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人生は冥土までの暇潰し

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人生は冥土までの暇潰し
亀さんは政治や歴史を主テーマにしたブログを開設しているんだけど、面白くないのか読んでくれる地元の親戚や知人はゼロ。そこで、身近な話題を主テーマに、熊さん八っつぁん的なブログを開設してみた…。
子育ての責任は、実は親にはない
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昨日、録画しておいたNHKの「チンパンジー アイたちが教えてくれた」を見た。同番組は、「700万年前に同じ祖先から分かれたヒトとチンパンジー。両者が共通に持っているものは、共通の祖先がすでに持っていたもの。片方だけに見られるものは、一方が新たに手に入れたか、大きく伸ばしたもの」という研究成果を示す、実に興味深いドキュメンタリー番組に仕上がっていた。

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ヒト(右)とチンパンジー(左)

写真は同番組に登場する、京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授とアイの写真だ。写真を見て、わずか700万年前に共通の祖先がいたとは信じられないほど、お互いの姿形は大きく異なっている。これだけの違いを生んだ700万年という時間、一体どのくらいの長さなのか…。すぐにはピンと来ないと思うが、地球の46億年を一年に置き換えてみると、一日は1260万年、すなわち、ヒトとチンパンジーが共通の祖先から枝分かれしたのは、大晦日の午前10時半過ぎということが分かる。だから、つい昨日どころか、つい数時間前までは、ヒトもチンパンジーも〝同じ〟だったのだ。

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写真の松沢教授を中心とした研究グループが、40年近い研究で発見した最大のものは、「他人の気持ちを想像し、助け合って生きるヒト」であるというナレーションを耳にした時、世界戦略情報誌『みち』(4月1日号)の「巻頭言」に掲載された、「保育所落ちた日本死ね!!!の鮮烈」という記事を思い出したのである。

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同記事の執筆者・天童竺丸さんは、「子育ての責任は、実は親にはない」と喝破、明治以前の日本人が普通に持っていた〝常識〟を、改めて思い起こさせてくれたのである。以下、同記事から一部を引用する。

 極論すれば、子どもを産んで守り育てて子孫を残すのが生物一般の最大の使命だとすれば、人間が人間となったのは、親は子どもを産みっぱなしにして、隣近所で育てるようになって初めて、人間は人間となったのだった。個(双)から社会へと子育てを委ねることによって人間は強靭な絆で結ばれ、種として飛躍的発展を遂げることが可能になったのだ。

 この人類文明の基本からすると、子育ての責任は、実は親にはない。奇異に聞こえるかも知れないが、これが奇異に聞こえるところにこそ、現代文明の最大の病巣がある。

 冠婚葬祭は近所づきあいの祭礼的な目立つ側面であって、日常的に行なわれる濃やかなお付き合いこそが本当は大切なのである。おかずを分け合ったり、土産を買ってきて贈り合ったり、作業を手伝ったり買物を代行したり、そうしたこまごまとした日々の付き合いが本当は人間を支えてくれていたのである。このような濃密な近所付き合いの中では、子育ても安心して他人に委ねることができたのである。


ここで、「巻頭言」で取り上げていたNHKのドキュメンタリー番組、「ママたちが非常事態!?」は、子育てに悩む若い親御さんの反響を呼んだようで、間もなくして第二弾「ママたちが非常事態!? 2」が放送されている。その第二弾を昨日見たのだが、以下のシーンで思うことがあったので、簡単に述べておこう。

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世界戦略情報誌『みち』の発行人・藤原源太郎さんは、亀さんの二人の息子と幾度か接しており、二人の素直さを高く評価してくださっている。その源太郎さんに数年前、「どうやって素直な子に育ったのか?」と訊かれたたことがあった。「はてな…」と、自分でも直ぐには答えが見つからず、苦し紛れに答えたのが「放任主義が効いたのだと思います」だった。しかし、NHKの「ママたちが非常事態!? 2」を見て、基本的な人格が形成される幼少期に、亀さんの母、つまり二人の祖母が果たした役割が実に大きかったのだと、痛切させられたのである。

当時は亀さんもカミさんも仕事に追われていた。いわゆる共稼ぎ家庭だったのだが、それが可能だったのも、同居していた二人の祖母の存在が大きかった。昔気質の祖母が息子たちの躾係をやってくれたお陰で、素直で思いやりのある性格が形成されたのだろうと、今にして思う。

その後、二人とも幼稚園を卒業する頃には地元の少年サッカーチームに入団、今度は二人の祖母に代わってコーチの人たちが、「チームワーク」や「礼儀作法」など叩き込んでくれたのである。

さらに高校に進学する頃は、今度は世界戦略情報誌『みち』の執筆者と読者の交流の場である、まほろば会に二人とも顔を出すようになり、そこに集う人生の先輩から実に多くを教わったようである。例えば、源太郎さんが「天才」と高く評価している那岐一堯さん、上の息子には食事を奢りながら人生を語ってくれたり、下の息子の場合は富士登山に連れて行ってくれたりと、いろいろと世話をしてくれたようだ。

二人とも高校を卒業後は親元を離れ、それぞれの人生を歩み始めているが、二人がここまで成長できたのも、二人の祖母、サッカーのコーチ陣、まほろば会の人たちに負うところ大である。ここに、改めて息子たちがお世話になった方々にお礼を申し述べる次第である。

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20年前、亀さん家で飼っていた一歳と三歳の子猿。於:伊香保グリーン牧場
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コメント

こういうことじゃないかと( ̄▽ ̄;)

https://mobile.twitter.com/wolvesknow/status/725966781899108352
[2016/05/09 15:25] URL | #- [ 編集 ]


うちでも2匹こざるがおりましたが
楽しいもんです。
もうちょっと、子供を気軽に預けられたらいいのにね。
お金をかけないとダメというのは
しんどいです。
社会が便利という名前の悪魔に乗っ取りされたのでしょう。
将来に希望がないなら、何のための子育てですかね
[2016/05/10 15:35] URL | 大阪のおばちゃん #- [ 編集 ]

母は偉大なり
そうですか、大阪のおばちゃんにも二匹の子猿が居たのですか…(感無量)。

飯山さんのHPでも取り上げていましたが、渡辺京一氏の著した『逝きし世の面影』を読み、明治以前あるいは明治の御代に入って暫くは、子どもは大切に扱われていましたし、そのあたりは当時の写真を見ても分かります。しかし、いつの間にか日本は核家族が当たり前の時代に突入、昨今の若い親御さん、特に若い母親の苦労は孤独ということもあり、並大抵のものではありませんね。その点、拙宅には子育ての大ベテラン母が居てくれたことは、今から思えば非常にラッキーでした。
http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1019.html

さて、昨日は大量の仕事が入ったため、一週間ほどブログ更新が滞るかもしれません。掲示板「放知技」で、スターリン時代のソ連から、瀬島龍三とやんごとないお方の秘話まで、面白そうなので記事にしたいところですが、来週後半以降になりそう…。
[2016/05/11 01:58] URL | 亀さん #FlJCcfGk [ 編集 ]


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