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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
座敷わらしとの〝再会〟
昨日、意外と仕事が捗り、余裕ができたので映画を見た。尤も実際に見たのは、いの一番に見たかった「居酒屋兆治」ではなく、水谷豊主演の「愛しの座敷わらし」だった。

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「愛しのわらし」を見た理由は二つある。一つは水谷豊の主演だったからだ。実は近所にいる亀さんの中学校以来の友人が高校一年生の時、水谷が中学校の時の友人の伝で、やはり高一だった水谷豊に会っている。当時の水谷豊はテレビや映画のちょい役をやっていた程度で、大ブレークする前だったから簡単に会えたのだろう。そうしたこともあり、「傷だらけ天使」以来水谷に注目してきた。

もう一つの理由は座敷わらしだ。実は亀さんは座敷わらしに〝遇った〟ことがある。ちょうど映画に出てきたわらしと同じような年格好をした、着物姿の座敷わらしだった。夜半、障子の向こうでカサカサという音がするので怖くなり、当時健在だった祖母を起こして障子を開けてもらったところ、そこには亀さんと背丈が同じ座敷わらしが立っていたのである…。

尤も、その時の亀さんはわらしと同じ3~4歳くらいだったので、たぶん夢と現実がごっちゃになったのだろうと今では思っている。今は亡き祖母に確認すれば確実なのだが、その祖母はもはやこの世にはいない。それにしても、あまりにもリアルな記憶だ。だから、もしかしたら亀さんが見たのは戦災孤児だった可能性も残る。

ウィキペディアで確認したところ、「(戦災孤児の)保護者不在の問題は1960年代(昭和35~45)まで続いていた可能性がある」という記述が目にとまった。亀さんが〝座敷わらしと遇った〟のは昭和32年前後だったと思うから、田舎だったということもあり、近所に戦災孤児がいたのかもしれない。現に、家から歩いて数歩の神社の境内で、幾度か乞食を見たのを覚えているし、祭りの時、腕や足のない兵隊さんがいたのを今でも覚えている。そういう時代だったから、戦災孤児がいたとしても不思議ではない。

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映画「愛しのわらし」に登場する座敷わらし

話は変わるが、NHKで「本当は学びたい ~貧困と向き合う学習支援の現場から~」という番組を見た。番組の冒頭で、「日本人の子どもの6人に1人が貧困」というキャプションが目に飛び込んできた。亀さんの子ども時代は貧しかったものの、明日への希望に満ち溢れていた時代だった。亀さんの父親世代の懸命な頑張りで、少なくとも物質面では豊かな日本になったことは確かだ。ところが、いつの間にか日本は子どもの6人に1人が貧困に喘ぎ、明日への希望を見出せないという社会に変貌してしまった。

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俺に喧嘩売っているのか!
「俺に喧嘩売っているのか!」という暴言を吐いたのは、亀さんではない。第一、このようなヤクザ顔負けの暴言を、〝上品〟な亀さんが吐くわけないではないか(笑)。

「カレイドスコープ」という、亀さんが日に一回は必ずアクセスしているブログがある。その「カレイドスコープ」に昨日興味深い記事が載った。
批判する者を許さない臆病者を首相に持つ日本の悲劇

記事によれば、アベちゃん、一国の首相らしくない暴言を吐いたそうな…。

モタニ? アイツだけは許さない。あの馬鹿っ!俺に喧嘩売っているのか!


この〝モタニ〟というのは、一昨日の拙記事「資本主義の終焉02」で紹介した藻谷浩介氏のことで、『里山資本主義が日本社会を救う』の筆者だ。流石に「カレイドスコープ」はネット界で、けた違いのアクセスを誇るブログだけに、お陰様で『里山資本主義が日本社会を救う』がナントベストセラーに躍り出た。

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アベちゃん、そしてアベちゃんのご主人様であるアメリカの戦争屋が最も嫌うのが藻谷氏のような提言だ。だから、アベちゃんがカッカッするような提言をする人物にこそ、われわれが耳を傾けるべきなのだ。この機会に、『里山資本主義が日本社会を救う』など、藻谷氏の一連の著作に目を通してみようではないか。

とにかく、アベちゃんの嫌うエコノミストの提言を実践すれば、日本は良くなるはずだ(でも、これってイロンナ意味でツーレイト(手遅れ)だわな…)。以下、情報源の週刊文春10月2日号「ワイド特集 ナイショの話」…。

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資本主義の終焉02
現代ビジネスがノーベル賞を受賞した経済学者、クルーグマンの独占インタビューを載せていた。
本誌独占インタビュー ノーベル賞経済学者クルーグマン
「日本経済は消費税10%で完全に終わります」


クルーグマンは、「日本経済は消費税10%で完全に終わる」という話だけではなく、さらにロシアとプーチンについても言及していたが、プーチンという人物の捉え方がピント外れであり、却ってクルーグマンの器の小ささがよく分かったものである(笑)。

それはともかく、クルーグマンの言う消費税10%どころか、さらに深刻な事態が引き起こされる可能性を、先々週のまほろば会の一部の出席者が指摘していた。たとえば、預金封鎖が強制的に実施され、自分たちの銀行預金を全て国に没収されるというケース、68年ぶりのデノミ実施といったケースなどである。その引き金となるのが、地球規模で起こるであろう地殻変動、藤原源太郎さんの言葉を借りれば「資本主義の終焉」ということになる。

神計らいか、源太郎さんの話を聞いた後に届いた『月刊日本』にも、資本主義の終焉について取り上げた記事が載っていた。それが以下の記事であり、アクセスすれば記事の一部を読むことができる。

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http://gekkan-nippon.com/?p=6368#more-6368

6ページにわたる優れた記事で、特に白眉と思われる箇所を以下に引用しておこう。

近代化で最も高い水準に到達した日本は、資本主義から卒業しやすいポジションにあるのです。しかも、日本は、世界で最も早くゼロ金利、ゼロ成長、ゼロインフレに突入しました。日本は資本主義に代わる新たなシステム形成を主導すべきなのです。
『月刊日本』十月号 p.15


上記の行を読んで思い出したのが、藻谷浩介氏の著した『里山資本主義が日本社会を救う』であり、「まほろば会 2673/10/19」と題した拙記事でも亀さんは紹介している。

しかし、肝心の日本が滅ぶ運命にあるのは至極残念だ。

今でも福島原発から毎日大量の放射性物質が、東北関東に巻き散らされており、拙稿「チェルノブイリ超え」にも書いたように、あと2年もすれば(福島原発から5年目を迎える2016年3月)、目に見えて心筋梗塞やガンを煩い亡くなっていく同朋が激増する。杜甫は「春望』」で「國破れて山河あり」と詠んだが、日本という国が破れるだけではなく、山紫水明の地であった日本の山河も放射性物質まみれとなり、我々は国も山河も失うのである。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-498.html


虎は死して皮を留め人は死して名を残すというが、日本は滅んで新資本システムを未来の人類に遺すことができるだろうか…
大原麗子の女優魂
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大分前にテレビで放送された映画「居酒屋兆治」、録画してあるのだが未だ鑑賞できないでいる。ちょうど1ヶ月後の10月26日が締め切りの仕事を抱えているからだ。

1年ほど前に道友の林廣さんから、「邦画を彩った女優たち」の「大原麗子編」のDVDをいただいたのだが、そのドキュメンタリー番組を見て、大原麗子の生い立ちを知り、「居酒屋兆治」が大原麗子に及ぼした、影響の大きさのほどを知ったのである。大原麗子演じる神谷さよが、大原麗子のその後の人生を決定づけたと、番組を見て亀さんは思った。

そんな折、現代ビジネスに興味深い記事が載った。
発掘スクープ 没後5年、大女優の「心の叫び」が明らかに 大原麗子が綴っていた「森進一との離婚」「田村正和への思い」「渡瀬恒彦と暮らした日々」

同記事を読み、彼女がギランバレー症候群を患っていたこと、さらには森進一の子を堕ろしていたことを知り、思わず22年前の出来事を思い出した。今は京都で学生生活を送る息子が、ちょうど上さんのお腹にいた時だ。

ある日、上さんが原因不明の病気で倒れ緊急入院、町の病院では原因が分からないということで、当時は所沢市に住んでいたこともあって、最寄りの防衛医科大学校病院に急遽搬送されたのである。そこで初めてギランバレー症候群であることを知った。そして、担当医の説明は重苦しいものであった。

「お腹の子を堕ろさないことには、このままでは母体が危なくなるかもしれない」

その時の上さんの言葉が今でも耳に残る。

「(たとえ我が身がどうなろうと…)この子は絶対に堕ろさない!」

その毅然とした言葉を耳にして、亀さんも覚悟を決めた。同時に、女性の持つ強さ、逞しさというものを、初めて知り得たように思う。その後は幸いギランバレー症候群を克服し、数ヶ月後に上の息子も無事に産まれている。

だからこそ、上記の現代ビジネスの記事で、大原麗子がせっかく宿した命を堕ろしたという行を読み、何とも言えない気持ちになったのである。

「姉が『子供ができた』と相談してきました。もちろん森さんとの間にできた子です。しかし姉はこのとき、あるドラマの主演が決まっており、出産は降板を意味していた。姉は『堕ろしたい。病院を紹介して欲しい』と言った。決意は固かったですね。森さんは何も知らなかった。姉が一人で決めたんです。

ただ、悩んだ末の決断だったことは確かです。というのも、姉は中絶した直後に、キャッシュカードの暗証番号を変えたんです。新しい番号は、子供を堕ろした日付でした」(政光氏)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40454?page=3


ところが、最後の「新しくキャッシュカードの暗証番号を、子どもを堕ろした日に変えた」という行を目にして、大原麗子の胸の内が分かって救われる思いがした。

資本主義の終焉01
先週、世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者が集う、まほろば会が都内で開催された。『みち』発行人・藤原源太郎さんから、国際情勢について多岐にわたるお話を伺う。その中で特に印象に残ったのが、「資本主義は間もなく終焉を迎える…」というお話だった。しかし、あまりにもスケールが大きすぎて、亀さんにはピンと来なかったのが正直なところだ。源太郎さんも、資本主義が終焉を迎えた以降の世界について、具体的な青写真を描いている識者は、未だに出現していないと語っておられたほどだ。

本当に資本主義が終演するとすれば、ではどのような世界になるのか…。そのあたりの手がかりを得るため、最初にやるべきは現状把握である。神計らいか、『お金の秘密』(成甲書房)を著した安西正鷹さんの講話の内容は、「最近の世界金融・経済情勢」というもので、現状把握に大変役に立つ内容であった。

ところで、考えてみると安西さん以外にも、『みち』の関係者には経済分野に強い人たちが多い。たとえば、『月刊日本』に時折寄稿しておられる大手町太郎さん、バリバリの現役のエコノミストであるだけに、『月刊日本』に書いておられる記事は素晴らしい。また、『みち』と『月刊日本』の両誌に寄稿されている、落合莞爾さんは野村證券OBであり、当然ながら経済分野のプロである。そのあたりは、最近刊行された『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘』の第Ⅲ章、「國體ウラ天皇と通貨政策」に目を通せば一目瞭然だ。

野村證券で思い出したが、あの植草一秀氏も野村證券OBであり、落合さんの後輩にあたるエコノミストである。その植草氏を迎えての講演会が、『月刊日本』の主催で10月3日行われる。関心のある読者は、この機会に参加されてみてはいかがだろうか。

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なお、安西さんの許可を得たので、まほろば会で配布されたレジメの一部を公開の上、亀三流…、じゃなくて亀さん流の簡単な解説を近く試みたいと思っている。

寅さんのことば 第2部 25

今度帰って来たら、大歓迎してやろうじゃないか。
第7作「奮闘篇」


おいちゃん役の森川信は「男はつらいよ」で初めて知ったんだが、本当に味のある喜劇役者さんだったと思う。今週の水曜日の東京新聞に掲載された記事(↓)にあるように、「「バカだねぇ」、「まくら、さくら出してくれ。いや、さくら、まくらだ」などは森川らしく、最高である。

さて、ここ数日は仕事に追われていたが、今日あたりはブログ記事を少しは書けそうだ。

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佐渡のクリミア化?
5日前の9月16日、上薗益雄氏と一緒に佐渡を訪れたという道友に昨日会い、いろいろと詳しい話を聞いてきた。最初に、上薗氏と道友が佐渡を訪れた目的については、以下の産経新聞の記事に集約されている。
ガメラレーダー 日本海の要、接近 中国重鎮の思惑

上記の記事を読み、関心を持たれた読者は以下の一連のYouTubeをご覧いただきたい。


佐渡のクリミア化を阻止せよ!①


佐渡のクリミア化を阻止せよ!②


佐渡のクリミア化を阻止せよ!③


佐渡のクリミア化を阻止せよ!④


佐渡のクリミア化を阻止せよ!⑤


佐渡のクリミア化を阻止せよ!⑥

一通り見てみた。事の真偽はともかく、知らない事の連続であった。ただ、2点ほど腑に落ちない箇所があった。その一つが以下の画面だ。

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この瀋陽軍についてだが、拙稿「金正恩がアジアのリーダーになる…?」でも述べたとおり、〝瀋陽軍は中央政府の思惑通りに動かない〟軍である。そうした軍が、すんなりと中央政府の命令を聞いて、本当に日本に侵略してくるものだろうか…。

次に中国の指導部の場合、表向きには反日とされているのだが、実際の素顔は親日派とまでは言わなくても、日本について深く理解している知日派の指導者が多いと言われている。そのあたりについては以下の記事が詳しい。
◆2014/09/09(火)  江沢民が危篤とな?

また、中国と日本は裏で接している可能性が極めて高いという、中国に詳しい情報通の話も昨夕耳にした。

最後にビデオ・タイトルだが、「佐渡のクリミア化を阻止せよ!」はいただけない。なぜなら、クリミアと佐渡とでは歴史的な経緯が全く異なるからだ。

つまり、クリミアはかつては旧ソ連の領土だった一時期があったし、今でもクリミアには大勢のロシア人が住んでいる。一方、佐渡には殆ど中国人はいないし、かつて中国の領土であったこともない。だから、上薗氏がクリミアも佐渡も一緒くたにしたスローガンを、採用してしまったのは残念なことだと思った。たぶん、そのあたりは産経新聞の以下の記事などが影響したのではないだろうか。

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プーチン氏正当化の根拠コソボ独立、民族迫害の有無で「大義」なし

一読してお分かりのように、上記記事は米マスコミの影響を色濃く受けた内容になっている。産経新聞には佐渡の中国人についての記事と同じくらいの情熱で以て、米軍基地のアメリカ人についても記事にして欲しいと思った。

あえてエールを
昨日の東京新聞に載った佐藤優氏のコラムについては概ね賛成だ。亀さん家の場合、珊瑚記事捏造事件(1989年に沖縄県西表島において、朝日新聞社のカメラマンが自作自演で珊瑚に落書きによる傷をつけ、その写真をもとに新聞記事を捏造した虚報事件)を発端に、朝日新聞の購読を止めて久しいが、今月11日の木村伊量社長による謝罪会見を見て、ついに来るべきものが来たと思った。

確かに、日本を貶めた朝日新聞の行為はとても許されるものではないが、同時に以下の佐藤優氏の記事にある、「政治的な好悪で〝朝日をたたく〟という結論ありきでメディアスクラムを行っている新聞、雑誌が自らの記事も誤報、読者をミスリードする危険性に対して無自覚になりつつあるのが怖い」は、正にその通りだと思う。

特に露骨だったのは読売新聞だ。9月14日、「おためし新聞」と称して同日付の新聞がポストに入っていたのだが、御丁寧なことに、『朝日「慰安婦」報道は何が問題なのか』と題した、20ページにわたる小冊が挟まれていたのである。時の政権、より具体的には米国発の情報がほんどを占めるため、ネットの世界では〝ゴミ売新聞〟とすら称される、同紙のこうした行為に唖然として言葉も出なかった。

こうした同紙の〝営業熱心〟な姿勢で思い出したのが、今から10年ほど前の出来事だ。地区の小学校のサッカー少年を集めてプロのサッカー選手を招待した、半日サッカースクールが読売新聞主催で開催されたことがある。亀さんの息子もサッカーをやっていたので参加したところ、数日して同紙の勧誘員が、「うちの新聞を購読しませんか」と訪問してきたのである。亀さんが、「子どもサッカーを利用しての売り込み、汚いと思わないかい?」とズバリ指摘すると、決まり悪そうに販売店の男はスゴスゴと帰っていったのを思い出す。

朝日新聞だけではなく、「自らの記事も誤報、読者をミスリードする危険性に対して無自覚になりつつある」新聞雑誌にも、われわれは注意を向けていきたいものだ。

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日本の残光
東京新聞夕刊で毎週水曜日、大変興味深いシリーズが掲載されている。


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9月10日付の東京新聞夕刊

内容的には概ね肯定できるものであり、同シリーズを読みながら脳裏に浮かんだのが、文明地政学協会が刊行した、『日本の残光 大東亜戦争の意義と満洲帝国』(角田儒郎)で、概ね東京新聞のシリーズを支持した内容となっている。同書を著した角田儒郎さんとは数回お会いしており、その角田さんは世界戦略情報誌『みち』に、長年にわたり連載記事を執筆してきた。そして、『日本の残光 大東亜戦争の意義と満洲帝国』の他、『日本の宿痾 ─ 大東亜戦争敗因の研究』、『日本の継戦 ─ 東京裁判を裁く』という具合に、矢継ぎ早に文明地政学協会から本を出しているのである。『日本の宿痾 ─ 大東亜戦争敗因の研究』については、旧ブログでも記事にしているので、関心のある読者に目を通してもらえたら幸いだ。

例によって、『日本の残光 大東亜戦争の意義と満洲帝国』で特に印象に残った行を羅列しておこう。

官僚にとって重要なのは、まず自分の立場、次に組織の立場、そしてその次などはないのである。p.162

佐治芳彦は満洲建国を必然と捉えているが、それは筆者(角田)も同様である。p.183

今日、孫文は大陸でも台湾でも国父と讃えられているが、あまりにも変幻自在な政治家で褒められない存在である。p.198

皇帝の周辺に誰も残らなかったということは、人心の収攬において(愛新覚羅)溥儀がいかに無能であったかを示している。p.229

官僚の発言はいつも同じである。税金は、取り易いところから取る。口実には困らない。人的資源(嫌な言葉だ)か不足なら、徴兵枠を拡大すればよい。物資が不足なら、統制を敷けば問題なしだ。それで官僚の権限も拡大するから、なお結構である。国民の生活苦には「非常時だから我慢せよ」と言えば終わり。国民の痛みなど何のその、「我は正義の道を往く。その(出世の)道を扼する者は非国民である……」と嘆く。
官僚にとっては将来の破局など、知ったことではない。今日明日の己れが保証されているなら、いつか来る悲劇は誰かさんの責任で処理されるべき問題であって、吾輩の感知するところではない。
まことに恐ろしいことは、こういう官僚の亡国体質を制御する者がいないという点なのである。本来なら、官僚に正しい方向を教え、尻を叩くのが政治家の役目であるはずだが、なぜか政治家に人物がいない。p.275

『満州裏史』は格好の歴史入門書として価値があり、満洲帝国に対するより確かな歴史認識を齎してくれる。p.293

偉い人が一般の労働者と一緒に仕事するのは当たり前、毫も恥ずかしいことではない、というメンタリティーをもっているのは、世界中でもたぶん日本(と台湾)だけであろう。p.328


いつの間にか、『日本の残光 大東亜戦争の意義と満洲帝国』の紹介記事になってしまったが、今日の記事で言いたかったのは、なぜ東京新聞が毎週水曜日の夕刊に、終戦直後のソ連の悪行について書き連ねているのかという点である。穿った見方をすれば、同シリーズを読み進めていくにつれて、自然とソ連、ひいては今のロシアに対してネガティブな感情を抱くという恐れが出てくるのだ。過去のソ連の悪行を知ることも大切だが、同時に現在のロシア、殊にプーチンの言動を正しく把握することも忘れてはならない。そうしないことには、物の見方・考え方に偏りが生じてしまうのだ。

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バランスの欠けた物の見方・考え方の一例として、現代ビジネスの「ふさげるな、ウソつきプーチン! 世界はお前のものじゃない」という記事がある。欧米vs.ロシアというバランスの取れた物の見方・考え方というにはほど遠く、あまりにも欧米に偏った記事なので思わず吹き出してしまったほどだ。無論、現代ビジネスがそのような記事を書いた背景は大凡の見当がつくのだが、そうした現代ビジネスの姿勢に対して容赦のない批判を浴びせているのが、あいば達也氏のブログ記事「●プーチン叩きプロパガンダ マスメディアだけでは心配なCIA 」だ。東京新聞夕刊の毎水曜日のシリーズも、同紙が意識していると否とを問わず、そうした流れに乗ってしまっていると亀さんは思う。

亀さんはプーチンの日々の言動をウォッチしながら、毎晩少しずつ『六韜』を読み進めたり、プーチンとロシアを捉えた書籍や雑誌に接したりしてきた。因みに、今度読み始めるのがミヒャエル・シュテュルマー氏の著した、『プーチンと甦るロシア』という本である。以下のアマゾンに載ったカスタマーレビューを見て、一読したいと思ったのである。

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それにしても、ウクライナ上空で〝撃墜〟されたマレーシア機について、ウクライナも欧米もほとんど報道しなくなったのは何故か……。
寅さんのことば 第2部 24

不器用な野郎だね、あいつは。お前の亭主の博に似てやしねえか?
第5作「望郷篇」


「男はつらいよ」が映画化される前に、テレビでドラマとして放送されていたことを知ったのは最近のことである。今朝の記事(↓)にもあるように、山田洋次監督が映画「男はつらいよ」の最終作にするつもりで制作したのが、この第5作だったとのことだ。そこで、「男はつらいよ」のテレビ版を入手してみた。一瞬、ン十年前にタイムスリップしたのではと思ったものさ。そこには、あの懐かしい昭和が溢れていた…。

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20代の自殺
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先週の話になるが、NHKの「ハートネット」という番組で、「20代の自殺」という特集を3回シリーズで取り上げていた。何気なく見始めた番組であったが、やがて食い入るように番組を見つめる自分がいた。と言うのも、十代の時に3年間ほど世界を放浪したまではよかったが、日本に戻ってからは色々と壁にぶつかって悩んでいた、当時の自分を思い出したからである。ご参考までに、旧ブログで亀さんは以下のようなことを書いている。

筆者は二十代のはじめ、人生に行き詰まって自殺を考えていた一時がありました。そんなおり、ニューヨークの日本レストランで一緒に働いていた友人の地元、群馬県沼田市の実家に数日泊めてもらい、その間に友人に尾瀬ヶ原を案内してもらったことがあります。季節は5月連休直前だったと記憶しています。車で大清水に到着した時は未だ辺りが真っ暗闇でした。車から降りて徒歩で尾瀬ヶ原に近づくにつれて、周囲も明るくなり始めたものの、依然としてあたりは濃霧に包まれて何も見えませんでした。やがて、嘘のように霧が晴れると、目の前には雄大な尾瀬ヶ原の大自然が忽然と姿を現したのです。その時、まさに人智を超越した「ある存在」を感じ取りました。爾来、数十年の歳月が経ちましたが、今にして思うに、あの時こそ心の中における役小角との出会いだったのではと、ふと思うのです。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/2010/03/post-4f89.html


番組を見ながら、若者が人生について悩むのは、当時も今も変わりはないとく思うと同時に、時代性というものが反映されていたようにも思う。つまり、小泉純一郎と竹中平蔵が導入した、新自由主義という名の構造改革により生じた格差が、若者に及ぼした影響である。その前の日本はというと、本ブログでも幾度か述べたように、誰もが少し頑張れば正社員になれた時代だったのである。そのあたりは、「同胞に見る、日本人の忘れ物」と題した拙記事にも書いた。

若かった頃の亀さんは(今でも若いつもりでいるんだが…)、5回転職している。そのうちの3社は一部上場企業であり、すべて正社員として入社している(くどいようだが、阿呆な亀さんでも正社員として5回も入社できた時代だった)。残り2社の場合も一部上場でなかったものの、それなりに働きがいのある会社と思い入社したのだった。1社はTOEICを世に出した北岡靖男の国際コミュニケーションズだった。もう1社は従業員が50名にも満たない、半導体製造装置のベンチャー企業だった。そのベンチャー企業では、唯一の海外営業担当者として、英国、台湾、シンガポールと、世界を股にかけて飛び回ったものである。

爾来、30年もの時間が流れたのだが、当時と比較して今の若者の就職状況は大変厳しいものがある。ここで以下のグラフを見るに、最近、特に2012年以降の大卒者の就職率が良くなっているように見えることだろう。

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しかし、その裏で正社員として就職できた若者の数が、劇的に低下していることが分かる。そして、そこにこそ20代の若者の自殺が増えている原因が横たわっているのだ。

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来春には就活を迎える上の息子が、1ヶ月ほど前に里帰りしたのだが、その時も「ブラック企業には就職するな。人を大切にする企業に入れ」とアドバイスしている。神計らいか、「人を大切にする会社」について考える上で、またとない素晴らしい番組が2本立て続けに放送された。1本は「昭和偉人伝 出光佐三」である。



もう1本は、「先人たちの底力 知恵泉」という番組が取り上げた「本田宗一郎」だ。

亀さんは尾瀬から戻った後、当時本田宗一郎の秘書をやっておられた原田一男さんに手紙を出している。すると、大変丁寧な返書を頂いたのである。昭和51年(1976年)と、ほぼ40年近く前の手紙だが、久しぶりに再読してみて、現在の若者へのメッセージにもなっていると思ったので、ここに敢えて公開することにした。

なお、原田さんの人となりについては、。拙ブログの「本田宗一郎の教え」という記事で紹介させていただいているので、一度目を通してもらえたら幸いだ。

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京都の大学に通う上の息子は最近、京都・志布志間を車で往復したという。その報告を最初耳にした時、志布志市の飯山一郎さんに会ったものとばかり思っていたのだが、ネットで飯山さんのHPを確認したところ、飯山さんが大変忙しそうだったので会うのを遠慮したという。俺だったら相手の都合など構わずに会いに行ったのにと思ったが、一方でそうした奥床しさが息子の良いところなのかもしれない。その息子が高校生の時、独りで落合莞爾宅を訪れた時のことを思い出した(笑)。
シティよさらば
久しぶりに、カテゴリ「悪徳商法」に記事を書く(笑)。

シティが個人向け業務を売却することは大分前から知っていたが、今朝の東京新聞の記事で、今年中に売却を完了させたい意向であることを初めて知った。

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亀さんは仕事の関係で、15年以上にわたりシティと取引してきた。何故、15年前にシティに口座を開設したかと言えば、サラリーマン生活から足を洗い、フリーランスの世界に飛び込んだからだ。当時、独立したら海外貿易や海外移住を視野に入れていたのだが、その場合はシティに口座を開設しておくと便利だと判断し、開設したのだった。

結局、その後は海外貿易に手を染めたり、海外移住をしたりすることはなかったが、その代わりに始めた翻訳の仕事で、海外から外貨建てで翻訳料金をシティの口座に振り込んでもらう際、手数料がゼロだったので大変助かった。これが邦銀だったら、海外から振り込んでもらうだけで、都度数千円の手数料がかかるところだっだ。その他、海外へ旅行に行った場合、シティのe-Savingsカードがあれば、海外の主要都市にあるシティ支店で自由にお金を引き下ろせたのも大変便利であった。

で、今年中にシティが使えなくなって困るかと言えばそうでもない。PayPal等、別の手があるからだ。ただ、もしシティの個人向け業務を買収した邦銀が、シティ同様に海外からの送金の手数料を、引き続きゼロにしてくれるのであれば、そのまま買収先の邦銀を利用するつもりでいるが、そうでない場合は即座に取引を止めるつもりだ。

以上は海外との取引がある同業の翻訳者に向けた情報であるが、この機会にビザやマスターといったカード会社の正体について言及しておこう。

今年の3月末、ビザやマスターといったカード会社大手が、ロシア国内でのカード利用サービス停止を実施したことは記憶に新しい。これは、ウクライナ問題を発端とする米国のロシアに対する経済制裁の一環なのだが、これにより一層アングロサクソン+ユダヤvs.BRICs+その他世界の構図が浮き彫りになったと云えよう。だから、この機会に是非ロシアには、独自のカードシステムを立ち上げてもらえたらと思う。無論、立ち上げた暁には、亀さんもロシアのカードを取得する形で応援していきたい。

最後に、ビザやマスターといったカード会社の正体を見事に暴いた、優れたYouTubeを以下に紹介しておこう。お時間のあるときに見ていただきたい。



YouTubeを見ながら、カード会社の関係者が「毎月キチンと返済してくる顧客は、(カード会社にとって)歓迎したくないない顧客だ。一方、(カード会社にとって)最高の客はリボルビング払いの顧客さ」と語っていたのが印象に残った。

アメリカの場合、最近のカード会社の利率25~30%も取っている所があり、そのため全米で自己破産を申告した世帯は、ナント700万世帯にも上るという。また、ユニバーサルデフォルト(他のカード会社等で支払いを滞らせると、何の損害も受けていない当のカード会社が、勝手に顧客の利率を上げることができる仕組み)や、数ヶ月前に通告するだけで、カード会社が一方的に顧客に対する金利を、引き上げることが出来る仕組みなどが、分かりやすく解説されていた。

ともあれ、上記のYouTubeを見ながら、通貨監督庁が地方検察局を閉め出そうとするのに対して。各州の検事総長が反発しているのを見て、ここでもアメリカが二分されている様子がよく分かったものである。
911の深層
ジャーナリストの田中宇氏が、「覇権転換の起点911事件を再考する」と題した、大変興味深い記事を書いている。

同記事で田中氏が言及していた自身の著作(『仕組まれた9・11』)は、書店で立ち読みした記憶があり、概ね肯定できる内容だったものの、既知の情報が中心だったので購入はしていない。

その後13年の歳月が流れ、昨日届いた上記の記事のメールを読み、未だに解決していない不明点が、あの911事件には数多く残されているのを思い出した次第である。なお、『仕組まれた9・11』は絶版だが、田中氏の厚意でネット上に一般公開されているので、是非この機会に一読をお勧めしたい。
仕組まれた9・11

それにしても、今回の911関連の記事といい、ウクライナ事件の深層を明確に見極めている一連の記事といい、最近の田中氏の仕事ぶりは素晴らしいものがある。

蛇足ながら、911は歴史上において意味のある日である。以下の記事がヒントになろう。
世界史に見る9月11日、多くの国の運命を左右した日

また、上記の記事と並行して、行政調査新聞の記事も注目しておきたい。
ローマ法王庁を揺さぶる恐怖の福音書

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まるで行者…
実母の米寿の祝い金が市から出たということで、近所の民生委員Oさんが届けに来てくれた。Oさんの息子と亀さんの下の息子が同級生だったということもあり、ついでに色々と情報交換をしていくうち、ヨガ、食べ物、乳酸菌ヨーグルトの話になった。今は二食だが近く一食にする予定だと伝えると、「まるで行者だ」と言う。そこで、読み終えたばかりの船瀬俊介氏の『やってみました! 1日1食』(三五館)のさわりを紹介してみた。Oさん、タモリやビートたけしも1日1食であることを知り、驚いている様子だった。

船瀬氏は亀さんと同じ飯能市に住んでいることもあり、駅の構内で幾度か見たことがあるが、声をかけたことはない。今度機会があれば声をかけてみようと思っている。その船瀬氏の『やってみました! 1日1食』、例によって印象に残った箇所をメモしておこう。それにしても、相変わらずシニカルな文章が多い(苦笑)。

政府や医学界が「三食キチンと食べろ」とうるさく言うのは「キチン」と食べて、いっかり病気になって、しっかり稼がせてください……という〝ホンネ〟が裏にあるのです。
『やってみました! 1日1食』p.39

とりわけ千島学説との出会いは、私の医療観、世界観が根底から激変させました。断食療法に目覚めたのも千島先生のおかげです。その頃から「この世界は利益構造のために、ニセの医学理論や〝大衆洗脳〟が行われており、ダマされている」ことに気づいたのです。医療利権も国家も同じです。その本質に気づかされたのも千島先生の本です。
『やってみました! 1日1食』p.91

「断食により皮膚は若々しくなり、色つやがよくなる。この皮膚の若返りは表面的には見えない身体全体の若返りの表れである」(米、シェルトン博士)
『やってみました! 1日1食』p.96

一日しっかり三食食べている人は、ガンへの最短距離を走っていることになります。政府(厚生省)が「一日きっちり三食を食べましょう」と〝指導〟しているのは「キッチリガンになりましょう!」と呼びかけているのと同じです。
『やってみました! 1日1食』p.101

一日一食など少食健康法を実践している人は、認知症やアルツハイマー病とは無縁の老後が送れることの証明です。
『やってみました! 1日1食』p.114


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色々と教わることの多かった『やってみました! 1日1食』であるが、タダ一点惜しかったのは、咀嚼の重要性について全く触れていない点であった。

最近、今秋からTVドラマ「深夜食堂」が帰って来ることを知り、この機会にと世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者が集う、「まほろば会」にダビングしておいた「深夜食堂」全20話のDVDを置いてきた。まほろば会の皆さんの感想を後で聞くのが楽しみなのだが、一つだけ「深夜食堂」で気になったのは〝咀嚼〟である。登場人物のほとんどが、わずか数回噛むだけなのだ。

「世界一ハンバーガーをおいしそうに食べる1歳児」というYouTubeがある。可愛らしい幼児の登場に思わず微笑む読者も多いと思うが、よく見ると口に入れてから5~6回噛んでいるだけなのが分かる。これでは、1日3食+おやつと、大食いしないと空腹で堪らなくなるのも無理もない。



もう一つ、ハンバーガーは肉を使っている。しかし、実は肉類は〝邪食〟なのだ。この辺りは『やってみました! 1日1食』を一読いただければよく分かるだろう。しかし、亀さんは敢えて肉を食うことが時折ある。それは、以下のように人と食事を共にする時だ。

肉は邪食だ。しかし、ワシも時には焼き肉食う。食事には栄養以外に、交友を保つ面もあるからだ。
『やってみました! 1日1食』p.102


ところで、まほろば会に今東光の「極道辻説法」のCDも置いてきた。これを聞いた面々、おそらく腰を抜かすだろうな…(ニヤリ)。

寅さんのことば 第2部 23

じゃ、俺なんか総合的に見たら、真面目じゃないってわけか?
第43作「寅次郎の休日」


昨年の10月からBSジャパンの「土曜は寅さん!」で、「男はつらいよ」シリーズが第1作から最終作まで放送中なのだが、今月20日の第48作「寅次郎紅の花」、そして27日の「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」で、1年にわたって放送されてきた「土曜は寅さん!」が終わる。

今朝の佐藤利明氏の記事(↓)にもあるように、第42作「ぼくの伯父さん」から「満男シリーズ」に突入、満男が成長していく姿が描かれている。亀さんは放送の都度録画してDVDに焼き、二人の息子にそれぞれ月末にまとめて送ってきた。しかし、先月末に帰省した上の息子に聞いてみたところ、あまり見ていないという。そこで、第42作「ぼくの伯父さん」からだけでも見ておくと良い鴨…、第42話では寅さんが酒の飲み方を教えてくれるし、天体望遠鏡…、じゃなくて恋の仕方までも寅さんが指南してくれる。また、世の中にモノを売る営業という仕事について教えてくれるのが、第47作「拝啓 寅次郎様」で、大変勉強になると思う。だから、今度DVDに焼いて送るから、よく見て〝勉強〟しておくようにと言っておいた(爆)。

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それにしても、女性との恋愛で何にも縛られない寅さんが羨ましい…。

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世界を地獄に放り込む「イスラム国」の脅威
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今月の1日、ほぼ1年ぶりに世界戦略情報誌『みち』発送のお手伝いに行った。帰り道、いただいた『みち』最新号に目を通し、注目したのが黄不動さんの「常夜燈」だった。最近のニュースを賑わせている「イスラム国」を取り上げていたのである。

英政府は五〇〇人程度の英国人がイスラム国に参加していると推察するが、英国に限らず独仏蘭米白等世界各国から二万人超が同勢力に結集している模様。カネに誘われた傭兵もいるが、多くは思想的傾倒に拠る。基督教徒が改宗しイスラム教スンニー派過激組織に飛び込む理由がいったい奈辺にあるのか。理解に苦しむのは当方が一神教世界とは別次元に立つ為であろう。


数日後、落合莞爾さんの新刊本『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘』(成甲書房)が届いた。真っ先に目を通したのが、最終の第Ⅳ部「覇道一神教vs.日本教」だった。そして、刮目すべきは以下の行である。

あの粗暴野蛮な破壊行動にしか見えない廃仏毀釈が、神道の純化や腐敗仏教への懲罰ならまだしも、覇道一神教の侵入防止が目的で行われたと聞けば、俄には信じられないでしょう。
『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘』p.253


今までしっくり来なかった事、すなわち廃仏毀釈は、誰が、何のために起こしたのか、幾つかの説に接してきたものの、どれも心から納得のいくものではなかった。そして今回、「覇道一神教の侵入防止」が廃仏毀釈の目的であったという落合説に接し、改めて廃仏毀釈について一神教の観点から見直してみたいと思うに至った。

同書では別の観点からも一神教の凄まじさについて述べているので、参考までに引用しておこう。

1600年の関ヶ原の合戦は、世上、徳川家と豊臣秀吉恩顧の大名の戦いと観られていますが、真相は唯一神道の吉田神道と神仏習合の山王一実神道の間の宗教戦争です。
『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘』p.232


因みに、吉田神道は隠れキリシタンならぬ〝隠れ一神教〟であった。

そして今朝、目を通した行政調査新聞の最新記事は、世界を地獄に放り込む「イスラム国」の脅威である。一神教の観点から、特に注目したのが以下の行だ。

イスラム国の姿を一般論で表現するなら、「世界革命を目指す狂信的カルト集団」とでも言うしかない。イスラム教という一神教に則ったイスラム的正義に生きる思想集団なのだ。ユダヤ教やキリスト教といった、同じ位置に立つ一神教世界には、彼らを調伏できる者は存在し得ない。彼らを調伏できるのは、一神教とはまったく別次元の宗教観、哲学を持つ者だけだ。

世界が地獄の業火に包まれる前に、日本が立ち上がることができるだろうか。


多神教の世界に棲む一人の日本人として、独りあるいは道友と何が出来るのだろうか…。今後思うところがあれば書き連ねていくつもりだ。

寅さんのことば 第2部 22

迷惑かけてんじゃない?
第23作「翔んでる寅次郎」


昨日の記事の冒頭に「コメディアンの真骨頂」とあるように、第23作「翔んでる寅次郎」は実に面白い。

一方、第23作は何も笑いばかりではない。たとえば、布施明と桃井かおり演じる、若いカップルの質素な結婚式のシーンは心に響いた。そのあたりは詳しく、拙稿「寅さんのことば 45」に書いている。

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