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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
その空気・場を味方につける
9月22日、フィギュアスケートの羽生結弦選手たっての希望で、狂言師・野村萬斎との対談が銕仙会能楽研修所で実現しているが、その一部始終を夕方のニュース番組で放送していた。番組を見ながら、若い羽生が型と表現の何たるかについて、野村から多くを学んでいるのが手に取るように分かったし、この対談で羽生選手は一皮剥けるだろうと予感させるに十分だった。その意味で、今季の羽生の活躍が大変楽しみだ。



ところで、亀さんが同番組を見たのは、野村萬斎が映画「陰陽師」で安倍晴明役で出演していたからで、かなり前から安倍晴明に関心を寄せていた。そのきっかけは故宍戸幸輔さんという人生の大先輩で、宍戸さんが亡くなられるまでの数年間にわたり、幾度か自宅や都心の事務所にお邪魔したりして、色々と貴重な情報をいだたいている。亀さんは宍戸さんのホームページ「エンマの会」も作成しており、今でもそのまま残しているほどだ。

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この宍戸さん、実は安倍晴明について実に深く研究されてきた方で、その影響を受けて亀さんも色々と安倍晴明について調べてきた。いずれ機会があれば、安倍晴明論なるものを書きたいと思っている。

話は変わって、上記のニュース番組で記憶に残ったのが以下の画面だ。

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現在、掲示板「放知技」で佐野千遥という人が顔を出している。少し前まで、飯山一郎さんが佐野先生の講演会の案内を、「飯山一郎のLittleHP」で幾度か流していたのだが、亀さんは行く気はサラサラなかった。今年の6月に初めて言葉を交わした時、お付き合いはまっぴら御免被りたいタイプの人間であることが、一目で分かったからである。

それにしても佐野先生、掲示板「放知技」に投稿をするのは良いにしても、「その空気・場を味方につける」程度の戦術を用いないことには、「放知技」の皆さんにそっぽを向かれてしまうのではと、他人事ながら心配でならないんだが…(爆)。

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偽ユダヤ(ハザール・マフィア)
主題の「偽ユダヤ(ハザール・マフィア)」は、飯山一郎さんの記事「◆2015/10/25(日)  世界最強:米軍のトップが交代した」に登場した言葉である。以下に一部を引用しておこう。

「世界の政治・経済を支配している偽ユダヤ(ハザール・マフィア)」と、「プーチン・習近平・オバマの三首脳連合」が、激烈な対立抗争を闘っている


発言者はベンジャミン・フルフォード氏のようで、同氏が言うところの「世界の政治・経済を支配している偽ユダヤ(ハザール・マフィア)」について、詳細に解説するとなると長文になってしまうので、誤解を恐れずに思い切り枝葉を切り落として主幹だけを述べておこう。

最初にユダヤ人とは、母親をユダヤ人に持つ者か、ユダヤ教に改宗した者を指し、人種は関係ない。また、ユダヤ人はアシュケナージ(複数形アシュケナジムは)と、セファルディムという具合に大きく二つの勢力に分けられ、今日の世界を支配しているのがアシュケナージだ。ここで、世界を支配しているアシュケナージと、ユダヤ教の教えを厳守しているセファルディムとは、はっきりと区別すること。

世界を支配しているというアシュケナージの出自については諸説があるが、亀さんは栗本慎一郎の説を支持する。そのあたりは掲示板「放知技」でも少し触れたが、栗本慎一郎の『ゆがめられた地球文明の歴史』を一読すれば、アシュケナージ=ハザール(カザール)説について頷けるはずだ。

954:亀さん :

2015/10/08 (Thu) 09:11:17 host:*.t-com.ne.jp
木枯し紋次郎さん、いつも貴重な投稿ありがとうございます。

> 8世紀。ユダヤ教は、ハザール人に乗っ取られた

このあたりについては、是非、栗本慎一郎の『ゆがめられた地球文明の歴史』のp.199「カザールとヨーロッパ、そしてユダヤ教の展開」という小節を一読ください。栗本氏は同書の中で以下のように述べています(亀さん注:カザール→ハザール)。

ユダヤ教に改宗したカザール帝国支配層こそユダヤ人の今日における主流派(約9割)たるアシュケナージ派の起源である。言うまでもなく、民族的にはダビデやソロモンのパレスチナ人とは関係なく、チュルク人である。広くはスキタイ人の関係者だといっても良かろう。だから、スキタイの本名たるアスカ(エシュク)の音が入っているのだ。(同書p.200)

同書は僅か250ページ程度の本でありながら、文明の曙から近代史までを取り上げた優れた書であり、特にツランに関心のある方に一読をお勧めします。

亀さん@人生は冥土までの暇潰し


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要は、フルフォード氏の言う「世界の政治・経済を支配している偽ユダヤ」とは戦争屋を指し、そうはさせじと戦争屋の前に立ちはだかっているのが、「プーチン・習近平・オバマの三首脳連合」ということになる。尤も、プーチンや習近平は分かるにしても、何故オバマなのか…、と訝る人たちが未だに世の中の大半を占めているんだが…(爆)。

ジョン・ウェインも夏目雅子も…
数日前に届いた『月間日本』11月号の「編集後記」が、福島原発を取り上げていたので以下に転載しておこう。ちなみに、KMとは同誌発行人・南丘喜八郎氏である。

編集後記
▼広瀬隆著『東京が壊滅する日』を読んで、衝撃を受けた。福島の原発事故の影響で県内の18歳以下の青少年の甲状腺ガン患者が激増しているという。
検査結果が確定した子供30万1707人のうち、甲状腺ガン87人、ガンの疑いのある子供30人、合計117人に達している。平常の数値の72倍だという。
◆同書にはさらに1951年に始まった米国ネバダ州での原爆実験の驚樗すべき事実が記されている。
1954年、実験場から220キロ離れた砂漠の渓谷で映画「征服者」のロケが行われ、参加した俳優ら220人のうち、91人が癌に冒され、ジョン・ウエインや主演女優スーザン・ヘイワードら46人が死亡したのだ。
ネバダ実験場とロケ地の距離は、東京と福島原発の距離にほぼ等しい。本誌が「放射能汚染の危険がある東京五輪を速やかに返上せよ」と報じてきた所以である。
政府は放射能汚染の実態を国民に明らかにする責任がある。

(KM)


「編集後記」の中で南丘氏が指摘している広瀬隆氏の本だが、大分前から亀さんも同書の存在を知っていた。ここで指摘しておかなければならないのは、アメリカ同様、日本にも原爆実験による俳優の犠牲者がいるという点だ。たとえば夏目雅子、彼女は中国が核実験を盛んに行っていたウィグルで挙行されたNHKロケに参加、7年後に白血病で亡くなっている。その他にも亡くなった俳優は多く、このあたりは以下のページが詳しい。
川島なお美はなぜ死んだか

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ジョン・ウェインと夏目雅子

ここで、原爆と原発という違いはあるにせよ、ジョン・ウェインがロケに参加した土地は、ネバダ州の原爆実験場から220km離れた場所だった点に注目するべきで、ちょうど福島原発から都心まではの距離も同じ220kmなのだ。以下の地図を参照にしていただきたい。

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ところで、つい最近までフクイチから死の水蒸気が、連日のようにモクモクと吐き出され、日本列島全土に降り注いでいたが、シルバーウィークに突入する直前あたりから、今までのモクモクが嘘のように消え、日本列島に秋の青空が戻っている。その時期、9月20日に行われた落合莞爾講演会に亀さんは顔を出しているが、落合さんの話に耳を傾けながら、ふと窓の外を見ると抜けるような青空が広がっているのを見て、どこか安らぎに似た気持ちになったのを思い出す。

あれから1ヶ月半が経過、依然として死の水蒸気が止まっており、狐につままれたような思いがする今日この頃なのだが、一体全体どうしたわけなのか? そのあたりについては、飯山一郎さんが物理学者数名との真剣な意見交換を通じて、三つの推測を浮き彫りにしている。それが以下の記事である(傍線・太字は亀さん)。
◆2015/10/04(日)  助かるヒトは助かる! 助からないヒトは死ぬ!

ところで、フクイチ3号機の臨界デブリ。
この亡国の悪魔の暴走は、どうやら止まったようだ。

止まった原因は…、
 自壊爆発でバラバラになったからだという説。
 核燃料の劣化現象によって臨界が止まったという説。
 チャイナ・シンドロームが進行して地下埋設された説。

以上の3説は…、ワシのブレインである有能な核物理学者5名とワシ、この6名が徹底的に検討して得られた結論だ。このような結論をビシッと出して公表する機関は、世界のどこにもない。

いずれにせよ、フクイチ3号機の臨界デブリの暴走は止まった!


考えられる三つの説のどれが真実なのかはともかく、当面は死の水蒸気を心配する必要はなくなったようだ。しかし、これでホッとしていてはならない。今まで日本列島に降り注いだ死の水蒸気に含まれていた放射性物質、これが土壌に大量に残っているのだ。しかも、これから乾期に向い、放射性物質を含む塵埃が大量に大気中を漂うはずで、それを吸引することで内部被曝を一層悪化させる原因となるだろう。だから、N95マスクが不可欠ということになる。幸い(?)、これから冬に向かうということもあり、周囲の目を気にすることなくマスクを付けられるはずだ。

なお、今日まで日本列島の土壌に降り積もった放射性物質だが、人体に影響の出ないレベルまで除染するのは最早不可能であることを再認識しておこう。つまり、既に東日本は人間の住む土地ではなくなったということなのだ。やがて、放射性物質を起因とする大量死が、ガン、脳梗塞、心筋梗塞といった形で顕著となり、次第に東日本から人間が消えていく………。

母と暮せば
過日の拙稿「野火」において、故黒木和雄監督作、宮沢りえ主演の映画「父と暮せば」について触れたが、この「父と暮せば」の原作者があの井上ひさしであり、井上ひさし、そして黒木監督の遺志を継ぐ形で、山田洋次監督がこの度「母と暮せば」に取り組んだ。山田監督の新作品の背景については、朝日新聞の「(新ポリティカにっぽん)生ましめんかな、共産党も動く」に詳しいので参照されたい。

寅さんを、この世に送りだしてくれた山田洋次監督がいま、新作「母と暮せば」の仕上げの仕事にかかっている。ことし84歳、「生涯でいちばん大切な作品にしたい」と語る。12月公開だそうである。

1945年8月6日に広島、8月9日には長崎に原爆が落ちた。かつて井上ひさしが「父と暮せば」という演劇をつくった。広島原爆で父を失った娘のところに、その父が幽霊になって出てきて語り合うという物語で、宮沢りえ主演で映画にもなる。井上さんは続いて、長崎、沖縄を舞台に劇をつくるつもりでいて亡くなってしまった。山田さんの「母と暮せば」は、井上さんの遺志を継ごうというものである。


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「父と暮せば」は今年の夏にNHKで放送されたものだが(8月5日)、同じ黒木監督の「紙屋悦子の青春」もNHKで7月27日に放送されている。どちらも戦争の悲惨さと平和の尊さを表現しているだけでなく、心温まる映画でもあった。

ともあれ、山田監督をして「生涯でいちばん大切な作品」と言わしめた「母と暮せば」の公開、今から楽しみである。

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【追伸】
冒頭の映画「野火」、旧版だが11月18日(水)にNHKで放送される。


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精神と顔との関係
飯山一郎さんの昨日の記事「◆2015/10/23(金)  諸葛孔明のようなイラン人のテロリスト?」に載った、カセム・スレイマニ(Qassem Suleimani)の顔写真を見て、咄嗟に今東光和尚の「精神と顔との関係」を思い出した。

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精神と顔は深く関係するということは、亀さんが二十代の時に和尚から授かった人物判断のモノサシの一つであり、そのお陰で上の顔写真のカセム・スレイマニも、一目見て本物だと確信できた次第である。

顔で思い出したが、亀さんは過日の拙稿「ご無沙汰…」で以下のように書いた。

それでも、先週の日曜日にNHKで放送された日曜討論会「混迷シリア情勢 どうする難民」、幕下格にすぎないカレイドスコープ氏の記事の方が、序の口レベルにも達していないNHKの上記の番組よりも、遙かに正確にシリア情勢の本質を衝いていた。亀さんは同番組を途中から数分ほど見ていたのだが、あまりにもバカバカしかったので直ぐにチャンネルを切り換えたほどだ。


「あまりにもバカバカしかった」と思ったのは、パネリストらがプーチンの本質を全く見抜けていなかったからであり、また、今日改めてパネリストの顔を眺めるに、カセム・スレイマニの顔とは天地の差があるのが一目瞭然だ(爆)。それにしても今回、飯山さんのスレイマニ観には多くを教わった。心より御礼申し上げる次第である。

以下、今東光の「精神と顔との関係」…。

精神と顔との関係
人の心に考えていることが、そのまま顔の表情にでてきて、顔つぎがよくなったり悪くなったりするものだろうか? (国分寺市匿名希望)

それは当然だ。新渡戸稲造先生がそのいい例だ。知識と教養がふたつ相まって発達していけば、人間の相貌も変わる。だから、オレらが政治家を見て、「こいつは総理大臣のツラじゃねえ」とか「指導者の面じゃねえ」と言うのは、そいつにどこかが欠けているんだよ。やっぱり天下を率いた奴というのはいい顔してるよ。まあ、いまの日本の政治家には気に入るようないい顔した奴はいねえな。イタリア共産党の書記長のエンリーコ(亀さん注:エンリコ・ベルリングエル Enrico Berlinguer)ってのはいいね。あれはいい顔をしている。あれはただ者じゃねえよ。

日本の過去の政治家じゃ、吉田茂なんかがいい顔してたな。作家だと、谷崎潤一郎先生なんかいい顔だった。佐藤春夫もやっぱりひとつのいい顔をもっていたが、芥川がとにかくよかったね。あの若さで、額がこう広くって。

外国の人相学でいうと、顔を三つに分けるんだ。眉毛から額にかけて上の部分が「神性」(ディヴァイン)、それから鼻から目の間の顔の真ん中の部分が「人間性」(ヒューマン)、そして鼻の下から顎までが「獣性」(アニマル)。だから獣性の発達した口の大きな奴は、非常に食欲も性欲も旺盛、物欲も旺盛だということが言えるわけだ。ディヴァインの発達した人は非常に知識的な仕事に向く、とか、そういうことを外国では言っている。三つが等分に発達していれば人間なんだ。だがディヴァインが特に発達していて不均衡なのは、非常な宗教家だとか、教育者とか、芸術家にそういうのが多い。芥川さんなんかもそうで、いかにもアニマルのブレーンが非常に希薄だった。だから生きていくのもつらくなって死ぬというようなことになるわな。

『続 極道辻説法』p.47


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エンリコ・ベルリングエルと芥川龍之介

以下は過日放送されたNHKの日曜討論会である。〝日本を代表する知性〟が雁首を並べている…(笑)



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空々寂々たる人生なんて、糞くらえ
掲示板「放知技」で時々登場している「大阪のおばちゃん」、たまに拙ブログにもコメントを書き残してくれているんだが、最近大阪のおばちゃんの投稿に対する亀さんの回答、現代の若者にも是非参考にして欲しいと思ったので、改めて本稿でも紹介しておこう。

最初は、コメント「亀さん:先人の知恵 (10/19)」から…。

大阪のおばちゃん

いつも投稿ありがとうございます。昔は、「二十代は挑戦の時期だ、ガンバレ!」で済んだのですが、小泉と竹中が登場して自由主義が導入された頃から、正規社員の数がグングンと減っていき、「二十代は挑戦の時期だ、ガンバレ!」と無責任なことは言えなかった一時期がありました。二十代にアレコレ体験しても、いざ三十代に入った途端、中々正規社員の仕事にありつけない日本になっていたからです。

ところが、311から状況が一変しました。このまま日本に居ても、タイタニック号のように沈んで海の海蘊となるだけです。だから、再び青年らしい夢を抱くと同時に、併せてフクイチの現実を冷静に見つめつつ、一人一人の若者が勇気を持って日本を飛び立ち、己れの人生を切り拓いていって欲しいと、切に願っています。


亀さんは高校時代に小田実の『何でも見てやろう』に触発され、卒業後は旅行資金を稼いで日本を飛び出し、3年間近くにわたって世界各地を放浪している。小泉純一郎と竹中平蔵が新自由主義を導入するよりも大分前の話で、当時は亀さんのように海外を3年間近くブラブラしたとしても、帰国後は大手企業にラクラク正社員として入社できた時代だった。そうした時代に書かれたのが今東光の「和尚独白」であり、別のコメント「亀さん:NHKの“気配り” (10/21) 」で全文を紹介しているが、改めて本稿でも紹介しておこう。

***************
和尚独白
四月の風に桜の花も無残に散ってしまった。あの爛漫を誇った桜の花も、風に散り落され、道路端に積もっている姿を見るにつけ、美しいものは、所詮移ろうものか、という感慨を深めた。

どんなに美しい女でも、畢竟、桜の花のようなものなのだ、なんて言っても、若い諸君は永遠たるものと思うだろう。

どんなに確かな相思相愛の恋も、またしかりだ、と言っても、諸君は信じたがらないだろう。

それが若者の特権というものだ。女を激しく愛している若者に、「どうせ移ろうものだからやめろ」と言うのは、まるで荒れ狂う暴風雨の海に向かって、「静まれ」というみたいなものだろう。

オレぐらいに人生を長くやってきた男でさえ、道行く女に心が動くことだってある。

諸君、なんでもやりたいことを大いにやるこった。人生とは、なにもやらない虚無よりも、たとえ失敗しても、傷心の方がはるかに貴いものなのだ、とオレは思っている。

空々寂々たる人生なんて、糞くらえ、と思うべし。

『最後の極道辻説法』p.30
***************


繰り返しになるが、4年半前に東日本大震災で福島原発事故が発生、過去4年半にわたり大量の放射性物質が日本列島全土にまき散らされ、我々はそれを大量に吸い込み、食物を介して大量に摂取してきた。ほとんどの人たちは気に留めていないようだが、そうした人たちはここ数年という短命で終わる。一方、乳酸菌ヨーグルトやあらびき茶で相応の免疫力を付け、放射性物質を体外に排出することに努めてきた人たちは、このまま油断せずに免疫力を高めていけば助かる可能性が高い。

だが、如何せん既に東日本は人の住むような土地ではなくなっており、生きのびるためには何時かは日本列島から出なければならないのだ。そのあたりは「私は安心して死んでいけます」に詳しく書いたので繰り返さない。ともあれ、これからという若者には上記の「和尚独白」を繰り返し読んで欲しいと思っているし、特に以下の和尚の言葉は頭に叩き込んでくれ。

なんでもやりたいことを大いにやるこった。人生とは、なにもやらない虚無よりも、たとえ失敗しても、傷心の方がはるかに貴いものなのだ、とオレは思っている。

空々寂々たる人生なんて、糞くらえ、と思うべし。




植村直己=皇統奉公衆説について
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旧稿「私は、今でも植村が生きていると信じてます」は、映画「植村直己物語」に登場する、植村直己(西田敏行)の妻・野崎公子さん(倍賞千恵子)の言葉である。同記事で、亀さんは以下のように書いた。

ところで、野崎公子さんの口から飛び出した、「私は、今でも植村が生きていると信じてます」という発言、28年前と今とでは明らかに亀さんの受ける印象が違っている。28年前の亀さんは、本当に植村はマッキンリーで行方不明になったものとばかり思っていた。しかし、その後さまざまな背景を知るに及んで、もしかしたら植村直己は今も生きているのではと、亀さんは思うようになったのだ。そのあたりに関心のある読者は、以下の記事を参照されたい。
大和へ、そして吉野へ 3

冒険家・探検家として世界中に有名な植村直己のように、まったく別の姿を世間に晒し韜晦する場合もあるに違いない。


つまり、植村直己はマッキンリーで遭難死したのではなく、今でも何処かで生きている。しかも、〝皇統奉公衆〟としてモンゴル辺りで今でも活動中という、より具体的な情報を亀さんは耳にしているのだ。

ただ、亀さんのような凡人には植村直己の生死を確かめようがなく、そのため植村直己は生きていると自信を持って断言できるわけではない。かと言って、植村直己はマッキンリーで遭難死したといった、世間一般で信じられている話を鵜呑みにしているわけでもない。だから、つい最近までは「ひょっとして、植村直己は本当に生きているのかも…」と思っていた亀さんだったが、ここに来てやはり植村直己はマッキンリーで遭難死したのだと思うようになった。

それは、「皇統奉公衆としてモンゴル辺りで今でも活動中」という情報の信憑性にある。栗原茂の著した「皇統奉公衆について」を読み返すに、直感的に植村直己=皇統奉公衆と結びつかない上、皇統奉公衆は体力的に四十代で引退するという話を栗原さんから聞いており、生きていれば1941年2月12日生まれの植村直己は74歳になっているはずで、今でも現役の皇統奉公衆として活動しているとは到底思えないのである。

加えて、映画「植村直己物語」に登場する〝植村直己〟は、あまりにも西田敏行のキャラが前面に出過ぎている。こう確信を持って言えるのは、実際に亀さんは植村直己本人に会っているからで、実際の植村直己は人見知りするような無口の山男なのだ。その辺りは、拙稿でも以下のように書いた。

友人は山男だけに喜んで植村直己の講演会に同行してくれたのだった。講演会の後、植村本人に会うことができ、これだけで亀さんの家まで行った甲斐があったと、友人は心底喜んでくれたものである。その友人の言葉を借りれば、壇上の植村直己はいかにも無口で素朴なしゃべり方をする田舎者という風だったとのことだ。亀さんも、植村にインタビューしていた出版関係者が、植村にあれこれ尋ねながら植村の発言を引き出そうと、努めていた光景が今でも目に浮かぶ。
私は、今でも植村が生きていると信じてます


案外、アイスマンのように5000年後、マッキンリーで発見されるかも…(※アイスマン:1991年にアルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷の氷河で見つかった、約5300年前の男性のミイラ)

最後に皇統奉公衆という存在だが、その存在は確かめようもないものの、歴史の深奥を少しでも覗いたことのある者なら、皇統奉公衆の存在を確信できるはずだ。例えば、将軍の命で秘密裡に諜報活動を行った御庭番のような仕事も、皇統奉公衆の役目の一つなのである。換言すれば、フクイチを含めた日本の現実を、最も熟知しておられるのが今上陛下、そして皇太子殿下ということになる。無論、情報活動以外にも皇統奉公衆の役割は多岐に及んでおり、その実態は厚いベールに覆われている。

NHKの“気配り”
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過日、亀さんは「やっぱり」と題する記事を書いている。HP「飯山一郎のLittleHP」にアップされた上の写真を見て、飯山一郎vs.新井信介の激論大会は、オッサンばかりじゃないかと一瞬思ったものだった。しかし、直ぐに女性陣をネットに晒さないという、飯山さんと新井氏の優しい気配りが読み取れたのである。亀さんが「やっぱり」を書いた2日後、新井信介氏が「もどりました。次は、19日の東京皆神塾と、26、27の能登ツアー」と題する記事で、以下のように書いていたのには笑った(ピンク文字は亀さん)。

なにより、半数は女性で、綺麗な人も多かった。そうした人は写真に映らないように、後方にいました。


これって、上記の亀さんの記事を意識して書いたことがバレバレだわい(笑)。

ところで、世の中は新井氏のような正直者ばかりではない。むしろ、世の中は狡猾な輩や組織体で溢れており、まさに魑魅魍魎の世界なのだ。一例として、昨日の拙稿「先人の知恵」で紹介したNHKの「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」シリーズ、「畠山重篤×宮崎学」を取り上げておこう。

畠山重篤氏のトークも宮崎学氏のトークも実に素晴らしかった。宮崎氏の森と動植物の話は目から鱗の連続だったし、畠山氏の「東日本大震災後“十年は死の海だろう”と覚悟していた漁師たちは、わずか数か月で海が驚異の回復力を見せるのを目の当たりにした」という話は、咄嗟に広島長崎に投下された原爆以降を思い出したほどである。原爆投下後、数年は草木1本すら生えないと言われていたのに、翌年には嘗ての自然が戻っていたのだ。実はコレ、乳酸菌などの菌力豊かな日本の土壌だからこそ可能だったのである。

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ただ、ここで東北が広島や長崎と決定的に違うのは、東北では未だに福島原発事故の後遺症で苦しんでいるという点である。そのあたりを畠山氏も宮崎氏も正しく理解しているからこそ、放射能の話に展開しそうになったのだが…。

畠山:問題はね、やっぱり放射能ですよ。
宮崎:でしょう…!


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ところが、その直後にカメラが切り替わり、急に別の話題になっていたのだ。本当に日本国民のことを思っているのなら、さらに突っ込んだ放射能についての話に持って行くべきなのであり、それをせずに別の話題に切り換えてしまう(編集してしまう)あたり、いかにも皆様のNHKらしい〝気配り〟を感じさせるではないか…(爆)。

【追伸】
二日間続けて『新冒険手帳』を取り上げたところ、再びベストセラー第1位に躍り出た…。まぁ、来年後半の日本崩壊を真剣に考えている人たちが、多いということを物語っているんだろうな…


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先人の知恵
下の息子の場合、「僕は大学なんかに行きたくない」ということで、高校を出た後は社会人の仲間入りを果たしている。爾来、一年半の歳月が流れたわけであるが、誕生日に合わせて帰省した昨日、二十歳の誕生日を迎えたので、堂々(?)と酒を酌み交わしつつ久しぶりに親子で語り合った。

話をしていくうちに、職場の上司に温かく見守られながらも、厳しい指導を受けてきたからだろう、一人前の社会人になった様子が手に取るように分かった。その息子、今年の7月頃に配属された一年後輩を見て、「ボケーッとしている」と言うので、「一年前のお前じゃないのか?」と返すと、「そうかも」と笑っていた。そうした息子の様子を眺めつつ、息子の上司であるK班長に御礼を申し上げたいと心から思った次第である。

さて、酔いが回っていくなかで、いつしか4年半前の東北大震災による津波と、その津波から無傷だった神社の話になった。何故、古来からある神社は無事で、比較的近代になってから建てられた神社は大方流されてしまったのかという理由を、じっくりと息子に説明した次第である。結論を先に言えば、「先人の知恵」の賜ということになる。

かつて幾度も東北は大津波に見舞われており、その都度神社が流されてきた。それらを教訓にした先人が絶対に津波が到達することのない高台に、新しい神社を建てたということなのだ。換言すれば、神社のある高台まで避難すれば津波から逃れられるという貴重な情報を、神社という形で後世に遺してくれたことになる。このあたりは以下のサイトに詳しいので、関心のある読者は一読されるとよい。
大地震後の津波の被害を受けない神社仏閣の秘密

やがて話は東北の自然や動植物の話に移ったので、過日放送されたNHKの「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」シリーズ、「畠山重篤×宮崎学」を録画しておいたので、帰省する前に是非見ておくようにと勧めた。今年見た数々の自然や動植物のテレビ放送で、同番組が最も印象に残る番組だったからで、以下は同番組の紹介の冒頭記事だ。

「森は海の恋人」運動を続けてきた“気仙沼の父”と、野生動物の驚異の生態をとらえる“自然界の報道写真家”。山の賢人と海の賢人がいま日本人に伝えるメッセージとは。

東日本大震災後「十年は死の海だろう」と覚悟した漁師たちは、わずか数か月で海が驚異の回復力を見せるのを目の当たりにした。プランクトンが繁殖し震災前よりはるかにカキの生育状態がよくなったのだ。千年に1度の津波を通して海の力、それを支える森の力を実感した漁師と、日本全国の山をくまなく歩き、動物たちの生と死、森と人間社会との関係を見つめてきた写真家。常識や想像をはるかに上回る、「自然と人間」をめぐる対話

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息子の場合、実社会に出て揉まれていくうち、本当に学びたいものを見つけつつあるようだ。それが大学進学という形になるのか、それとも別の形になるのか今のところ分からないが、過日の拙稿「失敗してもいい 僕はやるを選ぶ 02」にも書いたように、息子にも「悔いの無い人生にするためにも二十代を挑戦の年代と心得、全力を尽くすべきだ」と、同じエールを送った次第である。

また、福島原発事故の実態や対策について、機会があるごとに伝えてきたので、今やあらびき茶を何杯も飲むことが習慣となり、免疫力の向上に役立てているようだ。また、私用で外出する時はN95マスクをしていると嬉しい報告をしてくれた。ただ、来年の後半は日本が崩壊する可能性が高いという点については、未だピンと来ていない様子だったので、そのあたりを少し話をしたところ、家に置いてある『新冒険手帳』を持って帰りたいと言ってきた。今のうちにサバイバル術の訓練をしておくようにと、アドバイスを付け加えておいたのは言うまでもない。

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山窩のすすめ 02
『新冒険手帳』を再々読しているが、その中で第8章「ウンコをする」を興味深く読んだ。短い章だが、昔の思い出が蘇ってきたからだ。今からちょうど40年前、世界各地で知り合った旅仲間に声をかけたところ、長野、京都、群馬、東京などから5名ほどが拙宅に集まってくれたことがある。いずれも海外放浪歴が数年という強者どもであり、酒を酌み交わしつつ、昼間から翌日の明け方近くまで、話題も多岐に及んだ。

話の流れで「ウンコ」の話になったことがある。アフリカを一年近く放浪した京都のSさんの場合、現地の人たちに倣ってウンコは木の棒で拭いたと自慢していた。その他、東南アジアでは桶の水を使って手で洗っていたという話、木の葉や新聞紙の話も出た。だから、『新冒険手帳』(p.163)の以下のイラストを懐かしく眺めたのであった。

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さて、今年の5月頃、「山窩のすすめ」と題する記事を書いているが、その中で以下のようなことを亀さんは書いた。

肝心なのは、常に最悪の事態を想定し、日本列島を脱出しなければ死ぬということが明らかになった時点で、自分と家族はどうするのか、今から家族と真剣に話しあっておくべきだ。亀さんの場合、あの福島原発事故の直後の4年前、いつでも脱出できるように、持って行くべき大切なモノをトランクに詰め終えている。


ここで、家の何処かにあるはずのもので、未だ見つかっていないものがあるのを思い出した。コンパスとバールである。『新冒険手帳』のp.186の小節、「自分の位置が分からなければ助かる見込みがない!」を引き合いに出すまでもなく、日本が原始状態に戻った場合はコンパスが不可欠なアイテムとなる。だから、今度忘れなかったらホームセンターあたりで入手しておくつもりだ。

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ところで、コンパスは分かるが、どうしてバールなのかと訝る読者も多いと思う。流石は『新冒険手帳』(p.74)で、そのあたりが一目で分かるイラストがあった。

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最後に、日本が崩壊して原始生活に〝戻った〟場合、必要な物資はどのように入手するのか? そのあたりのヒントになるのが、掲示板「放知技」の以下の投稿だ。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15497061/476/

発狂寸前の安倍政権
どうやら、安倍政権は崩壊(発狂)しつつあるようだ。寅さんについての本を出している佐藤利明氏も、以下のような東京新聞の記事を紹介している。


佐藤氏が紹介している東京新聞記事は、「南京大虐殺」を世界遺産に登録したユネスコに対してとった、安倍政権の姿勢を批判した記事だが、これなんかまだ優しいほうで、「LITERA」に至っては安倍政権は“発狂寸前”の政権とすら酷評している。
南京大虐殺の登録に「政治利用」と抗議しながら…安倍首相が「特攻隊」を世界遺産に推していた! 協力者はあの人の娘?

もう一つ、今朝の東京新聞に掲載された佐藤優氏の記事は優れており、以下に掲載しておこう。佐藤氏は「辺野古新基地建設問題が国際基準では、“少数民族差別問題”になっている」と優しく書いているが、単刀直入に言ってしまえば、安倍政権が“発狂寸前”の政権であるということの証に他ならない。

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このあたりをより深く理解する意味でも、「LITERA」の以下の2本の記事は必読だ。
辺野古埋め立て承認取消しへ! 沖縄はなぜ日本政府と全面対決するのか? 翁長知事が語った安倍、菅の酷すぎる対応
島尻新沖縄担当相に佐藤優が「存在自体が日本の恥」「吐き気をもよおす」と激怒! その理由とは?

ツランと黒潮の出会い
先月20日、久しぶりに稲村公望さんとの再会を果たしたが、その前後から公望さんの言論活動には凄まじいものがあった。

たとえば、世界戦略情報誌『みち』に連載中の公望さんの「黒潮文明論」、7月15日号および8月1日号と、続けて「郵政民営化を狙う者の正体」、「日本郵政は公営に復古せよ!」という2本の記事を世に送り出したかと思えば、YouTubeでも公望さんは吠えまくっており、テーマは一貫して郵政に関するものだった。



ところが、今日発行された『みち』の公望さんの記事、ナント、郵政ではなく「米軍基地渥美移転構想」というテーマになっていた。今回、公望さんが米軍基地移転問題を持ち出したのは、2ヶ月ほど前の8月4日、鹿児島県志布志市で飯山一郎さんと会ったことが切っ掛けだったのではないか…。
◆2015/08/04(火)  船は出てゆく 想い出のこる

その時、『文殊菩薩』に掲載された以下の記事内容についても、飯山さんと公望さんは多くを語り合ったはずだ。
(飯山一郎)「辺野古移転うんぬん」、「沖縄県の知事選」などは、たんなる目くらましにすぎない。(飯山一郎)

現在話題になっている普天間基地とも絡んだ重要テーマなので、全文を以下に引用しておこう。

辺野古は日本側の黒利権
アメリカの長期戦略は、アメリカ防衛の前線をハワイ・グアムまで撤退することで、これは決定事項だ。
しかし、日本側の軍需利権と米国戦争屋(軍産体制)は、辺野古に軍事基地を築造するという巨大な軍事予算と軍事利権を獲得するために辺野古移転を強引に進めてきた。
つまり、「辺野古移転」は戦争屋どもの利権構築工作で、「グアム移転」という米国政府の長期戦略に反する動きだったのだ。
もっと言えば…、
戦争屋どもは「辺野古移転」よりもはるかに巨大巨額な軍事・軍需利権の開発に力点をおいている。
それは、「奄美大島と加計呂麻島」と「種子島と馬毛島」の二大拠点を中核とする鹿児島県全域の軍事基地化だ。
対中国防衛拠点を鹿児島とする「鹿児島の沖縄化!」 この戦争屋どもの最終目標は、現在、強力に進行中だ。
「辺野古移転うんぬん」、「沖縄県の知事選」などは、たんなる目くらましにすぎないのだ。


こうした経緯で今日発行の『みち』10月15日号の記事のテーマが、「米軍基地奄美移転構想」になったものと想像しているが、当たっているだろうか…。ともあれ、詳細は『みち』を手にとって目を通していただくとして、亀さんが同記事で強く印象を受けた結語を、以下に引用しておこう(傍線は亀さん)。

東アジア共同体構想の虚構も歴然とした。百済や渤海の故地から千島・樺太を回り、モンゴル、ウィグル、チベットを辿るツランの同盟と、南方から黒潮の道が列島で出会い、南洋群島、台湾、フィリピン、インドネシアの多島海を見晴るかす海洋国家の共同体を目指す方が自然で現実的である。大陸の外縁にある環太平洋の海洋諸国やハワイやペルーやブラジルの同胞と連帯する体制固めの方が重要であることを浮き彫りにした。


壮大な物語である。まさに、8月4日はツラン(飯山一郎)と黒潮(稲村公望)が出会った日だったのだ…

なお、数年にわたって『みち』に掲載された「黒潮文明論」が、この度一冊の本になって出版された。一人でも多くの読者に手にとっていただけたら幸いだ。

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山田は鈍行列車でゆっくりと
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主題の「山田は鈍行列車でゆっくりと」にある山田とは、映画の山田洋次監督のことである。この言葉は、佐高信の「喜劇の中にある奥深い哀しみ 渥美清の寅さん」に登場している。なぜ、山田監督と鈍行列車なのかは本文を読んで戴くとして、獄中で最も人気のある映画が、「男はつらいよ」だと語る佐高氏の話に、ナルホドと思った。

「ペテン師も、泥棒も、女(スケ)こましも、ヤクの売人も、おっかない殺し屋も、ムショ暮らししか能のない奴も、クリカラモンモンのお兄さん、親分達もみんなみんなこの日は学芸会を迎える良い子ちゃんよろしく、浮き浮きと出かけ、配給の栗饅とコーヒー牛乳を口に入れ、イガ栗頭振りかざし夢中で見入る」


佐高信氏と言えば『週刊金曜日』、その『週刊金曜日』に載った佐高氏の以下の記事が今でも忘れられない。記憶を新たにしておく意味で、このへんで再読しておくと良いかも…。
東京電力に群がった原発文化人

アントニオ猪木、高木仁三郎、幸田真音、荻野アンナ、弘兼憲史、茂木健一郎、養老孟司、大前研一、堺屋太一、、ビートたけし、渡瀬恒彦、星野仙一、森山良子、岡江久美子といった、原発推進派の懐かしい面々が登場している(爆)。

敗戦の総括と日本語脳
先月のまほろば会において発表された安西ファイル(お金編)、その概要をアップするのが大分遅れてしまったが、主テーマは以下のとおりであった。

(1)金融恐慌の予兆を示す数々のシグナル
(2)金融恐慌を予言する者たち
(3)株価暴落を巡る熾烈な攻防と金融大戦
(4)負のカルマの精算の秋迫る米国
(5)静かなる反乱の狼煙
(6)経済危機打開の秘策「ベーシックインカム」
(7)安倍首相の野望
(8)敗戦の総括と日本語脳の活用なくして日本の再生はない


以上の主テーマに沿って、多岐にわたる安西正鷹さんの講話があったわけだが、過日拙ブログでも書いたように、講話の後に藤原源太郎さんから、次回はイスラエルも絡んだ講話にして欲しいというリクエストが飛び出している。亀さんも掲示板「放知技」に投稿したように、どのように世界情勢とイスラエルを絡めて安西さんが話をするのかと、藤原さん同様に今週土曜日に開催されるまほろば会を楽しみにしていたのだが、ここに来て急用が入り、残念ながら出席できなくなった。

ともあれ、先月の安西さんの講話で特に印象に残った、「(8)敗戦の総括と日本語脳の活用なくして日本の再生はない」について、安西さんの総括(ポイント)を以下に転載しておこう。

【ポイント】
・大東亜戦争は長州人脈で形成された支配層が始め、敗色濃厚になると責任をとらずに天皇に責任を押し付けた。この無責任なシステムを作った原点が明治維新だった。
・主犯の長州人脈はまだしも、国民も明治維新以降の歴史の検証と失敗の原因の解明、それらに基づく総括を回避し続けてきた。その責任を誰も追及せず、英霊に感謝するという美辞麗句とすり替えでごまかし続けてきたのが、戦後日本人である。
・地球のアセンションがこれ以上先延ばしできなくなりつつある中、虚飾と欺哺に満ちた戦後日本人はもはや逃げ場がなく、袋小路に追い詰められようとしている。
・一方で、今年2015年で精神的なエネルギーの場で米国の戦後秩序を守護してきた結界が完全に切れた。これに伴い日本人の意識にも変化が生じ、日本は呪縛から解放されていく。
・進退窮まったかに見える瀬戸際こそ、起死回生のスイッチが入りやすい千載一遇のチャンスである。その扉を開く鍵は日本語とそれが形作る右脳優位ながらもバランスのとれた日本語脳にある。
・こうした真実に目覚めるためには、この時代のためにあえて機能が封印されてきた遺伝子に自分自身でスイッチを入れなければならない。一見、無意味で無駄、害悪とさえ思われる、明治維新以降に積み重ねてきた数々の失敗、悪魔的な米国(ユダヤ)による支配、そして長州人脈の復権をかけた危険な安倍政権の登場は、すべてが神々の計画通り出現したアイテムである。これらをどのように解釈するか、感じるかで、これから歩む道が人それぞれに異なっていくだろう。
・目覚めには刺激が必要だ。日本人はあまりにも長い間惰眠を貧っていたので、相当な苦痛をもたらすかなり刺激的でアイテムがあてがわれたということだろう。神の思寵に感謝し、これらの試練を乗り越えた後に降り注ぐ、まばゆい光あふれる愛の世界の到来を楽しく夢想しているうちに、克服不能と思われた艱難辛苦も拍子抜けするほど小難で終わっているかもしれない。


過日の拙稿「国家の正体」でも、安西さんの謂うところの「敗戦の総括」に絡めた内容にしているが、安西さんの場合は昭和天皇の戦争責任についてどう思っているのか、是非意見を聞いてみたかったし、また、安西さんは上記ポイントに「悪魔的な米国(ユダヤ)による支配」と書いているが、その悪魔的なユダヤの正体がアシュケナージ派ユダヤ人=ハザール人、すなわち我々と同じツラン民族に属する〝兄弟〟であるという点、このあたりの安西さんの思い、さらには日本ツラン連盟の天童竺丸さんの思いも聞いてみたかった。来月のまほろば会は大丈夫だと思うので、忘れなかったら聞き出してきたいと思っている。

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中東の地図が塗り替えられる! ―米国が中東を手放すときが迫っている―
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行政調査新聞が以下の新記事をアップした。
中東の地図が塗り替えられる! ―米国が中東を手放すときが迫っている―

過日、亀さんも拙稿「シリアと福島」でシリアを取り上げているが、行政調査新聞のオバマ観は亀さんのオバマ観と重なるのである。そのあたりが明確になる行を2ヶ所だけ引用しておく。

オバマにとっては米国内部での政争に勝つためには、何としても軍産複合体を叩く必要があり、「肉を切らせて骨を断つ」覚悟でロシアとの協調を選んだのだ。この一事だけを見ても、米国が一枚岩ではないことが理解できる。


全く以てその通り。こうした正しいオバマ観を持つことが出来たのも、世界戦略情報誌『みち』の発行人・藤原源太郎さんや、グルンパ運動の飯山一郎さん、そして行政調査新聞のお陰だと思っている。一方、NWO(世界統一政府)という物の見方・考え方に染まっているカレイドスコープ氏の場合、オバマの本当の姿を見抜けていないため、以下のような記述になってしまうのである。

アメリカのグローバリストたちの心理をすっかり読んでいるプーチンは、「シリア、イランを挑発し、第三次世界大戦を引き起こそうとしているのはアメリカだ」と名指した発言を過去に何度も行って、オバマと彼の背後の人形師たちをゆさぶり続けています。
「世界統一政府」と、シリアを軸にした東西世界秩序の暗闘


NWOにこだわるカレイドスコープ氏が、オバマ本来の姿を理解する日が来るのかどうかは、読者のご想像にお任せするとして、最近のカレイドスコープ氏、ほんの1年ほど前まではフクイチを起因とする放射性物質の危険性を説き、我々のイノチに関わるような記事は〝無償〟でネットにアップすると述べていた。しかし、最近は「ホ」の字(放射能)の記事を書かなくなってしまったのは、どういうワケなのか? まぁ、飯山一郎さんや新井信介氏の記事を追っている読者は、大凡の見当がつくことだろうが…。

再び行政調査新聞に戻ろう。同紙がオバマ像を見事に炙り出した、「ロシアによるイスラム国潰しを演出したオバマ」という小節の一部も以下に紹介しておく。上記のカレイドスコープ氏の記述と好対照を成しており、必読だ。

ロシアの空爆は米軍とは違って、本気で「イスラム国」を潰しにかかったものだ。問題はこの先、シリア政府軍を支援するロシアと、反政府軍やこっそり「イスラム国」を支援している米軍が正面衝突する可能性があるか否かだ。じつのところイスラエルは本気でその演出をしたがっているし、軍産複合体が待ち望んでいる大戦争でもある。しかし米露両軍の激突の可能性は恐ろしく低い。ゼロに近いか、または完全にゼロだろう。なぜか。ロシア軍による「イスラム国」空爆の3日前、プーチンの国連総会演説の日にプーチンとオバマが会談しているからだ。

もともとシリア内戦を早期に収束させようと、ロシアを引っ張り出したのはオバマ大統領である。オバマは軍産複合体との政争に勝つためにロシアを引きずり出し、そして勝利した。黒人大統領オバマの見事な勝利の結果が「イスラム国」の落日に繋がっているのだ。

これまで米英主導で展開されていた世界平和の枠組み、行動に、ロシアと中国が大きく関与するようになるはずだ。安保法制の確立により、日本の自衛隊の海外派兵の道筋が作られたが、それは自衛隊がロシア軍や中国軍と行動を共にする可能性が強まったことを意味している。


シゲさんの地球ほいほい見聞録
過日、東京新聞に掲載された金井重さんのインタビュー記事を、「秋晴れの続くシルバーウィーク」で紹介したが、どのような旅をシゲさんはしたのか、旅を通じてシゲさんは何を感じたのか、是非に知りたくなり、『シゲさんの地球ほいほい見聞録』(山と渓谷社)を取り寄せてみた。

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それから数週間が経過、仕事も一段落して漸く同書に目を通すことができたんだが、シゲさんも中南米を旅していたことを知り、急に親近感を覚えた次第である。亀さんも十代の頃、半年かけて中南米を旅しているからだ。特に、以下の行が強く印象に残った。

仕事一筋だった私は、勤労生活満三十年を節目に退職し、英語を習うために日本を出てきました。それは、もとをたどれば、お国のためでもない、組織のためでもない、自分のための生き方を踏み出すのをめざす方向転換だったわけです。

その私が中米を旅して、未知の文明圏に生きる人々に出会いました。マヤの子孫インディオです。森の中の遺跡を歩き、彼らのアドベの家に入ってその神を拝んだとき、私の中にも通じ合うものがあることに気がつきました。自分でも知らなかった心の扉が解き放たれたのです。

何と風通しがいいのでしょう。

未知との出会いが私の心を揺さぶっています。もっと旅をして、もっと自分を揺さぶってみたい。

こうして、私はいつの間にか、「風来坊のシゲ」へと変身していったのです。

『シゲさんの地球ほいほい見聞録』p.47


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シゲさんは亀さんの実母と同い年だ。しかし、同じ昭和一桁生まれの女性でも、こうも物の見方・考え方が違ってくるのかと、同書を読みながら唖然とした次第である。亀さんが放浪生活を送った理由を母に知って欲しく、一度も日本を出たことのない母を外国、できればアルゼンチンへ一度連れて行ってやりたいと思っていたが、左半身不随で車椅子生活になったため、それも叶わぬ夢となった。

愚痴になったが、最後にフクイチ(福島原発事故)後を生きる母親たちにエールを送る意味で、以下の行を紹介しておこう。

私たちは生活の基本の根源にかかわる問題に敏感。暮らしをおびやかすものを絶やすまでひたむきに立ち向かう底力を持っています。一方、男たちは、社会における上昇志向から自らを完全に解放できないせいでしょう。権力の嫌がらせで職場を失うことになっては困るという不安から、途中で運動から離れる人が多いようです。事実、このグリーンナムコモンにも、最初は男たちが一緒にデモ行進してきたのです。
『シゲさんの地球ほいほい見聞録』p.96


失敗してもいい 僕はやるを選ぶ 02
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かつて、亀さんは「失敗してもいい 僕はやるを選ぶ」という記事を書いたことがある。同記事に登場する石塚真一氏、現在ビッグコミック誌に『BLUE GIANT』という漫画を連載しているが、昨日発売されたビッグコミック誌に以下のシーンが登場していた。

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これは、中年男と若者がバーで飲んでいるという、何の変哲もないシーンなんだが、亀さんの目を惹いたのは若者の以下の言葉であった。(なお、この中年は日本を代表するジャズプレーヤーで、同じくプロのジャズプレーヤーを目指す若者は、その中年男の正体を知らないで一緒に酒を飲んでいる…)

今まで何万人がジャズプレーヤーを目指して。でも、なれない。そういう世界だと思います。


ジャズとは違うが、亀さんは最近ある若者から「映画の道に進みたい」という相談を受けたことがある。その言葉を耳にした瞬間、「是非、映画の世界に挑戦するべきだ」と発破をかけたのだった。彼はまだ二十代に突入したばかり、これからの人生だし、映画人として芽が出るかどうかは分からないものの、悔いの無い人生にするためにも二十代を挑戦の年代と心得、全力を尽くすべきだとエールを送った。

上記の漫画に登場する若者にしても、本当にジャズプレーヤーになれるのは何万人に一人という現実を知っているし、亀さんが言葉を交わした若者も映画人としてやっていけるかどうかは、何万分の一の確率だということを知っているはずだ。そうしたことを語りつつ、その若者に山田洋次監督の「キネマの天地」をプレゼントした。一本の映画は監督や俳優だけで決して作れるものではなく、大勢の裏方さんの協力があって初めて完成するものであることを、目の前にいる若者に知って欲しかったのである。

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別れ際、理解してもらえるかどうかは心許なかったんだが、もう一つ大切なことを話しておいた。それはフクイチ(福島原発事故)についてである。映画人を目指して修行中の来年半ばあたり、日本が崩壊する可能性が高いことを伝えると、その若者は驚いたような表情を浮かべていた。それでも真剣に耳を傾けてくれたので、飯山一郎さんのHPを紹介、あらびき茶を必ず飲むようアドバイスをすると同時に、来年日本が崩壊しても動じないだけの心構えを、今から作っておいて欲しいと伝えた次第である。

ガンバレ、若者!

シリアと福島
以下はNHK「クローズアップ現代」の最新ページだが、実に興味深かいページではないか…。

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数日前の拙稿「ご無沙汰」で述べたように、日曜討論会「混迷シリア情勢 どうする難民」のような、大相撲に喩えるなら序の口レベルにも達していない番組を平気で放送しているNHKは、ブログ「櫻井ジャーナル」の櫻井氏か以下の記事で、〝眉につばをつけながら見たり読んだりしなければならない〟と指摘している西側の大手マスコミの報道に、何等批判を加えることなく(鵜呑みにして)、そのまま横流ししているだけに過ぎないので、10月13日(火)放送予定という「難民急増に揺れる欧州」も、まさに〝眉につばをつけながら見たり読んだりしなければならない〟(笑)。

CNNだけでなく、ニューヨーク・タイムズ紙であろうと、ワシントン・ポスト紙であろうと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙であろうと、BBCであろうと、西側の有力メディアの「報道」は眉につばをつけながら見たり読んだりしなければならない。

露軍が発射したミサイルがイランに墜ちたと報道したCNNは米国の侵略正当化のため偽情報を発信


このように、NHKを始めとする日本の大手マスコミや、西側の大手マスコミの報道を読んでいるだけでは、シリア問題の本質に迫ることは到底不可能だ。寧ろ、「櫻井ジャーナル」や「マスコミに載らない海外記事」を読んでいた方が遙かに良い。この2つのブログを読んでいるだけで、ほぼ正確に国際政治の動向は掴めるし、何よりもプーチンの本当の姿を伝えてくれる貴重なサイトなのだ。

そのプーチンだが、かつて亀さんは拙稿「ヴァルダイ会議でのプーチン演説」で以下のように書いた。

目の前の相手がプーチンをどう捉えているかで、その人物を判断するモノサシにしている。


その伝で行けば、拙稿「今後の世界はフクイチを中心に動く」で羅列したマスコミやブログは、JBPRESSのような一部の例外は除き、概ねプーチンの本質を正確に把握していると云えよう。ともあれ、シリアを導線に第三次世界大戦になるという最悪の事態を念頭に置きつつ、拙稿「今後の世界はフクイチを中心に動く」で紹介したマスコミやブログを追っていただければ幸いだ。

ただ、折角取り上げた上記のマスコミやブログも、フクイチ(福島原発事故)を正確に把握しているマスコミはゼロに等しい(拙稿「蟻の一穴になるか、『月刊日本』9月号」でも書いたように、ここにきて少し動きが出てきた…)。だから、NHKが10月14日(水)放送するという「安心できますか?“大都市での老後” ~施設から在宅への模索~」の裏に、フクイチ問題が絡んでいるのを正確に読み取れるのは、「飯山一郎のLittleHP」や「京の風」を追っている読者だけだと云っても過言ではない。論より証拠、以下の飯山さんの投稿を参照されたい。

政府は、「自宅での終末医療」を病院に対して強力に指導しています。
これは、病院が終末患者で満杯になるのを避けるためです。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15536687/26/


これで、「安心できますか?“大都市での老後” ~施設から在宅への模索~」という放送の裏を正確に掴めるはずだ。

最後に、最近の新井信介氏の記事で印象に残ったのが、「平和な日本を引き渡す」って、一体誰に? すでに日本はアメリカの特別行政自治区だけど」と題する記事にあった以下の記述だ。

今、日米イスラエルで、誰が一番、実質的な権力を持っているか、とても気になります。その人間たちたちの正体を最もよく知っているのが、きっとプーチンなのでしょう。 


その通りだと思う。そして、〝その人間たち〟によって、最終的にシリアと福島の運命が決まる。

【追伸】
明日の月曜日から一週間ほど、本業(翻訳)の方で超多忙となる見込み大です。よって、まほろば会もあることから、今週は記事更新の時間が全く取れないかもしれません。予めご了解願います。


安倍昭恵と医療大麻
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先月、まほろば会で発表された安西正鷹さんの「大麻編」、主なテーマは以下の通りだった。

(1)鳥取県智頭町の大麻栽培の現状と背景
(2)智頭町で胎動する新生日本
(3)安倍首相夫人・安倍昭恵氏の智頭町訪問
(4)安倍昭恵氏の思想・価値観
(5)瀬織津姫の復活


上記テーマから大凡の察しがつくと思うが、世界に向かって医療大麻の有用性を訴えた安倍昭恵夫人に対し、安西さんの評価が極めて高かったのである。平成の瀬織津姫とすら言い切っていたほどだった。そんな安西さんに対して亀さんは、「安倍昭恵夫人が南青山の会員制バーに出没、深夜2時まで布袋寅泰と一緒にカラオケなどで楽しんだ」件について、どう思うかと意地悪な質問をしている。しかし、その後になって昭恵夫人が羽目を外したワケを知り、逆に昭恵夫人に心から同情した次第である。

さて、以下は「(4)安倍昭恵氏の思想・価値観」についての安西さんの話のポイントである。

【ポイント】
・今年7月安倍首相夫人の昭恵氏が鳥取県智頭町を訪れ、大麻畑を見学し、上野氏や古老、寺谷町長とも親交を深めた。物見遊山でひやかしに訪れたのではなく、自ら栽培したいという意思をもって真蟄に見学した。そして、海外のメディアに向かって医療大麻の有用性を訴えた。
・日本国総理のファースト・レディーの言動は、本人が自覚するとしないにかかわらず、世の中の人々の意識を大きく変える原動力となるだけに、この衝撃は計り知れない。いまはまだ、ごく一部の人々の間でしか話題になっていないが、その影響は徐々に浸透していくはずだ。おそらく後世の歴史家は、日本大麻史における一大イベントであったと回顧するだろう。
・安倍昭恵氏のインタビュー内容を見ると、彼女はかつて失った本来の女性性の回復を目指して精力的に活動していることがわかる。それは、現代文明(男尊女卑社会)の枠内に閉じ込められた男性に都合のよい女性の役割ではなく、来るべき新文明(男性性と女性性がバランスのとれた社会)で羽ばたいて活躍する女性像を、自分の活動を通して提示している。
・「家庭内野党」と言われるだけに、彼女の思想と価値観は安倍首相のそれとは正反対である。まるで会津と長州の間柄だ。それでも安倍首相とは対立するのではなく、迎合するのでもなく、相手を尊重しつつ言いたいことを言い合うコラボレーション(統合)型の夫婦像を追及しているようだ。その新しい形の夫婦像を通じて、世の中に愛と平和のメッセージを送っているとすれば、世界の雛形である家庭が平和になれば世界も平和になるという信念の持ち主であることがわかる。
・二元性のこの世では、あることがらの側面が極端に偏るとバランスを崩すので、それとは反対の
極性の事象が発生してバランスを回復しようとする原理がはたらく。好戦的で独善的な、極めて偏った性格の晋三氏の存在に対して、平和愛好家でオープンな性格の昭恵氏はバランサーとしての役割を担って晋三氏の傍にいる。
・その意味では、彼女が安倍首相の母・洋子氏とも性格や価値観が正反対であることも興味深い。これも、男性社会が求める「良妻賢母」をきちんとこなしつつ「恨」に執念を燃やす洋子氏の極めて個性的な偏り対して、それとは異なる次世代型の女性性を、晋三氏だけでなく世の中全体に比較提示するために、昭恵氏は安倍家に嫁いだのである。
・晋三氏の運命は、母・洋子氏と妻・昭恵氏というタイプの異なる二人の女性との関係を今後どのように構築していくかによって決まる。二者択一か、両者選択か。それは日本と世界中の各家庭にも共通の課題である。安倍家は世間の注目を集めやすいだけに、日本と世界の代表的な雛形を演じているのである。


安西さんが述べているように、医療大麻の有用性についての昭恵夫人の発言によって、「世の中の人々の意識を大きく変える原動力となる」ことを亀さんも切に願う。

ところで、今月のまほろば会の「お金編」だが、先月のまほろば会で藤原源太郎さんが安西さんにリクエストしたように、イスラエルと絡めた世界情勢の話を是非、安西さんに期待したいと思う。このあたり、飯山一郎さんの掲示板でも少し書かせていただいた(笑)。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/15523279/984/

ご無沙汰…
前回の更新(国家の正体)が9月29日だから、ナント10日ぶりの更新だ。例によって本業(翻訳)の締め切りに連日のように追われていたためだが、その10日という短い間だけでも実に世界は大きく動いた。そのあたりを分かりやすく語っていたのが,以下の新井信介氏の10月度のビデオだったと思う。



ところで、YouTubeの中で新井氏がローマ法王の訪米について語っているシーンがあるんだが、新井氏同様、法王の訪米を自身のブログで大きく取り上げていたのが、カレイドスコープ氏だ(「ローマ教皇は二大宗教の合一を唱え世界宗教を宣言した」)。そして、法王の捉え方が両者の間で大きく異なっているのが面黒い。二大宗教(キリスト教・イスラム教)の統合を訴える法王を、〝メシア〟というゴッド(神)視点で捉えているのが新井氏なら、〝NWO〟というサタン(悪魔)の視点で捉えているのがカレイドスコープ氏だ。まぁ、二人の見解の相違は硬貨の裏表の違い程度にすぎないんだが…。

そのカレイドスコープ氏、「世界統一政府と、シリアを軸にした東西世界秩序の暗闘」題する記事も並行してアップ、ちょうど飯山一郎さんもシリアを巡るプーチンについて連載記事を書いており、両者の記事を照らし合わせて読むと面白い。なぜなら、シリア情勢を巡る両者の視点の違い、国際政治を観る力量の差が歴然としているからだ。このあたり、オバマ大統領の捉え方一つをとってもよく分かる。カレイドスコープ氏は記事の冒頭で(プーチンが)「オバマをコントロールしようとしている」と書いているんだが、飯山さんはそのように捉えてはいない。オバマをプーチンの〝同志〟と捉えている。まぁ、オバマ大統領に関しては、カレイドスコープ氏のような捉え方が世間で一般的なのだが、むしろ亀さんは飯山さんのオバマ観を支持する。ともあれ、カレイドスコープの「世界統一政府と、シリアを軸にした東西世界秩序の暗闘と飯山さんの最新記事「◆2015/10/07(水)  ロシアとイスラエルは宿敵!」とを比較して読んでみることをお勧めする。横綱と幕下ほどの差があるので愕然とするはずだ。

それでも、先週の日曜日にNHKで放送された日曜討論会「混迷シリア情勢 どうする難民」、幕下格にすぎないカレイドスコープ氏の記事の方が、序の口レベルにも達していないNHKの上記の番組よりも、遙かに正確にシリア情勢の本質を衝いていた。亀さんは同番組を途中から数分ほど見ていたのだが、あまりにもバカバカしかったので直ぐにチャンネルを切り換えたほどだ。NHKは旅番組や軽いドキュメンタリー(例えば、「ファミリーヒストリー」など)では本当に良いのをやっているんだが、政治や経済番組となると醜態をさらしてしまうのが皆様のNHKということになる。

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話は変わるが、ここ10日間ほど多忙だった仕事の漸く峠を越えつつあった昨日、近所に住む同窓生が亀さん家に寄ってくれた。共通の友人が近くガンで入院するということで、入院予定日などを問い合わせるべく早朝メールをしておいたところ、その後電話で直接訪問して話をしてくれるという。何となく嫌な予感がしたんだが亀さんの勘は当たり、共通の友人は昨年5月に大腸ガンで大腸の上部半分以上を切除、1年後、さらに肺に新たにガンが見つかったということで、この8月に片方の肺の四分の一ほど切り取ったという。その後さらに肺にガンが見つかり、今月三度の手術を受けたとのことだ。現在入院中であり、病院でリハビリをしながら体力を回復したかったとのことだが、今はどこの病院もガン患者で満杯とのことで、あるていど快復すると病院から追い出されるのが実態のようだ。そう報告してくれた同窓生、さらに小学校6年生の時の同級生のうち、男4名がいずれもここ数年内にガンで亡くなったという話をしてくれた。話を聞きながら、ガン手術をした友人は拙稿「大学病院が患者を死なせるとき」といった、近藤誠氏の記事に目を通していないのは明白だったが、三回も手術を受けてしまった以上、同記事を話題にすることは止めることにした。友人の〝快復〟を待って、年末にでも幹事として忘年会でも開いてやろうと思っている。

さらに同窓生と色々と話が弾み、仕事の話になった。亀さんが幹事をやっている10名近くいる地元の飲み仲間で、還暦を過ぎても未だに仕事をしているのは、家に寄ってくれた自営業の同窓生、バイトをしているというもう一人の同窓生、それに亀さんも入れて3名だけとなったようだ。あとは全員が仕事をするわけでもなく、毎日か日曜日だという。しかし、世界ではこれが普通のようで、過日、タイについてのテレビ番組を見ていたんだが、還暦を過ぎても仕事をしている人は皆無とのことだ。だから、多くの日本人が還暦を過ぎても仕事をしているのが信じられないと、番組に登場していたタイの人たちが語っていた。しかし、亀さんは当分現役でいくつもりだ、何もしないとボケるから…、まぁ、ボケ防止に仕事をしているワケだ(爆)。