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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義
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先週の火曜日(4/21)に拙稿「日本酒で放射能に克つ」をアップしたが、本業(翻訳)の締め切りに連日追われていた。その間、実に多くの出来事が日本と世界で起きたが、そうした事件のなかには背後で結びついているものも多く、そのあたりの解説は機会があれば後日言及することにしたい。

ところで、落合莞爾さんの『日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義』が、5月20日に成甲書房より刊行される。ちなみに、アマゾンの内容紹介には以下のように記されている。

西郷はすべてを知っていた!
今日の東アジア情勢の根源はここにある

明治に始まり平成の世を覆う、これが歴史の真相だ!
わが日本の文化と社会の根底にあるのは日本の國體です。國體とは領土・人民・文化・宗教の相互関係で、これを一つにまとめる中核はいうまでもなく日本皇室です。わが国の國體は、社会・経済面では「天皇制社会主義」、信仰・精神面では「日本教」に支えられているのです。明治維新の表裏すべてを知っていた西郷隆盛は、維新がもたらす職能社会に変改に戸惑う薩摩藩士たちに殉じるため、西南役で一命を投げだしました。これにより日本教の聖人となった西郷の信念は天皇制社会主義にあったのです。


西郷隆盛と言えば、「消された「西郷写真」の謎 02」と題する記事を書いたことがあるが、実は同記事のなかで落合さんとの対談本を出したことのある斎藤充功さんの本、『消された「西郷写真」の謎』を紹介しており、以下は同書のハイライトとでも云うべき箇所だ。以下の斉藤さんの記述と落合さんの新刊本とで相通じるのがあり、今から落合さんの新著が楽しみだ。

大宅壮一の『実録・天皇記』(大和書房)には次のような記述がある。

明治の新政府が出来て間もなく、十六歳の少年天皇が、わがままをして〝元勲〟たちのいうことをきかないと、西郷隆盛は「そんなことではまた昔の身分にかえしますぞ」といって叱りつけた。すると天皇はたちまちおとなしくなったという話が伝えられている。


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日本酒で放射能に克つ
先週、まほろば会に顔を出してきたんだが、今回も安西(正鷹)さんの「お金」と「大麻」に関する講話が中心であった。「お金」の講話については別の機会に取り上げるとして、今回は「大麻」について大雑把な感想を書いておこう。以下は安西さんが語ってくれた「大麻」の粗筋である。

1.菌と人類の共生
2.放射能を消す微生物・菌
3.広島・長崎の原爆と放射能の早期消滅
4.SFアニメが示唆する放射能消去のヒント
5.飯山一郎氏の大発見
6.中山康直氏の臨死体験と大麻


亀さんは311以来、飯山一郎さんの提唱する乳酸菌に注目、現在では生活の一部にすらなっているんだが、そうしたこともあり、安西さんの上記の1~6の講話はどれも興味深く、かつ納得できるものだった。特に印象的だったのが、「3.広島・長崎の原爆と放射能の早期消滅」だ。

原爆実験が行われたネバダ砂漠、あるいは原発事故のあったチェルノブイリで、未だに放射能の影響が残るのは何故か…。一方、原発を落とされた広島・長崎の場合、何故一年も経たないうちに放射能の影響が消え、元通りに自然が戻ったのか…。その理由として安西さんは菌の働きによるものと語っていたが、その通りである。確かに、ネバダ砂漠では灼熱の太陽で菌が死んでしまうし、チェルノブイリは逆に寒すぎて菌が十分な働きができない。このあたりは確か肥田舜太郎博士も語っていたように思う。

ところで、「3.広島・長崎の原爆と放射能の早期消滅」の講話のなかで、アッと驚く為五郎(古いかな…)だったのは、ナント日本酒が放射能に抜群の効果があるという安西さんの話である。これは初耳だったし、呑兵衛の亀さんにとって朗報だった。以下は「安西ファイル」からの転載…。

●日本酒が放射能を消去
・原爆投下の日、広島大学醸造学科の教授以下8名は、爆心地から1km以内にある大学構内で前日の夜から清酒(日本酒)を飲み始め、当日の朝まで大量に飲酒していた。
・当然、全員被爆したが、大量の死の灰を浴びたにもかかわらず、全員が放射能による阻害を受けず、原爆症に罹らなかった。もちろん、この8人以外に爆心地1km以内で生き残った者はいない。
・清酒(日本酒)は、並行復発酵によって醸造され、複数の種類の菌による共生効果および酵素結合結晶による新しい酵素が存在するといわれている。これが放射能を基質として代謝と交代、置換と交換を起こし、放射能を分解消失し、身体に対する有害作用を生じさせない働きを持つことにより、上記の事実が起こると考えられている。


う~ん、亀さんの場合、晩酌は、焼酎、日本酒、ウィスキー、ビール、ワインと色々なんだが、福島原発で大惨事発生という事態を想定して、今晩あたりから晩酌は日本酒だけにしようかな…(笑)。

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まほろば会では講話が終わると即直会(なおらい)に入るんだが、出される飲み物は日本酒・焼酎・水と決まっている。だから、少なくともまほろば会の連中は、福島原発が最悪の事態を迎えたとしても、図太く生き延びてしまうのではないだろうか…。ビール党から清酒党に鞍替えした誰かさん、今ごろはホッとしているはずだ(爆)。

4.SFアニメが示唆する放射能消去のヒント」のSFアニメとは、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」のこと。

日本列島に神風が吹くか…
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数週間前になるが、NHKの「ファミリーヒストリー」・加山雄三編を見た。父親の上原謙の遠祖は薩摩藩の武士の出であり、第13代将軍徳川家定に嫁いだ篤姫の世話役を務めていたらしい。そして、母親の小桜葉子はあの岩倉具視のひ孫とのことだ。さらに遡ると、どうも加山雄三のルーツは倭寇に行き着くようで、海戦て戦死した祖先の記録も残っているという。だから、加山雄三が海好きなのも、このあたりにあるのかもしれない。その加山雄三、もし、父親の遠戚が鉄道事故に遭わなかったら、上原謙は俳優にならずに鹿児島県のどこかの役所に入り、役人として一生を送った可能性が高かったという。そうなると、上原謙と小桜葉子の出逢いはなく、加山雄三もこの世に産まれなかったということになる。

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それから数日して、偶然だが加山雄三とヤン・ヨンヒの対談番組が放送されていたので見てみた。番組の中でヤン・ヨンヒも加山雄三と同じようなことを語っており、同女史の著した『兄 かぞくのくに』(小学館)にもそうした記述があった。

父はもともと歌手になりたかった人で、チェジュド(済州島)に住んでいた時に、「のど自慢大会」に出場したことがあるらしい。残念ながら二位どまりで、歌手の夢を断った。歌手になっていたら、少なくとも大阪には渡ってこなかったはずで、そうなっていれば母とも会っていないし、総連の活動もしていない。もちろん、兄も北に渡っていないし、私も存在していない。(p.290)

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ヤン・ヨンヒ女史の『兄 かぞくのくに』を通読して改めて思ったことは、北朝鮮と比べて日本はまだ多少は言論の自由が残っているということだった。その言論の自由な日本もいずれ過去の話になると最近まで思っていたが、再び戦前のような憲兵隊の天下になるよりも前に、福島原発が大変な事態を迎えるかもしれない。定期的にチェックしているブログやHPで、そのあたりを具体的に取り上げていたのは、今のところ以下の二つのサイトのみであり、必読だ。
◆2015/04/16(木)  日本:死を自覚できないゾンビ
関東・東北の日常生活で、突然死が続出する事態が来るのはいつか?その時どうなる?

上記ページは最悪の事態に陥った場合のケースなので、そこまでには至らないように祈るしかないのだが、それでも最悪の事態になった場合に備え、今から念入りな準備をしておきたいものだ。

泰西音楽逍遥
昨日、関西に翻訳事務所を構えるMさんが上京するということで、都内に住むもう一人の翻訳者Yさん宅にお邪魔し、しばしYさんの秀丸マクロ論に耳を傾けた。その後、魚が美味しいという近くの居酒屋に繰り出し、三人で数時間にわたり楽しい一時を過ごしたのだった。拙ブログで確認したところ、同じメンバーによる前回の集いはほぼ一年前に行われたことが、拙稿「貯金は免疫力を低下させる」で確認できた。今回の集いは前回同様Mさんの上京に合わせたものだったが、同時に近くフランスに引っ越すというYさんとのお別れの会という性格を兼ねたものとなった。

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ところで、Yさんは音楽、殊に西洋音楽に造詣が深い(Yさんの「音楽」と題するブログ記事参照)。そうしたこともあり、たまには西洋音楽について語り合おうと思い、月刊日本から送られてきた『泰西音楽逍遥』(尾崎秀英著 ケイアンドケイプレス)を行きの車中で目に通してみた次第である。

著者の尾崎秀英氏は、今年の1月に41歳という若さで亡くなった、月刊日本の元副編集長である。佐藤優が毎回開催している勉強会シリーズ、「太平記を読み解く」のお世話人を務めていたのであり、一年ほど前まで『月刊日本』誌に連載されていた佐藤優氏の「太平記を読み解く」も、尾崎氏か誠意編集したものであると月刊日本の関係者から聞いている。

その尾崎氏の遺稿となった『泰西音楽逍遥』を車中で紐解きながら、同書を貫く崇高な精神、さらには尾崎氏の筆の凄まじさに驚き、このような良書は鳶(とんび)である自分の手許に置いておくよりも、音楽に造詣の深いYさんの手許に置いておくべきだと判断し、帰り際にYさんに手渡した次第である。尾崎氏同様、泰西音楽を逍遥しているYさんに、同書が気に入ってもらえたら幸いだ。

沈む日本
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先週の土曜日(4月10日)、BS朝日で放送された映画「沈まぬ太陽」を録画、昨日の午後時間が取れたので鑑賞してみた。4時間近くに及ぶ長編だったが、『沈まぬ太陽』の原作者が山崎豊子ということもあり、期待を上回る映画であった。

映画の冒頭で御巣鷹山に航空機が墜落するシーンが登場するが、それを見れば誰でも日本航空123便墜落事故を思い浮かべるだろうし、映画に登場する〝国民航空〟とは日本航空がモデルであることが直ちに分かるのである。ちなみに、同映画の封切り後、日本航空が社内報で同映画を批判したが、そのあたりの経緯は以下の記事を参照されたい。
日航社内報で「沈まぬ太陽」批判 小倉寛太郎さんのこと 分裂・差別の労務政策は日航経営危機の根源

渡辺謙演じる主人公の恩地元は、元日本航空労組委員長だった小倉寛太郎氏という実存の人物がモデルであり、映画を通して小倉氏は己れの信念を貫き通した人物であることが分かる。そのため小倉氏は、カラチ、テヘラン、ナイロビなどへの海外赴任という形で会社から嫌がらせを受けてきたのだが、それでも屈することのなかった小倉氏であった。映画を通して、そうした小倉氏の生き様に共鳴する読者多いのではないだろうか。

亀さんが鑑賞した他の山崎豊子の作品で印象に残っているのが、『不毛地帯』と『大地の子』だ。『不毛地帯』は唐沢寿明演じる瀬島龍三がモデルであり、旧ブログ舎人学校で『瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人』という記事を書いたり、本ブログでも「シベリア抑留」と題した記事を書いた。

上川隆也演じる陸一心が主人公の『大地の子』についてだが、山崎豊子が胡耀邦総書記に掛け合って実現した作品だったことを知った。このあたりの事情は以下の記事に詳しい。
戦争を憎み、平和を愛した作家、山崎豊子さんの『大地の子』秘話

まとまらない記事になってしまったが、今日のブログの表題「沈む日本」は誤記ではない。飯山一郎さんが自身のHPに、「◆2015/04/12(日)  いまの日本は 毎日が3.14」と題する記事を書いており、そのなかで「鷲の寿命も、あと2~3年かな?」と述べた行がある。なぜ、我々日本人の命があと2~3年なのかは同記事に譲るが、それだけ福島原発は深刻な事態に陥りつつあるのだ。こうした諦めの境地もあり、「沈まぬ太陽」ならぬ「沈む日本」とした。

青年よ、荒野を目指せ03
開幕投手を務めたマー君、1-6でブルージェイズに破れ、敗戦投手となった。結果は残念だったが、まだシーズンは始まったばかり、捲土重来を期したい。

ところで、日本人大リーガーに関連して興味深い記事が掲載された。
日本の教育格差は50倍、首都圏に住むと大損する
日本人大リーガーはなぜ関西出身者ばかりなのか・・・


教育に関する記事なのだが、目を見張ったのが「1位は京都、最下位は埼玉県」という教育格差だ。ナント、京都と埼玉の教育格差は50倍にも達するという。で、その教育格差と日本人メジャーリーグに関西出身者が多いのと、どのような関係があるのかについては同記事に譲るとして、同記事の以下の行を読み、思い出したのが『「海人」野茂英雄の研究―「海型」「ムラ型」の比較日本人論 』(祥伝社)という本だ。

関西の野球少年たちは大リーグばかりではなく、チャンスを求めて国内留学にも積極的。例えば、ダルビッシュ投手は宮城県の東北高校、田中投手は北海道の駒澤大学付属苫小牧高校、伊良部投手は香川県の尽誠学園高校・・・。これに対して関東の人たちは地元にこだわる傾向が強いという。

 野球少年に如実に表れている地域差こそ、教育環境の差だと上昌広教授は見るのである。誰だって可愛い我が子に苦労はさせたくない。しかし、関西では苦労が目に見えている留学を親たちは平気でさせる。

日本の教育格差は50倍、首都圏に住むと大損する
日本人大リーガーはなぜ関西出身者ばかりなのか・・・


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若者は故郷を離れ、国内や海外で武者修行をするべきだ。その意味で、地元にこだわる関東圏の若者の奮起を促したい。

青年よ、荒野を目指せ02
今年の2月、「青年よ、荒野を目指せ」と題する記事をアップ、福島原発事故後の海外移住のススメを説いた。しかし、飯山一郎さんの最近の記事「◆2015/04/07(火) 中性子線を発射する核物質が降る国」を読むに、あまりノンビリとしてもいられそうにないようだ。

このタイミングで、今朝の東京新聞が以下のような記事を掲載した。

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間もなく溶解した核燃料の塊(デブリ)が固い岩盤に到達、人類史上ない超核爆発を引き起こす、あるいは戦争内閣によって〝敵国〟から原発のミサイル攻撃を受ける、いずれになるのだろうか…。上記の見出しが載った同日の東京新聞に、タイミング良く以下の記事が載ったのは意味深長だ。頑張れ、東京新聞!

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習近平の「本気の腐敗追及」で革命的変化を遂げつつある中国の現実
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行政調査新聞で以下の新記事をアップした。
習近平の「本気の腐敗追及」で革命的変化を遂げつつある中国の現実

昨年の暮れ、亀さんは「習近平の肚」と題する記事を書いたが、習近平を「ロシアのプーチンに匹敵する政事家」とする評価は今でも変わっていない。

鬩ぎ合い02
現在、辺野古に関する記事を山崎行太郎氏が連日のように発表している。
天皇発言と八木秀次
安倍政権と天皇の対立
昭和天皇と田中清玄
天皇と沖縄と安倍政権
菅義偉官房長官よ

翁長知事が幾度も会見を要請していたのにもかかわらず、同知事を無視し続けてきた菅官房長官が、どうした風の吹き回しか4月に入って急に態度を変え、自ら沖縄に飛んで会見に臨んだ。しかし、互いに平行線で終わったのは記憶に新しいところだ。この辺野古を巡ってどのような問題があるのかについて、拙稿「鬩ぎ合い」で大手マスコミが取り上げていない背景を簡単に紹介している。関心ある読者に一読していただいたら幸いだ。

ところで、山崎氏は一連の記事の中で、以下のように述べた。

八木秀次は、「安倍政権の改憲路線に逆らうような天皇の護憲発言」を批判しているだけでなく、皇太子や秋篠宮に関わる「天皇後継問題」にまで言及し、要するに「浩宮(皇太子)批判」まで試みようとしているようだ。八木秀次の背後には、安倍首相や安倍政権の取り巻き文化人がいるだろう。天皇が、かなりの危機感を感じているらしいことが読み取れる。


その通りである。憲法や天皇後継の問題に関しては、亀さんは山崎氏の主張に賛成だし、今後も山崎氏を支援していきたい。一方で山崎氏が取り上げた天皇メッセージ、これは一筋縄ではいかないと思う。山崎氏は天皇メッセージを「菅義偉官房長官よ」で紹介、その上で以下のように述べている。

いろいろ理由はあったにせよ、この「天皇メッセージ」は、天皇による「沖縄切り捨て」=「琉球処分」であった。そうであったが故に、昭和天皇は、沖縄に関して、「悔恨」と「感謝」・・・という痛切な思いを、死ぬまで抱いていた。


ここで、亀さんは拙稿「松本健一氏逝く」において、故松本健一氏の発言を紹介している。

松本 昭和天皇が生涯、口に出したくないと思った三人の人物がいます。それは出口王仁三郎、北一輝、三島由紀夫の三人です。三島事件が起きた日に侍従長の入江相政は天皇に報告しています。そして、翌日呼び出された入江は、「天皇は三島のことも仰せだった」と書き残しています。このことも実録に出てきません。
『月刊日本』12月号 p.55


また、別の拙稿「日本人は何を考えてきたのか」で、今上陛下の学友の言葉を紹介した。

「僕はいろんな人から御進講を受けているけど、三島由紀夫さんのお話は聞かない。三島さんの思想は、八紘一宇、国民皆兵で、天皇は私的な一家の幸せを求めるものではないと考えているんじゃないかな」


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先帝および今上陛下の三島由紀夫に対する姿勢は、『小説三島由紀夫事件』を著した山崎氏も十分に承知しているはずだ。だからこそ、天皇家と三島由紀夫を巡る山崎氏の記事も是非読みたいと思う。何故なら、先帝が三島由紀夫の名を口に出したくなかったのも、「天皇メッセージ」、すなわち沖縄が深く関わってくるからだ。その三島の沖縄への想いは、『英霊の聲』に色濃く反映されているのである。



ところで、今年の歌会始の儀における今上陛下の御製は、「夕やみのせまる田に入り稔りたる稲の根本に鎌をあてがふ」であった。明日、 天皇皇后両陛下が太平洋戦争の激戦地、パラオ共和国を公式訪問される。

資本主義の終焉04
拙稿「資本主義の終焉02」で、『月刊日本』2014年十月号に掲載された水野和夫氏の記事、「安倍政権は成長主義と決別せよ!」を紹介した時、水野氏の記事を一読してピンと来たので『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)を取り寄せておいたのだが、実際に手にとって読み始めたのは半年が経過した一昨日であった。それはともかく、半日ほどかけて『資本主義の終焉と歴史の危機』をじっくりと読み進めたこともあり、久しぶりに赤線や青線で一杯の本になった。

■資本主義の次に来るもの
拙稿「資本主義の終焉02」で、亀さんは以下のように書いた。

クルーグマンの言う消費税10%どころか、さらに深刻な事態が引き起こされる可能性を、先々週のまほろば会の一部の出席者が指摘していた。たとえば、預金封鎖が強制的に実施され、自分たちの銀行預金を全て国に没収されるというケース、68年ぶりのデノミ実施といったケースなどである。その引き金となるのが、地球規模で起こるであろう地殻変動、藤原源太郎さんの言葉を借りれば「資本主義の終焉」ということになる。


「資本主義の終焉」と語っていた藤原さんが、「資本主義の後、どのような時代が来るのか分かっている者はいない」と漏らしておられたのを今でも覚えているが、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)も同様であり、資本主義が終焉したら次はどのような時代が来るのか、水野氏自身も青写真が描けていないのが以下の行からも窺えるのである。

その明確な解答を私は持ちあわせていません。というよりそれは一人でできるものではなく、中世から近代への転換期に、ホッブズ、デカルト、ニュートンがいたように、現代の知性を総動員する必要があると思います。(p.132)


数百年に一度という大転換期、より具体的に言えば、過去にあった荘園制・封建制から資本主義・主権国家体制への移行、水野氏はそれを「長い十六世紀」と称した。そして、「長い十六世紀」に匹敵する大転換期が目の前で展開しているとし、この大転換期を「長い十六世紀」と対比させる形で、「長い二十一世紀」と水野氏は称したのである。

つまり、封建社会が終焉し、資本主義を牽引車とする近代社会に移行してから五百年が経過、今度は脱近代社会とでも呼ぶべき時代に移行しつつあるのが現代なのだが、今の資本主義を乗り越えた新しい社会が出現するまでには、現人類の最高頭脳を結集したとしても、相当の年月がかかるであろうということが、「長い十六世紀」という歴史の教訓から想像がつくのである。

ここで、「長い十六世紀」と「長い二十一世紀」というアナロジーは、今という時代性を正確に把握する上で不可欠とすら思えてくるのであり、その意味で『資本主義の終焉と歴史の危機』の一読を一人でも多くの読者にお勧めしたい。アマゾンで確認したが、発売して一年以上が経っているというのに、今なおベストセラー1位についているのも頷けるのだ。

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■次の覇権国は中国にあらず
最近の拙稿「中国の台頭、日本の凋落」および「中国の台頭、日本の凋落02」で、世界経済の新たな覇権国が中国であるかのような印象を与えたかもしれない。しかし、水野氏の『資本主義の終焉と歴史の危機』を正確に読み通せば、次の覇権国が中国ではないということが分かるのだ。そのあたりを正確に理解していただく意味で、少々長くなるが以下に引用しておこう(傍線は亀さん)。

グローバリゼーションが危機を加速する
シュミットの『陸と海と』を参照しながら、私は二一世紀を「海の国に対する陸の国のたたかいの世紀」と位置づけ、近代において海を支配して覇権を握った英米に対して、陸の国であるEUやBRICSなどの新興諸国が優位に立とうとしているのではないか、と考えてきました。

現在の状況を見れば、海の帝国である英米の衰退に加えて、EUも停滞しているのですから、もうひとつの陸の大国である中国を代表とするユーラシア大陸の国が、今後しばらくは成長を謳歌していくでしょう。

ただ、それもマクロな視野で見るならば、たかだか数十年の一時的なものにすぎないのです。すでに説明したように、新興国の成長は「近代」という土俵のうえでのことであり、現在の中国やインドの成長と日本の高度経済成長を重ねて見ることが多いように、それはかつての日本と同じ姿なのです。オランダやイギリスが「長い一六世紀」にスペインやイタリアにとってかわって世界のリーダーになれたのは、中世封建システムにとってかわる近代システムを持ち出したからです。

結局、近代を延命させようとする二一世紀のグローバリゼーションは、エネルギーが無限に消費できることを前提としていますから、一六世紀以来の近代の理念となんら変わりがありません。

したがって、近代の延長上で成長を続けている限りは、新興国もいずれ現在の先進国と同じ課題に直面していきます。

むしろ、グローバリゼーションによって成長が加速している分、遠くない将来に同様の危機が訪れるでしょう。すでに現在、少子高齢化やバブル危機、国内格差、環境問題などが新興国で危ぶまれていることからも、それは明らかです。

だとすれば、もはや近代資本主義の土俵のうえで、覇権交替があるとは考えられません。次の覇権は、資本主義とは異なるシステムを構築した国が握ることになります。

そしてその可能性をもっとも秘めている国が近代のピークを極めて最先端を走る日本なのです。しかし、日本は第三の矢である「成長戦略」をもっとも重視するアベノミクスに固執している限り、残念ながらそのチャンスを逃すことになりかねません。近代システムが盤石であるという前提で日本の経済政策の舵が取られていること、そしてその誤りと危険性について、次章で説明していきたいと思います。
(p.99)


以上、水野氏の主張に従えば、アベノミクスを葬れば日本が次の覇権国になるということが読み取れよう。

ただ、仮に日本がアベノミクスを葬り、さらにはネオコンといった戦争屋を日本から追放さえすれば、水野氏の考える方向、すなわち日本がスムーズに次の覇権国になれるかと言うと、亀さんは必ずしもそうならないと思っている。その理由の一つに日本人の国民性があり、日本人は概ねリーダーシップを執るのが苦手な国民だからだ。さらに、福島原発事故と五十数基の原発を抱える日本列島なので、当面は綱渡りの状態が続くだけでなく、拙稿「迫り来るXデー」でも述べたように、近くデブリ(溶けた核燃料の塊)が固い岩盤に到達し、人類が体験したことのない超核爆発が起き、東日本、さらには日本列島全体が死の列島となり、〝次の覇権国〟どころの話ではなくなる恐れがあるからだ。だから、蒙古襲来時のような神風が再び日本列島に吹いてくれることを、今や祈るしかないのである。



中国の台頭、日本の凋落02
4日前に「中国の台頭、日本の凋落」をアップした後、3月31日にイスラエルもAIIBに加盟していたことを知った。その時、亀さんの脳裏を横切ったのが河豚計画である(河豚計画については、旧ブログの「横田めぐみさんと金正恩」に詳述した)。

アメリカ国内ではオバマ大統領を中心とした反戦争屋と、ウォール街、ネオコン、CIAといった戦争屋が激しく対立しているが、同様にイスラエル国内も良識派の反戦争屋と、ネタニヤフ首相やモサドといった戦争屋との間で対立しているのが読み取れた。そんな折り、今朝の東京新聞の「こちら特報部」をおもむろに広げてみたところ、「AIIB不参加 日米の孤立」、「情勢判断で大誤算」といった大見出しが目に飛び込んできたのだが、過日の拙稿(AIIBを巡る)「中国の台頭、日本の凋落」と基本的に一致する点が多い。

殊に、同記事で注目したのは以下の記述だった。

「AIIBの参加をめぐっても、米国は経済的にも軍事的にも中国とは共存すべきだと考えている。日本に断りもなく、AIIBに参加する可能性もないとはいえない。第一、米国内では今回の不参加を外交上の失敗と見る向きが多い」

心配されるのは日本が感情的な外交姿勢から、世界で孤立するという悪夢の再演だ。さらに客観的で合理的な情勢分析を担保する国内の政治批判までもが、昨今では萎縮しつつある。


記事を読みながら思い出したのが、1972年2月21日のニクソン大統領の中国訪問である。安倍首相にとってはご主人様であるアメリカの戦争屋を押し切って、オバマ大統領に代表される反戦争屋が、再び日本の頭越しにAIIBに加盟する日を〝想定内〟に入れておくべきだろう。以下の記事に、「よもや、あの忍者外交のときのようにアメリカが掌を返すようなことはあるまいが、しかし油断は禁物」とあるが、同感である。
イギリスのアジア投資銀参加で日本孤立化?――キッシンジャー訪中は如何なるシグナルか?

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中国の台頭、日本の凋落
4月に入った。昨日の3月31日でAIIB創立会員国申請が締め切られたわけだが、アメリカに忠実な僕である日本はアメリカに従うかのように参加を見送った。以下はMEINANというウェブサイトに、昨日(2015/3/31)掲載されたAIIB参加国の地図だ。

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http://blog.livedoor.jp/kojimashigeki/archives/43427233.html

また、同ウェブサイトの「AIIB加盟国リスト」から受けた印象は、中国の台頭、日本の凋落というものであり、国際ジャーナリストの田中宇氏も以下のような記事を書いているが、最も正確にAIIBを巡る動きを伝えていたように思う。
日本から中国に交代するアジアの盟主

田中氏の記事を読み、改めてAIIBを巡る世界の動きを時系列で振り返れば、地球規模で起きつつある〝地殻変動〟が、どのようなものになるのかが誰の目にも明らかになってきた。

・AIIB設立を呼びかけた中国のAIIB加盟(2014/10/25)。
・中国と国境紛争の絶えなかったインドのAIIB加盟(2014/10/25)。
・軍事上は中国と敵対しているベトナムとフィリピンのAIIB加盟(2014/10/25)。
・アメリカの僕と思われていたサウジアラビアのAIIB加盟(2014/11/28)。
・大きなターニングポイントとなった英国のAIIB加盟(2015/03/12)。
・英国の加盟を皮切りに、ドイツ・フランス・イタリアといったEU主要国のAIIB加盟(2015/03/17)。
・AIIB加盟を拒否された残置国家である北朝鮮と、参加を認められた米軍の庇護下にある韓国(2015/03/26)。⇒中国 北朝鮮のAIIB参加を拒否「金融水準低い」
・ロシアのAIIB加盟(2015/03/30)。
・台湾のAIIB加盟(2015/03/30)。
・米国と日本のAIIB加盟見送り(2015/03/31)。


今月のまほろば会で安西さんが新しい安西ファイルを配布し、大局的な観点に立脚したAIIB設立の意義を講義してくれるはずで、今から楽しみである。