「子は親を選ぶ」とは、文字通り〝子どもは親を選んで生まれてくる〟、ということであり、本稿の主テーマだ。よって、本稿はスピリチュアルな話となる。
最初に、映画「あやしい彼女」で小生が最も感動したラストシーン・・・
若返った母親の新しい人生では、自分が病気だったため出来なかったことを、今度は精一杯やって欲しいと話す、小林聡美演じる娘の瀬山幸恵に対して、多部未華子演じる母親の節子は、「バカ言ってんじゃないよ」と返すのだった。そして・・・

節子 お前がいたから、私はお母さんになれたんだ。
さらに節子が、「私は、何度生まれ変わっても、寸分違わずこの人生を生きるわ。そしたらまた、お前のお母さんになれる!」と言うと、娘は泣きじゃくる・・・。

このシーンは、何度観ても胸が熱くなる。
しかし、本当のところは、親ではなく子が両親を選んでいるのだ。小生は輪廻転生について若い頃から関心を抱いており、関連する書物を随分と漁っていた一時期もあった。だから、子は母親の胎内に宿る前から、自分を産んでくれる親を選んでいたのではと、漠然とながら思っていたのである。これは、実証できないことではあるものの、年輪を重ねていくにつれ、日増しに本当のことなんだろうなと思うようになった。
何故か? 人がこの世に生を享けたのは、己れの目的を成就させるためと思うからだ。そして、自分は何を目的に今の親を選んだのか、さらに、自分の子どもたちは何故、自分を親として選んでくれたのか、という長年の疑問が朧気ながらも分かってきたような気がする。
ネットで確認するに、「子は親を選ぶ」説に対して、肯定派と否定派とに分かれており、そうした数ある賛否両論のサイトから、肯定派である以下のサイトを紹介しておこう。 「子供は親を選べない」と言うが本当は子供は親を選んで生まれてくる!
このサイトのオーナーは、「私もかなり勉強しましたので(20年間、2000冊以上読破)、宇宙の仕組み上はそうなんだと思っています」と書いている。そして、「人は何等かの〝目的〟を果たすために生まれてくる」、というオーナーの視点は小生のそれと一致していた。また、同サイトにはコメント欄があり、賛否流論に分かれて活発な議論が交わされているあたり、なんとも賑やかなこと、この上ない。
上掲サイトのオーナーによれば、「オギャーと生まれた瞬間に、あの世のすべての記憶が消去されてしまいます」とのことで、我々は生まれ落ちてから手探りの状態で、己れの人生を切り拓いていくことになる。小生の場合、何を目的に生まれたのかについて考えるに、大凡の輪郭は掴めてはいるものの、ブログという公の場で堂々と発表するだけの自信が未だ無いので、確信を持てるようになった時点で公開したいと思う。
それから、以下は「子は親を選ぶ」というテーマから逸れるが、やはりスピリチュアル系の話となる。
■エピソード1 マドモアゼル愛氏は最近の記事「九州の旅」で、以下のようなことを語った。
すでに来る人が誰かわかっていて、その席には誰それが座る、、、とわかっていると言います。これは、私の数人の知り合いの超能力者も数か月も前から、この椅子に誰が座るか、わかっていた例を知っていたので、驚きませんでしたがそうしたことは本当にあるのだと思います。
私はどなたかが日ごろ座っている椅子に座ると、その人がどういう気持ちで日ごろ暮らしているかは、実はわかります。外れたことはないと思っていますが、尋ねるわけにもいきませんので、そのまま黙っていますが、これはわかるものです。みなさんも、日ごろどなたかが座っている椅子に座ってみるとわかると思います。
■エピソード2 十年ほど前になるが、天童竺丸さんと二人だけで語り合っていた時、ふと天童さんが、「俺たちは前世で交流があった。だから、現世でも再び再会できたのだ」ともらしたことがあり、「そうなんだろうな・・・」と、小生は言葉にこそ出さなかったものの、同意したものである。
|