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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
モー、二十年…
一週間以上も前に近所の電気屋さんに頼んでおいた、ビデオプレーヤーが昨日になって漸く届いた。以前であれば、在庫に無くても2~3日のうちに届けてくれたものだが、今回は一週間以上もかかっている。何故だろうかと思い、電気屋の親父がプレーヤーのセッティング中、それとなく探りを入れてみたところ、「ホ」の字が原因と思われる、ドライバの確保が困難になってきたという点を挙げていた他、意外な所で小泉純一郎と竹中平蔵が日本に持ち込んだ、新自由主義が日本にしっかりと根を張っているのを、改めて再確認した次第である。三波春夫村田英雄ではないが、「お客様は神様です」といった、かつての日本の会社にあった企業姿勢、どうやら風前の灯火のようだ。お客様のためではなく、手前の会社を太らせることしか頭にないようで、自前の倉庫を持つという金のかかることは止め、すべてを物流業者に丸投げして経費を浮かせているのが分かった。結局、割を食うのは我々のような消費者だ。

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ともあれ、届いたビデオプレーヤーで早速録画したのが、NHKの「映画“男はつらいよ”~寅さん誕生 知られざるドラマ~」という番組であった。渥美清が旅立った1996年8月4日から、ちょうど今日で20年目を迎えたことを知った。幸い、今日の仕事も早めに終えたので、久しぶりにスクリーンの寅さんに会ってみるか…。

【お詫び】
「お客様は神様です」と言ったのは、村田英雄ではなく三波春夫だという指摘が、一読者からありました。そう言われてみれば確かにそのとおりで、この暑さで惚けたの鴨…。よって急ぎ訂正しました。申し訳ありません。

月とすっぽん
山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズ、亀さんは幾度か繰り返し見ているのだが、その中で好きな俳優の一人である前田吟のインタビュー記事が、「日刊ゲンダイ」に載ったので紹介しておこう。

私が役者として食えるようになったのは、なんといっても、松竹映画「男はつらいよ」シリーズに山田監督が抜擢してくれたからです。渥美清さん演じる寅次郎の妹さくらの夫、印刷工の諏訪博役として全48作に出演させていただき、それが大きな財産になっています。
寅さん全作に出演…前田吟が山田洋次監督から得た“財産”

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前田の山田監督に対する思いが伝わってくるではないか…。一方で、山田監督に対して恩知らずな発言をしたのが、同監督の「母と暮せば」に主演し、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に選ばれたニ宮和也だ。同記事の以下の行がもし本当であれば、二宮も男を下げたもんだとしか言いようがない。

こういう場合は「この作品にかかわった共演者、スタッフのみなさんのおかげです」というのが普通。ところが、そんな言葉は一言もなく、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」、つまり自分の所属プロダクションの社長と副社長3人の名前だけを並べてお礼を述べ、スピーチを締めてしまったのだ。山田洋次監督にも、吉永小百合ら共演者にも、現場を支えたスタッフにもまったく触れることはなかった。
嵐・二宮がアカデミー賞のスピーチで山田洋次監督を無視して「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」にお礼の言葉述べ、大顰蹙!

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何年警官やってんだ!!出世なんかできるもんか!!おまえなんか!!
上記の啖呵を切ったのは亀さんではない、寅さんでもない、すみれだ…。すみれというのは、「男はつらいよ」の第26作「寅次郎かもめ歌」に登場する、すみれこと伊藤蘭だ。彼女は1955年生まれというから、亀さんよりも二つ年下ということになる。この映画が上映されたのは1980年12月27日で、当時の伊藤蘭は25歳、キャンディーズを解散して間もない頃だ。(ちなみに亀さんは当時27歳、本田技研に勤めていた)以下は第26作についての某HP記事からの引用だ。

そして、もうひとつ、忘れがたいマドンナの啖呵が、この時のすみれちゃんの啖呵である。
しかし、柴又参道の青山巡査はすみれちゃんを連れてきた寅を、指名手配中の誘拐犯人と間違ってしまう。
それを体を張ってかばうすみれちゃんの必死の啖呵は、胸にくるものがあった。

すみれ:
やめてえ!!この人がなにしたって言うんだよ!なんてこと言うの…。
    寅さんはいい人だよ。父ちゃんの友達で、私が東京に来たいって
    行ったら、心配して一緒について来てくれたんだわ。
    そんな人警察に連れて行くなんて、バカだよー!!
    何年警官やってんだ!!出世なんかできるもんか!!おまえなんか!!
    悪いと思うなら、謝ったらどうなの。こんないい人のこと、あんまりだ


ただただ『気持ち』で動いてくれた寅に対して、心一杯の気持ちで答えるすみれちゃん。
どのマドンナにもないダイレクトな優しさは、さすが男気のあったシッピンの常の娘だ。
渡世を生きた父親の熱い血と、幼いころから体験した数々の修羅場の残影がこんなところに残っているのかもしれない。

寅はそんな一途で、純で、不器用なすみれちゃんが愛しくて、なんとか力になってやりたいと決意していくのだった。
そして5日間の奮闘努力の甲斐あって彼女は編入試験に合格し、葛飾高校の定時制で勉強をはじめるのである。

「護るべき存在の発見 ― 父親代わりの寅の奮闘記   『学校』構想の原点」から


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警官を〝突き飛ばす〟すみれ…

身を挺して寅さんをかばうすみれを見て、何故か思い出したのが「孫子の兵法 完全版」というHPだ。偶然だが、亀さんが現在読み進めている数冊の本の中に、『兵法がわかれば中国人がわかる』がある。同書を紐解く気になったのは、近い将来中国に移住する可能性も皆無ではないからなのだが、同書を読み進めながら、筆者は間違いなく中国で事業を展開してきた人間の言葉だと分かるのだ。そして、同書で特に感銘を受けたのが、p.37の「中国人は出会う人間を「身内」と「外部」とに分け、身内には「儒教」、外部には「兵法」で接する」という小節だった。

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ここで改めてすみれの視点で見ると、寅さんは「身内」、警官は「外部」となることが分かる。その伝でいけば、亀さんにとっての「身内」は、プーチン、習近平、オバマ、メルケルであり、「外部」に相当するのが、マケイン、ブレジンスキー、ソロス、安倍晋三らになる。亀さんはそうした視点で拙ブログを書いてきたし、今後も書いていくつもりだ。

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初恋の女(ひと)
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映画「男はつらいよ」の第15作「寅次郎相合傘」を見た。やっぱり、お正月映画は寅さんで決まりだね。フクイチ(福島原発事故)のことも一時忘れ、久しぶりに幸福な気分に浸ることができた。男はつらいよシリーズでも「寅次郎相合傘」は人気の一位二位を争う作品で、特にメロン事件のシーンは今でも根強い人気がある(メロンと言っても何のことかサッパリという読者がいたら、第15作をご覧あれ)。

でも、同作品で亀さんがメロン以上に好きなシーンは、船越英二演じる兵頭謙次郎が、初恋の女(ひと)信子(岩崎加根子)に会いに行くシーンだ。

信子は北海道小樽市で喫茶を営んでいる。その信子に会うため、喫茶店を訪れた謙次郎はコーヒーを注文した。しかし、コーヒーをひとくち口に含むやいなや、何故か名乗らぬまま店を急いで出てしまう。だが、カバンを置き忘れたことに途中で気づいた謙次郎が慌てて店に戻ろうとすると、、そこには信子が立っていて忘れ物のカバンを謙次郎に渡すのだった…。

謙次郎:あ、どうもすいません。

信子:謙次郎さんでしょう?

謙次郎:ええ。あのう…、お分かりですか?

信子:お店に入ってらっした時、すぐわかりました。あなた、昔とちっともかわらないのねぇ…

謙次郎:そうですか、僕はまた、覚えてないんじゃないかと思って。ヘヘヘ…。いえ、出張でこっちに来たもんですから、ちょっとお寄りしただけなんです。あのう…、お元気そうで何よりです。

信子:あの…

謙次郎:は?

信子:もう一度お入りになりません?

だが、謙次郎は列車の時間が迫っているなどと言い訳をしつつ、信子を振り切ってその場をあとにするのだった…。


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亀さんの初恋は、チット遅いんで恥ずかしいんだが、中学校二年生の時だ(13歳)。実は、亀さんは3年間の放浪生活の間、一週間ほどだが日本に里帰りをしている。その時、大切な亀さんの初恋の女(ひと)のことを、家に集まった悪友連中にうっかり話してしまったところ、盛り上がって急遽その娘(こ)とデートすることになった。目出度くデートは実現し、最高の気分だったなぁ…。彼女の実家は今でも亀さんの自宅から、自転車で5分とかからない所にある。初恋の女(ひと)は、今ごろどうしているんだろうか…。

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よく、帰ってきてくれたのう…加世
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半年ほど前だったと記憶しているが、入手しておいた山田洋次監督の時代劇三部作、一昨日から昨日にかけて、ようやく鑑賞することができた。実は、亀さんが山田監督の時代劇を観るのは今回が初めてだ。鑑賞したのは制作年順に、「たそがれ清兵衛」(2002年11月2日)、「隠し剣 鬼の爪」(2004年10月30日)、そして「武士の一分」(2006年12月1日)である。それにしても、三部作に登場する三人の侍と、〝マドンナ役〟の女性との間のやりとりを見ていると、どうしても同監督の「男はつらいよ」の寅さんを思い出してしまう。寅さんと同じく、三人の侍も恋愛に関しては奥手というか、意中の女性の前では何ともぎこちない…。ただ、振られることの多かった寅さんと違って、三人の侍がそれぞれ意中の女性とハッピーエンドで終わったのは、いかにも山田監督らしい作品だと思った。

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もう一点、「男はつらいよ」シリーズは、ある意味で喜劇版の任侠映画だと、亀さんは勝手に思っているんだが、一方で今回の時代劇三部作は、いたって真面目でシリアスな〝任侠〟映画であった。三部作どれもが素晴らしかったが、特に最終作の「武士の一分」、主演が木村拓哉だったということもあり、さほど期待していなかったのだが、実際に鑑賞してみて、三部作の中では個人的に一番好きな作品となった。殊に、木村拓哉演じる三村新之丞、檀れい演じる妻・加世が、ラストシーンで交わしたやりとりは、今後も繰り返し見たいと思った。念のためネットで確認したところ、「ちょんちょに」というブログにラストシーンのやり取りが載っていた。

ところで、明後日の12日、山田監督の新作「母と暮せば」が公開される。〝絶職〟していることもあって時間も取れそうなので、なるべく早めに劇場へ足を運ぶつもりでいる。

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うちは生きているのが申し訳けないの
本題に入る前に、どういうわけか拙稿「防災用ラジオを買ったけど…」が、掲示板「放知技」の綺麗な姐さん方から大変ウケタみたいで、数名が拍手欄のコメントに書き込んでくれた。この場を借りて御礼を申し上げたい。

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さて、先週の日曜日(11月15日)、NHKの「戦争を継ぐ ~山田洋次・84歳の挑戦~」を見た。山田監督も番組の中で語っていたように、今度の新作「母と暮せば」は、山田監督の年齢(1931年9月13日生まれの84歳)を考えれば、もしかしたら〝最後〟の作品、あるいはそれに近いものになるかもしれないと思うし、そのつもりで来月上映予定の「母と暮せば」を鑑賞してくるつもりである。

この番組を見て印象に残ったのが、吉永小百合演じる福原伸子が、長崎の原爆で死んだはずの息子・浩二(二宮和也)と〝再会〟するシーンだが、それ以外にも印象に残ったシーンがある。それは、息子の恋人・佐多町子(黒木華)が浩二の母親に吐いた言葉、「うちは生きているのが申し訳けないの」であり、井上ひさしの「父と暮せば」を思い出しつつ、胸に迫るものがあった。そのあたり、「母と暮せば」の予告編で是非確認していただきと思っているが、それにしても山田監督の平和に対する思いは本物であると、改めて思った。

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ところで、同番組を見ながら初めて気が付いたのだが、上の写真でも明かなように山田監督の顔に黒いシミが幾つかある。監督の年齢(84歳)を考えればやむを得ないのだが、つくづく歳月の流れを感じたものである。

年齢と言えば、同監督が撮った「小さいおうち」についての映画サイトか何かで、同映画で老婆を演じた倍賞千恵子さんのシワだらけの手を見て、歳月の流れを感じたというコメントを残した映画ファンの言葉が記憶に残る。亀さんの場合、未だに映画「男はつらいよ」に登場する、寅さんの妹さくらのイメージしか思い浮かばないのだ。以下は記念すべき第一回「男はつらいよ」だが、1966年公開なので倍賞千恵子さんが26歳の時だ。若いなぁ~と、つくづく思う。

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そして、以下は「小さいおうち」で倍賞千恵子が登場するワンシーンだ。2014年公開の映画だから、倍賞千恵子さん73歳の時の作品であり、映画「男はつらいよ」に初めて登場してから47年、実に半世紀近くの歳月が流れたことになる。亡くなった亀さんの祖母とほぼ同年齢であり、あのさくらがお婆さんになってしまったのが、ナンカ信じられないなぁ…。

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改めて拙稿「渥美清に見る、日本の終わり」を思い出しつつ、寅さん、おいちゃん、おばちゃん、タコ社長、御前様と多くの人たちが逝ったなぁ…と感慨に耽ていたところ、またも亀さんの同窓生がガンで亡くなったという知らせが届いた。今年は親戚や友人から訃報の知らせがやけに多い。真の原因は福島原発事故にあるが、最近になってフクイチが再びモクモクし出したというニュースが掲示板「放知技」に流れていた。さらに徹底して免疫力アップに努めていかねばと思った次第である。

鶴は千年亀は万年と云うが、亀さんも万年青年…、ではなくて万年を生きるつもりで頑張ろう…。

間柄だったのか…?
直前の拙稿は「拉致は北朝鮮主導だったのか…?」なんだが、「~だったのか…?」という言い回しは、以下の台詞からだ。

おいちゃん:おまえ、おぼえがあんだろ!

寅;おぼえって? なに?

おばちゃん:悪い男だよ! とぼけたりして!

寅:何言ってんだよ…?

さくらちょっと、おばちゃん黙っててよ。お兄ちゃんとそのお雪との間柄は子供ができてもおかしくない間柄だったの?

寅:…? 間柄だったのか?

おばちゃん:あー!じれったい!

おいちゃん:お前お雪さんとできてたんだろ!

寅:バカヤロウ! なんて事言うんだい! おりゃあ指一本ふれたことねえや!

おいちゃん:指一本ふれねえでなんで子供ができるんだ!


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さて、このシーンで大変心に染みる話がある。亀さんの下手な解説より、以下の解説の方が遙かにグーッとくるはずだ。

救われるということの重み ― 忘れ得ぬ記憶 幸せを願い続けた16年 ―
もうひとつ、この「葛飾立志篇」は数あるこのシリーズの中でも私にとって格別の思いを持って見るシーンが存在する。

それは寅が十数年にわたって思い続けた女性が登場する場面だ。寅はリリーや歌子だけを例外として、その他の女性たちとはほぼ、一期一会の関係にある。ひとつの物語が終わった後もその人に何年もの間思いを馳せるなんて芸当はしないのが寅だ。

しかし、この「葛飾立志篇」でリリー以外に、もう一人、なんと十数年もの間、そのマドンナの幸せを願い続けたという事実がわかる。

その人の名はお雪さん。寅がまだ、20年ぶりに柴又へ帰還する前の話だ。彼はその頃山形県の寒河江という町を無一文で彷徨っていた。何をやっても上手く行かない日々が続き、もうどうしようもなくなっていたどん底の時代にお雪さんに出会ったのだ。

寒さで震え、ハラペコの寅にどんぶりいっぱいの飯と湯気のたった豚汁とお新香をそっと出してくれたのだった。

「困っている時はお互い様ですからね」と言ってくれたその真心に寅は救われ、無我夢中でかき込みながらぽろぽろと涙をこぼしてしまう。

いろいろなファンの人たちがこのシリーズのマドンナの話をしたり書いたりしているが、このお雪さんの話題に触れられることはほとんどない。実際にお雪さん本人がスクリーンに登場するわけでなく、娘の最上順子の話と、寅のアリアでの回想だけで登場してくる人物だからだ。しかし、私にはいつもこのお雪さんが頭の隅から離れない。寅の琴線に深く触れ、心の中に深く入り込んだマドンナはリリー以外では、このお雪さんではないだろうか。そうでないと、十数年に渡って毎年手紙とお金を送り続けることなどしないだろう。よっぽど寅は彼女に助けられたあの日のことが忘れられなかったのだろう。私にはその気持ちがわかる。

自分のどん底時代に助けてくれた人は生涯忘れないものだ。

「その名の通り、雪のような白い肌のそりゃぁきれいな人だった。」

そう言った時の寅のなんとも穏やかな顔は私の知っている渥美さんの表情の中でもとびっきりの透明感があった。

あの表情を見たくて今日も「葛飾立志篇」を見るのだ。

http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/16saku.htm


人情 忘れちゃならねぇ
今日の東京新聞夕刊に、寅さんが放浪した町のサミットを今日から明日にかけて、葛飾は柴又で開いているというニュースが載った。

なお、サミット最終日の明日(8日)、柴又帝釈天で午後1~3時にわたり、寅さんの妹さくらを演じた倍賞千恵子さんを交え、女性ファンが「男はつらいよ」の魅力を語り合うトークショーがあるという。N95マスクをして行ってみてはいかがだろうか…。

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山田は鈍行列車でゆっくりと
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主題の「山田は鈍行列車でゆっくりと」にある山田とは、映画の山田洋次監督のことである。この言葉は、佐高信の「喜劇の中にある奥深い哀しみ 渥美清の寅さん」に登場している。なぜ、山田監督と鈍行列車なのかは本文を読んで戴くとして、獄中で最も人気のある映画が、「男はつらいよ」だと語る佐高氏の話に、ナルホドと思った。

「ペテン師も、泥棒も、女(スケ)こましも、ヤクの売人も、おっかない殺し屋も、ムショ暮らししか能のない奴も、クリカラモンモンのお兄さん、親分達もみんなみんなこの日は学芸会を迎える良い子ちゃんよろしく、浮き浮きと出かけ、配給の栗饅とコーヒー牛乳を口に入れ、イガ栗頭振りかざし夢中で見入る」


佐高信氏と言えば『週刊金曜日』、その『週刊金曜日』に載った佐高氏の以下の記事が今でも忘れられない。記憶を新たにしておく意味で、このへんで再読しておくと良いかも…。
東京電力に群がった原発文化人

アントニオ猪木、高木仁三郎、幸田真音、荻野アンナ、弘兼憲史、茂木健一郎、養老孟司、大前研一、堺屋太一、、ビートたけし、渡瀬恒彦、星野仙一、森山良子、岡江久美子といった、原発推進派の懐かしい面々が登場している(爆)。

プロポーズを受けたら、二つ返事でOK…
昨夜、BSフジの日曜ゴールデン「われらのヒーロー伝説 渥美清」を見た。諏訪さくら演じる倍賞千恵子、諏訪博演じる前田吟、源公演じる佐藤蛾次郎の3人が、ナント二十数年ぶりに一堂に再会したのだという。2時間に及んだ番組であり、中味は何ていうことはなかったんだが、それでも改めて共演者の目を通して見た渥美清像が一層浮き彫りになり、なるほどと納得できた点が多かった。

番組で、さくら、博、源公の三人が強調していたことは、寅さんこと渥美清の見せた他人への思いやりであり、それも尋常ではなかったらしい。番組では触れていなかったが、そうした渥美清を形作ったものこそ、渥美清が身を置いたテキ屋という世界だったと亀さんは思う。

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数日前に放送されたNHK「新日本風土記」の「東京の夏」編に、山口さんというテキ屋が登場、自分の生き様を「寅さんみたいだね」と語るシーンがある。その山口さん、色々とテキ屋の世界について語ってくれたのだが、特に印象に残ったのが、お金の無い子どもに見せた心配りであった。

何か同じような生い立ちの感じがしてね、本当はいけないんだけど、やっぱりお祭りだから…


と、お金を持っていないという子に、タダで鮎の塩焼きを一本あげるシーンを見て、なんとも云えぬ心温まるものを感じた。これこそが、テキ屋の山口さん、そして同じくテキ屋を体験した寅さんこと渥美清に、共通して流れているものなのだ。

ここで再び「われらのヒーロー伝説 渥美清」に戻るが、倍賞千恵子が渥美清の演技について語っていくうち、渥美清の人間的な素晴らしさを以下のように表現していたのが強く印象に残った。

(もし渥美清から)プロポーズを受けたら、二つ返事でOKしたと思います。


実は寅さん、一昨日紹介した行政調査新聞の最新記事、「破壊される「日本の本質」 ―じわりと迫る「日本の危機」に、どう対処すべきか―」にも登場している。

記者が訪れた靖国神社周辺では、露天商排除を歓迎する声はほとんど聞こえてこなかった。露天商といえば『フーテンの寅さん』でお馴染みのテキ屋稼業であり、ヤクザと直結する組織、ヤクザの資金稼ぎの一環と見なされている。来年以降、靖国の「みたままつり」がどうなるのか、注目していきたい。


行政調査新聞、来年も日本の夏があるようなことを書いているんだが、フクイチのことを思えば来年の夏も「みたままつり」が行われる可能性は極めて低い。

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