真相を発表するスタンスに恐怖して退いたという話しもある。これまでならトランプ氏は暗殺される立場になるのでしょうが、後ろにはロシアが控えている。トランプ氏の情報開示にロシアが協力すれば、これはアメリカがひっくり返る内容になるでしょう。
・日本の政治家も同様に恐怖しているはずです。なんだ、結局、日本の政治というのは、アメリカに脅されていたものだったのか、、、ということが明確になってしまう。二人の候補のどちらが大統領になるようなことになれば、TPPなど吹っ飛ぶこととなり、その前哨戦として、確かに甘利氏は失脚した。流れは嘘をつきません。これで株が暴落していくようにでもなれば、安倍政権も安泰ではいられない。
・ネットの力によって、マスコミで作られる嘘が限界を迎えたことが大きいのです。知ったら終い、、、という言葉がありますが、手品も仕掛けがわかってしまったら誰も驚かない。アメリカ様に抱かせるために、両親が娘の手足を押さえつけていた、、というようなことがわかったら、おとなしい日本人だって黙ってはいないのでは。沖縄ではそれがはっきりみんながわかっているわけです。
・おそらく驚くような出来事が年内にあるでしょうが、時代に逆行する勢力の最後のあがきであり、あっという間に終えると思います。その後仕切り直しが始まる世界、、、日本はその中で、本当は非常に有利な立ち位置にいる、、、というのが、私の考えです。


(ブログ「水瓶座時代~マドモアゼル愛オフィシャルブログ」2016年2月26日付「激動中の世界情勢」より引用・一部編集加工)

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【ポイント・私見】
・2月8日には一つ目小僧が現れる。人々が悪さを働いた記録表を盗みに来て、それをもって人を脅かすという。一つ目は、恐怖によって人を自由に扱う象徴、つまり万物を見通す目、プロビデンスの目と同じだが、これに対してカゴメが守護する。カゴの複数の網目が一つ目を逆に見張り、悪さができなくなるようにする。そのため、2月8日には、神社ではカゴを掲げて、一つ目構造の悪行を抑えるという。

・童謡「かごめかごめ」は、実はアセンションの様子を歌ったものであるという説がある。後ろの正面とは、歴史や人の運命を繰っている創造主のことであり、後ろ=隠された、正面真実=天意=愛で、世界の闇、天変地変、戦争、布教などの苦労は神の子を育てる為の必要不可欠な(正しい)仕組みである、この愛ゆえの親の厳しさを知らなければならない。この神理親理、真理の十理(神と人の正しいクロス←真如逆法)が明かされ、目を開けて時を待つべしという意味が込められているという。この歌はいま世界が直面している世の終わり、最後の審判を乗り越えるために重大な救いの智恵が教えられている神の予言の「導謡」だと唱える人もいる。まさしく、言い得て妙である。
・ここからは私見である。「万物を見通す目」は本来、正神の目であり、「カゴメ」は本来、囲むものを守護するはたらきがある。しかし、物質科学文明では悪神・邪神が正神に取って代わって世の中を治めた結果、「万物を見通す目」は悪神・邪神の目となり、「カゴメ」は囲むものを閉じ込めるはたらきに変わってしまった。
・しかし、精神性が重んじられる新文明を築くこれからの時代にあっては、これまでの仕組みが鏡像のように反転するといわれる。カゴメ(籠目)は悪神・邪神が設定したマトリックス(心の牢獄)であり、そこに閉じ込められたトリ(鳥=十理)は夜明けの晩(終末)に出るとの仮定において、この鏡像反転の原理を適用すれば、正神は万物を見通す目を取り戻し、カゴメ(十理)は本来の守護するはたらきに還ることが約束されていることになる。

・いま世界では大規模な金融危機とその後に第三次世界大戦に起こるのではないかと危惧されているが、そのシナリオを実現しないだろう。それは、もはや戦争力学をすべての国の人が知り始めているからだ。
・昔は面白いように成功した戦争の起こし方が、もう見え透いた手品のようになってしまった。マスコミの嘘八百の物語を聞かされても、笛吹けど踊らずで、現場は動かない。民衆は「お上」を見限り始めている。
・それは、ネットの力によってマスコミで作られる嘘が暴露され、神通力を失ったことが大きく作用している。知ったらおしまいという言葉通り、手品も仕掛けがわかってしまったら誰も驚かないというわけだ。洗脳をより強化するための道具(ネット)が、思いもよらずに洗脳を解除するための道具に転化してしまった結果、大衆の洗脳が徐々に解かれつつあるのは吉兆だ。
・おそらく驚くような出来事が年内にあるが、それは時代に逆行する勢力の最後のあがきであり、あっという間に潰えるだろう。


マドモアゼル愛氏の今回のブログ記事を通読して、かなり良い線まで国際情勢を認把握していることを知った。流石は、拙稿「偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ」で紹介したような、優れた記事を書いた著者だけのことはある。たとえば、「第三次世界大戦は起こらない」とする同氏の意見…。

・いま世界では大規模な金融危機とその後に第三次世界大戦に起こるのではないかと危惧されているが、そのシナリオを実現しないだろう。それは、もはや戦争力学をすべての国の人が知り始めているからだ。


亀さんも同氏の意見に賛成だ。ただ、「もはや戦争力学をすべての国の人が知り始めている」というだけで、戦争、すなわち第三次世界大戦を食い止められると考えるのはいかがなものか…。国際金融資本が暴走して第三次世界大戦が起きるのを防止するには、国際金融資本の連中を遙かに上回る頭脳(ソフトウェア)と腕力(ハードウェア)が必要となる。そのあたりは、今年に入って米国から中露に覇権が移行し、ソフト・ハード両面で国際金融資本といった連中を圧倒したことで実現しており、昨日の拙稿「追い詰められた国際金融資本の最後のあがき」でも言及済みなので本稿では繰り返さない。

明日は、最終弾の「(6)「夜明けの晩」にかすかに見え始めた希望の光」をお届けする。

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両刀遣い
亀さんはローマ字入力もカタカナ入力も、ブラインドタッチで打てる。だから、英文を入力する時は当然ながらローマ字入力、和文を入力する時はカタカナ入力の両刀遣いなのだ。で、TVドラマ「スミカスミレ」の第七話を見ていて、桐谷美玲演じる如月すみれが、一本指でキーボードを叩いているシーンに目がとまった。


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河野有紀子:相変わらずの一本指打法、ご苦労さま。

すみれ:いっその事、この打ち方で世界一速く、入力出来るようになろうかと。

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河野:いいねー、それ。じゃあ、定時までにはきっちり終わらせてよね。

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http://dramabox.jp/web/posts/4540?page=2


同シーンを見ながら脳裏に浮かんだのは、半導体メーカーの海外営業部で同僚だった、台湾国籍の温君だ。彼もキーボードを打つときは一本指だったが、もの凄く速かったのを思い出す。だが、温君の場合は両手を使わずに右手の人差し指だけで打っていた。一方、すみれの場合は両手の人差し指を使っているので、間違いなく温君よりは二倍のスピードで打っているはずだ(笑)。

話は変わるが、亀さんは翻訳の仕事を始めてから15年以上になる。毎日仕事でキーボードを叩いてきたためか手の血行が良いのだろう、手指だけは二十代のまんまだ(寅さん似の顔は、誰が見ても還暦を過ぎているのが分かるんだが…)。また、指を動かすことで脳に刺激を与え、アルツハイマー防止にもなるとも聞いているので、惚けるのは当面先の話だろうと期待している。ただ、座りっぱなしは良くないので、ヨガを毎朝欠かさずにやったり、できるだけ散歩をするように心がけたい。

ところで、両刀遣いに目がとまり、あの亀さんが両刀遣いについて書くちゅうことは、すわバイセクシュアル(両性愛者)についての記事かと、思わず身を乗り出した読者も多かったのではないだろうか…(爆)。

追い詰められた国際金融資本の最後のあがき
安西ファイル「お金」編の第四弾、「(4)追い詰められた国際金融資本の最後のあがき」を全文お届けする。今回の引用先はブログ「精神学協会」という所から、2本の記事を安西さんは取り上げていた。どのような記事なのか、取り敢えず以下の「(4)追い詰められた国際金融資本の最後のあがき」をご覧いただきたい。亀さんの考えは、その後に書く。

(4)追い詰められた国際金融資本の最後のあがき
●第三次世界大戦前夜

・いま、この地球上では、何の裏付けもない数字上のマネーを消滅させる動きと、そのマネーによる支配を継続しようとする動きが、ぶつかり合う状況が生まれています。世界的な需要の減退する経済的崩壊の解決策は、大規模な戦争しかありません。かつて、歩いてきた世界大戦への道が、すでに開かれているといってもいいのでしょう。聖書の物語では、一神教から生じた現在の世界秩序の行きつく先は、ハルマゲドンと称する最終戦争です。
・この物語の外側に、日本列島を置くことが、このクニを用意した精神界のテーマでした。なぜ、明治維新が1945年の敗戦への道をつくる原因になったのかは、「最終知識」を正しく読めばわかります。
・そして、敗戦後70年の間に、このクニの現実的な支配システムの根拠とする思想として、民主主義や資本主義や社会主義という、一神教由来のものをあてはめた結果、普通の日本人がそれらの価値観に疑いを抱くようになりました。
・私が知るところでは、このクニの内部でアクマを始末する精神的なエネルギーの場を創出するために、敗戦後の70年は必要だったのです。具体的には、解放のために戦ったと信じた日本国民に、キリスト教の二千年のテーマである原罪意識を、主にGHQの戦略として植え込ませたのでした。それが、白人優位の世界観を持つ、欧米の支配層の知の限界でした。
・結論からいうなら、このクニは古事記の物語において、天を追放された罪深きスサノヲの子らがつくり出した豊かなクニを、無原罪であるアマテラスの子らのものとするというクニゆずりの契約によって成立したことを明確に伝達しているのです。その結果として、スサノヲの子らのウシハクとされる力による統治ではなく、アマテラスの子らによるシラスという統治システムへの移行が、現実の人間の歴史においても、約1300年前にはじまったのです。古事記が、この世に出たときに、そのシステムはすでに完成していたというわけではないでしょう。しかし、古事記と日本書紀という日本を成立させた書のテーマは、大陸の皇帝のような力による支配ではなく、それ以前にあったとされる十七条憲法の和の精神による大いなる和国たる日本国の宣言でした。そして、これには、このクニの精神界が深く関与していたというのが私の知らされているストーリーです。この用意が、このクニの歴史において、信教の自由が保障されている現在でも、キリスト教徒が100万人を超えることがないという現実を生み出したのです。
・このクニの精神界の情報では、西欧文明というものは、スサノヲの子らによるウシハク支配にほかなりません。その次の文明形態が、シラスクニづくりということなのです。ですから、民主主義や資本主義や社会主義や共産主義といった西欧由来の人間の頭でつくり出した根拠で、このクニを統治することはできないのです。
・古くから、日本中の神社でことたまとして発されてきたオオハラエのノリト(大祓の祝詞)は、その内容によって、ポスト・キリスト教の精神的エネルギーの場を、この日本列島につくり出してきたといえばいいのでしょう。それは、キリスト教文明へのバリヤーを日本人の潜在意識のなかに形成してきたといえます。こうした用意があって、いま、このクニの精神的な復元力が強まっています。精神学協会の会員のなかにも、神的な存在から、第三次世界大戦の警告を受けている人物が複数、おられますが、聖書の時代を終わらせるためには、何らかの大変動が起きざるを得ないともいえます。この大難を、できるだけ小難にするために、私たちに求められているのが、日本の役割に覚醒することなのです。
・すでに、日本の先を行くクニはどこにもありません。マネーは、それを支配しコントロールしてきた人間グループの強欲の結果、それ自身の重さで破局を迎えようとしています。これを最後の審判に結びつけるには、真実を見きわめる神につながる目が必要です。審判者は、私たちのなかに隠れているのですから…。


(ブログ「精神学協会」2016年2月18日付「光文書(ヒカリモンジョ)Vol.482 第三次世界大戦前夜」より引用・一部編集加工)

●ゴッドブレスの終わり
・この2016年は、新しい時代のはじまりの年として、やがて記憶されるようになるはずです。そのなかでも、この3月から9月10月までが重要な時節になるようなデータが、私の頭のなかに届いているので、本日はそのことについてお伝えしておきます。
・20世紀は、アメリカの世紀でした。21世紀は、この国の世紀になるというのが、精神界の伝達です。一般のメディア情報をもとに予測するなら、アメリカの次は中国だと考えるのが普通なのでしょうが、精神界の主張は中国ではなく日本です。
・21世紀は、さらに、2011年の3.11によって、このクニは広島、長崎に続く福島の災厄に見舞われました。3度目の核による受難です。
・実は、その前の1995年には阪神大震災と同時に、地下鉄サリン事件というものも体験しています。いまの世界情勢は、すでに足音ではない戦争が中東においてはじまっており、この次にあるのは、核兵器や生物化学兵器の使用も想定される複雑怪奇な戦争状態の継続だと考えられます。こうした状況を生み出したのが、超大国アメリカの死、または、アメリカ文明の崩壊です。
・ゴッドブレスを失うということは、そうした地位の低下をもたらします。こうした力の不安定化は、次のパワーゲームへの挑戦者を生み出します。その結果として、第三次世界大戦への道も整えられつつあると、考えておいた方がよいのですが、このクニがその道から、脱出する唯一の道が覚醒なのです。
・キリスト教文明の持つ、あるいは、一神教の文明が持つ、最終戦争という無意識の願望から、自由になるために、このクニは1945年にアメリカに敗北したのでした。精神界の主張は、明治維新から、1945年の敗戦までは、ヨーロッパを学び終えるためだったというものです。そして、1945年からの70年間は、アメリカを学び終えるためだったといっているのです。これが天のプログラムです。
・日本人の意識活動のエネルギー領域において、アメリカ文明に由来する多くのものに対する興味が急速に薄れているのは、こうした動きの反映に過ぎません。それと同時に、この2016年にアメリカ全土で進行している大統領候補を選ぶためのお祭り騒ぎにおいて、これからのアメリカでは、人間的に魅力のない人物が、次の大統領になるのだということがわかりはじめてきました。
・このクニにおいても、大統領制のような、民主的な制度がよいという考えを教え込んだのが、1945年からのGHQによる洗脳だったのですが、日本人に信じ込ませるのにはある程度、成功したものの、その本家本元で、このシステムの問題点が露呈しつつあるのです。こうして、先住民を皆殺しにして、移民によって人造国家をつくってきたアメリカの物語は終わりに近づきます。
・これから、世界は歴史的な大変換期に到るのです。こうした時代の訪れを、あらかじめ知り、用意をしてきた人間にとっては、このクニで予告されてきたミロクの世のはじまりでしょうが、世界史的にみれば、聖書が伝えるところのハルマゲドンの現実化となります。
・いま、世界はマネーによってすべてを支配しようとした人間グループが、その強欲によってつくり出した何の実体も伴わない数字上のマネーによって、自滅する道に進みつつありますが、彼らを救う唯一の道が第三次世界大戦なのです。
・日本は、その道をかつて歩み、そこで受けたダメージとその後の意識コントロールから、いまだ回復していませんが、これからがミロクの世への本番なのです。
・これから、私の知る大難を小難にするプログラムでは、このクニの内部で、人間のたましいの分離がはじまります。たましいの内部で光が勝利するものと、闇が勝利するものとのハルマゲドンが起きれば、全世界を巻き込む現実の世界戦争は起きようがありません。そのための覚醒がすべての日本人に求められているのです。


(ブログ「精神学協会」2016年3月3日付「光文書(ヒカリモンジョ)Vol.484 ゴッドブレスの終わり」より引用・一部編集加工)

【ポイント・私見】
・いま、地球上では、何の裏付けもない数字上のマネーを消滅させる動きと、そのマネーによる支配を継続しようとする動きが、ぶつかり合う状況が生まれている。世界的な需要が減退する経済的崩壊の解決策は大規模な戦争しかない、と頑なに信じている者たちによって、人類は目隠しをしたまま、かつて歩いてきた世界大戦への道を再び歩むよう誘導されている。
・「戦争による最終解決」は、魚座の時代には機能したが、水瓶座の時代にはもはや通用しない。いま世界中で起きている混乱は、彼らの最後のあがきである。
・マネーはそれを支配しコントロールしてきた人間グループの強欲の結果、それ自身の重さで破局を迎えようとしている。これを最後の審判に結びつけるには、真実を見極める神につながる洞察力が必要である。その審判者(審神(サニワ)する者)は、われわれ日本民族の中に隠れている。
・20世紀は米国の世紀だったが、21世紀は日本の時代となる。2001年9月11日に、それまで神の息吹を受けていた米国から、そのゴッドブレスが失われたという。ゴッドブレスを失うということは、そうした地位の低下をもたらす。
・こうした力の不安定化は、次のパワーゲームへの挑戦者を生み出す。最近急速に進行する米国の覇権衰退は、そうした神のプログラムに則ったものであり、抗えない運命である。オバマ政権の外交や軍事作戦上の度重なる失態は、無能・無気力のなせる業に見えて、実は神のプログラムを忠実に実行して意図的にサボタージュしていることの表れだ。
・先住民を皆殺しにして、移民によって人造国家を作ってきた米国の物語は、やがて終焉を迎えつつある。
・世界はマネーによってすべてを支配しようとした人間グループが、その強欲によって作り出した何の実体も伴わない数字上のマネーによって自滅する道に進みつつあるが、彼らを救う唯一の道として第三次世界大戦への道が整えられつつある。日本がその道から脱出する唯一の道は、支配者によって仕掛けられた洗脳からの覚醒だ。
・これから世界は歴史的な大変換期に到るが、こうした時代の訪れをあらかじめ知って用意してきた人間の目には、日本で予告されてきたミロクの世の始まりと映じているが、世界史的に見れば聖書が伝えるところのハルマゲドンの現実化と認識している。
・大難を小難にする神のプログラムでは、日本の内部で人間の魂の分離が始まる。魂の内部で光が勝利するものと、闇が勝利するものとのハルマゲドンが起きれば、全世界を巻き込む現実の世界戦争は起きようがない。そのための覚醒がすべての日本人に求められている。


一読して、安西さん、どうなってしまったのかと心配になる内容だ。亀さんから見て、「(4)追い詰められた国際金融資本の最後のあがき」で同意できない点が幾つかあったんだが、そうした行を二つだけ取り上げ、簡単なコメントを記しておこう。

20世紀は米国の世紀だったが、21世紀は日本の時代となる。


日本に生まれた身として、本当に「21世紀は日本の時代」になるのなら、こんなに嬉しいことはない。しかし、その可能性は限りなくゼロに近いと亀さんは見る。世界最大の問題であるフクイチ(福島第一原子力発電所)を克服する道筋が見えてくれば、ある程度は「21世紀は日本の時代」という安西説にも同意できるのだが…。

第三次世界大戦への道が整えられつつある。


ごく最近に至り、米国から中露への覇権移行が完了したことから、最早第三次世界大戦が勃発することはあり得ない。あるとすれば、文字通り〝追い詰められた国際金融資本〟が暴走し、国際資本vs.中露間で核戦争が勃発するケースである。
http://www.nextftp.com/tamailab/etc/warring_factions.pdf

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ここで、拙稿「お金の仕組みを巡る権力闘争とプロパガンダの応酬」で取り上げたパナマ文書だが、〝追い詰められた国際金融資本〟の存在が浮き彫りになった文書になっている。そのあたりの詳細は、飯山一郎さんのパナマ文書に関するHP記事を一読されたい。
◆2016/04/08(金)  『パナマ文書』の黒幕は複数

今回の場合、かつてのように、イラク、グルジア、ウクライナ、キルギス、リビアといった小国を相手にするのとはワケが違い、中露が相手である。この中露に対しては、今の国際金融資本ではソフト面(頭脳)でもハード面(腕力)でも、最早到底敵わぬ相手になっているのだ。このあたり、未だにNHK、読売、産経は無論のこと、東京新聞すらも分かっていない現実なのだが…。

飯山一郎さんの以下のブログ記事に、天木直人氏は「内政は見えてるみたいだが,世界が見えてない」という記述があるが、東京新聞にしても正に「内政は見えてるみたいだが,世界が見えてない」のである。
『パナマ文書』はスキャンダルの仕掛け人!と,ロシアは断定した。しかし,天木直人センセも,『パナマ文書』をマトモに信じてる。内政は見えてるみたいだが,世界が見えてない。

加えて、東京新聞のロシアに対する偏見は何も今に始まったことではない。このあたりは拙稿「ヴァルダイ会議でのプーチン演説」で明確に示した。

もう一点、戦争屋と反戦争屋という深刻な国内対立が、アメリカで進行している点にも目を向けるべきだ。

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「日中緊張」が作りだされる今、日本はどう動くべきか
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行政調査新聞が以下の新記事をアップした。
「日中緊張」が作りだされる今、日本はどう動くべきか

一読して思ったことは、あの「行政調査新聞」にして、覇権が米国から中露に移行した事実に、未だに気づいていないということだ。そのあたりは、以下の記述からして明白である。

莫大な軍事費を使うつもりなど、米政府には毛頭ない。しかし南シナ海に次々と人工島を構築し領海を拡大する中国を放っておくことは許されない。莫大な軍事費を使わずに中国を牽制するにはどうすればいいのか――。中国を取り囲むアジア諸国の協力を得ることだ。そしてその場合、対中包囲網の主力、司令塔をどこに置くか。
日本以外には考えにくい。
日本と中国を正面対峙させる。最悪の場合、激突してもかまわない。それが米国の本音だと考えていいだろう。


仮に日中が正面衝突すれば、瞬時にして日本は中国に叩き潰される。このあたりの裏付けは、以下の拙PDFファイルを参照していただきたい。
http://www.nextftp.com/tamailab/etc/warring_factions.pdf

四方を海に囲まれた島国日本。海洋国家日本。有史以来ずっと大陸の影響、半島の影響を受けながらも、この環境があればこそ、日本は独自文化を醸造醸成させることができた。採り入れるべきは採り入れながらも距離感を保ち、日本的な価値観を発展させることができた。いま必要なことは対米従属から離れ、等距離を保つ外交である。それは「反米」を意味しない。米国、ロシア、中国のどこが善でどこが悪なのか。それは局面場面で変わり、どこもが善となり悪となる。外交にとって重要なことは自主独立である。どの国とも等距離を保ち、ときに近づきときに遠ざかる。国のための政治活動を展開する。それしかない。


我が国のため、「政治活動を展開」する真の政事家が、今の政体側にいないのが誠に残念である。

みかん色の恋
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■昭和の言葉
TVドラマ「スミカスミレ」だが、桐谷美玲演じる如月スミレがカラオケで、「みかん色の恋」を歌うシーンを見て、「アレ?〝ずうとるび〟なんていうグループがいたっけかなぁ」と、暫く考えてしまった。ましてや、「みかん色の恋」なんていう歌は全く知らなかったので、慌ててネットで調べてみたところ、同曲がリリースされたのは1974年11月10日とのこと、当時の亀さんはアメリカに滞在していた時期であり、知らないのも無理もないか…。多分、帰国後に〝ずうとるび〟の名前くらい耳にしたかもしれないが、記憶には残らなかったようで、今回の放送で〝ずうとるび〟が耳に飛び込んできても、最初は何のことやらさっぱり分からなかった(笑)。

まぁ、それはともかく、「スミカスミレ」全話を通じ、松坂慶子演じる如月澄は恋愛体験もなく、未婚のまま65歳を迎えているだけに、大変うぶなところがあって微笑ましかったし、昭和女らしい丁寧な言葉遣いも懐かしかった。以下は、如月澄のうぶなところがよく分かるシーンだ。

黎:意中の殿方と結ばれた瞬間こそ、人生最大の幸せかもしれんよ。

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すみれ:そんなの知りません! 経験したこと、ありませんから!!

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黎:まったく、うぶなことで…

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拙稿「お節介爺さんと婆さん」で、いろいろあって大学を退学しようとする、秋元才加演じる由ノ郷千明とのシーンを紹介したが、そのシーンに昭和の女を感じ取れるのだし、如月澄の使う言葉は丁寧なだけでなく、温もりがある。

■若者の言葉

幸坂亜梨紗:千明ってさ、性格キツイんだよね、高校の時もそれでハブかれて、不登校だったんだょ…。知らなかった?

すみれ:ハブ…、沖縄の?

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亀さんも最初、何で〝ハブ〟が話の途中で出てくるのか、ピンと来なかった(笑)。その他、「マジすか」とか、「うざい」といった若者言葉が、ポンポン飛び出してくるんで、正直戸惑うことも多かったんだが…(爆)。

■黎(れい)の言葉

黎:すみれ様に、プロポーズしてくださったようですね。心から、感謝の意を申し上げます。ありがとうございました。すみれ様にとって、きっと生涯忘れられぬ思い出となったでしょう。

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真白:俺は思い出づくりのために、プロポーズしたんじゃない!

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黎の使う丁寧語は、亀さんも客先に書簡を認めるときに使うことはあるが、日常会話では相当目上の人でない限り、使うことは滅多にない。だから、改めて丁寧語を会話に使用することの良さを見直した次第である。

強力で執拗な大衆への洗脳工作
安西ファイル「お金」編の第三弾、「(3)強力で執拗な大衆への洗脳工作」を全文お届けする。今回の引用先は「銀河系宇宙人のブログ」、そして『上位1%のエリートしか知らない?ニッポン経済 世界最強論!』(ぐっちーさん著 東邦出版)だ。「銀河系宇宙人のブログ」とは、何ともオカルトチックな名称のブログだが、このブログの記事も他からのブログから引用したもののようで、その引用先が「マスコミに載らない海外記事」と、亀さんが高く評価しているブログであった。その意味で、「マスコミに載らない海外記事」の記事を取り上げた「銀河系宇宙人のブログ」の意識は高い。

次に、ぐっちーさん著『上位1%のエリートしか知らない?ニッポン経済 世界最強論!』と題する本を、安西さんは今回引用している。実は数年前、亀さんはぐっちーさんの前著『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』を読んでいる。あまりにも日本絶賛のオンパレードなので辟易したものの、キラリと光る日本経済論を至る所に見い出せたので、安西さんに同氏の日本経済論は本物なのかどうか確認して欲しいと思い、一読後に同書を渡したのを覚えている。だから、ぐっちーさんの新著『上位1%のエリートしか知らない?ニッポン経済 世界最強論!』を、どう安西さんが評価しているのか、興味津々「(3)強力で執拗な大衆への洗脳工作」に目を通した次第である。

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前書きが長くなったが、さっそく「(3)強力で執拗な大衆への洗脳工作」に目を通してみよう。


(3)強力で執拗な大衆への洗脳工作
●国際金融資本による大衆略奪

・私[ポール・クレイグ・ロバーツ]と、マイケル・ハドソン、ジョン・パーキンスと、他のごく僅かの人々が、欧米の経済機関、主に国際通貨基金 (IMF)の支援をえた巨大ニューヨーク銀行による、多岐にわたる大衆略奪について書いてきた。
・第三世界の国々は、電化や似たような狙いの開発計画に誘いこまれて略奪されたし、今も略奪されている。だまされ易い人々や、政府を信じている人々は、外国からの融資を受けて、欧米が提示する開発計画を実施し、経済発展で、外国からの融資に返済するための十分な税収入を得られる、豊かになる結果を得ることができると吹き込まれる。
・そういうことはあっても、ごく稀だ。実際に起きるのは、計画は、その国が限界まで債務を負い、それが国の外国通貨収入を超えてしまう結果になる。国が開発融資に返済できなくなると、貸し手は、IMFを送り込み、債務を負った政府に、IMFが債権者銀行に支払う金を貸すことで、政府の信用格付けを守ってやると言わせる。ところが、政府がIMFに返済できるようにするため、政府が必要な緊縮政策を実施するというのが条件だ。こうした施策は、公共サービスや政府部門を切り詰め、公的年金を削減し、国家資源を外国人に売り払うというものだ。社会福祉削減で得られた金や、国家資産を外国人に売り払うことで得た金は、IMFへの返済に使われる。
・これが、欧米が歴史的に第三世界の国々を略奪してきた方法だ。もし一国の大統領がそうした契約をなかなか承認しないと、ギリシャ政府がそうだったように、その大統領が代表しているふりをしている国家を略奪することに賛成させるため、賄賂が渡される。
・この略奪手法を使い尽くすと、欧米は農地を購入して、第三世界の国々に食糧自給を放棄させ、輸出収入のための一種類か二種類の作物を栽培させる政策を推進する。この政策は、第三世界の住民を、欧米からの食料輸入に依存させることになる。典型的には、腐敗した政府や、安い代金しか払わない外国の買い手と、外国人が食料を高い価格で売るので輸出収入は枯渇する。こうして、食糧自給から、負債へと転換させられる。
・全ての第三世界が、今や限界ぎりぎりまで搾取されているので、欧米は自らを搾取の対象に変えたのだ。アイルランドは略奪され、ギリシャとポルトガルの略奪は余りに過酷なため、多数の若い女性が売春に追いやられている。しかし、これでも欧米の良心は痛まないのだ。
・かつては、主権国家が、自分が返済できる以上に債務を負っていることに気がつくと、債権者は、その国が返済できる金額に評価減額せざるを得なかった。21世紀に、私が著書「The Failure of Laissez Faire Capitalism」に書いたように、この伝統的なルールは放棄された。
・新たなルールでは、国家を外国人からの債務だらけにするため、国の最高幹部連中が賄賂を受け取った国の国民でさえ、年金、雇用や社会福祉を削減され、貴重な国家資源都市水道、港湾、国営くじや、保護されていたギリシャの島々など保護された国有の土地を、水の値段を自由につり上げることができる外国人に売り渡し、ギリシャ政府が国営くじからの歳入を得られないようにし、保護されていたギリシャの国家遺産を不動産開発業者に売却させられる。

●プロパガンダによる洗脳で眠り続ける大衆
・ギリシャとポルトガルで起きたことが、スペインとイタリアでも進行中だ。政権は国民を代表していないので国民は無力だ。政権は賄賂を受け取っているだけでなく、政権幹部は自分の国は欧州連合に留まらなければならないのだと洗脳されている。そうしないと、連中は、歴史から無視されてしまうのだ。虐げられて苦しんでいる国民自身も同じように洗脳されている。例えばギリシャでは、ギリシャが略奪されるのを防ぐために選出された政権は、どのような負担がかかろうとも、EUに留まらねばならないとギリシャ国民が洗脳されているために無力だった。
・プロパガンダ、金融権力、愚劣さと賄賂の組み合わせは、ヨーロッパ国民には希望がないことを意味している。
・同じことは、アメリカ合州国、カナダ、オーストラリアや、イギリスにもあてはまる。アメリカでは、何千万人ものアメリカ国民が、7年間も、貯蓄に利子収入が全くないことを黙って受け入れている。疑問の声をあげ、抗議行動をする代わりに、アメリカ人は、考え無しに、自分たちの生存は、ごく少数の人為的に作られた“大き過ぎて潰せない”巨大銀行の成功にかかっているというプロパガンダを受け入れている。何百万人ものアメリカ人は自分たちにとっては、腐敗した銀行が潰れるより、自分たちの貯蓄が減る方がましだと思いこまされている。
・欧米の人々を、彼らが直面している本当の脅威について混乱状況に置いておくため、あらゆる木陰に、あらゆるパスポートに、あらゆるベッドの下に、テロリストがいて、政府の包括的権限を無条件に受け入れない限り、全員殺されてしまうと人々は吹き込まれている。これまでのところ、これは完璧に機能した、次から次の偽旗作戦で偽テロ攻撃を激化し、これが、全ての収入と富をごく少数の手に集中するためのでっちあげであることを人々が理解するのを防ぐのに役立っている。

●本格化するユダヤ的コスモポリタンの建設
・“民主的国民”に対する支配権にはあきたらず、1パーセントは、環大西洋連携協定TTIPと環太平洋戦略的経済連携協定TPPを持ち出した。こうしたものは全員が恩恵を受ける“自由貿易協定”だとされている。実際には、こうしたものは、入念に隠蔽された、秘密の、私企業に主権政府の法律を支配する力を与える協定なのだ。
・例えば、環大西洋連携協定のもとでは、イギリス国民健康保険は、連携協定のもとで設置される私的裁決機関によって、民間医療保険に対する障害であると裁定され、私企業によって、損害のかどで訴えられ、廃絶さえ強いられかねないことが明らかになった。
・ワシントンの傀儡デービッド・キャメロンが率いる腐敗したイギリス政府は、環大西洋連携協定のイギリス国民健康保険に対する影響を示す法的文書を読めないようにした。
・あらゆる欧米の国の、大間抜けか、洗脳されていても分かっていないあらゆる国民にとって、“彼らの”政府の政策に対する全幅の信頼は、自分たちの生活のあらゆる側面を貪欲な私益に引き渡すことになるのだ。
・イギリスでは、郵便サービスは、政治的につながっている民間会社に名目価格で叩き売られた。アメリカでは、共和党と、おそらく民主党も、メディケアと社会保障の民営化を狙っている、軍や刑務所制度の様々な部門を民営化したのとまったく同様だ。公的機能は、私企業の利益創出の標的だ。
・アメリカの軍事経費予算がエスカレートしている理由の一つは民営化だ。アメリカ刑務所制度の民営化で、膨大な数の無辜の人々が、アップル・コンピューターや、ITサービスや、アメリカ軍向け製造をする衣料品会社や、他の様々な私企業のために働くことを強いられる刑務所に送られる結果となった。囚人労働者が得るのは、一時間69セントという安い賃金で、中国の賃金以下だ。
・これが現在のアメリカだ。腐敗した警察官。腐敗した検事。腐敗した判事。ところが囚人労働のおかげで、アメリカ資本主義には最大の利益だ。自由市場経済学者は、glorified刑務所が、より効率的になるといって私営刑務所を褒めそやした。そして実際、刑務所は、資本家に対して、奴隷労働による利益をもたらす上で効率的なのだ。
・イギリスのキャメロン首相が、イギリスの国民健康保険に対する環大西洋連携協定の影響に関する情報を否定していることについてのニュース報道がここにある。
・多少の独立を維持するために、自らの身を売らざるを得ないことが良くあるイギリスのガーディアンが、イギリス国民の福祉に非常に基本的な問題を、政府が秘密にしていることに対し、イギリス国民が感じている怒りを報じている。それなのに、イギリス人は、イギリス国民を裏切った政党に投票し続けている。
・ヨーロッパいたるところで、腐敗したワシントンに支配された政府が、その存在自体が、ヨーロッパ政府が、自国民の利益でなく、ワシントンの権益を代表している結果である移民に、国民の注意を向けさせ、“彼らの”政府が裏切って売り渡しをすることから、国民の注意をそらしている。
・欧米の国民の知性と認識に対して、何か恐ろしいことが起きていて、もはや“彼らの”政府の策謀を理解することができなくなっているように見える。
・欧米において、責任を持った政府など過去のものだ。欧米文明を待ち受けるものは破綻と崩壊以外ない。


(ブログ「銀河系宇宙人のブログ」2016年3月10日付「自らを略奪するまでに落ちぶれた欧米」より引用・一部編集加工)


●意図的に誇張される国際金融危機の懸念
・ヘッジファンドといえば「レバレッジ」ですが、アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズの破綻に端を発する2008年のリーマンショック。現在とあのときとが決定的に違うのは、「いまは世界の金融にレバレッジがほとんどかかっていない」という点です。
・レバレッジとは、例えばいまあなたは200万円持っています。その200万円をそのまま使うのが普通の取引です。これを、「家を買いたいから2000万円貸してくれ。万が一損が出たら俺がすべて面倒を見るから」と銀行に持ちかけます。すると、この200万円がエクイティー(資本)と扱われ、銀行は最後にこれを取り上げればいいし、買った家も銀行のものになるということで2000万円を貸してくれます(もし値下がりはじめたら、200万円毀損したところで取り立てる)。そして、あなたの家が5000万円で売れてしまったら、銀行に返すのは2000万円でいいので、あら、あなたの200万円は……なんと3000万円に大化けしたことになります。これがレバレッジと呼ばれる手法で、あらゆるヘッジファンド、投資家が使いに使って最後につぶれたシステムです。
・もちろん、きちんとした資産を買う分には問題ありませんが、だんだんルーズになって、もう資産の中身も見ないまま、「こいつが200万円といろいろなロスを全部かぶる一方で、俺たちは2000万円貸せば年5%の金利=100万円が入るから美味しいじゃん」に、みんなでどうしようもない不動産(サブプライム)をファンドのなかに入れました。
・その意味で「現在はレバレッジがかかっていない」という点を指摘する人が、2016年になっても見当たらないのにはビックリしますが、現場に携わっている人間はみんな承知しています。あのリーマンショック以降はレバレッジをかけることがほぼできない状況なのです。原因は、さまざまな規制が導入されてローンをサポートできる金融機関がないこと。ヘッジファンドは2008年まで猛威を振るい、まさに「マーケットの虎」だったのですが、ほぼすべてがあのショックで解散、倒産に追い込まれ、いまいる連中はマーケットの虎ではなく、せいぜい「マーケットの猫」程度です。
・ヘッジファンドが怖かったのは、例えば100億円のキャッシュを資本金として集めるとします。これは投資家から募るわけです。しかし、100億円投資してもリターンなぞ、せいぜい年に数%しかなりません。ヘッジファンドのリターンが「50%」とかいうのは、運用がうまいせいではないのです。レバレッジがかかるからとんでもないリターンに見えるだけです。
・2008年当時では10倍のレバレッジなど屁でもない時代で、いまの例でいうと100億円の投資資金に対して銀行が900億円ローンで貸してくれるため、1000億円規模の投資が可能でした。
・銀行というのは不思議なところで、「あなた、儲かったなら、もっとよこしないよ」という仕事はしません。決められたお金、せいぜいライボー(LIBOR=ロンドン銀行間取引金利)に1%程度プラスした利息と、元本である900億円さえ返せば文句を言わない人たちなので、要するに元本を返せばよろしい。ヘッジファンドが儲けた分は、すべて出資者に分配されます。仮に10%の利益が出たとすると、1000億円が1100億円になりますから、100億円の出資に対する配当は100億円。つまり、あっという間に出資金が倍になるわけです。そこでメディアは「ヘッジファンドはすごい!」とはやし立てましたが、すごくはなく、ただローンをしてレバレッジをかけていただけ。損するときも同様で、同じ例で100億円損しますと、900億円は銀行に返さねばなりませんから、出資金はパーになります。
・リーマンショックがひどいことになったのは、この仕組みのせいです。一瞬にして出資を失い、この例では銀行はセーフになっていますが、このロスが100億円では済まず、500億円とかになって返済不能になることの繰り返しで、金融機関が倒産に追い込まれました。だからこそ、GDPの0.8%しかなかったサブプライムローンが飛んだときに、それにレバレッジを何倍もかけていた金融機関が破綻したのです。これがすべてのからくりであって、別にサブプライムローン自体にそれほどの問題があったわけではありません。
・それと比べればいま、世の中で取り扱っているレバレッジは実に小さい規模でしかない。アメリカの銀行も欧州の銀行も、それだけのリスクをはれる力がありません。ヘッジファンドにしても、せいぜい2~3倍のレバレッジをかけるのが関の山で、その程度のレバレッジであれば仮に株価が急落したり、ローンが破綻しても大きな損失にはなりません。
・このあたりがわかっていない人は、「またリーマンショックのような危機が来る」と騒ぐわけですが、私からすれば「来るわけがない」。まして、世界最大の経済大国であるアメリカが悠々として回復途上にあり、さらに数年後には若者労働人口が爆発するというバラ色の未来がある限り、アメリカ以外の国における経済危機など鼻くそにもならんといったところでしょうか。
・もちろん、経済危機はそれなりのインパクトはがあるはずですが、アメリカが引きずり込まれない限り、大きなリスクにはなりません。欧州に手を出していなければ済む話ですから、まさに局地戦。ブラジルなどの新興国に至っては、なにか起きたからといって世界経済の基盤が揺らぐことはありません。
・つまり、世界経済危機など、なりようがない。レバレッジがかかってさえいなければ、いまの世界経済は危機に十分対応できる体力と能力を持っています。
・もし、危機が起きるとすると、1998年のアジア通貨危機のようなことは起きる可能性があるでしょう。ただ、あのときも日本とアメリカ(IMF=国際通貨基金)で危機を収拾したわけで、結局ああいう局地的な被害が起き、それを日米で救済する形になるでしょう。まあ、その程度ということです。


(書籍『上位1%のエリートしか知らない?ニッポン経済 世界最強論!』(著者:ぐっちーさん)より引用・一部編集加工)

【ポイント・私見】
・主に国際通貨基金 (IMF)の支援を得た欧米の国際機関や金融機関は、財政が破綻した第三世界の国々から多岐にわたって「合法的に」略奪をほしいままにしてきた。善意の押し売りで彼らの利益になる紐付融資をねじ込み、食糧自給体制を崩壊させ、財政や食糧を他国や他人に依存させる奴隷に転落させてきたことは、1990年代後半のアジア通貨危機などを契機に広く知られている事実である。
・そのような事態は、21世紀に入ってから近年のギリシャ危機でも再現されており、ポルトガルやスペイン、イタリアなどの南欧諸国にも伝播しようとしている。EUとユーロの危機から世界恐慌が発生し、危険なデリバティブ取引で多額のリスクを抱える世界的なメガバンクの破綻があると懸念される中、欧米諸国の人々だけでなくわが国を含む世界中の人々は、お決まりの脅し文句の「大きすぎて潰せない」という恫喝の前にたじろぎ、「腐敗した銀行が潰れて世界的な金融恐慌に陥るよりは、自分たちの貯蓄が減る方がましだ」と思い込まされている。
・米国の軍事経費予算がエスカレートしている理由の一つは民営化だが、その影響はついに刑務所制度の民営化にまで行き着いた。超低賃金の囚人労働者による奴隷労働で、刑務所は資本家にとって理想的な収益率を上げているという。

・塀の外側にいる大衆は、「囚人労働による奴隷搾取とは世も末だ」と他人の不幸を嘆いては、それに比べれば自分の不幸などちっぽけなものだと自分を慰めている。ところが、実は、その大衆も目に見えない広大な牢獄(マトリックス)の壁の内側に幽閉された奴隷であることなど夢想だにしていない。自分の言動がそのまま自分に返ってくるという、いわゆる「ブーメランの法則」が宇宙の法則であるならば、まさに、他人の不幸を嘆く者は他人に不幸を嘆かれているのだ。
・政治家や官僚が自分たちを洗脳しているとも知らず、救世主のごとく彼らを崇めて全幅の信頼を置く大衆の姿は、霊性の進歩が停滞または退化している人間の愚かさと弱さを思い知らされる。
・いま、リーマンショックをはるかに凌駕する巨大な金融カタストロフィーが発生するのではないかと不安を煽る専門家やマスコミの観測がかまびすしい。しかし、リーマンショックの到来を予言して的中させた山口正洋氏(通称「ぐっちーさん」)によれば、金融の最前線での培った知識と経験から見て、いまはリーマンショックの時とは異なり当局によるレバレッジ規制でリスクが厳格に管理されており、仮にリスク債権が破綻してもリーマンショックのような大規模な経済災害は起きないと断言している。
・デリバティブはステルス性が高いため、金融危機時の危機波及プロセスはブラック・ボックスとならざるを得ず、実際に取引やデフォルトし、金融機関が破綻してみないとその損害規模は分からない。しかし、金融の現場での実データや規制の実状を熟知する者の分析に従えば、少なくとも噂されるほどの混乱は起きない可能性も十分考えられる。
・危機を予測する声に対しては、防衛本能や危機回避本能がはたらくため反応してしまうのはやむを得ないにしても、意図的に過剰に誇張されたネガティブ情報にまで反応してしまうと、恐怖と不安の渦に呑み込まれて不幸な運命へと繋がる道を選択してしまう。そのようなプロパガンダ情報を識別する真贋鑑識力と鋭敏な洞察力を涵養し、支配者による洗脳から目覚めてマトリックスから一刻も早く脱することが極めて重要である。2016年までの期間限定で与えられている、大きな気づきと覚醒のチャンスが刻一刻と残り少なくなっているので、それはますます急務となっている。


「銀河系宇宙人のブログ」の引用記事は、まさに国際金融資本が大衆略奪を繰り返ししてきた過去を、鮮明に抉り出してみせた優れた記事であり、同記事を選択した安西さんは流石である。特に、第三世界から略奪の限りを尽くし、これ以上の第三世界からの略奪が限界に達したため、いよいよ略奪の矛先を自国民に向けたという記述は、実にインパクトがあった。そのあたりを如実に示しているのが以下の行だ。

・全ての第三世界が、今や限界ぎりぎりまで搾取されているので、欧米は自らを搾取の対象に変えたのだ。アイルランドは略奪され、ギリシャとポルトガルの略奪は余りに過酷なため、多数の若い女性が売春に追いやられている。しかし、これでも欧米の良心は痛まないのだ。


次に、ぐっちーさんの以下の発言は注目に値するだろう。

・このあたりがわかっていない人は、「またリーマンショックのような危機が来る」と騒ぐわけですが、私からすれば「来るわけがない」。まして、世界最大の経済大国であるアメリカが悠々として回復途上にあり、さらに数年後には若者労働人口が爆発するというバラ色の未来がある限り、アメリカ以外の国における経済危機など鼻くそにもならんといったところでしょうか。


ぐっちーさん同様に安西さんも、〝少なくとも噂されるほどの混乱は起きない可能性も十分考えられる〟と見ているようだ。国際金融のプロである安西さんの意見だけに、重い。


・デリバティブはステルス性が高いため、金融危機時の危機波及プロセスはブラック・ボックスとならざるを得ず、実際に取引やデフォルトし、金融機関が破綻してみないとその損害規模は分からない。しかし、金融の現場での実データや規制の実状を熟知する者の分析に従えば、少なくとも噂されるほどの混乱は起きない可能性も十分考えられる。


明日は第四弾、「(4)追い詰められた国際金融資本の最後のあがき」をお届けする。

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お金の仕組みを巡る権力闘争とプロパガンダの応酬
安西ファイル「お金」編の第二弾、「(2)お金の仕組みを巡る権力闘争とプロパガンダの応酬」を全文お届けする。今回の引用先は「櫻井ジャーナル」、そして「田中宇の国際ニュース解説」だ。「田中宇の国際ニュース解説」の場合、安西ファイルでは当初から頻繁に引用してきた。そして、最近になって「櫻井ジャーナル」も引用されるようになってきた点、流石は安西さんだと思った次第である。なぜなら、「櫻井ジャーナル」は数多ある国際ニュース解説ブログの中では、まさに鶏群の一鶴と言っても過言ではないからだ。では、さっそく「(2)お金の仕組みを巡る権力闘争とプロパガンダの応酬」に目を通してみよう。

(2)お金の仕組みを巡る権力闘争とプロパガンダの応酬
●ドル防衛に利用され翻弄され続ける世界の中央銀行

・2008年のリーマン倒産以来、中央銀行による金融延命策の副作用として債券金利の低下、株価の高騰、円安ドル高、金地金相場の抑圧などが続いてきた。
・だが、今年の正月以来、世界的に金融の混乱が加速し、それに対して日米欧の中央銀行が十分な対策(追加的な緩和策)をとれないことが明らかになり、混乱がさらに加速する事態になっている。ジャンク債の金利上昇、株価の下落、円高ドル安、金地金の上昇など、金融延命策の終わりを思わせる逆流の事態が起きている。私の予測の中の「延命策の限界露呈」が起こり、その結果「金融システムのバブル崩壊」が始まったと考えられる。
・欧州ではマイナス金利策が半年以上行われているが、利ざやの減少による銀行の経営悪化という悪影響が大きく、プラスの影響が少ない。
・日銀は、自分たちの金融延命策を「バズーカ砲」と呼び、強さを誇示してきたが、いまや日銀の策の力は、バズーカ砲の水準から、短銃ぐらいの水準へと急速に低下した。いずれ水鉄砲ぐらいの威力にまで落ちそうだ。中央銀行による金融テコ入れ策の威力は、これまでより格段に落ちている。日銀は今後、金利をマイナスの方向に拡大していくかもしれないが、最初の一発が不振だったのだから、2発目以降も大した威力を持てないだろう。
・年初来、為替相場で円高ドル安の傾向が復活していることも、日銀の金融延命策威力の低下を物語っている。2014年秋に日銀がQEを急拡大して以来、QEが効果を上げるほど円安ドル高と株高になり、QEの効果に疑問が生じるほど円高ドル安と株安になる傾向が続いてきた。年初来の円高ドル安と株安の傾向は、QEに対して市場が疑問を呈していることを示している。市場の不信を払拭する策として、日銀がQEの拡大を実行できず、マイナス金利の開始でお茶を濁すことしかできなかったのを見て、市場は円高ドル安と株安を加速した。こうした為替相場の動きからも、日銀の威力の低下が見て取れる。
・中央銀行の金融延命力の低下を思わせるもうひとつの事態は、金地金相場の上昇だ。すでに何度も書いていることだが、金地金は、ドルや米国債を頂点とする債券金融システムの究極のライバルであり、リーマン危機後、中央銀行が金融延命策を強化した2011年以降、先物主導で相場を下落させられている。だが昨年末以来、世界不況や原油安の影響による株や債券の相場下落を中央銀行が止められない事態が露呈していくとともに、金相場が急速に反騰を始めている。
・米国は、連銀も金融界も議会(共和党)も、マイナス金利にしたくないようだ。米国に資金を預けると利子がもらえるというのが、ドルの覇権の源泉であり、だからこそ昨年から連銀は時流に逆らって利上げ傾向に固執してきた。世界が大不況になったからといって、ドルの金利をマイナスにするわけにはいかない。議員がイエレンに対して「マイナス金利は違法じゃないのか。違法だろ」としつこく尋問し、合法性に関する疑問が完全に解けたわけでないという言質をイエレンから引き出している。米国は簡単に利下げに転じそうもない。
・だが、連銀は日欧に頼れなくなっている。欧州も日本も、マイナス金利しかやれない。QEはすでに限界だ。中央銀行がQEの追加の買い支えの対象にできる債券がもう残っていない。今後、世界不況が加速し、追加の緩和策がどうしても必要になったら、それができるのは米連銀しかない。だが連銀は今後、再緩和(再利下げやQE再開)にしつこく抵抗し、遅すぎる時期になってようやく再緩和に踏み切り、市場を「遅すぎて効果がない」と失望させて終わる可能性が増している。
・世界不況は、今後まだまだ続くだろう。日米とも「景気回復」の歪曲報道は続くだろうが、実質的な不況は今後さらに悪化する。貧富格差も拡大が続く。米国では、長期国債と短期国債の利回りがほとんど同じになる「金利カーブのフラット化」が起きている。これは、この先景気が悪化して金利が下がる傾向だと予測し、利回りが高いうちに長期国債を買おうとする投資家が増え、長期国債の金利が低下しているからだ。債券市場も景気悪化を予測している。
・景気一般の悪化と合わせ、マイナス金利の拡大や金融相場の下落を受けた、世界的な銀行界の経営悪化も、今後さらにひどくなる。日銀のマイナス金利の開始で、世界的に銀行株の下落に拍車がかかった。マイナス金利が長引く欧州では、基礎体力が弱い中小銀行や、不良債権が多い銀行の経営破綻が、イタリアなどで連鎖している。世界最古(1472年創業)のイタリアの銀行「Montedei Paschi di Siena」も破綻しかけている。
・世界最大のデリバティブ残高を持つドイツ銀行も破綻寸前だという見方が飛び交っている。ドイツ銀行が危ないという指摘は昨年からある。経営難なのは確かなようだが、米国の銀行界への懸念が強まる時に限って「ドイツ銀行が潰れそうだ」という指摘が出回る。米国の金融覇権を延命させるため、目くらましとしてドイツ銀行の危機を煽るプロパガンダが流布されている感じもする。米国のジャンク債を守るためにギリシャなど南欧の国債危機が扇動されてきたことを思い起こさせる。
・FT紙は先日「大きな金融危機が起きるリスクが非常に高い(the risk of a major storm is very high)」と現状を分析する記事を出した。この指摘はまったく当然だ。米金融覇権の失墜、世界体制の大転換が近づいている。


(メルマガ「田中宇の国際ニュース解説」2016年2月12日付「万策尽き始めた中央銀行」より引用・一部編集加工)
(亀さん注:2016年2月12日付「万策尽き始めた中央銀行」は有料記事だが、以下のサイトで同記事の一部を紹介している)
http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.606.html

●ペトロダラーに変わるドル回収装置タックス・ヘイブン
・富豪や巨大企業は昔から資産を隠し、租税から逃れるために努力してきた。「トリクルダウン」などは根拠がなく、妄想、あるいはペテンにすぎず、富豪や巨大企業へ流れた富の大半は社会へ還流されない。
・ブルームバーグによると、ロスチャイルド家の金融持株会社であるロスチャイルド社のアンドリュー・ペニーが昨年9月、サンフランシスコ湾を望むある法律事務所で講演した。そのテーマも税金を避ける手段。その中で、税金を払いたくない富豪に対して財産をアメリカへ移すよう、顧客へアドバイスするべきだと語ったという。アメリカこそが最善のタックス・ヘイブンだというわけだ。
・伝統的な税金の避難地としてスイス、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ベルギー、モナコなどが知られているが、1970年代にロンドンの金融街(シティ)を中心とするオフショア市場のネットワークが整備されてカネの流れは変わった。そのネットワークはかつての大英帝国をつなぐもので、ジャージー島、ガーンジー島、マン島、ケイマン諸島、バミューダ、英領バージン諸島、タークス・アンド・カイコス諸島、ジブラルタル、バハマ、香港、シンガポール、ドバイ、アイルランドなどが含まれている。
・こうした動きに対抗するため、アメリカは1981年にIBF(インターナショナル・バンキング・ファシリティー)を開設、これをモデルにして日本では1986年にJOM(ジャパン・オフショア市場)をオープンさせたが、ここにきてアメリカが租税避難の主導権を握ったようである。ペニーはアメリカのネバダ、ワイオミング、サウスダコタなどへ銀行口座を移動させるべきだと主張、ロスチャイルドはネバダのレノへ移しているという。
・ネバダにはカジノで有名なラスベガスがある。そこにあるラスベガス・サンズの所有者であるシェルドン・アデルソンはネオコンのスポンサーとして有名。ラスベガスのほか、ペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでもカジノを経営している。カジノはその性格上、得体の知れない資金が動いているわけで、タックス・ヘイブンとの親和性は強い。
・さらに、アデルソンは日本でカジノ・ビジネスを展開しようと考え、2013年11月には来日してIS議連の細田博之会長(自民党幹事長代行)にプレゼンテーションを行い、東京の台場エリアで複合リゾート施設を作るという構想の模型を披露しながらスライドを使って説明したという。その翌月、自民党などはカジノ解禁を含めた特定複合観光施設を整備するための法案を国会に提出した。
・2014年2月にはアデルソン本人が来日、日本へ100億ドルを投資したいと語る。日本では賭博が法律で禁止されていることを無視、世界第2位のカジノ市場になると期待して事務所を開設すると表明した。5月にはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が日本政府高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めたとイスラエルのハーレツ紙が今年2月5日付け紙面で伝えている。
・基軸通貨を発行する特権を利用したマルチ商法的な経済と軍事力を使った略奪で支えられているのが現在のアメリカ。システムの腐敗が進行し、崩壊は間近だと推測する人もいる。サウジアラビア王室の若い世代は激高しやすく、思慮深くもないようで、自らを窮地に追い込んでいる。ドルを支えてきたペトロダラーの仕組みも壊れつつあり、アメリカをタックス・ヘイブン化させてドルを回収しようと目論んでいるのかもしれない。
・アメリカがタックス・ヘイブンとして注目されている最大の理由は腐敗と秘密。司法当局と金融機関とのなれ合いは目に余るものがあり、国家安全保障という名目で広がる秘密主義は民主主義を破壊してしまった。中国が主導して創設されたAIIB(アジアインフラ投資銀行)やNDB(新開発銀行)の不透明性を問題にする日本の政府やマスコミが透明度ゼロのTPP(環太平洋連携協定)や最先端のタックス・ヘイブンであるアメリカに対して何か言っているのだろうか?


(ブログ「櫻井ジャーナル」2016年1月28日付「ドルを回収してきたペトロダラーの仕組みが揺らぐ中、米国はタックス・ヘイブン化でドルを集める」より引用・一部編集加工)

【ポイント・私見】
・今年の正月以来、米ドル「延命策の限界露呈」が起こり、その結果「金融システムのバブル崩壊」が始まった。欧州ではマイナス金利策が半年以上行われているが、利ざやの減少による銀行の経営悪化という悪影響が大きく、プラスの影響が少ない。日銀の金融延命策はいまや「バズーカ砲」とは呼び難く、短銃、さらには水鉄砲程度の威力へと急速に弱体化しつつある。
・為替相場が年初から円高ドル安の傾向が復活させているのは、QEに対して市場が疑問を呈していることを示しており、日銀の金融延命策威力の低下を物語る象徴的出来事である。
・日銀の金融延命策威力の低下を物語るもう一つの象徴的出来事は、ドルや米国債を頂点とする債券金融システムの究極のライバルである金地金相場の上昇である。
・米国は、連銀も金融界も議会(共和党)もマイナス金利にしたくない。米国に資金を預けると利子がもらえるというのがドルの覇権の源泉であり、だからこそ昨年から連銀は時流に逆らって利上げ傾向に固執してきた。
・しかし、欧州も日本も、QEはすでに限界で、マイナス金利しかできず、連銀はもはや日欧に頼れなくなっている。世界不況は、今後まだまだ続き、景気一般の悪化と合わせて、マイナス金利の拡大や金融相場の下落を受けた世界的な銀行界の経営悪化も今後さらにひどくなるだろう。
・最近、世界最大のデリバティブ残高を持つドイツ銀行が破綻寸前だという見方が飛び交っているが、以前から米国の銀行界への懸念が強まる時に限って「ドイツ銀行が潰れそうだ」という指摘が出回る。米国のジャンク債を守るためにギリシャなど南欧の国債危機が扇動されてきたように、米国の金融覇権を延命させるために目くらましとしてドイツ銀行の危機を煽るプロパガンダが流布されているのではないか。
・このような趨勢の中、米金融覇権の失墜と世界体制の大転換が近づいている

・米国の覇権が著しく急速に衰退し、世界的な大恐慌の到来が懸念される中、土地や領土に縛られない国際金融資本や多国籍企業などのコスモポリタンたちは、いち早く危機を察知して資産の保全と逃避に奔走している。以前から、「究極の脱税システム」、「金融的治外法権」ともいうべきタックス・ヘイブンに異常な関心を示しているが、その中心地が英国のシティーから米国に移動したことを示唆する情報が流れている。
・石油メジャーによる支配と連動してドルを支えてきたペトロダラーの仕組みも壊れつつあり、通貨安で価値が相対的に低下している米ドルの基軸通貨としての特権はいまや風前の灯である。それでも、既得権益を死守したい勢力は、米国のタックス・ヘイブン市場を強化・発展させることで、世界中に拡散している多額の米ドルを回収させることで財政の改善を図ろうと目論んでいる節がある。
・暴力と詐取に彩られた国柄に相応しく、米国の支配層は磁石に吸い寄せられるかのように、その解決策を腐敗と秘密に象徴される悪の巣窟「タックス・ヘイブン」に求めているようだ。だが、不正と虚偽が許されない新時代への移行期に当たる現在ではその神通力は効かず、彼らの目論見はあえなく潰え去るだろう。

・田中宇氏の分析では、金地金を支持しない勢力と支持する勢力との暗闘がさりげなく示唆されているが、前者の「実体のない数字のお金を支持する勢力」と後者の「実体のある物質的なお金を支持する勢力」との闘いについて、以下に私見を述べたい。
・実体のない数字のお金を支持する勢力とは、近代的な金融制度を墨守しようとする者たちである。バーチャル・リアリティー(仮想現実)の世界を活動基盤・領域とするユダヤ教徒、暴力が正義であるとして戦争を正当化するやシオニスト、ネオコンや軍産複合体、そしてそれらに連なる同盟者や代理人たちによって構成されている。彼らはマイナス金利の導入を支持し、キッシュレス・エコノミーの実現を目論み、信用創造や複利によってお金を無限大に膨張させ、デリバティブ、オフショア市場といった複式簿記のオフバランス上(数学の虚数のような世界)でお金を自由自在に増殖・収縮させてきた。悪神・邪神とこれらに操られた人間たちは、太古の昔に、西洋占星術上の水瓶座時代に入るまでは彼らの横暴は許されるが、それ以降はもはや許されず「大政奉還」する、という正神との約束を反故にして、既得権益を手放すまいと必死にあがいている。
・もう一つの勢力は、稀少価値のある貴金属(金、銀など)の発行と流通を独占し、それを蓄積することで大衆を支配するという、古典的・伝統的な金融制度の復権を目論む者たちである。広大な土地や領土といった実体のある世界を活動基盤・領域とする王室、貴族、地主や資産家、そしてそれらに連なる同盟者や代理人たちによって構成されている。彼らは近代的な金融制度は歯止めの効かない暴走列車のようであり、いつかは金融ハルマゲドンと戦争で地球自体を破滅しかねないと危惧している。金融システムの永続的な維持と延命には適度で緩やかなお金の増殖と収縮、お金をはじめとする各種エネルギーの独占・寡占が必要だと考えている。いま、近代的な金融制度の許容期限が到来したことで、大衆支配の正統性を有する自分たちこそが金融システムを継承する権利があると考えており、その「大政奉還」を敵対勢力に迫っている。
・二つの勢力には、ハード(過激かつ短期的)かソフト(穏健かつ長期的)かという違いはある。しかし、大衆を洗脳して眠らせて、気づかれないうちにお金(エネルギー)を吸い取るという、収奪的・寄生的な略奪手法の枠組みには大差がなく、両者は同じ穴の狢である。やがて、アラハバキ神に禊払いされた花道から正神がその姿を現すが、正神復権の時代(水瓶座時代)に相応しいお金のあり方とその運営者は、これらの二つの勢力ではないことだけは確かである。


安西さんの【ポイント・私見】にある、「米金融覇権の失墜と世界体制の大転換が近づいている」という主張が現実のものになりつつあることが、上記の安西ファイルに目を通した読者ならご理解いただけたと思う。

加えて、注目すべきはタックス・ヘイブンについての言及である。なぜなら、その後になってパナマ文書事件が発生しているからだ。尤も、現時点においてパナマ文書の背景を正確に捉えている識者は皆無に近く、ホンの一握りだ。そうした一握りの識者の一人が書いた記事が以下であり、必読だ。
『パナマ文書』はスキャンダルの仕掛け人!と,ロシアは断定した。しかし,天木直人センセも,『パナマ文書』をマトモに信じてる。内政は見えてるみたいだが,世界が見えてない。

一方、以下はパナマ文書の背景がゼンゼン分かっていない、4月6日付の東京新聞の記事…(嗤う)

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若いってね、何にも諦めなくていいってことなんだよ
亀さんは、TVドラマごときに涙を流すような人間ではない。しかし、「スミカスミレ」の第七話を見た時、思わず涙したシーンがあった。それは、自殺をしようとした高校生ともかに対して、桐谷美玲演じる如月すみれが発した、以下の言葉を耳にした時だった。


すみれ:
こんな危ないことしたり、自分を傷つけることするなんて………、めっ!

ともか:………

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すみれ:ともかちゃん、私が自信満々だって、なんでも持ってるって言ったよね? 

でも、そんなことないんだよ。

私も失くしたものがあるんだよ。

でも、だからがんばれる。

がんばんなきゃいけない。

そうじゃないと、顔向けできないから。

若いってね、何にも諦めなくていいってことなんだよ

なんでもできるんだよ。

だから、自分のこと大事にしてあげて。


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亀さんは、亡くなった上の息子の親友の葬儀に参列したことがある。直後、その件について世界戦略情報誌『みち』の藤原源太郎さんに、まほろば会の帰りのエレベーターの中で報告した時、「あ~ぁ」と、悲痛なうめき声を漏らした源太郎さんの横顔が未だに忘れられない。東日本大震災から遡ること、一年前の2010年1月16日(土)のことであった。

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マイナス金利から現金廃止への秘めた狙い
今回は安西ファイルの「(1)マイナス金利から現金廃止への秘めた狙い」を取り上げたい。過日の拙稿「マイナス金利の狙い…」で、亀さんは以下のように書いた。

安西さんが考えるように、ゼロ金利の目的は(中央銀行を最大の受益者にするための)キャッシュレス社会の導入なのか、あるいはカレイドスコープの言う「(中央銀行すなわち日銀に絶対的な権力をもらたすための)ハイパーインフレなのか、いずれが権力の狙いなのかという詮索はともかく、安西稿の最終行、「憎悪に呪縛され全体から個への分裂による拡大再生産で発展してきた現代文明は、自殺願望でもあるかのようにふるまい始めた。いよいよ自壊への道を突き進み始めたのだろうか…」は不気味である。


以下はマイナス金利について安西さんが言及した、「(1)マイナス金利から現金廃止への秘めた狙い」であり、最初に「カレイドスコープ」と「スプートニク」の記事を紹介(一部編集加工)、それから両記事の要約および安西さんの私見を披露する形を取っている。なお、丸に数字(①など)は、ウィンドウズOS以外のパソコンには表示されないため、括弧に数字((1)など)へ転換した。

(1)マイナス金利から現金廃止への秘めた狙い
●新世界新秩序建設の最終局面に突入しつつある世界

・一昨日、中曽日銀副総裁が、こっそり「マイナス実質金利」という言葉を使って声明を出しました。「量的・質的金融緩和(QQE)で実質金利マイナス圏内、民間需要を刺激し、景気は緩やかな回復、物価基調も改善」…さらに、追補として「2017年度前半頃に物価安定の目標である2%程度に達すると予想」とも。(トレーダーズウェブ)
・たった数行ですが、この意味を本当に理解した投資家は、迫りつつある世界的な経済大災害を、それなりに乗り切ることができるでしょう。
・…彼らは、慌てて保有していた株式の一部を売り払って現金化し、その資金を「金ETF」などの金価格に連動した上場投資信託に振り向けたことも、株式市場の下落に拍車をかけた要因の一つでしょう。もっとも、今のところ、その影響は微々たるものですが。
・マイナス実質金利の本質と、欧州中央銀行(ECB)や日銀が、それを、ほぼ同時期に導入した真の狙いを、もう一度、端的に書いておきたいと思います。それは、以下です。

マイナス金利の導入は、現在の銀行制度、通貨制度を完全に破壊して、新しい通貨システムに移行させる第一段階に位置付けられている。
その通貨システムは、バーチャル・マネーの「数字」だけが飛び交う世界=キャッシュレス・エコノミーの世界の基礎を成すものとして構想されていたものである。
言い換えれば、それは新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー:NWO)の共産主義世界への移行段階に設置されるもので、それこそが、G20サミットやCOP21、ビルダーバーグ会議などでグローバル・エリートたちが議論している「持続可能な開発」を可能にするものである。


・…このように、新世界秩序(NWO)の想像を絶する大きなフレームを理解してこそ、はじめてマイナス金利の本当の位置付けと目的が理解できるようになるのです。
・つまり、マイナス金利の導入は、想像以上のインフレを誘発して、各国政府の債務を減価したり、金融機関を計画的に破綻させて、ベイル・インなどによって預金者のお金を収奪し、さらにその後、過激なデフレに誘導することによって、ロスチャイルド、モルガン、ロックフェラーといった世界政府主義者であるハザール・マフィアの失敗の穴埋めを、世界各国の国民の富を取り上げることによって成し遂げようという壮大なたくらみである、ということなのです。

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(ブログ「カレイドスコープ」2016年3月5日付「2016年から始まる米国と日本の悪夢」より引用・一部編集加工)

●消滅へのカウントダウンを始めようとする欧米の現金
・現金が消滅する日が近づいている。世界の主要通貨であるドルとユーロの最高額紙幣が今週、脅威にさらされた。
・欧州中央銀行は既に500ユーロ紙幣の流通停止を呼びかけている。一方、米国の元財務相ラリー・サマーズ氏は、100ドルや50ドル紙幣さえ流通停止すべきだ、と訴えている。著名なエコノミストや銀行のアナリストらもこの考えを支持している。
・主張の根拠はいつも同じだ。現金は犯罪者やテロリスト、脱税犯に利用されている、というのだ。
・しかし、異なる視点もある。経済先進国でマイナス金利政策が広がっている。個人の預金の金利さえ間もなくマイナスになるかも知れない。それが銀行のクライアントらの気に入るはずがない。
・大口預金者の一斉取り付けが起きれば、世界の銀行システムが壊滅するかも知れない。それを避ける最良の方法は、そのような可能性を人々から奪うことだ。つまり、現金の流通を止めることである。そうすれば誰もがお金を銀行システムに預けることになり、お金の流通は完全に管理下に置かれる。

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(ブログ「スプートニク 日本語版」2016年2月19日付「間もなく現金は消滅する…犯罪対策か、資金の流通を完全に管理下に置く狙いか?」より引用・一部編集加工)

【ポイント・私見】
・1月末に発表された日銀のマイナス金利導入のニュースは、マスコミの解説や黒田日銀総裁の思惑とは異なる意味で、衝撃的なバズーカ砲が放たれたと言っても過言ではない。それ以来、徐々にその真の目的が露わになり、シナリオ通りの危険な方向性を辿り始めている。
・マイナス金利の導入は、以下(1)~(3)の目的のもとに行われる。(1)現在の銀行制度、通貨制度を完全に破壊して、新しい通貨システムに移行させる第一段階と位置付ける。(2)その通貨システムは、バーチャル・マネーの「数字」だけが飛び交う世界=キャッシュレス・エコノミーの世界の基礎を成すものとして構想されている。(3)これは新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー:NWO)の共産主義世界への移行段階に設置されるもので、それこそがG20サミットやCOP21、ビルダーバーグ会議などでグローバル・エリートたちが議論している「持続可能な開発」を可能にするものである。
・これらの目的実現に向けた動きが早速、出始めた。欧州中央銀行は既に500ユーロ紙幣の流通停止を呼びかけ、米国の元財務相ラリー・サマーズ氏が100ドル紙幣や50ドル紙幣の流通停止を訴え、著名なエコノミストや銀行のアナリストらもこの考えを支持している。
・「現金は犯罪者やテロリスト、脱税犯に利用されているので、これらを未然に防ぐため」というのは表向きの理由。欧米各国の金融当局やその背後にいる世界支配層は、マイナス金利下で大口預金者の一斉取り付けが起きれば、世界の銀行システムが壊滅するかもしれないので、それを避ける最良の方法として、現金の流通を止めてそのような可能性を人々から奪おうとすることを目論んでいる。つまり、お金を強制的に銀行システムに預けさせ、発生・消去が自由自在なお金(「数字」だけが飛び交うバーチャル・マネー)の流通を完全に彼らの管理下に置こうとしている。


上記の安西ファイルを一読して、亀さんが疑問に思っていた、キャッシュレス社会とハイパーインフレの関連性は、実はコインの裏表であったことが理解でき、大変有り難かった。

ともあれ、最近になってスプートニク紙の引用が増えている点、ますます安西ファイルから目が離せなくなってきた。たとえば、安西さんが今回引用したスプートニクの記事も、マイナス金利の最終目的が「キャッシュレス社会」にあるとする、安西説を裏付けるものとなっているからだ。

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ヌッポンでの結婚や出産はキチガイ沙汰
TVドラマ「スミカスミレ」では書きたいテーマが沢山あるんだが、今日は一つだけ取り上げておこう。過日、「スミカスミレ」の掲示板で微笑ましい投稿があった。

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町田啓太演じる真白勇征(ましろ・ゆうせい)、桐谷美鈴演じる如月すみれ(きさらぎすみれ)は、亀さんから見れば息子・娘のようなモンだ。だから、ドラマ「スミカスミレ」で二人が最終的に結ばれ、甘い新婚生活を満喫しているシーンは、上記の小学校四年生の女の子の「キスしすぎ」なんてチットモ思わず、むしろ微笑ましいシーンにすら映ったくらいでR。そして、二人の若者の甘いキスシーンを見つつ、「あ~ぁ、亀さんにも新婚時代があったっけなぁ」と、遠い昔を思い出した次第でR。

ここで、、過日アップした拙稿「若者を見殺しにする国・ヌッポン」を思い出していただきたい。今の二十代から三十代にかけての若い世代は、結婚したくてもできないという若者が実に多いのだ。一方、亀さんの若い頃は結婚したいと思えば、当たり前に結婚できた時代だった。しかし、今の若者の場合は60%が貯金ゼロ、世界一バカ高い大学の授業料、ブラックバイトでこき使われる毎日、仮に無事に卒業できたとしても、奨学金という名の残酷な平成版〝サラ金地獄〟が待っている…。夢もチボー(希望)もない国なのである、このヌッポンは…。

それに加えて、仮に目出度く正社員として入社し、結婚できたとしても、放射性物質に覆われている日本列島では、五体満足な赤ん坊が生まれてくるという保証もない…。だから、あと1~2年の間は結婚するなと、亀さんは息子たちに言っている。ともあれ、今の日本の若者らに、昔の日本にあった普通の暮らし、普通の結婚、普通の家庭生活を味わって欲しいと、切に願う今日この頃なのだ。だから、あと1~2年は堪え忍びつつ待ってくれぇ…。

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チャートとウンコ
先月のまほろば会で安西正鷹さんを囲み、「お金」と「大麻」の話を聞いてきた。そのうち、大麻については以下のように二回に分けて紹介済みだ。特に、「偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ」の場合、200人近くの読者が「いいね」を押してくれたので正直嬉しかった。安西さんに代わって、クリックしてくれた読者に御礼を申し上げる次第である。
米国におけるマリファナビジネスとの闘い
偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ

で、「お金」についても是非取り上げておこう。今回の主な項目は以下のとおりであった。

(1)マイナス金利から現金廃止への秘めた狙い
(2)お金の仕組みを巡る権力闘争とプロパガンダの応酬
(3)強力で執拗な大衆への洗脳工作
(4)追い詰められた国際金融資本の最後のあがき
(5)手品の仕掛けに気付き始めた民衆
(6)「夜明けの晩」にかすかに見え始めた希望の光


上記の6つの主題から、世界経済が今までにない大転換期を迎えようとしているのが感じ取れよう。また、円の崩壊を見越して海外の銀行に口座を開設する話がチラホラ出てきたり、「オバマ大統領、米国企業とイランの石油取引でユーロ建て決済を許可」という記事が書かれたり、その他飯山一郎さんのHPに載っていた以下のチャートなどからも、大転換期が迫ってきているのが肌で分かるのではないだろうか…。

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◆2016/04/05(火)4  チャートを読む洞察力

尤も、亀さんは経済専門誌である『Forbes』の記事翻訳を数多く担当してきているくせに、未だに経済音痴なんだが…(爆)。だから、上のチャートを見てもチンプンカンプンといったところが正直なところだ。それでも、チャートは世界経済の実態を正しく示すモノサシ、ということだけは直感的に分かっている。今朝アップした亀さんの以下のコメント…。

今日の〝ウン〟(運)勢は…
いつも投稿ありがとうございます。

目に見えぬヒトの心の発生源が腸とすれば、その腸を毎日時間をかけて通過する〝ウン〟コこそ、ヒトの健康のバラメーターを表しているのだし、かつ、ヒトの〝ウン〟メイ(運命)も表していますね。

亀さん@今日のウンコ(運命)は…


これは腸とウンコの話なんだが、ここで腸を「世界経済」、ウンコを「チャート」というアナロジーで捉えてみよう。すると、上記の「三段下げ」のチャート(ウンコ)は、今の世界経済()の状態をズバリ示しているんだなと、分かるノダ。

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なんか、大分話が横道にそれてしまったが、今回の安西ファイルの「お金」編には、重要な情報が含まれている主題が多かったので、明日あたりから一つずつ取り上げていこう。ただし、ドーシテモ安西さんや他のまほろば会のメンバーの意見に同意できない場合、遠慮なく反対意見も書かせていただくつもりだ(笑)。

心を生み出しているのは、脳ではなかった…
拙稿「ヒトの脳がスーパーコンピュータになる日」で、「ヒトの脳をCPU(中央処理装置、プロセッサのこと)として活用する件について、亀さんも思うところがある」と書いたが、あるていど自分の考えをまとめた記事を、10年以上前に書いていたのを思い出した。それは、2005年6月22日に書いた旧稿『内臓が生みだす心』と題する記事である。

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世間では、ヒトの心は脳から生じると思っている人たちが、圧倒的多数のはずだ。亀さんも12年ほど前までは、そのように信じていた。ところがである。ヒトの心が生じる場所は、実は脳ではなかったのだ。そのあたりの詳細は旧稿『内臓が生みだす心』に書いたので、ここでは繰り返さない。

ともあれ、久しぶりに旧稿『内臓が生みだす心』を読み返し、西原克成博士の「脳細胞は単なるトランジスター」という発言を思い出したんだが、この博士の発言こそ、ヒトの脳のスーパーコンピュータ化に結びつくのだ。

さらに、亀さんは「腸の持つ消化・吸収能力が個人の五感の源、すなわち心となって表れる」と、旧稿『内臓が生みだす心』に書いている。ここで飯山一郎さんの乳酸菌と結びつくんだが、心を豊かに保ち、健康を維持していく上で、〝本物〟の乳酸菌の摂取が不可欠であることが、旧稿『内臓が生みだす心』に目を通した読者なら納得できるだろう。

若者を見殺しにする国・ヌッポン
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結婚・出産なんてゼイタクだ! 大人が知らない〝貧困世代〟のリアル」という記事が、現代ビジネスに最近アップされた。この国の未来に希望が持てぬ若者の実態を浮き彫りにしており、特に以下の行は読んでいて心が痛む。

過去に様々な経験ができた高齢者であれば、「やりたいことがあと少しできれば、まあいい人生だったなぁ」などと人生への諦めや落としどころがつくかもしれない。だが、若者たちはそもそもやりたいことが生涯できない状態に置かれているのではないだろうか。

青春を謳歌する活力を持ちながらも、それをまったく生かせずにもがいている。これは日本を衰退させる大問題のように思える。

一番人生を諦めてはならないはずの若い世代が、人生を諦めざるを得ない。あるいは自身の生き方を制限せざるを得ない環境に置かれている。


実は若者が生活を営んでいる日本列島、閉塞感に覆われているだけでなく、死の放射能にも覆われているのだ。その日本には死の放射能を止める技術がなく、今や一日でも早く現内閣が崩壊するか、政権を投げ出すのを待つより他はない。そして、現政権が崩壊したら即、フクイチ(福島第一原子力発電所)問題を解決できる唯一の国、ロシアがフクイチの死の放射能を止めてくれるのを祈るほかはない。その日が来るまで、互いに堪え忍びつつ生き延びていこう。

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ヒトの脳がスーパーコンピュータになる日
亀さんは2001年から2009年にかけて、日本語版『Forbes』誌の翻訳チームの一員だった(ぎょうせいが発行していた日本語版『Forbes』誌は、残念ながら2009年に廃刊となったが、その後プレジデント社から復刊)。以下は、そうして訳出した数多くの記事の一本だ。
"Future Teller" (September 2005)

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もう、10年以上も前の記事だ。腕時計を一回り大きくしたようなアームバンドを上腕に取り付け、身体のわずかな変化も見逃さずにモニターしてくれるスグレモノで、健康管理に威力を発揮したという内容の記事である。だから、以下に示す飯山一郎さんのHP記事を興味深く読んだ。
◆2016/03/31(木)4 次世代コンピューターは「人馬一体型」!

取り分け注目したのが、向こう10~15年にかけ、ヒトの脳をスーパーコンピュータ化させるという〝示唆〟である。同記事を読みながら、ここまで技術は進んでいるのだなと、つくづく思ったことだった。ヒトの脳をCPU(中央処理装置、プロセッサのこと)として活用する件について、亀さんも思うところがあるのだが、長くなりそうなので別の機会にしよう。

ところで、亀さんは日本語版『Forbes』誌で数多くの記事の翻訳を担当したが、一番忘れられないのが入れ墨に関する記事である。ドーシテ、亀さんが入れ墨についての記事翻訳を担当したのかは、ヒ・ミ・ツ・(笑)。
 "Adventures in the Skin Trade" (January 2005)

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その他、亀さんが手がけた雑誌の記事については、記事リストを参照されたい(実は、リスト以外にも百本以上の同誌の記事要約も担当していたんだが、煩わしいのでリスト化していない)。それにしても、当時のリストを眺めながら、翻訳者としてのピークは10年前の50代だったんだなと、つくづく思った亀さんであった…。