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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
古希
お陰様で本日、無事に古希を迎えることができた。亡母から聞いたことだが、昭和28年2月12日に未熟児として産まれたとのことで、小生を取り上げた産婆さんは母に、「どうにか、育つでしょう・・・」と言ったという。

早生まれだったということもあり、クラスではチビだったし、勉強も運動も他のクラスメートよりは劣っていた。加えて、もともと身体が弱かったこともあり、とても70歳までは生きられないだろうと思っていただけに、無事に古希を迎えた今日、自分を産んでくれた今は亡き両親に心から感謝したい気持ちで一杯だ。

「心技体」という言葉がある。小生の「体」を鍛えてくれたのは、高校時代に稽古に励んだ合気道であり、続けて高校卒業後に日本を飛び出し、三年近くをかけて世界放浪の旅を体験したことで、英語やスペイン語という「技」を身につけた。そのお陰で、今日に至っても翻訳の仕事で飯が食えている。さらに、自分の足で世界を旅しながら、老若男女の様々な民族の人たちと接したことで、ある種の自信のようなものが身についた。つまり、己れなりの「強い心」をつくることができたように思う。


「昭和20年代の子供たち」 当時の子供達の貴重な写真と映画から

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爾来、半世紀の時が流れたわけだが、ここに至って気になってきたのが残された時間だ。
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健康寿命とはどのようなもの?

今の自分の気持ちを正直に言えば、この瞬間に死んでも良いとすら思っているし、それなりの覚悟はできているつもりなので、日々、「今日が我が人生最後の日」と毎朝自分に言い聞かせている。また、世間でいうところの健康寿命、そして平均寿命を考えれば、残された時間も少なくなった。だから、残り少なくなった時間をどのように過ごすべきかと、考えるようになったのも確かだ。そのあたりについて、小生と同じような考え方をしていたのが下掲の動画だった。


70歳からの「幸せな過ごし方」【仏教の教え】

動画の中で菊谷隆太氏が、「今の幸せを感じる心、そして70年間に得たものを後生に遺すこと」と語っていたが、小生の思い描いてきた余生の過ごし方と一致していた。なを、菊谷氏が言及していた映画「西の魔女が死んだ」、小生もすでに同映画を観ていたので分かるのだが、実に良い映画だった。


映画「西の魔女が死んだ」 予告編

菊谷氏は他にも多くの動画を公開しており、どれも良い動画だったが、個人的に最も気に入っているのが歎異抄についての動画である。たとえば・・・


歎異抄にはっきり簡潔に説かれている人生の目的とは何か.。

この動画では、20世紀最高の哲学者と云われたハイデガーが登場している。そのハイデガーが英訳の歎異抄に出会った時、「もっと前に歎異抄に出会っていたら、ギリシア語やラテン語ではなく日本語を勉強したのに」と後悔したそうだ。そのあたり、日本精神について追究してきた身として、ハイデガーの気持ちが痛いほどわかる。

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『歎異抄』と云えば、40年前に入手した講談社文庫版が手許に残っているが、久方ぶりに紐解いてみようかな・・・。それ以外にも、NHKが放送した100分de名著の「歎異抄」、こころの時代でも「歎異抄にであう」と題するシリーズを、六回連続で放送していた。放送を見逃した読者は、上掲の本に目を通すといいだろう。

ともあれ、今日から七十代、残りの人生で何が待ち受けているのか、ワクワクするし、今から楽しみで仕方がない。まさに、人生は冥土までの暇潰し・・・

【その他の動画・記事】

【ベストセラー】「不幸で不安な80代 健康で幸せな80代」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】


【ベストセラー】「●●な性格の人は、いつまて゛も老化せす゛長生きて゛きます」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】


【ベストセラー】「孤独こそ最高の老後」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】


死んだら「無」になるか【死後の世界はあるかないか】


【ベストセラー】「「80歳の壁」を超える食事術」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

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沢木耕太郎「旅も人生も深めるなら1人がいい」

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あれから半世紀
半世紀前の今日(1972年3月23日)、小生は羽田空港を飛び立ち、モスクワに向かったのだが、まるで昨日のことのように覚えている。拙稿「南方熊楠の世界(4)」にも、小生は以下のように書いている。

「南方熊楠の世界(3)」にも書いたとおり、亀さんの脱藩人としての修行は、十代という多感な時期に日本を飛び立った日、1972年3月23日に始まった。その後、三年近くにわたり海外で過ごしたことで、「己れを生み育んでくれた祖国を思う一方で、相手の国籍や肌の色に拘ることなく、お互いに同じ人間として自然に接することができる」という、脱藩人としての土台が辛うじて完成した。


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ティワナク遺跡

そんな折、TBSの世界遺産シリーズで、「ティワナク遺跡 - インカ帝国を生んだ謎の古代文化」が放送された。

最初、「ティワナク遺跡」と番組で言われてもピンと来なかったのだが、映像を見るにつれ、「あぁ、ラパス(ボリビア首都)で数日滞在していた時、同室のスイス人の友人と一緒に訪れた、あの遺跡だ!」と思い出したのである。

帰国後に得た情報で、ティワナク遺跡やマチュピチュのインカ遺跡を造ったのは、アメリカ大陸にわたった我々の祖先である縄文人だと知っていたので、ある種の懐かしさを感じつつ番組に見入った次第だ。

しかし、何故に〝懐かしさ〟感じるのだろうか・・・。もしかしたら、自分の前世はティワクナあるいはマチュピチュで生活していた、縄文人の末裔だったのかもしれないと、ふと思った。

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チチカカ湖

トヨタイムズ
本来は2月10日締め切りだった仕事(自動車関連の翻訳)、意外と早く昨日の正午過ぎに終わらせることができた。その後、三週間ほどかかった今回の仕事の合間に、ブックマークしておいた気になる記事や動画を、じっくりと読んだり見たりして過ごしている。今のところ最も印象に残っているのが、豊田章男トヨタ社長の対談動画(前編・後編)だ。


イチロー×豊田章男×小谷真生子 2018 「ここだけの話」(前編)|トヨタイムズ


イチロー×豊田章男×小谷真生子 2018 「ここだけの話」(後編)|トヨタイムズ

この三者対談動画では、個人的にはイチローの話が一番面白かったと思う。一方、豊田氏の場合はそれほど記憶に残るような話は無かったものの、一つの収穫があった。それは、豊田氏も我々と同じ日本人であるという、当たり前の事実だったのだが、現在『皇室と日本精神』(辻善之助 大日本出版)という書籍に目を通していることもあり、豊田氏も確実に日本精神を自身の土台にしていることが分かったのである。

ここ数年の小生は、書籍よりも動画を見る機会が増えている。なぜなら、テレビや動画に登場する人たちの人物が手に取るように判るからだ。豊田社長の場合も、動画から滲み出る人間性、語りの口調、話の内容、身体の仕草など、豊田章男という人間が余すところなく映し出されていた。このように、自分を公の前に晒すということは、人となりが分かってしまうことであり、ある意味、テレビや動画は怖いと改めて思った。

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豊田社長の顔を久しぶりに見たので、トヨタイムズのHPにアクセスしてみたところ、目に留まったのがスズキの鈴木修会長と豊田氏の対談動画であった。


【第1章】鈴木修会長×豊田章男社長(聞き手 小谷真生子)「ここだけの話」| トヨタイムズ


【第2章】鈴木修会長×豊田章男社長(聞き手 小谷真生子)「ここだけの話」| トヨタイムズ


【第3章】鈴木修会長×豊田章男社長(聞き手 小谷真生子)「ここだけの話」| トヨタイムズ

特に注目したのが、【第1章】(9:05)の鈴木会長による豊田社長評である。当時(2011年)の豊田氏は、社長を辞めさせられるかどうかの瀬戸際に立たされていたのを初めて知った。

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そうしたことがあったとは露知らず、拙稿「若き日の孫正義」で「初代が作り2代目で傾き3代目で潰す」という諺を持ち出して、トヨタグループの祖・豊田佐吉の直系の曾孫である豊田章男社長を批判、一方で初代、すなわち創業者である、孫正義を高く小生は評価していたが、同記事を書いてから5年が経過した今では、小生の二人に対する評価は逆転している。

ともあれ、鈴木会長と豊田社長の二人の言葉の端々から垣間見える、物づくりのトップならではの物の見方・考え方は、同じく自動車メーカーに勤めていた身として、同感できるところが実に多かった。

【追加】

食糧備蓄は大切です! 2022/01

アスパラ屋仁左衛門という農業を営む人が、メディアについて興味深い発言をしていたので紹介する。このあたり、トヨタイムズという、大手マスコミに頼らない独立系のメディアを、トヨタが立ち上げた経緯を知っているだけに、アスパラ屋氏の「新聞は購読しない。テレビは捨てる」という主張に、トヨタと相通ずるものを見た。

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林千勝氏もそうだが、新聞やテレビを捨てることで、人は自分の頭で考えなければならない状況に追い込まれるので、自ずと物事の本質を見極める力が身につくのだろう。

ところで、昨日トンガで海底火山噴火が起きた。これから何が起こるか分からない世の中にあって、万一に備えての食糧備蓄は大切となる。アスパラ屋仁左衛門氏も上掲の動画で語っているように、一人あたり20kgの米は最低でも確保しておきたいところだ。

大谷翔平の人生
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現在、織田信長について筆を進めており、今東光和尚の『毒舌日本史』を再々読中だ。その今和尚は中尊寺貫主を務めていた時期があったが、今や時の人となった大谷翔平と中尊寺のある平泉町、実は深い関係があることをNumberWebの記事で知った。
大谷翔平は重度の心臓病と闘う“翔平ちゃん”を抱きしめた「あったかいね」…19日後、寄付金は3億5千万円に到達した

 大谷選手は岩手県奥州市出身。世界遺産に登録されている源義経ゆかりの地・平泉のすぐそばだ。大谷選手の父・徹さんはスポーツ誌のインタビューで、名前の由来について明かしている。

《本当は義経と命名したかったのですが恐れ多くて、義経の幼名・牛若丸のように身のこなし軽やかになって欲しくて“翔”、そして平泉の“平”を貰いました》
『Number』15年9月24日号


大谷は平成生まれなので、多分「平」は「平成」からとったのだろうと今までは思っていたが、平泉町の「平」とは知らなかった。それはともかく、大谷の人間性の素晴らしさを物語る良記事だったと思う。

ところで、小生は「松井秀喜の人生」という記事を7年ほど前に書いているが、1974年生まれである松井の同世代は、就職活動を迎えた時期に就職氷河期(就職氷河期とは、俗にいうバブル崩壊後の1993年から2005年卒業で就職活動に差し掛かった年代 - 「Create転職」)の影響をもろに受けている。

そして今、武漢ウィルスに端を発した世界的な不況によって、再び日本の若者が不況の煽りを受けているのだ。ある意味、バブルが崩壊した頃の就職氷河期よりも、一層深刻な就職難の時期に今の若者は直面していると云えよう。


庶民の生活は限界ギリギリの状態!完全に切羽詰まっている

ここで、拙稿「松井秀喜の人生」で、小生は伊集院静氏の言葉を紹介している。

人生の黄昏を迎えた時、恥ずかしくない生き方をしてきたと胸を張れる、そんな生き方をしよう


では、どのように今後は生きていけば良いのかについて考えるにあたり、小生が勧めたい動画を最後に紹介しておきたい。


【20分解説】自分の中に毒を持て|岡本太郎 ~「不安」が消え「自信」が湧き上がる究極のバイブル~

現代を生きる若者に、果たしてどこまで岡本太郎の言葉が伝わるのかは分からないが、これからの人生を歩んでいく上で、何等かのヒントを得て欲しいと心から願わずにはいられない。

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共同体意識
武田邦彦氏の新動画タイトル、「この動画は何度も見てください※ 大変重要なお話です」に惹きつけられ、何事?と思って見てみた。


この動画は何度も見てください※ 大変重要なお話です。【武田邦彦】

上掲の動画で武田氏が何を語っているのかというと、日本の石器時代(4万年~1万5000万年前)の2万5000年間、平均寿命が30~35歳ていどだった当時の人たちは、今の水洗トイレといった便利なものがあったわけではないが、それでも彼らは幸な日々を送っていたということである(10:33~)。つまり、自分は皆と生活しているのであって、決して独りで生きているわけではない。そして、皆の喜びが自分の喜び、皆の幸福が自分の幸福、他人の子どもは自分の子どもといった具合に、現代よりも共同体意識が深く根付いていた時代だったと武田氏は指摘しているわけである。

だから、ほぼ同時期に見た マドモアゼル・愛氏の動画に、武田氏の動画と共通するものを見たのである。


血縁を超えていく生き方、意識の違いの時代

武田氏は石器時代、マドモアゼル・愛氏は現代を語っているという違いがあり、石器時代は日々顔を接する血縁集団、現代はSNSに代表されるバーチャル、つまり無血縁集団という違いもあるにせよ、〝共同体意識〟という点では一致している。加えて、「今後、無血縁集団の共同体という、新しい時代が到来する」と、マドモアゼル・愛氏が語っていたのが印象的だった。だから、同氏の話を念頭に置きつつ、トランプ革命の今後を見守っていきたいと心から思った次第である。

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これがデニソワ人だ DNAから骨格を再現、初

ところで、武田氏の動画を見た後、何故かデニソワ人についてブログ記事にしたことを思い出した(「北満州と日本列島 02」)。

そこで、何気なくウィキペディアの「日本列島の旧石器時代」項にアクセスしてみたところ、以下の記述に出会ったのである。

現生人類(ホモ・サピエンス)は7~6万年前に出アフリカを果たし、それ以前にはアフリカ外には分布していなかった。従って、日本列島最古の石器(砂原遺跡の12万年前)を遺したのはデニソワ人などの旧人である。日本列島に現生人類が現れるのは4~3.5万年前と考えられており、これは日本固有のハプログループD1a2a (Y染色体)の起源年代とおおむね一致する。

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崎谷満『DNA・考古・言語の学際研究が示す新・日本列島史 日本人集団・日本語の成立史』(勉誠出版 2009年)


関連して見たのが以下の動画である。


現生人類と共存していた?ネアンデルタール人とデニソワ人の新たな発見

「新たな発見」という言葉に惹かれ、上掲の動画を一通り見てみた。そして今までの定説を覆すような〝新発見〟について知ったのは収穫だっだ。

たとえば、現代人類が脱アフリカを成し遂げたのは、5~6万年前というのが今までの定説だったが、それより遙るか以前に現代人類は脱アフリカを成し遂げてしていたという、新証拠が幾つか発見されたというから驚きだ。

また、現代人類の場合、ネアンデルタール人のDNAが、1~4%混入しているというのは周知の事実であるが(アフリカに留まった現代人類を除く)、アジア人の場合はさらにデニソワ人のDNAも混入しているのだという。中でも日本人の場合、ネアンデルタール人やデニソワ人のTLR様受容体(遺伝子)を持っている、人たちの割合が世界で最も高く、51%にもなるというのだから腰を抜かしたものである。

ここで、ふとTLR様受容体と武漢ウイルスの間で、何等かの関連性があるのではと気になったので、関連しそうな動画をチェックしてみた。


新型コロナで新発見!ネアンデルタール人の遺伝子で重症化!だから日本人は重症化しにくい?

う~ん、どうかな・・・。ここはやはり、ウイルス専門家である上述の崎谷氏の新著に当たるべきだろう。

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酒と音楽
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11月14日、NHKの「Switchインタビュー」が昨年の4月に放送したという、「パーヴォ・ヤルヴィ×かの香織」の再放送を録画しておいたので、一段落した昨日の午後、初めて同番組を見たのだが、実に素晴らしいお二人の対談であった。NHK交響楽団の首席指揮者を務めるパーヴォ・ヤルヴィ氏、現在は宮城県栗原市で日本酒造りに従事、かつ、元ミュージシャンでもあったかの香織女史の組み合わせというだけあって、話題が酒と音楽へと流れていったのは自然の成り行きだったし、お二人の言葉の端端に人生の重みと哲学的な深みを感じたものである。あたかも、銘酒を呑みつつ、クラシックに耳を傾けているような心地になった。

以下、個人的に印象に残った、お二人の珠玉の言葉が発せられた、幾つかのカットシーンと共に、小生の【コメント】を付記しておこう。

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【コメント】ヤルヴィ氏が子ども時代を過ごしたという、同氏の母国エストニアはソ連の一部だったこともあり、自由というものが一切無かったのは容易に想像がつく。小生も1972年、当時はソ連邦だったモスクワに立ち寄ったことがあるが、モスクワ空港で感じた重苦しい空気を今でも思い出す。

その後、ヤルヴィ氏は父親とアメリカに移住したが、やがてソ連邦が崩壊、エストニアは独立した。しばらくして、ヤルヴィ氏は母国に里帰りしているが、自分の子ども時代とは異なり、エストニアに自由が戻っていたのを肌で感じたという。しかし、同時にエストニア人としての自己(アイデンティ)を、同胞が失いつつあるという危惧も感じたのだという。このあたり、GHQが敗戦後の日本で強制した政策により、日本人としてのアイデンティティが失われていったのと軌を一にしていると思った。

しかし、その一方で現在のアメリカで起きている、グローバリズムvs.ナショナリズムが勃発しているのも確かで、大きな変革のうねりを、我々はネットを介して目撃している。だからこそ、己れが生まれ育った国の伝統や文化を大切したいという、ヤルヴィ氏の言葉が小生の心を捉えて離さないのかもしれない。


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【コメント】かの女史からヤルヴィ氏に対して、「会ってみたい作曲家は誰ですか?」という質問が飛びだした時、小生は一瞬、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンかなと思ったのだが、意外にもヤルヴィ氏は、「彼らは私にとって神のような存在です。天上の曲を人類に残してくれた、偉大な人たちです。だから、会うなどというのは恐れ多いこと」と語るのであった。

ただ、もし過去の作曲家に会えるとすれば、自分はマーラーには会ってみたいと言う。その心は、マーラーは偉大な作曲家であると同時に、当時は最も人気のあった一流の指揮者だったからだとヤルヴィ氏は語るのであった。多分、同氏はマーラーが自身のリハーサルを、どのように行っていたのかを自分の目で確かめたいと思ったのだろう。さらに、「マーラーがスコアに書かれた記号を、どのように解釈していたのか、どういう演奏を理想としていたのか、聞いてみたい」と、静かに語るヤルヴィ氏であった。


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【コメント】作曲家という仕事は、「終わりのない旅路」とヤルヴィ氏は喩えた。これは、「日暮れて道遠し」という言葉を思い出すのだし、同氏の発言から道の思想を耳にして、東洋人、殊に日本人の心の内にある道をヤルヴィ氏が共有していたこと、小生にとって新鮮な驚きであった。

しかし、よくよく考えてみるに、ヤルヴィ氏の母語はエストニア語であり、フィンランド語と同じウラル語族のバルト・フィン諸語に属していることから、我々日本人の同胞、ツランであることに思い至ったのである。だからこそ、同氏は日本の道という思想が分かり、そんな同氏に小生は番組を通じて親近感を抱いたのかもしれない。


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【コメント】米麹で、TBSが放送していた「あんどーなつ」という、テレビドラマの「第五話」を思い出した。そうしたこともあって、米麹が懸命に生きる音に、耳を傾けるヤルヴィ氏の姿に心を奪われたのだろう。なを、「あんどーなつ」の第五話については、拙稿「他山の石(3)」で触れた。


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【コメント】英語のスピリット(spirit)は、アルコールと精神の二つの意味があるが、全く同じことをヤルヴィ氏も画面で語っていた。同氏の言うとおり、酒と人間の精神は切っても切れぬ結び付きがある。


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【コメント】飯山一郎さんの山梨県での講演会を復刻してくれた道友は、廃校保存プロジェクトを一時立ち上げていたことがある。そして、自身が卒業し、今や廃校となった新潟の母校を含め。幾つかの貴重な校歌をYoutubeで公開している。そこで、小生が卒業した加治小学校の校歌をネットで検索してみたが、残念ながらヒットしなかった。以下、加治小学校のHPに掲載されていた我が母校の校歌だ。

加治小学校校歌

秩父の山の 雪きえて ふく風きよく 麦青く
ゆたかにみのる 加治の丘 空にひばりが うたってる
明るくつよく すこやかに 仲よしみんな のびてゆこう

入間の川の さざなみに わた雲うつり 鮎はねて 
みどり葉ゆれる 阿須の山 谷に山ゆり におってる 
やさしくきよく ほがらかに 揃ってみんな のびてゆこう

われらが母校 加治小の そびゆるところ 天すみて 
はるかに開く 武蔵野や 夢も希望も かがやくよ 
くふうとじしん またくふう 力のかぎり のびてゆこう
蔵原伸二郎作詞 岡本敏明作曲


かの女史の言葉ではないが、確かに校歌というものは、その人にとって人生の一部、お年寄りや若者の心を一つにする音楽だと云えよう。

母校の子どもたちが歌った校歌を、ビデオに撮っていたのを思い出し、探してみたところ、1999年に息子が加治小学校に入学式した時のビデオが出てきた。そして、子どもたちが歌う清らかな声の校歌に耳を傾けたのだが、小学生だった当時の自分が蘇ってきたのと同時に、未来への希望に満ち溢れた、我が母校の校歌を誇らしく思った次第である。


他にも印象に残ったシーンが多い。コメントは付けないが、以下はそうしたカットシーンである。

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情報と智慧
表題の「情報と智慧」、「インフォメーションとインテリジェンス」とも言い換えることもでき、不動産のおっさんこと、榊淳司氏も以下のような動画をアップしている。


インフォメーションとインテリジェンスの違いが分からない奴が多すぎる by 榊淳司

そういえば掲示板「放知技」も、情報派と智慧派の投稿に分かれているのに思い至った。同掲示板には数多くのスレッドが立ち上がっているが、特に智慧派の投稿者が集うスレッドは、やはり堺のおっさんが管理する「混沌に希望を見出す賢者の発信スレー41-」だろう。

小生は堺のおっさんを代表とする智慧派の投稿は、眼光紙背に徹して読んでいる。一方、「蛆虫」は当然ながら最初から無視、情報派の投稿も殆どはスルーしている。

なを、表題を「情報と知恵」としなかったのは、知恵と智慧との間には大きな隔たりがあるからだ。大辞林(電子版)の場合、「ちえ」を「知恵・智慧・智恵」と一括りにしているが、知恵と智慧とは明らかに違う。第一、ウィキペディアも定義しているように智慧とは、「一切の現象や、現象の背後にある道理を見きわめる心作用を意味する仏教用語」だ。そして、さらに智慧には広範な意味が籠められている。たとえば、インテリジェンスだ。その点、小生が私淑する斎藤秀三郎の『大和英辞典』の場合、「智慧」の項で数多くの例文を取り上げており、的確な和文に訳しておられる。たとえば「智慧が有る」の場合、以下のような英訳になっていた。

to be wise―witty―sensible―intelligent―prudent―sagacious


intelligentを含めているあたり、流石と思った次第である。

さて、最近の本スレ「混沌に希望を見出す賢者の発信スレー41-」で、小生が注目したのはmespesadoさんの「おしん」論である。

DSはグローバリズムと緊縮財政のコンボだと言ったけど、後者の今の総

本山はやはり日本、それも日本の「一般大衆」じゃないのか、という思いは

強まる一方だ。

http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17267547/117/


本スレでは徹底的に叩かれている緊縮財政だが、その元凶は日本の大衆と喝破したmespesadoさんに、思わず唸った次第である。そして、mespesadoさんの発言に対する猿都瑠さんの発言、おしんの本質をズバリ捉えており、これも見事だった。

日本人の性質上、外圧しかないかなと。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/17267547/120/


外圧・・・、現在編集を進めている「飯山史観」のキーワードの一つだ。過去の歴史を振り返っても、日本が大きく変わた切っ掛けは外圧だったし、そこに注目した飯山一郎さんの慧眼を知った時、心から敬服したものだ。なを、飯山さんの云う外圧については、拙稿「天武天皇 19」で詳述しているので、この機会に再読していただければと思う。

さて、現在の世界情勢に目を転じるに、世界の人々の関心事は大混乱を来している米大統領選だろう。それは、単にアメリカだけではなく、世界の今後を左右する大きなターニングポイントだからだ。斯く言う小生も、ネットの記事や動画を中心に情報収集・分析に余念がない。

そんな折、大紀元ニュースが以下の動画をアップした。


【薇羽 看世間】 トランプ大統領が直面する大きな敵

要は、トランプの〝大きな敵〟、最大の難敵はロスチャイルドであると大紀元は主張、そしてトランプは「神」であり、最後には最大の敵に勝利すると言い切っているあたり、八百万の神々が心に宿る自分には、大次元が言及する唯一絶対神に、今ひとつしっくりいかなかったというのが正直なところだ。ともあれ、トランプの最大の敵はロスチャイルドだと主張する大次元だが、過日の拙稿「夜明け前」で安西正鷹さんの論文、「収奪と搾取の根本原理は「寄生性」を紹介、また、天童竺丸さんの「世界権力」を紹介した身として、トランプを背後で支えているのがロスチャイルドとする小生の考え方とは真逆であり、それだけに、「何だかなぁ・・・」というのが偽ざる感想であった。このあたりは、稿を改めて筆を執りたいと思う。

【安倍晋三評】

特番『安倍晋三が取り戻した日本、、そしてメディアの役割とは?』ゲスト:産経新聞論説委員 阿比留瑠比氏

【米大統領選】
阿比留瑠比氏が政治部編集委員を務める産経新聞が、「投票結果出揃う バイデン氏306 トランプ氏232」と題する記事を掲載した。

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産経新聞は、CNNといったアメリカの主要メディアが「当確判定を出した」と書いているが、大紀元ニュースの11月11日の動画に登場したマッコーネル氏が、「メディアに米大統領選結果を決定する権利はない」と、メディアを一刀両断に斬り捨てているのだ。米国大手メディアの報道を鵜呑みする産経って・・・と思ったのは何も小生だけではあるまい。

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「親亀こけたら皆こける」ではないが、産経系のフジテレビの凋落ぶりは目を覆うものがある。以下は、世界のかわら版3がアップした動画、「テレビ局 #9月中間決算」からのカットシーンだが、経常利益が前期比で99.7%減とは、何ともはや凄まじい限り・・・。

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表現の自由
チャンネル桜で水島総社長が司会を務める、三時間超の討論会が時々アップされる。普段は仕事に追われていることもあり、テーマに沿ってパネリスト全員が個人的な意見を一通り述べる、最初の一時間のみを聞くだけというのが専らだったが、昨日「世界権力と大統領選」をアップしたこともあり、神計らいを感じたので初めて同討論会を最後まで観てみた。

パネリストの全員がトランプの勝利を期待し、かつトランプの当選を確信していたのは印象深かったものの、情報面では特に目新しいものはなかった。だが、個人的に印象に残ったのが二人のアメリカ人、そして在独日本人による、言論の自由に関する現地報告で、実に興味深いものがあった。


【討論】米大統領選後の世界は?[桜R2/10/24]

最初に、大統領選を控えたアメリカの言論の自由に関する現地報告だが。最近はネットのニュース等で、「トランプを支持している」と、人前で語ることすら憚れるという空気が支配的であることは知っていたが、パネリストの二人のアメリカ人の実体験を耳にして、事態は思っていた以上に深刻で、まさに今のアメリカは南北戦争前夜の状況下にあることを知った。特に、「共和党を支持している親戚は、反トランプの連中による襲撃に備え、弾丸を買い足した」という報告には衝撃を受けた。

一方、在独の作家、川口・マーン・惠美女史の語るところによれば、今のドイツは武漢ウイルスで大混乱に陥っているとのこと。昨今の新聞の一面は海外のニュースをそっちのけで、専ら国内のコロナ問題で埋め尽くされていると語るのであった。昨日の産経新聞の記事、「スペイン再び非常事態宣言、ほぼ全州で夜間外出禁止」を思い出した。

ところで、今回初めてチャンネル桜の討論会を最後まで見たのは、先日の拙稿「武士の時代 04」で取り上げた、グローバリズムvs.ナショナリストが、同討論会で話題に出た言論の自由の話と相通じるものを見たからだ。

それは、あいちトリエンナーレについて、司会を務めた水島氏が言及した時である。例の昭和天皇の御眞影を焼いて足で踏みつけるという映像、これについて水島氏は、相手への侮辱、人格を貶めてまですることが、果たして真の芸術と呼べるのか、表現の自由と云えるのかと、憤りを水島氏は見せていたが、それに呼応するかのように、評論家であり、人権活動家でもある三浦小太郎氏も、「表現の自由、言論の自由は、常識・品位を持っていることが大前提であり、それが無いのであれば真の言論の自由とは言えない」と語っていたが、同感である。

さらに三浦氏は、生徒を相手にムハンマドの風刺画を教材として用いた、フランスの教師が首を切断されて殺害された事件について、「誤解を恐れずに言えば、100%殺人者が悪いとは言い切れない」と、勇気ある発言を行っていたが、信仰の自由という大前提に立脚すれば、小生も三浦氏の意見に同意するものである。

つまり、信仰の自由の延長線に、異文化を背負う人たちの自分とは異なる宗教、言語、文化、伝統を尊重する姿勢が欠落した言論の自由なんぞ、言論の自由の名に値しないのだ。だから、あいちトリエンナーレの件もそうだが、討論会で話題になったアメリカの大手メディアの常軌を逸する報道、例えば「トランプ、死ね」といった暴言は、人道に悖るものだし、決して許される報道ではない。こうしたアメリカの大手メディアの暴言を耳にして、東日本大震災で大勢の同胞が人柱となった時、「万歳、神罰だ」と、大喜びしていた隣国の一部の連中を思い出した。

それから、最近の記事「武士の時代 05」で取り上げた、三橋貴明氏の以下の表・・・。

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これは、経済の観点からグローバリズムvs.ナショナリズムを説いた表だが、赤線を引いた「文化的vs.野蛮的」、言論の自由あるいは信仰の自由に通じるものがあるのにお気づきだろう。そして、三橋氏は明らかに、経済面におけるナショナリストであることが分かるのだし、それが根底にあるが故に同氏の経済論に小生は同感できるのだ。

チャンネル桜の討論会でも最後に、パネリストの一人一人が感想を語っていたが、一番印象に残ったのがモーガン氏のコメントであった。モーガン氏は日本は良い国と誉め称え、その理由として、日本には伝統・文化があるからと言うのであった。それ故に、日本は人を大切にする国だと。

小生は、拙稿「貴族の時代 03」で以下のように書いた。

コロナ騒動が勃発してからというもの、小生は奇妙な感覚に陥っている。それを一言でいうなら、シンクロニシティ…。

つまり、「日本列島」、「天皇」、「日本人」についての見方・考え方で、互いに共鳴(シンクロニシティ)できる人たちが、意外と周囲に多いことに気づいたのだ。今回は、そうしたシンクロニシティを感じた人たち数名に登場していただこう。


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三橋氏、三浦氏、モーガン氏も間違いなく、シンクロニシティを感じさせてくれる人たちである。

ヤマザキ、呉座を撃て!
昨日(10月18日)、用事があって千葉県へ一日かけて行ってきた。いつものように車中でカバンに入れた本に目を通したのだが、その本とは『信長は謀略で殺されたのか』(鈴木眞哉・藤本正行 洋泉社)。同書については、掲示板「放知技」で小生は取り上げている。

立花京子女史の著した『信長と十字架: 「天下布武」の真実を追う』、小生は目を通したことはありませんが、アマゾンの「内容(「BOOK」データベースより)」冒頭に書いてある以下の記述・・・

「天下布武」の理念を掲げて、ポルトガル商人やイエズス会をはじめとする南欧勢力のために立ちあがった信長は、彼らによって抹殺された―。


これが立花女史の結論(視座)であるのなら、同女史の説とは真っ向から反対の説を唱える、鈴木眞哉・藤本正行両氏による『信長は謀略で殺されたのか』の第六章、「雄大にして空疎な『イエズス会黒幕説』」にも目を通さなければと思っています。その上で、本スレで紹介した田中進二郎氏の『秀吉はキリシタン大名に毒殺された』、これをじっくり検証する必要がありそうだ。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16711142/136/


最初に同書の「まえがき」と「あとがき」に目を通し、続いて第六章「雄大にして空疎な『イエズス会黒幕説』」にサーッと目を通してみた。すると、猿都瑠さんが天童竺丸さんに紹介してもらったという、『信長と十字架: 「天下布武」の真実を追う』を著した立花京子女史が登場、全体を通じて同女史への批判的な内容になっていた。

ここで思い出したのは、哲学者の山崎行太郎氏、および歴史学者の呉座勇一氏の間で繰り広げられた論争である。山崎氏は尊敬する人生の先輩、稲村公望さんの親友ということもあるが、上掲の二本の動画を観て、史観に関して山崎氏のそれに深く共鳴する自分がいた。ご参考までに、山崎氏の動画を二本、続いて呉座勇一氏の動画を一本、以下に紹介しておくので、両者の歴史についての見方・考え方の違いに、関心のある読者は動画を見比べてみるとよいだろう。


『歴史学者亡国論-歴史学者=呉座勇一への公開状』


『再び「呉座勇一問題」について』


呉座勇一×細谷雄一「専門家は俗流にどう対峙すべきか?」



ゴルゴ13のように
拙稿「困ったお隣さん」で、マンション専門ジャーナリスト榊淳司氏の動画を紹介したが、もう一本、同氏の最近の動画紹介しよう。


テレワークでも「出社したい」派は、基本的に仕事できないカマチャではないか

要は、「自分はテレワークが性に合っている」と榊氏は語っているわけだが、二十年以上にわたってテレワークの仕事(翻訳)をしてきた小生も、同じくテレワークが性に合っていると思っているし、還暦を過ぎた今でも、日々忙しくテレワークの仕事に没頭できること、健康な身体に産んでくれた今は亡き両親に感謝するのだし、未だにテレワークの仕事を与えてくれる天にも、感謝の気持ちで一杯である。

それにしても、昼間から350mlの缶ビールを三本空けてから仕事に着手する榊氏、小生も同様に酒を呑みつつ仕事をしていることもあり、仲間というよりは同胞を見つけたような気分になる。また、同氏の孤高な生き様に深く共鳴している自分がいる。だから、しばしばピント外れな国際政治・経済を解説してくれる同氏だが、それも大目に見ることが出来るというものだ。

さて、最近のNHKの「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」シリーズで、もう一人の孤高な生き様を貫く漢を取り上げていた。それは、「“用件を聞こうか”~ゴルゴ13 最大の危機~」と題した番組で、ゴルゴ13が登場したのである。ゴルゴ13の隠れファンである小生が、同番組を録画しておいたのは言うまでもなく、仕事部屋の掃除や整理が一段落した今朝、ゆるりと鑑賞した次第である。

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小生、さいとう・たかを氏によるゴルゴ13作品は、あらかた目を通した。十年ほど前、書庫が一杯になったこともあり、ゴルゴ13シリーズ数十巻を処分してしまったのだが、今となってチョッピリ後悔している。

それはともかく、同番組では大部前に読んだ作品が、数多く登場しているのを懐かしく思ったものだし、また、さいとう・たかを氏が編み出した作画体制にも目を見張った。つまり、さいとう氏には50名を超えるゴルゴ13担当の脚本家いること、さらに、銃、風景画、人物画それぞれを専門とするスタッフを抱えていること(さいとう氏本人はゴルゴ13の顔を担当)、そして、それぞれの専門スタッフが分業体制の形で、ゴルゴ13作品を仕上げていくシーンは圧巻であった。このあたり、集団になれば困難な仕事でも完成させてしまうのを、目の当たりにしたと思ったものだし、前稿「武士の時代 03」に書いた小生の以下の言葉と、或る意味結びついているとも思った。

人は生涯にわたり決して独りで生きていける生き物ではない。


一方、集団の一員という生き様とは対極にある、孤高という生き様、これこそゴルゴ13の生き様そのものであり、そうした生き様を生涯貫くことは、納豆型社会である日本では相当な困難を伴うのだが、こうした孤高の生き様を貫くことこそ、小生が常日頃念頭に置いている生き様なのだ。そのあたりを分かってくれるのが、番組の最後に登場した隠れゴルゴ13ファン、片岡重樹氏(68歳 滋賀県大津在)だと思った。

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「自分と団子になれない人を排除するという発想しかないわけよ」という言葉、同氏とは同年配であることもあり、片岡氏の云わんとすることがヒシヒシと伝わってきた。

結局、人は独りで生まれ、独りで死んでゆく存在である。故に、一つの集団の色に染まるというか、付和雷同的な生き方をするべきではなく、片岡氏の言葉を借りれば、「団子」になるような生き方は止めるべきだ。

ともあれ、孤高な生き様を貫いていこうと小生は改めて思ったものだし、今後もそうした生き様を貫いていく覚悟である。