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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
二・二六事件と現代
拙稿「NHKの正体」で、小生は以下のように書いた。

二・二六事件は大東亜戦争の引き金となった事件であり、未だに全容が掴めていない事件だ。その理由は多々あるが、なかでも最大の理由はタブーに触れるからである。そのタブーとは、昭和天皇の戦争責任。そのあたりについては、やはり別稿で改めて述べることにしたい。


上掲の拙稿をアップした後、昭和天皇の戦争責任について、既に取り上げていたことを思い出した。それは、拙稿「二つの玉音放送」シリーズである。

二つの玉音放送 その1
二つの玉音放送 その2
二つの玉音放送 その3
二つの玉音放送 その4
二つの玉音放送 その5


よって、「天皇の戦争責任」に関心のある読者は、上掲の拙稿シリーズを参照していただきたい。ちなみに、上掲シリーズの最終稿「二つの玉音放送 その5」で、小室直樹の二・二六事件観を小生は紹介している。

二・二六事件を貫いているのは、人類がギリシャ以来親しんできた論理とは別世界の「論理」である。
決起軍には反乱軍である。ゆえに、政府の転覆を図った。それと同時に、決起軍は反乱軍ではない。ゆえに、政府軍の指揮下に入った。
決起軍は反乱軍であると同時に、反乱軍ではない。ゆえに討伐軍に対峙しつつ正式に討伐軍から糧食などの支給を受ける。
決起軍は反乱軍でもなく、反乱軍でないのでもない。ゆえに、天皇のために尽くせば尽くすほど天皇の怒りを買うというパラドックスのために自壊した。
この論理こそ、日本人の思想と行動とを貫く根本的理念となった。
日本人はこれ以降、かかる根本理念から逸脱したことはない。
そしてこのパラドックスこそが、昭和天皇の悲劇の源となったのである。

『昭和天皇の悲劇』p.95~96


この小室直樹の二・二六事件に絡めた日本人論は、山本七平の『「空気」の研究』に連なる日本人論であり、これはこれで重要なのだが、今回は二・二六事件の深層に焦点を当ててみたいと思う。何故なら、二・二六事件の深層について考察することは、取りも直さず現在の日本を取り囲む状況を正確に把握することに繋がるからである。

最初に、拙稿「大東亜戦争の総括」で、小生は以下のように述べた。

ここで、大東亜戦争を総括する上でのキーワードは二二六事件であると、藤原さんは主張する。つまり、昭和天皇が大権を発動されのが一度だけあり、それが二二六事件だ(因みに、戦争開始の詔勅および戦争終結の詔勅は大権発動にあらず)と、藤原さんは主張する。そこにこそ全ての根本があるのだが、肝心の二二六事件を研究しようにも、文献は全てGHQが持ち去ってしまっているため、現在の我々は二二六事件の背景を掴めない状況下にある。その持ち去った文献を研究したアメリカ人研究者某は、「二二六事件を仕掛けたのはユダヤ(アメリカ)である。そして見事に昭和天皇が罠に引っ掛かり、二二六事件を境に皇道派は壊滅し統制派の世になり、立憲君主制から専制君主制に変わった。ユダヤの目論見は成功したのだ」と語っている。


一アメリカ人研究者が語ったという言葉、「ユダヤの目論見は成功したのだ」、これは本当なのか…?

19090701.jpg

二・二六事件の深層について追究した本は、和書だけでも数多あるが、そのなかでも最も深層に迫った本は山口富永の著した、『告発 コミンテルンの戦争責任 近衛上奏文と皇道派』であると説いているのが、世界戦略情報誌『みち』の天童編集長だ。天童編集長は同誌の「巻頭言」を担当しており、二・二六事件を扱った記事をシリーズの形で執筆している。それぞれのシリーズ記事ごとに、小生が最も注目した行を引用すると同時に、コメントを付記しておこう。

二・二六事件と近衛上奏文 1
 ある時、この人が「二・二六はわれわれが起こしたのですよ」と語ったと知人の鈴木利男さんが教えて下さった。ユダヤ人がわが国の下士官を使嗾したなどとは普通なら荒唐無稽の戯言(たわごと)と一顧だにしないのだが、妙に記憶に残っている。シローニーの言葉にある「われわれ」を世界権力と考えれば、聞き捨てならない豪語とも受けとれるからである。
コメント:「世界権力」という言葉が出てきたが、二十一世紀に突入した現代においても尚、世界権力は地球規模の影響力を保っていることが解る一文だ。天童編集長の言う「世界権力」については、拙稿「 ツランと世界権力(初級編)」と「ツランと世界権力(中級編)」を参照されたい。

二・二六事件と近衛上奏文 2
●その後の歴史を踏まえて初めて言えることだが、近衛文麿の洞察も及ばなかった点がある。近衛がソ連よりもむしろ頼るべきだとした英米の自由主義(民主主義、市場原理主義)もまた、共産主義と同じく、人類総奴隷化を進める世界権力が発したもう一方の謀略工作であることだ。俄に登場してきた女性宮家の創設など、国体護持にとって憂うべき事態は今日もなお続いている。
コメント:「国体護持にとって憂うべき事態」という言葉に目が行くことだろう。たとえば、昨日までは雅子妃のバッシングを執拗に繰り広げていたマスコミが、手の平を返すように今日になってから、つまり令和に御代替わりしたあたりから、今度はバッシングの対象を秋篠宮家へとシフトさせたのは、どういう背景(魂胆)があるのか…。このあたりは、掲示板「放知技」でも大きく取り上げられたことがあり、はぐらめいさんがシリーズの形で纏めてくださっているので参照されたい。
皇統はなぜ男系なのか

二・二六事件と近衛上奏文 3
●大東亜戦争の敗色濃厚となった昭和二〇年の初めの時点で、近衛上奏文が「敗戦は我国体の瑕瑾たるべきも……、敗戦だけならば、国体上はさまで憂ふる要なしと存ず」と自信の程を示し、さらに「国体の護持の建前より、最も憂ふべきは、敗戦よりも、敗戦に伴ふて起る事あるべき共産革命に御座候」と断じた見識に皇道派の考えが色濃く反映されていることは、山口富永氏の著書『近衛上奏文と皇道派』によって初めて教えられた。
コメント:掲示板「放知技」において、戦後のGHQによる洗脳が未だに続いていることを指摘する論者は多い(たとえば、mespesadoさんの「青木理という、ポリコレとWGIP(War Guilt Information Program)にすっかり洗脳されたバリバリサヨク」と題した投稿)。そのあたりについて疾うの昔(昭和11年)、当時の皇道派が見抜いていたという。その行を初めて読んだ時は、皇道派の持つインテリジュンスに驚愕したのだし、思わず身震いしたのを思い出す。

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NHK「全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~
国会議事堂に立てこもった皇道派は、絶対に皇居に銃を向けてはならぬと厳命されていた。

二・二六事件と近衛上奏文 4
● スターリン個人の資質は別にして、ソ連という人工実験国家の意味を考えるとき、われわれが世界権力と呼んでいる黒い貴族とユダヤ国際資本の連合体は日本解体を目指して対日謀略工作の手綱を依然緩めるどころか、敗戦を単なる一里塚として、ますます巧妙に破壊工作を繰り出し続けていると考えなければならない。米国議会がほとんど与り知らないというTPPへの加盟も、女性宮家の創設などの国体に対する揺さぶりも、日本の根幹を何としても破壊せんとする彼らの必死の表われと見なすべきである。彼らは日本をほとんど蝕み尽くし食い尽くしたと思うかもしれない。だが、われわれに信がある限り、日本は亡びない。
コメント:上記は「二・二六事件と近衛上奏文」シリーズの結語である。敗戦後から74年が経っているというのに、未だにWGIP(War Guilt Information Program)の洗脳から抜け出せない日本人が如何に多いことか…。敵(世界権力)は三千年の歴史を持ち、強大なだけに、今後もしぶとく生き残っていくことだろう。それでも、「われわれに信がある限り、日本は亡びない」と説く、天童編集長の言葉に救われる思いをしたのは、何も小生一人だけではあるまい。


翻って、堺のおっさんの最近の投稿が如実に示すように、覇権国家として台頭しつつある中国、それに対抗する米国との間では、米中貿易戦争という名の下、現在の覇権国と明日の覇権候補国同士の経済戦争が起きており、時には会議という名の手打ち、時には関税という名の衝突という、片時も目が離せぬ緊迫した〝戦況〟が続いている。

以上、「世界権力」という視座で二・二六事件の深層を追究することは、今の我が国を取り囲む世界情勢について考察することにも繋がり、日本、そして世界の未来予測をも可能にしてくれるのである。

【追補1】
以下は、平成22年6月19日に民族派ジャーナリストの山浦嘉久さんから、直接お聞きした話を編集したものである。

■ 本能寺の変と二・二六事件…
今週発売の『月刊日本』7月号では、今日の日本の置かれている状況を鑑み、井尻千男氏の「虚無的合理主義が国体を破壊する 明智光秀に見る美学と政治」に注目するべきである。たとえば、井尻氏は、「信長という虚無的合理主義者・経済至上主義者の前に立ちはだかり、風前の灯であった皇統を守り、皇統を守る盾と剣である武士の真のあり方を示したのが光秀だった。そして、その悲運もあいまって、一命を賭して皇統を守ろうとした五・一五、二・二六の青年将校たちの面影も光秀に重なっていったのです」(p.14)と述べる。その他に注目すべき記事は野間健氏の「日露戦争を世界はどう報じたか」である。
井尻氏は、同記事で道州制とは何なのかを明確に述べている。この伝でいくと、鳩山由紀夫のやろうとしたことは、(1)道州制の導入、(2)外国人参政権、(3)本土と沖縄に楔を打ち込むこと(『月刊日本』7月号に南丘喜八郎氏が著した「沖縄県民斯ク戦ヘリ」を参照)にあったのではないか。つまり、明治以来の日本の中央集権体制を取り壊すことが目的だったのではないか。「この国」と自国を指して呼ぶ鳩山が、何処からか派遣された首相であることを思い出すこと。沖縄に関しては当初は「最低でも県外」と約束しておきながら、最終的には元の木阿弥という塩梅であり、これにより沖縄の人たちの怒りを買った。別の観点からみれば、鳩山は見事に本土と沖縄の間に楔を打ち込んだと云えよう。その意味で鳩山は自分の仕事を“立派” に成し遂げたと云えるのではないか。管新首相も沖縄独立に賛成している。
鳩山政権が誕生したころに、ダレスと昭和天皇の会見の外交文書が公開されたタイミングを考えること(5月8日付け報告書にある豊下楢彦の著書『安保条約の成立―吉田外交と天皇外交』(岩波新書)を参照)。米国では30年経てば公開ということになっているが、これはあくまでも建前であり、実際には公開されていない外交文書もあるはずだ。このタイミングでの公開は皇室の解体を狙ったものだろうか…。


【追補2】
以下も山浦嘉久さんが、平成22年11月11月20日に語り聞かせてくれた話を、小生が纏めたものである。

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■などてすめろぎはひととなりたまひし
今まで、三島由紀夫に関して二つの点で分からないことがあった。一つは、三島の著『英霊の声』の中で、三島は天皇に対する呪咀の声を書き残している。二・二六事件で刑死した英霊たちが裏切られたと、昭和天皇を呪ったのは分かるが、どうして特攻隊の英霊たちも昭和天皇を呪ったのかが分からなかった。もう一つは三島の遺した檄文である、政体を守るのは警察が、国体を守るのは軍隊であるべきで、軍隊が復活しないことには、2年以内に米軍の傭兵・あるいは米国の属国になってしまうという、内容の意味するものが分からなかった。



【追補3】
前掲の山口富永の本について、真実真理さんという読者がコメントを寄せていたが、真の真崎甚三郎像の発見につながる、優れたコメントである。
革新官僚及び軍部と、共産主義者、コミンテルンとの関係が分かる。

【追補4】
掲示板「放知技」で、連日のように貴重な情報を提供してくださる、この世は焼肉定食さんの天皇の戦争責任についての以下の投稿は貴重だ。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/12492283/752/

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ツランと世界権力(中級編)
拙ブログに「飯山史観」という新カテゴリを設けた時、拙稿「飯山史観の事始め」で小生は以下の言葉を紹介した。

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「守破離」は、小生が常に念頭に置いている言葉の一つだ。上の言葉の解説によれば、、「守」の段階とは「決められた型を守って、繰り返し、基本を習得する」とある。つまり、「ツランと世界権力」に当て嵌めるとすれば、「守」の段階とは初級者レベルに相当し、ツランと世界権力について学んでいる過程を指す。そして、一通り学び終えると、いよいよ次は「破」の段階へと進む。すなわち、「ツランと世界権力」中級編である。本稿では、この中級者を対象に筆を進めよう。

■中級編
前稿の「ツランと世界権力(初級編)」では、「ツランと世界権力」と「ガン(癌)」との相似に焦点を当てて筆を進めたのだが、本稿では前稿で取り上げた書籍やHP記事以外に、中級編に進んだら読むべき書籍を数冊取り上げておきたい。そして、ここで注意すべき点は、単に紹介する書籍を表層的に理解するだけでは駄目なのであり、そこに人生体験というものが加わっていることが必要で、そうした人生体験無しには、ツランと世界権力の中級を修了することはできないと思う。

何故、人生体験が必要なのか? 最初に、前稿「NHKの正体」に書いた、以下の言葉から始めたい。

今のところ、DSやネオコンに関連付けて文大統領について言及しているのは、掲示板「放知技」をはじめ、一部のブログだけのようだ。


つまり、ネオコンといった世界権力に気づいた人たちが集い、精力的に意見交換を行っている場(掲示板)となると、ネット界広しと雖も今のところ放知技しか見当たらない。尤も、「蛆虫」が時々湧き出るが…(嗤)。なかでも、国際情勢に関して秀逸な投稿を連発しているのが堺のおっさんで、例えば以下の言葉…

部分的妥協を互いに模索するのもまた…リアリズム。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16851868/186/


これは、真にリアリズムを解した、あるいは体験した者にしか書けない言葉だ。堺のおっさんの場合、『三国志』を繰り返し読んできた他、武経七書をはじめ、マキアヴェリの『政略論』、『君子論』、マックス・ウェーバーの『職業としての政治』、政治過程論の関連書と、「ツランと世界権力」の中級編を通過するにあたり、不可欠な書籍に目を通しており、これが大きく物を言っている。

堺のおっさんとは三年近く前、中国の青州で初対面を果たしているが、爾来、どうしてあれだけの優れた、政治についての観察眼が投影された投稿を連発できるのかと、小生は考えながら堺のおっさんの投稿を熟読玩味してきた。そして或る日突然閃いたのは、堺のおっさんの人生体験である。つまり、堺のおっさんは実業家として、自身の事業を成功に導いたという経験がある。この堺のおっさんと同業界に身を置いていた実弟、会うたびに酒を酌み交わしつつ知ったことは、同業界では沢山の海千山千の人間と接する機会が多いということだった。このあたり、宗教者からヤクザまで、実に多様な人間と胸襟を開いて接してきた、飯山一郎さんを思い出させるに十分だった。そうした体験を通じて人間というものを観察しつつ、独自の人間に対する鑑識眼を飯山さんや堺のおっさんは身につけたのだろう。

何故に鑑識眼が国際政治を俯瞰する時に物を言うのか? それは、政治という世界は一般社会と異なり、海千山千の人間が犇めき合う、魑魅魍魎の世界だからだ。そうした世界に棲む人間を相手にするだけに、時には壮絶な駆け引きに巻き込まれるだろうし、場合によっては胆力を試されることもある。また、政治家の発する言葉、大抵は建前に過ぎず、決して本音を言わないことの方が多い。いつも本音ばかりでは、やっていけないのが政治の世界であるし、様々な策略を講じてでも、己れの政治的使命を遂行していかなければならない世界だ。そうした一癖二癖もある政治家の中でも、トップに登り詰めた政治家の場合、国益のためとあらば、時には自国民の犠牲も厭わないことすらある。そのあたりの例で有名なのが「コベントリーの悲劇」で、旧ブログ「西郷隆盛」でも少し言及している。

そして、国益という重荷を背負うリーダーは孤独であり、最終的に独りで最終決断を下さねばならないのだ。だから、一国のリーダー同士が面と接すれば、やはり物を言うのが、それまでに構築してきた人間関係だ。昨今の例を挙げるとすれば、安倍晋三と文在寅へのトランプの接し方の違いを例に挙げるだけで十分だろう。換言すれば、相手国リーダーと阿吽の呼吸に至ることができるかどうかで、時には一国の運命をも左右しかねないのだ。

翻って、飯山一郎さんや堺のおっさんも孤高の経営者として、海千山千の人間を相手にしてきた。立場上、孤独という状態にあって、経営の最終判断を下すという体験を潜り抜けてきただけに、国のリーダーの肚も分かるのだし、あれほどまでに国際政治について深く洞察でき、勘も働くのだろう。

ともあれ、「ツランと世界権力」に精通するには、関連書を読んでいるだけでは不十分で、生の人間に対する深い洞察力を磨く体験をはじめ、様々な人生体験をしてきたかどうかが勝負の分かれ目となる。これが、「読書と経験は両輪」とする、今東光和尚の含蓄ある言葉の裏だ。この「読書と経験は両輪」だが、拙稿「海上の道 02」で、今東光の「経験か読書か」として取り上げている。

補足だが、普段は建前しか言わない政治家の言動から、実際の本音は何なのかを探るべく、血眼になっているのが投機家だろう。その意味で、ブログ【文殊菩薩】で時々掲載される、酒田宗休さんの諸記事、必読である。

また、やはり上掲の投稿にあった堺のおっさんの以下の言葉…

今世界中でネオコンと反ネオコンの手打ちが

あちらこちらで見られるようになった。


「手打ち」…、読者は「手打ち」という言葉から何を連想しただろうか? 小生は、抗争を繰り広げていた暴力団同士の「手打ち盃」を連想した。つまり、ネオコンvs.反ネオコンを暴力団同士の争いという観点で捉えれば、世界情勢の実態が見えてくるように思う。

ここで、ネオコンと反ネオコンについて少しだけ解説するとすれば、ネオコンとは世界権力の本部たる〝英国〟(ロンドンのシティ)の下位組織であり、最近までは米国を根城としていた。しかし、トランプが登場したことにより、最初はトランプvs.反トランプ(ネオコン)という熾烈な闘いが、両陣営の間で繰り広げられていたが、ここにきて、反トランプ陣営の旗色が目に見えて悪くなってきた。そのあたりは、対中国貿易戦争、ロシア疑惑事件、その他における、トランプの言動を注意深く観察していれば判ることだ。だから、これを米国から中国への覇権移行の始まりと見做すこともできよう。ともあれ、米国には未だにネオコンの残党が巣食っているものの、ネオコンを中国へ追いやる切っ掛けをつくったトランプの功績たるや大である。

ところで、肝心な反ネオコンの陣容だが、プーチン、トランプ、金正恩、安倍晋三といった各国のリーダーで構成されており、その連合軍のリーダーがハートランドを自国領とするプーチンだ。その反ネオコン陣営の今後だが、プーチン(66歳)、トランプ(73歳)、安倍晋三(64歳)と、年齢的なこともあり間もなくフェードアウトする。そして、その後の反ネオコン連合のリーダーとなるのが若い金正恩(35歳)だろう。何故そうなるのかということについては、野崎晃市博士の著した『飯山一郎最終講義』を読了した読者には説明不要かと思う。

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尤も、将来において必ずしも金正恩が、反ネオコン連合のリーダーになれるという保証はない。それだけ、三千年の歴史を持つ世界権力は、世界の隅々にまで根を張っており、強力な敵だからだ。また、前稿「ツランと世界権力(初級編)」にも書いたように、「全身に転移したガンによって死に至る(人類滅亡)」という最悪のケースにはならないという保証はどこにもない。一方、「綺麗にガンが無くなる(人類生存)」という最高の結果に終わるという保証もない。ともあれ、少なくとも向こう数十年間に何等かの劇的な変動、すなわち生(全身ガン克服)か死(全身ガンによる逝去)、いずれの道を我々人類は突き進むのかという道筋が、近い将来において見えてくることだろう。

再び、冒頭の「守破離」を見ていただきたい。「ツランと世界権力」中級の段階、すなわち「破」の段階とは、『「守」で身につけた基本をベースにしながら“自分なりの工夫”をして、徐々に基本を破る』とある。つまり、「ツランと世界権力」を自家薬籠中の物にしたあたりで、次の「離」の段階、すなわち「ツランと世界権力」上級者への入口に立つ。その「ツランと世界権力」上級編については、長くなるので「飯山史観」の最終章と絡めて言及していく予定だ。

【補遺1】

【討論】世界を支配する者たち[桜R1/6/29]

上掲の動画は、さくらチャンネル主催の世界権力に関する討論会で、収録されたのは二ヶ月前の6月29日、最近二百年ほどの世界権力の動向を中心に議論を行っている。読者それぞれの意見・異見はあるだろうが、それはそれで暇潰しの意味で、一度見ておくのもいいかもしれない。小生は最初の30分ほどしか見ていないが、時間的な余裕ができたら残りを見るつもりだ。

【補遺2】
前稿ではツランを人体と喩えたが、そのあたりを一層深く理解するには、天童竺丸編集長の他の本、『憎悪の呪縛』にも目を通すことをお勧めする。この本は、一神教と多神教について取り上げた本なのだが、同書を足掛かりに、安田喜憲氏の著した『一神教の闇』などにも目を通すといいかもしれない。以下、同書を取り上げた世界戦略情報誌『みち』の「巻頭言」。

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◎参考記事
農耕民族vs.遊牧民族
一神教の正体

ツランと世界権力(初級編)
令和の御代になって早四ヶ月、世界は嘗てないほど激動の時代に突入している。どのような時代になるのかと、マスコミやネット界は百家争鳴の様相を呈しており、どの意見が正しく、あるいは間違っているのか、戸惑う読者も少なくないはずだ。このような場合にこそ物を言うのが「物差し」、すなわち個人が今までに構築してきた大局観だ。そして、小生が長年にわたって構築してきた物差しの一つが、「ツラン」対「世界権力」である。

■初級編
拙ブログ読み始めて日の浅い読者の場合、ツランと書いたところで何のことやらサッパリ、というのが本当のところだと思う。一方で世界権力の場合、言葉は耳にしたことがあっても、実態が掴めないというのが正直なところではないだろうか。そこで、後者の「世界権力」については、文明地政協会刊の『悪の遺産ヴェネツィア』を、機会があれば一度紐解いておくことをお勧めする。何故なら、「世界権力」について述べた数多の書の中でも、同書は小生の知る限り、「世界権力」についての最良の書だと信じるからである。ご参考までに、拙稿「プーチンvs.黒い貴族」で、『悪の遺産ヴェネツィア』の目次と最終章を転載してある。

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また、拙ブログでも過去記事において、「世界権力」について数本の記事を書いているので、これらも併せて一読していただけたら幸いである。

ところで、小生は前稿「NHKの正体」で以下のように書いた。

DSの源流を遡ればカルタゴ(フェニキア)に行き着く。そのあたりを把握しておけば、今の世界情勢の流れが掴めてくるはずだ。よって、DSの源流については別稿で詳述したい。


別稿で「世界権力」についての詳細を書くと、一応は約束したものの、詳説していくとなると、とても数本の連載記事では終わりそうになく、飯山史観の執筆に支障をきたす恐れがあるので、ここは取り敢えず『悪の遺産ヴェネツィア』の一読を勧めるだけに留め、三千年前のDS(世界権力)発生から今日に至る、「世界権力」の流れについての解説記事は割愛させていただく。

次に「ツラン」だが、日本でツランにおける第一研究者は、上掲の『悪の遺産ヴェネツィア』を著した、世界戦略情報誌『みち』の天童竺丸編集長だ。「みち」HPの「巻頭言」にツランに関する数々の玉稿が、一部公開されているので目を通すといいだろう。さまざまなテーマの記事が並んでいるが、ツラン関連と他のテーマの記事とを見分けやすいように、ツランについての記事は赤文字で色分けしてある。

「ツラン」と「世界権力」という両テーマについて、「天童竺丸」という同一人物の名前を出したが、小生は今までに百回ほど天童編集長に会っており、森羅万象にわたるテーマについて、天童編集長の言葉に耳を傾けてきた。

ここで、天童編集長の著作に注目していただきたい。ユースタス・マリンズの著した、世界権力に関する書籍の訳本が多いのに気づくはずだ。その天童編集長、マリンズだけではなく、ユダヤ問題について造詣が深かった太田龍との交流もあった。お二方との交流を天童編集長は重ねていくうち、世界権力と対峙する「ツラン」の存在を知るに至り、その後は独自の史観を構築してきたのであり、その成果の一部を上掲の「巻頭言」から見出すことができよう。

天童編集長と知己になってからほどなく、小生は飯山一郎さんとも交流するようになった。飯山さんの持つ独自の古代史観、すなわち「飯山史観」に出会ったのだ。その飯山さんが一年前に逝去されてからというもの、「飯山史観」を後世に遺さねばという思いに駆り立てられ、拙ブログに「飯山史観」という新カテゴリを一年前に開設、人類の誕生から現在に至るまでの人類史の執筆を開始した次第である。内容的には天童編集長の世界権力観とツラン観、そして飯山さんの古代史観をドッキングさせた形となっており、今でも仕事の合間に誠意筆を進めている。なお、ツランについてだが、拙ブログの飯山史観カテゴリでも多角的な観点から書いてあるので、天童編集長の巻頭言同様、拙稿にも目を通していただければと思う。

さて、「ツラン」および「世界権力」とも数千年来の歴史があり、その流れを一通り把握するだけでも大変な労力を強いられる。そこで、「ツラン」および「世界権力」を知ってから日の浅い読者(初級)を対象に、誤解を恐れずに小生流のアナロジーで、「ツラン」と「世界権力」の関係性について以下に書き表しておこう。

人類の歴史を一個人の身体に喩えるなら、個人の身体全体が「ツラン」ということになり、一方、「世界権力」とは個人の身体に出来たガンである。


※注: 世の中の常識では、ガンと書くと「死の宣告」といった悪いイメージを思い浮かべる読者も多いと思う。しかし、必ずしもそうとは限らないと説く識者も一部にはおり、たとえば、最近は放知技に久しく登場していないが、かつては精力的に投稿していたハリィー今村先生も、一般常識とは全く異なるガンについての自説を展開していたものである。小生も先生の説には概ね賛同しており、読者も時間がある時で構わないので一度目を通すと良いだろう。
気が向いた時に有益そうな健康法を語るスレ(2)

ガンについて言及したが、ツランと世界権力について学ぶ初級者は、「世界は、全身ガン(ガンが身体のあちこちに転移した状態)になった患者のようなもの。奇跡的に全身ガンを克服して綺麗にガンが無くなるか(人類生存)、全身に転移したガンによって死に至る(人類滅亡)」かという、瀬戸際に世界はあるのだということを念頭に置きつつ、ツランと世界権力について学んでいただければと願う。

NHKの正体
毎年の八月十五日前後にわたって、戦争関連の番組を精力的に流しているNHKだが、そうした番組の一本を参議院議員の和田政宗氏が、痛烈に批判したツイートに目に止まった。

残念ながら、「かくて“自由”は死せり~ある新聞と戦争への道」という番組を小生は見ていないものの、日頃の和田議員の言動から同氏の人となりが分かっているので、同番組の内容に大凡の見当がつく。

ともあれ、小生は拙稿「美に生きる」において、「NHKのニュース番組は偏向しているので、おカネを払ってまで見る価値はない」と書いたが、今夏も毎年恒例の戦争関連の番組を通じてNHKの偏向ぶりを知りたく、三本ほど戦争関連の番組を見たので、以下に感想を書いておこう。

「戦争花嫁たちのアメリカ」
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この番組は、日本に進駐してきたアメリカ兵と結婚し、アメリカへ渡った日本人戦争花嫁のドキュメンタリーである。アメリカに渡った戦争花嫁の苦闘を描いていたので、1970年代はじめに在サンフランシスコの戦争花嫁らと接してきた身として、番組の途中までは彼女らの苦労に思いを馳せつつ見ていたのだが、番組の最後になって、トランプを批判する戦争花嫁の子供たちの発言を耳にした途端、同番組の偏向ぶりに落胆した次第である。ちなみに、子供たち(と言っても亀さんと同年代)の発言内容は、トランプが民主党の女性下院議員4人に対して、「もとの国に帰れ」とツイートしたことへの反発である。

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米下院、トランプ氏非難決議を可決  「発言は人種差別的」

一見、トランプのツイートは普通の感覚からすれば、「人種差別」だと思うかもしれない。しかし、事はそう単純なものではない。これはメキシコ国境の壁建設とも深く関連しており、〝DS(Deep State)〟の深謀に対するトランプの抵抗なのだ。

ともあれ、「戦争花嫁たちのアメリカ」は反トランプというDS側に立って制作された番組であり、残り二本のNHKの番組にしても、同様にDS寄りの番組であったのは言うまでもない。

なお、DSの源流を遡ればカルタゴ(フェニキア)に行き着く。そのあたりを把握しておけば、今の世界情勢の流れが掴めてくるはずだ。よって、DSの源流については別稿で詳述したい。

・参考文献 『悪の遺産ヴェネツィア』(天童竺丸 文明地政学協会)

隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人
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朝鮮戦争が勃発し、在日韓のアメリカ軍が日本に軍事物質を発注、また輸送といったサービスを提供したことにより、朝鮮特需という名で日本が立ち直ったのはご存じのとおり。そして、今までの我々は、当時の日本がアメリカに対して行ったのは、あくまでも後方支援だけだったと思っていた。しかし、今回のNHK番組は、米軍とともに渡韓した日本人(70人)の尋問記録が最近に至って〝発見〟され、朝鮮半島に渡った日本人が銃をとって朝鮮人民軍と撃ち合い、なかには戦死した日本人も出たことを初公開している。

しかし、1950年から69年が経過した今、殊に日韓関係が戦後最悪になった今、どのような経過で尋問記録が〝発見〟されたのだろうか(番組ではアメリカの一研究者が発見したことになっている)…。加えて、同番組は米ソ冷戦を前面に押し出すのみで、米ソ冷戦が出来レースであったということについては、一切触れていない。米ソ冷戦という出来レースを演出したのが、上述のDSだったということに思いを致せば、そのことに一切触れなかった同番組は、DSサイドの番組であることことは一目瞭然である。

同様に、朝鮮戦争もDSが演出した出来レースだったが、そうした視点で現在の朝鮮半島情勢を眺めれば、新聞やテレビといった大手マスコミの報道やネットの論調が、文大統領への非難一色に染まっているのに気づくことだろう。

反文在寅論者の一人を挙げるとすれば、元駐韓大使だった武藤正敏氏がいる。同氏は『文在寅という災厄』といった本を著しただけではなく。テレビの各局に顔を出しており、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演していたが、同時にBS朝日「日曜スクープ」にも出演、今日も各局での出演を続けている。このあたりを深読みすると、意外と面白いことが分かるかもしれない。
<徹底解説・ニュースの焦点>韓国・文在寅大統領・親北政策に限界?・韓国「対日」軟化の理由

ご参考までに、小生同様に武藤氏の『文在寅という災厄』といった、一連の書籍に目を通したことがないという読者は、同氏の韓国観は以下の記事に目を通せば大凡が分かると思う。
文在寅という「災厄」…元駐韓大使が明かす、その絶望的な無能ぶり

しかし、文大統領に対して厳しい見方をしている武藤正敏氏をはじめ、世の中のマスコミやネットのほとんどが、DSやネオコンについて言及していないのは何故なのか? 仮に気づいていたとしても、敢えて話題にするのを避けているのかもしれないが、今のところ、DSやネオコンに関連付けて文大統領について言及しているのは、掲示板「放知技」をはじめ、一部のブログだけのようだ。

全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~
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この番組は、二・二六事件から83年が経過した今日、NHKが〝発見した〟という大日本帝国海軍作成の極秘文書を中心に、同事件に関して明らかになったことを解説している。

ここで海軍についてだが、二十代から三十代にかけての小生は、海軍はリベラル派だという好印象を抱いていた。これは、当時において流行っていた陸軍悪玉論に染まっていたためだ。しかし、その後は黒崎貞明の『恋闕』といった書籍に目を通すにつれ、次第に陸軍悪玉論という呪縛から解き放たれていく自分がいたのである。

ここで、「太平洋戦争 は日本 vs アメリカ の戦争ではなく、 帝国陸軍 vs 昭和天皇+帝国海軍+アメリカ の戦争だった」と題する、面白い記事を紹介しておこう。妄想も甚だしい記事ではあるが、それでも注目すべきは、「明治天皇をすり替えた薩長政権以降、それを仕掛けたユダヤ資本にとって天皇の派閥争いは日本をコントロールするいいネタであった」とする冒頭の記述だ。

「ユダヤ資本」についても、DSやネオコンの正体を把握している読者であれば、ユダヤ資本が何を指しているのか分かることだろう。DS、ネオコン、ユダヤ資本と表現は様々であるが、その背後にいるのが英国であり、前述したように、遡ればカルタゴ(フェニキア)に行き着く。別稿でカルタゴを出自とする英国について書くので、それを参照に、今の世界情報を読み取る物差しとしていただければ幸いである。

それから、二・二六事件は大東亜戦争の引き金となった事件であり、未だに全容が掴めていない事件だ。その理由は多々あるが、なかでも最大の理由はタブーに触れるからである。そのタブーとは、昭和天皇の戦争責任。そのあたりについては、やはり別稿で改めて述べることにしたい。

最後に、数日かけて見た今夏放送されたNHKの戦争番組、一本のブログ記事だけで終わらせるつもりだったが、昨今の世界情勢と絡め、数本の記事に分けたいと思う。よって、天武天皇シリーズ再開まで少し間が空きそうだ。

【追記1】
掲示板「放知技」の常連さんの一人、この世は焼肉定食さんが他のNHKの戦争関連番組を紹介していた。
歴代首相の人物評|昭和天皇「拝謁記」 戦争への悔恨|NHK NEWS WEB

【追記2】

NHKについては11:00あたりから。ただし、北朝鮮観などズレているので注意のこと。

金正恩の戦略
へっぴりごしさんの最近の記事は、日本の韓国に対する〝輸出規制〟を巡るものが多い。その中で、韓国の一連の反応を簡素にまとめていたのが、へっぴりごしさんが紹介していた以下のツイートである。

ここで、韓国の反応が〝異常〟であること再確認する上で、政府の執った〝輸出規制〟を正確に捉えておく必要がある。そのあたりを、iRONNAが上手くまとめていた。

(1)韓国への輸出管理問題
「優遇」措置を信頼欠如に伴い、並の扱いに戻しただけ。貿易自由化に逆行する「規制」でも、禁輸でも政治的報復でもない。国内の事務的手続きでしかない。国際的な政策レジームから見ても、韓国との交渉事案ではない。

(2)旧徴用工問題などへの対応
正確には、「旧朝鮮半島出身の労働者」と表記すべき話。この問題は、日韓請求権協定を韓国側が一方的に裏切る国際法違反。韓国政府に対する強い異議表明は妥当である。また、韓国側の日本からの提案「無視」が招く事態(日本企業への損失)については、対抗措置の実施秒読み段階にある。


今後において政府が執るであろう措置として、韓国をホワイト国から除外する措置は確定的だが、その後は、LC(信用状)の保証停止、MLCC(積層セラミックコンデンサ)の供給停止といったことも想定し得る。しかし、一番韓国が恐れているのが、やはり金融庁によるカントリーリスクの引き上げだろう。そのあたりを詳細に解説していたのが以下の動画だ。


K国への影響は信用状保証停止以上!?かの国と日本金融の深すぎる関係とは?

日本政府の執る措置が何処まで行く着くのか、今のところ予断を許さないにせよ、ここで大切なのは、掲示板「放知技」で堺のおっさんが述べていた以下の言葉である。

金正恩の動きは、属国化を許さない戦略

覇権争いの世界では、戦争・紛争・貧困化は解決できない。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16851868/42/


この堺のおっさんの言葉の背意味を正確に把握するには、野崎晃市博士の著した『飯山一郎最終講義』の熟読が不可欠だ。

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北朝鮮の正体
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小生は掲示板「放知技」のメインスレに、秋嶋亮(響堂雪乃)氏が一年ほど前に著した、『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか』について投稿している。

そして先ほど、手隙の時に同書を引っ張り出し、「プロローグ」を一読、さらにページ全体にサーッと目を通し、それから第一章から腰を据えて目を通し始めたのだが、タイムアウトになったので最初の二小節(「1.誰も戦争になると思っていない」および「2 アメリカによる拉致事件は北朝鮮よりも多い」)に目を通したところで、残りのページの通読を止めた。残りのページは何時読めるか分からないのだが、思うところがあり、未読ながらも同書から受けた印象を以下に書いておこう。

■DS観の違い
数年前、初めて秋嶋氏の本を目に通した時、秋嶋氏と小生のDS(Deep State)観、すなわち彼我の世界権力観に大きな隔たりがあるのを知った。秋嶋氏のDS観を如実に示す文章を、上記の二小節から取り上げてみよう。

拉致被害者の家族がホワイトハウスに陳情に行く、そしたら大統領が「自由を脅かす敵は許しません」みたいに頼もしく答えるシーンが放映されるじゃないですか。そうやってアメリカは「正義の国」、北朝鮮は「悪の国」というイメージを刷り込んでいるわけです。いずれにしろ北朝鮮の拉致事件がアメリカのプロパガンダに利用されていることは間違いありません。
p.27


同書の残りのページを読了しないことには何とも言えないが、少なくとも秋嶋氏には、トランプがDSと対峙しているという視点が欠落している。このあたり、放知技の読者であれば、小生の云わんとすることがお分かりいただけることだろう。ある意味、トランプも安倍晋三も世界権力の一角を占めていることは間違いないにせよ、少なくとも国益という観点から見れば、国益を軽んじているDSと、国益を重んじるトランプの違いに秋嶋氏が目を向けていない点が気になった。

このあたりから察するに、秋嶋氏はトランプも世界権力に組み込まれている、あるいはDSとトランプの立ち位置は、両建構造(ヤラセ)と考えている節があるが、本当にそうなのかといった判断は、同氏の『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか』を読了した段階で行いたい。一方、小生はトランプが世界権力と対峙しているとする立場だ。

ここ数年に至って世界権力への対抗勢力として、プーチン、金正恩、トランプ、安倍晋三、習近平らが台頭してきたのは、現在進行中である大転換期の前触れである。
世界権力と童話


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13日、ホルムズ海峡付近で攻撃を受けて火災を起こし、オマーン湾で煙を上げるタンカー(AP)

■歴史の闇
もう一点、秋嶋氏の書籍にサーッと目を通してから、最初の二小節を精読して腑に落ちなかったのは、秋嶋氏が故飯山一郎さんと長年の付き合いがありながら、北朝鮮についての洞察に深みがないという点だ。横田めぐみさんは金正恩の御母堂、とまで書いてくれとは言わないまでも、金正恩と胡錦涛の深い関係といった、飯山さんが遺してくれた「金王朝の “深い謎”」について、多少は言及して欲しかったと思う。

ともあれ、同書に接した放知技の読者であれば、単に周知の事実が並んでいるだけなので、物足りなさを感じたのではないだろうか。たとえば…

平壌空港から横田基地の直行便が出ている
p.20


90年代のアルゼンチンやブラジルやチリなどでも軍事政権により十数万人が拉致されました
p.24


といったことが書いてあるのだが、これは放知技の読者にとって〝常識〟の部類に属す。

これでは、残りのページにも目を通そうという気力が無くなるというものだ。尤も、副島隆彦のような御仁の著した『米軍の北朝鮮爆撃は6月!』などと比較すれば、秋嶋氏の本の方が数百万倍も優れているのは言うまでもない。ご参考までに、副島の『米軍の北朝鮮爆撃は6月!』は以下の拙稿で酷評済みだ。
メスペサド理論(1)

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■社会学の重要性
秋嶋氏は同書の「プロローグ」で、実に大切なことを書いている。それは、社会学について言及した以下の行である。

これまで地政学や軍事学などが綴った北朝鮮論は極一面を捉えたものに過ぎず、その全体像を暴き白日のもとにさらす仕事は社会学を道具として初めて可能となるのだ。
p.6


全く以て同感である。社会学、すなわち社会科学の重要性を教えてくれた、IBDの石上社長に改めてお礼を申し述べたいと思った次第である。

 社会科学は、人間の過去の営みによって自然的に作られた社会の仕組み、政治、産業、技術、経済、法律、価値観、嗜好、思想、文化等がどのように仕組まれて形成されているか、それらがどのように機能しているのか、並びに、どのような社会が人間に取って最も有益であるのかを明らかにし、それを実現できるようにすることを目的としています。そのため、社会科学は、人間社会を対象として分析し、その中に隠されている真実を見抜き、それを法則、原理、原則という形で言語表現し、それに基づいて将来を予測してゆきます。但し、社会科学においては、一時的な便宜性よりも普遍的な正義を求め、知識のみに振り回されない人間の信義の確立を求め、部分的な繁栄よりも人類の採るべき道を追求してゆきます。
従って、社会科学は、哲学に限りなく近い存在ということができます。

「異文化ビジネスのすすめ」第2号


世界権力と童話
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過日、NHKのダークサイドミステリー・シリーズで、「あなたの知らない童話の闇 夢か悪夢か本当か?」という番組を放送していた。内容は、シンデレラ、ハーメルンの笛吹き男、ヘンゼルとグレーテルといった、グリム童話に隠された闇世界についての話で、童話の闇世界は前々から関心のあったテーマだった。何故なら、グリム童話の場合、その闇世界についての書籍もいろいろと出版されているし、ネットでも話題になることが多いからだ。たとえば以下のネット記事…
闇の支配者の洗脳ツール「グリム童話集」

上掲の記事は、童話が闇の支配者の洗脳ツールだったと主張する、オドオドしい内容になっているが、その出典が故飯山一郎さんに完膚なきまで叩きのめされたカレイドスコープ…(爆) 同ブログについては、拙ブログでも時々登場してもらっている。たとえば、「えっ! 第三次世界大戦が勃発するのォ~?(笑)」といった記事だ。

第三次世界大戦についての上稿に安西ファイルが登場しているが、この安西ファイル、世界戦略情報誌『みち』の「世界情報分析」(藤原源太郎)の代わりとして、最近になって連載されるようになった。そのため、今までのように安西ファイルを拙ブログに転載するわけにはいかなくなったので、安西ファイルを拙ブログで取り上げる機会が激減したという訳である。

ところが、最新号の『みち』(六月一日号)の安西ファイルに、カレイドスコープが登場していたので取り上げないわけにはいかなくなった。そこで、「ピノキオ」と「アンジー」に絞って同号の安西ファイルを紹介したい。

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■ピノキオ
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(ピノキオを模したタイのプラユット首相の似顔絵を描いた仮面と、プラユット首相に予定通り選挙実施を要求するタイの反政府デモ隊)

安西ファイルは年始に『The Economist』誌の表紙について、多角的に論評するのを常としている。今年も「英国誌『エコノミスト』の正体」シリーズで取り上げており、『みち』四月十五日号より連載中だ。何故に、毎年『The Economist』誌の表紙を取り上げているのか? このあたりは拙稿「二人の武士 02」にも書いているが、本稿でも再掲しておこう。

英国の政治経済誌『エコノミスト』(The Economist)の特集号「世界はこうなる」に関し、『エコノミスト』の特徴を詳しく見ていくとともに、同誌がなぜ世界寡頭権力のプロパガンダの道具なのか、歴史を遡りつつ、この雑誌を編集・発行した者たちの狙いを暴くことを通じて解明していく。


小生も『みち』校正の手伝いをしていることもあって、『The Economist』誌シリーズすべてに目を通しており、なかなかの力作だと思っている。何故に力作なのかは、実際に『みち』を手に取っていただくとして、最新号で取り上げていたピノキオを最初に取り上げてみよう。安西さんはピノキオについて多岐にわたり、目に見えぬ闇についての鋭い論評を展開しており、特に鋭かったのが以下の行である。

ピノキオに関するHP「The Vigilant Citizen」に収められている中にある「ピノキオの密教的解釈」なる解説によると、「作者のカルロ・コッローディはフリーメイソン会員」であり、「グノーシス流に解釈すると、ジュゼッペ爺さんはデミウルゴス、青い妖精はノウス、ロバに変身するのは女神イシスが登場するアプレイウスの『黄金のロバ』」だという。さらに「クジラに呑み込まれるのは、旧約聖書の『ヨナ書』。いずれも秘教的にはイニシエーションの諸段階を意味する」と分析している。


グノーシス、フリーメイソンといった、実に興味深い言葉が並んでいるではないか…。冒頭のNHKの番組も童話に潜む闇世界の一部を紹介しているが、安西ファイルは更に童話の闇世界に迫っていた…。

また、個人的に鋭い指摘だと思ったのは、「名曲『星に願い』の背後にあるシリウス信仰」という小節である。シリウス信仰については、拙稿「古墳時代 13」でも取り上げた。

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それから、野呂芳男の論文『女神信仰と「ピノッキオの冒険」』も、実に示唆に富むものであったことを追記しておこう。そして、野呂の論文についての行は、キリスト教の深奥に迫る上で必読だと思った。何故なら、野呂論文はピノキオ物語が反カトリック的であることを明らかにしているからである。さらに詳しく書きたいのだが、著作権侵害だと天童編集長や安西さんに叱られそうなので、このあたりで止めておく(爆)。
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■アンジー
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(大淫婦バビロンを描いた絵画。7つ首の獣(黙示録の獣)に騎乗する女性として描写されている。左はロシアのエングレービングによる1800年代の作品。右は、マルティン・ルターが1534年に翻訳した新約聖書における、ハンス・ブルクマイアー作の木版画(1523年))

安西さんがアンジーを取り上げているあたりで、あのカレイドスコープの登場だ(笑)。どのようにカレイドスコープについて書かれているのか、以下に目を通していただきたい。

HP「カレイドスコープ」を主宰するダンディ・ハリマオ氏は、アンジーを「バビロンの大淫婦」(大淫婦バビロン)ではないかと見立てているが、これは言い得て妙だ。大淫婦バビロンとは、キリスト教の『新約聖書』の一節『ヨハネの黙示録』のアレゴリー(寓意像)であり、大いなるバビロンともいわれる。『ヨハネの黙示録』によれば、「悪魔の住むところ」であり「汚れた霊の巣窟」である。女の姿で表されておりきらびやかな装身具を身につけ、手に金杯を持つが、その杯は姦淫による汚れに穢されているという。大淫婦は殉教者の血を流すが、神のさばきによって滅ぼされる。


詳細は安西ファイルに譲るとして、エコノミスト誌の表紙と絡めて、小生が注目したのは以下の記述であった。ナント、ダ・ヴィンチが登場しているではないか! 確かに、表紙にはダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」が…。そのダ・ヴィンチについて、安西さんは次回のまほろば会(六月)で取り上げるという。

現代のお金の仕組みのルーツは「古代バビロニア(バビロン)」にあり、「マネーメイキングスター」のアンジーが悪魔に魂を売り渡した虚像であることを鑑みるに、「2019 世界はこうなる」の表紙のイラストにアンジーが選ばれたのは、決して偶然ではないことがわかる。

彼女は闇の勢力が仕立て上げた偽物の女神であり、闇の勢力は、彼女をモデルにして世界中の女性たちをますます魔女に変身させるための広告党として大々的に売り出すことを、堂々と宣言しているのである。

女性信仰はグノーシスと親和性が高く、レオナルド・ダ・ヴィンチとも深い関わりがある。次回はいよいよ、「2019 世界はこうなる」の表紙のなかでも中核的なイラストとなっている「ウィトルウィウス的人体図」を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチに関する話へと駒を進めていくことにしたい。


過日、「ダ・ヴィンチの素顔」と題する記事を書いた身として、安西さんのダ・ヴィンチ論について思うところがあったら記事にしたいと思う。

【追記1】
冒頭で取り上げた『みち』の最新号(六月一日号)の巻頭言で、悪霊が取り上げられていた。「悪霊どもが跳梁跋扈する時代」と題した記事であり、天童竺丸編集長は以下のように書いている。

●「令和」になって一ヶ月が過ぎた。この短い期間に、平成までの時代にも確かにあったがさほど顕著でなかったさまざまな動きが形を採って現われ、誰の目にも明らかになった。その最大のものは、先の登戸小学生殺傷事件に見られるような無差別大量殺戮である。米国で繰り返される銃乱射事件がもはや海の彼方の奇異な現象として呆れるわけには行かなくなった。


加えて、天童編集長は悪霊と日本人について以下のように書いた。

ところが、明治維新、大正デモクラシー、敗戦を経て、日本の人心はますます殺伐となってきた。まず家族が崩壊し、地域が崩壊し、学校が崩壊し、そして人間が毀れた。その毀れた人間に、手ぐすね引いて好機を窺っていた悪霊どもが取り憑いたのである。


暗澹たる思いをした読者も少なからずいると思うが、一方で悪霊に立ち向かう術、そして明るい日本の未来についても、天童編集長が結語で述べているので安心していただきたい。

ところで、今回の事件に絡んで気になるブログ記事を一本紹介しておこう。
外務省職員殺人事

トランプ訪日の最中に起きた事件で、小学生の女の子の他、外務省職員が犠牲になった。そのあたりの背景について、きのこ姐さんが書いているが、果たして、あの事件は故意だったのか、あるいは偶然だったのか…。



【追記2】

同じく『みち』の最新号(六月一日号)の「寄絃乃儀」シリーズで、JINMOさんが出口王仁三郎について取り上げていた。ここでも邪神が登場…。

艮の金神は「猛悪の祟り神」とさえ称される邪神であるが、出口王仁三郎はこれを実は鬼門に封印された国祖・国之常立神(国常立尊)であり、他の神々によるクーデタにより邪へと貶められたが、やがて救世主である六六六(或いは五六七)として復活を実現すると主張した。


出口王仁三郎と言えば、咄嗟に思い出すのが合気道の開祖・植芝盛平だ。小生は高校生の時に合気道の修行を始めているが、合気道と大本教の関係は一般に信じられている以上に深い。そのあたりのさわりを示した動画があるので紹介しておこう。



【追記3】
拙稿「二人の武士 02」で登場させた安西正鷹さんと野崎晃市博士の二人だが、カレイドスコープの記事を引用することの多い安西さんは、世界権力の存在を信じていることが分かるのであり、その点は野崎博士も同様だ。たとえば、ブログ『文殊菩薩』の「英国メイ首相が辞任か」という記事にあった、以下の記述に注目していただきたい。

メイ首相もドイツのメルケル首相と同じく、小さなころから将来は首相となるべく某組織により育てられた傀儡に過ぎない。


天童竺丸編集長も同様で、『悪の遺産ヴェルファイア』の終章で、「世界権力の正体を明かす」を書いている。

確かに、お三方の見立ての通りだと小生も思うが、一方、ここ数年に至って世界権力への対抗勢力として、プーチン、金正恩、トランプ、安倍晋三、習近平らが台頭してきたのは、現在進行中である大転換期の前触れである。

プーチンと金正恩
昨日、ブログ【文殊菩薩】が露朝首脳会談が行われた旨の記事、「金正恩とプーチンが握手」を掲載していた。注目していただきたいのは野崎晃市博士の以下の記述…

金正恩とプーチンが計画する極東アジアの大激変

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小生は拙稿「東アジアの形」で以下のように書いたが、それは野崎博士同様、「極東アジアの大激変」を念頭に置いた上でのものである。

近未来の極東はプーチン、そして遠未来の極東は金正恩を中心に、動いていくことが予想される


「金正恩とプーチンが計画する極東アジアの大激変」については、野崎博士も述べているように『飯山一郎最終講義』を一読していただくとして、別の角度で小生が注目したのは、金正恩の〝表情〟であった。産経新聞の「金正恩氏、会談での表情硬く ロシア側の対応に不満?」という記事だが、金正恩が見せた表情を〝不満?〟と表現するあたり、相も変わらず推測の域を出ていない記事を連発する大手マスコミらしい記事だったが、一方、鋭い切り口で金正恩の表情を〝緊張!〟と表現したのがスプートニク紙の記事、「正恩氏はトランプ氏とさえこれほど緊張しなかった=露朝会談について専門家」であった。

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このように、一葉の写真から言外の多くの情報を読み取れる能力は、国際情勢を正確に追っていく上で欠かせぬ能力なのだが、そのあたりは拙稿「一葉の写真が語るもの」でも少し言及しているので再読していただければ幸いだ。

ここで、〝影武者〟について少々言及しておきたい。プーチンが金正恩との初の会談を重要視していたことは、今回の露朝首脳会談に影武者ではなく、本物のプーチンが登場したあたりからも分かる。プーチンに複数の影武者が存在していることは、拙稿「次代プーチン」にも書いたので、関心のある読者は再読していただくとして、小生は同記事で飯山一郎さんが作成した、本物のプーチンとプーチンの影武者を並べた写真集を紹介している。その写真集に登場している本物のプーチンと見比べれば、今回の露朝首脳会談に登場したプーチンが本物であることが分かるだろう。

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初のプーチン大統領と金委員長の会談、日露の専門家はどう見た?「日本も急いで首脳会談を」「露朝はウィンウィン」

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◆2015/01/12(月)  影武者・家康のように…

一方、今回の露朝首脳会談に登場した金正恩も影武者ではなく本物であった。プーチンも金正恩も、今回ばかりは影武者任せにしなかったのは、共に諜報のプロだからである。プーチンが諜報のプロであることは、KGBという経歴からして言わずもがなだが、金正恩もまさしく遜色のない諜報のプロだ。そのあたりは、以下の記事で納得いただけよう。
◆2010/11/15(月) 金王朝の “深い深い謎” -10-

世界を動かすのはプーチンと金正恩だということを念頭に、今後のニュースを追っていきたいものだ。

米中の新冷戦?
NHKの再放送番組、「アメリカVS.中国“未来の覇権”争いが始まった」を見た。最初に、同番組の主テーマであったブロックチェーン、アメリカと中国はブロックチェーンについて、どのように捉えているのか簡単に確認しておこう。

アメリカの例として、『Wired』のスコット・サーム編集主任は以下のように語っていた。

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同編集主任の語る「GAFA」については、最近の放知技でも一時話題になった。特に、mespesadoさんが放知技で行った投稿にあった、e-コーマスやGAFAについての考察は鋭く、再読をお勧めしたい。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16675542/170/

一方、中国はどうか? 以下に示す太一クラウドの鄧迪CEOの発言は、すべて中央の意向を反映していると思って間違いない。

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それから、NHKのチーフ・プロデューサーである善家賢氏は、取材を通じて最も印象的だったことについて、以下のように述べている。

中でも印象的だったのは、国際政治学者のイアン・ブレマー氏が、この米中の攻防を「技術を巡る“新冷戦”」と呼んだことです。ブレマー氏は、インタビューの中で「今後、世界は、アメリカと中国のハイテク技術によって分断され、グローバリズムが終焉する」とまで予言しました。今回の番組は、そんな時代の転換点をしっかりと描ければという思いで、スタッフ一丸となって制作しました。


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換言すれば、ブレマー氏は米中によるIT覇権争いの時代に、今や突入しつつあると語っているのだが、そのあたりは以下に示す鄧迪CEOの発言にも通じる。

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しかし、善家チーフ・プロジューサーが最も印象的だったとする、「技術を巡る“新冷戦”」というブレマー氏の主張、あまりにも表層的である。拙稿「釣り野伏せ」で取り上げた〝氷山の一角〟の比喩を思い出していただきたい。海面下の氷山、すなわち米中間の新冷戦の陰に隠れているDS(Deep State)について、ブレマー氏は一切言及していないのである。

一方、DSについて真正面から取り上げているのが、ブログ【文殊菩薩】(たとえば「グーグルが中国人民解放軍に協力」)や掲示板「放知技」だ。斯様に、海面下に沈む氷山を観察しないことには、大手マスコミが流す表層的な国際政治しか目に見えて来ず、本当の世界の潮流が分かるはずもない。

また、同番組を通じて中国のブロックチェーン開発を見ているうち、青州で起きたある出来事を思い出した。帰路は青州から堺のおっさんと一緒に、中国の特急席を予約したのだが、その時にパスポートの呈示を求められたのには驚いたものだ。中国では、人々の行動を隅々まで監視しているのがよく分かった瞬間だったし、咄嗟にジョージ・オーウェルの『1984年』を思い出したほどである。だから、ブロックチェーンが近未来の人間社会にもたらすものは、バラ色の世界というよりは寧ろ、以下の一米国人のコメントに近いイメージを小生は持つ。

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最後に、NHKはブロックチェーンのセキュリティが、あたかも万全であるかのような解説を行っていたが、嘘である。下掲の記事にあるように、もはやブロックチェーンも安全ではない。

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令和と万葉集
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本日、菅官房長官による発表があり、新元号が「令和」と決定した。続いて、安倍総理の新元号にまつわる談話があったのだが、その講話の全文を本稿の最後に引用しておこう。安倍総理は談話で出典となった『万葉集』について言及、数時間も経たない内にウィキペディアが、「万葉集」の項目に新元号「令和」を追記していた。

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ちなみに、掲示板「放知技」で小生は以下のようなことを書いた。

今度の新元号は記紀といった日本の古典から、採用する可能性もあるという政府の発表は意味深長だ。

…中略…

当時の日本のリーダーの感想が、ダジャレで終わってしまったの至極残念だが、元号について語るのは菅官房長官ではなく、安倍総理(>>21)だ。その意味で、小生は正午の安倍総理の説明に注目している。そして、新元号の出典が記紀ということになれば、新元号に込められた意味は何かを探りたく、明日の総理の説明に耳を傾けたいと思う。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16699469/28/


ともあれ、従来通りに四書五経が90%以上の確率で、新元号の典拠となるだろうと予想していたのだが、嬉しいことに予想は外れ、新元号の典拠は国書『万葉集』だった。しかも、記紀でなかったので安堵したものである。何故なら、記紀は純粋な日本の古書ではないし、モデルが『百済史』や『扶余史』だからである。そのあたりは、故鹿島曻氏の一連の著書、あるいは藤井輝久氏の『天皇系図の分析について』を紐解けば、自ずと納得していただけよう。同様な事実を、飯山一郎さんもズバリ指摘しているので、『飯山一郎最終講義』や拙稿「日本建国の秘密」を参照していただきたい。

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だが、新元号の典拠となった『万葉集』、実はこれも純粋な日本の古書ではない。その論拠は、上掲の『天皇系図の分析について』の第二三章、「天智天皇と天武天皇の正体」に書かれており、特に以下の小節に目を通せば一目瞭然だ。

3. 万葉集の並行改竄… p.947~
4.「朝鮮語」だった大伴家持の万葉集の草稿… p.950~
5. 『万葉集』は日本独特のものではなかった… p.961~
6. 万葉を修したとされる平城天王子とは誰か… p.995~


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ともあれ、記紀や万葉集については、現在編集中の「飯山史観」の「天武天皇篇」で触れる予定なので、今回は割愛させていただくとして、肝心なのは本日の安倍総理の談話の内容である。安倍総理が記紀や万葉集の由来について知ってか知らずか、言及しなかったのは流石だった。尤も、小生は政治家ではないので、現在編集中の「飯山史観」を、今の日本の若者に向けた羅針盤、見取り図にしたいと思っているのだが…。ともあれ、以下の安倍総理の想い(殊に下線)、心から同感!

本日、元号を改める政令を閣議決定いたしました。

新しい元号は「令和」であります。

これは万葉集にある「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」との文言から引用したものであります。

そしてこの令和には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められております。

万葉集は1200年あまり前に編纂(へんさん)された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化、長い伝統を象徴する国書であります。

悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国がらをしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さのあとに春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定いたしました。

文化を育み、自然の美しさを愛でることができる平和な日々に、心からの感謝の念を懐きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民のみなさまとともに切り開いていく、新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております。

5月1日に皇太子殿下がご即位され、その日以降この新しい元号が用いられることになりますが、国民各位のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。政府としてもほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位の継承がつつがなく行われ、国民こぞって言祝(ことほ)ぐことができるよう、その準備に万全を期して参ります。

元号は皇室の長い伝統と、国家の安泰と、国民の幸福への深い願いととともに、1400年近くにわたる我が国の歴史をつむいできました。日本人の心情に溶け込み、日本国民の精神的な一体感を支えるものとなっています。この新しい元号も広く国民に受け入れられ、生活の中に深く根ざしていくことを心から願っています。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/01/news090.html

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