fc2ブログ
プロフィール

亀さん

Author:亀さん
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

kamesan

人生は冥土までの暇潰し

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
ハウスホーファー
23040502.jpg
 カール・ハウスホーファー

一昨日、何の動画だったかは忘れたが、それを観ていたところ、途中でダイレクト出版の広告が流れてきた。いつもなら、即座に広告をスキップするところ、「ハウスホーファー」が目に入ってので気になり、そのまま見続けた。広告の後半に入ったあたりで、国際関係アナリストの北野幸伯氏が登場、ハウスホーファーについての解説を始めたのである。小生は北野氏をあまり評価していないので、同氏の広告ページをクリックする気は無かったのだが、それでも取り敢えず広告ページにアクセスしてみた。

23040513.jpg 23040514.jpg
『ハウスホーファーの太平洋地政學解説』・『ハウスホーファーの太平洋地政学解説』

広告ページの内容だが、『ハウスホーファーの太平洋地政学解説』と題した、GHQ焚書が安価で入手できるよという触れ込みの広告ページだった。そこで、ページの最後までサーッと目を通してみたのだが、北野氏の言葉には呆れてしまった。

ハウスホーファーは晩年にこんな言葉を遺しています

「私の最大の後悔は、ヒトラーに半端な教育しかできなかったことだ…」と


そう、ヒトラーは“地政学”の本質を全く理解しないまま、

赤子のようにその「最強の武器」をふりまわしただけだった。というのです


これでは、北野氏はハウスホーファーのことを何も分かっちゃいないと、自ら告白しているようなものではないか・・・。

拙稿「自分の頭で考える」で、世界戦略情報誌『みち』に連載されていた、神子田龍山さんの「地政学と伝統玄秘学」シリーズを紹介したが、北野氏の考えるヒトラーやハウスホーファーと、神子田さんのそれとは、雲泥の差があるのは一目瞭然だった。ちなみに、ハウスホーファーについて小生は、掲示板「放知技」に投稿している。

23040501.jpg
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/17342561/164/

小生は、「ハウスホーファーを理解するキーワードは日本精神、すなわちツラン」と書き、さらに付言して、「ツランを肚(勘)で識るには、日本列島の各地に足を運び、自然に抱かれる、すなわち古神道に心を馳せることが肝心」と書いたのも、神子田さんの「地政学と伝統玄秘学」シリーズが頭にあったからである。

ここで、神子田さんのハウスホーファー観には三つキーワードがある。それは、「ハウスホーファー」、「地政学」、そして「伝統玄秘学」だ。幸い、『みち』(2020年11月15日号)の「地政学と伝統玄秘学 1」に、キーワードの解説文があるので、そのまま以下に引用しておこう。

ハウスホーファー
二〇世紀初頭に日本に長期滞在(一九〇八~一九一〇)した折に伝統玄秘学に深く接触し、ドイツ帰国後にそれまでの地政学を大きく変質させ、以後ドイツのみならず、欧州及び世界の大勢に強烈な影響を与え続けている、その様に私は確信するのだ。

地政学
地政学は二〇世紀になってドイツから始まった新しい学問とされる。だが、ドイツ・ルール大学ボーフム教授で都市地理学・文化地理学のペーター・シェラー(一九二三~八八)による「日本はドイツ地政学の原体験であり、モデルである」という言葉にある様に、地政学の形成背景には、日本に於ける古来伝統的な玄秘学(以後「伝統玄秘学」と呼称する)が「アーキタイプ」(ユング心理学の元型・太古型)として機能したと私は確信する。

23031600.jpg

●伝統玄秘学
縄文時代に起源を持つ伝統玄秘学を継承する組織が今なお機能しており、ハウスホーファーはその組織と接触して秘伝を吸収し、ドイツ地政学に取り入れて、大きな変質と、現実的な戦略兵器としての力を与えたのであろうと、私は考えている。


これで、ハウスホーファーを巡っての北野氏の洞察と神子田さんのそれとは、かなり異なっていそうだということが、漠然とながらも分かっていただけたのではないだろうか?

本来は神子田さんのハウスホーファー観を、大まかにだけでも解説したいのだが、残念ながら実は、「地政学と伝統玄秘学」シリーズは未完なのである(理由は後述)。しかし、神子田さんのハウスホーファー論は、今の日本では最高峰のものであると個人的に確信しているので、以下に神子田さんのハウスホーファー論を、ラフスケッチの形で読者が想像できるように、写真・イラスト・引用文などをアットランダムに列記しておくので、シリーズが再開された時に備えていただければと思う。

23010103.jpg
カール・ハウスホーファーは一九四六年三月一三日に妻を道連れに、切腹して果てた。繰り返そう。ハウスホーファーは切腹した。彼のダイング・メッセージは明白過ぎる程に明白だ。「我は侍」或いは「我は侍と同じ超越存在を信じる者」である。そして今、改めて見よ、ドイツのモノノフ達が掲げた旗頭を。赤地に白く日の丸を染め、そこに卍を重ねた旗頭【上図参照】を掲げる侍達が、かつてドイツに居た事に気付いた時、私は震撼した。
『みち』2021年3月1日号 p5


23040503.jpg
『我が闘争』

23040504.jpg 23040505.jpg
『ヒトラーのテーブル・トーク一九四一~一九四四』・『ヒトラーの遺言一九四五年二月四日~四月二日』

実はヒトラーの個人秘書であり、遺言執行者であったボルマンが、ヒトラーが昼食時、夕食時や、オフタイムで寛いでいる時に、側近やゲスト相手に語った卓上談義を、「Bormann Vermerke」(ボルマン覚書)と呼ばれる談話記録として残している。今日研究者達からも信頼すべき資料として価値付けられているそれは、タイプ原稿一〇四五ページに及び、一九四一年七月五日から一九四五年四月二日の期間にヒトラーが公開を意図せずに語ったプライベートな言葉である。
『みち』2021年3月1日号


23040515.jpg
【古神道の教え】神は自分の中にいる。

自分の目でこの宇宙を眺め、思い巡らす人間は、敬虔な心を持っているものだ。宗教的な意味ではなくて、自然との調和という意味である。前世紀の終わり頃、科学と技術が発達したあまり、自由主義の人間は、人類は自然の支配者であり、やがては宇宙をも制するだろうと公言した。だが嵐でも吹けばどうなる。カードの家のようにたちまち崩れてしまうのである。われわれは生命をつかさどる法則を学ばねばならない。それが進歩につながるのだ。そういう法則がなぜあるのか、それは人知の及ばぬところである。そうあるからそうなのだ。われわれの知恵ではそれ以外のあり方など思いもつかない。人は自然の中に見事な概念を見つけ出した。全能なる存在で、人はそれに従うのである。どの人間にも心の奥深くに、この全能なるものへの思いがある。われわれはそれを神と呼ぶ。全宇宙をつかさどる自然の法則の支配者である。(中略)無神論で教育はしたくないものだな。(一九四一年七月一一日)
『みち』2021年3月15日号


23040506.jpg
四つの地域

ハウスホーファーのパン・リージョン理論は、この地政学的理想状態を惑星の地表面全域に於いて実現することを目指している。簡潔に、少々乱暴に言い切ってしまうなら、それは惑星地表面を四つに分割することである。鎖国時代の日本が四つ、この惑星に存在するという状態だ。
『みち』2021年4月15日号


23032001.jpg 23040512.jpg
『興亞の大業』および日本・ナチス党・トゥーレ協会
『みち』2021年5月1日号


23040509.jpg
クーデンホーフ伯爵と光子夫人

23040516.jpg
ナチス党(左上)・汎ヨーロッパ連合(右上)・NATO(左下)・ASEAN(右下)
『みち』2021年5月15日号


23040510.jpg
緑龍会
『みち』2021年6月1日号


23040511.jpg
『大日本──大日本帝国の軍事力、世界的地位と将来に関する考察』
(Dai Nihon,Betrachtungen uber Gros-Japans Wehrkraft, Weltstellung und Zukunft)

『みち』2021年8月1日号


23040507.jpg
糸魚川翡翠

今から一一三年前、ハウスホーファーの全国行脚での奇妙な訪問地には、この「χρυσον(クルソン)」が多数みられた。これらはわが国に於けるツラン文明の痕跡地である。ハウスホーファーの案内者の目的は、わが国に縄文、弥生の時代から伝わる叡智の伝授であったと私は考える。そしてその叡智が二〇世紀初頭にドイツで本格的な「地政学」として結実した。案内者がハウスホーファーを実際に、東北から四国、そして九州南端まで連れ回さねばならなかった理由は、観光でも、軍事施設視察でも、要人面会でもなく、その場に立たねば実感と理解が不可能な「地政学」的理由にこそあった、と私は結論している。
『みち』2022年8月1日号


 『みち』2022年10月1日号を以て、「地政学と伝統玄秘学」シリーズを一時中断、現在は緊迫した世界情勢シリーズを神子田さんは連載中だ。それに合わせるかのように、小生も大転換期に突入した現在の世界情勢についての記事を書き始めたのも、ある意味、シンクロニシティなのだろう。

スポンサーサイト



最強の客家華僑

前稿「安藤忠雄❤大阪」で約束した通り、本稿では「最強の客家華僑」というテーマで筆を進めたい。

最初に、電子版「マイペディア」で華僑の定義を確認しておこう。

中国,台湾,香港,マカオを除く場所に居住する中国人のこと。〈僑〉は仮住まいの意味。中国国籍をもつ者を華僑,現地国籍をもつ者を華人と呼ぶ。漢民族の海外移民が急増したのは清末の18世紀以降で,奴隷貿易の廃止をうけて,広東,福建を中心とする沿岸地方出身者が,移民労働力として東南アジア,北米などに向かったものである。現在の居住地は世界各地におよぶが,約8割が東南アジア地域に集中し,現地の経済に大きな影響力をもつ。ほかに北米,ヨーロッパ,南米,オセアニアなど。地縁,血縁などによる〈幇(パン)〉というつながりにもとづく相互扶助がさかんで,おもな幇には福建,潮州,広肇,海南,客家(ハッカ)がある。また各地に会館を設けて結集をはかっている。1970年代以降,中国本土から北米,ロシア,日本などへ,〈新華僑〉と呼ばれる非合法的な移民が急増した。1990年代前半の人口は約3000万人と推定される。


以下、「マイペディア」の定義に沿って話を展開していくことにする。

世界戦略情報誌『みち』(2022年12月15日号)の「深層潮流」シリーズに、華僑についての興味深い記事が載った。本稿の最後に転載しておいたので、関心のある読者は目を通していただくとして、筆者の村上学さんが以下のように華僑を定義しているのに注目だ。ちなみに、村上さんは神戸を拠点にしており、関西圏の〝生き字引〟的な漢で、関西圏の表社会も裏社会も知り尽くしている。その村上さんが、華僑について以下のように書いた。

雀は華僑に似ている。


それに続く以下の記述にも注目だ。

大陸は共産党の「反宗教」と「国家資本主義」によって華僑を一段低く見るようになっており、世界で成功した華僑たちは大陸の中共を嫌っている。嫌っているから、尊敬しない。尊敬はしないけれども、商売は別である。この華僑根性を弁えておかなければ、台灣問題を根本的に勘違いすることになってしまう。


以降の村上さんの華僑についての記述に目を通せば、日本の華僑について読者は認識を新たにするはずだ。

23040203.jpg 23040204.jpg

ところで、冒頭の「マイペディア」の定義にもあるように、台湾には大陸から外省人が大量に流入しているのだが、客家もそうした台湾流入組の一派だ。その客家について、筆者の村上さんは以下のように書いている。

筆者は以前、客家の食堂に連れて行ってもらったことがある。驚いたことには、昼の定食が「白い御飯、煮魚、小鉢、汁、漬物」という日本式の形態だったのだ。このような食文化は大陸にも台灣にもないはずだ。つまり客家は、日本人の食文化を「良いもの」と感じて共有するようになったのである。客家には中華文化を金科玉条とするような狭い考えはない。客家を知る上で、食文化は無視できないのである。


そして、村上さんは以下のように結論づけた。

日本が統治していた満洲でも朝鮮でも、日本式の食文化は根付いていない。台灣だけは日本式食文化が違和感なく存在している。食文化は遺伝子を形作る上で欠かせない要素であって、相互理解の原点に位置すると考えられる。


実は、武田邦彦氏も食文化について、実に興味深い動画を公開しているのだが、武田氏は村上さんよりもさらに深く切り込んで、現在の日本人の食文化が「米」になるのに、一万年もの時間がかかったという、目から鱗が落ちる説を展開している。詳しくは以下の動画で確認してもらうとして、斯様に食文化とは民族を形作っているものなのだ。


【武田邦彦】1万年かけて作られた身体(米と魚の地域、パンと肉の地域)

どうだろうか? 日本列島で米・味噌・煮野菜・魚の食文化が成立するまで、一万年以上の時間がかかったという事実を念頭に、以下の動画を続けてご覧いただきたい。


学校では教えない客家と日本人の謎の繋がり|小名木善行

題名の「客家と日本人の謎の繋がり」でピンと来たと思うが、客家と日本人、実は〝血縁関係にあった〟という興味深い内容の動画になっている。

とすれば、村上さんが客家の食堂で「白い御飯、煮魚、小鉢、汁、漬物」を配膳されたのも、遠祖が同じということを考えれば、至極当然の話と云えよう。

なを、海外で活動しているのは何も「良い」華僑ばかりではない。当然ながら、「悪い」華僑も存在する。そのあたりは、拙稿「戦闘意欲なき国民は滅亡し、敢闘精神なき国民は堕落する」で紹介した、『悪徳の世界史〈1〉フィリピン華僑ビジネス不道徳講座 (悪徳の世界史』(浅井壮一郎)に目を通せば分かることで、本のタイトルに「華僑ビジネス不道徳」とあるのに注目していただきたい。この本は、8年以上も前に目を通した本なので、詳しい内容は忘れてしまったのだが、悪事を働く華僑は多分、客家ではないだろうと思っている。

23040205.jpg
杜月笙

悪い華僑という記述から中国マフィア、すなわち「幇」を連想する読者もいたことだろう。最新号の『みち』(4月1日号)の「常夜燈」シリーズで、筆者の黄不動さんが先月逝去した「青幇第二三代悟字輩」(日本人)について、驚愕するような記事を執筆した。記事内容から、黄不動さんは青幇第二三代悟字輩と深い交流があったことは一目瞭然である。小生の場合は老大と面識こそ無かったものの、老大自ら著した古代中国の偉大な戦略家についての本に目を通しているだけに、「だからこそ、あれだけのことを書けたんだな・・・」と、改めて老大の凄さを思い知った次第である。

六韜に並び立つ、否、六韜すら凌駕していたと思わせる、古代中国の戦略家の思想を見事に描き出してみせた老大、本当に凄い人物だった。

23040201.jpg

23040202.jpg

平和の使者?
昨日、某翻訳者(日本人)の英日翻訳文(医学)をチェックするという仕事を承った。語数にして350語ていどだったので、医学分野は専門外とは言え、一時間ほどで終わるだろうと高を括っていたのだが、実際に取りかかってみたところ、数時間も費やしてしまった。医学用語の確認に時間を取られたということもあるが、最も大変だったのは訳文が拙い、しっちゃかめっちゃかな訳文だったので、自然な日本語に直すのにかなりの時間を取られてしまったのだ。

ドッと疲れが出たので、次のブログ記事はドラマ(時代劇)を取り上げ、のほほんとしたブログ記事をアップするつもりでいたが、以下の動画を観て気が変わった。それは、最近アップした「習近平とバイデン」で、「プーチンと非公式会談」と小生は書いたが、下掲の動画を観て、非公式会談の背景ついて言及していなかったのに気づいたからである。


習近平の失態!平和の使者戦略、露ウ和解に誤算? #深田萌絵TV #習近平 #プーチン

深田萌絵さん、お見事!

実は上掲の動画を観る前、以下のネット記事に目を通していたのだが、どれもこれもピント外れだなぁとガッカリしていたのだ。

『現代ビジネス』コラムニストで、ジャーナリストの近藤大介氏。
すがるプーチン、手を差し伸べる習近平、電撃訪ロで見せつけた圧倒的力の差

中日新聞論説副主幹だった長谷川幸洋氏。
プーチンを“子分”にしてやる…中国・習近平が狙う「ロシア属国化」「大中華帝国」の恐ろしい計画

ジャーナリストの福島香織女史。
中露で「世界の枠組み」構築?習近平のロシア「平和の旅」に見る不穏な未来

正直、よくこれで原稿料を貰っているなと感心したほどだ(苦笑)。

他にも、プーチンと習近平の非公式会談を取り上げた、ネット記事や動画が多かったが、上掲の深田さんの動画は、そうした駄文や「駄画」の中では「鶏群の一鶴」という形容が相応しかった。

何故か?

深田さんと上の三者との間には、大きな違いがあったからだ。

1.習近平との非公式会談においてプーチンが実践してみせた戦術を、深田さんは見事に見抜いていた。『三略』にも〝敵〟を欺く戦術についての小節が幾つかあり、小生は上述した拙稿「習近平とバイデン」で、プーチンと習近平の人間関係を「呉越同舟」という喩えで表現したのも、『六韜』が頭にあったからだ。だから、プーチンと習近平の人間関係は、近藤大介氏や長谷川幸洋氏の言うような、習近平が己れの野望を満たすため、プーチンを「手下」扱いにするといったような関係でもなければ、福島香織女史の言うような「親密な」関係でもない。

2.プーチンが世界におけるナショナリストの旗頭とすれば、習近平はグローバリストの旗頭の一人ということを、深田さんは的確に見抜いており、一方で他の三者は見抜けておらず、盆暗だと言うより他はない。


ところで、グローバリストと一言で括っても、連中も決して一枚岩ではないこと、以下の馬渕睦夫大使の動画を観れば十分納得できよう。


馬渕睦夫【大和心ひとりがたり】2023年第12回●ウクライナ戦争で路線変更するアメリカ 〜バイデン大統領のウクライナ電撃訪問、その後〜

何故か、馬渕大使の動画が表示されない。だが、「馬渕睦夫【大和心ひとりがたり】・・・」をクリックすれば観ることができるので、試していただきたい。


それにしても、深田さんと他の三人との間に横たわる落差というか、インテリジェンスの違いを見せつけられて、思い出したのが小名木善行氏の動画だった。


情報操作に騙されないためには?

23032502.jpg

23032503.jpg

インテリジェンスの第一歩である、情報収集術を身につけるヒントが、この動画の至る所に鏤められている。

【グリコのおまけ】
23032501.jpg
【深田萌絵東京講演】米技術者が語る次世代通信 中国スパイ企業を打ち破る戦略とは!?

赤いシリコンバレー
3月10日にSVB(シリコンバレー銀行)が経営破綻したかと思ったら、立て続けに他の地銀も連鎖的に破綻、さらにはスイスにまで飛び火し、クレディ・スイスが破産寸前まで追い込まれたのは記憶に新しい。そのニュースに接した時、1929年の世界大恐慌再来かと、一瞬思った読者も少なくないだろう。

こうした時の小生は、欧米のニュースを単に横流ししているだけの日本の大手マスコミ(新聞・TV)なんぞ相手にせず、信頼できる経済関連の情報源にのみ接するのを旨としており、今回もそうした信頼できる情報源から真の情報を得ている。

最初に接した動画は、大井幸子女史の動画だった。


【ゲスト:大井幸子氏】米デフォルト危機を煽る闇の勢力の狙いはデジタル通貨と人類家畜化!?及川幸久The Wisdom LIVE Channel#75

同時に小生の目を引いたのは、道友であるmespesadoさんが行った、掲示板「放知技」への連続投稿だった。
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/17344796/311-319/

一通りの情報をチェックした後、次に小生が行ったのは、今回の破綻騒動を引き起こした黒幕の追求だった。なを、以下ではSVBのみに絞って筆を進める。

最初に、SVB幹部のその後だが、そのあたりについては以下の記事が詳しい。
シリコンバレー銀行CEOが破綻直前に株を大量売却。破産後はハワイへ

連中は金儲けというか、お金にしか頭に無い輩であり、銀行幹部という立場にありながら、後は野となれ山となれと言わんばかりに、優雅な生活をハワイで送っている・・・(嗤)。そのあたり、中国人、より具体的には中共幹部の人間性を彷彿とさせるものがある。以下はシリコンバレーという地と中国には相関性がある、同じ穴の狢であることを教えてくれる動画だ。


報道されないシリコンバレーの裏側にある真実|深田萌絵×松本道弘

松本道弘先生は小生に英語道を伝授してくれた先達であり、今の小生の英語力はかなりの部分、松本先生に負っていると言っても過言ではない。それにしても、動画に登場する松本先生は、お元気だった頃を思い出させてくれるのだし、ある種の懐かしさのようなものを感じた。

松本先生の対談相手である、深田萌絵さんは中国問題に造詣が深く、小生は彼女の動画はほぼ欠かさずに拝見している。また、小生にとって人生の大先輩である稲村公望さん、その稲村さんとも深田さんは対談しており、拙稿「蔡英文の闇」に、お二人の対談動画を紹介している。

最後に、1929年の世界大恐慌。経済クラブの横森一輝氏によれば、今年の7~8月頃に再び世界大恐慌が起こるだろうとのこと。そのあたりの詳細は、以下の動画で確認していただきたい。


【米シリコンバレー銀行破綻】世界金融危機の始まり?!インフレ下では数ヶ月でドカンと来ます

以前から横森氏は2023年、すなわち今年は世界大恐慌が起きると予測しているが、そのあたりの根拠は拙稿「ドルの衰退」でも少し触れた。

冒頭の動画で横森一輝氏が言及している2023年世界大恐慌も、人為的に引き起こされるであろうということは想像に難くない。


習近平とバイデン
本稿では、バイデン大統領と習近平国家主席の二人を、対比させる形で世界の潮流を俯瞰してみた。

22071501.jpg

上掲の図は小生が作成したもので、拙稿「属国の時代 04」で公開している。

最初に習近平だが、実に華々しい外交成果を上げているように見えることだろう。特に、以下の外交成果が思い浮かぶはずだ。

・サウジアラビア訪問(2022年12月7~10日)
・サウジとイラン国交正常化を仲介(2023年3月10日)
・プーチンと非公式会談(2023年3月20日)


こうした一連の習近平による外航成果を世間では、どのように捉えているのだろうかと、幾つかの動画をチェックしてみた。たとえば・・・


#83 ロシアと中国の絆がますます強まる時、平和への道は?

動画のMihoさんはイタリア人と結婚し、現在はイタリアに住む日本人の主婦だ。小生、イタリアに知人が多いこともあって、彼女の動画を時々拝見させてもらっている。その彼女、DSの正体を相当なまでに見抜いており、DSがイタリアで行っている悪業の数々を、頻繁に暴露してくれるので大変参考になっている。

今回は彼女の中国観の一端を見せてもらったが、中国という国についての理解が浅いようで、彼女の目からは習近平が世界に平和をもたらしてくれる政治家と映ったようだ。

ここで、中国通といわれている近藤大介氏の以下の記事に注目していただきたい。

なぜ習近平主席が、それほどプーチン大統領に憧れていたかと言えば、自身が毛沢東元主席を崇拝しているからだ。毛沢東主席はソ連のヨシフ・スターリン書記長に、1953年にスターリン書記長が死ぬまで頭が上がらず、「スターリン政治」をそのまま、中国で実践した。

つまり、「スターリン→毛沢東→習近平」という図式だ。一方、スターリン時代の「強いソ連」をロシアで復活させようとしているのが、いまのプーチン大統領である。すなわち、「スターリン→プーチン」という図式だ。こうして習近平主席から見れば、プーチン大統領は「スターリン一族」の叔父のような存在に映るというわけだ。

習近平主席「電撃訪ロ」の狙いは何か…? 浮かび上がってきた中国側の「7つの野望」


遠慮しているのかどうなのかは分からないが、近藤氏の中国についての洞察に物足りなさを感じてしまう。つまり、習近平はプーチンに対して「恋は盲目」的な感情を抱いていると、近藤氏は思っている節があるためだ。しかし、これでは近藤氏のロシアあるいはプーチンについての見方が皮相的だし、寧ろ、プーチンと習近平の関係は、「呉越同舟」という喩えの方が小生にはピッタシくる。第一、ロシア人と中国人とでは、そもそも国民性がまるで違うからだ(拙稿「若者の未来」で紹介した、スプートニク紙の記事参照)。

また、習近平のサウジアラビア訪問で小生の脳裏に浮かんだのは、習近平が推し進めている「一帯一路」だった。小生の一帯一路観は掲示板「放知技」で述べており、拙稿「中共の正体」でも紹介した。

そうした寄生虫の一角を占めているのが、一帯一路を主唱している習近平ということになります。その習近平をトップとする中共に対して、今回の武漢ウイルスで怒ったのがトランプであり、そのトランプのアメリカ、より正確に書けば「アメリカ・ファースト」派のアメリカは、今や損害賠償という形で中共に対して訴訟を起こしつつあります。こうして失態続きの習近平なので、最近は胡錦涛派である李克強の発言力が強まってきましたが、これは非常に良い傾向です。ちなみに、胡錦涛の胡という姓は遠祖がツランであることを示しています。
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/17178824/62/


日中関係で常に思うは飯山一郎さんの中国観で、小生は以下の飯山さんの意見に同感である。

ワシは,中国の文化,歴史,政治,経済,外交,技術,さらに軍事政策にさえ魅せられてきた.中国フリーク=マニアなのだ.

しかし! 感情的,経験的,個人的に中国が大好きであっても…,国家と国家の関係で見た場合,呑気に「中国大好き!」では済まない国際政治の現実がある.

◆2017/11/14(火)  米国と中国の大国主義と覇権主義>


つまり、日本が手を組むべきはロシア、そしてプーチンであって、決して習近平ではないからであり、そう思う理由を冒頭の図で示したつもりである。

一方、その習近平と並んで図に列記したバイデンはどうか? 以下、バイデンの〝実績〟の数々を思いつくままに列記しておこう。

・1・6事件という虚構
・インフレの激しい高騰
・サウジとの関係悪化
・ロシアへの制裁失敗
・大量の違法移民流入
・エネルギー政策の失敗
・ウクライナ訪問の失敗
・息子の不正取引に関与
・大統領選・中間選不正
・グレートリセットの嘘
・イランとの核合意失敗
・アフガンから米軍敗走
・サプライチェーン停滞
・ペトロダラーの地位低下
・バイデン自宅の機密文書
・銀行の破綻と金融危機
・ワクチンと国民大量死
・列車脱線と危険物流失


まだまだあるのかもしれないが、キリがないのでこのくらいにしておこう。それにしても、バイデンの〝実績〟に何か良いものが無いのかと考えてみたが、何一つ思い浮かばない。

否、あった! それは「アメリカの弱体化」、そして「アメリカの二極化」で、今のところ見事に成功を収めていると思う。

バイデンと云えば、ウクライナを電撃訪問した岸田首相、いつまでバイデン政権に追従するつもりなのだろうか? そろそろ、日本の国益のために立ち上がって欲しいと思うのだが・・・。

金王朝
23011101.jpg

飯山一郎さんの北朝鮮シリーズ、「金王朝の “深い謎”」および「ビビンバ!北朝鮮!」は、今でも掲示板「放知技」の冒頭に残っている。この2本は、北朝鮮の裏史に迫る上で極めて貴重な史料だからだろう。小生は今でも時折、両史料にアクセスしているほどだ。

よって、本稿では金王朝について少し敷衍してみよう。

23011104.jpg
元工作員金賢姫に聞く!第一部

最初に取り上げたい人物は、大韓航空機の爆破に関与した金賢姫だ。金賢姫は一度だけだが、横田めぐみさん本人に会っているだけではなく、横田めぐみさんが金正恩の生母であることを裏付けてくれる人物でもある。そのあたりについては、飯山さんの「金王朝の “深い謎”」に詳述されているので確認していただくとして、その金賢姫に対して李相哲氏が昨年(2022)11月、貴重な単独インタビューを試みており、それが以下の三本だったのだが、残念ながらバンされてしまったため、現在は観ることができない。

(917) (2022.11.29)元工作員金賢姫に聞く!インタビュー映像解説編
(917) (2022.11.29)元工作員金賢姫に聞く!第一部 生い立ち、如何にして工作員になったか
(946) (2022.11.30)元工作員金賢姫に聞く![第2部] 政治に翻弄されて35年!恋愛.結婚.家族


幸い、バンされる前に小生は上記動画を一通り観ている。内容が内容だっただけに、直ぐにもバンされるであろうと思い、ダウンロードするつもりでいたが、当時は仕事に追われていたこともあり、実際にダウンロードしたのは印を付けた動画のみだった。ただ、改めて[第一部]を観た限り、飯山さんの「金王朝の “深い謎”」を超えるものではなかった。

この「金王朝の “深い謎”」に、以下の記述があるのに注目されたい。

このKAL爆破事件の本当の主役は、金賢姫ではなく、金正日と横田めぐみさんだ!


つまり、金賢姫は手駒に過ぎなかったということなのだが、一方で同稿の以下の記述が意味するところは、金賢姫がいなかったら、横田めぐみさんが金正恩を生んだということが分からないままだっただろうということだ。

もし、大韓航空機の爆破! この事件の主犯が金正日でないとしたら、
今まで苦労して実証した「めぐみは金正恩の母」説は、音をたてて崩れてしまう…。


現在の北朝鮮を本質的に理解するには、一度太古の時代に遡り、朝鮮半島のみならず遼東半島をも含む、満州一帯で繰り広げられた激動の歴史を紐解く必要がある。その意味で、拙稿「天武天皇05」で箕子朝鮮を復習していただきたいし、満州すなわち瀋陽軍区に大勢住んでいる、朝鮮族が北朝鮮を守っていること(「瀋陽軍区の正体」参照)、および北朝鮮は大日本帝国の残置国家であること(旧ブログ「金王朝の “深い深い謎”」参照)がお分かりいただけるだろう。

では、上述の〝基礎知識〟を身につけたことを前提に、以下に筆を進めていくので、腑に落ちないと思った箇所に出会ったら上述の〝基礎知識〟に戻り、もう一度復習していただきたい。

最初に、金王朝について書くからには、皇統(天皇の血統)について簡単にお復習いをしておこう。

日本は万世一系の神国だと耳にしたことがあるだろう。つまり、日本は男系の皇統(「皇位継承」参照)が綿々と2600年以上の長きにわたって続いてきた国だ。このあたりが、ヨーロッパの女系王室と最も異なる点である。そして、北朝鮮は旧大日本帝国が創った残置国家でもあり、金日成を始祖として金王朝の最終的な体制づくりをしている最中だ。

金正恩の生母である横田めぐみさんには、日本の高貴な血が流れている。かつての小生は横田めぐみさんの御母堂である横田早紀江さんは、李垠皇太子と梨本宮方子皇太子妃の間に生まれたものとばかり思っていたが、かつて大変お世話になった山浦嘉久さんから、「横田早紀江さんは高貴の出であることは、ほぼ間違いないと思うが、何れの宮家(京都)の出かまでは分からない」という回答を直接もらっている(「金正恩死亡?」参照)。

それから、金正恩=影武者説あるいは死亡説だが、元ウクライナ大使だった馬渕睦夫氏は、「今の金正恩は影武者で、本物の金正恩は既に死んでいる」と明確に語っていた。ブログ『文殊菩薩』の野崎晃市博士も、「金正恩の娘がデビュー」と題する記事を公開、金正恩は逝去した可能性があり、今の金正恩は影武者だろうと野崎博士は推定している節がある。このあたりについての小生の見方は、上掲の拙稿「金正恩死亡説」を参照にしていただくとして、今回は深入りしないでおこう。

23011102.jpg
横田めぐみさん(右)と孫の金主愛(左)

次に、上掲の野崎博士の記事にも掲載している金正恩の次女についてだが、「金正恩の三人の子供の誰かが、成人して国王のような地位に就き、南北統一にのり出すかもしれない」と野崎博士は書いていた。小生が注目したのは金正恩の子どもが三人おり、そのうちの一人が男子であることだ。

仮に金正恩が日本の皇室に倣うのだとすれば、男系皇統の金王朝にするはずで、長男が金王朝の〝神武天皇〟になるのではないだろうか・・・。つまり、〝聖徳太子〟が権威と権力とを分けたように、長男を金王朝の初代天皇にする、すなわち権威が付与され、一方で次女が政治を司る、すなわち権力を付与されるのではないだろうか・・・。

今回、金正恩が政治の表舞台に長女ではなく、次女をデビューさせたのも、多分次女の方が長女よりも政治家向きだと、金正恩が判断したからではないのか・・・。金正恩自身も三男でありながら主席に上り詰めたことを思えば、無理のない推測だと個人的に思っている。

23011103.jpg

18112519.jpg


最後に、野崎博士が編集した『飯山一郎最終講義』の副題、「金正恩が統一朝鮮王になる!!」を思い出していただきたい。仮に今でも金正恩が生きているとすれば(多分生きていると個人的には思っている)、金正恩は近未来の東アジアの政治・経済、ひいては世界の政治・経済の要(リーダー)に成るだろうし、それだけの器の持ち主であると小生は確信している。何故にそう言えるのかについては、『飯山一郎最終講義』に目を通せば自ずと納得いただけるはずだ。

911の深層 02
昨日はアメリカ同時多発テロから、21周年を迎えた9月11日だったこともあり、このテーマをブログ記事に取り上げるつもりでいたが、仕事(翻訳)に追われていたこともあり、アップが本日になってしまった。なを、本稿の場合、2014年9月12日にアップした、「911の深層」続編の形をとっているので予めお断りしておく。

では、最初に本日の9月12日に公開された、及川幸久氏の動画から入っていこう。


2022.9.11 21年目の今日【及川幸久?BREAKING?】

この動画を一通り観たが、及川氏も懸念しているように削除される可能性が高く、今のうちにダウンロードしておくことをお勧めする。

昔の話になるが、911事件が起きた翌日の2001年9月12日、小生はIBT(国際事業開発株式会社)で会議があったので上京しているが、途中の池袋駅に着いて真っ先にキオスクに駆けつけ、並んでいた多くの新聞雑誌の中からFT(Financial Times)を購入、今でもそのFTを大切に保管している。

22091102.jpg

それから一ヶ月ほどが経ったある日、脱藩道場の仲間数名と都内の喫茶店で落ち合った。当然、話の中心テーマは911事件についてであり、多岐に亘って語り合った。話が佳境に入り、事件の黒幕は誰(組織)かという追究に及んだので、小生は躊躇うことなく「イスラエル」と即答している。当時はアシュケナージについての知識が乏しかったこともあり(拙稿「偽ユダヤ」参照)、今となっては勘違いも甚だしかったと恥じ入るばかりだが、国際金融資本家の多勢を占めるユダヤ人を指すつもりで、当時の小生は彼らの故地であるイスラエルと答えてしまった訳である。

22091101.jpg

2001年といえば、ようやくインターネットが普及し始めた頃であり、国際金融資本について取り上げたサイトは極めて少なかった時代だった。しかし、その後は玉石混交ではあったものの、雨後の竹の子の如く大量のサイトが出現、自分なりにそれらのサイトを批判的に読み進めたり、様々な会合に顔を出したりすることで、己れなりに情報の洪水を整理し、吟味してきたこともあり、かなりのところまで真偽を見極める力がついたと思う。

ともあれ、今日では多くの人たちの目に、DS(ディープ・ステート)による悪業の数々が分かるようになったのは喜ばしいが、実のところ、そうとばかり言っていられないのである(以下の動画参照)。

22091103.jpg

ところで、露宇紛争と云えば主役の一人がプーチンであるが、贔屓にしているブログの一つ、「Malt Whisper」が以下のような新記事をアップしていた。
東方経済フォーラムでプーチンが怒りの演説/西側諸国の腐敗・汚さから目を背けるな?

かなりプーチンの人物に迫った良記事だと思う。それにしても、グローバリストvs.ナショナリストという構図で見れば、プーチンはナショナリスト派のリーダーということになるが、敵方のグローバリストも中々手強い相手であること、肝に銘ずるべきだろう。


【真実系の落とし穴】国や政府に怒れば怒るほど逆にコントロールされます

習近平の肚 2
7年半前、小生は「習近平の肚」と題する記事で、以下のようなことを書いている。

今回の新著の主テーマである習近平だが、2013年3月14日、第12期全人代第1回会議で、国家主席・国家中央軍事委員会主席に選出されて以降、亀さんは習近平の言動を注意深く見守ってきた。そして、朧気ながらも漸く習近平の全体像を掴めつつあり、今ではロシアのプーチンに匹敵する政事家であるとすら思うに至っている。


7年半が経った今日、プーチンに対する見方は今でも変わっていないものの、習近平に対する見方は大きく変わった。つまり、この男は紛れもないグローバリストであり、アチラ側の人間であるということだ。

習近平がやってきた悪業は無数にあるのだが、今回は一つだけ取り上げておこう。それは、習近平を陰で支えている浙江財閥との関係についてだ。深田萌絵さんが作成した以下の図をじっくりと眺めていただきたい。

22040302.jpg

里見甫については、旧ブログの「阿片王 満州の夜と霧」と題する記事で取り上げている。

22040301.jpg

深田さんの著書『ソーシャルメディアと経済戦争』の第1章、「プロパガンダという武器」の小節「世界監視ビジネス」に目を通せば、例のTSMCが浙江財閥系の会社であることが一目瞭然だ。詳説は深田さんの『ソーシャルメディアと経済戦争』で確認してもらうとして、今までに深田さんの一連の動画を観てきたことから言えることは、彼女は本物であり、従って動画で語っていることや自著に書いていること、本当の事実を述べていることが分かるのである。

たとえば、習近平がグローバリストであることを、かなり明確に指摘していたのが以下の動画だ。


中国派閥争いへ!!中露会談で浮上した、習近平は●●スパイ説?【深田萌絵TV】

また、深田さんの動画を通して知ったことも幾つかあり、最近の例で言えば以下の動画だ。


中国共産党内部紛争、習近平側近が失脚!?【深田萌絵TV】

習近平と江沢民は敵対していると語る識者が多いのだが、どこか変だと今まで思っていたところ、上掲の動画を見て、「やはり」と思ったものである。

それから、自民党の高市早苗議員が、台湾の蔡英文総統を大変尊敬しているということを、先の総裁選の時に知った時、小生は蔡総統の正体を知っていただけに、「アレ?」と思ったものだ。そのあたりについても、深田さんが動画にしていたのは流石だと思った。


【自民党総裁選】高市早苗議員がラブコールを送る危険人物 【深田萌絵TV】

その総裁選時、高市議員を全面的に応援していたのが、安倍晋三元総理だったのは記憶に新しいところだが、果たして安倍元総理は蔡総統の正体、さらには浙江財閥と中共との繋がりを、どこまで捉えているのか知りたく思う。このあたり、以下の深田さんの動画を見ているだけに、大いに関心を抱いている点だ。


【ウクライナ侵攻】安倍元総理『核の共有』構想が習近平を救う!?【深田萌絵TV】

それから小生が腑に落ちないのは、ロシアがウクライナに侵攻した日、すなわち2月24日の安倍元総理の発言である。

「まさに戦後私たちが作ってきた国際秩序に対する深刻な挑戦であり、断じて許すわけにはいかない」と批判した。
安倍元首相「国際秩序に対する深刻な挑戦」 ロシアの軍事侵攻


これは、単なる政治家特有の〝ポーズ〟なのか、それとも、「本音」なのかは、暫く様子を見守っていきたいと思う。ただ、これが安倍元総理の「本音」だとしたら、個人的に相当がっかりするだろうなと思った。以下は安倍元総理の謂うところの国際秩序、すなわち国際法について、掲示板「放知技」に昨日投稿したものだ。

22040303.jpg
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/17342561/59/

あれだけの優れた外交を展開した安倍元総理だけに、ロシア批判は単なる「ポーズ」だったと思いたいのは山々なのだが・・・

【追加動画】

【TSMCとマフィア】自民党でかん口令を敷いたのは、あの大物議員だった!?【深田萌絵TV】

あの大物議員」とは誰のことか? 上掲の動画に耳を傾ければ分かります。

プロパガンダ 3
一ヶ月前の2月24日、ロシアとウクライナ間で戦争が勃発して間もなく、ウクライナ情勢を取り上げた記事や動画に、かなりの頻度で登場するようになった識者の一人に、元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏がいる。その馬渕氏を徹底的に批判した識者グループが存在するが、その一人が内藤陽介氏だ。


なぜ米大統領選で陰謀論が流行ったのか? 内藤陽介 倉山満【チャンネルくらら】

内藤氏は米大統領選を巡って、掲示板「放知技」でも盛んに取り上げられていた、「ドミニオン」あるいは「クラーケン」について、〝フェイクだったと、今や大半の人が認識している〟(1:38~)と冒頭で語るのだが、どうやら小生は少数派に属するようで、未だに「ドミニオン」や「クラーケン」を信じている。

それよりも面白いと思ったのは、内藤氏が動画の終わりの方で(16:58~)、以下のように発言していたことだ(読みやすくするため、編集加工している)。

(話し相手が)「DSはある」という前提で話をしてきたら、その瞬間から信用してはいけない。

22032503.jpg


その内藤氏、「DSを流行らせたのは、馬渕氏だ」と辛辣に批判していた。そして、内藤氏の対談相手であった倉山満氏も、内藤氏の発言に頷いていたのが印象的だった。

その倉山氏だが、飯山史観を編集中の身として、同氏の歴史に纏わる著作や動画に注目してきたし、殊に足利尊氏と佐々木道誉を取り上げた同氏の動画は見応えがあったので、飯山史観シリーズでも紹介したほどである。そして、憲政史家でもある倉山氏は、優れた西郷隆盛についての本を執筆しており、小生は拙稿「大英帝国の影」で紹介、以下のようなことを書いている。

倉山氏の著書は「国際政治の力学」、「国内の政治力学」、そして「国際法」という、三つの視座から成る西郷隆盛論であり、こういう類いの本は本邦では初めてだと、司会を務めた江崎氏が動画の冒頭で指摘していたが、その通りだと小生も思う。

何故なら、17年前の拙稿「西郷隆盛」、今の時点で読み返してみるに、改めて「国際法」の視座が欠如していたのに気づかされるからだ。だから、手直ししたい気持ちに掻き立ててられるものの、当時の己れ知的枠組みの狭さを、如実に示したものとなっているので、そのまま手を加えずに同記事を残しておくこととしたい。

22032501.jpg


倉山氏の『工作員・西郷隆盛』は、自身が同書のPR動画を作成しており、上掲の拙稿でも紹介した動画だが、ここでも改めて再掲しておこう。


「工作員西郷隆盛」倉山満 宮脇淳子 江崎道朗【チャンネルくらら・12月2日配信】

この動画の冒頭で司会の江崎道朗氏が語っていた、『工作員・西郷隆盛』についての書評は、実に注目に値すると思ったので、以下に転載しておこう(2:23~ 読みやすくするため、編集加工した)。

国際政治という大きな文脈の中で議論する時、坂本龍馬は誰かのスパイだったといった際物理論は一杯あるし、また外国の操り人形だったという論者もいる。しかし、そんなもので世の中動くはずがない。そうした中にあって、国際社会の政治力学、国内の政治力学、国際法の三つの視座から西郷隆盛について書いた本は、恐らく『工作員・西郷隆盛』が初めてではないだろうか。


つまり、西郷隆盛に関する本は人格者の西郷隆盛といった、人物論の本が殆どを占めており、あとは司馬遼太郎の『龍馬がゆく』に代表される、大河ドラマチックに描かれている西郷像が、殆どだと江崎氏は主張しているわけである。

江崎氏はインテリジェンス情報学を専門としており、小生も同氏の著作や動画の幾つかを拙ブログで取り上げてきた。たとえば最近で言えば「プロパガンダ 1」だ。

では、内藤氏、倉山氏、江崎氏らは、今回のウクライナ情勢をどのように捉えているのか? 以下は戦争が勃発した2月24日当日の動画であり、彼らの物の見方・考え方が分かると思う。


【全編公開!】「ウクライナ情勢分析」救国シンクタンク(2022年2月24日)オンライン公開研究会 Youtubeライブ

ここで、内藤氏、倉山氏、江崎氏らの著書や動画を読んだり観たりしてきたことから思うことは、〝遊び〟が少ない、換言すれば「証拠資料」を重んじすぎているということだ。その辺りについては、掲示板「放知技」でも少し触れており、その一部を以下に抜粋しておこう。

しかし、最も小生が腑に落ちないのは、文書化されていないものについては、結論を急ぐべきではない、といったことを同氏が主張している点です。その気持ちは分かるのですが、それなら、例として光秀=天海説は何等証拠を示す史料が残っていないという理由で、光秀=天海説を頭から否定するのかと言いたくなります。史料が無いのなら、自分で考え抜くという作業こそが、真のインテリジェンス能力を身につける根本(王道)であり、柏原氏の謂う「プロパガンダを見破る力」は、インテリジェンス能力の一部に過ぎないと思います。その意味で、将来的にも「文書として確定される」可能性が極めて低いからこそ、柏原氏が嫌っている「推測に推測を重ねる」という作業、すなわち自分の頭で考える作業が必要になると個人的には思います。
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/17343603/20/


逆に、『魏志』の「倭人伝」などという、〝間違った〟史料を叩き台にしてしまったため、収拾がつかないのが邪馬台国を巡る論争(近畿説vs.九州説)である。このあたりの詳細は、拙稿「青州で思ふ(4)」で触れた。

この拙稿を久しぶりに読み返してみて、改めて故山形明郷先生の『邪馬台国論争 終結宣言』(星雲社発行)は凄い本だと思った次第である。また、山形先生の高弟だった飯山一郎さんも日本書紀を巡って、優れた洞察を遺してくれている。そのあたりは拙稿「飯山一郎の“新日本建国神話”第2話」に書いたので参照していただきたい。同記事でも引用したことだが、ここでも以下に引用しておくので、、飯山さんのインテリジェンスの凄さを知って欲しいと思う。とにかく、史料だけでは本当の歴史が分からない時もあるのだ。

『日本書紀』というのは、当時世界一の大帝国だった〝大唐帝国〟を見事にダマしきった、壮大な「歴史物語」なのです。


裏付けとなる史料が無いあるいは少ないのであれば、あとは己れのインテリジェンスで補うしかないのだし、また、『魏志』のように、間違って解釈しているようではどうしようもない。

プロパガンダ 2
22021504.jpg

拙稿「プロパガンダ 1」についての感想を、suyapさんが掲示板「放知技」に投稿してくれたことが切っ掛けとなり、『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』を巡って、suyapさんと多くを情報交換できた。
https://grnba.bbs.fc2.com/reply/16580696/975-980/

ところで、小生は>>978で以下のように書いている。

どのようにケネディ大統領はキューバ危機を回避したのかについては、『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』に詳述してありますが、決め手になったのがアメリカ側に寝返ったソ連のスパイでした。彼は核兵器を専門としていたのですが、高空から撮影したキューバの写真を解析して、核兵器基地がキューバの地に、建設中であることを突き止めています。このスパイの情報が無かったら、本当に第三次世界大戦が勃発していた可能性大でした。


すると、suyapさんから>>979で以下のような問い合わせがきたのである。

そのスパイはペンコフスキーとは別人なのでしょうか?
ちなみにペンコフスキーは1962年10月のキューバ危機勃発直後にモスクワで逮捕され、翌年5月に処刑されています。『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』に出てくるペンコフスキー関連の記述に興味があります。


22021502.jpg


それに対して、小生は>>980で以下のように回答している。

ご推察のとおり、ペンコフスキーです。『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』も、p.176あたりからペンコフスキーについて、かなりのページを割いていました。


ここで小生は、「『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』に出てくるペンコフスキー関連の記述に興味があります」と、>>979で書いてきたsuyapさんに何等かの回答しなければと思った。また、ペンコフスキーを巡ってプロパガンダや諜報について、色々と考えを巡らすのも悪くないと思ったのである。

そこで、ペンコフスキーについて考えを巡らしてみたところ、以下の三つのポイントを解明してみたいと思うに至った。

1.ペンコフスキーが生存前後のソ連事情
2.ペンコフスキーが西側に寝返った理由
3.ペンコフスキーにとっての国益とは?


最初に、「ペンコフスキーが生存前後のソ連事情」だが、処刑されたのが1963年5月16日、フルシチョフがソビエト連邦共産党中央委員会第一書記(1953年9月7日 - 1964年10月14日)の時代であった。そのフルシチョフは、宮廷クーデターにより第一書記の座を1964年に追われている。フルシチョフが失脚した背景として、ウィキペディアは以下のように記している。

フルシチョフによる集団指導体制を無視した自らへの権力の集中(第一書記と首相の兼任)、さらには前述のように同志に対する叱責や暴言や外国での粗野な振る舞いを繰り返したため、ひそかにニコライ・イグナトフ、アレクサンドル・シェレーピン、ウラジーミル・セミチャストヌイ、レオニード・ブレジネフらが中心となった反フルシチョフ・グループがフルシチョフの追い落とし、あるいは暗殺を着実に準備していった。ブレジネフはフルシチョフの毒殺や専用機の爆破をも企んだとも言われている。


ここで、フルシチョフ前のソ連はスターリンが牛耳っていたわけだが、スターリンが何を行っていたかというあたりは、『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』に詳述してある他、多くの史料が書籍やネット記事として出回っているので多言は不要かと思う。ともあれ、端的に言えばスターリンが行った大テロル(恐慌政治)こそ、小生が>>976で述べたアンドロポフ〝限界〟の最大要因だったのだ。この大テロルのもたらしたものについて、明白に述べた箇所を以下に引用しておこう。

外国語に堪能な海外諜報担当者やスターリンに進言するような知見のある幹部は大テロルで軒並み処刑されてしまい、ソ連の国内政治闘争で何とか穏便に生き抜いていくことしか考えていないような人たちが次の世代を担うことになったわけです。
『ミトロヒン文書 KGB・工作の近現代史』p.177


次に、「ペンコフスキーが西側に寝返った理由」だが、suyapxさんが紹介してくれた「恩師と一冊の本の思い出(1)」を中心に言及してみよう。

22021501.jpg 22021500.jpg

上掲の記事を書いたのはワイン研究家の金子三郎氏で、『ペンコフスキー機密文書(The Penkovskiy Papers)』(1966年、集英社刊)の一部(50ページ)を分担翻訳した方である。その金子氏が以下のように書いている。

では何故、軍人としてエリートの道を歩み続け、出世を望む野心家でもあり、ソ連の権力の座に近い地位にあった一人の情報将校が、国を裏切ったのかという疑問が絶えず付き纏います。

ペンコフスキー大佐をしてソ連政府に対して積極的な反逆者に仕立てたものは、敢えて単一要因を挙げるとすれば、何よりも、恐らくフルシチョフ(1894-1971)の冒険主義によって触発されるかもしれない、突発的な核戦争への恐怖だったと考えるのが正しい答えのように思います。ペンコフスキーは、ソ連の核戦争準備だけでなく、フルチショフが核戦争の脅威を利用しようとする無謀さについても、その真相を知る数少ない一人だったからです。彼は明らかにフルシチョフとソ連の指導部を憎んでいました。そして「わが共産主義社会」と呼ぶものは、ひとつの欺瞞に過ぎないものだと信ずるに至ったのでした。何とかしてエネルギーを絞り出し、ソビエト連邦の偉大なる要素と生活力を平和的目的へと転換させることが必要である。大きな世界的闘争を引き起こさせないためにも ― これは私が、私の観察したことを、アメリカ合衆国とイギリス国の人々に対して書いた真の理由である、とペンコフスキーは述べています。


要するに、本当にフルシチョフが核戦争を引き起こしかねないと思ったことが、ペンコフスキーが祖国ソ連を裏切った最大の理由だった、と金子氏は語っているわけである。確かに、小生も十代後半から二十代の頃にかけて、核による世界大戦勃発を恐れていた一時期があったし、関連の書籍や雑誌にも少なからず目を通した経験があるので、金子氏の言い分、分からないでもない。

しかし、本当に核戦争防止ということだけが、西側に寝返った理由だったのだろうか・・・。核戦争を防止したいという崇高な思いだけで、人は果たして死を賭してまで行動に移せるものなのだろうか・・・。思案に暮れていた時、ふと以下の金子氏の記述が目に留まった。

最後の危機が身に迫った時、彼の頭に浮かんだのは、自分の家族を何とかしてソ連の国外へ救出させることでした。ペンコフスキーは金銭欲のためにスパイを働いたとは到底考えられません。


家族・・・、そうなのだ! と思わず膝を打った。ここにペンコフスキーが〝裏切り行為〟に打って出た、原点があったと解ったのである。換言すれば、己を大事にできない者に、家族、地域社会、さらには母国への愛が持てないのは道理ということなのだ。無論、ペンコフスキーの個人的な思想など他の動機もあったと思うが、何よりも核心は、家族、地域社会、そして母国への愛だ。

ここで話は横道に逸れるが、小生が気になったのは上掲の金子氏の記事に、「先生宅にタス通信の現役の記者も集まって」という記述があったことだ。タス通信と云えばソ連の国営通信社であり、その通信社の現役記者との交流があったことを示す行なので、『ペンコフスキー機密文書』の監修的な立場にあった佐藤亮一氏の思想歴が気になったのである。念のため、同氏は他にどのような書籍を翻訳したのかネットで確認してみた。すると、確かに『ペンコフスキー機密文書』をはじめ、『フルシチョフ最後の遺言』といったソ連をテーマとした訳書もあるにはあったが、圧倒的にアメリカやイギリスといった西側を取り上げた書籍が中心だった。

佐藤氏は戦時中に毎日新聞の特派員として中国大陸に渡り、敗戦後は北京の収容所に投獄されている。投獄中、思想教育を受けたのか、受けたとすれば後の佐藤氏の思想に大きな影響を及ぼしたのだろうか・・・。そのあたりは、佐藤氏の自著『北京収容所―私の獄中日記』を紐解く必要がありそうだ。だが、その前に『ペンコフスキー機密文書』に目を通す必要があると判断し、同書の文庫版『寝返ったソ連軍情報部大佐の遺書』を申し込んだ。近日中に届く予定である。ペンコフスキーの考えていた国益を確認したいこともあるし、何よりもペンコフスキーの家族のその後を知りたいと思ったからである。

最後の「ペンコフスキーにとっての国益とは?」だが、上掲の金子氏の記事には以下のように明記されていた。

「わが共産主義社会」と呼ぶものは、ひとつの欺瞞に過ぎないものだと信ずるに至ったのでした。何とかしてエネルギーを絞り出し、ソビエト連邦の偉大なる要素と生活力を平和的目的へと転換させることが必要である。


ペンコフスキーの考えていた国益というものが読み取れよう。そして、国益とは巡りに巡って己を大切にする姿勢、そして、家族愛、地域社会愛、母国愛へと繋がるのであり、だからこそペンコフスキーは、「死を賭した」行動ができたのだと思った。