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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
人類、そして日本人はどこから来たのか
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先週の金曜日(25日)は『ビッグコミック』の発売日ということで、近所のコンビニへ買いに行った。亀さんの場合、コンビニに行った時は必ず本棚を覗くんだが、今回は『人類進化の秘密がわかる本』という本が面白そうだったので、『ビッグコミック』と一緒に購入した。こうした類いの本を時々入手し、各分野の最新研究の成果を知るのに役立てているワケだ。

『人類進化の秘密がわかる本』も幾つかの新情報が入っていたが、特に注目したのは、「現代の人類(非アフリカ系)には、ネアンデルタール人の遺伝子が1~4%混入している」(p.138)という行であった。これは取りも直さず、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人との間で交配があったことを意味している。このあたり、ネットでも関連記事が多く出ているので、関心のある読者は一読されるとよい。たとえば、最新の記事として以下がある。
6万年前に人類が手に入れた脅威の能力とは?
ネアンデルタール人との決定的な「遺伝的違い」が明らかに


『人類進化の秘密がわかる本』に話を戻すが、ネアンデルタール人との交配以外で注目したのは、第6章の「アジア人、日本人のルーツとは」(p.177~)だ。亀さんは今まで、日本人のルーツに関する様々な書籍に目を通してきており、現在でも書架には以下のような本が並んでいる。

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『日本人になった祖先たち』については、あいば達也氏が自身のブログ「世相を斬る」で取り上げており、特に以下の行が印象に残った、というか面白かった(笑)。

それに比べると、日本のミトコンドリアDNAとY染色体の関係性には、差異が見られないことから、過大な征服者が出現しなかったことが推測される。また、縄文、弥生と云う歴史的移行期においても、ミトコンドリアDNAとY染色体の関係性は概ね維持されている。つまり、この時代から、日本は、征服者の横暴に晒されていなかった事も推測できる。現代の社会においては、皮肉にも、リッチで伊達な男が、妻以外に愛人などを持ち、数人を囲い込んでいる現象を想像した。挙句にワーキングプワーで草食?結婚できない中年男が増えるのは当然なのだなと、余計なことまで考えた。
●神の国を信じる人々 純粋日本人がいない、不都合なDNA研究


もう1冊、『DNAでたどる日本人10万年の旅』については、世界戦略情報誌『みち』に天童竺丸さんが鋭い書評を載せていた。
Y染色体DNA系統O3の跳梁跋扈を阻止せよ

ところで、「人類、そして日本人はどこから来たのか」といったテーマを、今回亀さんが取り上げたワケは、あいば達也氏の以下の記述に集約されるので引用しておこう(傍線亀さん)。

時には、こう云う情報に触れるのも、原点回帰であるとか、リフレッシュと云う点で、有効だろう。このように日本人に限らず、人類は悠久の歴史の中に存在するわけだから、現代人のご都合主義(些細な経済事情)で、放射能を敢えて生み出すと云うような行為は、人類への冒涜なのだよな?そんな風に思う一日だった。
●神の国を信じる人々 純粋日本人がいない、不都合なDNA研究


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アメフッテ、ジカタマル
3月も残すところあと1日、4月も目の前だ。今冬の風邪だが、年末に薄着で街に出たため、半日ほど軽い風邪を引いただけで終わった。免疫力を高め、一日一食の生活を始めてから、一年近くが経過したことが物を言っているのだろう。だから、「胸を張って厚かましく生きろぉ!」でも、亀さんは以下のように書いた。

今の亀さんは顔が寅さん似であるといったこと以外、腰も膝もゼンゼン悪いところはないんだが…(爆)。


だから、風邪で寝込んだのは大分昔の話とばかり思い込んでいたのだが、念のため確認したところ、3年前の2013年1月7日に書いた「修身と辻説法」に、以下のような記載があった。

三が日、久しぶりに市内の書店に寄ってみたところ、風邪を引いてしまい数日寝込んでいた。


当時は一日三食の生活をしていたから、風邪を引きやすい体質だったのが今にして分かる。蛇足だが、上記の「修身と辻説法」で亀さんは渡部昇一を褒め称えている。ところが最近、同氏が「朝日新聞を糺す国民会議」の議長に就任していることを知った。

こうした一連の朝日新聞叩きに対する亀さんの姿勢は、拙稿「あえてエールを」でも書いたので繰り返さないが、基本的に朝日新聞に対する姿勢は、同記事を書いた当時も今も変わっていない。だから、朝日を叩くのなら、同時に読売、毎日、産経、日経も叩かないことには片手落ちだと思っている。尤も、今の日本でこんなことを議論しても、モー意味はないんだが…。

ところで、「顔が寅さん似であるといったこと以外、腰も膝もゼンゼン悪いところはない」と大見得を切ったんだが、最近になって一つあるのを思い出した。それは、平均して年に一回程度経験している痔だ。名前は忘れたが薬局で売っているナントカ軟膏を、昨年までは腫れた部位に塗って治していたんだが、今回は乳酸菌を塗ればE-ではないかと思いつき、使用してみた。お陰様で経過は良好だ。拙宅の場合、歯磨き粉、豆乳ヨーグルト、洗髪、風呂、床拭きていどにしか乳酸菌を使っていないんだが、これからは薬にも使えそうだワイ。

日本が原始生活に突入し、インフラ(電気・ガス・水道)がストップすると、発電機がなければ空気清浄機やサイクロン型掃除機は使えなくなる(尤も、慌てて発電機を買う必要はない。掲示板【放知技】参照)。残る手段は乳酸菌で床の雑巾掛けをしたり、噴霧器で部屋に吹き付けるしか手は残されていない。だから、今は2Lペットボトルで間に合っているものの、梅雨入りまでに大型容器を手に入れ、大量に乳酸菌を作り始めようと思っている今日この頃だ。ともあれ、今後は最悪の事態を想定して行動していくことが肝心だ。尤も、こうした亀さんの想定が外れて、周囲の笑いものになれば、こんな嬉しいことはないんだが…。

寅:なんだ、タコ、おまえ人並みに入院した事があるのか?

社長:あるよ。手術したもん。

寅:どこを~?

社長:痔だよ! 脱肛!

さくら:社長さん!

寅:汚ねえな、コノヤロ、今、メシ終った後なんだぞおまえ~!

社長:いいじゃねえか!絶対ね、あれは切った方がいいんだよ。ねえ!看護婦さん!

京子:ええ、でもこの頃は痔も切らないで治すんですよ。

一同:へえ~

社長:ほう~、どうするんです?

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京子:飴の粉をね。こう、振り掛けるの…

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社長:へ~、飴の粉を……?

京子:アメ降ってジ固まる………

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一同:ハハハハ!!

社長:あー、上手い上手い!ハハハ!

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http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/14saku.htm


イラクサの秘めたパワー
拙稿「偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ」で、イラクサの秘めたパワーについて解説なしで紹介したが、それは読者の気づきを期待していたからだ。そして、以下のように在西のひろみさんからの待望の投稿があった。やはり野郎は駄目だねぇ、これからは女性の時代だワイ…。

イラクサ、このあたりでも、雑草として、畑周辺に勝手に生えています。
こちらの人は、水に漬けて、発酵させて、作物の、肥料や虫除けに使ったりしています。
鉄分が多いので、食べる人もいます。
でも・・・イラクサというだけあって、細かいトゲトゲがあって、痛いんですよ。

この草が、苧麻だったとは!!!!
繊維が取れるのなんて!!!
今年は、がんばって、大きく育ったものから繊維が取り出して、糸を作ってみたいと思います。

「苧麻から糸を作る」

https://www.youtube.com/watch?v=JnJrBM0laxw

楽しみができました♪
ありがとうございます!!!

http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1049.html#comment575


今後も安西正鷹さんの安西ファイルを都度紹介していくので、期待していただきたい。

今夏、日本で起こること…
先週の金曜日(3月25日)、「スミカスミレ」の第8話(最終回)を見た。ある程度予想していたとはいえ、やはりハッピーエンドで終わってくれた。同TVドラマを見たほとんどの人たちが、我が事のように幸福な気分に包まれたことだろう。

このTVドラマを題材に、第七話に登場した自殺未遂の高校生(拙稿「20代の自殺」など参照)、松坂慶子演じる如月澄の懐かしい昭和の言葉遣い(拙稿「納豆型社会の情景」など参照)、松坂慶子vs.大竹しのぶ女優比較論(拙稿「大竹しのぶという女優」など参照)など、このTVドラマを題材に取り上げたいテーマは多いのだが、別の機会に譲りたい。

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同ドラマは根強いファンを獲得したようで、そのあたりはDVDが今夏発売されることが、早々と決定したあたりからも窺える。ただ、一つだけ気になるのは7月20日という発売日だ。これはあくまでも予測だが、梅雨も明けているであろう今年の7月下旬頃は、すでに日本の物流が誰の目から見ても明らかな混乱を来している可能性が高い。だから、せっかくDVDを予約したとしても、最悪の場合、DVDが手元に届かないことも想定の上で、DVDが欲しいという人は予約注文をするといいだろう。

さて、このあたりでTVドラマから現実に目を向けていきたい。最初になぜ、「日本の物流が混乱する」と予測するのかという根拠だが、それは偏に世界最大の問題であるフクイチ(福島第一原子力発電所)だ。過日取り上げた「最後の砦」で、原発の現場を熟知する元原子力ムラの関係者のCさんについて取り上げたが、その時に話題になったのは吉田(昌郎)所長の死因だけではなく、チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較についてもCさんの意見を聞いている。そのCさん、チェルノブイリと福島は気候が異なり、ウクライナの首都キエフは湿潤大陸性気候、すなわち冷帯に属する(北方130kmにあるチェルノブイリも同じ気候)。一方、福島原発のある地区は温帯だといった、気候から話を始めたのである。

そしてCさんは、「このように、チェルノブイリと福島は気候が違う。冷帯のチェルノブイリと異なり、温帯の福島は土壌菌が活発だ。だから、(土壌菌があまり活発ではない)チェルノブイリでは、1986年4月26日の事故が起きてから30年目に突入しようする今日、酷い内部被曝や放射能による後遺症に苦しむ人たちが多いが、(土壌菌が活発である)福島ではチェルノブイリほど深刻な事態にはならない」と主張するのだった。

確かに、国土のほとんどが温帯に属する日本列島の土壌菌の威力については、亀さんも「NHKの“気配り”」で以下のように書いた。

畠山重篤氏のトークも宮崎学氏のトークも実に素晴らしかった。宮崎氏の森と動植物の話は目から鱗の連続だったし、畠山氏の「東日本大震災後“十年は死の海だろう”と覚悟していた漁師たちは、わずか数か月で海が驚異の回復力を見せるのを目の当たりにした」という話は、咄嗟に広島長崎に投下された原爆以降を思い出したほどである。原爆投下後、数年は草木1本すら生えないと言われていたのに、翌年には嘗ての自然が戻っていたのだ。実はコレ、乳酸菌などの菌力豊かな日本の土壌だからこそ可能だったのである。


しかし、広島・長崎・チェルノブイリと福島とが決定的に異なっている点は、広島・長崎は一瞬で終わり、チェルノブイリはソ連が多大な犠牲を払いながら、総力を挙げての石棺化に成功している。一方で福島原発の場合、事故から5年以上も経過したというのに、依然として死の放射性物質が連日のようにタダ漏れしているのだ。これでは、いくら日本の土壌菌が優れているといっても、放射能処理に間に合うはずがない。

さらに、もう一点ある。それが内部被曝であることは、ブログ『文殊菩薩』 の以下の記事が思い出させてくれるので、一読しておこう。
いま! やるべきことは…, 空気清浄機を回し続け,サイクロン型掃除機でホコリを完全に除去し,さらに丁寧に拭き掃除した寝室(『放射能 ゼロ空間』)で7~8時間眠り,過ごすこと!

内部被曝に関連して、ミトコンドリアとの関連性を見事に浮き彫りにした、治療師・今村光臣先生の論文が出たので必読だ。
今再びのミトレンジャー

亀さんも旧稿でミトコンドリアに関して数本の記事を書いている。
『ミトコンドリア・ミステリー』
『究極の免疫力』

納豆型社会の情景
拙稿「お節介爺さんと婆さん」の続きだ。同記事で紹介したTVドラマ「スミカスミレ」のシーンは、同ドラマの主人公・如月すみれが、未だ一度も顔を合わせたことのないという学友の家を訪問、大学を辞めたいという学友に対して、「大学を辞めないでください」と、ひたすら訴えるという胸を打つシーンであった。そうした如月すみれの言動は、索莫とした現代社会にあっては考えられないものに映ることだろう。しかし、だからこそ視聴者のハートを鷲掴みにしたのではと思うのだ。たとえば、「Yahoo!テレビ みんなの感想」の「スミカスミレ 45歳若返った女」の以下の投稿…。

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「昭和世代にはどストライク」とは、「スミカスミレ」というTV番組に漂う昭和の残り香を意味していると思って、ほぼ間違いあるまい。

松坂慶子と亀さんは同期だが、拙稿「秋刀魚の味」にも書いたとおり、当時はあった「納豆型社会」を膚で知る最後の世代だ。そうした世代から見て、「スミカスミレ」はかつてあった良き時代を思い起こさせてくれるのである。一方、「納豆型社会」しか知らない若い世代にとっては、ある意味で〝新鮮〟なものに映ったのかもしれない。つまり、今の時代にはない、人と人との温もりのような人間関係を、彼ら彼女らの若い感性で感じ取ったのではないだろうか…。

つまり、映画「秋刀魚の味」に見られるように、モノが無かった時代にはあった互助の精神、その互助の精神こそがネバネバに他ならなかったのだ。しかし、今の日本は互いが殻に閉じこもってしまっている、今こそお互いに助け合わなければならないというのに、芭蕉ではないが「秋深き隣はなにをする人ぞ」という、互助の精神を失った甘納豆型社会の日本になってしまっているのだ。だから、亡国という名の奈落の底に転げ落ちて行っていく日本を、われわれは最早防ぎようがないのである。


ところで、納豆の素になるものこそ納豆菌に他ならないのだが、「納豆型社会」にとっての納豆菌は何だったのか? 実はそれこそが「共同体」であった。その共同体について、『月刊日本』(4月号)の「読者より」に印象に残る投稿があったので以下に引用しよう。

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「編集部より」で参考記事として、宮崎学氏の連載「突破者の遺言」を紹介しているが、その宮崎氏、以下のように述べている(傍線は亀さん)。

「共同体が崩壊した原因の一端は、新自由主義にあるのだろう。新自由主義は経済合理性のみで動く人間を「評価」する。経済合理性に反する家族愛や友情、同胞意識で動く人間は間違った存在と規定する。新自由主義が個々人の競争を煽ることで、日本社会の人間関係を金銭的関係に置き換え、共同体を崩壊させたの感は否めない。
『月刊日本』(4月号)p.95


鋭い指摘である。この〝共同体〟で亀さんが思い出したのが、小室直樹博士の『危機の構造』(ダイヤモンド社)だ。以下は旧稿「里山が危ない!」からの引用である。

「戦前の一君万民思想」、すなわち戦前の共同体社会は、昭和20年の敗戦とともに崩壊しました。「戦前の一君万民思想」は、「太古の昔から稲作農業によって仕込まれた日本人固有の技術力、団結力」が土台になっていたことは云うまでもありません。そして戦後は共同体社会の精神が、会社という組織に潜り込んだのでした。このあたりについては、故小室直樹博士の名著『危機の構造』(ダイヤモンド社)を一読されることをお勧めします。


会社に潜り込んだ〝共同体〟、これを破壊したものこそが、小泉純一郎と竹中平蔵が導入した新自由主義であった。その意味で、小泉と竹中の悪行は万死に値する。

ところで、「スミカスミレ」の掲示板を眺めていたら、拙ブログのコメント欄に時折投稿してくれる、大阪のおばちゃんの名前を見つけたんだが、同一人物だろうか…(爆)? まぁ、文体から間違いなく拙ブログで時折投稿してくれる、大阪のおばちゃんだろうな。大阪のおばちゃん、今夜の「スミカスミレ」の最終回、期待しようぜ(笑)。それにしても表題の「スミか?スミレか?」…、馬井こと言うなぁと、感心しきりの亀さんであった。

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お節介爺さんと婆さん
昨日、拙稿「軍産複合体と闘うオバマ」の【追伸】で約束したとおり、TVドラマ「スミカスミレ」(BS朝日)について筆を進める。

最初に、改めて同TVドラマの粗筋を簡単に紹介しておこう。松坂慶子演じる如月澄は、子供の頃から家業(花屋)の手伝いに追われ、その後は病に倒れた祖母の介護のため、せっかく合格した大学の進学を父親の命令で諦め、キャンパス生活や恋愛といった青春を謳歌することなく過ごす。やがて、祖母、父親、そして母親の介護に追われ、ようやく最後に母親を看取り終えた時、澄は家庭も持つこともなく65歳の天涯孤独の身になっていた。火葬場から母親の遺骨を持ち帰ったその晩、コタツの中でうとうとしながら、「人生をやり直したい」と、涙ながらに澄は我が人生を振り返えるのだった。すると、家の屏風から及川光博演じる化け猫の黎(れい)が現れ、気を失った澄に不思議な術をかける。翌朝目が覚めると、中身は65歳のまま、身体は20歳(桐谷美玲)に戻っている我が身に驚く澄であった。やがて、名前も如月澄から如月すみれへと改め、人生をやり直すことになるのだが…。

一見、荒唐無稽な設定ではある。しかし、如月澄と同じ60代の身として同番組を見ていると、実に思うところが多いのだ。拙ブログで「スミカスミレ」を初めて取り上げた、「申し訳ない…」で、亀さんは以下のように書いた。

ここで、ふと思った。「45年前に戻してやる」と、もし自分も神様に言われたとしたら、果たして自分は45年前に戻ることを望むだろうかと…。

少し考えてみた。当時は目一杯人生を謳歌していたこともあると思うが、いまさら若い頃に戻りたいという気持ちはゼロであるのに気づかされた次第である。

若い頃は目一杯人生を謳歌したと言い切れる亀さんと違って、今の日本の若者は実に大変な時代に生まれ合わせたと云えよう。そうしたこともあり、拙ブログでは「仕事の話」と題するカテゴリを設け、若者にエールを送っているつもりなのだ。


拙ブログの「仕事の話」というカテゴリだけではない。実は「スミカスミレ」も日本の閉塞感に悩む若者への、優れたエール番組と言えるのだ。一例として、「スミカスミレ」の第二話を取り上げておこう。いろいろあって大学を退学しようとしている、秋元才加演じる由ノ郷千明に対して、〝65歳〟のすみれが〝お節介を焼く〟シーンだ。

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すみれ:沢山あるんです、思い残してきたことが…。

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千明:え?

すみれ:これまでの、65年間の人生のなかで…。だけど、どれだけ思い残しても、時間は戻せない。今の自分を嘆いていても仕方がないって諦めて…。そのうちに、思い残しているという気持ちにフタをして、目を向けないようにして、生きてきたんです。

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すみれ:だから、もし奇跡が起きて、時間が戻せるなら、今度は、ゼッタイに後悔しないように、自分の思うように生きてみようって思ったんです。

真白:それって…、如月さんのおばあさんの話?

すみれ:えっ……、あぁ…、そうです。年寄りみたいなお節介焼いて、済みません。でも、気づいて欲しかったんです。今、由ノ郷さんの目の前にあるのは、この先ゼッタイに取り戻せない青春だって…。面倒くさいなんて言ったら、もったいないって…。大学、来てくれるのを待ってますから。

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余談になるが、「失敗してもいい 僕はやるを選ぶ 02」で、映画の道に進みたいという相談を、ある若者から受けた話を書いたが、その若者は見事に映画関係の仕事に就き、この4月から社会人としての人生のスタートを切る。亀さんの余計なお節介が役に立ったようで、我がことのように嬉しかった。続報については折があれば書いていこう。

ところで、「スミカスミレ」でもう1本書きたいと思っている記事がある。それは第七話に登場する、自殺未遂の高校生についてだ。亀さんの息子の親友が6年前に亡くなっているが、二人とも同じサッカーチームに所属していた。だから、息子の親友は無論のこと、ご両親もよく知っている。それだけに、取り上げるには辛いテーマなのだが、閉塞感だけでなく、死の放射能にも覆われている日本列島に住む若者のため、近々書きたいと思う。

軍産複合体と闘うオバマ
今日発行された「田中宇の国際ニュース解説」3月23日号、「軍産複合体と闘うオバマ」は重要なメッセージを含んでいたので、目を通していただければ幸いだ。特に、同記事の以下の行は注目に値する。


 オバマドクトリンの記事が発表された直後、ロシアのプーチン大統領が、昨秋からシリアに進出していた露軍の撤退を開始すると発表した。911以来、中東に15年も軍事介入して失敗し続け、中東撤退のドクトリンを発表せざるを得なくなった米国と対照的に、ロシアはわずか半年の軍事介入でシリアを安定化することに成功した。米国は、イラクとアフガニスタンの合計で1・6兆ドル(別の概算では6兆ドル)を費やしたが、ロシアのシリア進出は5億ドルしかかからなかった。両者の差は、3200倍もしくは8000倍だ。

……中略……

これまでの長い暗闘の歴史から考えて、来年からの米国の次の政権は、誰が大統領になるにせよ、オバマドクトリンの方向性を継承するだろう。トランプが表明している政策は、オバマがドクトリンで打ち出した理念とよく似ている。クリントンが大統領になった場合は、トランプになる場合より軍産に配慮する傾向になりそうだが、現実策から好戦策に逆流していくことは困難で、好戦策を打ち出しては失敗して現実策に転換することが繰り返される(つまりオバマがやったことの繰り返しになる)可能性の方が高い。


以上の行を理解する意味で、以下の拙稿を参照してもらえたら幸いだ。
偽ユダヤ(ハザール・マフィア)
プーチンとオバマの〝人類益〟
オバマの肚

ところで、アメリカの大統領選に絡んで重要な講演会がある。以下の記事を一読いただきたい。
◆2016/03/20(日)2 佐藤則男講演会:どうぞ行ってあげてください!

亀さんは仕事(翻訳)が入っているので出席はできないのだが、都合の付く読者は是非参加してみよう!

【追伸】
明日は再び、「スミカスミレ」を取り上げる予定でR。

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ウエディングドレス姿で“競演”した桐谷美玲(右)と松坂慶子
↑↑↑↑↑
クリック!
最後の砦
最近の『月刊日本』は安倍晋三首相に対して、かなり手厳しいことを書くようになったが、第二次安倍内閣が誕生した2012年12月26日当時は、そうでもなかったのだ。たとえば、同誌主幹・南丘喜八郎氏は同号特集の「安倍新政権の憂鬱」で、「国家の〝内部崩壊〟を如何に食い止めるか」と題する記事を掲載、以下のように書いている。

新政権が「甘やかされて慢心した子供」の集団にならず、国家再生の契機を掴むことを切に期待する。
『月刊日本』(2013年1月号)


その後3年が経過した今日、届いた『月刊日本』(4月号)で最も力が入っていた特集が、「いまなぜ田中角栄か」だった。同特集の冒頭は以下のようになっており、最早、『月刊日本』が安倍内閣に見切りをつけているのは一目瞭然だ。加えて、「乳母日傘で甘やかされた坊ちゃん政治家・安倍晋三」と、辛辣ですらある。

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以下は田中角栄の特集で組まれた7本の記事である。


村上正邦   政治は弱き者、貧しき者のためにある
矢野絢也   角栄さんは〝侠〟の人だった
平野貞夫   私は見た! 田中角栄の涙
二階俊博   田中先生の薫陶が私のエネルギー源だ
佐高 信   安倍が作った角栄ブーム
中村慶一郎  出でよ、平成の今太閤!
朝賀 昭   エリート官僚を操縦した男


特に強く印象に残ったのが佐高信氏の記事、「安倍が作った角栄ブーム」だ。だが、一方でもどかしさを感じた記事もあった。中村慶一郎氏の記事「出でよ、平成の今太閤!」である。確かに、中村氏の言う平成の今太閤の登場を期待する気持ちは分からないでもない。しかし、フクイチ(福島第一原子力発電所)の死の放射能を、5年間もタダ漏れさせてきたことにより、日本列島、少なくとも東日本は人間の住める土地ではなくなってしまったことを思えば、平成の今太閤が登場しようがするまいが、もう意味がないのである。かかる国難にあって、〝平成の今太閤〟ていどでは乗り越えることができないのだ。結局、心から国民のことを想い、国民の心を一つにまとめることのできる、皇室が最後の砦となる。

【追伸】
『福島原発現場監督の遺言』で著者・恩田勝亘氏の取材に協力をしたという、原発の現場を熟知する元原子力ムラの関係者のCさんに再会した(拙稿「サバイバル - 準備篇その3」参照)。話の流れで、福島原発の故吉田(昌郎)所長に話が及んだ時、亀さんが「吉田所長の死因はかなりの確率で、放射能を浴びたためだと思う」と言うと、Cさんは間髪入れずに「100%だ」と断言、「何なら自分の本名を公開しても良い」とすら語るのだった。日本各地の原子力の現場で仕事をしてきたCさんだけに、原子力発電所の所長はどういう立場にあるのかを熟知しており、吉田所長の場合も事故から病に伏せるまでの半年間、自ら陣頭指揮を執り、危険を覚悟の上で事にあたってきたのは間違いないと断言していた。

ただ、吉田所長が食道癌の治療のため入院したのが、事故から半年が経過した2011年11月24日であったことを思うに、放射能が食道癌悪化のトリガーになった可能性は否定できないにせよ、わずか半年で一気に食道癌になることはあり得ない。なぜなら、癌には潜伏期間というものがあるからだ。その意味で、Cさんの「100%」という主張には納得できない。

なお、食道切除術を受けて半年も経たない2012年7月26日、今度は脳出血で倒れ緊急入院・手術というのは、間違いなく放射能による影響だろう。結局、吉田氏は2013年7月9日、食道癌のため慶應義塾大学病院で死去した。ここで、もし吉田氏が食道切除術を受けていなかったとしたら、もう少し生きながらえることができたのではと思った。

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偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ
昨日の「米国におけるマリファナビジネスとの闘い」に続き、安西ファイル「大麻編」第二弾、「偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ」をお届けする。今回は敢えて解説を省く。


(2)偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ
●大麻(ヘンプ)に見るバイアス

・麻の布や服を扱うようになって気づいたのは、麻にまつわる様々なバイアスが存在することでした。ご存知のように大麻取締法を戦後GHQから強制された政府はあまり乗り気でなかったようですが、渋々と従うしかなかったわけです。日本に限らず、世界が大麻から採取するマリファナを禁止する流れとなりました。
・これはよく言われるように、石油業界の圧力である、というのはまったくの事実だと思いますが、ことはそんなに単純でもないような気がします。
・麻から燃料が取れる、プラスティックよりも高度な素材が作れる、プラスティックどころかどの素材とも理想的に交じるので、夢の素材ができる、、これは本当のことだと思います。また、医薬面でもマリファナの有効利用はじめ、麻から他の医薬品開発の可能性が非常に大きいこと。さらに石油をしのぐ生産性と石油に十分に太刀打ちできる燃料としての可能性など、麻の利点をあげたらキリがないほどです。
・とくに衣類における麻の特徴は、単に衣類の枠を越えて精神性や霊性の開花とも関係すると言われます。実際に麻の一枚布をまとった瞑想会を何度か行いましたが、参加者のほとんどの感性は研ぎ澄まされ、不思議な霊的体験まで起こるようなこともありました。まあ、偶然かもしれませんが、麻をまとうだけで心や体感が落ち着くことは確かです。
・昔は大麻からご神事につかう縄や布を作ったというのも、うなづけるような気持ちになりますが、それは何も大麻だけの特徴ではなく、麻全般においてのものだと私は思います。燃料となる油も、他の素材と混ぜ合わせて強固な素材を作るのも、また医薬品においても、大麻以外からはマリファナこそ採取されませんが、すぐれた医薬品への可能性は大麻に限らず、麻全般の特徴だと思うのです。
・大麻以外の麻も燃料になり、服になり、医薬品になります。大差ありません。しかし、私たちが麻について調べていくと、決まって大麻が最高のもの、、、という方向に行き着きます。
・そこで大麻の歴史を調べてみますと、確かに特別視されたようです。なぜなら、種を大事にもって来て、畑を作り、丁寧に育てたのが大麻だったからです。
・他の麻はほったらかし、、、ほったらかしておけば、年に何度でも採ろうと思えば取れました。年に5回も収穫できる麻もあります。大麻もそうですが、それ以上の麻も同様かそれ以上なのです。

●生命力に秀でた大麻以外の麻
・なぜ大麻だけが種を扱い、畑を作り、人間に管理された形で作られたのでしょう。他の麻よりもしかしたら弱いからではないでしょうか。強ければどんなに放っておいても、いくら大麻法が力を効かせても、なくなるはずはありません。
・大麻は管理され、畑から作られたので、それだけ特別とも言えるかもしれませんが、制御もしやすかったのです。本当の生命力が大麻にあったなら、今でもそこいら中に大麻が育っていた可能性が高いです。
・実は苧麻と言われて、どちらかというとバカにされている麻は、実はそうなんです。イラクサと呼ばれ、日本中、どこにでも生えています。草刈機で何度刈ってもすぐに生えてくるのが、イラクサです。私は草刈の意外な名人で、1000坪程度なら一日できれいに刈り取ります。夏になって草刈ばかりしていたことがありますが、敵はイラクサです。カヤもありましたが、カヤの伸びよりイラクサの伸びはすごいもので、イラクサのしぶとさには閉口しました。
・このイラクサから取れるのが、苧麻という麻なんです。苧麻は日本名ではないと思います。おそらく中国の言葉に当てはめたのではないでしょうか。本当はちよ麻と言われていたようです。ちよま、、が、ちょまとなり、漢字の苧麻があてがわれたようです。ラミーと呼ばれる麻のことです。これは雑草と思われているイラクサから取れるのです。
・大麻の特性は本当に素晴らしいのですが、では、他の麻、、例えば、もっとも一般的な苧麻にはそれはないのでしょうか。あるのです。ほとんど変わらないのです。大麻だけが特別というのは、多少おかしな話しになります。神事に使われた清らかな糸や布、、、は確かに大麻だったでしょう。
・だから貴重で大切なもの、、、というのもよくわかりますが、もう少し、ご神事のことは置いておいて、一般の人間と麻との関係に戻して見た場合、実は大麻に苧麻は劣るどころか、匹敵し、それ以上の良質な面を見せることになります。
・誤解ないように言っておきますが、大麻が悪いと言っているのではありません。それだけが特別な麻、、という考えにバイアスが入っているという話しをさせていただいているのです。
・苧麻もそうですが、もう一方の雄、リネンも同様です。リネンも素晴らしい繊維であり布となります。リネンすなわち亜麻や苧麻の一枚布をかぶって瞑想した場合、どちらが優れているか、、、まったくわかりません。どちらも同じだと思います。大麻も本当は同じだと思います。大麻は繊維が短いので、実は布にしたり、服にするのに、不便な面があるのです。そのため、麻の代表格はリネンであり、亜麻で、歴史ももっとも古いと言われます。

●支配者の都合で分断された麻類
・あと、歴史に残っていないかもしれませんが、さらに苧麻はもっと古くからあったように、私は勝手に思っています。
・空気、水、塩、、、人が生きる場所に欠かせないものです。これらを管理し、独り占めできたら、人間を支配できます。為政者は常に人にとって必要なものを管理し、自分の支配下に置いておきたいと思ったのではないでしょうか。
・そうでなければ、塩が管理されることなどあるわけがありません。つい最近まで塩は勝手に作ったら違法だったのです。そんな馬鹿な、、、と思ってしまいますが、先日はアメリカにおいて、家庭菜園が違法になるという馬鹿らしい事態が起きています。
・人が生きることを阻害し、国や力ある者に頼らない限り生きられないようにする、、、、それが、残念ながらこれまでの圧力の歴史でした。空気を汚せば空気を売れるでしょう。水を汚せば水を売れるでしょう。そこまで考えているとは言いませんが、そうした方向に行っていることは事実です。
・なぜなら、塩でさえ管理しようとした体質なのですから、、、、国家神道が誤った道をすすみ、太平洋戦争を起こした歴史もありましたが、その大本になる額田王以前の政治にも、そうした民衆支配の構造が見て取れます。
・言葉を統一し、あいうえおかきくけこさしす、、、と母音と子音を組み合わせた48音にも、そうした基本の構造があったかもしれません。日本語には母音が残されたので、本当の意味で深い種が日本語音声に残されたのですが、それは意図的なものだったと思います。
・同様に、意図的に民意を支配する形のものもきっとあったように思います。水、空気、塩、、、、、そして次に麻が来たとしてもおかしくないほど、麻は重要です。
・あらゆる燃料の問題、衣服の問題、これは後で語りますが、吸引化されたエネルギーを得る問題など、本当に重要なものに答えを出す力が麻にあるからです。
・そして本当の麻が大麻というよりも、麻であり、植物であったのでしょうが、それをあえて大麻という形にしたら、それは麻の可能性を閉じ込めることに為政者が成功することを意味していたのです。
・もちろん、私の推測にしかすぎませんが、大麻は常に管理されて存在した麻です。本当の麻、亜麻やとくにイラクサはほったらかしで、管理などできない強い生命力があるのです。
・大麻を取り締まれば、大麻こそ最高の麻、、、と思えば、本当は可能性のある、ほうっておいても勝手に伸びてしまう苧麻を無視することが可能になります。人々を麻から遠ざけるには、大麻が最高という信仰があると便利なのです。
・大麻は畑から、、、苧麻は自生、、、服を作りたい民衆は当然自生しているイラクサから服や布を作りました。なので、麻の歴史はイラクサから始まるのが、日本の麻の歴史です。
・ヒエラルキーが生じることで、特別なものが出てきます。大麻に私はその匂いをどうしても感じてしまうのです。

●大麻解放運動に仕掛けられた罠
・宮古に一反3000万円する布があります。それはイラクサから作った麻の布です。麻自体はそこらに自生するイラクサですが、その製法の過程において、膨大な人の手と思いが入って価値が出てくるのです。
・物が重要なのではなく、イラクサに思いと手間がかかることで高価になっていく構造を見ると、それが本当に価値あるものだと私は感じます。どこにでもあり、ありふれたイラクサだからこそできる世界。もっとも簡単な安い服もイラクサからでき、同じイラクサに手をかけ思いをかけることで、最高の布にもなっていく。この価値は公平ですし本物です。
・種を買う、、、畑を作る、、、特別な栽培を行う、、、それはむしろ旧時代の価値観です。大麻にそうした特権を与えることで、本当の麻を隠せるのです。
・だから多くの人は、リネンよりも、まして苧麻なんかよりも、ずっと大麻がすごいと思っています。しかし、それは間違っていると思います。リネンも苧麻も大麻もすべて麻で非常に優れているのです。もっと言えば、麻だけでなく、植物利用のほうがずっと新しい時代適正があるということです。
・大麻からはオイルが取れますが、実はイラクサからは、大変なものが取れます。ギ酸です。イラクサの針の部分に大変な量のギ酸が含まれています。あと、数年もしたら、イラクサはきっと水素エネルギーのホープになっていることでしょう。ギ酸は化学式がHCOOHで、そこからCO2を除去したら簡単に水素が取れるのです。
・水素エネルギーの問題点は水素をどのようにして安定的に採取するかにつきます。安全で携帯が可能で危険がないのは、ギ酸にして運搬することです。そして使用する際にギ酸からCO2を除いて水素にし、あまったらまたギ酸に戻して持ちかえればよいだけ。水素乾電池のようなものがギ酸ならできるはずです。そしてギ酸は麻、イラクサから十分な量が取れるのです。
・人が病気になると、その近くに必ず、その病を治す草が生えているといいます。漢方学の重要な視点だということです。水、空気、そしてイラクサ、、人がいるところに必ずあるのです。そして水素エネルギー時代の到来に合わせて、イラクサが麻として登場してくることを私は感じますし、人の偏見の怖さをイラクサは私に教えてくれました。
・生きることは簡単でなければおかしいのです。水、空気、草、、、、私たちは身近にあるものを大切に利用すれば、きっと素晴らしい時代が到来する、、、その入り口に立っていると思います。その時、何か特別なものがあるとか、あれさえあれば、、、というような考えが本当に邪魔になると思います。
・大体、物にはどんな物にも、本当は何の力もないのですから。あくまで意識からしかエネルギーも創造もありません。ただ、その意識に進むお膳立ての条件付けが、特別なものではなく、ありふれた、自然の中にあるものであるとき、時代は自由で楽しく、発展していくのだと思います。
・私はこれからも、麻を、苧麻やリネン、そしてヘンプももちろん含む麻を、新たな時代の条件付けとして扱っていきたいと思っています。

(ブログ「水瓶座時代~マドモアゼル愛オフィシャルブログ」2016年2月17日付「大麻(ヘンプ)に見るバイアス」より引用・一部編集加工)

【ポイント・私見】
・マドモアゼル・愛氏は、大麻だけが特別視されるのは次のような事情があるからではないかという仮説を唱えている。
・麻の布や服を扱うようになって気づいたのは、麻にまつわる様々なバイアスが存在すること。
・麻は燃料、プラスティックよりも高度な素材、他の素材とも融合可能な夢の素材、医療、衣類など、多岐にわたって活用でき、精神性や霊性の開花とも関係する万能の植物である。しかし、これは大麻だけのものではなく、麻全般に共通の特徴だ。
・大麻だけが種を扱い、畑を作り、人間に管理された形で作られたのは、他の麻よりも弱くて、制御もしやすかったから。本当の生命力が大麻にあれば、今でもいたるところで大麻が育っていた可能性が高い。むしろ、苧麻(イラクサ、ラミー)や亜麻(リネン、リンネル)など「雑草」として邪険に扱われる他の麻の仲間の方が強い生命力を持ち、大麻より良質な素材ともなり得る。
・為政者は常に人にとって必要なものを管理し、自分の支配下に置こうとする。人が生きることを阻害し、国や力ある者に頼らない限り生きられないようにするのが、これまでの圧力の歴史だった。あらゆる燃料の問題、衣服の問題、吸引化されたエネルギーを得る問題など、本当に重要なものに答えを出す力が麻にある。それだけに、為政者としてみれば、空気、水、塩の次に大麻を重要視するはずだ。
・大麻は麻の一種に過ぎない。為政者はそれをあえて「大麻」という形で外出しにして強調することで、他の麻の価値を相対的に低下させ、麻の可能性を閉じ込めることに成功することを意味している。大麻を取り締まれば、大麻こそ最高の麻と思い込ませるともに、本当は可能性があり強い生命力を持つ苧麻を無視させることが可能になるので、人々を麻から遠ざけるために「大麻が最高」という便利な信仰を流布させたのではないか。つまり、大麻にそうした特権を与えることで、本当の麻を隠すことが大麻信仰の本当の狙いだったのではないか。
・リネンも苧麻も大麻も、どの種類の麻も非常に優れている。さらに、麻だけでなくその他の植物も含めて、植物全般がこれからの新しい時代に適合するエネルギーとなるだろう。
・実は苧麻(イラクサ)からは、「ギ酸」という驚異の物質が抽出できる。ギ酸(化学式HCOOH)からCO2を除去すれば、簡単に水素が取れる。数年後には苧麻(イラクサ)は水素エネルギーのホープとなる可能性を秘めている。
・漢方学には、「人が病気になると、その近くに必ず、その病を治す草が生えている」という重要な視点がある。水、空気、そして苧麻(イラクサ)は、人がいるところに必ずある。水素エネルギー時代の到来に合わせて、苧麻(イラクサ)が「麻」として復権して登場してくる予感がある。
・生きることは簡単でなければおかしい。われわれは、身近にあるものを大切に利用して素晴らしい時代を迎える入り口に立っている。その時、何かを特別視してその他のものを貶める偏見や差別は障害となる。
・物には何の力もない。エネルギーや創造は、あくまで意識からしか生まれない。その意識に進むお膳立ての条件付けが、特別なものではなく、ありふれた、自然の中にあるものであるとき、時代は自由で楽しく、発展していく。

・マドモアゼル・愛氏の仮説は、近年稀に見る非常に優れた卓見である。支配者による強烈な洗脳で、われわれがいかに支配者にとって都合のよい説をいとも簡単に思い込まされ、錦の御旗を振りかざし、「正義の味方」を気取って得意になっていることを痛感させられる。これは、大麻批判勢力だけでなく、大麻解放運動に携わるわれわれにも向けられた、神の警告を代弁したものであろう。マドモアゼル・愛氏の仮説は単なる「仮説」などではなく、われわれに猛省を促す貴重な「神示」である。
・麻の世界にヒエラルキー(ピラミッド型の段階的組織構造)の概念を持ち込むことに胡散臭さを感じるという感性は、新文明を建設していくこれからの時代においては非常に大切だ。大麻だけでなく麻全体をも支配しようとするところに、支配者(闇の勢力)の本当の狙いがある。
・麻を分断して麻の力を封じ込めるだけでなく、ガス抜きとしてわざと大麻の有用性を強調するという複雑で手の込んだ工作をするのは、支配者(闇の勢力)が麻や植物の力だけでなく、人々がその真実に気付くことをいかに恐れているかを物語っている。幾重にも封印しておかなければ、彼らは不安で仕方がないのだ。
・闇の勢力が夢見る「新世界秩序」では、多様性は排除され、彼らが認める唯一の価値観や思想だけがその存在を許される。闇の勢力が描く、生気のないモノクロ一色の世界を作り上げるには、差別や偏見が生み出す優劣に基づくヒエラルキーが必要不可欠だ。現代の物質科学文明では、人類はそのようなヒエラルキーに組み込まれて支配・管理されている。
・「宇宙の森羅万象はフラクタル(部分と全体が自己相似になっている)」という宇宙の法則に基づけば、人間の歴史や社会から麻の世界の歴史や価値も同様な構造を持っていることがわかる。そして、その逆もまた然りであることがわかる。
・魚座の時代から水瓶座の時代へと移行するいま、あらゆるものは「分裂」から「統合」へと向かっている。そこで必要なのは、「多用な色を混ぜ合わせて、一つの色だけを生かして他を殺す統一」ではなく、「多用な色をモザイクのようにはめ込んで、すべての色の個性を活かし合う統合」という概念だ。どちらを選択するかによって、人々の魂は光と闇に分かれる。


【引用・参考情報】
<HP・ブログ>
HP「420 GREEN TIMES」、ブログ「水瓶座時代~マドモアゼル愛オフィシャルブログ

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イラクサ Urtica thunbergiana (イラクサ科 イラクサ属)


人生、歌がある
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数日前、BS朝日で都はるみの特集を偶然途中から見て、「しまった、録画しておくんだった」と、後悔しつつも最後まで見てしまったんだが、番組が終わってから確認したところ、やはり昨年の師走(12月16日)に録画しておいた、「3時間スペシャル!都はるみ 歌一筋52年の花道」の再放送だった。せっかく3ヶ月も前に録画しておいたのに、仕事に追われて見る間もなく、いつの間にか3月に突入していたというわけだ。

同番組は都はるみ以外のプロの歌手も大勢登場、前半は一人一人の歌手が自身の持ち歌を歌った後、後半は一人一人が都はるみの歌を歌うという構成だった。この後半だが、どの歌手も流石は本職だけに上手く、見事に都はるみの歌を歌っているのに驚かされた。プロなのだから当然とは言えば当然なのかもしれないが、特に唸ったのが五木ひろしの「涙の連絡船」…。今まで、男性歌手では都はるみの歌を歌えないだろうという先入観があっただけに、情感の籠もった「涙の連絡船」を見事に歌いきった五木ひろしに驚かされたのである。



そんな折、掲示板【放知技】の「飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信etc -14-」で、歌についての投稿が続いた。特に注目したのが以下の二つの投稿だ。


712:ムーの風 :

>>706 先生

 ツイ連想ゲームですいません、赤色エレジーであがた森魚を思い出し彼が出ていた
花遍路が出てきましたが緑マコも出ていて
なぜか劇団赤テントや天井桟敷につながってきたのですが全て貧困が底流としてありましたね。
 また貧困がリバイバルしてきた世相ですが若者のココロの傷のような曲で最近心にのしか
かっているのは高校教師で使われた“僕たちの失敗”で今までにない衝撃で聞くと涙が出てダメです。
スイマセン、とりとめもなく。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15662298/712/


717:飯山一郎 :

>>712 ムーの風さん,よくぞ見破りました

日本と韓国の演歌の底に流れるバッソ・オスティナート(執拗低音・基層低音)こそは,
固定化された貧困であり,貧困の中での男女の別れと,抜け出られない社会閉塞でした。

しかも,いま,この貧困のバッソ・オスティナートが,日本社会の底部に執拗に流れはじめた。

ほんと,やりきれませんな。日本の若者たちが,まこと,可哀想でなりません。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15662298/717/


演歌と貧困とは切り離せないモノであることが、お分かりいただけると思う。また、演歌そのものは新しいジャンルである点にも思いを致すべきだ。以下の記事を参照されたい。
「演歌は日本の伝統」を掲げる議員連盟に「?」演歌は1960年代に生まれたもの、みだりに「伝統」を使うな!

ところで、亀さんの歌は落語の域に達しているので、あまり音楽のテーマは書きたくはないんだが(爆)、音楽と言えば最近の歯科&音楽ウォッチャーさん、歯科関係のテーマだけではなく、たまには音楽についても書いて欲しいんだが…(と、プレッシャーをかける)。

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『月刊日本』4月号 p.50

米国におけるマリファナビジネスとの闘い
先週土曜日、まほろば会で配布された安西正鷹さんの安西ファイル「大麻編」、毎回貴重な情報で満載だが、今回は取り分け重要な情報が含まれていた。それは以下の二つのテーマからなっており、安西さんの了解を得た上で、全ページを二回に分けて転載する。

(1)米国におけるマリファナビジネスとの闘い
(2)偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ


第一回の今回は、「米国におけるマリファナビジネスとの闘い」を取り上げたい。安西さんの語る「マリファナビジネス」とはズバリ、医療マフィアを指しており、この医療マフィアについては拙稿「御三家」でも簡単に述べた。その医療マフィアが大麻を虎視眈眈と狙っていることが容易に想像できるのは、ジョージ・ソロスの存在だ。このあたりは拙稿「大麻解禁運動にちらつくジョージ・ソロスの影」に書いたので、一度確認していただきたい。

ともあれ、以下の安西ファイルで大麻そのものは〝奇跡〟の植物であることが納得いただけると思うが、そうした大麻の素晴らしさを知った大衆の心につけ込み、逆に大麻で金儲けをしようとしているのが医療マフィアだ。ここで注意すべきは、庶民が体験してきた自然界に群生する〝自然大麻〟と、医療マフィアが大麻成分を化学的に抽出して大量生産する〝人工大麻〟とでは、その効能に天地ほどの差があるという点だ。

なお、次回は「偏狭で独善的な大麻礼賛の洗脳から脱却せよ」を取り上げるが、まさに目から鱗の情報となるだろう。

最近の大麻解禁の背景 その13
~言霊ラ行時代の壮大な神計らいと大麻と神々の復権
2016年3月まほろば会・「大麻」講義資料

(1)米国におけるマリファナビジネスとの闘い
●マリファナの「伝説的著名人」アダム

・私の住む町は、オレゴン州の中で3番目に大きな都市。といっても、繁華街(ダウンタウン)と呼ばれるところもサッとお散歩できるくらいの範囲で、コンパクトな町。1960年代のヒッピーカルチャーが色濃く残るこの町では、未だに古いフォルクスワーゲンのヒッピーカーをいたるところで見かけます。
・週に1度発行されるこの町の無料新聞、Weekly(ウィークリー)。町のニュースがメインで、イベントや、地元民の情報交換の掲示板などが盛り込まれています。
・先週号の表紙は、ローカルの医療大麻栽培者のAdam Jacques(アダム・ジャック)氏。薬理成分CBD(カンナビダイオール)高濃度含有の世界最高峰の医療大麻を栽培し、数々の医療大麻に関する賞を獲得し、人々から医療大麻の「レジェンド」と呼ばれる存在です。
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・今回の記事では、そのレジェンド、Adamの栽培する医療大麻のためにアラバマ州からこの地に移住してきた、とある家族の話。

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<Leniのはなし>
・Leniという4歳になる女の子は、母親のお腹の中にいるときに脳卒中を起こし、脳に障害を持って生まれてきました。生まれて間もないLeniを見て、両親はLeniの異常を確信しました。泣き方が明らかに他の赤ちゃんと違ったのです。生後34日の超音波検査で、Leniの両親は「この子は長く持たない」と告げられます。母のAmyは、できる限りの治療を望み、Leniを神経外科医、心臓の専門医、作業療法士の元へと連れて行きました。その甲斐あってか、7ヶ月を迎えるまでは、健康的に成長しました。
・しかし、生後7ヶ月を過ぎて数日もしないうちに、てんかんの発作に見舞われます。小児病院に駆け込むと、大人とほぼ同等の量の抗てんかん薬を処方されました。更に、Leniの余命は4ヶ月未満と宣告され、末期患者に対する苦痛緩和ケアを進められたのです。両親はLeniをホスピスに入れることを拒否し、自宅でできる精一杯の治療を行うことにし、日々彼女に愛情を注ぎ、Leni優先の生活を送りました。その頃、アメリカ全土から、親戚が小さなLeniにさよならを言うために会いにやってきたそうです。皆が、Leniの死を覚悟していたのです。
・「この子は私たちを驚かしてくれました。」と母のAmy。1日に強直性けいれんが20回ほど、その発作の間にも間代性筋けいれんが起こるものの、抗てんかん薬がLeniの発作を少しずつ緩やかにしていたのです。
・どうにか命を繋いでいたLeniでしたが、その後6ヶ月はほぼ植物状態に。声の発声も、動作もみられなくなり、両親はLeniの呼吸でしか彼女の様子を探るしかなく、それは、いつ彼女がどうなるか分からず、恐怖の日々だったと言います。
・その頃、同じように幼児・小児てんかんの子を持つ人々と情報交換を始めたLeniの両親。そして、間もなく大麻から取れるオイルの有効性を耳にします。そこで、9歳のCharlotte Figi (シャーロット)という女の子から名づけられた「シャーロット・ウェブ」という種類のカナビスオイル(大麻オイル)の存在を知ります。シャーロットは小児てんかんを患い、カナビスオイルを服用した結果、てんかんの症状が緩和された例で、今では世間に広く知られています。
・アラバマ州では大麻の使用は医療目的であっても違法。Leniの両親は、医療目的でのカナビスオイル使用の合法化を望み、法改正の運動に参加します。2014年にアラバマ州は、化学的に合成されたカナビスオイルを、医療の治験対象として通過させましたが、小児患者への治験使用は禁止されており、Leniには適用されませんでした。Leniの両親は、アメリカ国家が大麻に関する法律を改正するのをただただ待つしかないのかと苛立っていました。アラバマ州はアメリカの中でも特に保守的な州で、州法の法改正にも希望が見えませんでした。そして、Leniの両親は移住することを決心します。

<Adam、そしてカナビスオイルとの出会い>
・一時は、移住先に大麻に関してアメリカの最先端を進むコロラドを検討していましたが、Leniの父親がオレゴン州で就労し、Leniの両親、Leni、そして3人の兄弟は2015年6月にオレゴン州に移住。すぐさま、Leniの両親は大麻推進派の知人たちに連絡を取ると、皆がある1人の名前を声を揃えて言いました。彼はレジェンドだ、と。
・知人を通じ、「LEGEND」と呼ばれるAdam Jacques氏に辿り着きます。
・オレゴン州に引っ越したLeniは、良い状態が続いていました。Leniの両親は、カンナビスオイルをLeniに服用させることに慎重でした。まずは、AdamにLeniに会ってもらい、お互いの相性を実際に確かめてもらいました。また、Adamに、彼が育てる大麻が、どんな患者に使用されることになるのか知って欲しかったと言います。
・そして、2015年8月、Leniはカンナビスオイルの服用を開始。このカンナビスオイルは、薬理効果の高い成分CBDを高濃度に含み、大麻についてよく知られる、ハイにする成分THCを抑制する成分、THC-Aを含むもの。母親のAmyは言いました。「初めは、Adamも私たちでさえも、これでは効果は見られないだろうという位、わずかな量のオイルをLeniに与えました。すると、1時間もしないうちに、その効果は明らかでした。Leniは遠くのものを集中して、じっと見つめました。本当に、しっかりと。」
・カンナビスオイルの服用開始から1週間も経たないうちに、Leniはディズニー映画「アナと雪の女王」を観ながら、歌を唄うようになっていたのです。Leniの母親は「今まで映画を集中して観続けることなんて、まず考えられなかった。それなのに、この、目に見える程明らかな変化。ここにきて、またクリスマスを一緒に迎えられる時期まできた。本当に凄いこと。」と身振り手振りを使って興奮して言いました。
・兄のトーマスはこの時を振り返って、「Leniは、引っ越してくる頃は、まるでゾンビみたいだったんだ。今のLeniの姿を見れば、誰も大麻の効果を疑えないよ。」と話します。今では、トーマスはレジェンドAdamの大麻栽培の仕事を手伝っています。
・カンナビスオイルの服用を始めて、誰もが目を見張るほどの改善をみせたLeni。1日に何度もあった強い発作は、なんと今では4-6週間のうちに1度だけで、それまでは1日のうちに何度もあった小さな発作は、今では全くなくなったのです。
・「今では、Leniは自分の足で立とうとしたり、ごろごろと転がってみせたりするんです。色々なことに興味を示すようになったし、新しい音を発声してみたり。前まで、自分の世界に閉じこもって、つらい時をじっと過ごしていたのに、今では笑顔を見せ、声を上げて笑うんです。学習能力だって日々上がっています。」とLeniの母。
・更には、Leniの両親は、カンナビスオイルの量はそれまでと変えず、抗てんかん薬をそれまで使用していた量の20%まで減らしました。副作用も見られなければ、発作の回数が増えることもありませんでした。
・Leniの母は言いました。「Adamは、私たちの子どもを取り戻してくれた。この愛おしい我が子が笑っていてくれるだけで、私たちの暮らしはすごく幸福に満ちてる。」と。

<オレゴン州とレジェンドのこれから>
・カンナビスオイル(大麻オイル)の服用で、急激にLeniの体調が良い方向に向いたことで、周囲から「奇跡だ」と言われることについて、Leniの母は笑いながら、しかし、「これは奇跡じゃない」とはっきりと言い切りました。
・確かに、これをただの奇跡として、だたの逸話として語り継がれることをLeniも、Leniの両親も、そしてAdamや大麻を必要としている人々は願っていないのです。これは、奇跡ではなく、まぎれもない事実・実例なのです。逸話として軽くあしらわれるべきではなく、世界中で大麻を必要としている人たちの後押しとなる、確実な証明の1つなのです。
・ただし、Adamは、人々が大麻を、病気を完治させる「奇跡の万能薬」として勘違いして欲しくないと言います。「これは、あくまで病に苦しむ人々の生活を向上させるために有効な薬。そして、Leniのような幼い子供たちにも使える、素晴らしいものです。」と話すAdamは、薬理効果の高いCBDの高濃度含有の大麻生産者として、世界の大麻業界の先駆者です。また、医者の役割をも担ったり、ホリスティックヒーラー、大麻の交配者、大麻の古今伝道師としても、時折現代の常識を覆すような活躍を見せてくれています。
・しかしながら、Adamは医療大麻や法改正について、慎重、かつ現実的に捉えています。というのも、もし、製薬会社が大麻に含まれる成分を合成し、法律をくぐり抜け、それを医療業界で使えるとなったら・・・。
・「製薬会社は大麻の一部の成分、CBDだけに特化して医療で使おうとしているのです。つまり、大麻に含まれるいくつものカンナビノイド(様々な作用をもたらす成分)を研究し、それを実験室で化学的に合成するのです。そうすることで特許が取れ、また、違法とされている大麻そのものではないので、その化学合成された薬を医療に使ったり、販売できるのです。患者たちは大麻は違法で、手に入らなくとも、保険の適用のある合成薬なら手に入れられる。もちろん、本物の大麻からとれるオイルと、製薬会社によって化学的に造られたものとでは効果は天と地ほど違います。しかし、経済的な理由や法律のことで、手の届く唯一の選択肢としてうまく利用し、利益を上げようと企んでいるのです。」
・また、Adamは今後のオレゴン州の大麻法改正についても危惧しています。現在は、娯楽使用も合法となったオレゴン州ですが、医療大麻使用許可書を持つ人々は、カンナビスオイルや、エディブル(チョコレートやクッキーなど、食べて摂取するもの)など、様々な形態の大麻を購入でき、年齢の制限もありません。一方で、現在の娯楽使用目的の購入は、年齢制限21歳以上、フラワーと言われる乾燥大麻のみ。製薬会社は、医療大麻制度を廃止させようとしています。他州でもそうです。もしも医療大麻制度がなくなってしまったら、本当に大麻を必要としているLeniのように病に苦しむ幼い子供たちは、年齢制限のために大麻を治療目的で使用できなくなります。そして、そこに漬け込む製薬会社の存在。患者の1人1人に合った、大麻を交配・栽培している私たちと患者たちとの関係も無視し、仕事を奪い取り、化学的に造り上げた合成カンナビスオイルを押し付けるのです。
・2016年2月16日にプエルトリコで開かれる大麻授賞式(CannAwards)に、世界の大麻業界に最も影響を与えた人物としてノミネートされました。Adamは「様々な賞を取ることは、自分の名誉ではありません。ただ、それが大麻がどれだけLeniのような患者さん達に有用であるかを、世界の人々に認識してもらえるきっかけになると考えています。」そして、こう続けます。「どんな賞だって取れる自信が私にはあります。しかし、その賞の数は、製薬会社からすると何の意味もないことです。彼らは、私がどんな賞を取ろうと、合成薬でビジネスを成功させるため、医療大麻を排除しようとする。私は諦めません。正しいことを貫き通します」と。
・2015年8月、Adamはシアトルで行われた大麻会議では、スーツの人々で埋め尽くされる会場にオーバーオール姿で現れ、授賞式に参加しました。「私ほど、汗水垂らして、必死になってそれぞれの患者に最も適した大麻を交配している人はいないと自負しています。私は、世界一、多種類のCBD(薬理効果の高い成分)を含有する大麻草を育てています。世界で一番強いCBDも含めて。」
・今後のオレゴン州の動きに慎重ながらも、Adamはこれからの娯楽使用者が増えることについても楽しみにしているとのこと。「私の栽培する大麻が娯楽目的の使用者の間でも有名になり、多くの人々が購入する。そうなると、その売上金で、医療大麻の栽培に更に力を注げるからです」と。
・「私は、毎日、病に苦しみ、助けを必要としている人々の為に働いています。人を助けることで、私は生活費を頂いています。利益をあげるために働いているわけではありません。この植物を育てているのも、ビジネスのためではありません。私の助けを必要としている人がいる。それが、私が大麻栽培をする唯一無二の理由です。」

————————————————

・以上、Eugene Weeklyより抜粋、翻訳。一部、補足しました。
・この町の新聞がAdamを取材し、大きく取り上げたことに関しても、それだけ大麻を、そしてAdamを評価していることが分かります。

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(HP「420 GREEN TIMES」2016年1月21~22日付「“LEGEND”of Marijuana」より引用・一部編集加工)
https://420greentimes.wordpress.com/2016/01/21/legend-of-marijuana-2/
https://420greentimes.wordpress.com/2016/01/22/legend-of-marijuana-3/

【ポイント・私見】
・米オレゴン州在住の医療大麻栽培者のアダム・ジャック(Adam Jacques)氏は、高濃度の薬理成分CBD(カンナビジオール)を含む世界最高峰の医療大麻を栽培し、数々の医療大麻に関する賞を獲得しており、人々から医療大麻の「レジェンド」と呼ばれている。
・アダム・ジャック氏が処方するカンナビスオイルで、幼児・小児てんかん症が急速かつ劇的に治癒される事例が続出しているが、これは奇跡ではなく紛れもない事実である。
・アダム・ジャック氏は、医療大麻や法改正について慎重かつ現実的な対応が必要であり、製薬会社による合成大麻の危険性を主張している。
・製薬会社は大麻に含まれるいくつものカンナビノイド(様々な作用をもたらす成分)を研究し、その中からCBDだけに特化して実験室で化学的に合成した医療用大麻を使おうとしている。本物の大麻からとれるオイルと、製薬会社によって化学的に造られたものとでは効果は天と地ほど違う。しかし、経済的な理由や法律の制約で、手の届く唯一の選択肢としてうまく利用し、利益を上げようと企んでいる。
・また、ジャック・アダム氏は、製薬会社が全米で医療大麻制度を廃止させようとしていることに警鐘を鳴らしている。例えば、オレゴン州では、医療大麻使用許可書さえ持てば大麻購入に際して形態や年齢の制限はないが、娯楽使用目的の購入は年齢21歳以上でフラワーと言われる乾燥大麻のみに制限している。もし、医療大麻制度が廃止されれば、本当に大麻を必要としている人々が大麻を治療目的で使用できなくなり、患者の特性に応じた大麻を交配・栽培している栽培者と患者たちとの関係も無視し、仕事を奪い取り、化学的に造り上げた合成カンナビスオイルを押し付けられることになる。

・ジャック・アダム氏は、誰よりも医療用大麻について熟知しているだけでなく、大麻の栽培に精力を傾け、患者ごとに最適な大麻を処方していることにかけては人後に落ちないと自負している。また、娯楽用大麻にも賛成しているが、その売上を医療用大麻の栽培に使うという、現実的でバランスのとれた思考の持ち主で、極めて高い精神性を有する人物だ。「ビジネス」のいかがわしさを否定し、その象徴ともいうべき製薬会社との闘いに全身全霊を傾ける姿は、まさしく「米国のサムライ」だ。
・サムライ(侍)は日本にしかいないわけではない。それは人種や民族と関係なく、世界中にいる。彼らサムライ(SAMURAI)は、このアセンション時代に闇の勢力と戦う光の戦士である。


【追記】
最後の〝サムライ〟の行で、安西さんがニコニコしながら亀さんの顔をて、「昔、サムライというブロガーがいましたね…」と言うのだった。確かに昔の亀さんはサムライと名乗っていたなぁと、当時を懐かしく思い出した。まぁ、亀さんがサムライかどうかはともかく、安西さんも馬井こと言うなぁと感心した。亀…ではなくて豚もおだてりゃ木に登るってか…。


福島の今を後世に遺す
昨日、まほろば会出席のため久しぶりに上京した機会を利用して、新宿で開催中の鈴木渉写真展に寄ってきた。話によると、初日の一昨日は平日であったのにも拘わらず、ナント200名以上の人たちが訪問、そして昨日(土曜日)は亀さんが訪れた12時過ぎの段階で、早くも100名を突破する勢いだと語っていた。

切れ目無く来場者が続くため、数分の立ち話しかできなかったのだが、話の端々から、福島の今を後世に遺すべく、今後も福島に通い続けるという、鈴木君の強い意志が伝わってきた。まさに命を削る仕事であり、天皇皇后両陛下の東北への行幸啓と相通じるものがある。

本人の許可を得た上で、以下に本人と展示会の様子を紹介する。

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瀋陽というキーワード
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福島原発を核にした国際情勢の緊迫化に伴い、掲示板【放知技】が再び活発化してきた。なかでも、【放知技】の以下のスレッドが熱い。
飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信etc -14-

同スレッドのキーワードは、日本(国体vs.政体)中国(中南海vs.瀋陽軍区)朝鮮(米国vs.北朝鮮)だ。そうしたキーワードの中から、今回は「瀋陽」を取り上げておく。亀さんが瀋陽軍区の実態について書いたのは、東日本大震災から2年後の2013年3月11日だ。主要な情報源は飯山一郎さんや金虎氏らからだが、そうした朝鮮半島情勢を知るための重要記事のリンクを、以下の拙稿に張っておいたので、関心のある読者は参照していただきたい。
金正恩がアジアのリーダーになる…?
北鮮と張成沢

スレッド「飯山一郎へ伝言・密告・質問・短信etc -14-」の投稿No.397にも目を通しておこう。

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夢の蕭白(しょうはく)
1~2年前だっただろうか、NHK「日曜美術館」で「関根正二の青春」を放送、ゲストに敬愛する今東光和尚が登場していた。今から思うに、録画しておけば良かったと悔やまれる。もし、再放送されるようことがあれば、是非読者にも見てもらえたらと思う。以下は亀さん同様、同番組を見た人の感想日記だ。
今ふたたびの絵画へ
目で見た感動を画で残す、そういう日々に考えたこと


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和尚ファンは知っていると思うが、和尚はあれでナカナカ絵心があった。そんなエピソードを『極道辻説法』(集英社)から引用しておこう。

〈和尚前白〉
オレは日本画にゃああまり興味ないんだ。風景や静物画なんぞ描いたって、芸術の醍醐味なんてわかりゃあしねえよ。なんてったって、女のヌードこそ、神の造った芸術の粋だよ。

去年の暮れに銀座の画廊で、初めてオレのクロッキーの個展をやったんだが、オレが女のヌードの絵を出すっていうんで、警視庁がすっとんで調べにきたよ。なにしろ、オレはオ×××まではっきり描かねえと気がすまねえたちだからね。東郷青児とは若い頃一緒に二科展に応募したくらいの親しい仲だが、それが見にきてくれて、「ジャン・コクトーよりうまいよ」とほめてくれた。なにしろ日活のポルノ女優なんかをモデルにして描いたからな。ヌード描くことは誰にも教えなかったよ。柴錬なんかに知れたら、奴さん、スケッチブックもって、とんで見にくるからな。アハハハ……。

『極道辻説法』p.8


さて、大分前置きが長くなった。その分、本文は短く切り上げよう。先日、「日曜美術館」で「夢の蕭白(しょうはく) 傑作10選」を見た。

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最初に上の鷹狩り図でゲストの一人が、「タカを権力の象徴と捉えると、タカに追われている鶴は権力と対峙する者(アウトサイダー)を象徴している」と語っていたが、なるほどと思った。「自ら顧みてなおくんば、千万人ともいえども我行かん」ではないが、我々も自分の正しいと思った道は、信念を持って突き進んでいきたいものだ。

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次は本物に接することの大切さについてだ。亀さんも、「本当の情報を知りたければ、真実を知りたければ、俺のところ(ブログ)に来い」と、胸を張って言えるようになりたいんだが…。

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最後だが、ゲストの一人が「人間は複雑な生き物、聖なる心も邪なる心も両方併せ持つ」と語っていたが、まさにその通りだ。その代表的な絵が、美女に見とれて天上から落下、仙人としての神通力失った代わりに、美女と楽しい日々を過ごす元仙人の老人とのカップル図だ。この絵についてゲストの一人が、「ひた隠しにされていたものを赤裸々に描いている蕭白の作品に心ひかれた」と語っていたが、ブログの世界でも〝同い年の息子〟などと、人前では憚れるようなことを平然と書くようなブロガーこそ、本物のブロガーと言えそうだ(爆)。

初恋はカルピスの味
掲示板【放知技】で、〝しばらく〟血生臭いことは書かないと宣言した手前、〝ここ数日〟はホンワカしたテーマを書いていこう。

さて、今週末は出かけることが多くなりそうなので、彼岸入りした今日、早速ご祖先様の墓参りをしてきた。フーテンの寅さんと違って亀さんのスゴイところは、生まれてこの方一度も、自分の家の墓を間違えたことがなかったちゅうことだ。だが、寅さんの場合…


おいちゃん、おばちゃん、さくらが、秋のお彼岸で墓参りに来ると、ナント墓前で寅さんが手を合わせている…。

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そこへ御前様も加わり、車家一堂が墓の前で手を合わせようとした時、墓石に水をかけていたおいちゃん、急に大声を出す。

おいちゃん:あ、いかん。御前様、うちの墓は隣です。

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おばちゃん:あら、ほんとうだ。やだよ寅ちゃん、墓間違えたりしてぇ!

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寅:あ、そうか。ちょと立派すぎると思ったよ。ハハハ!

プッと吹き出すさくら…
http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/22saku.html


尤も、亀さんは同じ墓地にある本家の墓を、幾度か間違えたことがあるんで、寅さんのことは言えない立場なんだが…。

さて、お線香に火を付けるのは、決まって一家の主である亀さんの役目だ。今日もテキトーに仕事場に散らかっていた新聞紙を持ってきたので、それを丸めて燃やし、お線香に火を付けようとしてハッとした。燃やそうとしたのは1月31日付の東京新聞で、以下の写真と記事が目に飛び込んできたのだ。実は拙稿「申し訳ない…」で亀さんは以下のように書いた。

偶然だが昨夜、「スミカスミレ」というテレビ番組を見た。


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白状すると、上記の記事を読んだので「スミカスミレ」を見ようと思ったのだ。そして、何となく桐谷美玲の写真を見て、引っ掛かるものがあったのだ。それが何なのか結局思い出せなかったんだが、その後、〝引っ掛かるもの〟が分かった。実は亀さんの初恋の人と桐谷美玲は、実によく似ているのだ。念のため、「初恋」をキーワードに拙ブログを検索してみたところ、出るわ出るわ以下のような記述がヒットした…。

亀さんも中学二年の時に初恋を体験して以来、色んな女の子に惚れたもんだよ。アメリカには結局2年ほど住んだのだが、ヤンキー娘やヒスパニック系の女の子など、色んな女の子と恋に陥った亀さんなんだが、このあたりの話も別の機会にしよう。
寅さんのことば 51


あとからあとから振られてる寅さんや留吉を見ていると、亀さん自身を見ているような、ナァ~ンカ妙な気分になってくる(爆)。中学二年生の時に初恋を体験して以来、大勢の女の子に恋をし、そして振られてきた亀さんだからだ(泣)。
寅さんのことば 第2部 04


亀さんの初恋は、チット遅いんで恥ずかしいんだが、中学校二年生の時だ(13歳)。実は、亀さんは3年間の放浪生活の間、一週間ほどだが日本に里帰りをしている。その時、大切な亀さんの初恋の女(ひと)のことを、家に集まった悪友連中にうっかり話してしまったところ、盛り上がって急遽その娘(こ)とデートすることになった。目出度くデートは実現し、最高の気分だったなぁ…。彼女の実家は今でも亀さんの自宅から、自転車で5分とかからない所にある。初恋の女(ひと)は、今ごろどうしているんだろうか…。
初恋の女(ひと)


亀さんと同学年の松坂慶子、着実に年輪を重ねてきたことを匂わす、実に味わいのある演技を見せている(松坂は昭27年7月生まれ、亀さんは昭和28年2月の早生まれの同学年だ)。その松坂慶子、ドラマ「スミカスミレ」では如月澄を演じ、65歳になるまで一度も恋愛をしたこともなく、従って初恋も体験していないという役割だ。それに比べて亀さんの初恋の娘とのデートは、ピュアとは言えないかもしれないが、それでも少なくとも中学二年生の時の初恋の人への想いは、カルピスのように青春そのものの味だった。今や還暦を過ぎた亀さんにも、そのような時があったちゅうわけだ…。

最後に、ドラマ「スミカスミレ」では、同学年の松坂慶子の言動に共鳴することが実に多いんだが、同時に及川光博演じる化け猫が、澄そしてすみれを思う気持ちに打たれた亀さんであった。〝草莽の志士〟と通じるものがあるからだ。

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シルクロードから福島へ
同窓生の鈴木渉君が、今週金曜日から翌週にかけて新宿で写真展を開催する。そのあたりは数日前の拙稿「魂の叫び」で紹介したが、その後飯山一郎さんがHPで紹介してくださり、かなりの人数の人たちが鈴木君のHPにアクセスしたようだ。鈴木君は最初、何事が起きたのかと思ったそうだ。

亀さんは高校時代の同窓生120名に背中を押され、数年前に1971年卒の同窓生120名を対象にしたクローズド掲示板を立ち上げているが、昨夜も同掲示板に鈴木君の投稿があり、飯山さんが自分の個展を取り上げてくれたことに対して、以下のように感謝の意を述べていた。

[題名] Re: 写真展やります
[投稿者] 鈴木渉

亀さんwrote:
>ナンカ偉い騒ぎになってしもうた…。小生のブログ友である飯山一郎さんも自身のHPで写真展を派手に紹介してくれたワイ。
> ◆2016/03/13(日)2 全身全霊を傾けて記事を書く亀さんの親友
>
>会場は、東京ドーム程度のスペースが必要になるカモ…


HPのアクセスが13,14日と急増したのでどうしたのかと思ったら
飯山さんのHPでの宣伝が効いたんですね。
ありがたいことです。


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現在発売中の『フォトコン』(三月号)に、「今月のフォトグラファー列伝」の一人として、8ページに及ぶ鈴木君のインタビュー+写真集の記事が組まれている。亀さんも同記事を読んだが、特に心を打たれたのはインタビュー記事の最終行である。

写真とは、
自分がやるべきこと、役に立てることはこれしかない。『ほかにないもの』、それが写真です
と、鈴木さんは言い切る。
自己表現にとどまらない、後生に残すべき大切な仕事。鈴木さんの作品に接した人が福島に思いを馳せ、それが被災地復興を後押しする力となることを願うばかりだ。

『フォトコン』(三月号)p.230


鈴木君は定年後、漠然とシルクロードを撮ろうと思っていたそうだが、その後東日本大震災が発生、福島を撮っていこうと心に決めたそうだ。将来、写真集の形で本にして出版する予定があるとのことで、期待しよう。

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マイナス金利の狙い…
ここ数日の「カレイドスコープ」、なかなか良い記事を連発している。
女性を完全に敵に回した安倍政権の凋落が始まっている
本腰の古館伊知郎キャスターの冷静さの中に秘められた気迫
ハイパー・インフレ、預金封鎖、資産税への道

特に良かったのが「ハイパー・インフレ、預金封鎖、資産税への道」で、先月のまほろば会で金融のプロである安西正鷹さんも、「マイナス金利の衝撃とその目的」について語っていたのを思い出した。ご参考までに、安西ファイルに掲載された「マイナス金利の衝撃とその目的」の【ポイント・私見】、以下に転載しておこう。

・年が明けて、株や債券の世界的な下落傾向に拍車がかかる中、欧州や日本のQEによる米国金融の防衛策に限界が訪れた。そこで米連銀は、日銀に「ドルと米国債(を筆頭とする金融システム、米金融覇権)へのテコ入れ」を命じた。日米間の金利差の拡大、ドル高円安、日本から米国への資金流入などが起きるなら「まともな」マイナス金利策でなくてもよいと判断して、日銀は「マイナス金利」のイメージだけを誇大喧伝し、銀行が日銀に預ける当座預金の金利はプラスのままという、銀行の経営に配慮する内容にした。国内での権力を維持したい官僚機構や日銀内の対米従属派らが、むしろ積極的にその指令を遂行した、という解駅は、ある程度正鵠を得ている。
・日銀や政府がマイナス金利に固執する様子を見るにつけ、何者かに脅迫されて有無を言わさず実行を迫られており、その焦りがにじみ出ている様子が透けて見える。しかし、問題は、マイナス金利の導入を命じた犯人が誰かというよりも、その目的やそれがもたらす影響だ。

・マイナス金利が拡大一長期化すると、一般の預金をマイナス金利にしていかざるを得ず、預金を引き出して現金で保有しようとする人々が増える。その対策として、金融当局やその周辺から現金廃止論が唱えられる展開になる。政策金利を引き上げたばかりの米国でも話題になり始めている。実際に、欧州では「現金の廃止」を加速させているが、これらは決して偶然の流れではない、
・すでにマイナス金利を導入したスイスの場合、マイナス金利により銀行のビジネス・コストが増加し、銀行はそのコストを顧客に転嫁した。既に預金の利子はゼロ状態なので、貸出利率を引き上げるしかないというわけだ。
・欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏内の、特にドイツの顧客志向の良心的な中小規模の地方銀行に対して、規制に対する報告の義務を強いることにより人件費を増大させ、多くの地方銀行を倒産や吸収合併に追いやった。同時に、欧州中央銀行は利回り曲線をフラット(短期金利を下げ、長期金利も金融緩和で下げる)にして、従来の銀行業務(企業への融資など)を行ってきた地方銀行は不利になり、逆に、投機や投資を主な銀行業務とするメガバンクに利益をもたらした。
・このように、マイナス金利の政策は、先進国の小規模な地方銀行を潰し銀行を合併させ、銀行の集約、管理を強化するためのアジェンダの一環である。究極のサバイバルゲームが銀行業界の中でますます熾烈になり、共食いをし始めたということだ。また、これはアジェンダの終着点である現金廃止を正当化する格好の口実となることにも留意しておかねばならない。
・現金の使用を禁止するということは、人々の経済的自主権を奪うことを意味する。マイナス金利に対して庶民が銀行から預金を引き出してタンス預金に走るのは、防衛するための手段として当然の行為である。現金がある限り、中央銀行は預金の流出に対して手が打てず、思い通りの金融政策がとれず、歯がゆい思いをするしかない。しかし、現金の使用を禁止したキャッシュレス社会では、金融当局がデジタル・マネーを管理することになるため、経済が好ましくない状況になるとマイナス金利を際限なく設定することが可能になり、このような問題は解決する。
・そして、現金が使えない社会では、口座から現金を引き出すことができないため、消費者は預金を使ってデジタル・マネーで消費をするか、マイナス金利なのでじっとしていても預金が目減りすることになる。「刀狩り」により防衛手段を取り上げられた大衆は、インフレと同じく目に見えない収奪装置を「お上が決めたことだから」「自然の摂理だから」という運命論を信じ込まされようとしている。

・また、現金の廃止と並んで、民間銀行の銀行信用(信用創造)をなくそうという提案が出ていることも要注意だ。確かに、信用創造はお金のバブルを作り出し、多大な副作用をもたらすので、好ましくない仕組みではある。スイスでは信用創造を禁止させるための国民投票が実施されるという話はあるが、現金廃止とセットになった議論であることを勘案すると、諸手を挙げて歓迎するわけにもいかない。
・現金と民間銀行の信用創造をなくすことによる最大の受益者は中央銀行である。結局、キャッシュレス社会で勝利するのは中央銀行なので、マイナス金利を積極的に推進する理由もこの辺りにありそうだ。中央銀行が世界的な金融危機が始まると同時に電子マネーを導入することに高い関心を示しているのが、何よりの証拠だ。
・究極のサバイバルゲームは、民間銀行同士の内ゲバで終わらず、ついに中央銀行にまで及んだ。中央銀行はその存在意義を保障してくれる手下の民間銀行をも喰らいつくして、延命を図ろうとしている。収奪的な現代文明の金融制度の制度疲労もここに極まれり、といったところか。憎悪に呪縛され全体から個への分裂による拡大再生産で発展してきた現代文明は、自殺願望でもあるかのようにふるまい始めた。いよいよ自壊への道を突き進み始めたのだろうか…。


安西さんが考えるように、ゼロ金利の目的は(中央銀行を最大の受益者にするための)キャッシュレス社会の導入なのか、あるいはカレイドスコープの言う「(中央銀行すなわち日銀に絶対的な権力をもらたすための)ハイパーインフレなのか、いずれが権力の狙いなのかという詮索はともかく、安西稿の最終行、「憎悪に呪縛され全体から個への分裂による拡大再生産で発展してきた現代文明は、自殺願望でもあるかのようにふるまい始めた。いよいよ自壊への道を突き進み始めたのだろうか…」は不気味である。

ただ、両者とも日本の国難というよりは世界最大の問題である、福島原発の問題についての視座が欠けているのは惜しい。しかも、福島原発事故を起因とする首都圏麻痺の方が、キャッシュレス社会やハイパーインフレよりも早く到来しそうなのだ。その意味で、注目すべきは5月26~27日にかけて行われる伊勢志摩サミットだ。G7、ひいては世界が、日本にどのような裁定を下すのか、今から注目だ。

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福島の子供たちと甲状腺がん
福島の子供たちを冒している甲状腺がんについて、真実に迫った記事が最近立て続けに掲載された。

最初に紹介するのは、福島の子供たちの甲状腺がんについて、真っ正面から取り組んだ〝唯一〟の番組、『報道ステーション』(テレビ朝日)に関する記事だ。
福島の甲状腺がんはさらに増える!「チェルノブイリとはちがう」論のウソを報ステが暴露! しかし、他メディアは…

もう一本、読む価値があるのは田中龍作氏の以下の記事だ。
甲状腺がん家族会発足 ウクライナ医師「急増するのは4年後くらいから」

同記事は「311甲状腺がん家族の会」の発足について取り上げたものだが、同会の代表世話人である河合弘之氏に注目されたい。実は現在発売されている『月刊日本』(3月号)の特集の一つ、「原発と被災地は今」に登場しているのだ。ちなみに、同特集に掲載された記事は3本である(橙色の傍線は亀さん)。

・それでも私は高浜原発停止を諦めない(弁護士・映画監督 河合弘之)
・知られざる地下水汚染の恐怖(工学博士 江口工)
・被災地の窮状につけ込むショック・ドクトリン(ライター 古川美穂)


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河合氏の祈りが天に通じたのだろうか、「それでも私は高浜原発停止を諦めない」が掲載されてから間もなく、大津地方裁判所が運転停止を命じる仮処分の決定を出した。そのあたりを伝えているのが、以下の〝NHK〟記事だ。

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160309/k10010436991000.html

まだ少しは良心というものが、この日本に残っていたのだろうか…。ともあれ、国難の状況にあってはお祭りどころではない。その意味で、『月刊日本』(p.52)の以下のスローガンを支持したい。

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【追伸】
昨日、「魂の叫び」をアップしたところ、ナント! 飯山一郎さんがHPで取り上げてくれた。
◆2016/03/13(日)2 全身全霊を傾けて記事を書く亀さんの親友

感謝感激雨嵐なんだが、狭い会場に大勢の人たちが押しかけてきたら、赤井英和…、ではなくて六平直政似の鈴木渉君はどう対応するのか、今からスッゴク楽しみ(爆)

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http://koimousagi.com/2833.html

魂の叫び
亀さんの高校時代の同窓生が、新宿で写真展を開く。一人でも多くの人たちに来てもらえたら幸いだ。なお、鈴木君のHPは以下の通り。
写真家 鈴木渉 
official website


ブログも開設している…
写真家・鈴木渉のブログ 「民俗芸能・祭りの写真記録」

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鈴木渉君

写真展日程
鈴木渉写真展 浜通り オリンパスギャラリー東京
2016年3月18日(金)~3月23日(水)
11:00~19:00 最終日15:00まで
〒160-0023東京都新宿区西新宿1-24-1
エステック情報ビル B1F


高井鴻山の生涯の夢
福島原発事故から5年目を迎えた今日、日増しに亡国の兆しが色濃くなってきた。そうした世の中にあって、独り逞しく生きていくには、本物の情報を得ることができるかどうかにかかっている。そうした本物の情報が得られる数少ない場の一つが、掲示板【放知技】だ。無論、同掲示板も世の中同様、さまざまな人たちが投稿していることもあり、まさに玉石混淆といった感が強いのだが、そうした中にも本物の情報を提供してくれているのが、堺のおっさんとか木枯し紋次郎さんといった人たちだ。無論、この二人以外にもキラリと光る投稿もあり、そんな投稿の一つが芋兄ィさんの葛飾北斎についての投稿だ。特に亀さんが注目したのは、高井鴻山その人である。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15662298/298/

一年ほど前になるが、国内はもとより海外各地を仕事で訪れることの多い関西の道友Kさん、時々各地の名物を送ってくれている。そうした贈り物の一つに、高井鴻山記念館を訪れた時に入手したものと思われる、『鴻山ものがたり』(高井鴻山記念館監修)があった。

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豪農商の高井家の跡取りであった高井鴻山は、葛飾北斎のためにアトリエ碧漪軒(へきいけん)を造り、北斎は都合四度も江戸から山深い信州は小布施に足を運び、孫ほどに歳の離れた鴻山のために絵師としての技を伝えたという。そして鴻山自身、さまざまな肖像画、山水図、妖怪図、さらには書を遺しているが、特に目を引くのが妖怪図だ。以下、『鴻山ものがたり』から一部引用をさせていただく。

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http://www.lcv.ne.jp/~kohnoshg/site391/kouzan1.html

鴻山は、自分が教えていた塾生の一人に、妖怪画を描くようになった理由を次のようにもらしています。

「ある時、遊びに出かけた女の子が、出かけたまま帰ってこないので、とても心配になった。立ち寄っていそうなところを聞いてみても、どこにもいない。なお心配になって、そわそわしていると、突然、門の外で『お父さん』と呼ぶ声がしたので、ああ、やっと帰ってきたか、よかったと思い、『おう』とこたえたが、姿はどこにもなく、声もそれっきりしなかった。するとしばらくして、その子が小川で流されて死んでいたという知らせが入った、時間を照らし合わせてみると、ちょうど門の外から、『お父さん』と呼びかけられた時間と一致していた……」

こうした体験は、ほかにもあったようで、鴻山の妖怪画は、身近な人たちの死とも深く関係しているようです。

鴻山の兄弟は幼くして、あるいは鴻山より早く世を去り、また、鴻山の子供のうち、三人の男の子は小さいうちに亡くなっています。そして、一人娘も思いもよらない水の事故で世を去りました。

鴻山は、これらの兄弟や子供への思いを胸に絵を描いたり、絵の中に彼らの魂を呼び込んだりしていたのでしょう。

このように鴻山は、この世を去った者も自分も皆一つになれるものとして、妖怪画を描くことにのめり込んでいきました。死者への恐れよりもむしろ、生きている時には得られなかった死者との一体感や調和があったのです。また、絵に登場するのは一人ではありません。数人が寄り合って話し合ったり、お酒を酌み交わしたりしている姿を描いて、人は一人で生きているのではなく、真に関わりあって生きていくことの大切さも、鴻山は語りかけているのです。

鴻山自身は、けっして芸術的に高いものを求めるために妖怪画を描いたのではなかったようです。むしろ、ちょっとユーモラスな表現の中に、人なつこさが感じられる、そんな味わいを求めていたと思われます。

『鴻山ものがたり』p.67~


上記の行以外に、以下の行も未だに強く心に残っている(傍線は亀さん)。

鴻山は若いころからの勉学の中で、日本の国の政治のあり方について、しっかりとした考えをもっていました。

高井家では、鴻山の生まれる以前から京都に住む公家・九條家の御用達となり、深い付き合いをしていました。そのため、公家や皇室には、ことのほか強い関心を寄せていました。

京都へ遊学した鴻山は、いろいろな学問や書あるいは絵画などを勉強しましたが、歴史の研究にも熱心でした。

そして、「日本の政治の本当の道は皇室を中心にした平和な國を創ることだ」と胸に刻み込んでいました。それは鴻山の生涯の夢でもあったのです。

『鴻山ものがたり』p.78


本当はNHKの「日曜美術館」で最近印象に残った、以下の2本の番組も取り上げるつもりでいたが、本稿が長くなるので別の機会に譲りたい。

・忘れられた天才 明治の洋画家・五姓田義松
・夢の蕭白(しょうはく) 傑作10選

サバイバル - 準備篇その4
拙稿「サバイバル - 準備篇その3」に書いた以下の約束、原始生活突入のタイムリミットが迫ってきていることもあり、まとまりがないかもしれないが急ぎ取り上げておこう。

次回の「サバイバル - 準備篇その4」では、今まで拙稿で書き散らしてきた具体的な準備内容を、一度まとめてみたいと思う。


なお、三種の神器ならぬ以下の三冊の本を基に本稿を書き進めている点、予めご了解願いたい。

『冒険手帳』
『発酵マニアの天然工房』
『飯山一郎の世界の読み方、身の守り方』


まぁ、上記三冊にじっくり目を通していれば、本当は「サバイバル - 準備篇」シリーズは必要ないのかもしれないが、それでも三冊にも書いていないテーマもあったので、思いつくまま書き連ねておこう。また、今回書き漏らしたり、その後思い出したサバイバル篇のテーマがあったら、都度メモに残していき、あるていど溜まったら「サバイバル - 準備篇その5」としてアップするつもりだ。

■心
早くて今夏あたりにも日本が原始生活に突入、幸いにして生き延び、外国軍の誘導でシベリアあるいは満州に移住するにあたり、どうしても持って行きたいのが大切な家族との思い出だ。

亀さんは段ボールにして5~6箱分もの写真を、昨年の春頃からスキャナーを使って精力的に電子化を進め、最終的に2枚のDVDに収めることができた。このあたりは拙稿「一族に脈々と受け継がれるDNA」に書いているので参照していただきたい。

写真整理を進めている理由については拙稿「来年を思う」で書いたが、百年ほど前からの大量の写真が残されており、何百枚というポケットアルバムやバラ写真のスキャンは今月中に終わらせ、業者に依頼したアルバム18冊のDVD化とともに、来月の旧盆に帰省する兄弟や子どもたち一人一人にDVDを手渡すことができればと思っている。


■食
日本が原始生活に突入するということは、ライフライン(電気・水道・ガス)は無論のこと、物流もストップすることを意味する。だから、それまでに蓄えておいた少ない食糧で、生き延びていく必要があるのだ。そのためにも、今の三食から二食、二食から一食、一食から絶食と、だんだんと身体を慣らしていこう。このあたりのコツは、『飯山一郎の世界の読み方、身の守り方』の第2部、とくに第11章の「食べる」を繰り返し読んでおくこと。また、一日一食に慣れたころには、健康体になっている自分に驚くはずだ。

■水
ヒトは水無しでは生きていけない。近くの川の水を濾過するといった程度は、早めにマスターしておこう。詳しくは『冒険手帳』の「水を得る」編(p.31~)を参照のこと。

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■火
ライターやマッチは余裕を持って用意しておくべきだが、万一在庫が無くなった場合を想定し、火の起こし方の基本程度はマスターしておこう。詳細は『冒険手帳』の「火を起こす」編(p.17~)を参照のこと。また、原始生活が来冬にずれ込んだ場合を想定し、電気が不要な石油ストーブを用意しておこう。流通がストップすれば最早灯油の入手は不可能、だから来冬に備え、通常の冬の1ヶ月分の灯油を確保済みだ。また、古新聞は今年に入ってから、ちり紙交換に出すようなことはせずにストックしている。新聞紙も広げた状態では直ぐに燃え尽きるが、これを棒状に丸めて使えば立派な〝薪〟として使えるのだ。また、『発酵マニアの天然工房』の「紙で燃料」(p.108~)も参考になる。なお、〝予定通り〟今夏あたり原始生活に突入した場合も想定し、亀さんは蚊取り線香を用意した。百円ライター1個あれば一夏程度は蚊取り線香の火付けは間に合うだろう。

ナンカまとまりのない内容になってしまったが、今日はこのへんで…。

洞察歯観のすすめ(11)
風邪が治りかけてきたという歯科&音楽ウォッチャーさん、前回の続編を催促したところ、早速書いてくれた。まさに、感謝感激雨嵐だワイ。そして、今回も目から鱗の内容が多かった。

その歯科&音楽ウォッチャーさんから、また質問が…。

> ところで、ペットボトルで作る乳酸菌。玄米を使うことがある思いますが、ペットボトルを使い切った後、どうしてますか。


雑炊ていどしか今までしていないんだが、今回の歯科&音楽ウォッチャーさんの記事を読み、今度映画館に玄米を持って行こうと思った、ポップコーン代わりに…(笑)。そう言えば、山田洋次監督の「家族はつらいよ」は今日が初公開だ。久しぶりに映画館に足を運んでみるか…。でも、その前に溜まっている仕事を片付けなければ…。まぁ、近日ちゅうということで、見終わったら感想をアップしてみるか…。

では、歯科&音楽ウォッチャーさん、早く風邪を治し、また色んな話を書いてくれ、楽しみにしています(ペコリ)。

・・・歯垢のパートナー・支援組を遠ざける工夫をしながら、歯磨きスタイルを考えてみる。これは・・・亀さん。前回、先回りして美味しいところを言ってしまいましたね!

まず、食後に直ぐ磨く必要はありません。食後に早めにブラッシングしてくださいという歯医者さんは多数おります。しかし、これは、戦後の「333運動」の亡霊のようなもでしょう。前回、歯垢について聞いてみた、全額模型を頼んだ先のドクターが、
「食べ物に含まれる糖質が口の中に持ち込まれると、増殖して巨大なプラークに変身する・・・」
といったことを説明してくれましたが、問題は、増殖して凶悪なスッポン軍団に変身するまでの時間です。
食後3分ほどでスッポン軍団に変身するなら、人の体を食い破って出て成長するエイリアンより始末が悪い。口に入った糖質をえさに凶悪軍団へと成長するには、20時間以上、丸1日は必要ということです。
1日掛かるなら、それを待った上で歯ブラシを手に戦を仕掛ければ良いわけです。食の習慣が毎日、大きく変化するわけではないはずです。自分の食習慣(サイクル)を見つめた上で戦のタイミングを見計らい、1日1回、歯ブラシを持てばよいのではないでしょうか。

歯磨きは、食前、食後、どちらが良いかと考えることも必要なことですが、歯垢のサポーターを遠ざけ、なるべく寄せ付けないことが先決では・・・と思います。

さて、先回りして美味しいところをさらっていった亀さん(^-^*)。ここで登場するのが、乳酸菌と1日1食です。
1日1食がすでに板についている・・・・ということであれば、乳酸菌や粗塩を使って磨くだけで十分です。風呂に入ったときなど、歯茎を指でマッサージするといいですね。歯茎の弾力性や色つやを確認しておくことも大切です。
ところで、ペットボトルで作る乳酸菌。玄米を使うことがある思いますが、ペットボトルを使い切った後、どうしてますか。
私は、ボトルから出して、新聞紙の上に広げて日向ぼっこさせます(乾ききるまで)。それから食べるわけですが、歯ごたえがあってなかなか美味です。少量を手で摘まみとっては口に入れる。ゆっくり噛んで唾液と絡ませて喉の奥へと流し込みます。おやつにもなりますし、食事にもなります。そして、酒のつまみにもいけます。時たま我が家にやってくる呑兵衛たちにも、高価なつまみだと言って食べさせてます。これ意外と、つまむほどに癖になります。ポップコーンみたいなもので、玄米で作った玄米ポップだと説明しております。
毎度、旅の時にも連れて行きます。旅の最中は、他にブルーボトルにいれた水と、あらびき茶のみ。食事もおやつもこれだけで済ませています。ただ、珈琲好きなものですから、良さそうな珈琲店を見つけると一杯飲みに入ったりしますが、食事処は素通りです。玄米ポップ、2合もあれば数日持ちます。

ついでながら、私の歯磨きスタイルですが、特に風変わりなことはしておりません。以前にも話しました通り、歯磨きは、1日1回。粗塩または岩塩を使用してます。大抵は寝る前です。市販の歯磨きチューブなどは、もう、ここ四半世紀ほど使用していません。朝起き抜けは、乳酸菌でゆすぐのみ。乳酸菌と出会う前は、塩水(粗塩)でした。
時として、飲み会、宴会など有りますが、間違いなく、ながら食い。ダラダラ食いになります。この場合、玄米ポップと岩塩をポケットに忍ばせて参加します。そして帰り道、少量ずつ口に放り込んで、唾液溢れるまでかみ続けてます。

そしてもう一つ、歯ブラシですが、暇つぶしに時々、改造します。自分の全額模型があると更にわかりやすいのですが、模型を眺めていると、歯並びと磨くところのウィークポイントが見えてきます。例えば、歯科医院でブラッシング指導をしてくれますが・・・バス法だとか、ローリング方だとか、いろいろあります。ブラッシング法は過去にたくさん紹介されましたが、万人受けするものがはたしてあるかどうか・・・。
口腔内の様子は、指紋と同じように一人一人皆違います。ならば、自分の命綱に合ったブラッシング法を編み出すことも貴重な暇つぶし。模型を見ながら、この辺の部位はこれぐらいの角度で、ブラシの束の厚みはどれほどにしたら良いか等々。考えつつ、先端の細いラジオペンチやカッターなどを使い改造していきます。歯磨き意識、変わります。

前回、お二人の女性の方から貴重なアドバイスをいただきました。ありがとうございます。そこで、乳酸菌を使ったリラックスタイムをひとつご紹介しようかと思います。参考になるかどうかわかりませんが、これは、今まで亀さんにも明かしたことのない秘め事です(^-^*)。

もう10年近く前のことですが、家族用にと口腔内洗浄機(ジェット・ウォッシャー)を使い始めました。歯間と歯茎の刺激マッサージ用にと使っていたのですが、最初は不慣れなこともありましたが、そのうちコツを掴むと面白くなります。しばらくの間は、ぬるま湯を使用していましたが、それが塩水(ぬるま湯)に変わり、乳酸菌と出会った後は、乳酸菌を使って楽しんでおります。ここ最近は、機種も増えて小型軽量化されています。ウインドウ・ショッピングがてら手に取ってみるのもいいかもしれません。


追記

未だ風邪が居座っております。寝酒は抜きで、ダニエル・センタクルツ・アンサンブルでも聴きながら休みます。「哀しみのソレアード」。




命運尽きた瑞穂の国、だが…
東日本大震災から5年目を今日に迎え、改めて思い致すべきは震災直後の今上陛下のおことばである。その日付は2011年3月16日午後4時35分。以下は「東北地方太平洋沖地震に関する天皇陛下のおことば」と題する、ウィキペディアの項目から一部を抜粋したものだが、陛下のおことばに至るまでの経緯が簡素に書かれている。

2011年3月15日、天皇は宮内庁長官・侍従長と相談の上、国民向けのビデオメッセージを放映することを決定し、皇后と相談しながら原稿作成を進め、翌日の3月16日午前中までに完成。同日午後3時にはビデオの収録を開始し、天皇はビデオカメラの前で「おことば」として読み上げた。メッセージは、東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の状況を憂慮し、防災関係者を労い、被災者を激励する内容であった。

午後4時35分から、日本放送協会(NHK)をはじめとする、日本の大部分の放送局が録画されたビデオメッセージを報道特別番組の一環として放送した。その際に緊急の情報が入った場合は、そちらを優先してほしいとの天皇の意向も各局に伝えられていた。

天皇が不特定多数の日本国民に対し、マスメディアを通じて自らメッセージを伝えたことは、1945年(昭和20年)8月15日に昭和天皇がポツダム宣言の受諾を国民に伝えた玉音放送以来66年ぶりのことで、一部で「平成の玉音放送」とも表現された。



東日本大震災における天皇陛下の御言葉【平成の玉音放送】

ここで、ウィキペデアに書かれている陛下のおことばの内容に改めて注目してみよう。

メッセージは、東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の状況を憂慮し、防災関係者を労い、被災者を激励する内容であった。


表層的には確かにそのとおりである。しかし、果たしてそれだけだったのだろうか…。個人的な推察を述べるとすれば、陛下のおことばは文字通りの「平成の玉音放送」であったと思う。ここで、改めて陛下のおことばが放送された日時が、「2011年3月16日午後4時35分」であったことに注目していただきたい。誤解を恐れずに言えば、陛下のおことばは〝宮内庁以外〟から届いた情報を基に、いずれ日本が〝死〟を迎えることを理解された上でのものだったのだ。

以下、簡単に当時を時系列で追ってみよう(重要な出来事を赤線で示す)。

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http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20140706


福島原発1、3号機爆発映像

次に政体。日本の国体(皇室)が確実に福島原発事故を把握されていた一方、政体、具体的には菅直人首相(当時)が首相談話を国民に述べることなく終わったのは、ひとえに国体と政体の情報源の違いにあった。政体は〝東電以外〟から届いた情報を鵜呑みにし、最終的に首都圏避難は不要であると判断したのだ。

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2011年4月、田中龍作氏が宮城県南三陸町にて撮影

※注】当時の背景は日本のマスコミだけでは分からないため、残念ながら海外の情報に頼らざるを得ない。以下、一例としてドイツ国営放送ZDFのドキュメンタリー番組を紹介しておこう。


2012/05/06up ドイツZDF フクシマのうそ (日本語吹替え) Part1~2

その後の政体は何事も無かったかのように振る舞い、今では原発再開の声が日増しに大きくなってきている。また、数年前の安倍首相による原発セールスも記憶に新しい。

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安倍首相が繰り広げたトップセールス。写真は2013年5月3日、トルコのエルドアン首相との握手(代表写真) 

ここでチェルノブイリ原発事故を振り返るに、同原発では大勢の犠牲者を出しながらも最終的に石棺化に成功している。それにも拘わらず、放射能による後遺症で苦しむ人々は未だに多いのだ。一方、日本の場合は石棺化どころか、何もせずに5年間も福島原発を放置、今も放射能のタダ漏れが続いている。そのため、チェルノブイリ原発以上の悲惨な結末を迎えることが容易に予想できるのであり、まさかと思うだろうが、間もなく首都圏が麻痺し、ライフライン(電気・水道・ガス)がストップ、やがて日本列島は原始生活に突入していく。

では、原始生活に突入した瑞穂の国は、このまま露と消えていく運命にあるのだろうか…。ここで目に止まったのが『StarPeople』(Vol.58)であった。

国家崩壊寸前、危機存亡の事態の最中にあっても、〝平常心〟を保つことができる仙人のような人々(本物の日本人)が、いま、夢と希望をもって新しい国家・新日本国をつくる! という実現可能な構想を練り始めています。
『StarPeople』(Vol.58)p.79


詳しくは、『StarPeople』誌の「飯山一郎の“新日本建国神話”」シリーズ、「◆第3話◆『新日本国建国』の方法と知恵」を参照されたい。ここに、一縷の望みが残っている

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最後に、毎年この時期が来ると、いつも思い出すテレビのワンシーンがある。旧ブログから再掲しつつ、本稿の筆を擱く。

数日前になるが、夕食時に何気なくテレビの画面を見ると、気仙沼市の小学校の卒業式の様子が放映されていた。卒業式の後、インタビューを受けていた小学校六年生の女の子が、「(行方の分からない)お母さんにも出席して欲しかったです」と、淡々と答えている健気な姿を見て、思わず熱いものがこみ上げてきた。
ををしさ 2011年4月 6日 (水)記


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引きこもり? 結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけ
先月になるが、2ヶ月ぶりにまほろば会に顔を出してきた。安西正鷹さんを囲んで多岐にわたるテーマが飛び交ったのだが、中でも印象に残ったのが以下のテーマだ。

・ゼロ金利が日本に及ぼす影響
・2016年版エコノミスト誌の表紙
・大麻についてのお復習い


特に「ゼロ金利が日本に及ぼす影響」の場合、お陰様で後に届いた月刊日本(三月号)の特集「アベノミクス大崩壊!」を、より深く理解することができたように思う。以下は同特集の冒頭である(赤線は亀さん)。

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続いて同特集の水野和夫氏の記事、さらには大手町太郎さんの記事に目を通したが、特に印象に残ったのが水野氏の記事にあった以下の行だ。

最も必要なことは、一刻も早くグローバル化をやめることです。

……中略……

グローバル化をやめるということは、成長戦略から「引きこもり戦略」に転換するということです。

月刊日本(三月号)p.24


引きこもりのすすめ、全く以て同感である。このあたりの水野氏の深意は、同氏の『資本主義の終焉と歴史の危機』に詳しいので同書に譲りたい。また、亀さんも簡単な書評を拙稿「資本主義の終焉04」に載せている。

続いて大手町さんの記事では、以下の行が特に印象に残った。

今や非正規労働者は2000万人、全労働者に占める割合は40%に達し、その内7割は年収200万円以下のワーキングプアである。
月刊日本(三月号)p.24


この行を肌で感じることができるのは、以下のブログ記事だ。
●23区格差、自立と人情と共同体 社会的共通資本のあり方

亀さんも同様のことを拙ブログのあちこちに書いており、たとえば拙稿「座敷わらしとの〝再会〟」がある。

話は変わるが、NHKで「本当は学びたい ~貧困と向き合う学習支援の現場から~」という番組を見た。番組の冒頭で、「日本人の子どもの6人に1人が貧困」というキャプションが目に飛び込んできた。亀さんの子ども時代は貧しかったものの、明日への希望に満ち溢れていた時代だった。亀さんの父親世代の懸命な頑張りで、少なくとも物質面では豊かな日本になったことは確かだ。ところが、いつの間にか日本は子どもの6人に1人が貧困に喘ぎ、明日への希望を見出せないという社会に変貌してしまった。


本題と外れるが、ここに来て連日のように日本列島を覆っている死の濃霧、こんな時は家に引きこもっているのがベストだ。引きこもり、大いに結構。結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけってね。




胸を張って厚かましく生きろぉ!
過日の拙稿「最後の桜」で、「最後に、どんなに忙しくても来週金曜日の3月11日には、全身全霊を傾けて記事を一本書きたいと思っている」と書いたところ、ナント飯山一郎さんが派手な前宣伝をしてくれた(爆)。まぁ、読者が期待しているような記事が書けるかどうかは心許ないんだが、草稿は粗方出来上がっており、あとは3月11日の朝を首を洗って待つのみだ(笑)。まぁ、飯山さんの前宣伝に乗せられて、当日の朝になってガッカリしないでくれ(爆)。
◆2016/03/07(月)3  全身全霊を傾けて書く一本の記事?

前宣伝云々はともかく、今日は肩の凝らない記事をアップしておこう。

過日、「申し訳ない…」と題する記事を書いたが、その時に取り上げたテレビドラマ「スミカスミレ」、その後どういうわけかハマってしまい、録画しておいたものを繰り返し見るまでになった。もともとは少女漫画に連載された漫画が素材らしく、65歳の如月澄が、中身は65歳のまま身体だけ20歳の如月スミレに変身するという、荒唐無稽なドラマだ。そんなドラマに亀さんがハマったのはドーシテか…?

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理由は幾つかあるんだが、一つは、本来なら元気に生まれてくるはずだった我が娘と、桐谷美玲演じる如月スミレが重なって見えて仕方がないからだ…。如月スミレが家の事情で通えなかった大学に通い、65年間体験することのなかった恋を体験しているシーンを見るたびに、我が娘にはそうした体験させてやることができなかったという、親としての忸怩たる思い、悲しみがある。

その他にも理由がある。一つに、外見は20歳だが中身は65歳という設定のドラマを、幾度か見ているうちに色々なモノが見えてきたのだ。たとえば、スミレが大学に初めて通った日、自分の息子や娘のような年齢の学生との世代ギャップで気落ちしていたところ、及川光博演じる黎(れい)に喝を入れられるシーンがあるが、ここに還暦を過ぎた者の生き方の一つが示されていると思った。

スミレ:身体だけ若返ったって、意味なんかない…。だから、もういいんです。若い子たちの雰囲気を壊すくらいなら、私は65歳らしく大人しくしていた方が…

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黎:馬鹿馬鹿しい。あなたはこの65年を、寝て過ごしたんですか? 何も感じなかったのですか? 何も学ばなかったのですか? あなたの中に、65年間生きてきた歴史はないのですか? まだ自分の半分も生きていない子どもに気を使うなど、私の主のくせに情けない…。65なら、65の老婆らしく、胸を張って厚かましく生きろぉ!

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また、亀さんは拙ブログに「仕事の話」というカテゴリを設けており、これは若者へのお節介焼きのようなカテゴリなんだが、スミレの65歳らしい〝お節介〟を見て、人間誰しも還暦を過ぎると、お節介焼きになるもんだと妙に納得した次第である。

その他いろいろなことを思い出させてくれたシーンも多い。たとえば、20歳の身体に戻ったことに〝慣れていない〟スミレ、昨日までは膝や腰やが痛かったはずなのに、今は「痛くない、膝も腰も全然…」と喜ぶシーンを見て、確かに自分も若い頃はそうだったなぁと懐かしく思い出すのだ。尤も、今の亀さんは顔が寅さん似であるといったこと以外、腰も膝もゼンゼン悪いところはないんだが…(爆)。これは多分、30年以上続けてきたヨガのお陰なんだと思う。ともあれ、本当に微笑ましいシーンだ。

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それ以外にも、自分の若い頃を振り返り、年輪を重ねた今後はどう生きるべきかなのかといった、ヒントが詰まっているドラマと言えそうだ。

最後に、主演の松坂慶子。亀さんはメルシャンの勝沼工場長と親しかった中野さんというバーテンダーと一緒に、ブドウ狩りの季節に同工場に幾度かお邪魔しているのだが、ある日松坂慶子が何かの催しに来ていた。遠くから見ても透き通るような肌の美しい松坂慶子を見て、亀さんはすっかりファンになってしまった。時期的には松坂が「男はつらいよ」の第27作、「浪花の恋の寅次郎」が上映された1981年あたりだったと思う。当時の松坂は29歳、最も美しかった時期だったのではないだろうか。その松坂と再会できるというのも、同ドラマを見続けている理由の一つだ。久しぶりに、「浪花の恋の寅次郎」を見てみるか…。

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日本×北朝鮮分断を狙う世界勢力――安倍晋三を辞任に追い込む奇妙なウラ情報――
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行政調査新聞が以下の新記事をアップした。
日本×北朝鮮分断を狙う世界勢力――安倍晋三を辞任に追い込む奇妙なウラ情報――

じっくりと行政調査新聞を通読したが、今回の場合は読者のインテリジェンスが試されると、つくづく思った次第である。そう思うに至ったのは、以下に示す同稿の最終行である(赤字傍線は亀さん)。

安倍晋三の膵臓ガン、美人タレントとの不倫話、あり得ない外国要人の合意情報――吹き出したくなるバカバカしい情報の出所を本紙はある程度掴んでいる。その発信源が米国、そして中国だろうとの推測もある。彼らは安倍晋三を「第二の田中角栄」にしたくないのだ。米国の頭を越えて中国と手を結んだ田中角栄は、最終的に米国の罠に沈んだ。安倍晋三が米中韓の頭越しに北朝鮮と手を結ぶことがないよう、先手を打っての安倍潰し作戦が、いま始まろうとしている。本紙はそう推測する。


安倍晋三首相その人の今までの言動はさておき、今後の安倍首相の言動に一層の注意を向ける必要が出てきた。なぜなら、『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』を著した若狭和朋氏が謂うところの、「インターナショナリズムvs.ナショナリズム」という流れを正確に把握していくためにも、今後の安倍晋三の言動を慎重に見守っていくことが不可欠であり、それによって日本を含めた世界の近未来像が浮かび上がってくるからである。

洞察歯観のすすめ(10)
いつもは真夜中にメールをくれる歯科&音楽ウォッチャーさん、今日は珍しく午後2時半過ぎにメールをくれた。仕事が無くなったのかと、一瞬心配したんだが…(爆)。実は風邪を引いてダウンだと…、ナルホドねぇ、歯科&音楽ウォッチャーさんもニンゲンだったんかぁ…。亀さんも一度くらい〝人並み〟に風邪を引かないと、周囲から〝化け物〟扱いにされそうだワイ(近く、化け猫について一筆書く予定)。ともあれ、風邪が治ったら、早く後編を送って頂戴寝! →歯科&音楽ウォッチャーさん

> 昭和27年、厚生省が、「毎食後、3分以内に3分磨けば虫歯にならない」といった内容を小冊子に載せたことがありました。


そうそう…、3分以内に歯を磨くようにということは、家庭でも学校でも喧しく言われたもんだ…。しかし、今日では乳酸菌の原液+黒砂糖+塩+水で作った、元気モリモリの乳酸菌で歯磨きをしている。一日一食なので夕食後の歯磨き一回だけだ。ただ、昔のように食後3分以内というルールなんて、モー守っていない。寝る前のテキトーな時に丹念に磨くだけで終わり…。これで、E-んだろうかと、ときどき心配になるんだが……。

ところで、今日の便りを読む限り、食後3分以内に歯を磨こうがどうしようが、関係ないような印を受けるんだが、実際はどうなんだろう……? ともあれ、次はどのような回答が来るか、楽しみだ!

亀さん@日本が原始生活に突入した後、虫歯になったらどうしようと悶々とする日々


・・・ご飯を食べたら、なるべく早く(食後3分以内)に歯を磨きましょう。亀さんも子供の頃、学校で教えられたことがあったと思います。食べ終わったら直ぐ歯磨きというのも味気ないですが。歯医者さんへ行っても、同じです。治療終了時、衛生士のお姉さんに
「食事の後は、なるべく早めにブラッシングしてくださいね」
と優しく声を掛けてくれます。そんなときは、ついその気になったりしますが。

この歯磨きですが、1日3回。食後、出来るだけ早く、それも、3分以内に。これは、「333運動」と呼ばれるもので、戦後間もなく、アメリカから持ち込まれたものです。
昭和27年、厚生省が、「毎食後、3分以内に3分磨けば虫歯にならない」といった内容を小冊子に載せたことがありました。

戦後といえば、アメリカによる日本人の食育?が始まります。食育と言っても、欧米の(パン・ミルク・肉・油・バター・チーズ)スタイルに変えるもので、それまでの米を中心とした日本食を卓袱台ごとひっくり返す勢いで進めていきました。これは後々、様々な生活習慣病と呼ばれるものを引き起こす原因ともなるわけですが、これは、計画的に行われた恐怖の頭脳改革だったのだろうと思います。
米は太る。健康に良くない。はたまた、米を食べるとアホになる。等々、米という食べ物は、問題ありとパンメーカーあたりが意図的にマイナス情報を流すということもしていたようで、徹底的に米食スタイルぶち壊す腹づもりだったのでしょう。
ついでながら、3S(セックス・スポーツ・スクリーン)と抱き合わせともいえます。空きっ腹抱えて娯楽・狂楽三昧とはいきません。
バスを改造して移動する台所(キッチンカー)を使い青空料理講習会。フライパン運動。・・・・この様な話しを耳にしたことがあると思いますが、これは、欧米スタイルの味を覚えさせ、フライパンを使い油を使った料理を広める意図があったのでしょう。キッチンカーやフライパンは家庭の主婦が主なターゲット。そして、もうひとつ。学校給食において、子供たちの味覚を米からパンへと変えていくことも同時進行でした。

これによって、見た目は栄養豊かな食生活となるわけですが、食生活スタイルにおける急激な変化は、口の中にも多大な影響を与えることになります。口に入る甘美な味も一時の快感。食のスタイルを変えて正解と思ってホッとして間もなく、虫歯が急増。アッという間に、虫歯は国民的アイドルとなりました(^-^*)。
町の歯科医院は上を下への大騒ぎ。待合室は群がる患者で大賑わい(3時間待って、3分治療などど言われるほどの混み合い)。

おそらく、虫歯で失われた部分を詰めて、被せて、機能回復させる、欠損補綴(けっそん・ほてつ)の連続で、患者一人一人の大事な噛み合わせに気を配るほどの余裕はなかったのかも知れません。患者が多すぎて、数をこなすためにやっつけ治療していたケースもあったことだろうと思います。噛み合わせ不調などもかなり出ていたのではないでしょうか。333運動も熱が上がり、これを更に盛り上げたのは、歯磨き・歯ブラシメーカーでした。

さて、歯磨きの効果なんですが・・・以前、ある女医さんから、
「歯の表面が溶け出して行く状態が虫歯で、食べ物を口にすると食べ物に含まれる糖質が餌となって虫歯菌が歯の表面にへばりつく。表面をネバネバしたバリアーで覆いかぶせてその下で、菌が増えてプラーク(歯垢)になる。この歯垢から酸が出て歯の表面を溶かす。食べてから3分もすると溶けだしてしまうから、食後は直ぐに歯を磨くこと・・・・」
と、聞かされたことがありました。

また、上下全額模型をつくった先のあるドクターに歯垢について聞いてみたときのこと。

「虫歯の原因となる細菌は口の中に住処を持っていますが、これだけでは暴れることはなく、食べ物に含まれる糖質と出会うとネバネバ状態の物質となり、どんどん増殖して巨大なプラーク(歯垢)に変身していく。プラーク(歯垢)、1グラムあたりを取り出してその様子を拡大してみると1000億ほどにもなる細菌がひしめきあっている。歯の表面から取り除かなければならない最大の敵はこの歯垢・・・」

これを歯磨きで撃退出来るかと聞くと、
「ブラッシングだけでは難しいですね」
との返事。
撃退するのは至難の業。
まあ、これは、肉眼では確認できない・・・少なくとも1000億からのいスッポン軍団が歯に食らいついているようなものですから、これを蹴散らすとなると、24時間歯ブラシを口の中に待機させ戦闘態勢でいても追いつかない。

口の中で増殖する難敵、歯垢には、強力なるサポーターが控えていて、後方支援をするものがあります。それが糖質を含んだ様々な食品、調味料等々。(電子レンジも後方支援組のひとつでしょう)。
大抵毎日、口にしてます。食べるものにしろ、飲むものにしろ、砂糖不使用を探すことは骨が折れます。
歯を磨くことは大事なことですが、同時に歯垢のサポーターや支援するものをどう遠ざけるか・・・これも大事なポイントではではないでしょうか。(これが、なかなか、出来そうで出来ないとこのなんですが・・・・)サポーターを遠ざけることで、歯磨きスタイルも・・・かなり変わってくるように思います。




月とすっぽん
山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズ、亀さんは幾度か繰り返し見ているのだが、その中で好きな俳優の一人である前田吟のインタビュー記事が、「日刊ゲンダイ」に載ったので紹介しておこう。

私が役者として食えるようになったのは、なんといっても、松竹映画「男はつらいよ」シリーズに山田監督が抜擢してくれたからです。渥美清さん演じる寅次郎の妹さくらの夫、印刷工の諏訪博役として全48作に出演させていただき、それが大きな財産になっています。
寅さん全作に出演…前田吟が山田洋次監督から得た“財産”

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前田の山田監督に対する思いが伝わってくるではないか…。一方で、山田監督に対して恩知らずな発言をしたのが、同監督の「母と暮せば」に主演し、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に選ばれたニ宮和也だ。同記事の以下の行がもし本当であれば、二宮も男を下げたもんだとしか言いようがない。

こういう場合は「この作品にかかわった共演者、スタッフのみなさんのおかげです」というのが普通。ところが、そんな言葉は一言もなく、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」、つまり自分の所属プロダクションの社長と副社長3人の名前だけを並べてお礼を述べ、スピーチを締めてしまったのだ。山田洋次監督にも、吉永小百合ら共演者にも、現場を支えたスタッフにもまったく触れることはなかった。
嵐・二宮がアカデミー賞のスピーチで山田洋次監督を無視して「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」にお礼の言葉述べ、大顰蹙!

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ああ野麦峠と青い山脈
ここしばらく仕事(翻訳)に追われていたが、ここに来て漸く一息つくことができるようになった。そんな折、飯山一郎さんのHPで鬼塚英昭氏の訃報を知った。

「鬼塚英昭・絶筆」には流石に鬼気迫るものがあるが,鬼塚氏の「田中角栄攻撃」は立花隆氏の「正義感」の域を出ず…,日本の宰相を狙い撃ちにした国際的な謀略事件という視点・視座は一切全くない
◆2016/03/06(日)2  病院での急死は,みな不審だ!


その鬼塚英昭氏の遺作『田中角栄こそが対中売国者である』は成甲書房が出しており、偶然だが昨夜、やはり同社が出した『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』(若狭和朋著)を亀さんは読了している。同書の場合は飯山さんが推薦文を寄せており、「国際的な謀略事件という視点・視座」で書かれた本と評していた。実際に同書を一読した身として、まさにその通りだと思った。ともあれ、同書に書かれている一連の「国際的な謀略事件という視点・視座」については、読者自ら確認していただくとして、映画の観点で亀さんの簡単な書評を以下に書いておこう。

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同書では2本の映画が登場している。最初に「あゝ野麦峠」。亀さんは小林多喜二の『蟹工船』が頭にあったこともあり、「あゝ野麦峠」に描かれている女工哀史は本当なのだろうと、漠然とながらも今までは思っていたのだ。ところが、若狭氏の『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』本には以下のように書かれており、亀さんは拙稿「満蒙開拓青少年義勇軍に学ぶ」で、映画「あゝ野麦峠」を賞賛しているだけに、穴があったら入りたい気持ちになったものだ。

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私の住む岐阜を舞台にした山本茂実の『ああ野麦峠~ある製糸工女哀史」(1968年、朝日新聞社刊)というウソ小説がある。
飛騨の貧農の娘が製糸工場で酷使され、ふるさとを望む野麦峠で「ああ飛騨が見える」と呟やき息絶えるという「女工哀史」なのだが、一時はベストセラーになったのではなかったか。
ところが、実際は逆なのだ。教育を受けた娘でなければ諏訪の製糸工場は雇ってくれない。この時代、女性できちんとした教育を受けられるのは良家の子女に限られていた。飛騨では「女工哀史」の演劇公演はできなかった。祖母は貧農でも文盲でもないと子孫たちが激怒してボイコットさ。

『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』p.115


次に、映画「青い山脈」…。亀さんが見たのは今井正監督が1949年に制作した作品で、3年ほど前に鑑賞しているのだが、同映画を通して受けた印象を一言で言えば、「胡散臭さ」であった。もし、十代や二十代の頃に同映画を見たとしたら、青春を謳歌した明るい映画だなぁていどにしか思わなかっただろう。若狭氏は「青い山脈」について以下のように述べている。

「青い山脈」という映画(DVD)を君から観せられて、「敗戦万歳!」という日本人の声が聞こえたね。「日本計画」の実務責任者はGHQの民政局次長のケーディスだが、彼の先生がウィルソンの14カ条を作成したブランダイスだ。ルーズベルトもケーディス、ブランダイスも、そして民政局の幹部もほとんどがユダヤ人だった。
『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』p.155


同書を読み進めながら、若狭氏のGHQ観は矢部宏治氏が『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』で述べるGHQ観と重なっていると思った。そして、同時に脳裏に浮かんだのが、角田儒郎の一連の著作である。

『日本の宿痾 ─ 大東亜戦争敗因の研究』
『日本の残光 ─ 満洲建国と大東亜戦争の意義』
『日本の継戦 ─ 東京裁判を裁く』


3冊とも文明地政学協会で刊行したものだが、同書を世に送り出した功労者は稲村公望さんだ。角田さんと稲村さんは、世界戦略情報誌『みち』に寄稿していた、いわゆる同じ釜の飯を食った仲であり、それだけに『みち』に連載されていた角田氏の本を世に残そうという稲村さんの任侠心から、刊行に運びに至ったのである。亀さんも3冊すべてにわたり校正のお手伝いをさせていただいたこともあり、同書を通じて多くを教わった。だから、若狭氏の『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』も、抵抗感なく読めたのだと思う。

ただ、3冊とも高価な本なので、『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』に触発されて、角田さんのシリーズ本を読んでみたという読者がいたら、最寄りの図書館にリクエストを出すといい。

最後に、『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』で印象に残った行を幾つか羅列しておこう。

「南京大虐殺」を日本軍は犯したという。だが事実は、日本軍が南京城内を占領すると、逃げていた中国人たちは、「虐殺の行われていた」市内に戻ったのである。
『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』p.37


犯人はセルビアの民族主義者の青年だと諸書は書くが、偽史である。犯人はセルビア陸軍内の黒手組(ボルシェビキ)の青年将校である。日露戦争後の混乱のなかで、レーニンたちはセルビアの国王夫妻、閣僚たちを殺すクーデターを実行していたのである。
『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』p.76


『資本論』は資本家を守るための本だよ。皆が錯覚しているだけだ。
『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』p.136


BISというのは、第一次世界大戦後のドイツに対して苛酷な賠償を課した賠償委員会が母体だ。そして、FRBや日本銀行などの中央銀行の上部機関というわけだ。
『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』p.138


最後の桜
3月12日まではブログ更新する余裕もないと諦めていたが、抱えていた仕事の半分が予定より早く片付いたので、これ幸いに急ぎ1本だけ書いておこう。ただし、久しぶりなのでアチコチ話が飛ぶので予めご勘弁願いたい(えっ、いつも飛んでいるだとぉ~)。

毎年(翻訳)、仕事に追われてゆっくりと桜見物もする暇もなかった亀さんなのだが、今年は日本で見る〝最後の桜〟になる可能性が高く、日本各地の友人知人から桜見物に来ないかと誘われている。そんな折、1本のドキュメンタリーと1本の映画を見た。

最初にドキュメンタリー。NHKの「新日本風土記」の「桜前線の旅」(初回放送日:2012年4月6日)がそれだ。テレビの画面から次々に映し出される日本の桜、多分来年は見ることはないだろうと分かるだけに、食い入るようにテレビ画面を見つめた。そして、日本人にとって桜とは何だったのかと、つくづく考えさせられた次第である。

NHKの番組を見た後、何気なくもう一度見てみたいと思った映画があった。それは、「紙屋悦子の青春」という、黒木和雄監督の遺作となった作品である。特に、印象に残るのが以下のシーンだ。

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映画監督と言えば、寺田緑郎氏が2日、がんのため死去した。同監督が撮影を担当した「はなちゃんのみそ汁」、この映画の主人公であるはなちゃんの母親もガンで逝っているだけに、とても偶然の一致とは思えないのだ。

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最後に、どんなに忙しくても来週金曜日の3月11日には、全身全霊を傾けて記事を一本書きたいと思っている。